JPH08169606A - ウエブ巻取機に使用される欠陥部定位置停止装置 - Google Patents

ウエブ巻取機に使用される欠陥部定位置停止装置

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JPH08169606A
JPH08169606A JP31209994A JP31209994A JPH08169606A JP H08169606 A JPH08169606 A JP H08169606A JP 31209994 A JP31209994 A JP 31209994A JP 31209994 A JP31209994 A JP 31209994A JP H08169606 A JPH08169606 A JP H08169606A
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web
marker
roll
detector
winding
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JP31209994A
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Tomoyuki Shinohara
智之 篠原
Tamio Shinohara
民生 篠原
Koji Eguchi
幸司 江口
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ISHIZU SEISAKUSHO KK
Original Assignee
ISHIZU SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯状ウエブBにおけるマーカーMによって表
示された欠陥部を、作業のし易い欠陥部補修作業位置に
自動でしかも正確に停止せしめるようにする。 【構成】 原反ウエブロールAの中心方向に向けて進退
移動可能に設置された可動台3と、可動台3を原反ウエ
ブロール表面に追従移動せしめるロール表面追従装置4
と、原反ウエブロールの側面Abから突出するマーカー
Mを検出する第1のマーカー検出器7と、低速移動する
マーカーMの通過を検出する第2のマーカー検出器8
と、第1のマーカー検出器7、第2のマーカー検出器8
等から発信される各検出信号に基いて本機駆動装置を制
御するコントローラ9とを備え、コントローラ9によ
り、第1のマーカー検出器7からの検出信号に基いて本
機駆動装置を減速させ、第2のマーカー検出器8からの
検出信号に基いて帯状ウエブBが所定長さだけ走行した
時点で、本機駆動装置を停止させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、原反ウエブロールか
ら繰出される帯状ウエブをウエブ巻取部において製品ロ
ールに巻取るようにしたウエブ巻取機に関し、さらに詳
しくは帯状ウエブ上にあるゴミやシミ等の欠陥部を補修
するために該欠陥部を自動的に補修作業位置で停止させ
るようにしたウエブ巻取機に使用される欠陥部定位置停
止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばウエットティッシュのような製品
は、製品幅(例えば100〜150mm程度)に切断され
た帯状ウエブを大径(例えば400〜600mm)のロー
ル状に巻回したロール製品から製造される。このような
ロール製品は、図8に示すようにウエブ巻取機によって
製造される。即ち、このウエブ巻取機は、ウエブ繰出装
置2Aによって広幅で大径の原反ウエブロールAから帯
状ウエブBを繰出し、その帯状ウエブBをスリッター1
3で所定の製品幅づつ分割した後に、それらの分割帯状
ウエブBaをウエブ巻取装置2Bでそれぞれ符号Cで示
すようにロール状に巻回して製造される。そのとき、広
幅の帯状ウエブBの両端部はそれぞれ符号Bbで示すよ
うに小幅づつ切除される。尚、この種のウエブ巻取機に
おいては、運転スピードは可変となっており、通常はウ
エブ走行スピードが毎分150〜250m程度のかなり
高速で運転されるが、必要に応じて制御スイッチ20を
操作することにより毎分30m程度の低速度で運転する
こともできるようになっている。
【0003】この種の帯状ウエブでは、その抄造段階に
おいて、原料中の有色繊維やゴミ等を含んだままでロー
ル状に巻回されるが、このような有色繊維やゴミ等を含
んだままで抄造されると、ウエブにシミ(以下、欠陥部
という)が発生するようになる。ところで、このような
欠陥部は、高級ウエブ(例えばウエットティッシュ用)
においては後述するようにして除去されるが、その欠陥
部は、抄造された帯状ウエブを原反ウエブロールAに巻
回する前に、欠陥部監視カメラで検出して、該欠陥部が
ある位置のウエブ側縁部にマーカーMを貼着して表示さ
れる。そして、そのマーカーMつきの帯状ウエブBは、
図8に示すようにロール状に巻回してマーカーMつきの
原反ウエブロールAとされる。尚、ウエブ側縁部に貼着
されたマーカーMは、原反ウエブロールAの側面Abか
ら所定小長さ(例えば50mm程度)だけ外方に突出して
いる。
【0004】ところで、上記したウエブ中の欠陥部を除
去する作業は、従来では図8に示すように、ウエブ巻取
機によって原反ウエブロールAから小幅の製品ロール
C,C・・を製造する際に作業員によって本機駆動装置
2A,2Bを発停制御して行われる。即ち、通常運転時
には、本機駆動装置2A,2Bにより高速(ウエブが毎
分150〜250mで走行する)でウエブ巻取り作業が
行われるが、そのとき原反ウエブロールAからは帯状ウ
エブBが繰出されて原反ウエブロールの外径が順次減少
していく。そして、そのとき作業員が原反ウエブロール
Aの側面にある最外周に位置するマーカーMの位置を注
視し、該最外周に位置するマーカーMが原反ウエブロー
ルAの表面から所定小深さ(例えば5〜10mmだけ内方
で、帯状ウエブの長さに換算して20〜30m程度だけ
内方)に位置したときに、制御スイッチ20を操作して
減速運転に移行させる。すると、帯状ウエブBの繰出ス
ピードが徐々に減速されて、該マーカーMが原反ウエブ
ロールの表面近くに位置する頃には設定された減速スピ
ード(例えば毎分30m程度のスピード)まで低減され
るようになる。そして、当該マーカーMを作業員が注視
しておき、該マーカーMが原反ウエブロールA表面の作
業可能位置(図8に示す上部)に位置したときに制御ス
イッチ20を操作して本機駆動装置2A,2Bを停止さ
せる。この状態では、図8に示すように、マーカーMが
貼着された部分(欠陥部があるラインL)が作業員によ
る作業可能位置で停止しており、該ラインL上にある欠
陥部(シミ)を作業員がピンセット等で除去あるいは補
修する。その後、制御スイッチ20を操作して本機駆動
装置2A,2Bを高速駆動させるとともに、作業員が次
のマーカーMの位置を注視して、上記タイミングで減
速、停止操作を行い、順次欠陥部を補修するようにして
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した従
来の欠陥部定位置停止作業では、作業員がマーカーMを
注視しながら手動で減速、停止等の制御を行うようにし
ているので、運転中は作業員が原反ウエブロールA部分
から離れることができず、又、ウエブ巻取機から離れる
ときには運転を停止させておかなければ、マーカーMに
よって表示されていた欠陥部がそのまま製品ロールC側
に巻取られてしまうという問題がある。又、マーカーM
が原反ウエブロールAの表面に近づいたときに、減速操
作タイミングが早すぎるとマーカーMが表面に現れるま
でに減速運転時間が長くなって運転効率が悪くなり、他
方該減速操作タイミングが遅すぎると減速途中にマーカ
ーM部分が作業位置に達するようになり、そのときのウ
エブ走行スピードがまだ速いままであるので次の停止操
作を正確に行いにくくなる。さらに、減速操作後は、マ
ーカーMが所定の作業位置に現れるまで、高度な注意力
で該マーカーMを注視しておかなければならず、しかも
該マーカーMが所定位置に現れるタイミングに合わせて
正確に停止操作を行わなければ該マーカーM部分を所定
位置で停止させることができず、その停止操作のタイミ
ングが難しいしいう問題もあった。
【0006】本願発明は、上記した従来の問題点に鑑
み、帯状ウエブにおけるマーカーによって表示されてい
たシミ等の欠陥部を、欠陥部補修作業位置に自動でしか
も正確に停止せしめ得るようにしたウエブ巻取機に使用
される欠陥部定位置停止装置を提供することを目的とし
ている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決するための手段として次の構成を有している。
【0008】本願発明の欠陥部定位置停止装置は、原反
ウエブロールから製品ロールに巻取るためのウエブ巻取
機に使用されるものである。ウエブ巻取機は、連続する
帯状ウエブの幅方向側縁部に欠陥部の指標となるマーカ
ーをその一部がウエブ側縁部から外方に突出する状態で
貼着してなるマーカーつきの帯状ウエブをロール状に巻
回した原反ウエブロールを使用し、ウエブの巻解き及び
巻取りを行う本機駆動装置により原反ウエブロールから
繰出される帯状ウエブをウエブ巻取部において製品ロー
ルに巻取るように構成されている。本機駆動装置は、駆
動スピードが可変となっており、通常の運転スピードで
は、例えば帯状ウエブを毎分150〜250m程度の高
スピードで走行させ、低速度に減速した状態では、例え
ば帯状ウエブを毎分30m程度の低スピードで走行させ
得るようになっている。又、このウエブ巻取機には、ス
リッターを設けて広幅の帯状ウエブを製品幅づつ分割し
た状態でそれぞれ巻回させるようにしてもよい。尚、そ
の場合には、帯状ウエブの幅方向両側部が小幅づつ切除
されるので、ウエブ巻取部において巻回されるウエブ巻
回体部分では既にマーカーは除去されている。
【0009】そして、本願請求項1の発明の欠陥部定位
置停止装置は、ウエブ巻取機に支持した原反ウエブロー
ルの中心方向に向けて進退移動可能に設置された可動台
と、該可動台から原反ウエブロールの表面までを一定距
離に維持させるように可動台を追従移動せしめるロール
表面追従装置と、可動台に取付けられていて原反ウエブ
ロールの側面から突出するマーカーを原反ウエブロール
の半径方向外方側から検出する第1のマーカー検出器
と、原反ウエブロールとウエブ巻取部との間において帯
状ウエブにおけるマーカーが移動する位置の近傍にあっ
て、該マーカーの通過を検出する第2のマーカー検出器
と、ウエブ巻取部において巻回されているウエブ巻回体
の現在の外周長さを算出する外周長さ算出手段と、第1
のマーカー検出器、第2のマーカー検出器及び外周長さ
算出手段からそれぞれ発信される各検出信号に基いて本
機駆動装置を制御するコントローラとを備えている。
【0010】可動台は、原反ウエブロールの中心方向に
向けて進退移動し得るようにしたものであれば、どの方
向に指向させてもよいが、好ましくは原反ウエブロール
の上部において上下方向に進退移動し得るようにすると
よい。
【0011】ロール表面追従装置としては、例えばニヤ
ロールセンサーと称される距離センサーを使用し、該距
離センサーを可動台に取付けるとともに、該距離センサ
ーからの原反ウエブロール表面に対する検出信号で可動
台を進退移動させる装置(例えばモータ)を作動させる
ようにしたものを使用できる。
【0012】又、第1のマーカー検出器と第2のマーカ
ー検出器とは、それぞれマーカーに接触して作動するタ
ッチセンサーを使用することも可能であるが、光電管を
使用するとよい。
【0013】さらに、第1のマーカー検出器は、マーカ
ーが原反ウエブロール表面から所定の小深さに位置した
ときに該マーカーを検出してその検出信号を発信するよ
うにしている。その場合、第1のマーカー検出器として
光電管を使用するときには、被検出物(マーカー)が一
定距離内に位置したときに検出信号を発するようにした
距離センサーを使用するとよい。
【0014】外周長さ算出手段としては、例えばコント
ローラに内蔵されたコンピュータにより、使用される帯
状ウエブの坪量(ウエブ厚さ)とウエブ巻取部に巻回さ
れたウエブ巻回体のウエブ巻長さ等から該ウエブ巻回体
の巻径を割出し、その巻径から外周長さを算出するよう
にしてもよく、あるいは例えば上記ウエブ巻回体の上部
に載せられるライダーロールの変位量(ウエブ巻回体が
成長するのに従って上動する)に基いてコンピュータで
演算してウエブ巻回体の外周長さを算出するようにして
もよい。
【0015】そして、コントローラは、第1のマーカー
検出器から検出信号が発信されると、その第1のマーカ
ー検出器で検出されたマーカーが第2のマーカー検出器
の検出位置に達するまでに本機駆動装置の駆動スピード
を所定の低速度まで減速させ、又前記第2のマーカー検
出器から検出信号が発信されると、マーカーによって指
示されている欠陥部を第2のマーカー検出器による検出
位置からウエブ巻取部までの長さと外周長さ算出手段で
算出されたウエブ巻回体の外周長さの所定割合の長さと
の合計長さだけ走行させた時点で本機駆動装置を停止さ
せる如く制御するようにしている。
【0016】この種のウエブ巻取機では、ウエブ巻取部
において巻回されるウエブ巻回体における原反ウエブロ
ールとは反対側の表面は、邪魔物なしに露出している。
又、ウエブ巻取部で巻回されるウエブ巻回体は、その直
径(及び外周長さ)が刻々大きくなるが、この請求項1
では、第2のマーカー検出器から検出信号が発せられた
後の、本機駆動装置を停止させるまでの帯状ウエブ走行
距離を該ウエブ巻回体の外周長さを加味して変化させる
ようにしている。
【0017】又、本願請求項2の発明では、請求項1に
おける外周長さ算出手段は必要なく、コントローラによ
り、第2のマーカー検出器から検出信号が発せられる
と、マーカーによって指示されている欠陥部が所定の欠
陥部補修作業位置に達する一定距離だけ帯状ウエブを低
速走行させた時点で本機駆動装置を停止させる如く制御
するようになっている。この請求項2の場合では、欠陥
部補修作業位置は、例えばウエブ巻取部の巻取ロールに
おける、邪魔物のない場所に露出する部分とすることが
できる。この場合、該欠陥部補修作業位置は、第2のマ
ーカー検出器による検出位置から一定距離(例えば5m
程度の一定距離)だけ離れた定位置となる。尚、この請
求項2の場合では、適宜のウエブ送りロールに回転数計
測器を設けておいて、第2のマーカー検出器からの検出
信号が発せられた後、該回転数計測器が所定回数だけカ
ウントした時点でコントローラから本機駆動装置に対し
て停止信号を発するようにするとよい。
【0018】
【作用】本願発明で使用されるウエブ巻取機では、本機
駆動装置により、マーカーつきの原反ウエブロールから
順次帯状ウエブが所定の高スピード(例えば毎分150
〜250m)で連続して繰出されるとともに、ウエブ巻
取部においてウエブ巻回体が成長せしめられる。そのと
き、原反ウエブロールの直径が小さくなるにつれてロー
ル表面追従装置により可動台がロール表面から一定距離
を隔てて追従するようになり、従って第1のマーカー検
出器も可動台とともに原反ウエブロールの中心方向に移
動する。
【0019】そして、本願請求項1の欠陥部定位置停止
装置は、次のように作用する。まず、原反ウエブロール
側において、最外周側のマーカーが第1のマーカー検出
器で検出される位置、即ち原反ウエブロールから帯状ウ
エブが巻解かれてマーカーが原反ウエブロールの表面か
ら所定の小深さに位置したときに、該第1のマーカー検
出器から検出信号が発せられ、その検出信号に基いてコ
ントローラにより本機駆動装置の駆動スピードを所定の
低速度(例えば毎分30m程度)まで減速させる。尚、
このとき、通常運転スピードから定常減速スピードまで
減速される間は当該マーカーが第2のマーカー検出器に
よる検出位置まで達しないようになっている。
【0020】本機駆動装置が定常減速スピードまで減速
されると、帯状ウエブにおけるマーカーを取付けた部分
が原反ウエブロール側から離れて後送され、該マーカー
が第2のマーカー検出器による検出位置を通過するとき
に該第2のマーカー検出器で検出されてその検出信号が
発せられる。ところで、本願請求項1の発明の欠陥部定
位置停止装置では、第2のマーカー検出器から検出信号
が発せられた後の、本機駆動装置を停止させるまでの帯
状ウエブ走行距離を該ウエブ巻回体の外周長さを加味し
て変化させるようにしている。即ち、この請求項1で
は、第2のマーカー検出器からの検出信号発信時から本
機駆動装置が停止されるまでの帯状ウエブ走行距離を、
第2のマーカー検出器による検出位置からウエブ巻取部
までの一定距離に、現在のウエブ巻回体の外周長さの所
定割合(例えば外周長さの5/8)の長さを加算した合計
長さに設定している。従って、欠陥部が停止する位置
は、ウエブ巻取部で巻回されるウエブ巻回体の巻径が変
化しても常にウエブ巻回体表面の一定角度位置に維持さ
れるようになる。このようにすれば、欠陥部補修作業位
置として、ウエブ巻取部で巻回されるウエブ巻回体の表
面(所定角度位置)を採用することができる。尚、この
ウエブ巻回体は、欠陥部補修作業が容易に行える場所と
なる。
【0021】又、本機駆動装置を、一旦所定の低速まで
減速させた状態から停止させるようにすると、その制動
誤差が極めて小さくなり、マーカーによって表示されて
いた欠陥部を正確に欠陥部補修作業位置で停止させるこ
とができるようになる。尚、スリッターを使用したウエ
ブ巻取機では、マーカーを取付けたウエブ側縁部がスリ
ッターで切除されるために、ウエブ巻取部で巻回された
ウエブ巻回体にはマーカーが除去されているが、上記欠
陥部が正確に欠陥部補修作業位置に対応して停止せしめ
られるので、該欠陥部を捜す作業はさほど面倒ではな
い。
【0022】このように、本願請求項1の欠陥部定位置
停止装置では、マーカーによって表示された欠陥部があ
る場合に、そのマーカーを第1のマーカー検出器で検出
した後、該マーカーで表示された欠陥部が自動で且つ正
確に欠陥部補修作業位置で停止するようになる。又、換
言すれば、運転が自動停止したときには、欠陥部補修作
業位置に欠陥部が位置していることになり、欠陥部補修
作業を行う必要があることを示すシグナルになる。尚、
運転が自動停止すれば、その欠陥部を作業員がピンセッ
ト等で補修した後、運転開始スイッチを操作すると、通
常運転が再開されるようになる。
【0023】又、本願請求項2の発明の欠陥部定位置停
止装置では、上記第2のマーカー検出器からの検出信号
が発信された時点から帯状ウエブが一定距離だけ走行し
た時点で本機駆動装置が停止せしめられる。この場合、
マーカーで表示されていた欠陥部は常に定位置で停止す
るようになるので、請求項1のように外周長さ算出手段
が不要となる。又、欠陥部補修作業位置としては、例え
ばウエブ巻取部の巻取ロールの外周面を採用できる。
【0024】
【発明の効果】本願請求項1の発明では、原反ウエブロ
ールから帯状ウエブが巻解かれて最外周側のマーカーが
原反ウエブロールの表面から所定の小深さに位置したと
きに、そのマーカーを第1のマーカー検出器が検出し
て、その検出信号に基いてコントローラにより本機駆動
装置を所定の低速度まで減速させ、続いて第2のマーカ
ー検出器が当該マーカーを検出したときに、その検出信
号に基いてコントローラにより、帯状ウエブをウエブ巻
取部で巻回されているウエブ巻回体の外周長さを加味し
た距離だけ走行させた時点で本機駆動装置を停止させる
ようにしている。従って、マーカーで表示されていた欠
陥部を自動で且つ正確にウエブ巻回体外周の所定位置
(欠陥部補修作業位置)で停止させることができるとい
う効果がある。尚、このウエブ巻回体の後部側外周は周
囲に邪魔物がなく、該ウエブ巻回体の後部側外周面を欠
陥部補修作業位置とすれば、欠陥部補修作業が容易に行
える。又、一旦、低速駆動状態に落とした後に、コント
ローラからの信号で本機駆動装置を停止させるようにし
ているので、その制動誤差が極めて小さくなり、マーカ
ーによって表示されていた欠陥部を一層正確に欠陥部補
修作業位置で停止させることができるという効果もあ
る。
【0025】又、本願請求項2の発明では、第2のマー
カー検出器が検出信号を発した後に本機駆動装置が停止
されるまでの帯状ウエブ走行距離が、該第2のマーカー
検出器の検出位置から一定距離になるので、欠陥部補修
作業位置として例えばウエブ巻取部における巻取ロール
部分のように定位置とすることができ、この場合、上記
請求項1の外周長さ算出手段が不要となって構成が簡単
となるという効果がある。
【0026】
【実施例】図1〜図7を参照して本願発明の実施例を説
明すると、図1〜図6には本願第1実施例、図7には同
第2実施例の欠陥部定位置停止装置を備えたウエブ巻取
機が示されている。
【0027】この実施例のウエブ巻取機1で処理される
帯状ウエブBには、原料中の有色繊維やゴミ等によるシ
ミ(欠陥部)が存在する部分のウエブ側縁部に、該欠陥
部の指標となるマーカーMが貼着されている。そして、
原反ウエブロールAは、このマーカーMつきの帯状ウエ
ブBをロール状に巻回して構成している。マーカーM
は、小幅で薄板状のものが使用され、原反ウエブロール
Aの側面Abから所定小長さ(例えば50mm程度)だけ
外方に突出している。尚、このマーカーMは、ウエブの
抄造段階において貼着される。
【0028】図1〜図6に示す第1実施例のウエブ巻取
機1は、基台の側板11,11間に支持された広幅で大
径の原反ウエブロールAから帯状ウエブBを繰出し、そ
の帯状ウエブBを各種ロール12,12Aに巻掛けした
後、スリッター13で所定の製品幅づつ分割し、それら
の分割帯状ウエブをウエブ巻取部14においてそれぞれ
符号Cで示すようにロール状に巻回して、例えば幅が1
00〜150mm、外径が400〜600mm程度のロール
製品を多数個同時に製造し得るように構成されている。
【0029】この実施例のウエブ巻取機1では、本機駆
動装置として、原反ウエブロールAから帯状ウエブBを
繰出させるウエブ繰出装置2Aと、帯状ウエブBをウエ
ブ巻取部14まで走行させるとともに該帯状ウエブBを
ウエブ巻取部14部分で巻取るためのウエブ巻取装置2
Bとの2つの駆動装置を有している。ウエブ繰出装置2
Aはサーボモータ21で駆動され、ウエブ巻取装置2B
は別のサーボモータ22で駆動されるが、各サーボモー
タ21,22は、原反ウエブロールAからのウエブ繰出
スピードとウエブ巻取部14部分でのウエブ巻取スピー
ドとが常時等速度となるように制御される。尚、他の実
施例では、本機駆動装置を、単一のサーボモータのみで
運転することもできる。
【0030】このウエブ巻取機1は、運転スピードが可
変となっており、通常はウエブ走行スピードが毎分15
0〜250m程度のかなり高速で運転されるが、必要に
応じて制御スイッチ20を操作することにより毎分30
m程度の低速で運転することもできるようになってい
る。
【0031】スリッター13部分においては、広幅の帯
状ウエブBを製品幅づつ分割するとともに該帯状ウエブ
Bの両端部をそれぞれ符号Bbで示すように小幅づつ切
除するようになっている。この切除された各小幅ウエブ
Bb,Bbは順次巻取軸18,18に巻取られる。
【0032】このウエブ巻取機1では、ウエブ巻取部1
4部分で巻回されるウエブ巻回体Cの後側は、邪魔物に
なるものがなくて大きく開放されている。又、ウエブ巻
取部14で巻回されるウエブ巻回体Cは、図1に示すよ
うに、立った状態の作業員の目線高さとほぼ同じかそれ
よりやや低位置となっている。従って、図5に示すよう
に作業員の目線高さからは、ウエブ巻回体Cの後側上部
付近の角度90°程度の範囲がよく見えるようになる。
そして、この第1実施例では、このウエブ巻回体Cの後
面側上部付近を後述する欠陥部補修作業位置としてい
る。
【0033】この実施例のウエブ巻取機1には、上記マ
ーカーMで表示されている欠陥部がある部分を所定位置
で自動停止させるための欠陥部定位置停止装置が採用さ
れている。
【0034】この第1実施例の欠陥部定位置停止装置
は、ウエブ巻取機1に支持した原反ウエブロールAの中
心方向に向けて進退移動可能に設置された可動台3と、
該可動台3から原反ウエブロールの表面Aaまでを一定
距離に維持させるように可動台3を追従移動せしめるロ
ール表面追従装置4と、可動台3に取付けられていて原
反ウエブロールの側面Abから突出するマーカーMを原
反ウエブロールAの半径方向外方側から検出する第1の
マーカー検出器7と、原反ウエブロールAとウエブ巻取
部14との間において帯状ウエブBにおけるマーカーM
が移動する位置の近傍にあって、該マーカーMの通過を
検出する第2のマーカー検出器8と、ウエブ巻取部14
において巻回されているウエブ巻回体Cの現在の外周長
さを算出する外周長さ算出手段10と、第1のマーカー
検出器7、第2のマーカー検出器8及び外周長さ算出手
段10からそれぞれ発信される各検出信号に基いて本機
駆動装置2A,2Bを制御するコントローラ9とを備え
ている。
【0035】原反ウエブロールAの設置位置近傍におけ
る各基台側板11,11間には、原反ウエブロールAの
軸線と平行にステー31が架設されている。このステー
31の側面にはレール32が水平方向に向けて取付けら
れていて、該レール32に沿ってスライド体33が原反
ウエブロールAのほぼ全幅の範囲でスライドし得るよう
になっている。このスライド体33は、ステー31に対
して伸縮シリンダ式のストッパー37で固定し得るよう
になっている。又、このスライド体33には縦向きの雌
ネジ体42が固定されている。
【0036】他方、前記可動台3は、縦長で横断面コ形
のブラケット34の下端部に取付台35を設け、さらに
該ブラケット34の内部にスクリューボルト41を設け
て構成されている。スクリューボルト41は、原反ウエ
ブロールAの上方において該原反ウエブロールAのほぼ
中心に指向する姿勢で前記雌ネジ体42に螺合させてい
る。そして、この可動台3は、スクリューボルト41を
正逆各方向に回転させることにより、原反ウエブロール
Aの中心方向に向けて上下進退移動し得るようになって
いる。尚、この可動台3は、原反ウエブロールAの中心
方向に向けて進退移動し得るようにしたものであれば、
どの方向(例えば水平方向)に指向させてもよい。取付
台35には、各種検出器を取付けるためのアーム36の
一端部が枢着されている。このアーム36は、図3に符
号36′示すように水平面内で角度180°の範囲で旋
回し得るようになっている。尚、このアーム36の使用
方法は後述する。
【0037】ロール表面追従装置4は、可動台3のアー
ム36に取付けた光電管からなる距離センサー5と、該
距離センサー5からの検出信号により前記スクリューボ
ルト41を回転させるモータ6とで構成している。そし
て、このロール表面追従装置4は、距離センサー5で可
動台3(この場合は距離センサー5の下端)から原反ウ
エブロールAの表面Aaまでの距離を常時監視してお
り、該原反ウエブロール表面Aaまでの距離が距離セン
サー5に設定された設定距離H1(例えばH1=90mm)
から外れた場合には該距離センサー5からコントローラ
9に向けて検出信号(図1の信号線S1)が発せられ、
その信号に基いてコントローラ9からモータ6に向けて
作動信号(信号線S2)が発せられて該モータ6により
スクリューボルト41を正逆いずれかの方向に回転させ
るように作用する。このように、スクリューボルト41
を回転させると、雌ネジ体42が不動状態となっている
ので、可動台3全体が下動又は上動し、原反ウエブロー
ル表面Aaから距離センサー5で設定している距離H1
を維持した状態で可動台3を該原反ウエブロール表面A
aに追従させることができる。例えば、図3に符号A
a′で示すように原反ウエブロールの外径が小さくなる
と、可動台3が符号3′で示すように原反ウエブロール
表面Aa′に対して距離H1を隔てて降下(追従)する
ようになる。
【0038】第1のマーカー検出器7は、この実施例で
は光電管からなる距離センサーが使用されている。この
第1のマーカー検出器7は、原反ウエブロールAのマー
カー付設側の側面Abの近傍(マーカーMを監視し得る
位置)を原反ウエブロールの中心方向に向けて監視し得
る状態で前記可動台3のアーム36に取付けている。
又、この第1のマーカー検出器7は、図示例では、前記
ロール表面追従装置4の距離センサー5と同高さに位置
していて、該距離センサー5で監視する距離H1よりわ
ずかに深い距離H2(例えば100mm)を監視するよう
に設定されている。即ち、マーカーMが原反ウエブロー
ル表面Aaから所定小深さH3(例えば10mm)に位置
し且つ該マーカーMが第1のマーカー検出器7の直近位
置に巡ってきたときに、該第1のマーカー検出器7が該
マーカーMを検出してその検出信号(図1の信号線
3)をコントローラ9に向けて発信するようにしてい
る。そして、この第1のマーカー検出器7からの信号S
3がコントローラ9に向けて発せられると、該コントロ
ーラ9から通常スピードで駆動されている本機駆動装置
2A,2Bに対して所定の低速度(例えばウエブ走行速
度が毎分30m程度)まで減速させる信号(信号線
5,S6)が発せられ、該本機駆動装置2A,2Bが減
速駆動されるようになる。
【0039】尚、このウエブ巻取機1では、最高運転ス
ピード(例えば毎分250m)から所定の低速度(例え
ば毎分30m)まで減速させるのに10秒程度必要とな
り、その間に原反ウエブロールAから巻解かれる帯状ウ
エブBの長さは20m程度となる。従って、第1のマー
カー検出器7で検出する距離H2(原反ウエブロール表
面Aaからの深さH3)は、帯状ウエブBの坪量(厚
さ)にもよるが、該原反ウエブロール表面Aaからの深
さH3内に20mよりやや長い長さの帯状ウエブBが巻
回されているようにすることが必要である。
【0040】又、原反ウエブロール表面Aaから第1の
マーカー検出器7で検出されるマーカーMまでの深さH
3中に巻回されている帯状ウエブBの長さは、原反ウエ
ブロールAの現在の直径や帯状ウエブBの坪量によって
異なる。即ち、原反ウエブロールの直径が大きくなるほ
ど、又は帯状ウエブの坪量が小さくなるほど、上記深さ
3中の帯状ウエブの長さが長くなる。ところで、第1
のマーカー検出器7がマーカーMを検出したときに、本
機駆動装置2A,2Bに対して直ちに減速信号を発信す
るようにすると、上記深さH3中の帯状ウエブの長さが
非常に長い場合(例えば50m以上ある場合)には、本
機駆動装置2A,2Bに対して減速信号を発信した後、
当該マーカーMが第2のマーカー検出器8の位置に達す
るまでの時間が長くかかり過ぎ(低速運転時間が長くな
る)、運転効率が悪くなる。このような問題を改善する
ために、本願では、上記深さH3中に巻回されている帯
状ウエブの長さを、原反ウエブロールAの現在の直径や
帯状ウエブBの坪量などに基づいてコントローラ9で演
算し、該深さH3中に巻回されている帯状ウエブの長さ
に応じて、コントローラ9から本機駆動装置2A,2B
に対して減速信号を発信するタイミングを適宜遅らせる
ようにすることができる。例えば、毎分250mの高速
スピードで運転され、その高速運転スピードから毎分3
0m程度の低速まで減速させるまでに帯状ウエブBが2
0m程度走行する(時間に換算して10秒程度かかる)
場合において、コントローラ9で演算した上記深さH3
中の帯状ウエブの長さが例えば50mであるときには、
第1のマーカー検出器7がマーカーMを検出した時点か
ら、帯状ウエブBを30m弱(余裕をもって例えば25
m)だけ上記高速スピードを維持したまま走行させた後
(時間に換算して約6秒)に、該コントローラ9から本
機駆動装置2A,2Bに対して減速信号を発するように
するとよい。尚、上記深さH3中に巻回されている帯状
ウエブの長さは、帯状ウエブの消費量(原反ウエブロー
ルの直径)によって刻々変化するようになるが、該深さ
3中の帯状ウエブ長さは、現在の原反ウエブロールの
直径と帯状ウエブの坪量(厚さ)とがわかれば容易に求
められる。ところで、帯状ウエブの坪量は、使用する原
反ウエブロールによって予めわかっており、他方、原反
ウエブロールの現在の直径は、例えばコントローラ9に
より原反ウエブロールの軸の回転速度と例えば符号12
Aの軸の回転速度とをそれぞれエンコーダで計測し、そ
の両回転速度をコントローラ9で比較・演算することに
よって求めることができる。従って、上記深さH3中に
巻回されている帯状ウエブの長さは、比較的容易に演算
し得る。又、通常時の運転スピードが遅くなるほど、そ
の運転スピードに対応させて、コントローラ9から本機
駆動装置2A,2Bへの減速信号発信タイミングを遅ら
せるようにするとよい。
【0041】又、この実施例では、前記アーム36に、
第1のマーカー検出器7の指向方向の指標となる指示灯
30が取付けられている。この指示灯30は、図1に示
すように第1のマーカー検出器7が指向する部分の前側
近傍位置において該第1のマーカー検出器7の指向方向
と平行に直線状の可視光線(赤外線)Rを発光するもの
である。そして、この指示灯30からの可視光線Rを指
標とすることにより、第1のマーカー検出器7の正確な
位置決めが行える。
【0042】前記第2のマーカー検出器8は、この実施
例では第1のマーカー検出器7と同様に、光電管が採用
されている。この第2のマーカー検出器8は、基台の両
側板11,11間に架設されたガイド38に沿ってスラ
イド自在に取付けられている。そして、この第2のマー
カー検出器8は、原反ウエブロールAから巻解かれた帯
状ウエブBにおける、原反ウエブロール近傍寄り位置で
あって、マーカーMが通過する位置の直上方近傍位置に
設置されている。この第2のマーカー検出器8は、その
下方を帯状ウエブBに付設しているマーカーMが通過し
たときに、該マーカーMを検出してその検出信号(図1
において信号線S4)をコントローラ9に向けて発信す
るようになっている。尚、この第2のマーカー検出器8
からの検出信号が発せられると、後述するように帯状ウ
エブBを正確に所定距離だけ走行させた後に、コントロ
ーラ9からの信号(信号線S5,S6)で本機駆動装置2
A,2Bが直ちに停止される。
【0043】前記外周長さ算出手段10としては、例え
ばコントローラ9に内蔵されたコンピュータにより、使
用される帯状ウエブBの坪量(ウエブ厚さ)とウエブ巻
取部14上に巻回されたウエブ巻回体Cのウエブ巻長さ
とによって該ウエブ巻回体Cの巻径を割出し、その巻径
から外周長さを算出するようにしてもよく、あるいは例
えば上記ウエブ巻回体Cの上部に載せられるライダーロ
ール16の変位量(ウエブ巻回体Cが成長するのに従っ
て上動する)に基いてコンピュータで演算してウエブ巻
回体Cの外周長さを算出するようにしてもよい。尚、ウ
エブ巻回体Cのウエブ巻長さは、例えばウエブ送りロー
ル12Aの軸に取付けた回転数計測器25により計測す
るようにするとよい。
【0044】そして、コントローラ9は、第1のマーカ
ー検出器7から検出信号が発信されるとその検出された
マーカーMが第2のマーカー検出器8の検出位置に達す
るまでに本機駆動装置2A,2Bの駆動スピードを所定
の低速度(例えば毎分30m程度のウエブ繰出スピー
ド)まで減速させ、又第2のマーカー検出器8から検出
信号が発信されると帯状ウエブBを、マーカーMによっ
て指示されている欠陥部を第2のマーカー検出器8によ
る検出位置からウエブ巻取部14までの長さ(例えば5
m程度の一定長さ)と外周長さ算出手段10で算出され
たウエブ巻回体Cの外周長さの所定割合の長さ(図5に
おいてウエブ巻取部14の位置Pから右回転方向に角度
135°だけ変位した符号Qの位置までの5/8程度の長
さ)との合計長さだけ走行させた時点で本機駆動装置2
A,2Bを停止させる如く制御するようにしている。
【0045】図示のウエブ巻取機1では、帯状ウエブB
を原反ウエブロールAから上出し式に繰出させるように
しているが、該帯状ウエブBを下出し式に繰出させる場
合には、マーカー付設側の側面Abが左右反対側に位置
するようになる。この場合には、可動台3のアーム36
を図3において符号36′で示すように角度180°だ
け水平回転させるとともに、可動台3全体をレール32
に沿って原反ウエブロールAのマーカー付設側までスラ
イドさせてセットすればよい。
【0046】次に、この第1実施例の欠陥部定位置停止
装置の作用を図6のグラフを援用して説明する。まず、
制御スイッチ20を操作して運転を開始する(図6のT
1)と、設定した通常の高速運転スピード(例えば毎分
200mのウエブ繰出スピード)まで立ち上げられて通
常運転される。すると、原反ウエブロールAが帯状ウエ
ブBが順次繰出されるとともに、ウエブ巻取部14部分
においてウエブ巻回体Cが順次巻太る。このとき、原反
ウエブロールAの直径が小さくなるにつれてロール表面
追従装置4により可動台3が順次下動するようになる。
【0047】そして、可動台3に取付けている第1のマ
ーカー検出器7が原反ウエブロールA側の最外周に位置
するマーカーMを検出する位置まで降下したときに、該
第1のマーカー検出器7が該マーカーMを検出してその
検出信号(図1、図5の信号線S3)がコントローラ9
に向けて発信される(図6のT2)。すると、コントロ
ーラ9からの信号(信号線S5,S6)により、本機駆動
装置2A,2Bの各サーボモータ21,2を所定の低速
度まで減速させる(図6のT3で減速完了する)。この
状態では毎分30m程度の低速スピードで運転される。
【0048】続いて、上記マーカーM部分が原反ウエブ
ロールAから巻解かれて、該マーカーMが第2のマーカ
ー検出器8で検出される(図6のT4)と、その検出信
号(信号線S4)がコントローラ9に発信されて、該コ
ントローラ9から所定時間(帯状ウエブBが所定長さだ
け走行する時間)だけ遅れて本機駆動装置2A,2Bの
各サーボモータ21,22に対して停止信号(信号線S
5,S6)を発信し、該本機駆動装置2A,2Bを停止さ
せる(図6のT5)。尚、マーカーMは、スリッター1
3部分を通過するときに細幅ウエブBbとともに除去さ
れてウエブ巻回体C側には存在しなくなる。
【0049】この第2のマーカー検出器8からの検出信
号が発信された後、コントローラ9から停止信号が発信
されるまでのタイムラグは、マーカーM部分が、第2の
マーカー検出器8の検出位置からウエブ巻取部14(図
5の符号Pの位置)までの一定長さと、外周長さ算出手
段10で検出した現在のウエブ巻回体Cの外周長さの5/
8の長さ(符号Pから符号Qまでの角度範囲の長さ)と
の合計長さだけ走行するまでの時間である。従って、マ
ーカーMで表示されていた欠陥部(マーカーMは除去さ
れている)は、自動でしかも正確にウエブ巻回体Cの外
周における欠陥部補修作業位置(符号Qの位置)で停止
するようになる。この欠陥部が停止した位置は、作業員
が見易い位置となり、欠陥部の補修作業が容易に行え
る。尚、欠陥部の補修が終われば、制御スイッチ20に
より運転を再開させれば、上記動作が自動で行われる。
【0050】図7に示す第2実施例の欠陥部定位置停止
装置では、欠陥部補修作業位置としてウエブ巻取部14
の巻取ロール15部分を採用している。この場合、第2
のマーカー検出器8によるマーカー検出位置から欠陥部
補修作業位置(巻取ロール15)までの長さが一定なの
で、該第2のマーカー検出器8でマーカーMを検出した
後の、帯状ウエブBを走行させる距離は一定とされてい
る。従って、例えばロール12Aに回転数計測器25を
設けて、第2のマーカー検出器8がマーカーMを検出し
た後、該回転数計測器25が所定回転回数を計測した時
点でコントローラ9から本機駆動装置2A,2Bのサー
ボモータ21,22に停止信号(信号線S5,S6)を発
信するようにすることができる。このように、この第2
実施例の欠陥部定位置停止装置では、第2のマーカー検
出器8が検出信号を発信した後に本機駆動装置2A,2
Bが停止されるまでの帯状ウエブ走行距離が一定となる
ので、第1実施例の外周長さ算出手段は必要なくなる。
又、欠陥部補修作業位置としては、例えばウエブ巻取部
14における後側の巻取ロール15の表面を利用でき
る。尚、第2実施例のその他の構成は、基本的に第1実
施例と同様であるのでその説明を援用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施例の欠陥部定位置停止装置
を備えたウエブ巻取機の概略図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】図1の一部拡大側面図である。
【図4】図3のIV−IV拡大断面図である。
【図5】図1の欠陥部定位置停止装置の作用説明図であ
る。
【図6】図1の欠陥部定位置停止装置を使用したウエブ
巻取機の運転状態を示すグラフである。
【図7】本願発明の第2実施例の欠陥部定位置停止装置
を備えたウエブ巻取機の概略図である。
【図8】従来のウエブ巻取機における欠陥部停止方法の
説明図である。
【符号の説明】
1はウエブ巻取機、2A,2Bは本機駆動装置、3は可
動台、4はロール表面追従装置、5は距離センサー、6
はモータ、7は第1のマーカー検出器、8は第2のマー
カー検出器、9はコントローラ、10は外周長さ算出手
段、14はウエブ巻取部、15は巻取ロール、21,2
2はサーボモータ、Aは原反ウエブロール、Aaは表
面、Abは側面、Bは帯状ウエブ、Cはウエブ巻回体、
Mはマーカーである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続する帯状ウエブの幅方向側縁部に欠
    陥部の指標となるマーカー(M)をその一部がウエブ側
    縁部から外方に突出する状態で貼着してなるマーカーつ
    きの帯状ウエブ(B)をロール状に巻回した原反ウエブ
    ロール(A)を使用し、ウエブの巻解き及び巻取りを行
    う本機駆動装置(2A,2B)により前記原反ウエブロ
    ール(A)から繰出される帯状ウエブ(B)をウエブ巻
    取部(14)において製品ロールに巻取るようにしたウ
    エブ巻取機(1)において、 該ウエブ巻取機(1)に支持した原反ウエブロール
    (A)の中心方向に向けて進退移動可能に設置された可
    動台(3)と、 該可動台(3)から前記原反ウエブロール(A)の表面
    (Aa)までを一定距離に維持させるように前記可動台
    (3)を追従移動せしめるロール表面追従装置(4)
    と、 前記可動台(3)に取付けられていて原反ウエブロール
    (A)の側面(Ab)から突出する前記マーカー(M)
    を原反ウエブロール(A)の半径方向外方側から検出す
    る第1のマーカー検出器(7)と、 前記原反ウエブロール(A)と前記ウエブ巻取部(1
    4)との間において帯状ウエブ(B)における前記マー
    カー(M)が移動する位置の近傍にあって、該マーカー
    (M)の通過を検出する第2のマーカー検出器(8)
    と、 ウエブ巻取部(14)において巻回されているウエブ巻
    回体(C)の現在の外周長さを算出する外周長さ算出手
    段(10)と、 前記第1のマーカー検出器(7)、第2のマーカー検出
    器(8)及び外周長さ算出手段(10)からそれぞれ発
    信される各検出信号に基いて前記本機駆動装置(2A,
    2B)を制御するコントローラ(9)、 とを備え、 前記第1のマーカー検出器(7)は、前記マーカー
    (M)が原反ウエブロール表面(Aa)から所定の小深
    さ(H3)に位置したときに該マーカー(M)を検出し
    てその検出信号を発信するようにし、 前記コントローラ(9)は、前記第1のマーカー検出器
    (7)から検出信号が発信されるとその検出されたマー
    カー(M)が前記第2のマーカー検出器(8)の検出位
    置に達するまでに前記本機駆動装置(2A,2B)の駆
    動スピードを所定の低速度まで減速させ、又前記第2の
    マーカー検出器(8)から検出信号が発信されるとマー
    カー(M)によって指示されている欠陥部を該第2のマ
    ーカー検出器(8)による検出位置から前記ウエブ巻取
    部(14)までの長さと前記外周長さ算出手段(10)
    で算出されたウエブ巻回体(C)の外周長さの所定割合
    の長さとの合計長さだけ低速走行させた時点で前記本機
    駆動装置(2A,2B)を停止させる如く制御するよう
    にした、 ことを特徴とするウエブ巻取機に使用される欠陥部定位
    置停止装置。
  2. 【請求項2】 連続する帯状ウエブの幅方向側縁部に欠
    陥部の指標となるマーカー(M)をその一部がウエブ側
    縁部から外方に突出する状態で貼着してなるマーカーつ
    きの帯状ウエブ(B)をロール状に巻回した原反ウエブ
    ロール(A)を使用し、ウエブの巻解き及び巻取りを行
    う本機駆動装置(2A,2B)により前記原反ウエブロ
    ール(A)から繰出される帯状ウエブ(B)をウエブ巻
    取部(14)において製品ロールに巻取るようにしたウ
    エブ巻取機(1)において、 該ウエブ巻取機(1)に支持した原反ウエブロール
    (A)の中心方向に向けて進退移動可能に設置された可
    動台(3)と、 該可動台(3)から前記原反ウエブロール(A)の表面
    (Aa)までを一定距離に維持させるように前記可動台
    (3)を追従移動せしめるロール表面追従装置(4)
    と、 前記可動台(3)に取付けられていて原反ウエブロール
    (A)の側面(Ab)から突出する前記マーカー(M)
    を原反ウエブロール(A)の半径方向外方側から検出す
    る第1のマーカー検出器(7)と、 前記原反ウエブロール(A)と前記ウエブ巻取部(1
    4)との間において帯状ウエブ(B)における前記マー
    カー(M)が移動する位置の近傍にあって、該マーカー
    (M)の通過を検出する第2のマーカー検出器(8)
    と、 前記第1のマーカー検出器(7)及び第2のマーカー検
    出器(8)からそれぞれ発信される各検出信号に基いて
    前記本機駆動装置(2A,2B)を制御するコントロー
    ラ(9)、 とを備え、 前記第1のマーカー検出器(7)は、前記マーカー
    (M)が原反ウエブロール表面(Aa)から所定の小深
    さ(H3)に位置したときに該マーカー(M)を検出し
    てその検出信号を発信するようにし、 前記コントローラ(9)は、前記第1のマーカー検出器
    (7)から検出信号が発信されるとその検出されたマー
    カー(M)が前記第2のマーカー検出器(8)の検出位
    置に達するまでに前記本機駆動装置(2A,2B)の駆
    動スピードを所定の低速度まで減速させ、又前記第2の
    マーカー検出器(8)から検出信号が発信されるとマー
    カー(M)によって指示されている欠陥部が所定の欠陥
    部補修作業位置に達する距離だけ前記帯状ウエブ(B)
    を低速走行させた時点で前記本機駆動装置(2A,2
    B)を停止させる如く制御するようにした、 ことを特徴とするウエブ巻取機に使用される欠陥部定位
    置停止装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018043847A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 凸版印刷株式会社 停止装置及びそれを備えるスリッタ装置
CN113942777A (zh) * 2021-10-15 2022-01-18 联亚智能科技(苏州)有限公司 柔性吸音降噪物料的输送装置及定长输送系统

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