JPH0817236B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

Info

Publication number
JPH0817236B2
JPH0817236B2 JP3019538A JP1953891A JPH0817236B2 JP H0817236 B2 JPH0817236 B2 JP H0817236B2 JP 3019538 A JP3019538 A JP 3019538A JP 1953891 A JP1953891 A JP 1953891A JP H0817236 B2 JPH0817236 B2 JP H0817236B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
region
drain
channel
source
film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3019538A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0521801A (ja
Inventor
舜平 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP3019538A priority Critical patent/JPH0817236B2/ja
Publication of JPH0521801A publication Critical patent/JPH0521801A/ja
Priority to US08/213,837 priority patent/US5821563A/en
Publication of JPH0817236B2 publication Critical patent/JPH0817236B2/ja
Priority to US08/788,560 priority patent/US6838698B1/en
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スイッチンング素子、
集積回路、液晶等の表示装置に用いられる絶縁ゲイト型
電界効果トランジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁ゲイト電界効果トランジスタ
としては、どのような形式のものであってもソース領
域、チャネル領域、ドレイン領域を構成する半導体部分
から構成されていた。そして、ソース領域とチャネル領
域を構成する半導体と、ドレイン領域とチャネル領域を
構成する半導体とは直接接しているのが普通であった。
【0003】しかしながら従来のソース領域とチャネル
領域、ドレイン領域とチャネル領域とが接している形式
の絶縁ゲイト型電界効果トランジスタでは、ドレイン領
域からソース領域への逆方向リークの問題、ドレイン耐
圧の低さの問題がある。
【0004】ドレイン領域からソース領域への逆方向リ
ークの問題とは、図2に示すように本来(A)のような
曲線でなければならないゲイト電圧(V)−ドレイン
電流(I)の関係が現実にはドレイン領域からソース
領域への逆方向リークのために(B)に示すような曲線
になってしまう問題である。
【0005】この現象は本来チャネルの形成されるはず
のないゲイト電圧条件下、すなわちしきい値電圧(V
th)以下の条件のもとでもソース、ドレイン間の電圧
をある程度上げるとドレイン電流が急激に増加する現象
(パンチスルー電流)が起こるからである。
【0006】この現象は、ドレイン接合における逆バイ
アス電圧による影響がソース接合にまで及ぶことによっ
て生じるものと説明される。このパンチスルー電流はチ
ャネル表面よりかなり深い通路に沿ってソース、ドレイ
ン間を流れている。従って、この通路に沿って不純物濃
度を高くし、抵抗を上げてやればパンチスルー電流を防
止することができる。
【0007】また、ドレイン耐圧の低さは、やはりしき
い値電圧以下の条件のもとで、本来図3(A)に示され
るようなシャープな特性を示さなければならないドレイ
ン電流(I)とドレイン電圧(V)の関係が図3
(B)に示されるようななだらかな曲線を描いてしまう
特性になってしまう原因となる。この原因も前述したパ
ンチスルー電流の発生に起因するものである。
【0008】前述の図3(B)に示したようなV−I
特性を示す絶縁ゲイト型電界効果トランジスタは、し
きい値電圧以下の電圧がゲイト電極に加わっている状
態、すなわちまったくOFFの状態においてもドレイン
電流が少しずつ流れてしまうスローリークの状態になっ
てしまい、スイッチング素子としての性能、信頼性に問
題が生じてしまう。
【0009】前記のようなドレイン耐圧すなわちソー
ス、ドレイン間の絶縁性の低さに起因するパンチスルー
電流の問題を改善する方法としてライトドープドレイン
(LDD)技術といわれる図4に示すような水素が添加
された半導体層であるオフセットゲイト領域49を設け
る方法がある。図4に示されるのは、石英基板41、多
結晶シリコン薄膜42、酸化珪素膜43、多結晶シリコ
ン電極44、ソース領域45、ドレイン領域46、アル
ミ電極47、オフセットゲイト領域49からなる絶縁ゲ
イト型電界効果トランジスタである。このオフセットゲ
イト領域というのは、この部分に電界が集中するのを緩
和するために設けられているものである。またこのオフ
セットゲイト領域と同じ所にソース、ドレインと同一の
導電型を付与する不純物をライトドープした領域を設け
る方法がある。この方法も、チャネルとゲイトまたはチ
ャネルとソースの境界領域における電界集中を緩和する
ための対策である。しかしながらこの方法では水素のチ
ャネル領域への拡散の問題、導電型を付与する不純物の
ソース、ドレインからの拡散の問題を解決することはで
きなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する問題点は、従来の絶縁ゲイト型電界効果トランジス
タにおけるドレイン領域からソース領域への電流の逆方
向リークの問題、そしてドレイン耐圧の低さの問題であ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、絶縁ゲイト型
電界効果トランジスタにおいて、ソース領域とゲイト電
極下の半導体膜との境界付近、ドレイン領域とゲイト電
極下の半導体膜との境界付近の少なくともどちらか一方
に炭素、窒素、酸素の内少なくとも一種類の元素が添加
された領域が設けられていることを特徴とする半導体装
置である。
【0012】本発明における境界付近とは、異なる特性
(性質)を有する半導体(例えばI型半導体とN型半導
体、P型半導体とN型半導体)の接する部分(物理的接
合部)およびその接する部分の近傍、または異なる性質
を有する半導体が接して存在している場合における電気
的接合部分である。この電気的結合部分とはその場所を
通じて電気的相互作用が行なわれる電界が最も強い部分
あるいは、不純物濃度の違いあるいは不純物の種類の違
いにより生じる電子現象としての接合している部分を意
味するものである。
【0013】本明細書で開示する発明の一つは、珪素で
なるソース領域とチャネル形成領域とドレイン領域とを
有し、前記ソース領域とチャネル形成領域との境界付近
には、炭素、窒素、酸素から選ばれた少なくも一種類の
元素が選択的に添加された領域が設けられており、前記
チャネル形成領域とドレイン領域との境界付近には、炭
素、窒素、酸素から選ばれた少なくも一種類の元素が選
択的に添加された領域が設けられており、前記元素が選
択的に添加された2つの領域は、前記ソース領域、チャ
ネル形成領域、ドレイン領域が有しているエネルギーバ
ンド幅よりも大きなエネルギーバンド幅を有しているこ
とを特徴とする。
【0014】他の発明の構成は、珪素でなるソース領域
とチャネル形成領域とドレイン領域とを有し、前記チャ
ネル形成領域とドレイン領域との境界付近には、炭素、
窒素、酸素から選ばれた少なくも一種類の元素が選択的
に添加された領域が設けられており、前記元素が選択的
に添加された2つの領域は、前記ソース領域、チャネル
形成領域、ドレイン領域が有しているエネルギーバンド
幅よりも大きなエネルギーバンド幅を有していることを
特徴とする。
【0015】本発明の構成をとった絶縁ゲイト型電界効
果トランジスタは、例えば図1に示すガラス基板1、酸
化珪素下地膜38、ソース領域5’、チャネル領域
7’、ドレイン領域6’、ゲイト酸化膜である酸化珪素
膜3’、ゲイト電極4、絶縁物8、ソース電極9’、ド
レイン電極9’’からなるNチャネル型のTFTであっ
て、ソース領域5’とゲイト電極下の半導体膜7’(こ
の場合はチャネル形成領域)との境界111、ドレイン
領域と半導体膜7’との境界112を端としてそれぞれ
ソース、ドレイン領域方向に沿って、炭素を添加した領
域イ’ロ’が設けられたものである。この例において
は、チャネル下の半導体膜がチャネル形成領域となって
いる。またこの例の作製法は、ゲイト電極4をマスクと
してN型の導電型を付与する不純物であるリンをイオン
打ち込み法で打ち込み、N型の導電型を有するソース
5’ドレイン6’領域を形成するものである。よってソ
ース5’、ドレイン6’領域は境界111、112まで
存在しており、炭素が添加された領域イ’ロ’はドレイ
ン6’領域、ソース5’領域の中に設けられることにな
る。
【0016】このような構成をとったNチャネル型のT
FTのエネルギーバンド構造は、模式的には、図5に示
すような形になる。この場合においては、図1に示すソ
ースとチャネル、ドレインとチャネルの境界である11
1、112からソース5’、ドレイン6’領域にかけて
炭素が添加された領域イ’ロ’が設けられているので炭
素が添加されたことによってバンドギャップの大きい部
分(図5の52)が、空乏層のソース、ドレイン側に設
けられることになる。
【0017】以上のような構成をとった場合、図5のド
レイン領域51からチャネル領域53へ逆方向に電流が
リークしようとしても、炭素、窒素、酸素の内少なくと
も一種類の元素(この場合は炭素)が添加された領域に
はバンドギャップの山52があるので、例えば54のキ
ャリアはチャネル領域53の方へ行くことができない。
よってこの場合ゲイトに負の電圧が加わったとしても図
2(B)に示すような逆方向リークをしてしまうことが
なく図2(A)に示すような理想的なゲイト電圧
(V)−ドレイン電流(I)の関係を得ることがで
きる。
【0018】また図4に示す炭素、窒素、酸素の内少な
くとも一種類の元素が添加された領域である52のバン
ドギャップの広さがポテンシャル障壁となり、ドレイン
耐圧を高くすることができる。この結果、従来はパンチ
スルー電流のため電流が少しずずつスローリークしてし
まうため図3(B)のような特性になってしまうゲイト
電流(I)とドレイン電圧(V)の関係を図3
(A)のように改善することができる。また本発明の構
成をとった場合、炭素、窒素、酸素がキャリア発生領域
(この場合は境界111、112近傍)における不対結
合手と結合し、中和するので再結合中心密度が減少させ
ることができ、デバイスとしての特性を高めることがで
きる。
【0019】バンドギャップの山52の幅は図1におけ
る炭素が添加された領域であるイ’ロ’の横方向(ソー
ス、チャネル、ドレインを結ぶ戦に平行な方向)の厚さ
を変化さえることによってコントロールすることがで
き、さらにその山の高さは、添加濃度を変化させること
でコントロールすることができる。このように、本発明
は電界集中を緩和するという前述のライトドープドレイ
ン(LDD)技術とは思想的に全く異なる技術思想のも
とに達成せられるものである。
【0020】ソース領域とゲイト電極下の半導体領域、
ドレイン領域とゲイト電極下の半導体領域との間に炭
素、窒素、酸素を添加することによって、ソース、ドレ
イン領域とチャネル領域との境界付近に形成されるソー
ス、ドレイン、チャネル領域を構成する半導体よりエネ
ルギーバンドギャップの広い領域(例えば図4の52の
部分)は、例えば半導体として珪素を用いるのであれ
ば、前記炭素、窒素、酸素を添加することによって、炭
化珪素、窒化珪素、酸化珪素からなる領域となる。炭化
珪素としてはSi1−X(0≦X<1)で表される
構成、窒化珪素としてはSi4−X(0≦X<4)
で表される構成、酸化珪素としてはSiO2−X(0≦
X<2)で表されるを構成を用いることができる。
【0021】また従来は、半導体として多結晶珪素等を
用いると、P型またはN型の導電型を与える不純物が結
晶粒界であるグレインバウンダリ(GB)を経由してチ
ャネル領域にドリフトしてしまうので、高い導電離を得
ようとしてソース、ドレイン領域に一導電型を付与する
不純物を高濃度に添加すると、チャネル領域に前記不純
物がドリフトしてしまい安定した性能を有するデバイス
を得ることができなかった。しかし本発明の構成をとっ
た場合、炭素、窒素、酸素の添加された領域がブロッキ
ング領域となるのでソース、ドレイン領域からチャネル
領域への一導電型を付与する不純物のドリフトが起こら
ない。このためソース、ドレイン領域にNチャネル型な
らリン等の5価の不純物をPチャネル型ならボロン等の
3価の不純物を従来より高濃度で添加しても、熱アニー
ル時における前記不純物の拡散を前記ブロッキング領域
で防止する事ができる。この結果、σ=10−1〜10
(Ωcm)−1の導電率を有するソース、ドレイン領
域を得ることができる。
【0022】本発明の特徴は、従来の電界集中の緩和を
行なう考え方ではなく、この電界が集中する例えばチャ
ネルとドレインの境界付近に、炭素、窒素、酸素の添加
されたバンドギャプの広い領域を設けることにより、こ
の部分にキャリアのリークを防止するバンドギャップの
山を設けたことにある。また、炭素、窒素、酸素の添加
された領域を変えることで、このバンドギャップの山の
位置を変えることができるという特徴を有する。
【0023】本発明の構成を絶縁ゲイト型電界効果トラ
ンジスタの各形式であるスタガー型、逆スタガー型、プ
レナー型、逆プレナー型等に適用してソース、ドレイン
間の耐圧を向上させ、パンチスルー電流を防止すること
ができることはいうまでもない。また半導体装置として
は絶縁ゲイト型電界効果トランジスタに限定されるもの
ではなく半導体装置における局部的電界集中に起因する
問題(例えばスローリークの問題)を解決する手段とし
て本発明が応用できることはいうまでもない。
【0024】
【実施例】〔実施例1〕本実施例の作製工程を図6、図
7に示す。本実施例では、ガラス基板にNチャネル型T
FTとPチャネル型TFTを相補型に設けたC/TFT
を作る場合を示す。また本明細書中において、本実施例
1で用いた図面の符号は、本明細書中において共通のも
のとする。
【0025】本実施例における相補型TFTとは、図8
のPチャネル形電界効果トランジスタ21とNチャネル
形電界効果トランジスタ11とで構成される相補形の半
導体装置(C/TFT)である。図8に示すのは、この
C/TFTを液晶表示装置の画素駆動素子として用いた
例である。図8において、表示部は2×2のマトリック
スを有し、周辺回路部は16,17で示している。この
表示部の1つのピクセル34はPTFTとNTFTとの
ゲイトを互いに連結し、さらにY軸方向の線VGG
2、またはVGG’22’に連結している。またC/T
FTの共通出力を液晶12の画素電極に連結している。
PTFTの入力(Vss側)をX軸方向の線VDD
8,に連結し、NTFTの入力(VSS側)をVss1
9に連結させている。
【0026】するとVDD18,VGG22が“1”の
時、液晶電位10は“0”となり、またVDD18が
“1”、VGG22が“0”の時液晶電位(VLC)1
0は“1”となる。即ち、VGGとVLCとは「逆相」
となる。第8図において示されているのは、インバータ
型のC/TFTであるが、NTFTとPTFTとを逆に
配設すると、バッファ型となりVGGとVLCとは「同
相」とすることができる。また周辺回路はかくの如き酸
素等の不純物が添加されていない、また充分に少ない
(1019cm−3以下)TFT、特にC/TFTで作
られ、それぞれのTFTの移動度20〜200cm
Vsecとして高速動作をせしめる。
【0027】図7に示すC/TFTを作らんとした時の
製造工程を図6及び図7に基づき示す。図6において、
ANガラス、パイレックスガラス等の約600℃の熱処
理に耐え得るガラス1上にマグネトロンRF(高周波)
スパッタ法を用いてブロッキング層(下地膜)38とし
ての酸化珪素膜を1000〜3000Åの厚さに作製す
る。
【0028】プロセス条件は酸素100%雰囲気、成膜
温度150℃、出力400〜800W、圧力0.5pa
とする。ターゲットに石英または単結晶シリコンを用
い、成膜速度は30Å/分となる。
【0029】この上に、酸素、炭素または窒素の総量が
7×1019cm−3好ましくは1×1019cm−3
以下しか添加させていないシリコン膜をLPCVD(減
圧気相)法、スパッタ法またはプラズマCVD法により
形成する。減圧気相法で形成する場合、結晶化温度より
も100〜200℃低い450〜550℃、例えば53
0℃でジシラン(Si)またはトリシラン(Si
)をCVD装置に供給して成膜する。反応炉内圧
力は30〜300paとする。成膜速度は30〜100
Å/分となる。NTFTとPTFTとのスレッシュホー
ルド電圧(Vth)を概略同一に制御するため、ホウ素
をジボランを用いて1×1015〜5×1017cm
−3の濃度として成膜中に添加してもよい。
【0030】スパッタ法で行う場合、スパッタ前の背圧
を1×10−5pa以下とし、単結晶シリコンをターゲ
ットとし、アルゴンに水素を50〜80体積%に混入し
た雰囲気で行う。例えばアルゴン20体積%、水素約8
0体積%とする。成膜温度は150℃、周波数は13.
56MHz、スパッタ出力400〜800Wとし、圧力
は0.5paとする。
【0031】プラズマCVD法により珪素膜を作製する
場合、温度は例えば300℃とし、モノシラン(SiH
)またはジシラン(Si)を反応性気体として
用いる。これらをPCVD装置内に導入し、13.5
6,MHzの高周波電力を加えて成膜する。
【0032】この実施例では図6(A)に示す如く、第
1のフォトマスクで所定の領域のみ、半導体膜2,
2’を残し他部を除去する。この上に酸化珪素膜3を下
地の酸化珪素膜38と同様な条件で500〜2000Å
例えば1000Åの厚さに形成する。
【0033】本実施例においては、さらに一対の不純物
領域であるソースまたはドレインとなる領域は、酸素等
の不純物がきわめて少なく、結晶化はより強く進む。ま
たその一部は後工程においてソース、ドレインとなる領
域において0〜5μmの横方向の深さにまでわたって設
けられている。即ち、理想的には0にすることにより図
5のバンドギャップの山52の幅をできるだけ狭くする
ことが好ましいが、工程上の問題を考慮すると、0を含
み5μm程度の範囲の間で横方向に渡って設けることが
好ましい。
【0034】かくして、アモルファス状態の珪素膜を5
00〜10000Å(1μm)、例えば2000Åの厚
さに作製の後、500〜750℃の結晶成長を起こさな
い程度の中温の温度にて12〜70時間非酸化物雰囲気
にて加熱処理すなわち熱アニールする。例えば窒素また
は水素雰囲気にて600℃の温度で保持する。
【0035】この半導体膜の下側の基板表面は、アモル
ファス構造の酸化珪素膜が形成されているため、この熱
処理で特定の核が存在せず、全体が均一に加熱アニール
される。即ち、成膜時はアモルファス構造を有し、また
水素は単に混入しているのみである。このアニールによ
り、チャネル形成領域の半導体膜はアモルファス構造か
ら秩序性の高い状態に移り、その一部は結晶状態を呈す
る。特にシリコンの成膜時に比較的秩序性の高い領域は
特に結晶化をして結晶状態となろうとする。しかし、こ
れらの領域間に存在する珪素により互いの結合がなされ
るため、珪素同志は互いにひっぱりあう。結晶としても
レーザラマン分光により測定すると、単結晶の珪素(1
11)結晶方位のピーク522cm−1より低周波側に
シフトした格子歪を有した(111)結晶ピークが観察
される。その見掛け上の粒径は、半値巾から計算する
と、50〜500Åとマイクロクリスタルのようになっ
ているが、実際はこの結晶性の高い領域は多数あってク
ラスタ構造を有し、その各クラスタ間は互いに珪素同志
で結合(アンカリング)がされたセミアモルファス構造
の被膜を形成させることができた。
【0036】例えばSIMS(二次イオン質量分析)法
により深さ方向の分布測定を行った時、添加物(不純
物)として最低領域(表面または表面より離れた位置
(内部))において酸素が3×1019cm−3、窒素
4×1017cm−3を得る。また水素は4×1020
cm−3であり、珪素4×1022cm−3として比較
すると1原子%である。この結晶化は酸素濃度が例えば
1.5×1020cm−3においては1000Åの膜厚
で600℃(48時間)の熱処理で可能である。これを
5×1020cm−3にすると膜厚を0.3〜0.5μ
mと厚くすれば600℃でのアニールによる結晶化が可
能であったが、0.1μmの厚さでは650℃での熱処
理が結晶化のためには必要であった。即ちより膜厚を厚
くする、より酸素等の不純物濃度を減少させるほど、結
晶化がしやすかった。結果として、この被膜は実質的に
グレインバウンダリ((GB)という)がないといって
もよい状態を呈する。キャリアは各クラスタ間をアンカ
リングされた個所を通じ互いに容易に移動し得るため、
いわゆるGBの明確に存在する多結晶珪素よりも高いキ
ャリア移動度となる。即ちホール移動度(μh)=10
〜50cm/Vsec、電子移動度(μe)=15〜
100cm/Vsecが得られる。
【0037】他方、上記の如く中温でのアニールではな
く、900〜1200℃の高温アニールにより被膜を多
結晶化すると、核からの固相成長により被膜中の酸素等
の不純物の偏析がおきて、GBには酸素、炭素、窒素等
の不純物が多くなり、結晶中の移動度は大きいが、GB
でのバリア(障壁)を作ってそこでのキャリアの移動を
阻害してしまう。そして結果としては5cm/Vse
c以下の移動度しか得られず、結晶粒界でのドレインリ
ーク等による耐圧の低下がおきてしまうのが実情であっ
た。
【0038】即ち、本発明の実施例ではかくの如く、結
晶性を有するセミアモルファスまたはセミクリスタル構
造を有するシリコン半導体を用いている。またゲイト酸
化膜3には弗素を少量添加して成膜してもよい。
【0039】この酸化珪素と下地の半導体膜との界面特
性を向上し、界面準位を除くため、紫外光を同時に加
え、オゾン酸化を行うとよかった。即ち、ブロッキング
層38を形成したと同じ条件のスパッタ法と光CVD法
との併用方法とすると、界面準位をさらに減少させるこ
とができた。
【0040】さらにこの後、この上側にリンが1〜5×
1020cm−3の濃度に入ったシリコン膜またはこの
シリコン膜とその上にモリブデン(Mo)、タングステ
ン(W),MoSiまたはWSiとの多層膜49を
形成する。この多層膜49は、本実施例のように700
゜以下の温度でその作成工程が行なわれるのであれば、
アルミ、またはアルミと他の金属化合物、あるいは一般
の金属化合物を用いてもよい。
【0041】この多層膜49上にフォトレジスト35を
設け、さらに第2のフォトマスクを用い、フォトレジ
スト35を選択的に除去し、このレジスト35をマスク
として図6(B)に示すように多層膜49の一部を除去
する。このレジスト35と多層膜49の一部が除去され
た領域36,37,36’、37’に対し、C、Nまた
はO、本実施例においてはOを1×1020〜5×10
21cm−3の濃度になるようにフォトレジスト35と
多層膜49をマスクとしてイオン注入法により添加し、
この領域を酸化珪素化すなわちSiO2−X(0≦X<
2)でその組成が表される領域とする。
【0042】これら不純物の濃度はSIMSの測定によ
ると膜の中央部で最も小さく、その厚さ方向の両端で最
も大きくなっていた。膜中央部でのこれらC、Nまたは
Oの如き不純物濃度は、1×1019cm−3好ましく
は8×1019cm−3以上であることが望ましい。こ
のイオン注入に際して加えた電圧は30〜50KeV例
えば35KeVとする。この結果、図6(B)の
(イ),(ロ),(イ’),(ロ’)で示されるような
酸素の添加された領域が形成される。この領域の横方向
の厚さは0.1〜30μm好ましくは1〜10μm例え
ば2μmとした。また厚さは、200Å〜2μm好まし
くは500〜2000Å、本実施例においては1000
Åとする。
【0043】これを第3のフォトマスクにてパターニ
ングする。そしてPTFT用のゲイト電極4,NTFT
用のゲイト電極4’を形成し、図6(C)の形状を得
る。本実施例においては、その一部が除去された多層膜
49の一部をそのままゲイト電極として用いる。よって
酸素が添加された領域(イ),(ロ),(イ’),
(ロ’)の一方の境界部分61、62、61’62’
は、ゲイト電極の両端62、63、62’、63’と一
致している。
【0044】本実施例においては、例えばチャネル長1
0μm、ゲイト電極としてリンドープ珪素を0.2μ
m、その上にモリブデンを0.3μmの厚さに形成す
る。
【0045】図6(D)において、フォトレジスト3
1’をフォトマスクを用いて形成し、PTFT用のソ
ース5,ドレイン6となる領域に対し、ゲイト電極4を
マスクとしてホウ素を1〜2×1015cm−2のドー
ズ量としてイオン注入法により添加する。次に図1
(E)の如く、フォトレジスト31をフォトマスクを
用いて形成する。そしてNTFT用のソース5’、ドレ
イン6’となる領域に対しやはりゲイト電極4’をマス
クとしてリンを1×1015cm−2の量、イオン注入
法により添加する。これらはゲイト絶縁膜3を通じて行
う。しかし図6(C)において、ゲイト電極4,4’を
マスクとしてシリコン膜上の酸化珪素を除去し、その
後、ゲイト電極4,4’をマスクとしてホウ素、リンを
直接珪素膜中にイオン注入してもよい。
【0046】本実施例の場合、ゲイト電極をマスクとし
てホウ素、リン等のPまたはN型の導電型を付与する不
純物をイオン注入し、PTFTまたはNTFTのソー
ス、ドレインを形成するので、図6(D)に示されてい
るようにNTFTの場合、ソースとチャネルの境界は6
1’、ドレインとチャネルの境界は62’となり酸素が
添加された不純物領域(イ’),(ロ’)の一方の境界
部分と一致する。すなわち本実施例のおいて、酸素が添
加された不純物領域は、一導電型を付与する不純物が添
加された半導体であるソース、ドレイン領域の内部に存
在していることになる。すなわち本実施例は、図1に示
す例と同様な構成である。
【0047】前記のゲイト電極を作製した行程の後、フ
ォトレジスト31を除去し、630℃にて10〜50時
間再び加熱アニールを行う。そしてPTFTのソース
5,ドレイン6,NTFTのソース5’,ドレイン6’
の不純物を活性化してP、Nの領域として作製す
る。またゲイト電極4,4’下にはチャネル形成領域
7,7’がセミアモルファス半導体として形成される。
一般に、ソース、ドレイン領域を活性化することは、デ
バイスの電気的特性を高めるためには有効であるが、活
性化のための熱アニールを行なうとPまたはN型の導電
型を付与する不純物がチャネル形成領域に不必要に拡散
してしまうという問題が生ずる。しかし本発明の構成を
とることで、例えば本実施例の場合において、N−I
またはI−N界面またはその近傍に存在している炭
素、窒素、酸素が添加された領域がブロッキング領域と
なり、熱アニール時における不要な不純物の拡散を防ぐ
ことができる。この炭素、窒素、酸素が添加された領域
がブロッキング領域となるのは、炭素、窒素、酸素が珪
素と極めて強い結合をするからである。
【0048】酸素等の不純物の添加された領域(イ)
(ロ)(イ’)(ロ’)は、図5の52に対応するバン
ドギャップがチャネル領域やソース、ドレイン領域より
広い領域である。またこの構成により、N−I、P
−Iの存在する面に結晶粒界が存在しにくく、結果とし
てさらにドレイン耐圧を高くすることができる。
【0049】かくすると、セルフアライン方式でありな
がらも、すべての工程において700℃以上に温度を加
えることがなくC/TFTを作ることができる。そのた
め、基板材料として、石英等の高価な基板を用いなくて
もよい。
【0050】本実施例において作製したNTFTのエネ
ルギーバンド図は、図5に示されるものと同様である。
これは本実施例が図1に示すNTFTと同様な構成であ
ることを考えれば明らかである。この場合、図6のNT
FTのN−IまたはI−Nの界面である61’、6
2’が図5の111、112に対応する。また本実施例
において作製したPTFTのエネルギーバンド図は、不
純物のドーピング量がNTFTとPTFTで全く同一で
あり、チャネルがともに真性半導体であれば、フェルミ
レベル(f)に対して図5を対称に変換したものに概
略一致する。
【0051】本実施例において、熱アニールは図6
(A)(E)で2回行う。しかし図6(A)のアニール
は求める特性により省略し、双方を図6(E)の熱アニ
ールにより兼ねさせて製造時間の短縮を図ってもよい。
さらに図7(A)において、層間絶縁物8を前記したス
パッタ法により酸化珪素膜の形成として行う。この酸化
珪素膜の形成はLPCVD法、光CVD法を用いてもよ
い。例えば0.2〜1.0μmの厚さに形成する。その
後、図7(A)に示す如く、フォトマスクを用いて電
極用の窓32を形成する。さらにこれら全体にアルミニ
ウムを0.5〜1μmの厚さにスパッタ法により形成
し、リード9’およびコンタクト29,29’をフォト
マスクを用いて図7(B)の如く作製する。
【0052】かかるTFTの特性を略記する。PTFT
については、移動度(μ)が26(cm/Vs)、ス
レッシュホールド電圧が−4.3V、ドレイン耐圧が−
33Vとなる。またNTFTについては、移動度(μ)
が42(cm/Vs)、スレッシュホールド電圧が+
3.9V、ドレイン耐圧が+37Vとなる。この特性
は、チャネル長10μm、チャネル巾30μmの場合を
示す。かかる半導体を用いることにより、一般に不可能
とされていた移動度を得ることができ、かつドレイン耐
圧を大きなレベルで得ることができる。そのため、初め
て図8に示した液晶表示装置用のNTFTまたはC/T
FTを構成させることができる。
【0053】この実施例は液晶表示装置の例であり、ま
たこのC/TFTの出力を画素に連結させるためさらに
図7(B)において、ポリイミド等の有機樹脂34を形
成し、フォトマスクにより再度の窓あけを行う。さら
に2つのTFTの出力を透明電極に連結するため、スパ
ッタ法によりITO(インジューム・スズ酸化膜)を形
成する。それをフォトマスクによりエッチングして、
透明電極33を構成させる。このITOは室温〜150
℃で成膜し、それを200〜300℃の酸素または大気
中のアニールにより成就した。
【0054】かくの如くにしてPTFT21とNTFT
11と透明導電膜の電極33とを同一ガラス基板1上に
作製する。
【0055】図9(A)に図8に対応した実施例を示
す。X線としてVDD18、VSS19、VDD’1
8、 VSS’19’が形成されている。なおY線とし
てVGG22、VGG’22が形成されている。
【0056】図9の(A)は平面図であるが、そのA−
A‘の縦断面図を図9(B)に示す。またB−B’の縦
断面図を図9(C)に示す。
【0057】PTFT21をX線VDD18とY線V
GG22との交差部に設け、さらにVDD18と
GG’22’との交差部にも他の画素用のPTFT2
1Aが同様に設けられている。NTFT11はVSS
9とVGG22との交差部に設けられている。VDD
8’とVGG22との交差部の下側には、他の画素用の
PTFTが設けられている。本実施例においてはこのよ
うなC/TFTを用いたマトリクス構成を有している。
PTFTは、ソース5の入力端のコンタクト32を介し
X線VDD18に連結され、ゲイト4は多層形成がなさ
れたY線VGG22に連結されている。ドレイン6の出
力端はコンタクト29を介して画素の電極33に連結し
ている。
【0058】他方、NTFT11はソース5’の入力端
がコンタクト32’を介してX線VSS19に連結さ
れ、ゲイト4’はY線VGG22に、ドレイン6’の出
力端はコンタクト29’を介して画素33に連結してい
る。かくして2本のX線18,19に挟まれた間(内
側)に、透明導電膜よりなる画素33とC/TFTとに
より1つのピクセルを構成している。かかる構造を左
右、上下に繰り返すことにより、2×2のマトリクスの
1つの例またはそれを拡大した640×640、128
0×1280といった大画素の液晶表示装置を作ること
が可能となる。
【0059】ここでの顕著な特徴は、1つの画素にTF
Tが相補構成をして設けられていること、画素33は液
晶電位VLCを有するが、それは、PTFTがオンであ
りNTFTがオフか、またはPTFTがオフでありNT
FTがオンか、のいずれのレベルに固定されることであ
る。第9図において、それら透明導電膜上に配向膜、配
向処理を施し、さらにこの基板と他方の液晶の電極(図
8の23)を有する基板との間に一定の間隔をあけて公
知の方法により互いに配設をする。そしてその間に液晶
を注入または配線して装置を完成させる。
【0060】液晶材料にTN液晶を用いるならば、その
間隔を約10μm程度とし、透明導電膜双方に配向膜を
ラビング処理して形成させる必要がある。また液晶材料
にFLC(強誘電性)液晶を用いる場合は、動作電圧を
±20Vとし、セルの間隔を1.5〜3.5μm例えば
2.3μmとし、反対電極(図8の23)上にのみ配向
膜を設けラビング処理を施せばよい。分散型液晶または
ポリマー液晶を用いる場合には、配向膜は不用であり、
スイッチング速度を大とするため、動作電圧は±10〜
±15Vとし、セル間隔は1〜10μmと薄くする。
【0061】特に分散型液晶を用いる場合には、偏光板
も不用のため、反射型としても、また透過型としても光
量を大きくすることができる。そしてその液晶はスレッ
シュホールドがないため、本発明のC/TFTに示す如
く、明確なスレッシュホールド電圧が規定されるC/T
FT型とすることにより、大きなコントラストとクロス
トーク(隣の画素との悪干渉)を除くことができる。
【0062】〔実施例2〕本実施例は、図10(C)に
示す相補型のC/TFTを得る作製方法に関するもので
ある。本実施例が、実施例1と異なるのは、実施例1が
図6(B),(C)を見ると明らかなようにゲイト電極
4,4’となる部分とその上のレジスト膜をマスクとし
て不純物として酸素を半導体層2,2’にイオン打ち込
みしているが、本実施例においては、図10(A),
(B)に示すように先ずC、N、O等の不純物を半導体
層に対してレジスト膜をマスクとしてイオン打ち込みを
行い、C、N、O等の少なくとも一種類の元素が1×1
20〜5×1021cm−3の濃度になるようにイオ
ン注入法により添加するものである。この方法による
と、C、N、O等が添加された不純物領域(図5の52
に示すバンドギャップの広い領域に相当)をゲイト電極
の下に及ぶ範囲に設けることができるという特徴を有す
る。以下本実施例の作製工程を説明する。
【0063】図10に本実施例の作製工程の一部を示
す。まず実施例1と同様な工程を経、その後フォトレジ
スト91を設けフォトマスクを用いて図10(A)に示
すようにパターニングをする。このフォトレジスト91
の除去された部分によってC、N、Oの添加される不純
物領域が決まるのである。よってこの方法によれば、実
施例1におけるイオン打ち込み法では不可能な、ゲイト
電極下にも前記不純物領域を設けることができるという
特徴を有する。
【0064】そしてこのフォトレジスト91をマスクと
して炭素(C)、窒素(N)、または酸素(O)の内少
なくとも一種類の元素、本実施例においては炭素を実施
例1と同様にしてイオン打ち込み法によりドーピングす
る。
【0065】この上に実施例1と同様にしてゲイト酸化
膜となる酸化珪素膜3を酸素100%雰囲気中における
スパッタリングによって1000Åの厚さに設ける。さ
らにこの後、この上側にリンが1〜5×1020cm
−3の濃度に入ったシリコン膜またはこのシリコン膜と
その上にモリブデン(Mo)、タングステン(W),M
oSiまたはWSiとの多層膜、またはアルミ、ア
ルミと他の金属化合物、金属化合物の多層膜を形成し、
さらに実施例1と同様にしてこの多層膜をパターニング
することによりゲイト電極4、4’を設けてNTFTと
PTFTを得る。以下実施例1と全く同様な工程を経る
ことによってC/TFTを得ることができる。
【0066】本実施例においては、ゲイト電極を設ける
前に炭素元素を、1×1020〜5×1021cm−3
イオン打ち込み法によってドーピングした領域(イ)
(ロ)(イ’)(ロ’)が設けられ、しかる後にゲイト
電極が設けられるのでバンドギャップの山をつくるため
の不純物である炭素が添加される領域がゲイト電極の位
置に制限されることがない。実施例1のようにゲイト電
極をマスクとして炭素、窒素酸素等の不純物をイオン打
ち込みによって添加した場合、図6(D)を見れば明ら
かなようにゲイト電極下に炭素、窒素酸素等の不純物の
内少なくとも一種類の不純物が添加された半導体領域
(図5の52にで示されるバンドギャップの山に相当す
る部分)を作ることができなかった。実施例1において
は、ゲイト電極をマスクとして一導電型を付与する不純
物を添加するので、チャネル形成領域は図6(D)の
7、7’で示されるようにゲイト電極4、4’の下にゲ
イト電極と同じ形で存在していたが、本実施例のような
構成をとった場合、図10(C)に示すようにソース領
域5、5’からチャネル形成領域7、7’にかけて炭素
が添加された珪素半導体の領域(ロ)、(イ’)を、ド
レイン領域6、6’からチャネル形成領域7、7’にか
けて炭素が添加された珪素半導体の領域(イ)、
(ロ’)を設けることができる。この場合、炭素が添加
されている領域ソース領域5、5’とチャネル形成領域
7、7’との境界は91、91’となり、ドレイン領域
6、6’とチャネル形成領域4、4’との境界は92、
92’となる。よって、これらソース、ドレイン領域と
チャネル形成領域の境界は炭素が添加された珪素半導体
領域中に存在することになる。
【0067】本実施例の構成をとった場合におけるNT
FTの模式的なエネルギーバンド図を図11に示す。図
11に示したエネルギーバンド図に示すように本実施例
の作製工程によってNTFTを作製した場合、炭素、窒
素、酸素を添加することのよって得られるエネルギーバ
ンドギャップの山101の位置を図5に示す実施例1に
おける作製方法で作製したNTFTのエネルギーバンド
ギャップの山52の位置よりもチャネル形成領域に近い
部分に設けることができる。しかも、実施例1の場合と
同じバンドギャップを有する山を設けた場合において
も、その設けられる位置が違うと、ポテンシャル障壁と
してのバンドギャップの山の高さを相対的に変えること
ができる。例えば、チャネルとドレインの境界である図
5の112、図10の92’の近傍を比較した場合、炭
素、窒素、酸素を添加することによて、形成されるバン
ドギャップの大きさが同じであるのにもかかわらず、キ
ャリア、電子にとってのポテンシャル障壁としての高さ
は違うことがわかる。
【0068】さらに本実施例の作製工程において、ゲイ
ト電極の位置部分の下に炭素、窒素、酸素の少なくとも
一種類が添加された領域を作ることにより図12に示す
ようなNTFT、PTFTからなるC/TFTを作製す
ることができる。このC/TFTは炭素が1×1020
〜5×1021cm−3添加された領域である(イ)
(ロ)(イ’)(ロ’)の位置が図10(D)のC/T
FTとは異なっているだけである。図12を見るとソー
ス5、5’とチャネル形成領域7、7’との境界である
91、92、91’、92’を一方の端としてチャネル
形成領域内に炭素の添加された不純物領域すなわちバン
ドギャップの山を作るための不純物領域が設けられてい
ることがわかる。
【0069】図12に示すようなNTFTのエネルギー
バンド図を図13に示す。この図を見ればわかるように
炭素が添加された不純物領域をチャネル形成領域内に設
けたので、エネルギーバンドギャップの山101が図5
(実施例1に対応)や図11(実施例2に対応)の場合
に比較して、ソースとチャネルの境界91’とドレイン
とチャネルの境界92’よりチャネル形成領域側に設け
られていることがわかる。この場合も炭素が添加された
領域のバンドギャップの大きさは、同じであっても、そ
の位置が違う場合、ポテンシャル障壁としてのバンドギ
ャップの山の高さは、電子、キャリア(正孔)にとって
異なることになる。
【0070】さらに炭素、窒素、酸素の内少なくとも一
種類の元素が添加された領域の不純物濃度、横方向の
幅、活性化の度合いなどにより前記バンドギャップの山
の幅、高さをコントロールすることができる。
【0071】〔実施例3〕本実施例は、図14に示すよ
うに実施例2において作製したTFTにおいて、C,
N,Oが添加された領域が半導体層の表面付近に存在す
る場合である。この構成であってもソース、ドレイン間
の耐圧を高くすることができる。もちろんこの不純物が
基板近くに達していてもよいのであるが、本実施例の構
成をとり、C,N,Oの不純物をイオン打ち込み法でド
ーピングする場合、実施例1や2の場合に比較してイオ
ンのエネルギーを小さくでき、ドーピングをしたくない
不要な部分へのイオンの侵入をふせぐことができる。な
お図面の符号は図1と同一である。また、本明細書中に
示される絶縁ゲイト型電界効果トランジスタはPチャネ
ル型あるいはNチャネル型のいずれであってもよいこと
はいうまでもない。
【0072】本実施例の作製法は、C,N,Oのイオン
注入に際しての加える電圧が40KeV以下例えば25
KeVである点以外は実施例2と同様である。また実施
例1と同様な構成をとってもよいことはいうまでもな
い。
【0073】〔実施例4〕本実施例は、Nチャネルまた
はPチャネル型の絶縁ゲイト型電界効果トランジスタに
おいて、ドレイン領域とゲイト電極下の半導体領域との
境界付近に炭素が添加された領域が設けられていること
を特徴とする半導体装置であって、図15にその構成を
示す。本実施例の構成をとることによって、簡単な構成
ながら絶縁耐圧をたかめるこができた。また図面の符号
は実施例2におけるものと同じである。
【0074】本実施例の作製法は、実施例2の作製法に
したがった。よって、チャネルとドレインの境界92’
を含む形で炭素が添加されている領域がチャネルからド
レインにかけて設けられている。
【0075】本発明の思想によれば、図16に示すよう
に逆スタガー型の電界効果トランジスタにおいて、12
5で示される部分に本発明の構成であるC,N,Oの不
純物を実施例1と同様にして、イオン打ち込み等で添加
することにより本発明の構成と同等の効果を得ることが
できる。
【0076】また、図17に示すようにプレナー型の絶
縁ゲイト型電界効果トランジスタに本発明の構成を応用
することができる。この場合、チャネルとソース、ドレ
インの間に炭化物、窒化物、酸化物の薄膜を10〜50
0Åの厚さ、可能ならでるだけ薄く均一に設けることに
よって、本発明の効果を得ることができる。この場合、
従来のプレナー型の絶縁ゲイト型電界効果トランジスタ
の作製工程に前記炭化物、窒化物、酸化物、またはその
複合薄膜を設けるだけでよいという作製上の特徴を有す
る。
【0077】図16、図17における上記本発明の他の
応用例において、121はガラス基板、122は下地酸
化珪素膜、123はゲイト酸化膜である酸化珪素膜、1
24は非単結晶珪素半導体膜、125はC,N,Oの少
なくともいずれかが添加された領域、126はドレイン
領域、127はソース領域、128はゲイト電極、12
9はC,N,Oの少なくともいずれかからなる薄膜、あ
るいは少なくともいずれかが添加された薄膜であり、1
30は層間絶縁物、131はアルミ電極であり、Sはソ
ース電極、Gはゲイト電極、Dはドレイン電極を示す。
本実施例における薄膜129はPCVD法によって設け
るが他の方法、例えばLPCVD法、スパッタ法、光C
VD方等を用いてもよい。
【0078】本発明においては、半導体として非単結晶
珪素を用いたが、他の半導体を用いてもよい。
【0079】
【発明の効果】本発明の構成である炭素、窒素、酸素の
添加された領域を設けることによってソース、ドレイン
間の逆方向リークの問題、そしてソース、ドレイン間の
耐圧の低さに起因するしきい値電圧以下の状態において
生じるスローリークの問題を解決することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一例を示したものである。
【図2】 本発明の構成によって得られるゲート電圧と
ドレイン電流の関係、並びに従来の構成におけるゲート
電圧とドレイン電流の関係を示したものである。
【図3】 本発明の構成によって得られるドレイン電圧
とドレイン電流の関係、並びに従来の構成におけるドレ
イン電圧とドレイン電流の関係を示したものである。
【図4】 従来の例を示す。
【図5】 本発明の構成における模式的なエネルギーバ
ンド図の概略を示す。
【図6】 本発明の実施例の作製工程を示す。
【図7】 本発明の実施例の作製工程を示す。
【図8】 本発明の実施例の構成を示す。
【図9】 本発明の実施例の構成を示す。
【図10】 本発明の実施例の作製工程を示す。
【図11】 本発明の実施例におけるNTFTの模式的
なエネルギーバンド図を示す。
【図12】 本発明の実施例の構成を示す。
【図13】 本発明の実施例におけるNTFTの模式的
なエネルギーバンド図を示す。
【図14】 本発明の実施例の構成を示す。
【図15】 本発明の実施例の構成を示す。
【図16】 本発明の構成の他の応用例を示す。
【図17】 本発明の構成の他の応用例を示す。
【符号の説明】
4、4’・・・・ゲイト電極 5、5’・・・ソース 7、7’・・・ゲート電極下の半導体膜 6、6’・・・ドレイン イ、ロ、イ’、ロ’・・・炭素、酸素または窒素が添加
された領域 111・・・ソースとチャネルの境界 112・・・ドレインとチャネルの境界
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 9056−4M 618 C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】珪素でなるソース領域とチャネル形成領域
    とドレイン領域とを有し、 前記ソース領域とチャネル形成領域との境界付近には、
    炭素、窒素、酸素から選ばれた少なくも一種類の元素が
    選択的に添加された領域が設けられており、 前記チャネル形成領域とドレイン領域との境界付近に
    は、炭素、窒素、酸素から選ばれた少なくも一種類の元
    素が選択的に添加された領域が設けられており、 前記元素が選択的に添加された2つの領域は、前記ソー
    ス領域、チャネル形成領域、ドレイン領域が有している
    エネルギーバンド幅よりも大きなエネルギーバンド幅を
    有していることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】珪素でなるソース領域とチャネル形成領域
    とドレイン領域とを有し、 前記チャネル形成領域とドレイン領域との境界付近に
    は、炭素、窒素、酸素から選ばれた少なくも一種類の元
    素が選択的に添加された領域が設けられており、 前記元素が選択的に添加された2つの領域は、前記ソー
    ス領域、チャネル形成領域、ドレイン領域が有している
    エネルギーバンド幅よりも大きなエネルギーバンド幅を
    有していることを特徴とする半導体装置。
JP3019538A 1990-12-25 1991-01-19 半導体装置 Expired - Fee Related JPH0817236B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3019538A JPH0817236B2 (ja) 1990-12-25 1991-01-19 半導体装置
US08/213,837 US5821563A (en) 1990-12-25 1994-03-16 Semiconductor device free from reverse leakage and throw leakage
US08/788,560 US6838698B1 (en) 1990-12-25 1997-01-24 Semiconductor device having source/channel or drain/channel boundary regions

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP41836590 1990-12-25
JP2-418365 1990-12-25
JP3019538A JPH0817236B2 (ja) 1990-12-25 1991-01-19 半導体装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2456497A Division JP2933211B2 (ja) 1997-01-24 1997-01-24 電気光学装置および絶縁ゲイト型電界効果半導体装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0521801A JPH0521801A (ja) 1993-01-29
JPH0817236B2 true JPH0817236B2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=26356377

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3019538A Expired - Fee Related JPH0817236B2 (ja) 1990-12-25 1991-01-19 半導体装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0817236B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3437863B2 (ja) 1993-01-18 2003-08-18 株式会社半導体エネルギー研究所 Mis型半導体装置の作製方法
US5821563A (en) 1990-12-25 1998-10-13 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device free from reverse leakage and throw leakage
US7253437B2 (en) 1990-12-25 2007-08-07 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Display device having a thin film transistor
TW297142B (ja) * 1993-09-20 1997-02-01 Handotai Energy Kenkyusho Kk
US6777763B1 (en) 1993-10-01 2004-08-17 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Semiconductor device and method for fabricating the same
JP3030368B2 (ja) 1993-10-01 2000-04-10 株式会社半導体エネルギー研究所 半導体装置およびその作製方法
TW299897U (en) 1993-11-05 1997-03-01 Semiconductor Energy Lab A semiconductor integrated circuit

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6242566A (ja) * 1985-08-20 1987-02-24 Fujitsu Ltd 薄膜トランジスタ
JP2698182B2 (ja) * 1989-07-31 1998-01-19 三洋電機株式会社 薄膜トランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0521801A (ja) 1993-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6818485B2 (en) Thin film transistor, thin film transistor array substrate, liquid crystal display device, and electroluminescent display device
US7375375B2 (en) Semiconductor device and method for forming the same
US7122833B2 (en) Semiconductor integrated circuit and method of fabricating same
US6838698B1 (en) Semiconductor device having source/channel or drain/channel boundary regions
JP4802364B2 (ja) 半導体層のドーピング方法、薄膜半導体素子の製造方法、及び半導体層の抵抗制御方法
JPH06337435A (ja) 表示装置
JPH06291315A (ja) 半導体装置とその作製方法
KR20000028785A (ko) 전기 광학 장치, 전기 광학 장치용 구동 기판 및 이들의제조 방법
JP2001127302A (ja) 半導体薄膜基板、半導体装置、半導体装置の製造方法および電子装置
KR100328126B1 (ko) 트렌치게이트구조를갖는다결정실리콘박막트랜지스터의제조방법
JPH0659278A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JPH0817236B2 (ja) 半導体装置
JPH04196171A (ja) 半導体装置および表示装置
JP3108331B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JP3029288B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0817237B2 (ja) 半導体装置作製方法
JP2933211B2 (ja) 電気光学装置および絶縁ゲイト型電界効果半導体装置
JPH04186775A (ja) 液晶表示装置
JP2917925B2 (ja) 薄膜トランジスタの製造方法と液晶表示装置用アクティブマトリックスアレイ
Lin et al. P‐1.7: High Performance 12.7 inch 3K* 2K DEMUX TDDI TPC LCD Fabricated by TGSA bilayer Oxide TFT Technology
JP3422782B2 (ja) 半導体装置
JP3422781B2 (ja) 半導体装置
JP2739149B2 (ja) 液晶表示装置
JP2852919B2 (ja) 液晶表示装置
JPH0982970A (ja) 非単結晶半導体装置およびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees