JPH0817051A - 磁気記録用薄膜媒体及びその製造方法 - Google Patents
磁気記録用薄膜媒体及びその製造方法Info
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- JPH0817051A JPH0817051A JP6171712A JP17171294A JPH0817051A JP H0817051 A JPH0817051 A JP H0817051A JP 6171712 A JP6171712 A JP 6171712A JP 17171294 A JP17171294 A JP 17171294A JP H0817051 A JPH0817051 A JP H0817051A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い耐錆性を有する磁気記録用薄膜媒体を提
供する。 【構成】 磁気記録用薄膜媒体10は、非磁性支持体1
2と、その上に順次成膜された金属磁性薄膜14及びD
LC保護膜16と、DLC保護膜16上に塗布された、
カルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのア
ミン塩化合物の防錆塗膜18と、更に防錆塗膜上に塗布
された潤滑剤層20とから構成されている。カルボキシ
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物を揮発性有機溶媒によって5 mmol/l 以上40 mmol/
l 以下の濃度に希釈した塗液を作製し、磁気記録用薄膜
媒体を毎分30m〜90mの速度で走行させつつロール
式コータによりカーボン保護膜上に塗液を塗布すること
より、防錆塗膜を形成することができる。
供する。 【構成】 磁気記録用薄膜媒体10は、非磁性支持体1
2と、その上に順次成膜された金属磁性薄膜14及びD
LC保護膜16と、DLC保護膜16上に塗布された、
カルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのア
ミン塩化合物の防錆塗膜18と、更に防錆塗膜上に塗布
された潤滑剤層20とから構成されている。カルボキシ
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物を揮発性有機溶媒によって5 mmol/l 以上40 mmol/
l 以下の濃度に希釈した塗液を作製し、磁気記録用薄膜
媒体を毎分30m〜90mの速度で走行させつつロール
式コータによりカーボン保護膜上に塗液を塗布すること
より、防錆塗膜を形成することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録用薄膜媒体に
関し、更に詳細には高い耐錆性を有することにより電磁
変換特性の経時的な劣化の起こり難い磁気記録用薄膜媒
体に関するものである。
関し、更に詳細には高い耐錆性を有することにより電磁
変換特性の経時的な劣化の起こり難い磁気記録用薄膜媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気記録の一層の高密度化が要求される
に従い、いわゆる金属磁気薄膜型の磁気記録媒体が開発
され、実用化されつつある。金属磁性薄膜型の磁気記録
媒体は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法等の真空膜形成方法或いはメッキ方法によ
り、金属磁性薄膜をプラスチック等の非磁性支持体上に
直接被着させることにより製作されている。
に従い、いわゆる金属磁気薄膜型の磁気記録媒体が開発
され、実用化されつつある。金属磁性薄膜型の磁気記録
媒体は、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレー
ティング法等の真空膜形成方法或いはメッキ方法によ
り、金属磁性薄膜をプラスチック等の非磁性支持体上に
直接被着させることにより製作されている。
【0003】この金属磁性薄膜型の磁気記録媒体(以
下、磁気記録用薄膜媒体と称する)は、抗磁力、角形
比、更には短波長での電磁変換特性において優れている
ばかりでなく、磁性層の厚みを極めて薄くできるので記
録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいこと、また磁
性層中に非磁性材であるバインダーを混入する必要が無
いので磁性材料の充填密度を高めることが出来ることな
ど、数々の利点を有している。この磁気記録用薄膜媒体
の電磁変換特性を向上させ、より大きな出力を得ること
ができるようにするために、該磁気記録媒体の磁性層を
形成する場合、磁性層を斜めに蒸着する、いわゆる斜方
蒸着方法が提案され実用化されている。
下、磁気記録用薄膜媒体と称する)は、抗磁力、角形
比、更には短波長での電磁変換特性において優れている
ばかりでなく、磁性層の厚みを極めて薄くできるので記
録減磁や再生時の厚み損失が著しく小さいこと、また磁
性層中に非磁性材であるバインダーを混入する必要が無
いので磁性材料の充填密度を高めることが出来ることな
ど、数々の利点を有している。この磁気記録用薄膜媒体
の電磁変換特性を向上させ、より大きな出力を得ること
ができるようにするために、該磁気記録媒体の磁性層を
形成する場合、磁性層を斜めに蒸着する、いわゆる斜方
蒸着方法が提案され実用化されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の磁気
記録用薄膜媒体は、耐久性及び耐錆性に弱点を有してい
るために、従来、金属磁性薄膜上に真空成膜法によりD
LC(Diamond Like Carbon )保護膜を設けたり、更に
は保護膜上に潤滑剤を塗布することにより耐久性の向上
を図っている。しかしながら、保護膜を形成したり、或
いは形成した保護膜上に潤滑剤の塗膜を形成したりする
だけでは、磁気記録用薄膜媒体の耐錆性が満足するでき
る程に向上せず、そのため電磁変化特性が経時的に劣化
すると言う問題があり、耐錆性の改善が強く要望されて
いる。
記録用薄膜媒体は、耐久性及び耐錆性に弱点を有してい
るために、従来、金属磁性薄膜上に真空成膜法によりD
LC(Diamond Like Carbon )保護膜を設けたり、更に
は保護膜上に潤滑剤を塗布することにより耐久性の向上
を図っている。しかしながら、保護膜を形成したり、或
いは形成した保護膜上に潤滑剤の塗膜を形成したりする
だけでは、磁気記録用薄膜媒体の耐錆性が満足するでき
る程に向上せず、そのため電磁変化特性が経時的に劣化
すると言う問題があり、耐錆性の改善が強く要望されて
いる。
【0005】上述の要望に基づき、本発明の目的は、高
い耐錆性を有する磁気記録用薄膜媒体を提供することで
ある。
い耐錆性を有する磁気記録用薄膜媒体を提供することで
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る磁気記録用薄膜媒体は、非磁性支持体
と、非磁性支持体上に順次成膜された金属磁性薄膜及び
カーボン保護膜とを備える磁気記録用薄膜媒体におい
て、カーボン保護膜上に、次の一般式(1)、(2)及
び(3)
に、本発明に係る磁気記録用薄膜媒体は、非磁性支持体
と、非磁性支持体上に順次成膜された金属磁性薄膜及び
カーボン保護膜とを備える磁気記録用薄膜媒体におい
て、カーボン保護膜上に、次の一般式(1)、(2)及
び(3)
【化4】 で表されるもののうちのいずれか一つであるカルボキシ
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴としてい
る。
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴としてい
る。
【0007】本発明の塗膜の膜厚は、好適には1nm〜1
0nmである。本発明の望ましい実施態様は、前記一般式
(1)、(2)及び(3)でのカルボキシル基を有する
パーフルオロポリエーテルと R1 、R2、 R3 との組み合
わせが次の化5
0nmである。本発明の望ましい実施態様は、前記一般式
(1)、(2)及び(3)でのカルボキシル基を有する
パーフルオロポリエーテルと R1 、R2、 R3 との組み合
わせが次の化5
【化5】 に示されている組み合わせのいずれかであることを特徴
としている。
としている。
【0008】本発明で使用する非磁性支持体は、従来よ
り使用されてきた非磁性支持体であって、例えばPET
(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチック製テ
ープを使用できる。金属磁性薄膜は、強磁性金属材料を
非磁性支持体上に直接被着することにより磁性層として
形成されている。この金属磁性材料としては、通常の蒸
着テープに使用されるものであれば如何なるものであっ
ても良い。例示すれば、Fe、Co、Niなどの強磁性
金属、Fe−Co、Co−Ni、Fe−Co−Ni、F
e−Cu、Co−Cu、Co−Au、Co−Pt、Mn
−Bi、Mn−Al、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−
Cr、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−C
o−Ni−Cr等の強磁性合金があげられる。また、金
属磁性薄膜は、これらの金属又は合金の単層膜であって
も良いし、また多層膜であっても良い。更には、非磁性
支持体と金属磁性薄膜間の付着力向上、或いは多層膜の
場合には各層間の付着力向上のため、並びに抗磁力の制
御等のために、下地層、又は中間層を設けてもよい。ま
た、耐触性を改善するために磁性層表面近傍を酸化して
酸化物にしても良い。
り使用されてきた非磁性支持体であって、例えばPET
(ポリエチレンテレフタレート)等のプラスチック製テ
ープを使用できる。金属磁性薄膜は、強磁性金属材料を
非磁性支持体上に直接被着することにより磁性層として
形成されている。この金属磁性材料としては、通常の蒸
着テープに使用されるものであれば如何なるものであっ
ても良い。例示すれば、Fe、Co、Niなどの強磁性
金属、Fe−Co、Co−Ni、Fe−Co−Ni、F
e−Cu、Co−Cu、Co−Au、Co−Pt、Mn
−Bi、Mn−Al、Fe−Cr、Co−Cr、Ni−
Cr、Fe−Co−Cr、Co−Ni−Cr、Fe−C
o−Ni−Cr等の強磁性合金があげられる。また、金
属磁性薄膜は、これらの金属又は合金の単層膜であって
も良いし、また多層膜であっても良い。更には、非磁性
支持体と金属磁性薄膜間の付着力向上、或いは多層膜の
場合には各層間の付着力向上のため、並びに抗磁力の制
御等のために、下地層、又は中間層を設けてもよい。ま
た、耐触性を改善するために磁性層表面近傍を酸化して
酸化物にしても良い。
【0009】金属磁性薄膜形成の手段としては、真空下
で強磁性材料を加熱蒸発させ非磁性支持体上に沈着させ
る真空蒸着法や、強磁性金属材料の蒸発を放電中で行う
イオンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰囲
気中でグロー放電を起こし、発生したアルゴンイオンで
ターゲット表面の原子をたたき出すスパッタリング法
等、いわゆるPVD技術によれば良い。また、金属磁性
薄膜上に形成されている保護層はカーボン保護膜である
限り特に限定は無いが、DLC保護膜が望ましい。DL
C保護膜は、材料の蒸発を放電中で行うイオンプレーテ
ィング法、アルゴンを主成分とする雰囲気中でグロー放
電を越こし生じたアルゴンイオンでターゲット表面の原
子をたたき出すスパッタリング法等、いわゆるPVD技
術や、プラズマCVD法、ECRプラズマCVD法、ア
ークジェットCVD法などのCVD技術によって形成さ
れる。
で強磁性材料を加熱蒸発させ非磁性支持体上に沈着させ
る真空蒸着法や、強磁性金属材料の蒸発を放電中で行う
イオンプレーティング法、アルゴンを主成分とする雰囲
気中でグロー放電を起こし、発生したアルゴンイオンで
ターゲット表面の原子をたたき出すスパッタリング法
等、いわゆるPVD技術によれば良い。また、金属磁性
薄膜上に形成されている保護層はカーボン保護膜である
限り特に限定は無いが、DLC保護膜が望ましい。DL
C保護膜は、材料の蒸発を放電中で行うイオンプレーテ
ィング法、アルゴンを主成分とする雰囲気中でグロー放
電を越こし生じたアルゴンイオンでターゲット表面の原
子をたたき出すスパッタリング法等、いわゆるPVD技
術や、プラズマCVD法、ECRプラズマCVD法、ア
ークジェットCVD法などのCVD技術によって形成さ
れる。
【0010】本発明の更に望ましい実施態様は、前記カ
ルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミ
ン塩化合物の塗膜上に、次の一般式化6で表す、
ルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミ
ン塩化合物の塗膜上に、次の一般式化6で表す、
【化6】 パーフルオロポリエーテル系エステルからなる第2の塗
膜が形成されていることを特徴としている。
膜が形成されていることを特徴としている。
【0011】本発明でパーフルオロポリエーテル系エス
テルからなる第2の塗膜は潤滑剤層として働く。本発明
でパーフルオロポリエーテル系エステルを選択している
のは、他の潤滑剤に比較して潤滑性能及び表面保護作用
に優れているからである。
テルからなる第2の塗膜は潤滑剤層として働く。本発明
でパーフルオロポリエーテル系エステルを選択している
のは、他の潤滑剤に比較して潤滑性能及び表面保護作用
に優れているからである。
【0012】本発明に係る磁気記録用薄膜媒体の製造方
法は、非磁性支持体上に順次金属磁性薄膜及びカーボン
保護膜を成膜して磁気記録用薄膜媒体を製造する方法に
おいて、更に、カルボキシル基を有するパーフルオロポ
リエーテルのアミン塩化合物を揮発性有機溶媒によって
5 mmol/l 以上40 mmol/l 以下の濃度に希釈した塗液
を作製する工程と、前記磁気記録用薄膜媒体を毎分30
m〜90mの速度で走行させつつロール式コータにより
前記カーボン保護膜上に塗液を塗布する工程を有するこ
とを特徴としている。
法は、非磁性支持体上に順次金属磁性薄膜及びカーボン
保護膜を成膜して磁気記録用薄膜媒体を製造する方法に
おいて、更に、カルボキシル基を有するパーフルオロポ
リエーテルのアミン塩化合物を揮発性有機溶媒によって
5 mmol/l 以上40 mmol/l 以下の濃度に希釈した塗液
を作製する工程と、前記磁気記録用薄膜媒体を毎分30
m〜90mの速度で走行させつつロール式コータにより
前記カーボン保護膜上に塗液を塗布する工程を有するこ
とを特徴としている。
【0013】有機溶媒としては、特に限定はなく一般的
な揮発性有機溶媒、例えばトルエンを使用することがで
きる。上述の塗膜は、通常、ロール式コータにより塗布
される。本発明方法でしようするロール式コータは、通
常のものであって、その構成は、例えば回転軸が平行
で、かつロール面が極めて接近している対の2個のロー
ルから構成され、少なくとも一方のロールは塗膜材料槽
に一部浸漬している。帯状の磁気記録用薄膜媒体が2個
のロールの間を走行し、それによってロールが回転しつ
つ塗料槽から塗膜材料を引き上げて磁気記録用薄膜媒体
に被着させる。
な揮発性有機溶媒、例えばトルエンを使用することがで
きる。上述の塗膜は、通常、ロール式コータにより塗布
される。本発明方法でしようするロール式コータは、通
常のものであって、その構成は、例えば回転軸が平行
で、かつロール面が極めて接近している対の2個のロー
ルから構成され、少なくとも一方のロールは塗膜材料槽
に一部浸漬している。帯状の磁気記録用薄膜媒体が2個
のロールの間を走行し、それによってロールが回転しつ
つ塗料槽から塗膜材料を引き上げて磁気記録用薄膜媒体
に被着させる。
【0014】もちろん、本発明にかかる磁気テープの構
成はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲での変更、例えば必要に応じてバックコー
ト層を形成したり、非磁性支持体上に下塗層を形成した
りすることは何等差し支えない。この場合、バックコー
ト層に含まれる非磁性顔料、樹脂結合剤あるいは潤滑剤
に含まれる材料としては従来公知のものがいずれも使用
できる。
成はこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸
脱しない範囲での変更、例えば必要に応じてバックコー
ト層を形成したり、非磁性支持体上に下塗層を形成した
りすることは何等差し支えない。この場合、バックコー
ト層に含まれる非磁性顔料、樹脂結合剤あるいは潤滑剤
に含まれる材料としては従来公知のものがいずれも使用
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について説明
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
い。図1は、本発明に係る磁気記録用薄膜媒体の断面図
である。図1に示すように、本実施例の磁気記録用薄膜
媒体(以下、媒体と略称する)10は、非磁性支持体1
2と、その上に順次成膜された金属磁性薄膜14及びD
LC保護膜16と、DLC保護膜16上に塗布された、
カルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのア
ミン塩化合物からなる防錆塗膜(以下、簡単に防錆塗膜
と略称する)18と、防錆塗膜18上に塗布された潤滑
剤層20とから構成されている。
するが、本発明がこの実施例に限定されるものではな
い。図1は、本発明に係る磁気記録用薄膜媒体の断面図
である。図1に示すように、本実施例の磁気記録用薄膜
媒体(以下、媒体と略称する)10は、非磁性支持体1
2と、その上に順次成膜された金属磁性薄膜14及びD
LC保護膜16と、DLC保護膜16上に塗布された、
カルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのア
ミン塩化合物からなる防錆塗膜(以下、簡単に防錆塗膜
と略称する)18と、防錆塗膜18上に塗布された潤滑
剤層20とから構成されている。
【0016】非磁性支持体12は厚さ10nmのPET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルムで形成されて
いる。金属磁性薄膜14は、入射角を45〜90°の範
囲とする斜方蒸着法により、組成100%のCoを厚さ
200nmの単層で非磁性支持体12上に蒸着させたもの
である。蒸着時の真空度を7x10-2Paに維持しつつ
3.3×10-6m3/secの流量で酸素を導入することによ
り、Hc(Coercivity、飽和保持力)を110kA/m、B
r(Remanence 、残留磁束密度)を0.45Tに調整し
た。
(ポリエチレンテレフタレート)フィルムで形成されて
いる。金属磁性薄膜14は、入射角を45〜90°の範
囲とする斜方蒸着法により、組成100%のCoを厚さ
200nmの単層で非磁性支持体12上に蒸着させたもの
である。蒸着時の真空度を7x10-2Paに維持しつつ
3.3×10-6m3/secの流量で酸素を導入することによ
り、Hc(Coercivity、飽和保持力)を110kA/m、B
r(Remanence 、残留磁束密度)を0.45Tに調整し
た。
【0017】表面保護膜層16は、スパッタリング法に
より成膜された厚さ10nmのDLC保護膜である。防錆
塗膜18は、カルボキシル基を有するパーフルオロポリ
エーテルのアミン塩化合物を塗布したものである。ま
た、潤滑剤層20は、パーフルオロポリエーテル系エス
テルで形成されている。
より成膜された厚さ10nmのDLC保護膜である。防錆
塗膜18は、カルボキシル基を有するパーフルオロポリ
エーテルのアミン塩化合物を塗布したものである。ま
た、潤滑剤層20は、パーフルオロポリエーテル系エス
テルで形成されている。
【0018】防錆塗膜18は、図2に示すようなロール
式コータにより表面保護膜16上に塗布される。ロール
式コータは、回転軸を平行に、かつ相互のロール面を極
めて接近して配置されている対の2個のロールA、Bか
ら構成されている。下側のロールBは塗膜材料槽Cに一
部浸漬されている。帯状の磁気記録用薄膜媒体10が2
個のロールA、Bの間を走行し、それによってロール
A、Bが矢印のように回転しつつ塗膜材料槽Cから塗膜
材料を引き上げて磁気記録用薄膜媒体10に被着させ
る。
式コータにより表面保護膜16上に塗布される。ロール
式コータは、回転軸を平行に、かつ相互のロール面を極
めて接近して配置されている対の2個のロールA、Bか
ら構成されている。下側のロールBは塗膜材料槽Cに一
部浸漬されている。帯状の磁気記録用薄膜媒体10が2
個のロールA、Bの間を走行し、それによってロール
A、Bが矢印のように回転しつつ塗膜材料槽Cから塗膜
材料を引き上げて磁気記録用薄膜媒体10に被着させ
る。
【0019】実施例1〜5 上述のロール式コータを使用して60m/min の走行速
度で媒体を走行させつつ、表面保護膜16上に防錆塗膜
18を塗布して磁気記録用薄膜媒体10を形成した。カ
ルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミ
ン塩化合物の濃度を表1に示すように変え、また潤滑剤
層を形成した場合と、しない場合とに分けて、上述のよ
うにして媒体を作製し、得た媒体を実施例1から5とし
た。潤滑剤の塗布濃度は、磁性体側の面が4mmol/l、そ
の裏側が12mmol/lであった。本実施例1〜5で使用し
たカルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルの
アミン塩化合物は、前述の化5においてパーフルオロポ
リエーテルがF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2COOHで、R1 、R2
及びR3 が炭素数1から6までのアルキルである。ま
た、潤滑剤は前述の化6に示されているものである。
度で媒体を走行させつつ、表面保護膜16上に防錆塗膜
18を塗布して磁気記録用薄膜媒体10を形成した。カ
ルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミ
ン塩化合物の濃度を表1に示すように変え、また潤滑剤
層を形成した場合と、しない場合とに分けて、上述のよ
うにして媒体を作製し、得た媒体を実施例1から5とし
た。潤滑剤の塗布濃度は、磁性体側の面が4mmol/l、そ
の裏側が12mmol/lであった。本実施例1〜5で使用し
たカルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルの
アミン塩化合物は、前述の化5においてパーフルオロポ
リエーテルがF(CF2CF2CF2O)nCF2CF2COOHで、R1 、R2
及びR3 が炭素数1から6までのアルキルである。ま
た、潤滑剤は前述の化6に示されているものである。
【0020】次いで、各実施例について耐錆性の評価試
験を行った。耐錆性の評価試験は、得た実施例1〜7の
試料を温度60°C 、相対湿度95%の環境に6日間放
置し、放置前及び放置後のBrの劣化量を測定して%で
表示し、更にドラムテスタを使用して、放置後の試料の
最適記録電流値(OCR)及びRF出力を測定し、電磁
変換特性の評価を行った。電磁変換特性の基準値とし
て、後述する従来例の耐錆性の評価試験実施前の値を0
dBとして表示し、その結果を表1に示した。
験を行った。耐錆性の評価試験は、得た実施例1〜7の
試料を温度60°C 、相対湿度95%の環境に6日間放
置し、放置前及び放置後のBrの劣化量を測定して%で
表示し、更にドラムテスタを使用して、放置後の試料の
最適記録電流値(OCR)及びRF出力を測定し、電磁
変換特性の評価を行った。電磁変換特性の基準値とし
て、後述する従来例の耐錆性の評価試験実施前の値を0
dBとして表示し、その結果を表1に示した。
【表1】
【0021】比較例1と2 防錆塗膜18を形成する際のカルボキシル基を有するパ
ーフルオロポリエーテルのアミン塩化合物の濃度を本発
明方法で規定する範囲以外の表2に示す値にしたことを
除いて、実施例2と同様にて比較例1及び2を作製し
た。次いで、実施例1〜5と同様にして耐錆性の評価試
験を行い、表2に示した。
ーフルオロポリエーテルのアミン塩化合物の濃度を本発
明方法で規定する範囲以外の表2に示す値にしたことを
除いて、実施例2と同様にて比較例1及び2を作製し
た。次いで、実施例1〜5と同様にして耐錆性の評価試
験を行い、表2に示した。
【表2】
【0022】従来例1と2 防錆塗膜18を形成しなかったことを除いて、従来例1
は実施例1と同様に作製し、従来例2は実施例2と同様
に作製した。次いで、実施例と同様にして耐錆性の評価
試験を行い、表3に示した。
は実施例1と同様に作製し、従来例2は実施例2と同様
に作製した。次いで、実施例と同様にして耐錆性の評価
試験を行い、表3に示した。
【表3】
【0023】表1の実施例1及び3と表2の従来例1と
を比較すると、潤滑剤層の無い場合、従来例1は、Br
劣化量が大きく、表面酸化層の増大と相まってRF出力
が著しく減少しているが、一方、実施例1及び3は、従
来例1に対して全ての性能に関し優れていると評価でき
る。また、表1の実施例2、4及び5と表2の従来例2
とを比較すると、潤滑剤層のある場合、従来例2は潤滑
剤の撥水性により発錆はやや抑制されるが、望ましいレ
ベルではなく、一方実施例はStill 耐久性が同じである
こと以外は従来例に対して全ての性能に関し優れている
と評価できる。また、表1の比較例1及び2は従来例2
に比較して顕著なる効果を有するとは言えない。本特許
で規定したカルボキシル基を有するパーフルオロポリエ
ーテルのアミン塩化合物からなる防錆塗膜を形成した場
合には、過酷な環境に放置しても、発錆が抑制されるこ
とにより、Brの劣化量は押さえられ、ORCや出力も
悪化しないことがわかる。
を比較すると、潤滑剤層の無い場合、従来例1は、Br
劣化量が大きく、表面酸化層の増大と相まってRF出力
が著しく減少しているが、一方、実施例1及び3は、従
来例1に対して全ての性能に関し優れていると評価でき
る。また、表1の実施例2、4及び5と表2の従来例2
とを比較すると、潤滑剤層のある場合、従来例2は潤滑
剤の撥水性により発錆はやや抑制されるが、望ましいレ
ベルではなく、一方実施例はStill 耐久性が同じである
こと以外は従来例に対して全ての性能に関し優れている
と評価できる。また、表1の比較例1及び2は従来例2
に比較して顕著なる効果を有するとは言えない。本特許
で規定したカルボキシル基を有するパーフルオロポリエ
ーテルのアミン塩化合物からなる防錆塗膜を形成した場
合には、過酷な環境に放置しても、発錆が抑制されるこ
とにより、Brの劣化量は押さえられ、ORCや出力も
悪化しないことがわかる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、カルボキシル基を有す
るパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合物からなる
防錆塗膜をカーボン保護膜上に更に形成することによ
り、磁気記録用薄膜媒体の耐錆性を著しく向上させるこ
とができる。これにより、過酷な環境下で使用しても磁
気記録用薄膜媒体の電磁変換特性が経時的に劣化しな
い。
るパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合物からなる
防錆塗膜をカーボン保護膜上に更に形成することによ
り、磁気記録用薄膜媒体の耐錆性を著しく向上させるこ
とができる。これにより、過酷な環境下で使用しても磁
気記録用薄膜媒体の電磁変換特性が経時的に劣化しな
い。
【図1】本発明に係る磁気記録用薄膜媒体の断面図であ
る。
る。
【図2】防錆塗膜塗布用のロール式コータの模式図であ
る。
る。
10 本発明に係る磁気記録用薄膜媒体の実施例 12 非磁性支持体 14 金属磁性薄膜 16 カーボン保護膜 18 防錆塗膜 20 潤滑剤層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】 で表されるもののうちのいずれか一つであるカルボキシ
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴とする磁気
記録用薄膜媒体。
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴とする磁気
記録用薄膜媒体。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る磁気記録用薄膜媒体は、非磁性支持体
と、非磁性支持体上に順次成膜された金属磁性薄膜及び
カーボン保護膜とを備える磁気記録用薄膜媒体におい
て、カーボン保護膜上に、次の一般式(1)、(2)及
び(3)
に、本発明に係る磁気記録用薄膜媒体は、非磁性支持体
と、非磁性支持体上に順次成膜された金属磁性薄膜及び
カーボン保護膜とを備える磁気記録用薄膜媒体におい
て、カーボン保護膜上に、次の一般式(1)、(2)及
び(3)
【化4】 で表されるもののうちのいずれか一つであるカルボキシ
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴としてい
る。
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴としてい
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性支持体と、非磁性支持体上に順次
成膜された金属磁性薄膜及びカーボン保護膜とを備える
磁気記録用薄膜媒体において、 カーボン保護膜上に、次の一般式(1)、(2)及び
(3) 【化1】 で表されるもののうちのいずれか一つであるカルボキシ
ル基を有するパーフルオロポリエーテルのアミン塩化合
物からなる塗膜が形成されていることを特徴とする磁気
記録用薄膜媒体。 - 【請求項2】 前記一般式(1)、(2)及び(3)で
のカルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテルと
R1 、R2、 R3 との組み合わせが次の化2 【化2】 に示されている組み合わせのいずれかであることを特徴
とする請求項1に記載の磁気記録用薄膜媒体。 - 【請求項3】 前記カルボキシル基を有するパーフルオ
ロポリエーテルのアミン塩化合物の塗膜上に、次の一般
式化3で表す、 【化3】 パーフルオロポリエーテル系エステルからなる第2の塗
膜が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に
記載の磁気記録用薄膜媒体。 - 【請求項4】 非磁性支持体上に順次金属磁性薄膜及び
カーボン保護膜を成膜して磁気記録用薄膜媒体を製造す
る方法において、 更に、カルボキシル基を有するパーフルオロポリエーテ
ルのアミン塩化合物を揮発性有機溶媒によって5 mmol/
l 以上40 mmol/l 以下の濃度に希釈した塗液を作製す
る工程と、 前記磁気記録用薄膜媒体を毎分30m〜90mの速度で
走行させつつロール式コータにより前記カーボン保護膜
上に塗液を塗布する工程を有することを特徴とする磁気
記録用薄膜媒体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6171712A JPH0817051A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 磁気記録用薄膜媒体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6171712A JPH0817051A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 磁気記録用薄膜媒体及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0817051A true JPH0817051A (ja) | 1996-01-19 |
Family
ID=15928285
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6171712A Pending JPH0817051A (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 磁気記録用薄膜媒体及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0817051A (ja) |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0421922A (ja) * | 1990-05-15 | 1992-01-24 | Hitachi Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPH05194970A (ja) * | 1991-07-10 | 1993-08-03 | Sony Corp | 潤滑剤及びそれを用いた磁気記録媒体 |
| JPH05217166A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-27 | Sony Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
| JPH0668455A (ja) * | 1992-08-17 | 1994-03-11 | Sony Corp | 潤滑剤及びその潤滑剤を保有する磁気記録媒体 |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6171712A patent/JPH0817051A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0421922A (ja) * | 1990-05-15 | 1992-01-24 | Hitachi Ltd | 磁気記録媒体 |
| JPH05194970A (ja) * | 1991-07-10 | 1993-08-03 | Sony Corp | 潤滑剤及びそれを用いた磁気記録媒体 |
| JPH05217166A (ja) * | 1992-01-31 | 1993-08-27 | Sony Corp | 磁気記録媒体の製造方法 |
| JPH0668455A (ja) * | 1992-08-17 | 1994-03-11 | Sony Corp | 潤滑剤及びその潤滑剤を保有する磁気記録媒体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020108 |