JPH08167102A - データ再生装置 - Google Patents

データ再生装置

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JPH08167102A
JPH08167102A JP6310162A JP31016294A JPH08167102A JP H08167102 A JPH08167102 A JP H08167102A JP 6310162 A JP6310162 A JP 6310162A JP 31016294 A JP31016294 A JP 31016294A JP H08167102 A JPH08167102 A JP H08167102A
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JP6310162A
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Hiroyuki Ino
浩幸 井野
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気ヘッドにより磁気記録媒体から検出され
た再生信号の低域の位相補正を、簡単な構成で安価に、
より良く行う。 【構成】 位相補正回路26は、標本化量子化回路から
供給される標本系列ztを1サンプル時間遅延する縦続
接続されたN個の遅延器(D)40(1)〜40(N)
と、該各段の遅延器(D)40(i)(1≦i≦N)に
より遅延された各サンプル時間のNビット(Nは2のn
乗)の標本系列ztをmビット(0≦m≦n)LSB側
にビットビットシフトするBS41(1)〜41(N)
と、BS41(1)〜41(N)の出力を加算する加算
器42と、加算器42の出力を(n−m)ビットLSB
側にビットビットシフトするBS44と、遅延器(D)
40(k)(1≦k≦N)の出力からBS44の出力を
減算する減算器45とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ再生装置に関
し、特に磁気ヘッドによって磁気ティスク等の磁気記録
媒体から再生信号を検出して、データを再生するデータ
再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体、例えば磁気テープ、磁気
ディスクにデータを記録し、また、それらからデータを
再生するディジタルオーディオテープレコーダ(所謂D
AT)、磁気ティスク装置等では、記録ヘッド又は再生
ヘッドとして磁気ヘッド(所謂リングヘッド)が用いら
れている。そして、例えば磁気ディスク装置では、デー
タが記録された磁気ディスクから、磁気ヘッドにより再
生信号を検出し、この再生信号を等化器(以下、イコラ
イザという)を用いて波形等化して、データを再生する
ようになっている。
【0003】このイコライザは、通常、低域に対して積
分特性を有する積分回路と、高域に対して微分特性を持
つ微分回路と、振幅を変化させずに位相を変化させる位
相等化器と、必要な帯域の信号だけを通過させるローパ
スフィルタ(以下、LPF=Low pass fi1terという)
とから構成される。積分回路は磁気ヘッドが有する微分
特性を補正するためのものであり、微分回路は磁気ヘッ
ドのギヤップ等によるロスを補正するためのものであ
る。また、位相等化器はLPFによる位相まわリと帯域
全体の位相を補正するために用いられる。
【0004】そして、DATや磁気ディスク装置では、
このような回路構成のイコライザを用いて、再生信号を
波形等化し、データを再生するようになっているが、以
下のような間題点があった。
【0005】イコライザをアナログ回路で構成し、低域
において十分な積分特性を得ようとすると、積分回路を
構成する抵抗の値又はコンデンサの容量値が非現実的な
値となり、すなわちアナログ回路のイコライサでは、低
域から十分な積分特性を得ることができなかった。
【0006】また、例えば再生アンプ、イコライザ等の
再生系を構成する各回路は、直流(DC)をカツトする
所謂カップリングコンデンサを介して互いに接続されて
おり、これらのカップリングコンデンサは、再生信号の
低域成分を減衰させるハイパスフィルタ(以下、HPF
=High pass fi1terという)として機能し、このHPF
による位相まわりが、波形等化に悪影響を及ぼしてい
た。
【0007】また、DAT等のように磁気ヘッドやロー
タリトランスからなる回転ヘッドを用いる装置では、磁
気ヘッドからの再生信号を取り出すためのロータリトラ
ンスにより、再生信号の低域の位相がまわり、波形等化
に悪影響を及ぼしていた。
【0008】すなわち、例えば、下記式1に示す伝達関
数Hを有する1次のLPFは、下記式2に示す位相特性
θを有し、図5に示すように、ω=0でθ=0、ω=ω
0(=2πf0、f0はカットオフ周波数)でθ=−π/
4、ω=∞で、θ=−π/2となり、一方、下記式3に
示す伝達関数Hを有する1次のHPFは、下記式4に示
す位相特性θを有し、上述の図5に示すように、ω=0
でθ=π/2、ω=ω0でθ=π/4、ω=∞でθ=0
となり、LPF、HPFのいずれの場合でも、カットオ
フ周波数f0を基準にすると、それよりも低域では位相
が進むことになる。
【0009】H=ω0/(s+ω0) …式1 θ=−tan-1(ω/ω0) …式2 H=s/(s+ω0) …式3 θ=tan-1(ω0/ω) …式4 この低域において位相が進むという位相特性は、線型回
路であれば、次数が何次になっても同じであり、上述し
たように、積分等化不良や、カップリング用のHPF、
ロータリトランス等において、再生信号の低域の位相を
一旦進めてしまうと、アナログ回路では、一般的に、例
えば下記式5、6に示す伝達関数Hと位相特性θを有
し、すなわちω=0でθ=0、ω=ω0でθ=−π/
2、ω=∞で、θ=−πである1次の位相等化器(フェ
イズシフタ)を複数組み合わせて用いたり、高次のフェ
イズシフタを用いて、低域の位相をさらに進めて補正す
るしかなく、位相補正が困難であった。
【0010】 H=(s−ω0)/(s+ω0) … 式5 θ=tan-1((2ω×ω0)/(ω2−ω0 2)) … 式6 具体的には、例えばDATでは、磁気記録媒体に記録さ
れたデータのビットレート(周波数)をfrHzとする
と、従来の積分回路のカットオフ周波数f0は、fr/1
28〜fr/64とされていた。また、カップリング用
のHPFは、例えば再生アンプ、イコライザ等に4個程
度用いられており、それらのカットオフ周波数f0は、
r/512であった。また、ロータリトランスのカッ
トオフ周波数f0は、fr/1024〜fr/512であ
った。
【0011】したがって、従来の例えばDAT等では、
図6に示すように、低域において再生信号の位相が大幅
に進んでおり、従来のイコライザでは、所定の周波数以
上に対してのみ位相補正を行い、それ以下では位相補正
を行っていなかった。換言すると、従来のDATや磁気
ディスク装置等では、低域の位相補償が十分でないた
め、エラー訂正能力が高い、すなわち冗長度が高いエラ
ー訂正符号が必要とされたり、磁気ディスク等の磁気記
録媒体の高密度化が困難であった。
【0012】そこで、本出願人は、特願平6−2370
41号において、FIRフィルタを用いることで、再生
信号の低域の位相補正を行うデータ再生装置を提案して
いる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
願平6−237041号のデータ再生装置は、確かに再
生信号の低域の位相補正を行うことはできるが、複数の
乗算器を必要とするために、回路規模が大きくなり安価
に構成できないといった問題がある。
【0014】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、磁気ヘッドにより磁気記録媒体から検出
された再生信号の低域の位相補正を、簡単な構成で安価
に、より良く行うことができるデータ再生装置を提供す
ることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ再生装置
は、データが記録された磁気記録媒体としての磁気テー
プ1から再生信号を検出する磁気ヘッドである再生ヘッ
ド21と、再生ヘッド21からの前記再生信号を波形等
化する等化手段としての等化器23と、等化器23の出
力をサンプリングして、複数のサンプル値をビット列デ
ータとして出力する標本化量子化手段としての標本化量
子化回路25と、標本化量子化回路25からの複数のサ
ンプル値であるビット列データをビットシフトし加算し
て、前記再生信号の位相を補正する位相補正手段として
の位相補正回路26と位相補正回路26の出力に基づい
て、データを再生するデータ再生手段としての復調器2
8を備えて構成されている。
【0016】本発明のデータ再生装置では、磁気テープ
1に記録されたデータを、パーシヤルレスポンス(1,
1)に対応してプリコードされたデータとすることがで
きる。
【0017】また、本発明のデータ再生装置では、磁気
テープ1に記録されたデータを、直流成分がない符号に
変換されたデータとすることができる。
【0018】
【作 用】本発明のデータ再生装置では、再生ヘッド2
1によりデータが記録された磁気テープ1から再生信号
を検出し、この再生信号を等化器23によって波形等化
し、標本化量子化回路25により等化器23からの再生
信号をサンプリングし、得られるサンプル値であるビッ
ト列データを位相補正回路26によりビットシフトし加
算して、再生信号の位相を所定の周波数以下において略
直線的に遅らす補正を行うことで、再生信号の低域の位
相補正を、簡単な構成で安価に、より良く行うことを可
能とする。
【0019】
【実施例】以下、本発明に係るデータ再生装置の一実施
例を図面を用いて詳細に説明する。図1乃至図4は本発
明の一実施例に係わり、図1は本発明を適用したデータ
記録再生装置の一実施例の構成を示すブロック図、図2
は図1のデータ記録再生装置を構成する位相補正回路の
構成を示す構成図、図3は図2の位相補正回路の第1の
周波数特性を示すグラフ、図4は図2の位相補正回路の
第2の周波数特性を示すグラフである。
【0020】この実施例は、磁気記録媒体として例えば
磁気テープを用い、データを磁気ヘッドからなる回転ヘ
ッドによって磁気テープに記録し、また回転ヘッドによ
って磁気テープからデータを再生するデータ記録再生装
置に、本発明を適用したものである。
【0021】この本発明を適用したデータ記録再生装置
は、その記録系として、例えば図1に示すように、デー
タに磁気テープ1への記録に適した変調を施す変調器1
1と、該変調器11からの変調系列xtをプリコードす
るプリコーダ12と、該プリコーダ12からの中問系列
tを増幅する記録アンプ13と、該記録アンプ13て
増幅された中問系列ytを上記磁気テープ1に記録する
記録ヘッド14とを備える。また、記録ヘッド14は、
磁気ヘッド、ロータリトランス等を備える回転ヘッドか
らなる。
【0022】そして、変調器11は、磁気テープ1への
記録に適した変調器、すなわち記録ヘッド14のロータ
リトランスにおいて直流(DC)成分がカットされるこ
とから、例えば所謂8−10変換等のDCフリーの符号
則により、データを符号に変換する変調器からなり、こ
の変調器11は、端子2を介し、情報系列として入力さ
れるデータ(以下、単に情報系列という)を変調系列x
t(t=0、1、2、…)に変換する。
【0023】プリコーダ12は、例えばパーシャルレス
ポンス(1,1)(以下、PR(1,1)という)にお
けるプリコーダであり、すなわち例えば排他的論理和回
路(以下、EX0R回路という)と、このEXOR回路
の出力である中間系列ytを遅延してEXOR回路に供
給する遅延器とから構成される。そして、このプリコー
ダ12は、EXOR回路により、変調器11から供給さ
れる変調系列xtと、遅延器で遅延された中間系列yt-1
との排他的論理和を求める。すなわち、プリコーダ12
は、変調系列xtを法2の加算をすることにより、中問
系列ytを生成し、この中間系列ytを記録アンプ13に
供給する。
【0024】記録アンプ13は、中間系列ytを増幅し
て記録ヘッド14を駆動する。記録ヘッド14は、上述
したように回転ヘッドからなり、記録アンプ13からロ
ータリトランスを介して供給される中間系列ytに基づ
いた記録信号を磁気テープ1に記録する。
【0025】かくして、端子2を介して入力されたデー
タ(情報系列)が磁気テープ1に記録される。
【0026】一方、このデータ記録再生装置は、その再
生系として、例えば上述の図1に示すように、上記磁気
テープ1から再生信号を検出する再生ヘッド21と、該
再生ヘッド21からの再生信号を増幅する再生アンプ2
2と、該再生アンプ22からの再生信号を波形等化する
等化手段としての等化器23と、該等化器23からの再
生信号からクロック成分を抽出するフェイズロックドル
ープ(以下、PLL=Phase Locked Loopという)24
と、該PLL24からのクロックを用いて、上記等化器
23からの再生信号をサンプリングして、離散的なサン
プル値を出力する標本化量子化手段としての標本化量子
化回路25と、該標本化量子化回路25からのサンプル
値を加重加算して、再生信号の位相を補正する位相補正
手段としての位相補正回路26と、該位相補正回路26
で位相が補正されたサンプル値を用いてビタビ復号を行
うビタビ復号器27と、該ビタビ復号器27の出力を復
調するデータ再生手段としての復調器28とを備える。
【0027】そして、再生ヘッド21は、回転ヘッドか
らなり、磁気テープ1から再生信号を検出し、この再生
再生信号を、ロータリトランス、直流(DC)カット用
のカップリングコンテンサを介して再生アンプ22に供
給する。再生アンプ22は、この再生信号を増幅し、増
幅した再生信号を、カップリングコンデンサを介して等
化器(以下、イコライザという)23に供給する。
【0028】イコライザ23は、例えば従来のアナログ
回路で構成された一般のイコライザからなり、すなわ
ち、図示はしないが、再生ヘッド21(磁気ヘッド)が
有する微分特性を補正するための低域に対して積分特性
を有する積分回路と、再生ヘッド21のギヤップ等によ
るロスを補正するための高域に対して微分特性を持つ微
分回路と、必要な帯域の信号だけを通過させるローパス
フィルタ(以下、LPF=Low pass fi1terという)
と、このLPFによる位相まわりを補正するための振幅
を変化させずに位相を変化させる位相等化器とを備え
る。
【0029】そして、このイコライザ23は、再生アン
プ22から供給される再生信号を波形等化し、波形等化
された再生信号を、伝送路出力ZとしてPLL24、標
本化回路25に供給する。したがって、このイコライザ
23の出力である伝送路出力Zは、従来の技術で述べた
図6に示すように、低域で位相が大きく進んだ信号とな
っている。
【0030】PLL24は、磁気テープ1等からなる伝
送路の出力Zからクロック成分を抽出し、すなわち再生
信号に同期したクロックを生成し、このクロックを標本
化量子化回路25、位相補正回路26、ビタビ復号器2
7、復調器28に供給する。
【0031】標本化量子化回路25は、PLL24から
供給されるクロックによって伝送路出力Zをサンプリン
グし、得られるサンプル値(データ)を標本系列zt
して位相補正回路26に供給する。
【0032】そして、ビタビ復号器27は、位相補正回
路26で後述する位相補正が施された標本系列ztに対
してビタビ復号を施し、すなわち、標本系列ztに基づ
いて、例えば所謂トレリス線図(Trellis diagram)に
おける尤度が最も高いパスを検出することにより、記録
系の変調器11の出力に相当する変調系列xtを再生
し、この変調系列xtを復調器に供給する。
【0033】復調器28は、記録系の変調器11に対応
したものであり、変調系列xtを復号化して、元の情報
系列を再生し、この情報系列を復調系列とし、端子2を
介して出力する。かくして、磁気テープ1からデータが
再生される。
【0034】位相補正回路26は、例えば図2に示すよ
うに、上記標本化量子化回路25から供給される標本系
列ztを1サンプル時間それぞれ遅延する縦続接続され
たN個の遅延器(D)40(1)〜40(N)と、該各
段の遅延器(D)40(i)(i=1、2・・・N)に
より遅延された各サンプル時間のN個(Nは2のn乗)
の標本系列ztをmビット(0≦m≦n;m,n:整
数)LSB側にビットビットシフトするシフトレジスタ
(以下、BSという)41(1)〜41(N)と、BS
41(1)〜41(N)の出力を加算する加算器42
と、加算器42の出力を(n−m)ビットLSB側にビ
ットビットシフトするBS44と、遅延器(D)40
(k)(1≦k≦N)の出力からBS44の出力を減算
する減算器45とを備える。
【0035】このように構成された位相補正回路26
は、N個の標本系列ztの平均をとり、ある特定の標本
系列からこの平均の値を引くことにより位相補正するこ
とで、所望の周波数特性を実現するものである。
【0036】平均はN個の標本系列の総和をNで割れば
良いが、ここで、Nが2のn乗であることから乗算器を
用いる必要はなく、ビットデータをLSB側にビットシ
フトして下位nビットを切り捨てることで各ビットデー
タをNで割ってから加算することで容易に平均を求める
ことができる。
【0037】なお、図2においては、BS41(1)〜
41(N)及びBS44が上記のビット操作を行う構成
要素であるが、これはハードウエアで構成する必要はな
く、単に下位nビットを取り除いた上位ビットを取り出
してくるようにしても良いことはいうまでもない。
【0038】BS41(1)〜41(N)及びBS44
と2段に分けてビットシフトを行っている理由は、計算
精度とハードウエア規模の両者の整合を図るためであ
る。
【0039】すなわち、BS41(1)〜41(N)で
N個の標本系列をnビットシフトしてから加算を行え
ば、ハードウエア規模は小さくなるが、計算精度が落ち
る。逆に、BS41(1)〜41(N)を用いずにN個
の標本系列を加算してからBS44によりnビットシフ
トする場合は計算精度は落ちないが、ビット数の多い加
算を行わなければならないため、ハードウエア規模が大
きくなる。
【0040】つまり、例えば、Nが”8”(すなわち、
n=3)で標本系列の値が”36”(10進数)で一定
とする(従って平均値も”36”)。従って、”36”
(10進数)はビット列で表すと”00100100”
となる。これを、前者の方法では、BS41(1)〜4
1(8)で3ビットシフトするので、各BS41(i)
の出力は”00000100”となる。これを8個加算
すると”0010000”となり10進数で表すと結果
は”32”となって、本来の値”36”からずれること
になる。後者の場合はハードウエアの規模さえ考慮しな
ければ当然”36”となり正しい平均値を得られるが、
上記したようにハードウエア規模は大きくなる。
【0041】両者の整合をとった本実施例の場合、例え
ばBS41(1)〜41(8)で2ビットシフトしBS
44で1ビットシフトするとすると、まず各BS41
(i)の出力は”00001001”となる。これを8
個加算すると”01001000”となりBS44で1
ビットシフトすると、”00100100”となり、そ
の結果”36”(10進数)となって正しい平均値を、
ハードウエアを大きくすることなく精度よく得ることが
できる。
【0042】具体的には、位相補正回路26では、Nの
個数とどの標本系列から平均値を引くかにより特性が変
わるが、例えば、N=16、対象とする標本系列を出力
する遅延器(D)40(i)のiがi=15、13、1
1とした場合、所定の周波数以下において再生信号の位
相を略直線的に遅らす、例えば図3に示すような周波数
特性を有するものとなる。また、例えば、N=32、対
象とする標本系列を出力する遅延器(D)40(i)の
iがi=31、29、27とした場合、所定の周波数以
下において再生信号の位相を略直線的に遅らす、例えば
図4に示すような周波数特性を有するものとなる。
【0043】したがって、この位相補正回路26は、連
続したN個の標本系列ztをそれぞれLSB側にmビッ
トシフトした後、それらを加算し、加算出力をLSB側
に(n−m)ビットシフトすることにより、再生信号の
r/128Hz以下の成分をカット(減衰)すると共
に、再生信号の8fr/128Hz以下の成分の位相を
略直線的に遅らせて、上述の磁気ヘッド、ロータリトラ
ンス、カップリングコンデンサ等に起因した再生信号の
低域での位相進み(まわり)を遅らして補正する。この
結果、再生ヘッド21から位相補正回路26までの位相
特性は、従来例で述べた図6に示す位相特性と図3ある
いは図4に示す位相特性を合成した特性となる。
【0044】換言すると、このデータ記録再生装置で
は、位相補正回路26を用いることにより、再生信号の
低域の位相補正を、従来の装置に比して、簡単かつ安価
により良く行うことができる。
【0045】なお、本発明は、上述の実施例に限定され
るものではなく、例えば記録媒体として磁気ディスクを
採用した磁気ディスク装置等に、本発明を適用できるこ
とは言うまでもない。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明のデータ再生
装置によれば、磁気ヘッドによりデータが記録された磁
気記録媒体からの再生信号を検出し、この再生信号を等
化手段によって波形等化し、標本化量子化手段により等
化手段からの再生信号をサンプリングし、得られるサン
プル値であるビット列データを位相補正手段によりビッ
トシフトし加算して、再生信号の位相を所定の周波数以
下において略直線的に遅らす補正を行うので、再生信号
の低域の位相補正を、簡単な構成で安価に、より良く行
うことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ記録再生装置の一実施
例の構成を示すブロック図である。
【図2】図1のデータ記録再生装置を構成する位相補正
回路の構成を示す構成図である。
【図3】図2の位相補正回路の第1の周波数特性を示す
グラフである。
【図4】図2の位相補正回路の第2の周波数特性を示す
グラフである。
【図5】従来の1次のLPF、HPFの位相特性を示す
グラフである。
【図6】従来のDAT等の再生系の位相特性を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2,3 端子 11 変調器 12 プリコーダ 13 記録アンプ 14 記録ヘッド 21 再生ヘッド 22 再生アンプ 23 イコライザ 24 PLL 25 標本化量子化回路 26 位相補正回路 40(1)乃至40(N) 遅延器(D) 41(1)乃至41(N),44 BS 42 加算器 45 減算器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記録された磁気記録媒体から再
    生信号を検出する磁気ヘッドと、 前記磁気ヘッドからの前記再生信号を波形等化する等化
    手段と、 前記等化手段の出力をサンプリングして、複数のサンプ
    ル値をビット列データとして出力する標本化量子化手段
    と、 前記標本化量子化手段からの前記複数のサンプル値であ
    る前記ビット列データをビットシフトし加算して、前記
    再生信号の位相を補正する位相補正手段と前記位相補正
    手段の出力に基づいて、前記データを再生するデータ再
    生手段とを備え、 前記位相補正手段の位相特性は、 再生信号の位相を所定の周波数以下において略直線的に
    遅らす特性を有することを特徴とするデータ再生装置。
  2. 【請求項2】 前記標本化量子化手段は、 前記等化手段の出力をサンプリングして、N個(N=2
    n:nは整数)のサンプル値をビット列データとして出
    力し、 前記位相補正手段は、 N個のサンプル値をビット列データをLSB側にmビッ
    ト(0≦m≦n:mは整数)シフトするN個の第1のビ
    ットシフト手段と、 前記N個の第1のビットシフト手段の出力を加算する加
    算手段と、 前記加算手段の出力をLSB側に(n−m)ビットシフ
    トする第2のビットシフト手段とを備えて構成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のデータ再生装置。
  3. 【請求項3】 前記磁気記録媒体に記録された前記デー
    タは、パーシヤルレスポンス(1,1)に対応してプリ
    コードされたデータであることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載のデータ再生装置。
  4. 【請求項4】 前記磁気記録媒体に記録されたデータ
    は、直流成分がない符号に変換されたデータであること
    を特徴とする請求項1、2または3のいずれか1つに記
    載のデータ再生装置。
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