JPH08174210A - はんだ接続方法、はんだ溶接用ヒータチップ、はんだ供給装置、およびはんだ接続装置 - Google Patents

はんだ接続方法、はんだ溶接用ヒータチップ、はんだ供給装置、およびはんだ接続装置

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JPH08174210A
JPH08174210A JP31862894A JP31862894A JPH08174210A JP H08174210 A JPH08174210 A JP H08174210A JP 31862894 A JP31862894 A JP 31862894A JP 31862894 A JP31862894 A JP 31862894A JP H08174210 A JPH08174210 A JP H08174210A
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JP
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solder
heater chip
tip
pin
connection
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Application number
JP31862894A
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English (en)
Inventor
Teru Fujii
輝 藤井
Tatsuya Araya
達弥 新家
Yasuo Amano
泰雄 天野
Kazuo Usami
和男 宇佐美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】微細なピッチのはんだ付けを行う。特に0.3
mmピッチ以下のリード部品の補修布線作業に適する。 【構成】 ヒータチップ12先端において、粒状のはん
だ7を加熱して溶融させ、ヒータチップ12先端に保持
するはんだ溶融ステップと、溶融したはんだを保持する
ヒータチップ12先端を、接続位置52に固定された接
続対象部材2,5の接続部位52に接触させ、接続部位
52に、溶融したはんだを付着させるはんだ付着ステッ
プと、ヒータチップ12の先端を接続部位52から移動
させるヒータチップ移動ステップとを有することを特徴
とするはんだ接続方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、はんだ接続の技術に係
り、特に、狭ピッチリード電子部品を搭載した回路基板
のリペア技術の一環である補修布線の接続に適するはん
だ接続方法、はんだ溶接用ヒータチップおよびはんだ接
続装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子装置の小型化・高機能化の傾向は、
装置の高密度化へ展開し、電子部品も多ピン狭ピッチ化
が進んでいる。また、高機能化の追及は製品の短寿命化
につながり、短期開発に伴いリペア作業の増加は各メー
カの悩むところである。
【0003】このリペア作業の中でも、細線を用いた補
修布線作業は、そのほとんどが熟練者による人手作業
で、自動化は進んでいない。一部自動化の試みはみられ
たが、人手作業の方が早いことから使われていないのが
現状である。また、0.3mmピッチ以下になると、人手作
業の限界を超えるため、この自動化が望まれていた。
【0004】従来より、はんだ接続技術は多岐にわた
り、公開特許公報も非常に多い。しかし、補修布線作業
の自動化に関しては、システマチックに取り組んだ例は
なく、治具を用いた方法について記載された公開公報が
散見されるくらいである。
【0005】例えば、はんだ付けの一般的なものとし
て、特開昭62-282773号公報「自動半田付け方法及び装
置」、特開昭63-160769号公報「ハンダ付ロボット」
は、いずれも自動化の例であるが、接続は糸はんだを用
いた大形リード部品が対象で、0.5mmピッチ以下の部品
には対応しない。また、特開平5-55739号公報「ヒータ
チップとそれを用いた細線接合方法」、特開平5-129766
号公報「被覆付ワイヤのボンディング方法」は布線作業
に関わり、いずれも接続用ヒータチップの構造に関する
ものであるが、狭ピッチ微量はんだには対応しない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】狭ピッチリード、具体
的には0.3mmピッチ以下の多ピンリード部品に対し
ては、従来技術では対応できない問題が生じている。そ
れは微量はんだの定量的かつ安定した供給方法である。
その量は従来の糸はんだでコントロールできる範囲を超
えた微量である。また、直径90μm〜直径120μm
の細線先端の位置決めも、線材の剛性が極端に低いこと
が自動化を困難にしている。
【0007】例えば、特開昭63-313660号公報には、一
定の長さの糸はんだをコテ先で溶融させ、これをはんだ
付け位置に移すことにより一定量のはんだによってはん
だ付けする装置が記載されている。しかし、このような
方法では、機械的精度に限界があるため、はんだ量のば
らつきが非常に大きい。上述のような微細なピッチのは
んだ付けを行う場合には、はんだ量に、非常に高い精度
が要求されるため、このような方法を用いることはでき
ない。
【0008】そこで、本発明では、微細なピッチのはん
だ付けを行うことのできるはんだ接続方法およびはんだ
接続装置と、それに用いるヒータチップおよびはんだ供
給装置とを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、はんだを加熱して溶融する溶接用ヒー
タチップにおいて、先端に、ヒータチップ本体よりはん
だの濡れ性がよい材料からなる部分が露出していること
を特徴とするはんだ溶接用ヒータチップが提供される。
このヒータチップは、溶融したはんだを先端に保持する
ことができるため、本発明のはんだ接続方法およびはん
だ接続装置に適している。なお、ヒータチップ本体は、
モリブデンまたはタングステンからなり、上記濡れ性の
よい材料は、鉄であることが好ましい。また、ヒータチ
ップ先端は、凹曲面になっていることが望ましい。溶融
したはんだの保持性がよいためである。
【0010】さらに、本発明では、先端に凹部を有する
ピンと、該ピンを上下に移動させるピン移動機構とを備
え、上記ピン先端の凹部に載置した固体のはんだを、上
記ヒータチップの先端に押し当てることにより、上記ヒ
ータチップ先端にはんだを供給することを特徴とするは
んだ供給装置が提供される。このはんだ供給装置は、微
細なはんだ粒をヒータチップ先端に的確に供給すること
ができるので、本発明のはんだ接続方法およびはんだ接
続装置に適している。
【0011】このはんだ供給装置は、固体のはんだを保
持するためのはんだケースをさらに備え、上記ピン移動
機構は、上記ピンの先端が、上記はんだケース内を貫通
するように、上記ピンを直立したまま上下移動させる機
構であることが望ましい。このようにすれば、ピンの先
端にはんだ粒を的確、簡便に供給することができるから
である。
【0012】なお、ピンは、ステンレスからなることが
望ましい。ステンレスははんだの濡れ性が悪いため、ヒ
ータチップ先端にはんだ粒を押し当てたまま溶融させた
とき、溶融したはんだがピンに付着するのを防ぐことが
できるからである。
【0013】また、本発明では、固体のはんだを加熱し
て溶融させるためのヒータチップと、ヒータチップに電
力を共有するための電気系統と、該ヒータチップの先端
を接続位置に移動させるための移動機構と有するはんだ
溶接機構を備え、2以上の接続対象部材を上記接続位置
ではんだ溶接するはんだ接続装置において、上記ヒータ
チップの先端に、ヒータチップ本体よりはんだの濡れ性
のよい材料が露出していることを特徴とするはんだ接続
装置が提供される。
【0014】上述のように、ヒータチップ本体は、モリ
ブデンまたはタングステンからなり、上記濡れ性のよい
材料は、鉄であることが望ましく、ヒータチップ先端
は、凹曲面になっていることが望ましい。
【0015】さらに、本発明のはんだ接続装置は、ヒー
タチップ先端へ固体のはんだを供給するはんだ供給機構
をさらに備えることが望ましい。ヒータチップ先端への
微細なはんだ粒の供給を、人手にたよることなく行うこ
とができるからである。なお、はんだ供給機構は、先端
に凹部を有するピンと、該ピンを上下に移動させるピン
移動機構とを備え、上記ピン先端の凹部に載置した固体
のはんだを、上記ヒータチップの先端に押し当てること
により、上記ヒータチップ先端にはんだを供給する機構
であることが望ましい。このはんだ供給機構において、
ピンは、上記濡れ性のよい材料より、濡れ性が悪い材料
からなることが望ましく、特にステンレスであることが
望ましい。ヒータチップ先端にはんだ粒を押し当てたま
ま溶融させたとき、溶融したはんだがピンに付着するの
を防ぐことができるからである。
【0016】また、本発明では、ヒータチップ先端にお
いて、固体のはんだを加熱して溶融させ、溶融したはん
だをヒータチップ先端に保持するはんだ溶融ステップ
と、溶融したはんだを保持するヒータチップ先端を、接
続位置に固定された接続対象部材の接続部位に接触さ
せ、該接続部位に、溶融したはんだを付着させるはんだ
付着ステップと、上記ヒータチップの先端を上記接続部
位から移動させるヒータチップ移動ステップとを有する
ことを特徴とするはんだ接続方法が提供される。
【0017】上記固体のはんだは、粒状であることが望
ましい。一回の接続に用いられるはんだの量を、一定に
保つことが容易だからである。また、固体のはんだの直
径は、0.4〜0.5mmであることが望ましい。この
大きさのはんだ粒は、0.3mm程度の微細なピッチの
配線の接続を行う場合に適する量のはんだからなるから
である。
【0018】さらに、本発明のはんだ接続方法は、上記
はんだ付着ステップの後、上記ヒータチップ移動ステッ
プの前に、接続部位に接触したヒータチップ先端を、さ
らに加熱するはんだ溶接ステップを、さらに有すること
が望ましい。溶接を確実にするためである。なお、はん
だ溶接ステップにおける加熱の温度は、はんだ溶融ステ
ップにおける加熱の温度より高温であることが望まし
い。はんだ溶融ステップの加熱温度を低温にすれば、は
んだの酸化を避けることができ、はんだ溶接ステップに
おける加熱温度を、このはんだ溶融ステップの温度より
高くすることで、はんだ接続の確実性を確保することが
できるからである。さらに具体的には、はんだ溶融ステ
ップにおける加熱温度は、180〜230℃であり、は
んだ溶接ステップにおける加熱温度は、250〜300
℃であることがを好ましい。200℃程度の温度であれ
ば、はんだを溶融させるのに十分であり、はんだ溶接を
確実にするには、250℃以上の温度に加熱することが
好ましいからである。
【0019】
【作用】微細ピッチのはんだ接続を行うためには、接続
に用いられるはんだの量を、精密に制御する必要があ
る。このためには、あらかじめ一定量にされた粒状のは
んだを用いることが有効である。しかし、粒状のはんだ
(はんだボールと呼ぶ)は、位置の安定が悪く、容易に
転がってしまうため、あらかじめ接続部位に載置してお
き、そこにヒータチップを押し当てて溶融させることは
困難である。また、接続対象の線材も微細であれば、ヒ
ータチップによる圧力が大きいと、線材の位置がずれて
しまう。そこで、本発明では、接続部位にはんだを付着
させるとき、はんだボールおよび線材にほとんど外圧を
かけずに行う。このようにすれば、この位置ずれを回避
できる。
【0020】外圧をかけずに接続部位にはんだを付着さ
せるために、本発明では、あらかじめ、溶融したはんだ
をその表面張力によってヒータチップ先端に保持にして
おき、導線の接続位置に、ヒータチップ先端の溶融した
はんだを接触させる。このようにすれば、溶けたはんだ
は流れて接続位置に移動し、線材先端がはんだにより包
込まれる形で、はんだ付けが行われる。これにより、は
んだボールおよび線材の位置ずれは解消される。
【0021】一般に、はんだ溶接用ヒータチップには、
モリブデンまたはタングステンを用いるが、これらの金
属ははんだのぬれ性が悪い。そこで、ヒータチップ先端
にはんだを保持するために、本発明では2通りの方法の
いずれかを用いることが好ましい。第1の方法は、ヒー
タチップ先端にぬれ性の良い金属、例えば鉄の細線を埋
込み、ヒータチップ先端にはんだの濡れ性のよい部位を
設けることにより、はんだを付着させる方法である。な
お、はんだの濡れ性のよい金属としては、鉄、銅、銀、
金などが知られている。このうち、はんだへの溶出性の
低さ、耐摩耗性の高さの点から、本発明では鉄を用いる
ことが好ましい。第2の方法は、ヒータチップ先端にフ
ラックスを塗布してから、このフラックスを介してはん
だを付着させる方法である。いずれの方法によっても、
溶融したはんだは、表面張力によってヒータチップ先端
に保持される。
【0022】本発明では、はんだに対して2段階の加熱
を行うことが望ましい。第1の加熱は、ヒータチップ先
端において、はんだを溶融させて表面張力により保持に
するための加熱であり、第2の加熱は、はんだ付け位置
に接触させたのち、接続を確実にするための加熱であ
る。ここで、はんだを溶融させる温度は、微量はんだの
酸化を防ぐため、200℃前後の低温であることが好ま
しい。また、はんだ接続時には、接続点の既存はんだと
の融合を確実にするため、250℃以上の高温で加熱す
ることが望ましい。このようにすれば、信頼性の高いは
んだ接続が得られる。
【0023】また、本発明では、線材の位置決めに、接
続位置を基準にした高さ、長さ(頭出し)を一定に調整
できる簡易型治具に、先端の被覆を剥離した線材をセッ
ティングし、その後この治具を用いて、上下動して線材
を供給するフインガに把持させる方法を用いることが好
ましい。このようにすれば、線材の先端を、確実に接続
位置に位置決めし、はんだ接続する間固定しておける。
【0024】なお、ここでは、溶接に用いる金属を、一
貫してはんだとして記載しているが、同等に使用できる
金属材料であれば、はんだに限られない。
【0025】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。本実施例では、回路基板上に搭載された部品のリー
ドまたは補修用パッドへの接続作業である補修布線作業
を行う。なお、本実施例では、接続装置の全体がXYテ
ーブルを有するベースマシン上に載置されている。ベー
スマシンは、数多い既成の装置でも適用できるものであ
るから、説明を省略する。
【0026】本実施例のはんだ接続装置は、図7の側面
図に示すように、はんだボール7を溶融させて、接続位
置52に移動させるはんだ溶接機構50と、線材5の先
端を接続位置52に固定する線材位置決め機構31と、
はんだボール7をはんだ溶接機構50に供給するはんだ
供給機構53(図1に図示)と、画像表示機構54と、
基板3とを備える。
【0027】はんだ溶接機構50は、溶接ヘッド11
と、該溶接ヘッド11に取付けられたヒータチップ12
と、溶接ヘッド11を上下に移動させる移動機構(図示
せず)とを備える。線材位置決め機構31は、移動機構
(スライダ33、スライダ33を直線運動させるための
エアシリンダ32、各々マイクロメータヘッド35また
は41を備える上下方向、前後方向用ステージ34、4
0、およびエアチャック38)と、線材5を握持するた
めのフィンガ39とを備える。はんだ供給機構53は、
図1に示すように、はんだを保持してはんだ溶接機構5
0に渡すはんだ供給部21と、はんだ供給部21を水平
に直線的に前後移動させるための移動機構(図示せず)
とを備える。
【0028】画像表示機構54は、接続部分を観察する
ための画像を撮影するCCD(Charge-Coupled Devic
e)カメラ51と、該カメラ51により撮影された画像
を表示するための画像表示装置(図示せず)とを備え
る。
【0029】A.はんだ接続の作業手順 まず、本実施例のはんだ接続装置を用いたはんだ接続の
手順の概要について説明する。図1に、XYテーブルに
よる接続点の位置決めを行った後の状態の接続装置の接
続位置周辺を図示する。また、はんだ接続手順の流れを
図14に示す。本実施例では、電子部品1のリード2の
接続を例にとって説明する。接続手順は狭隘部での機械
的干渉を避ける順序で実行する必要があり、本実施例で
は、つぎのようにして行われる。
【0030】(1)XYテーブルを操作して基板3の位
置決めを行う(ステップ1401)。基板3上には、接
続位置52にリードの先端が位置するように、電子部品
1が載置されている。つぎに、CCDカメラ51により
撮影された接続位置の画像を、画像表示装置上で観察
し、基板3の位置が正しいことを確認する(ステップ1
402)。もし位置が正しくなければ、ステップ140
1に戻って、位置決めをやりなおす。
【0031】(2)基板3の位置が正しければ、はんだ
供給機構53の移動機構を操作して、はんだ供給部21
を溶接ヘッド11の真下まで移動させたのち、はんだ供
給部21を稼働させる(ステップ1403)。はんだ供
給部21は、はんだボール7を一個持ち上げて、ヒータ
チップ12の先端に接触させる。ここで、ヒータチップ
12に電流を流して加熱する(ステップ1404)。こ
れにより、はんだボール7は溶融され、はんだがヒータ
チップ12先端に移るので、はんだ供給機構53の移動
機構を操作して、はんだ供給部を初期位置に戻す(ステ
ップ1405)。
【0032】上述のステップ1403〜1404によ
り、微量のはんだの定量的供給が実現される。なお、本
実施例で用いたはんだボールは、はんだ(Pb:Sn=
63:37)ろう材からなる直径0.5mmの球であ
る。また、ステップ1404における加熱は、200℃
である。この温度は、はんだを溶融するのに十分な温度
なので、はんだは、完全に溶融した状態で、表面張力に
よりヒータチップ12の先端に略半球形に保持される。
【0033】(3)線材位置決め機構31のフインガ3
9には、あらかじめ線材5を把持させておく。本実施例
では、芯線の直径0.12mmの被覆された線材5を用
いるが、先端部の被覆はあらかじめ剥離されている。つ
ぎに、線材5の先端0.3〜0.5mmが、接続位置5
2に載置されたリード2の先端上に重なるように、線材
位置決め機構31の移動機構を操作して、この線材5を
把持したフィンガ39の位置決めを行う(ステップ14
06)。
【0034】(4)接続位置に、ディスペンサ(図省
略)でフラックスを滴下したのち、はんだ溶接機構50
の移動機構を操作して、溶接ヘッド11を下降させ、ヒ
ータチップ12の先端で溶融しているはんだボール7を
接続位置にある線材5に接触させる(ステップ140
7)。このとき、ヒータチップ12の温度を上げ、25
0〜300℃とした。また、本実施例では、接続部位に
200gの圧力が加えられた。この加熱および加圧は、
接続部位のリード2上に既に存在するはんだとの融合を
確実にするためである。これにより、接続部の線材5に
はんだが移り、線材5およびリード2の接続部位を上か
ら包込む形ではんだ付けが行われる。
【0035】はんだが凝固する前に、移動機構を操作し
て、溶接ヘッド11を上昇させ、初期位置に戻す(ステ
ップ1408)。これにより、接続部位での残力が吸収
される。はんだが凝固した後、エアチャック38を操作
して、フインガ39から線材5を解放し、最後に、線材
位置決め機構31を移動機構により上昇させて初期位置
に戻し(ステップ1409)、一連の接続作業を終了す
る。
【0036】本実施例におけるはんだの温度プロファイ
ルを図13に示す。ステップ1401〜1404では、
はんだは室温であるが、ヒータチップ12により加熱さ
れ、溶融する(ステップ1404)。なお、ステップ1
404では、はんだが微量であるため加熱により容易に
酸化してしまうので、180〜230℃の比較的低温
(本実施例では200℃)で溶融させる。また、ステッ
プ1408では、接続部位の面積や、接続部位に既存の
はんだ量に左右されるが、ステップ1404よりやや高
い温度である250〜300℃(本実施例では250
℃)ではんだ接続を行う。
【0037】B.はんだ溶接機構 (1)はんだ溶接機構の構成 上述したように、はんだ溶接機構50は、溶接ヘッド1
1と、ヒータチップ12と、溶接ヘッド11の移動機構
とを備える。
【0038】移動機構は、ステッピングモータ(図示せ
ず)等を駆動源として、溶接ヘッド11を垂直に上下動
させる。溶接ヘッド11は、その下端にはんだ溶接用ヒ
ータチップ12を有している。
【0039】溶接ヘッド11下端を図2に図示する。図
2(A)は正面図、図2(B)は側面図である。溶接ヘ
ッド11は、ヒータチップ12に電圧を印加するための
電極15と、電極15に電流を供給するための電力供給
機構(図示せず)と、移動機構による端子台16の上下
運動をガイドするためのスライダ18と、端子台16お
よびスライダ18間の絶縁のための絶縁部材17とを備
える。電極15の先端には、ヒータチップ12が取付け
られている。
【0040】ヒータチップ12は、モリブデン(タング
ステンでもよい)を素材とし、図3に示すように、その
先端近くに、フィードバック用温度センサとして、熱電
対13が備えられている。電力供給機構は、熱電対13
からの信号に応じて、電圧を制御し、ヒータチップ12
の温度を200℃および250℃のいずれか指示された
温度に保持する機構を備える。
【0041】ヒータチップ12の先端部は、幅0.5m
mの円柱形をしており、図4の断面図に示すように、
0.1mm幅の細い鉄線14が埋め込まれている。モリ
ブデンおよびタングステンは、はんだの濡れ性の悪い金
属であるが、鉄ははんだの濡れ性のよい金属である。従
って、本実施例のように、ヒータチップ12の先端中央
に濡れ性のよい鉄線14の端部が露出していることで、
溶融したはんだを、表面張力のみでヒータチップ先端中
央に安定して保持することができる。
【0042】なお、図15に示すように、ヒータチップ
12の先端の端面14aを、はんだボール7の表面に倣
うように凹曲面にしてもよい。このようにすれば、さら
に溶融はんだの保持の安定性を高めることができる。こ
の場合、凹局面のアールは、はんだボール7のサイズに
より定めることが望ましい。本実施例と同様のはんだボ
ール7を用いる場合は、ヒータチップ12の端面12a
を、例えば、直径0.6mmの球の内周面(深さ0.2
mm)とすることが好ましい。
【0043】(2)はんだ溶接機構の動作 はんだ供給機構53により、はんだボール7がヒータチ
ップ12に接触した状態で、200℃の指示をして電力
供給機構を作動させると、電力供給機構は、ヒータチッ
プ12を200℃に昇温させ、2〜3秒(本実施例では
2秒)保持する。これにより、供給されたはんだボール
7が溶融して、表面張力により、ヒータチップ12の先
端にある鉄線14の露出部位に付着する。はんだを溶融
させるのは、接続位置52より10mm程度上の位置で
行う。溶融後に移動する距離が短い方が、それだけ接続
までの時間が短いので、表面の酸化を少なく止めること
ができるからである。
【0044】つぎに、はんだ接続をおこなうためには、
移動機構を操作して、ヒータチップ12先端の溶融した
はんだが、すでに位置決めされている線材5の先端部に
接触する位置まで、溶接ヘッド11を下降させる。な
お、溶融したはんだが接続位置52の線材5に接触する
直前の、接続装置の接続位置周辺部を図12に示す。線
材5先端部に接触したはんだは、ヒータチップ12から
流れて、線材5の上から、接続部位を包込む形で覆う。
【0045】ここで、端子台16、絶縁部材17、およ
びスライダ18の重量は、接続部位を加圧させる。従っ
て、接続部位に接続時に印加される圧力は、端子台1
6、絶縁部材17、およびスライダ18のうちの少なく
ともいずれかに錘を付加することにより、任意に設定で
きる。なお、実施例での接続時に印加される圧力は20
0gである。加えられる圧力が200g程度であれば、
リード2および線材5の位置をずらしてしまうことはな
い。
【0046】このように、軽い圧力を印加した状態で、
電力供給機構に250℃にするよう指示すると、電力供
給機構はヒータチップ12の温度を上昇させ、250℃
に3〜5秒間(本実施例では4秒間)保持する。これに
より、はんだの融合が確実に行われる。
【0047】3〜5秒後に、移動機構を操作すれば、は
んだが凝固するまえに、ヒータチップ12をはんだ接続
部位から移動させることができる。
【0048】C.はんだ供給機構 上述したように、はんだ供給機構53は、はんだ供給部
21と移動機構とを備える。つぎに、はんだ供給部21
について詳述する。
【0049】(1)はんだ供給部21の構成 はんだ供給部21は、図5および図6に示すように、本
体21aと、はんだボール7を収納するケース25と、
はんだボール7を一個保持するためのピン26と、エア
シリンダ22と、エアシリンダ22のピストンの運動を
ピン26に伝えるためのジョイントアーム23およびア
ーム24と、ケース25に振動を与えるためのガイドロ
ーラ28はんだボール7一個分の孔を備えるケース25
のカバー27と、フラックスパン29を備える。
【0050】フラックスパン29は、フラックスを浸み
込ませたスポンジ29aを支持し、エアシリンダ22に
連動して、はんだボール供給前に、ヒータチップ12の
先端にこのスポンジ29aを接触させてフラックスを付
着させる。フラックスは、はんだボールをヒータチップ
12に付着させる接着剤の役割をするので、このフラッ
クスパン29を備えていれば、ヒータチップ12の先端
に鉄線14が埋め込まれていなくてもよい。しかし、本
実施例では、ヒータチップ先端に濡れ性のよい鉄が備え
られているので、フラックスパン29はなくてもよい。
すなわち、フラックスパン29および鉄線14は、いず
れかが備えられていれば足りる。
【0051】エアシリンダ22は、本体21aに取付け
られており、駆動のための気体供給機構(図示せず)を
備える。ジョイントアーム23はコの字型の部材であ
り、一端はエアシリンダ22のピストンに固定され、他
端は、アーム24に枢着されている。アーム24はL字
型の部材であり、中央部分が本体21aに回動可能に接
続されており、ジョイントアーム23に枢着されていな
い方の端部は、ピン26に回動および揺動可能に接続さ
れている。
【0052】ピン26は、直径0.5mmのステンレス
製の円柱であり、一端が、本体21aに設けられた円筒
26aに沿って上下動することが可能なように、アーム
24に接続されている。ピン26の他端の先端面26b
は、直径0.6mmの球の内周面(深さ0.2mm)の
凹曲面になっている。これは、はんだボール7の安定化
と供給時の位置決めも役立っている。ピン26は、最も
下がったときは、図5に示すように先端面26bがケー
ス25底部にある円筒26aの開口部よりも下になる位
置まで下がり、最も上がったときは、カバー27の貫通
孔を通って、先端面がケース25の外部に突出し、先端
面に支持されたはんだボール7がヒータチップ12の先
端に接触する位置まで上がる。
【0053】ケース25は、本体21aに備えられてお
り、円錐の内周面のように、中央に近いほど低く、底部
中央には、円筒26aの開口部がある。ケース25の上
面は、カバー27により覆われており、その中央(円筒
26aを上に延長した円筒を考えると、該円筒とカバー
との重なる領域)に直径0.55mmの貫通孔があいて
いる。このカバー27の貫通孔は、ピン26の先端に汚
れなどが起因して、はんだボールがピン26に複数個付
着しても、中心の一個だけを確実に取り出すための手段
である。
【0054】(2)はんだ供給部21の動作 図5に示すように、エアシリンダ22のピストンが初期
位置にある初期状態では、フラックスパン29に保持さ
れたスポンジ29aがヒータチップ12の先端にフラッ
クスを塗布する位置にあり、ピン26は初期位置(最も
下がった位置)にあって、ガイドローラ28は、本体2
1aの凹み28aに入っている。最も下がった状態で
は、ピン26の先端部26bが円筒26aの開口部より
も下になっているので、はんだボール7が円筒26aの
内部に入り込み、ピン26の先端26bの凹面に載置さ
れる。なお、本実施例では、スポンジ29aにフラック
スをしみこませていないので、ヒータチップ12の先端
にフラックスが付着することはない。
【0055】エアシリンダ22が駆動させると、図6に
示すように、ピストンの運動によりジョイントアーム2
3が押され、これにともなってアーム24が回転してピ
ン26に接続された端部が上昇する。これにより、ピン
26が、先端26bの凹面にはんだボール7を載置した
まま上昇し、カバー27の貫通孔を通過して、はんだボ
ール7を一個だけ、ヒータチップ12の先端に接触させ
る。なお、このときガイドローラ28は凹み28aの外
に出る。ここで、ヒータチップ12を200℃に加熱す
ると、はんだが溶融してヒータチップ12先端に移行
し、濡れ性の良い鉄線14露出部分に安定に保持され
る。なお、本実施例では、ピン26は濡れ性の悪いステ
ンレス製なので、溶融したはんだは、ピン26には付着
せず、濡れ性のよいヒータチップ12先端にのみ付着す
る。本実施例のように、ヒータチップ12の先端とピン
26の先端との間にはんだボール7を挾持した状態で加
熱すれば、加熱温度が高すぎて瞬間的にはんだがヒータ
チップ12からはじかれるような現象が起こった場合で
も、確実にヒータチップ12先端にはんだを付着させる
ことができる。
【0056】なお、フラックスによりはんだボール7を
ヒータチップ12先端に付着させる場合は、本実施例の
ように、ヒータチップ12の先端とピン26の先端との
間にはんだボール7を挾持した状態で加熱する必要はな
いので、ヒータチップ12を下降させて、接続位置52
に近づいた状態で加熱するようにしてもよい。このよう
にすれば、はんだが溶融してから接続部位に移されるま
での時間を短くできるので、本実施例よりもさらにはん
だの酸化を防止することができる。
【0057】つぎに、ピストンが初期位置に戻ると、ジ
ョイントアーム23が引かれ、これにともなってアーム
24が回転してピン26に接続された端部が下降する。
これにより、ピン26が初期位置に戻される。このと
き、ジョイントアーム23の前後動に付随して運動する
ガイドローラ28が、窪み28aに落ちて、ケース25
に振動を与える。これにより、ケース25内のはんだボ
ール層に衝撃を与えて層を崩し、ピン26の通過により
生じることがある空洞を埋める。このような空洞がある
と、次のピン26上昇時にははんだボールは供給されな
い。そこで、本実施例では、このようにしてあらかじめ
空洞を埋め、さらに、ケース25底部の円筒26a開口
部にはんだボールを入れるのである。
【0058】D.線材位置決め機構 図7に、線材位置決め時の姿勢の線材位置決め機構31
と、はんだ溶接機構50と、画像表示機構54との側面
図を図示した。また、線材装着治具42の使用時の状態
の線材位置決め機構31の正面図を図8に示した。
【0059】(1)線材位置決め機構の構成 線材位置決め機構31は、移動機構と、フィンガ39と
を備える。移動機構は、スライダ33と、スライダ33
を直線運動させるためのエアシリンダ32と、マイクロ
メータヘッド35を備える上下方向用ステージ34と、
マイクロメータヘッド41を備える前後方向用ステージ
40と、ブラケット36と、エアチャック38を有す
る。ここで、前とは、接続位置52に近づく方向をい
う。
【0060】スライダ33は、エアシリンダ32のピス
トンに接続されており、エアシリンダ32の駆動により
直線的に(本実施例では、接続位置52に接近する方向
および遠ざかる方向に)移動する。
【0061】ステージ34および40は、ブラケット3
6に接続されており、フィンガ39の位置を微調整する
ための移動手段である。ステージ34および40は、そ
れぞれ、マイクロメータヘッド35,41の回転角度に
応じて、フィンガ35の位置を微少距離だけ移動させ
る。
【0062】フィンガ39は、左右一本ずつの把持部材
391を有する。エアチャック38は把持部材391に
接続されており、左右の把持部材391の開閉を行う。
フィンガ39は、ステージ34、ブラケット36、およ
びステージ40を介してスライダ33に接続されてお
り、スライダの直線運動に伴って、直線的に移動する。
フィンガ39が接続位置52から最も離れるとき(初期
位置)、フィンガ39の接続位置52からの高さが約5
5mmとなり、最も接近するときは、基板3に把持部3
91の先端がほぼ接するように、ピストンの変位幅は定
められている。
【0063】(2)線材位置決め方法 フィンガ39への線材5の装着は、フィンガ39の初期
位置で、線材装着治具42を用いて行う。フィンガ39
に線材が装着されると、シリンダ32によりスライダ3
3を介して、基板3に把持部391の先端がほぼ接する
程度までフィンガ39を下降させる。
【0064】しかし、線材5の先端は軟弱で変形しやす
いことと、接続対象部品の搭載位置精度のバラツキもあ
る。そこで、エアシリンダ32による線材5の位置決め
は、浅く控え目に行うことが望ましい。エアシリンダ3
2による位置決めにより、線材端部がほぼ所望の位置に
存在するようにできるので、このようにしたのち、接続
位置52を画像表示機構54により観測すれば、微調整
の要否が確認できる。微調整は、線材5の高さ方向に対
しては、上下方向用ステージ34をマイクロメータヘッ
ド35を回転させることにより移動させて行い、前後方
向に対しては、前後方向用ステージ40をマイクロメー
タヘッド41を回転させることにより移動させて行う。
【0065】このようにして、接続位置52を画像表示
装置54により観察しながら微調整すれば、接続位置5
2にすでに設置されているリード2上に、芯線が0.3
〜0.5mm重なるように線材5を固定することができ
る。
【0066】(3)線材装着治具の構成 線材装着治具42は、図9に示すように、回転バー48
と回転金具46と、板バネ47と、第1のガイド43
と、第2のガイド44とを備える。回転バー48の一方
の端は、エアチャック38下部のP点に回動可能に接続
されており、他端は、回転金具46に回動可能に接続さ
ている。回転金具46には、第2のガイド44が回動可
能に接続されている。板バネ47は、第2のガイド44
の表面に取付けられている。
【0067】第1のガイド43および第2のガイド44
には、図11に示すごとく、それぞれ、線材の長手方向
に対してU字型溝111,112がある。第1のガイド
43は円柱形の軸部102を備え、軸部102表面に
は、輪状に溝102が設けられている。第2のガイド4
4は軸受を備え、軸部101を軸承している。また、第
2のガイド44はプランジャ部45(図10に図示)を
備え、第1のガイド43は第2のガイド44のプランジ
ャ部45に支えられている。第1のガイド43のU字型
溝111の底部は、回動可能に保持された第1のガイド
43の回動中心にあり、溝111の底部の一方の端部
は、図11に示すように、第2のガイド44のU字型溝
の底部と通じている。また、第1のガイド43のU字型
溝111の底部の他端は、円錐状に開口している。
【0068】(4)線材装着方法 続いて、線材装着治具42を用いて線材5のフィンガ3
9への装着する方法について説明する。線材装着治具4
2は、図9に示すように、エアチャック38下部のP点
を中心として回転する回転バー48と回転金具46に支
えられて、常時はA点に固定されている。
【0069】はじめに、回転バー48を回転させて、図
9に図示したB点の位置に、線材装着治具42を移動さ
せておく。つぎに、フィンガ39の把持部材391が、
板バネ47と第2のガイド44との間に挿入されるよう
に、線材装着治具42を持ち上げて、図9に図示したC
点移動させる。C点では、把持部材391が板バネ47
と第2のガイド44との間に挾持されて線材装着治具4
2は固定される。このC点に固定された状態を図10に
示す。
【0070】この状態で、線材装着治具42に線材5を
装着する。すなわち、第1のガイド43と第2のガイド
44とのU字溝の位置が合っていない状態(図11
(A)に図示した、第1のガイド43が矢示D方向に回
転した状態のとき)で、線材5をU字溝111,112
の底部110に挿入する。
【0071】ここで、エアチャック38の閉動作によ
り、把持部材391が閉じれば、線材5はフィンガ39
に把持される。つぎに、図11(B)に図示したよう
に、第1のガイド43を矢示E方向に回転させて2つの
ガイド43,44のU字溝111,112の位置を合致
させ、線材5がフィンガ39に把持された状態のまま、
線材装着治具42を下方へ引き抜き、B点に戻せば、線
材5はU字溝から(すなわち、線材装着治具42から)
抜ける。これにより、線材5の装着が完了する。
【0072】最後に、B点の線材装着治具42は、回転
バー48を回転してA点にもとしておく。つぎに線材を
装着するときには、再度回転させてB点に戻す。
【0073】E.本実施例の効果 実施例によれば、微量のはんだの供給を定量化・安定化
し、接続位置52でのはんだおよび線材の位置ずれを解
消して、信頼性の高い安定した接続を得ることができ
る。
【0074】補修作業において要求されるのはローコス
ト・オートメーションであって、補修布線のはんだ接続
装置は、低コストであることが望ましい。本実施例で
は、微細・微少すぎて手作業ではほとんど実現できない
作業工程については自動化し、他の部分(例えば、移動
機構の操作等)は手動のまま残すことにより、低コスト
を実現している。ただし、接続位置52の画像を解析
し、解析結果に応じて下記機構を制御する手段を設けれ
ば、ステップ1401〜1409の全手順を自動化する
ことも可能である。
【0075】また、この低コスト要求のため、従来より
補修作業はほとんど自動化されておらず、熟練者を要求
する土壌であった。したがって、作業者の個人差によっ
て接続の質および作業時間がばらつくという問題があっ
た。しかし、本実施例によれば、上述のように微量のは
んだを定量的に安定して所望の位置に供給することがで
きるので、このような作業者によるバラツキを回避でき
る。
【0076】
【発明の効果】本発明によれば、微細なピッチのはんだ
付けを行うことができる。従って、本発明は、高密度実
装化が進む回路基板のリペア作業において、人手作業で
は処理できない狭ピッチリード部品の布線作業を可能に
し、はんだ接続作業への波及効果は大である。
【0077】また、本発明は、微量はんだの定量的かつ
安定した供給法を確立し、広範囲な自動化への基礎を築
いたことにより、この応用効果は大である。さらに、は
んだ接続時のはんだ及び線材の位置ずれを解消し、信頼
性の高い接続技術は、高密度実装分野の生産技術に大き
く貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】布線作業における線材接続部の構成の概要を示
す説明図である。
【図2】図2(A)は溶接ヘッドの先端部の正面図であ
る。図2(B)は溶接ヘッドの先端部の側面図である。
【図3】はんだ溶接用ヒータチップの正面図である。
【図4】ヒータチップ先端の構造を示す断面図である。
【図5】ピンが初期位置にあるときのはんだ供給部の側
面を示す部分断面図である。
【図6】はんだ供給状態のはんだボール供給部の側面を
示す部分断面図である。
【図7】線材位置決め時の接続位置周辺部の側面図であ
る。
【図8】線材装着時の線材位置決め機構の正面図であ
る。
【図9】線材装着治具とフィンガとの位置関係を示す説
明図である。
【図10】線材装着治具の断面拡大図である。
【図11】線材装着治具のガイド部の説明図である。
【図12】はんだ溶接時の接続部位周辺部を示す側面図
である。
【図13】はんだ供給時と接続時の温度プロファイルを
示すグラフである。
【図14】はんだ接続の作業手順を示す流れ図である。
【図15】ヒータチップ先端の構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…電子部品、2…リード、3…基板、4…パッド、5
…線材、6…線材先端、7…はんだボール、11…溶接ヘ
ッド、12…ヒータチップ、13…熱電対、14…鉄線、15…
電極、16…端子台、17…絶縁材、18…スライダ、21…は
んだ供給部、22…エアシリンダ、23…ジョイントアー
ム、24…アーム、25…ケース、26…ピン、27…カバー、
28…ガイドローラ、29…フラックスパン、31…線材位置
決め機構、32…エアシリンダ、33…スライダ、34…上下
用ステージ、35…上下用マイクロメータヘッド、36…ブ
ラケット、38…エアチャック、39…フィンガ、40…前後
用ステージ、41…前後用マイクロメータヘッド、42…線
材装着治具、43…第1のガイド、44…第2のガイド、45
…プランジャ、46…回転金具、47…板バネ、48…回転バ
ー、50…はんだ溶接機構、51…CCDカメラ、52…はん
だ接続位置、53…はんだ供給機構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇佐美 和男 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】はんだを加熱して溶融する溶接用ヒータチ
    ップにおいて、 先端に、ヒータチップ本体よりはんだの濡れ性がよい材
    料からなる部分が露出していることを特徴とするはんだ
    溶接用ヒータチップ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記ヒータチップ本体は、モリブデンまたはタングステ
    ンからなり、 上記濡れ性のよい材料は、鉄であることを特徴とするは
    んだ溶接用ヒータチップ。
  3. 【請求項3】請求項1において、 先端は、凹曲面になっていることを特徴とするはんだ溶
    接用ヒータチップ。
  4. 【請求項4】先端に凹部を有するピンと、該ピンを上下
    に移動させるピン移動機構とを備え、 上記ピン先端の凹部に載置した固体のはんだを、上記ヒ
    ータチップの先端に押し当てることにより、上記ヒータ
    チップ先端にはんだを供給することを特徴とするはんだ
    供給装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、 上記固体のはんだを保持するためのはんだケースをさら
    に備え、 上記ピン移動機構は、上記ピンの先端が、上記はんだケ
    ース内を貫通するように、上記ピンを直立したまま上下
    移動させることを特徴とするはんだ供給装置。
  6. 【請求項6】請求項4において、上記ピンは、ステンレ
    スからなることを特徴とするはんだ供給装置。
  7. 【請求項7】固体のはんだを加熱して溶融させるための
    ヒータチップと、ヒータチップに電力を共有するための
    電気系統と、該ヒータチップの先端を接続位置に移動さ
    せるための移動機構と有するはんだ溶接機構を備え、2
    以上の接続対象部材を上記接続位置ではんだ溶接するは
    んだ接続装置において、 上記ヒータチップの先端に、ヒータチップ本体よりはん
    だの濡れ性のよい材料が露出していることを特徴とする
    はんだ接続装置。
  8. 【請求項8】請求項7において、 上記ヒータチップ本体は、モリブデンまたはタングステ
    ンからなり、 上記濡れ性のよい材料は、鉄であることを特徴とするは
    んだ接続装置。
  9. 【請求項9】請求項7において、 上記ヒータチップの先端は、凹曲面になっていることを
    特徴とするはんだ接続装置。
  10. 【請求項10】請求項7において、 上記ヒータチップ先端へ、固体のはんだを供給するはん
    だ供給機構をさらに備えることを特徴とするはんだ接続
    装置。
  11. 【請求項11】請求項10において、 上記はんだ供給機構は、 先端に凹部を有するピンと、該ピンを上下に移動させる
    ピン移動機構とを備え、 上記ピン先端の凹部に載置した固体のはんだを、上記ヒ
    ータチップの先端に押し当てることにより、上記ヒータ
    チップ先端にはんだを供給する機構であることを特徴と
    するはんだ接続装置。
  12. 【請求項12】請求項11において、 上記ピンは、上記濡れ性のよい材料より、濡れ性が悪い
    材料からなることを特徴とするはんだ接続装置。
  13. 【請求項13】請求項12において、 上記濡れ性が悪い材料は、ステンレスであることを特徴
    とするはんだ接続装置。
  14. 【請求項14】ヒータチップ先端において、粒状の固体
    のはんだを加熱して溶融させ、溶融したはんだをヒータ
    チップ先端に保持するはんだ溶融ステップと、 溶融したはんだを保持するヒータチップ先端を、接続位
    置に固定された接続対象部材の接続部位に接触させ、該
    接続部位に、溶融したはんだを付着させるはんだ付着ス
    テップと、 上記ヒータチップの先端を上記接続部位から移動させる
    ヒータチップ移動ステップとを有することを特徴とする
    はんだ接続方法。
  15. 【請求項15】請求項14において、 上記固体のはんだの直径は、0.4〜0.5mmである
    ことを特徴とするはんだ接続方法。
  16. 【請求項16】請求項13において、 上記はんだ付着ステップの後、上記ヒータチップ移動ス
    テップの前に、 接続部位に接触したヒータチップ先端を、さらに加熱す
    るはんだ溶接ステップを、さらに有することを特徴とす
    るはんだ接続方法。
  17. 【請求項17】請求項16において、 上記はんだ溶接ステップにおける加熱の温度は、上記は
    んだ溶融ステップにおける加熱の温度より高温であるこ
    とを特徴とするはんだ接続方法。
  18. 【請求項18】請求項17において、 上記はんだ溶融ステップにおける加熱温度は、180〜
    230℃であり、 上記はんだ溶接ステップにおける加熱温度は、250〜
    300℃であることを特徴とするはんだ接続方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103331500A (zh) * 2013-07-05 2013-10-02 苏州圣利线缆有限公司 漆包线焊接装置
CN110153522A (zh) * 2019-06-14 2019-08-23 昆山盟特展精密机电有限公司 一种用于接线盒汇流条焊接机的自粘锡焊接头
JP2019171455A (ja) * 2018-03-29 2019-10-10 株式会社カネカ 導線がはんだ付けされた導線接続部の製造方法

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