JPH08165640A - 地盤改良用ケーシングパイプ、及びパッカー装置 - Google Patents

地盤改良用ケーシングパイプ、及びパッカー装置

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JPH08165640A
JPH08165640A JP33267694A JP33267694A JPH08165640A JP H08165640 A JPH08165640 A JP H08165640A JP 33267694 A JP33267694 A JP 33267694A JP 33267694 A JP33267694 A JP 33267694A JP H08165640 A JPH08165640 A JP H08165640A
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JP
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pipe
packer
cylinder
check valve
ground improvement
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JP33267694A
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Sumio Nakano
中野澄男
Haruo Kawai
河合春生
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Taisei Corp
Seiwa Kiko KK
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Taisei Corp
Seiwa Kiko KK
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Publication date
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  • Consolidation Of Soil By Introduction Of Solidifying Substances Into Soil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】穿孔作業や地盤改良材の注入作業を円滑に行え
る地盤改良用ケーシングパイプを提供すること。 【構成】地盤改良用ケーシングパイプ1の内周面に削孔
水の圧力では破損せず、地盤改良材の注入圧力では破れ
る封鎖シート42で吐出孔24を覆う地盤改良用ケーシ
ングパイプ1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は地盤改良用ケーシングパ
イプとパッカー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】地盤改良用ケーシングパイプは、中空管
であり、周面から逆流を阻止する状態でグラウト材を吐
出する逆止弁を具備している。
【0003】従来のパッカー装置は、地盤改良材を注入
後、油圧ジャッキを緩めるとパッカーラバーの復元力で
変形が元に戻るようになっている。
【0004】また、ダブルパッカー装置は、ワン型シー
ルや円筒型のゴムを圧力で圧縮して変形させ、外方に突
出し、地盤改良用のケーシングパイプの内壁に密着させ
て密閉空間を作り、その空間を介して地盤改良材を地盤
中に注入していた。その際に使用されるケーシングパイ
プは、逆止弁装置を有し、地盤改良材が注入孔から逆流
するのを阻止している。この逆止弁装置はパイプの先
端、パイプの接続部、またパイプの外側に設けられてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】しかし、従来の地盤
改良用ケーシングパイプ及びパッカー装置は、次のよう
な問題点がある。 <イ>ケーシングパイプを外管として用いる二重管方式
で穿孔する場合において、両管の周面間の空間が削孔水
を含むスライムの排出路となるため、逆止弁の内側から
削孔水の圧力を受けると逆止弁が開き易くなり、この逆
止弁を押して削孔水が地山側へ流出して、削孔が不可能
になる。 <ロ>削土を含むスライムはケーシングパイプの外周と
削孔壁との間にも排出路を形成することから、遺物が挟
まって逆止弁の機能が損なわれ、グラウト材の注入作業
に支障をきたす。 <ハ>注入時間が長くなると、注入材がパッカーラバー
に付着したり注入材が固結してパッカーラバーが元の形
に戻らず、注入管の引き抜きができなくなる。 <ニ>ワン型シールの場合、常にパイプに接触している
ために移動するときなどに破損しやすく、また、シール
がパイプと密着しているため抵抗となって大きな力が必
要となる。 <ホ>円筒型のゴムを圧力で圧縮して変形させてパッカ
ー装置を作動させる方式の場合、パッカー材のラバーの
耐力はラバーが変形することによって得られるため、大
きく変形させなければ、十分な耐力が得られないという
問題があった。また、強く圧力をかけて大きく変形させ
るとゴムが塑性変形して使えなくなる。 <ヘ>パイプの先端や接続部に逆止弁を設けた場合、そ
の特定の箇所にしか地盤改良材が注入できない。 <ト>パイプの外側に逆止弁を設けた場合、パイプを地
山に挿入するとき、逆止弁が破損しやすく、また、外径
が大きくなり、引っ掛かりやすく、地山に挿入しにく
い。 <チ>従来のダブルパッカー装置をパイプにセットする
場合、パイプ内の内壁に凹凸が多くあり、高いシール効
果を得ることができない。
【0006】
【本発明の目的】本発明は、以上の問題点を解決するも
ので、以下の点を主な目的とする。 <イ>ケーシングパイプにおいて、簡単な改良でもって
逆止弁の信頼性を確保し、穿孔作業や地盤改良材の注入
作業を円滑に行えるようにする。 <ロ>パッカーラバーの伸縮を容易に行えるようにす
る。 <ハ>ケーシングパイプにおいて、取付けが簡単で、地
山挿入時に逆止弁の破損が生じないようにする。 <ニ>ダブルパッカー装置のシール効果を高める。 <ホ>ダブルパッカー装置の作業性を高める。 <ヘ>パッカーラバーの耐久性を高める。
【0007】
【問題点を解決するための手段】本発明は、吐出孔に逆
止弁装置を有し中空の円柱状の地盤改良用ケーシングパ
イプにおいて、該ケーシングパイプの内周面に少なくと
も削孔水の圧力で破損しない強度の封鎖シートを取り付
けて該吐出孔を覆うことを特徴とする、地盤改良用ケー
シングパイプ、又は、内管と外管の2重管の注入管を備
え、該注入管を通して地盤中に薬液を注入するパッカー
装置において、該内管の口元部と該外管の口元部の各々
をセンターホール型ジャッキのシリンダとロッドのいず
れかに取り付け、該内管に固定された部材と該外管に固
定された部材との間にパッカー材を接続し、該ジャッキ
で該外管を押して該内管を引っ張ることにより、該パッ
カー材を両端から圧縮して、該注入管の外方に突出さ
せ、該ジャッキで該外管を引っ張って該内管を押し出す
ことにより、該パッカー材を両端から引っ張ることを特
徴とする、パッカー装置にある。
【0008】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>ケーシングパイプの設置と地盤改良材の注入の概
説(図6〜図9) 地盤改良用ケーシングパイプ1は、鋼製や塩化ビニール
などからなる中空管であり、地山に貫入して地山を縫い
合わせると共に、ケーシングパイプ1の周囲に形成され
た吐出孔12からグラウト材などの地盤改良材を地山に
注入する長尺の管である。ケーシングパイプ1は、例え
ばトンネル開削方向に傾斜して公知の穿孔装置で穿孔
し、この孔内に設置される。或いは、ケーシングパイプ
1をアウターケーシングとして利用し、先端にインナー
ビットを有するインナーロッド6と共に穿孔を行った
後、ケーシングパイプ1からインナーロッド6を引き抜
いて、ケーシングパイプ1を地中に残存させる。残存し
たケーシングパイプ1にパッカー装置5を装着し、地盤
改良材62を注入孔52を介して所定の吐出孔12から
地盤中に注入する。
【0009】<ロ>ケーシングパイプ(図1) 図1に削孔用のインナーロッド6を内挿したケーシング
パイプ1の一例を示す。ケーシングパイプ1は両端を解
放した筒体で、カップリング2を介して連結して全長を
調整している。ケーシングパイプ1の両端は内径を大径
に穿設して嵌着口11を形成し、嵌着口11の周面にカ
ップリング2と螺合可能なめねじを刻設している。ケー
シングパイプ1は少なくとも片方の端部周面に円周方向
に沿って複数の吐出孔12を開設している。また、嵌着
口11の奥部のめねじの刻設されていない内周面には、
吐出孔12に面して凹溝13を凹設している。この凹溝
13はケーシングパイプ1とカップリング2との周面間
に後述するバルブシート41の弾性変形を許容するため
の環状空間である。
【0010】<ハ>カップリング(図2、図3) カップリング2はケーシングパイプ1間を連結するため
の連結筒で、ケーシングパイプ1の外径と等しい大径部
21と、大径部21の両側に形成した小径部22とを有
する。両小径部22の外周面にはおねじを刻設するが、
一方の小径部22については端部から一定範囲に亘りね
じを刻設しない。図2と図3に示すようにおねじの刻設
されていない小径部22の外周面の端部付近には、円周
方向に収容溝23を凹設すると共に、この収容溝23に
面して複数の吐出孔24を開設している。収容溝23に
はエンドレス形のバルブシート41を外装して、すべて
の吐出孔24を外側に閉鎖している。収容溝23の凹設
深さはバルブシート41の肉厚を配慮し、少なくとも小
径部22の外周面からバルブシート41が突出しない深
さに設定する。また、小径部22の収容溝23と対応す
る内周面には、円周方向に沿って環状溝25を凹設し、
この環状溝25にテープ状の封鎖シート42を取り付け
て吐出孔24を内側から閉鎖している。環状溝25は封
鎖シート42をカップリング2の内周面から食み出して
剥離し難くするために機能するものであるから、封鎖シ
ート42が容易に剥離しないように取り付けできる場合
は、環状溝25を省略する場合もある。小径部22の端
部外周にシール材26を配置する。
【0011】<ニ>逆止弁装置(図2〜図5) 吐出孔24と、吐出孔24の内外を閉鎖するバルブシー
ト41と、封鎖シート42により、逆止弁装置4を構成
する。吐出孔24の外側を封鎖するバルブシート41は
管外から管内への流体の侵入を阻止するゴム等の弾性材
で形成する。また、吐出孔24の内側を封鎖する封鎖シ
ート42は、一定の圧力以下で破損しない強度を持つフ
ィルムやシートを用いる。封鎖シート42の強度につい
てより具体的に説明すると、穿孔時のスライム排出圧で
破損せずにスライム排出圧より高いグラウト注入圧で初
めて破損する強度を具備していれば良い。また、封鎖シ
ート42の取り付け手段は、接着やビス止め等の公知の
取り付け手段を採用できる。この他に、図5に示すよう
にケーシングパイプ1の端部の外周にバルブシート41
をケーシングパイプ1の周面から食み出ない状態で外装
すると共に、ケーシングパイプ1の内側に封鎖シート4
2を取り付けて吐出孔12の両面を閉鎖するようにして
も良い。
【0012】以下にケーシングパイプの使用方法を説明
する。 <イ>穿孔時(図1、図2) 図1に示すケーシングパイプ1の先端にリングビットを
取り付け、またケーシングパイプ1に内挿したインナー
ロッド6の先端にインナービットを各々取り付け、従前
と同様にインナーロッド6に回転と軸方向の打撃力を加
え、同時にケーシングパイプ1に回転と軸方向の打撃力
を与えて穿孔を開始する。穿孔に際し、インナーロッド
6の軸路を削孔水の供給路に利用する。削土を含むスラ
イム61は図1に示すようにインナーロッド6とケーシ
ングパイプ1の周面間を主流の排出路として排出され
る。このスライム61の圧力P1 (通常4kg/cm2
程度)は、図2に示すように封鎖シート42に外方へ向
けて作用するが、封鎖シート42の破断強度がスライム
61の圧力P1 より大きく設定されているため、封鎖シ
ート42は吐出孔24の閉鎖状態を維持し、スライム6
1の地山側への流出を阻止する。また、スライム61が
ケーシングパイプ1と孔壁との間を通る場合があるが、
逆止弁を構成するバルブシート41がケーシングパイプ
1の内部に格納されているため、バルブシート41はめ
くれの心配もなく吐出孔24を封鎖してスライム61の
逆流を阻止する。
【0013】<ロ>グラウト注入時(図1、図4、図
9) インナーロッド6に代えて例えばパッカー装置5を備え
た注入管3をケーシングパイプ1に内挿し、ケーシング
パイプ1の内空を画成した密封空間域でモルタルなどの
グラウト材を高圧で吐出した場合、このグラウト材の圧
力は図4に示すように封鎖シート42の内側に圧力P2
(通常20kg/cm2 程度)として作用する。このグ
ラウト材の圧力P2 が増して封鎖シート42の破断強度
より大きくなると、封鎖シート42が破断して吐出孔2
4の内側を開放する。するとグラウト材は矢印で示すよ
うにバルブシート41を弾性変形させて吐出孔24を開
き、両吐出孔12、24を通じて地山に浸透する。また
バルブシート41が吐出孔24を通じてグラウト材の逆
流を防止することは、従前と同様であるので、説明を省
略する。
【0014】以下にシングルパッカー装置の実施例を説
明する。 <イ>注入管とセンターホール型ジャッキの接続(図1
0) 注入管3の内管31の口元部は、図10に示されている
ように、内管口元接続パイプ111を介して、センター
ホール型油圧ジャッキ130のロッド131と、内管接
続金具132により接続されている。注入管3の外管3
2の口元部は、外管口元接続パイプ121を介して、セ
ンターホール型油圧ジャッキ130のシリンダ133
と、外管接続金具134により接続されている。地盤改
良材として2種の薬液を使用する場合、A液は内管注入
口112を通して内管31に注入される。また、B液は
外管注入口122を通して内管31と外管32の間に注
入される。センターホール型油圧ジャッキの第1油圧注
入口135に油圧を与えることにより、第1油圧室13
7に圧力を掛け、ロッド131がシリンダ133の内部
に入り込む。これにより、内管31を外管32に対し先
端方向に押し出す。また、センターホール型油圧ジャッ
キの第2油圧注入口136に油圧を与えることにより、
第2油圧室138に圧力を掛け、ロッド131をシリン
ダ133の外部に押し出す。これにより、内管31を外
管32に対し口元側に引っ張ることができる。
【0015】<ロ>内管とパッカー材の接続(図11) 内管31は、図11に示されている様に薬液の逆流を防
止する第1スチールボール141と第1スプリング14
2、及び2種の薬液が混合する混合室143を有する。
混合室143では、内管31の内部を通って来るA液
と、内管31と外管32の間の空間を通ってくるB液が
混合する。内管31の先端部は、開口しており、薬液等
が逆流しないように第2スチールボール144と第2ス
プリング145を有する。内管キャップ146は内管3
1の先端部を覆い内管31に固定される。内管スライド
部147は、内管31に固定されており、外周にパッカ
ー材51が配置される。パッカー材51の一端は、内管
キャップ146に接着される。
【0016】<ハ>外管とパッカー材の接続(図11、
図12) 外管32の先端部は外管キャップ151を介して、外管
スライド部152に接続している。パッカー材51の一
端は、外管スライド部152に接着される。したがっ
て、内管31が外管32に対して引き出される(図11
の右方向に引かれる)と、パッカー材51は、内管キャ
ップ146と外管スライド部152の間で、両者に押し
つぶされ、両端が接着されているので、図12に示され
ているように、外側方向に突出する。この際、内管スラ
イド部147と外管スライド部152が、相対的にスラ
イドすることになる。このスライドの距離を決めるため
に、内管31にストローク調整用カラー148を配置
し、外管キャップ151との距離を調整する。パッカー
材51の突出により、ケーシングパイプ1の内面に圧接
してケーシングパイプ1の内空を画成する。その後、内
管注入孔179と外管注入孔184を通して、薬液(A
液とB液の混合液)を供給して吐出口33から吐出す。
【0017】以下にダブルパッカー装置の実施例を説明
する。ここで、注入管3とセンターホール型ジャッキの
接続は、シングルパッカー装置と同一の構成を取ること
ができる。 <イ>内管とパッカー材の接続(図13、図14) 内管31は、薬液の逆流を防止するスチールボール17
1とスプリング172及び2種の薬液が混合する混合室
173を有している。混合室173は、内管31の内部
を通って来るA液と、内管31と外管32の間の空間を
通ってくるB液が混合する。内管31の途中に連結部1
74を設け、第1外管スライド部175と連結する。そ
の結果、第1内管スライド部182は、内管31と共に
同一の運動を行う。内管キャップ176は、内管31の
先端部を覆い、内管31に固定されている。第2内管ス
ライド部177は、内管31に固定されており、外周に
第2パッカー材192が配置されている。第2パッカー
材192の一端は、内管キャップ176に接着されてい
る。
【0018】<ロ>外管と第1パッカー材の接続(図1
3〜図15) 外管32の先端部は、図13に示されているように、外
管キャップ181に接続されている。第1外管スライド
部175は、外管キャップ181に固定され、外管32
と共に同一の運動をする。第1パッカー材191は、第
1外管スライド部175の外周に配置され、一端は、外
管キャップ181に接着され、他端は、第1内管スライ
ド部182に接着されている。したがって、内管31が
外管32に対して引き出される(図13の右方向に引か
れる)と、内管31の運動は、連結部174を介して
(図14参照)、第1内管スライド部182に伝達さ
れ、第1パッカー材191の端(図の左端)を押す。一
方、外管32の運動は、外管キャップ181を介して、
第1パッカー材191の端(図の右端)を押す。その結
果、第1パッカー材191は、両側から圧縮されて、図
15に示されているように、中間部が外方向に突出す
る。内管31と外管32のストロークの距離を調整する
ために、内管31にストローク調整用カラー178を取
り付ける。ストローク調整用カラー178は、内管31
と共に移動し、外管キャップ181に接して、ストロー
クの距離が決定される。
【0019】<ハ>外管と第2パッカー材の接続(図1
3〜図15) 第2外管スライド部183は、第1外管スライド部17
5と接続され、外管32と同一の運動を行う。第2パッ
カー材192の端は、外管32と連動する第2外管スラ
イド部183に接着されている。したがって、内管31
が外管32に対して引き出される(図13の右方向に引
かれる)と、内管31の運動は、内管キャップ176を
介して、第2パッカー材192の端(図の左端)を押
す。一方、外管32の運動は、外管キャップ181を介
して、第1外管スライド部175と第2外管スライド部
183を介して、第2パッカー材192の端(図の右
端)を押す。その結果、第2パッカー材192は、両側
から圧縮されて、図15に示されているように、内部が
外方向に突出する。
【0020】<ニ>注入孔 第1パッカー材191と第2パッカー材192の間の内
管31に内管注入孔179を設ける。同様に外管32に
外管注入孔184を設ける。これらの注入孔は、連通し
ている。内管31が外管32に対して引き出されると、
第1パッカー材191と第2パッカー材192が外方に
突出し、ケーシングパイプ1と第1内管スライド部18
2並びに第2外管スライド部183の周面間を確実にシ
ールした状態で内管注入孔179と外管注入孔184を
通して、薬液(A液とB液の混合液)を供給して地中に
注入する。
【0021】以下に他のケーシングパイプ1とダブルパ
ッカー装置230の実施例を説明する。 <イ>逆止弁装置(図16、図17) 逆止弁装置220は、円筒状の逆止弁部材221を有
し、ケーシングパイプ1の内側に接して取付けられる。
逆止弁部材221はOリングを介してケーシングパイプ
1と密に接している。逆止弁部材221の外周中央付近
は凹部を有し、ケーシングパイプ内側面とリング状の逆
止弁空間224を形成している。逆止弁部材221の凹
部に弁孔222を有し、この凹部の外周に弁孔222を
覆うようにバルブシート223を配置し、逆止弁装置2
20の機能を行う。即ち、地盤改良材が弁孔222から
逆止弁空間224に押し出される場合は、バルブシート
223が開く方向に作用され、地盤改良材が逆止弁空間
224に注入される。しかし、地盤改良材が逆止弁空間
224から弁孔222に向かう場合は、バルブシート2
23が閉じる方向に作用され、逆流が防止される。逆止
弁部材221の内側面の両端は傾斜を有し、ダブルパッ
カーが挿入されやすい形状になっている。また、外側面
でケーシングパイプ1に接触する箇所に窪みを有し、ケ
ーシングパイプ1に形成された接着剤注入孔212と位
置合わせされ、接着剤注入孔212から注入された接着
剤が窪みに注入されることにより、逆止弁装置220が
ケーシングパイプ1に固定される。この際、逆止弁空間
224は吐出孔211とつながり、地盤改良材が削孔6
3に注入できるように構成される。
【0022】<ロ>ダブルパッカー装置(図16、図1
7) ダブルパッカー装置230は、相互にスライドする内管
31と外管32を有する。内管31と外管32は、ジャ
ッキ240のシリンダ133とピストンに接続され、2
つのジャッキ用ホース241に油圧を与えてジャッキ2
40を動作させることにより、内管31と外管32は相
互にスライドする。内管31と外管32には、各々地盤
改良材A液用ホース242と地盤改良材B液用ホース2
43が接続され、B液は途中に内管31に注入され、両
液は内管31で混合される。内管31の端に外側が凸状
の第1筒233を固定し、外管32の端に外側が凸状の
第2筒234を固定する。第2筒234は内管31に対
してスライド可能に配置され、ピストンの作用により、
第1筒233に対して接近と離間を繰り返すことができ
る。第1筒233と第2筒234の間の内管31に内側
注入孔238が形成され、地盤改良材が内管31から第
1筒233と第2筒234の間の空間に排出される。第
1筒233と第2筒234の相対する端部は径が小さい
筒部を構成し、その筒部の外側で第1筒233と第2筒
234に跨がるように第3筒235がスライド可能に密
着して配置される。第3筒235には外側注入孔239
が形成されており、この外側注入孔239を介して地盤
改良材が第1筒233と第2筒234の間の空間からダ
ブルパッカー装置230の外側に排出される。第1筒2
33の外周に接し、第3筒235の一端に接続するよう
に第1パッカー材236が配置される。同様に第2筒2
34の外周に接し、第3筒235の他端に接続するよう
に第2パッカー材237が配置される。
【0023】以下に、地盤改良材を掘削孔63に注入す
る工程を説明する。 <イ>ダブルパッカー装置の設置(図16、図17) ダブルパッカー装置230を図17の状態でケーシング
パイプ1に挿入する。挿入に際しては、ダブルパッカー
装置230に接続されたホースを利用して行うことがで
きる。ダブルパッカー装置230が注入すべき逆止弁装
置220の位置に挿入されると、ジャッキ240を操作
して、内管31と外管32をスライドし、第1筒233
と第2筒234を接近させる。その結果、第1パッカー
材236は第1筒233の凸部の方向にスライドする。
同様に第2パッカー材237は第2筒234の凸部の方
向にスライドする。これらパッカー材のスライドにより
ダブルパッカー装置230の径が2か所で大きくなり、
図16の様に、第1と第2パッカー材236、237が
逆止弁装置220の内側端部に密着し、ダブルパッカー
装置230として機能する。
【0024】<ロ>地盤改良材の注入 地盤改良材A液用ホース242とB液用ホース243か
ら両薬液を注入し、内管31で両薬液が混合する。混合
された地盤改良材は、内管31の注入孔を介して、第1
筒233と第2筒234の間の空間に侵入する。更に、
薬液は第3筒235の外側注入孔239を介してダブル
パッカー装置230と逆止弁装置220の間の空間に侵
入する。ここで、ダブルパッカー装置230のために、
地盤改良材はケーシングパイプ1の他の領域に回り込む
ことなく、弁孔222を介してバルブシート223を押
し上げ、逆止弁空間224に侵入する。更に、吐出孔2
11を介して削孔63に注入される。この工程を次の逆
止弁装置220について繰り返し、削孔全体に地盤改良
材を充填することができる。
【0025】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>吐出孔の内側を封鎖した封鎖シートは、穿孔時の
スライム圧によって破れずに逆止弁装置を保護するか
ら、グラウト材の注入時に逆止弁装置が正常に機能し、
逆止弁装置の機能に対する信頼性が向上する。 <ロ>封鎖シートはグラウト注入圧により破れる強度に
設定されているから、グラウト注入に悪影響を及ぼす心
配がない。したがって、穿孔作業やグラウト注入作業を
円滑に行える。 <ハ>パッカー材に引っ張り力を作用させて、外方向に
突出した変形を元に戻すことができるので、注入管の引
き抜きが容易になる。 <ニ>センターホール型ジャッキと2重管を接続するこ
とにより、2重管を引き出したり、押し込んだり簡単に
行うことができる。 <ホ>逆止弁装置を簡単にケーシングパイプ1の任意の
位置に取り付けることができる。 <ヘ>逆止弁装置をケーシングパイプの内側に取り付け
るため、ケーシングパイプを地盤の削孔にスムーズに挿
入することができる。 <ト>ケーシングパイプの構造がシンプルにできるの
で、壊れにくい。 <チ>逆止弁装置の内側面をケーシングパイプの内側面
より精度が高く傾斜させることができるので、パッカー
材とのシール効果を高めることができる。 <リ>ダブルパッカー材を逆止弁装置の内側面に接触す
るので、パッカー材の損耗が少ない。 <ヌ>パッカー材の遮蔽度を高められるので、地盤改良
材の液漏れが少なく、また、地盤改良材の注入圧力を高
めることができる。 <ル>ダブルパッカー装置をコンパクトにでき、移動が
簡単になる。 <ヲ>ホースで移動ができるので、施工速度を早めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆止弁装置を備えたケーシングパイプの部分断
面図
【図2】逆止弁装置の拡大断面図
【図3】カップリングの一部を省略した斜視図
【図4】グラウト注入時の逆止弁装置の説明図
【図5】他のケーシングパイプの説明図
【図6】ケーシングパイプを用いた施工方法の説明図
【図7】図6のVII-VII の断面図
【図8】図6のVIII-VIII の断面図
【図9】地盤改良材を注入する施工方法の説明図
【図10】2重管とセンターホール型ジャッキの接続図
【図11】シングルパッカーと2重管の接続図
【図12】内管と外管をずらせたシングルパッカーの図
【図13】ダブルパッカーと2重管の接続図
【図14】ダブルパッカーの連結部の断面図
【図15】内管と外管をずらせたダブルパッカーの図
【図16】注入可能なダブルパッカー装置のケーシング
パイプ中の配置図
【図17】挿入可能なダブルパッカー装置のケーシング
パイプ中の配置図

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吐出孔に逆止弁装置を有し中空の円柱状
    の地盤改良用ケーシングパイプにおいて、 該ケーシングパイプの内周面に少なくとも削孔水の圧力
    で破損しない強度の封鎖シートを取り付けて該吐出孔を
    覆うことを特徴とする、 地盤改良用ケーシングパイプ。
  2. 【請求項2】 内管と外管の2重管の注入管を備え、該
    注入管を通して地盤中に薬液を注入するパッカー装置に
    おいて、 該内管の口元部と該外管の口元部の各々をセンターホー
    ル型ジャッキのシリンダとロッドのいずれかに取り付
    け、 該内管に固定された部材と該外管に固定された部材との
    間にパッカー材を接続し、 該ジャッキで該外管を押して該内管を引っ張ることによ
    り、該パッカー材を両端から圧縮して、該注入管の外方
    に突出させ、 該ジャッキで該外管を引っ張って該内管を押し出すこと
    により、該パッカー材を両端から引っ張ることを特徴と
    する、 パッカー装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のパッカー装置におい
    て、 該注入管の外周にパッカー材を配置し、 該注入管の先端部に注入孔を形成したことを特徴とす
    る、 パッカー装置。
  4. 【請求項4】 請求項2に記載のパッカー装置におい
    て、 該注入管の外周の2か所に第1と第2パッカー材を配置
    し、 第1と第2パッカー材の間の該注入管に注入孔を配置し
    たことを特徴とする、 パッカー装置。
  5. 【請求項5】 逆止弁装置を有し中空の円柱状の地盤改
    良用ケーシングパイプにおいて、 該ケーシングパイプの軸方向に吐出孔を所定の間隔で配
    置し、 該吐出孔の位置毎に該ケーシングパイプの内壁との間で
    逆止弁用空間を形成する円柱状の中空の逆止弁部材を該
    ケーシングパイプの内壁に取付け、 該逆止弁部材に弁孔を形成し、 該逆止弁用空間側から該弁孔を覆い、逆止弁の作用をす
    るシートを該逆止弁部材に取り付け、 地盤改良材が該弁孔、及び該逆止弁用空間の方向に移動
    することはできるが、この逆はできないことを特徴とす
    る、 地盤改良用ケーシングパイプ。
  6. 【請求項6】 軸方向に所定の間隔で吐出孔を有する地
    盤改良用ケーシングパイプの内部に配置されるパッカー
    装置において、 軸方向に相互に移動可能な内管と外管を備え、 該内管に固定され、外周が凸状の第1筒と、 該外管に固定され、外周が凸状の第2筒と、 第1筒の外周に第1パッカー材を移動可能に保持し、 第2筒の外周に第2パッカー材を移動可能に保持し、 第1筒と第2筒の一部外周に第3筒を移動可能に配置
    し、 第3筒に地盤改良材を排出できる注入孔を形成し、 第3筒の一端に第1パッカー材の端を接続し、他端に第
    2パッカー材の端を接続し、 該内管と該外管を相互に移動して、第1筒と第2筒を離
    間する方向に移動すると、第1パッカー材と第2パッカ
    ー材は第1筒と第2筒の間の凹部に収納され、第1筒と
    第2筒を接近する方向に移動すると、第1パッカー材と
    第2パッカー材は第1筒と第2筒の凸状部分に移動して
    径が大きくなり、該ケーシングパイプとの間で密閉空間
    を作り、地盤改良材が該注入孔から該密閉空間、該吐出
    孔を介して該ケーシングパイプの外部に排出されること
    を特徴とする、 パッカー装置。
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