JPH0816558B2 - 冷凍装置の運転制御装置 - Google Patents

冷凍装置の運転制御装置

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JPH0816558B2
JPH0816558B2 JP1281450A JP28145089A JPH0816558B2 JP H0816558 B2 JPH0816558 B2 JP H0816558B2 JP 1281450 A JP1281450 A JP 1281450A JP 28145089 A JP28145089 A JP 28145089A JP H0816558 B2 JPH0816558 B2 JP H0816558B2
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compressor
capacity
signal
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temperature
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俊之 桃野
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、極低ステップを有する圧縮機を備えた冷凍
装置の運転制御装置に係り、特にサーモオフによる圧縮
機の停止回避対策に関する。
(従来の技術) 従来より、特開昭60−181536号公報に開示される如
く、運転容量を複数のステップに調節可能な圧縮機を備
えた空気調和装置において、室温と室温の設定温度との
差温値に応じて圧縮機の容量を1ステップずつ増減又は
維持するよう制御することにより、急激な能力の変化に
よる設定温度を越えたオーバーランを回避しながら、室
温を設定温度付近に維持して快適な空調空間を形成しよ
うとするものは公知の技術である。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来のもののように、圧縮機を複数のステップに
調節していく間に室温が設定温度を能力非要求側に越え
ると、要求能力が小さくなるので、圧縮機の容量が次第
に小さくなる。そして、最低容量で運転しているときに
容量低減指令が出力されると、圧縮機が停止するいわゆ
るサーモオフ状態となる。
しかるに、このようなサーモオフによる圧縮機の停止
状態は相当時間維持されるものであり、その間能力がな
くなることにより、制御対象の温度が大きく変化しう
る。例えば、チラー回路の冷却液を冷却するような場
合、特に冷却液の出口温度を制御することより能力の調
節に対する出口温度の良好な追随性が得られるため、制
御精度の向上を期待しうるが、逆に追随性がよいことで
上記のような圧縮機のサーモオフ停止が頻繁に生じう
る。そして、このような圧縮機の停止中には利用側熱交
換器の能力がなくなるので、冷却液の出口温度が大きく
変化して不安定となる虞れがある。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、特
に、インバータで駆動される圧縮機、スクリュー圧縮機
等、圧縮機の種類によっては、通常運転時には使用しな
いが、起動時のみ使用する運転モードで、ほとんど能力
のない極低ステップを有するものがあることに着目し、
圧縮機の停止指令が出力されたときにこのような極低モ
ードを利用することにより、できるだけサーモオフによ
る停止を回避することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の解決手段は、通常
運転領域の最低ステップでロードダウン指令がなされた
時に、圧縮機をすぐに停止せず、設定時間の間、極低ロ
ードステップに保持することにある。
具体的には、第1の解決手段は、第1A図に示すよう
に、容量可変形の圧縮機(1)と、熱源側熱交換器
(2)と、利用側熱交換器(4)とを備えた冷凍装置を
前提としている。
そして、制御対象の温度を検出する温度検出手段(T
h)と、該温度検出手段(Th)の出力を受け、制御対象
の検出温度と制御対象の設定温度との差温に基づき上記
圧縮機(1)の運転容量の増大を指令するロードアップ
信号、運転容量の低減を指令するロードダウン信号及び
現在の運転容量の維持を指令するキープ信号を出力する
信号出力手段(8)とが設けられている。
更に、上記制御対象の温度が設定温度になるように圧
縮機(1)の運転容量を制御する通常運転領域において
圧縮機容量を複数のステップに区分し、上記信号出力手
段(8)の信号に応じて圧縮機容量を1ステップずつ増
減もしくは維持するように圧縮機(1)を制御する一
方、起動時において通常運転領域の最低ステップよりも
冷凍能力が低い圧縮機容量のステップで且つ冷凍能力の
ほぼ無能力状態で圧縮機(1)が稼働するように上記通
常運転領域とは別個に設定された極低ロードステップに
該圧縮機(1)を制御し、起動時から一定時間の経過後
に通常運転領域に移行させる通常運転制御手段(50)が
設けられている。
その上、通常運転領域の最低ステップの運転時に上記
信号出力手段(8)よりロードダウン信号を受けると、
上記通常運転制御手段(50)の制御を強制的に停止さ
せ、上記通常運転領域とは別個の上記極低ロードステッ
プに圧縮機(1)の運転容量を設定して設定時間が経過
するまで冷凍能力のほぼ無能力状態に圧縮機(1)を運
転保持する強制容量保持手段(51)が設けられている。
加えて、上記設定時間が経過した後、さらに上記信号
出力手段(8)よりロードダウン信号を受けた場合には
圧縮機(1)を停止させる一方、ロードアップ信号を受
けた場合、又は現在の運転容量の維持を指令するキープ
信号を受けた場合の何れにおいても圧縮機(1)の運転
容量が増大するように上記通常運転制御手段(50)によ
る通常運転領域の通常制御に復帰させる強制制御手段
(52A)が設けられている。
第2の解決手段は、第1B図に示すように、上記第1の
解決手段と同様冷凍装置を前提とし、冷凍装置の運転制
御装置として、上記第1の解決手段と同様の信号出力手
段(8)と、通常運転制御手段(50)とが設けられてい
る。
そして、通常運転領域の最低ステップの運転時に上記
信号出力手段(8)よりロードダウン信号を受けると、
上記通常運転制御手段(50)の制御を強制的に停止さ
せ、上記通常運転領域とは別個の上記極低ロードステッ
プに圧縮機(1)の運転容量を設定して第1設定時間が
経過するまで冷凍能力のほぼ無能力状態に圧縮機(1)
を運転保持する強制容量保持手段(51)が設けられてい
る。
更に、上記第1設定時間の経過後、さらに上記信号出
力手段(8)よりロードダウン信号を受けた場合には圧
縮機(1)を停止させる一方、ロードアップ信号を受け
た場合、又は現在の運転容量の維持を指令するキープ信
号を受けた場合の何れにおいても圧縮機(1)の運転容
量が増大するように第2設定時間が経過するまで上記通
常運転領域の最低ステップに維持する第1強制制御手段
(52B)が設けられている。
加えて、上記第2設定時間の経過後に上記信号出力手
段(8)よりロードダウン信号を受けた場合には圧縮機
(1)を停止させる一方、ロードアップ信号を受けた場
合、又は現在の運転容量の維持を指令するキープ信号を
受けた場合の何れにおいても上記通常運転制御手段(5
0)による通常運転領域の通常制御に復帰させる第2強
制制御手段(53)が設けられている。
第3の解決手段は、上記第1又は第2の解決手段にお
ける制御対象をチラー回路の冷却液とし、利用側熱交換
器(4)をチラー回路の冷却液を冷却する冷却器とし、
温度検出手段(Th)を冷却液の冷却器(4)出口温度を
検出するものとしたものである。
(作用) 以上の構成により、請求項(1)の発明では、信号出
力手段(8)で出力される容量指令信号に応じて、通常
運転制御手段(50)により圧縮機(1)の容量が1ステ
ップずつ増減制御され、複数のステップに調節される。
次に、通常運転領域の最低ステップにあるときに、信号
出力手段(8)からダウン信号が出力されると、強制容
量保持手段(51)により、設定時間の間圧縮機(1)の
運転容量が強制的に極低ロードステップに維持される。
そして、強制制御手段(52A)により、設定時間が経過
したときに再度信号出力手段(Th)からロードダウン信
号が出力されている場合のみ、圧縮機(1)がサーモオ
フ停止し、ロードアップ信号又はキープ信号が出力され
ている場合には通常運転に復帰するように制御される。
この極低ロードステップは、通常、起動時のみウォー
ムアップのために使用されるステップで、利用側熱交換
器(4)の能力がほとんど無いステップであるために、
この極低ロードステップでの運転で制御対象温度が回復
して、圧縮機(1)のサーモオフ停止が回避され、従来
のように、圧縮機(1)の頻繁なサーモオフ停止による
制御対象温度の制御精度の悪化を招くことがなく、制御
精度が向上することになる。
一方、この極低ロードステップは、ほとんど能力が無
い状態であるので、極低ロードステップを長時間に亘っ
て保持すると、潤滑油等の別の問題が生じるため、上述
したようにキープ信号であっても通常運転に復帰させて
いる。
請求項(2)の発明では、圧縮機(1)の通常運転領
域の最低ステップにあるときにロードダウン信号が出力
された場合、強制容量保持手段(51)により、第1設定
時間の間圧縮機(1)の容量が極低ステップに維持され
るとともに、第1強制制御手段(52B)により、その第
1設定時間の経過後なおもロードダウン信号が出力され
ている場合にのみ圧縮機(1)がサーモオフ停止するよ
うに制御され、ロードアップ信号又はキープ信号が出力
されている場合には、第2設定時間の間圧縮機(1)の
容量が通常運転領域の最低ステップに維持される。そし
て、第2強制制御手段(53)により、第2設定時間経過
後に、上記信号出力手段(8)からさらにロードダウン
信号が出力されていれば、圧縮機(1)がサーモオフ停
止し、ロードダウン信号が解除されていれば、通常運転
に復帰するよう制御される。
したがって、圧縮機(1)の極低ロードステップによ
る運転中に水温の上昇がほとんどなかった場合、能力が
余っているにも拘らず通常運転に復帰することによる制
御状態の悪化が防止されることになる。
請求項(3)の発明では、制御対象がチラー回路の冷
却水であり、温度検出手段(Th)により、冷却水の蒸発
器(4)の出口温度が検出される。その場合、冷却水の
出口温度は能力制御に迅速に追随するために、温度の変
化が急激になり、圧縮機(1)のサーモオフ停止が頻繁
に生じて、益々水温が不安定となる虞れが大きいが、そ
のような場合にも、上記各発明の実効が得られることに
なる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、第2図以下の図面に
基づき説明する。
第2図は本発明の実施例に係る冷凍装置及びチラー回
路の配管系統を示し、機械等の冷却液(水)が循環する
チラー回路(30)と、該チラー回路(30)の冷却液を冷
却するための冷凍装置(31)とが配置されている。該冷
凍装置(31)は、インバータ(6)により容量を複数の
ステップに調節される圧縮機(1)と、凝縮器(2)
と、減圧弁(3)と、蒸発器として機能し、制御対象と
してのチラー回路(30)の冷却液を冷却する利用側熱交
換器である冷却器(4)とを備えていて、上記各機器
(1)〜(4)をそれぞれ冷媒配管で接続してなる冷媒
回路(5)が構成されている。
すなわち、冷凍装置の運転時、圧縮機(1)から吐出
された冷媒が凝縮器(2)で凝縮され、減圧弁(3)で
減圧されて、冷却器(4)で蒸発した後、圧縮機(1)
に戻るように循環することにより、冷却器(4)で冷媒
との熱交換によりチラー回路(30)の冷却液を冷却する
ようになされている。
ここで、上記圧縮機(1)はその運転容量Qを、通常
運転時には定格容量の0,25,50,75,100%の5ステップに
調節可能になされる一方、装置の起動時のみ、通常運転
領域のステップよりも能力の低い容量5%の極低ロード
ステップに調節可能になされている。
そして、上記冷却器(4)の出口側水配管には冷却液
の出口温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ
(Th)(水温制御用サーモスタットの検出部)が配置さ
れていて、該サーミスタ(Th)の出力は、水温制御用サ
ーモスタットの調節部である温度調節器(8)に接続さ
れている。すなわち、サーミスタ(Th)で検出される冷
却水の冷却器(4)出口温度とその設定温度との大小に
基づき、温度調節器(8)から、上記圧縮機(1)の合
計容量を増減変更するよう指令する指令信号を出力する
ようになされていて、該温度調節器(8)は信号出力手
段としての機能を有するものである。そして、該温度調
節器(8)の信号は、その信号に応じて圧縮機(1)の
運転容量を増減制御するコントローラ(9)に入力可能
になされている。
ここで、上記温度調節器(8)の出力特性について、
第3図に基づき説明するに、温度調節器(8)は、水温
の変化に対して互いに所定のディファレンシャルΔT
(例えば2℃程度の温度差)を有する2つの設定温度Ts
1,Ts2(ただし、Ts1<Ts2で、それぞれ例えば7℃,5℃
程度の値)に基づいて、該設定温度Ts1,Ts2とは所定の
個別ディファレンシャル(例えば0.4℃程度の値)dT1,d
T2をもってオン・オフを切換える2つの出力1,2を有す
る2つの端子(Y1),(Y2)(図示せず)を備えてい
る。すなわち、出力1は、水温の上昇時には設定温度Ts
2に達するとオンからオフに切換わる一方、水温の下降
時には温度(Ts2−dT2)に達するとオフからオンに切換
わる。また、出力2は、水温の下降時には設定温度Ts1
に達するとオンからオフに切換わる一方、水温の上昇時
には温度(Ts1+dT1)に達すると、オフからオンに切換
わるようになされている。
そして、この各端子(Y1),(Y2)の出力1,2の組合
わせに応じて、温度調節器(8)からコントローラ
(9)に対して下記第1表に示すような圧縮機(1)の
容量制御のための指令信号が出力される。すなわち、出
力1がオンで出力2がオフであれば、水温が低い状態に
あるため圧縮機(1)の合計容量を低減するよう指令す
るロードダウン信号を、出力信号1,2がいずれもオンで
あれば、水温が設定領域にあるため現在の合計容量を維
持するよう指令するキープ信号を、出力1がオフで出力
2がオンであれば、水温が高いため合計容量を増大する
よう指令するロードアップ信号を出力するようになされ
ている。
ただし、上記第1表で出力1,2がいずれもオフである
場合とは、水配管が凍結している状態を示し、そのとき
には凍結防止のためのいわゆる凍防運転をするようにな
されている。
そして、上記コントローラ(9)により、上記温度調
節器(8)の指令信号に応じて圧縮機(1)の運転容量
が制御される。以下、その制御内容について、第4図の
フローチャート及び第5図のタイムチャートに基づき説
明する。第4図は、通常制御領域の最低ステップである
容量25%運転時における制御のみを示すフローの一部で
あって、ステップS1で通常運転を行っている間、ステッ
プS2で容量25%運転をしているか否かを判別し、容量25
%運転中であれば、ステップS3に進んでロードダウン指
令があるか否かを判別する。次に、ロードダウン指令が
あれば、ステップS4で、圧縮機(1)の極低ロードステ
ップである容量5%運転を行い(第5図の時刻tm1)、
同時に、設定時間t1(例えば45秒程度の時間)を有する
第1タイマのカウントT1を開始して、ステップS5で第1
タイマのカウントT1が設定時間t1以上になるまで待っ
て、設定時間t1が経過すると(第5図の時刻tm2)、ス
テップS6に進み第1タイマのカウントT1をクリアし、ス
テップS7で、なおもロードダウン指令があるか否かを判
別する。
ここで、なおもロードダウン指令があればステップS8
に移行して、圧縮機(1)を停止させる(第5図の時刻
tm2の破線側)一方、ロードダウン指令がなければ、つ
まりロードアップ信号又はキープ信号が出力されていれ
ば、ステップS9に進んで、圧縮機(1)の容量を増大
し、容量25%容量運転を行う(第5図の時刻tm2の実線
側)。同時に、設定時間t2(例えば45秒程度の時間)を
有する第2タイマ(図示せず)のカウントT2を開始し、
ステップS10で第2タイマのカウントT2が設定時間t2
上になるまで待って、設定時間t2が経過すると(第5図
の時刻tm3)、ステップS11で第2タイマのカウントT2
クリアした後、ステップS12で、さらにロードダウン信
号が出力されているか否かを判別する。
そして、ロードダウン信号が出力されていれば、上記
ステップS8に移行して圧縮機(1)を停止させる(第5
図の時刻tm3の破線側)一方、ロードダウン信号が出力
されていなければ、上記ステップS1に戻って、通常運転
領域の運転に復帰する(第5図の時刻tm3の実線側)。
なお、上記フローは請求項(2)の発明に対応したも
のであって、請求項(1)の発明では、ステップS9以降
は通常運転を行うようになされる。
上記フローにおいて、請求項(1)の発明では、ステ
ップS1の制御により、温度調節器(信号出力手段)
(8)の指令信号に応じて圧縮機(1)の容量を1ステ
ップずつ増減制御する通常運転制御手段(50)が構成さ
れる一方、ステップS4及びS5の制御により、強制容量保
持手段(51)が構成され、ステップS7からS8もしくはS9
への制御により、強制制御手段(52A)が構成されてい
る。
また、請求項(2)の発明では、ステップS1の制御よ
り、通常運転制御手段(50)が構成され、ステップS7か
らS8もしくはS9への制御により、第1強制制御手段(52
B)が構成され、ステップS10からS11又はS12への制御に
より、第2強制制御手段(53)が構成されている。
したがって、上記請求項(1)の発明では、温度調節
器(信号出力手段)(8)で出力される容量指令信号に
応じて、通常運転制御手段(50)により圧縮機(1)の
容量が1ステップずつ増減制御され、複数のステップ
(上記実施例では5ステップ)に調節される。次に、通
常運転領域の最低ステップにあるときに、信号出力手段
(8)からロードダウン信号が出力されると、強制容量
保持手段(51)により、圧縮機(1)の運転容量が強制
的に設定時間の間極低ロードステップに維持される。そ
して、強制制御手段(52A)により、設定時間が経過し
たときに再度温度調節器(信号出力手段)(Th)の出力
を見て、なおもロードダウン信号が出力されている場合
のみ、圧縮機(1)をサーモオフ停止させ、ロードアッ
プ信号又はキープ信号が出力されている場合には通常運
転に復帰するように制御される。
ここで、従来のように、通常運転領域の最低ステップ
で運転を行っているときにロードダウン信号を受ける
と、圧縮機(1)を停止させるよう制御するものでは、
例えば冷却器(4)の出口温度を制御しようとする場
合、能力制御の結果がすぐに出口温度の変化となって現
れるので、圧縮機(1)のサーモオフ停止が頻繁となっ
て、水温の制御精度が悪化する虞れがある。つまり、圧
縮機(1)を一旦停止すると、通常、モータの保護等の
ために所定の停止保持時間を設けているので、水温の制
御精度が悪化する虞れがある。
それに対し、本発明では、通常運転領域の最低ステッ
プでロードダウン信号を受けてもすぐにサーモオフ停止
することなく、いったん極低ロードステップに維持され
る。このような極低ロードステップは、通常、装置の起
動時のみウォームアップのために使用されるステップで
あって、ほとんど能力が無いステップであるために、そ
の間水温がさらに低下するよりも、むしろ能力の減少に
より水温が上昇する可能性が大きい。したがって、多く
の場合、設定時間t1の経過後にはロードダウン信号が解
除され、圧縮機(1)のサーモオフ停止が回避されるこ
とになる。すなわち、圧縮機(1)のサーモオフ停止を
可及的に回避することができ、よって、制御対象温度の
制御精度の向上を図ることができるのである。
一方、上記極低ロードステップを長時間に亘って運転
すると、ほとんど能力が無い状態とは冷媒循環量が少な
いことであるので、圧縮機(1)の潤滑油不足等の他の
問題が生ずるため、設定時間t1の経過後にキープ信号が
出力されていても、圧縮機(1)の容量を増大させてい
る。
請求項(2)の発明では、圧縮機(1)の通常運転領
域の最低ステップにあるときにロードダウン信号が出力
された場合、強制容量保持手段(51)により、第1設定
時間の間圧縮機(1)の容量が極低ロードステップに維
持されるとともに、第1設定時間の経過後は、第1強制
制御手段(52A)により、信号出力手段(8)からなお
もロードダウン信号が出力されている場合にのみ圧縮機
(1)がサーモオフ停止するように制御され、ロードア
ップ信号又はキープ信号が出力されている場合には、第
2設定時間の間圧縮機(1)の容量が通常運転領域の最
低ステップに維持される。そして、第2強制制御手段
(53)により、第2設定時間経過後に、上記温度調節器
(8)の出力を見て、ロードダウン信号が出力されてい
れば、圧縮機(1)をサーモオフ停止させ、ロードダウ
ン信号が解除されていれば、通常運転に復帰させるよう
制御される。
したがって、上記請求項(1)の発明の作用に加え
て、通常運転の最低ステップに戻して第2設定時間が経
過した後さらにロードダウン信号があれば圧縮機(1)
がサーモオフ停止するので、圧縮機(1)の極低ロード
ステップに維持している間に、水温の上昇がほとんどな
かった場合、能力が余っているにも拘らず通常運転に戻
すことで、制御状態が悪化するのを回避することができ
る。よって、上記請求項(1)の発明の効果をより顕著
に発揮することができる。
なお、上記実施例では、制御対象をチラー回路(30)
の冷却水としたが、本発明は、かかる実施例に限定され
るものではなく、通常の空気調和装置のごとく、室内温
度を制御するものや、コンテナ冷凍機のごとく庫内温度
を制御するものについても、適用することができ、利用
側熱交換器(4)が凝縮器として機能するものであって
もよい。
ただし、請求項(3)の発明のごとく、利用側熱交換
器(4)をチラー回路(30)の冷却水を冷却するための
冷却器とし、温度検出手段(Th)を冷却水の出口温度を
検出するものとした場合、特に、冷却水の出口温度は能
力制御に迅速に追随するために、水温の変化が急激にな
る。したがって、圧縮機(1)のサーモオフ停止が頻繁
に生じて、ますます水温が不安定となる虞れが大きい
が、そのような場合にも、上記各発明の実効が得られる
ことになる。
なお、上記実施例では、圧縮機(1)をインバータ
(6)で容量調節されるものとしたが、本発明は、上記
実施例に限定されるものではなく、例えばスクリュー圧
縮機やターボ形圧縮機を備えたもののように、極低ロー
ドステップを設けることができるものであれば、同様に
適用しうる。
(発明の効果) 以上説明したように、請求項(1)の発明によれば、
制御対象温度とその設定温度とを比較して、複数のステ
ップで圧縮機の容量を1ステップずつ増減制御するよう
にした冷凍装置の運転制御装置において、通常運転領域
の最低ステップでロードダウン信号が出力された場合、
設定時間の間、通常運転領域の最低ステップよりも低い
極低ロードステップに維持した後、再びロードダウン信
号があった時のみ圧縮機を停止するようにしたので、能
力の減少による制御対象温度の回復で圧縮機のサーモオ
フ停止を可及的に回避することができ、よって、制御対
象温度の安定化を図ることができる。
請求項(2)の発明では、上記請求項(1)の発明
で、極低ロードステップに設定時間維持した後の信号で
通常運転領域の最低ステップに戻した後、所定時間経過
後にロードダウン信号があった場合には、圧縮機をサー
モオフ停止させるようにしたので、能力余剰時の制御状
態の悪化を未然に防止することができ、よって、上記請
求項(1)の発明の効果をより顕著に発揮することがで
きる。
請求項(3)の発明によれば、上記請求項(1)又は
(2)の発明において、制御対象をチラー回路の冷却液
とし、能力の調節により冷却水の蒸発器出口温度を制御
するようにしたので、特に能力変化に対して追随性がよ
く、温度の変化の急激な冷却液の出口温度について安定
化を図ることができ、上記請求項(1)又は(2)の発
明の実効を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図は、それぞれ請求項(1)及び
(2)の発明の構成を示すブロック図である。第2図以
下は本発明の実施例を示し、第2図は冷凍装置及びチラ
ー回路の構成を示す配管系統図、第3図は温度調節器の
切換特性を示す説明図、第4図はコントローラの制御内
容を示すフローチャート図、第5図は水温の時間変化を
示すタイムチャート図である。 1……圧縮機 2……凝縮器(熱源側熱交換器) 4……冷却器(利用側熱交換器) 8……温度調節器(信号出力手段) 50……通常運転制御手段 51……強制容量保持手段 52……第1強制制御手段 53……第2強制制御手段 Th……サーミスタ(温度検出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容量可変形の圧縮機(1)と、熱源側熱交
    換器(2)と、利用側熱交換器(4)とを備えた冷凍装
    置において、 制御対象の温度を検出する温度検出手段(Th)と、 該温度検出手段(Th)の出力を受け、制御対象の検出温
    度と制御対象の設定温度との差温に基づき上記圧縮機
    (1)の運転容量の増大を指令するロードアップ信号、
    運転容量の低減を指令するロードダウン信号及び現在の
    運転容量の維持を指令するキープ信号を出力する信号出
    力手段(8)と、 上記制御対象の温度が設定温度になるように圧縮機
    (1)の運転容量を制御する通常運転領域において圧縮
    機容量を複数のステップに区分し、上記信号出力手段
    (8)の信号に応じて圧縮機容量を1ステップずつ増減
    もしくは維持するように圧縮機(1)を制御する一方、
    起動時において通常運転領域の最低ステップよりも冷凍
    能力が低い圧縮機容量のステップで且つ冷凍能力のほぼ
    無能力状態で圧縮機(1)が稼働するように上記通常運
    転領域とは別個に設定された極低ロードステップに該圧
    縮機(1)を制御し、起動時から一定時間の経過後に通
    常運転領域に移行させる通常運転制御手段(50)と、 通常運転領域の最低ステップの運転時に上記信号出力手
    段(8)よりロードダウン信号を受けると、上記通常運
    転制御手段(50)の制御を強制的に停止させ、上記通常
    運転領域とは別個の上記極低ロードステップに圧縮機
    (1)の運転容量を設定して設定時間が経過するまで冷
    凍能力のほぼ無能力状態に圧縮機(1)を運転保持する
    強制容量保持手段(51)と、 上記設定時間が経過した後、さらに上記信号出力手段
    (8)よりロードダウン信号を受けた場合には圧縮機
    (1)を停止させる一方、ロードアップ信号を受けた場
    合、又は現在の運転容量の維持を指令するキープ信号を
    受けた場合に何れにおいても圧縮機(1)の運転容量が
    増大するように上記通常運転制御手段(50)による通常
    運転領域の通常制御に復帰させる強制制御手段(52A)
    と、 を備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  2. 【請求項2】容量可変形の圧縮機(1)と、熱源側熱交
    換器(2)と、利用側熱交換器(4)とを備えた冷凍装
    置において、 制御対象の温度を検出する温度検出手段(Th)と、 該温度検出手段(Th)の出力を受け、制御対象の検出温
    度と制御対象の設定温度との差温に基づき上記圧縮機
    (1)の運転容量の増大を指令するロードアップ信号、
    運転容量の低減を指令するロードダウン信号及び現在の
    運転容量の維持を指令するキープ信号を出力する信号出
    力手段(8)と、 上記制御対象の温度が設定温度になるように圧縮機
    (1)の運転容量を制御する通常運転領域において圧縮
    機容量を複数のステップに区分し、上記信号出力手段
    (8)の信号に応じて圧縮機容量を1ステップずつ増減
    もしくは維持するように圧縮機(1)を制御する一方、
    起動時において通常運転領域の最低ステップよりも冷凍
    能力が低い圧縮機容量のステップで且つ冷凍能力のほぼ
    無能力状態で圧縮機(1)が稼働するように上記通常運
    転領域とは別個に設定された極低ロードステップに該圧
    縮機(1)を制御し、起動時から一定時間の経過後に通
    常運転領域に移行させる通常運転制御手段(50)と、 通常運転領域の最低ステップの運転時に上記信号出力手
    段(8)よりロードダウン信号を受けると、上記通常運
    転制御手段(50)の制御を強制的に停止させ、上記通常
    運転領域とは別個の上記極低ロードステップに圧縮機
    (1)の運転容量を設定して第1設定時間が経過するま
    で冷凍能力のほぼ無能力状態に圧縮機(1)を運転保持
    する強制容量保持手段(51)と、 上記第1設定時間の経過後、さらに上記信号出力手段
    (8)よりロードダウン信号を受けた場合には圧縮機
    (1)を停止させる一方、ロードアップ信号を受けた場
    合、又は現在の運転容量の維持を指令するキープ信号を
    受けた場合の何れにおいても圧縮機(1)の運転容量が
    増大するように第2設定時間が経過するまで上記通常運
    転領域の最低ステップに維持する第1強制制御手段(52
    B)と、 上記第2設定時間の経過後に上記信号出力手段(8)よ
    りロードダウン信号を受けた場合には圧縮機(1)を停
    止させる一方、ロードアップ信号を受けた場合、又は現
    在の運転容量の維持を指令するキープ信号を受けた場合
    の何れにおいても上記通常運転制御手段(50)による通
    常運転領域の通常制御に復帰させる第2強制制御手段
    (53)と を備えたことを特徴とする冷凍装置の運転制御装置。
  3. 【請求項3】制御対象はチラー回路の冷却液であり、 利用側熱交換器(4)はチラー回路の冷却液を冷却する
    冷却器であることを特徴とする請求項(1)又は(2)
    記載の冷凍装置の運転制御装置。
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