JPH08174213A - 溶接方法及び溶接装置 - Google Patents

溶接方法及び溶接装置

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JPH08174213A
JPH08174213A JP32310094A JP32310094A JPH08174213A JP H08174213 A JPH08174213 A JP H08174213A JP 32310094 A JP32310094 A JP 32310094A JP 32310094 A JP32310094 A JP 32310094A JP H08174213 A JPH08174213 A JP H08174213A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 棒状部材に第1被溶接部材及び第2被溶接部
材を挿通して溶接する際に、棒状部材に歪みが発生する
のを防止する。 【構成】 棒状部材Sに第1被溶接部材Ldを挿通し、
棒状部材Sの軸線を通る平面Pの両側に配置した一対の
溶接トーチを矢印A,A方向に移動させて第1被溶接部
材Ldを溶接する。続いて、棒状部材Sに第2被溶接部
材Lmを挿通し、前記平面Pの両側に配置した一対の溶
接トーチを、棒状部材Sを基準として矢印A,A方向と
反対向きのA′,A′方向に移動させて第2被溶接部材
Lmを溶接する。第1被溶接部材Ldの溶接による棒状
部材Sの湾曲方向Bと、第2被溶接部材Lmの溶接によ
る棒状部材Sの湾曲方向B′とが打ち消し合い、全体と
して歪みの無い製品を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、棒状部材に被溶接部材
を挿通した状態で溶接するための溶接方法と、その方法
の実施に直接使用する溶接装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、図14(A)に示すように、棒
状部材01の軸方向中間部に板状部材を挿通して溶接す
る際に、一対の溶接トーチを棒状部材01の両側部に沿
って矢印a,a方向に移動させて溶接を行うと、溶接ト
ーチの移動方向終端部b,bが最後に冷却して収縮する
ため、棒状部材01が前記移動方向終端部b,bを内側
にして湾曲してしまい、製品に歪みが発生する問題があ
る。
【0003】そこで従来は、図14(B)に示すよう
に、歪んだ棒状部材01に矢印c,c方向の荷重を加え
て歪みの除去を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記歪
みの除去作業を行うには多くの時間と労力とが必要であ
るため、溶接時に歪みの発生しない溶接方法或いは溶接
装置の開発が望まれていた。
【0005】本発明は、前述の事情に鑑みてなされたも
ので、溶接時に歪みの発生しない溶接方法と、その方法
の実施に直接使用する溶接装置とを提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、棒状部材に挿通した
第1被溶接部材及び第2被溶接部材を該棒状部材の軸方
向に離間した二位置にそれぞれ溶接する溶接方法であっ
て、棒状部材の軸線を含む平面を挟んで一対の溶接手段
を配置し、前記一対の溶接手段を前記平面に沿う第1の
方向に移動させて第1被溶接部材の溶接を行うととも
に、前記一対の溶接手段を前記第1の方向と反対向きの
第2の方向に移動させて第2被溶接部材の溶接を行うこ
とを特徴とする。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1に記載された溶接方法を実施するための溶接装置であ
って、溶接ステーション及びワーク着脱ステーション間
に配置されて180°ずつ間歇回転するターンテーブル
と、溶接ステーション及びワーク着脱ステーションにそ
れぞれ対向し得るようにターンテーブル上に設けられ、
棒状部材及び第1被溶接部材を所定位置に位置決めする
一対の第1治具と、溶接ステーション及びワーク着脱ス
テーションにそれぞれ対向し得るようにターンテーブル
上に設けられ、第1被溶接部材が既に溶接された棒状部
材及び第2被溶接部材を所定位置に位置決めする一対の
第2治具と、溶接ステーションに設けられて棒状部材に
第1被溶接部材及び第2被溶接部材を溶接する溶接手段
とを備えたことを特徴とする。
【0008】また請求項3に記載された発明は、棒状部
材に挿通した被溶接部材を該棒状部材に溶接する溶接方
法であって、棒状部材の軸線を含む平面の一側において
該平面に沿う第1の方向に溶接手段を移動させて溶接を
行うとともに、前記平面の他側において前記第1の方向
と反対向きの第2の方向に溶接手段を移動させて溶接を
行うことを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の構成によれば、棒状部材に第1被溶
接部材を溶接すると、溶接手段の移動方向終端部が最後
に冷却するために前記終端部を内側にして棒状部材が湾
曲する。また棒状部材に第2被溶接部材を溶接すると、
溶接手段の移動方向終端部が最後に冷却するために前記
終端部を内側にして棒状部材が湾曲する。このとき、第
1被溶接部材を溶接する際の溶接手段の移動方向と、第
2被溶接部材を溶接する際の溶接手段の移動方向とが逆
方向に設定されているため、第1被溶接部材の溶接部の
湾曲と第2被溶接部材の溶接部の湾曲とが相互に打ち消
し合い、全体として歪みの無い製品を得ることができ
る。
【0010】請求項2の構成によれば、ターンテーブル
上の第1治具及び第2治具が対向する溶接ステーション
において、第1治具に支持した棒状部材に第1被溶接部
材を溶接するとともに、第2治具に支持した棒状部材に
第2被溶接部材を溶接する。これと同時に、ターンテー
ブル上の他の第1治具及び他の第2治具が対向するワー
ク着脱ステーションにおいて、第1被溶接部材及び第2
被溶接部材の溶接が完了した棒状部材を第2治具から払
い出し、第1被溶接部材の溶接が完了した棒状部材を第
1治具から第2治具に移載して該棒状部材に第2被溶接
部材を位置決めし、更に第1治具に棒状部材を投入して
第1被溶接部材を位置決めする。上記作業は、ターンテ
ーブルを180°ずつ間歇回転させながら繰り返し行わ
れる。
【0011】請求項3の構成によれば、棒状部材の軸線
を含む平面の一側において該棒状部材に被溶接部材を溶
接すると、溶接手段の移動方向終端部が最後に冷却する
ために前記終端部を内側にして棒状部材が湾曲する。ま
た棒状部材の軸線を含む平面の他側において被溶接部材
を溶接すると、溶接手段の移動方向終端部が最後に冷却
するために前記終端部を内側にして棒状部材が湾曲す
る。このとき、前記平面の両側における溶接手段の移動
方向が逆方向に設定されているため、前記2つの終端部
が棒状部材の直径の両端に位置するようになり、棒状部
材の両方向の湾曲が相互に打ち消し合って全体として歪
みの無い製品を得ることができる。
【0012】
【実施例】以下、図面により本発明の実施例について説
明する。
【0013】図1〜図12は本発明の第1実施例を示す
もので、図1は溶接装置の全体平面図、図2は第1治具
の平面図、図3は図2の3−3線断面図、図4は図3の
4−4線断面図、図5は図3の5−5線拡大断面図、図
6は第2治具の平面図、図7は図6の7−7線断面図、
図8は図7の8−8線断面図、図9は図8の9−9線断
面図、図10は図8の10−10線断面図、図11はワ
ークの側面図、図12は溶接方向の説明図である。
【0014】図1に示すように、本実施例の溶接装置W
は、ロボットRが配置された溶接ステーションS1と、
作業員Mが配置されたワーク着脱ステーションS2と、
両ステーションS1,S2の間に配置されて上下方向を
向く回転軸O回りに180°ずつ間歇回転するターンテ
ーブルTとを備える。ターンテーブルTの上面に、対を
成す第1治具J1及び第2治具J2が二組設けられる。
2個の第1治具J1,J1は回転軸Oに対して対称位置
に配置され、2個の第2治具J2,J2は回転軸Oに対
して対称位置に配置される。従って、ターンテーブルT
が180°位相の異なる二つの回転位置の何れにあって
も、対を成す第1治具J1及び第2治具J2が溶接ステ
ーションS1に対向し、他の対を成す第1治具J1及び
第2治具J2がワーク着脱ステーションS2に対向す
る。ロボットRのアームAの先端に一対の溶接トーチ
t,tが装着される。
【0015】図11に示すように、前記溶接装置Wによ
り溶接されるワークは、自動車用トランスミッションの
コントロールシャフトである棒状部材Sと、コントロー
ルシャフトに溶接されるディテントレバーである第1被
溶接部材Ldと、コントロールシャフトに溶接されるマ
ニュアルバルブレバーである第2被溶接部材Lmとから
成る。
【0016】溶接ステーションS1において、第1治具
J1に支持した棒状部材Sと第1被溶接部材Ldとがロ
ボットRの溶接トーチt,tにより溶接され(図1実線
参照)、第2治具J2に支持した棒状部材Sと第2被溶
接部材LmとがロボットRの溶接トーチt,tにより溶
接される(図1鎖線参照)。
【0017】次に、図2〜図5に基づいて第1治具J1
の構造を説明する。
【0018】第1治具J1は、棒状部材Sを直立姿勢に
支持するとともに、この棒状部材Sに挿通した第1被溶
接部材Ldを所定位置に位置決めするためのもので、基
板1の上面に設けた下部位置決めブロック2と、基板1
の上面に立設した支柱3の上端に設けた上部位置決めブ
ロック4とを備える。
【0019】下部位置決めブロック2に形成されて上下
方向に貫通する空間5の下端に、棒状部材Sが上方から
挿入される筒状の支持部材6が設けられる。下部位置決
めブロック2と基板1の上面との間に水平方向に貫通す
る空間7が形成されており、基板1に植設したストッパ
ボルト8が前記空間7に配設される。従って、支持部材
6に挿入されて半径方向に位置決めされた棒状部材Sの
下端は、前記ストッパボルト8に当接して軸方向に位置
決めされる。
【0020】スプリング9で上向きに付勢された位置決
めピン10が下部位置決めブロック2に上下動自在に支
持されており、この位置決めピン10の上端は棒状部材
Sに挿通した第1被溶接部材Ldの位置決め孔Ld1 に
係合可能である。第1被溶接部材Ldの下面は下部位置
決めブロック2の上面に設けた4個の位置決め部材11
…に支持され、基板1に設けたシリンダ12により上下
動する押圧部材13により上方から押圧されて位置決め
される。
【0021】上部位置決めブロック4の側面に形成され
た切欠き41 に棒状部材Sの上部が嵌合する。棒状部材
Sの上部には位置決め孔S1 及び逆組み防止孔S2 が形
成されており、位置決め孔S1 にシリンダ14で進退す
る位置決めピン15が係合し、更に逆組防止孔S2 にシ
リンダ16で進退する逆組防止ピン17が係合するとと
もにスプリング18で付勢されたボール19が係合する
ことにより、棒状部材Sの上端が正しく位置決めされ
る。
【0022】次に、図6〜図10に基づいて第2治具J
2の構造を説明する。
【0023】第2治具J2は、第1被溶接部材Ldが溶
接された棒状部材Sを直立姿勢に支持するとともに、こ
の棒状部材Sに挿通した第2被溶接部材Lmを所定位置
に位置決めするためのもので、基板21の上面に設けた
下部位置決めブロック22と、基板21の上面に立設し
た支柱23の中間部に設けた中間位置決めブロック24
と、支柱23の上端に設けた上部位置決めブロック25
とを備える。
【0024】下部位置決めブロック22には側方に開口
する切欠き221 が形成されており、ブラケット26に
枢支されてシリンダ27により揺動する押圧部材28
が、前記切欠き221 に棒状部材Sを押し付けて位置決
めする。このとき、棒状部材Sの下端が基板21に植設
したストッパボルト29に当接して軸方向に位置決めさ
れる。
【0025】棒状部材Sに挿通した第2被溶接部材Lm
は、下部位置決めブロック22の上面と、下部位置決め
ブロック22に設けた位置決め部材30の上面とに支持
され、平行リンク機構31に支持されてシリンダ32で
駆動される押圧部材33により上方から押圧されて固定
される。このとき、第2被溶接部材Lmは、下部位置決
めブロック22に植設した位置決めピン34に板ばね3
5で押し付けられ、回転方向に位置決めされる。
【0026】中間位置決めブロック24には、棒状部材
Sが係合する係止部材36と、ピン37,37を介して
枢支された一対のクランプ腕38,38と、クランプ腕
38,38を開方向に付勢するスプリング39と、シリ
ンダ40により進退してクランプ腕38,38を閉方向
に駆動するカム部材41とを備える。棒状部材Sはクラ
ンプ腕38,38により係止部材36に押し付けられ、
溶接時の歪みが防止される。
【0027】上部位置決めブロック25は第1治具J1
のそれと実質的に同一構造を持ち、棒状部材Sの位置決
め孔S1 及び逆組み防止孔S2 に係合すべく、シリンダ
42で進退する位置決めピン43と、シリンダ44で進
退する逆組み防止ピン45と、スプリング46で付勢さ
れたボール47とを備える。
【0028】棒状部材Sの回転方向の姿勢は、第1治具
J1に支持されたときと第2治具J2に支持されたとき
とで180°異なるように設定される。即ち、棒状部材
Sが第1治具J1に支持されたとき、図2に示すように
第1被溶接部材Ldは手前側(作業員M側)を向いてい
るが、棒状部材Sが第2治具J2に移載されたとき、図
6に示すように第1被溶接部材Ldは向こう側(作業員
Mと反対側)を向いている。
【0029】次に、前述の構成を備えた第1実施例の作
用について説明する。
【0030】ターンテーブルTが180°回転して停止
したとき、溶接ステーションS1に第1治具J1及び第
2治具J2が対向する。第1治具J1には棒状部材Sと
第1被溶接部材Ldとが未溶接状態のまま位置決めされ
ており、また第2治具J2には第1被溶接部材Ldが既
に溶接された棒状部材Sと第2被溶接部材Lmとが未溶
接状態のまま位置決めされている。
【0031】この状態で、ロボットRが一対の溶接トー
チt,tをターンテーブルTの回転軸O側に向けて手前
側から向こう側に移動させ、第1治具J1上の棒状部材
Sに第1被溶接部材Ldを溶接する。このとき、一対の
溶接トーチt,tは棒状部材Sの軸線を含む平面Pの左
右両側に位置しており、前記平面Pに沿ってA,A方向
に移動する(図12(A)参照)。
【0032】続いて、ロボットRが一対の溶接トーチ
t,tをターンテーブルTの回転軸O側に向けて手前側
から向こう側に移動させ、第2治具J2上の棒状部材S
に第2被溶接部材Lmを溶接する。この場合にも、一対
の溶接トーチt,tは前記平面Pの左右両側に位置して
おり、平面Pに沿ってA′,A′方向に移動する(図1
2(B)参照)。
【0033】ところで、第1治具J1に支持された棒状
部材Sと第2治具J2上に支持された棒状部材Sとは、
その軸線回りに180°回転しているため、第1被溶接
部材Ldを溶接する場合及び第2被溶接部材Lmを溶接
する場合に何れも溶接トーチt,tをターンテーブルT
の回転軸O側に向けて手前側から向こう側に移動させて
も、棒状部材Sを基準にすると、第1被溶接部材Ldを
溶接方向A,Aと第2被溶接部材Lmの溶接方向A′,
A′とは相互に逆方向になる(図11及び図12参
照)。
【0034】従って、図11及び図12示すように、第
1被溶接部材Ldを溶接する際に溶接トーチt,tの移
動方向A,Aの終端を内側にして棒状部材SがB方向に
湾曲しても、第2被溶接部材Lmを溶接する際に溶接ト
ーチt,tの移動方向A′,A′の終端を内側にして棒
状部材SがB′方向に湾曲するため、B方向の湾曲と
B′方向の湾曲とが相殺し合い、全体として歪みの大き
さが許容範囲に収まった製品を得ることができる。その
結果、従来必要であった溶接後の歪み除去工程が不要に
なり、コストの削減が達成される。
【0035】溶接ステーションS1において上述した溶
接作業が行われている間、ワーク移載ステーションS2
では次のような作業が並行して行われる。
【0036】即ち、ワーク移載ステーションS2には第
1治具J1及び第2治具J2が対向しており、ターンテ
ーブルTが180°回転したときに、第1治具J1には
第1被溶接部材Ldが溶接された棒状部材Sが支持され
ており、第2治具J2には第1被溶接部材Ld及び第2
被溶接部材Lmが溶接された棒状部材Sが支持されてい
るワーク移載ステーションS2の作業員Mは、先ず第2
治具J2から第1被溶接部材Ld及び第2被溶接部材L
mの溶接が完了した棒状部材Sを払い出す。続いて、第
1被溶接部材Ldの溶接が完了した棒状部材Sを第1治
具J1から取り外し、これに第2被溶接部材Lmを挿通
して第2治具J2に装着する。このとき、第1治具J1
上において第1被溶接部材Ldが手前向きの状態(図2
参照)にあった棒状部材Sは、その第1被溶接部材Ld
を向こう向きの状態(図6参照)に180°回転せしめ
られて第2治具J2に移載される。続いて、空になった
第1治具J1に、第1被溶接部材Ldを挿通した新たな
棒状部材Sが装着される。
【0037】このように、ターンテーブルTを180°
ずつ間歇回転させながら溶接ステーションS1及びワー
ク移載ステーションS2で同時に作業を行うことによ
り、効率的に溶接作業を行うことができる。
【0038】尚、上述した第1実施例において、溶接ス
テーションS1に2台のロボットを配置し、第1のロボ
ットに第1被溶接部材Ldの溶接を行わせ、第2のロボ
ットに第2被溶接部材Lmの溶接を行わせることができ
る。また、第1治具J1から第2治具J2に棒状部材S
を移載する際に、その棒状部材Sを180°回転させず
に、そのままの姿勢で移載することができる。この場
合、第1被溶接部材Ldを溶接する場合と第2被溶接部
材Lmを溶接する場合とで、溶接トーチt,tの移動方
向(手前側から向こう側或いは向こう側から手前側)を
変更する必要がある。
【0039】次に、本発明の第2実施例を説明する。
【0040】第2実施例は、1個の溶接トーチtを用い
て棒状部材Sに被溶接部材Ldを溶接する際に、その棒
状部材Sの湾曲を防止するためのものである。
【0041】図13に示すように、棒状部材Sに被溶接
部材Ldを挿通し、先ず棒状部材Sの軸線を通る平面P
の一側において矢印C方向に溶接トーチtを移動させて
溶接を行う。その結果、棒状部材Sは溶接トーチtの移
動方向終端を内側にして矢印D方向に湾曲する。続い
て、前記平面Pの他側において前記矢印C方向と反対向
きの矢印C′方向に溶接トーチtを移動させて溶接を行
う。その結果、棒状部材Sは溶接トーチtの移動方向終
端を内側にして前記矢印D方向と反対方向の矢印D′方
向に湾曲する。而して、矢印D方向の湾曲と矢印D′方
向の湾曲とが相殺し合うため、最終的に得られた製品は
棒状部材Sの湾曲量が所定の許容範囲に収まったものと
なり、従来必要であった棒状部材Sの歪み除去工程を廃
止してコストを削減することができる。
【0042】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0043】例えば、棒状部材はコントロールシャフト
に限定されず、棒状であれば如何なる部材であっても良
く、その断面形状も円形断面に限定されるものではな
い。また、本発明はプラズマガス溶接以外のCO2 溶接
等に対しても適用することが可能である。
【0044】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、一対の溶接手段を棒状部材の軸線を含む平面
に沿う第1の方向に移動させて第1被溶接部材の溶接を
行うとともに、一対の溶接手段を前記第1の方向と反対
向きの第2の方向に移動させて第2被溶接部材の溶接を
行うことにより、第1被溶接部材の溶接部の湾曲と第2
被溶接部材の溶接部の湾曲とが相互に打ち消し合い、全
体として歪みの無い製品を得ることができる。
【0045】また請求項2に記載された発明によれば、
ターンテーブルの一側に配置した溶接ステーションにお
いて、第1治具及び第2治具に支持した棒状部材に対す
る第1被溶接部材及び第2被溶接部材の溶接作業を行い
ながら、ターンテーブルの他側に配置したワーク着脱ス
テーションにおいて、第1治具及び第2治具に対するワ
ークの払い出し、移載及び投入を行うことができるの
で、無駄時間を省いて作業効率を向上させることができ
る。しかも、各一対の第1治具及び第2治具を備えたタ
ーンテーブルを180°ずつ間歇回転させることによ
り、溶接ステーション及びワーク着脱ステーション間の
ワークの移送を効率的に行うことができる。
【0046】また請求項3に記載された発明によれば、
溶接手段を棒状部材の軸線を含む平面の一側において該
平面に沿う第1の方向に溶接手段を移動させて溶接を行
うとともに、前記平面の他側において前記第1の方向と
反対向きの第2の方向に溶接手段を移動させて溶接を行
うことにより、棒状部材の両方向への湾曲が相互に打ち
消し合い、全体として歪みの無い製品を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】溶接装置の全体平面図
【図2】第1治具の平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】図3の4−4線断面図
【図5】図3の5−5線拡大断面図
【図6】第2治具の平面図
【図7】図6の7−7線断面図
【図8】図7の8−8線断面図
【図9】図8の9−9線断面図
【図10】図8の10−10線断面図
【図11】ワークの側面図
【図12】溶接方向の説明図
【図13】本発明の第2実施例の説明図
【図14】棒状部材が湾曲する理由の説明図
【符号の説明】
S 棒状部材 Ld 第1被溶接部材 Lm 第2被溶接部材 S1 溶接ステーション S2 ワーク着脱ステーション J1 第1治具 J2 第2治具 P 平面 T ターンテーブル t 溶接手段 A 第1の方向 A′ 第2の方向 C 第1の方向 C′ 第2の方向

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 棒状部材(S)に挿通した第1被溶接部
    材(Ld)及び第2被溶接部材(Lm)を該棒状部材
    (S)の軸方向に離間した二位置にそれぞれ溶接する溶
    接方法であって、 棒状部材(S)の軸線を含む平面(P)を挟んで一対の
    溶接手段(t)を配置し、前記一対の溶接手段(t)を
    前記平面(P)に沿う第1の方向(A)に移動させて第
    1被溶接部材(Ld)の溶接を行うとともに、前記一対
    の溶接手段(t)を前記第1の方向(A)と反対向きの
    第2の方向(A′)に移動させて第2被溶接部材(L
    m)の溶接を行うことを特徴とする溶接方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された溶接方法を実施す
    るための溶接装置であって、 溶接ステーション(S1)及びワーク着脱ステーション
    (S2)間に配置されて180°ずつ間歇回転するター
    ンテーブル(T)と、 溶接ステーション(S1)及びワーク着脱ステーション
    (S2)にそれぞれ対向し得るようにターンテーブル
    (T)上に設けられ、棒状部材(S)及び第1被溶接部
    材(Ld)を所定位置に位置決めする一対の第1治具
    (J1)と、 溶接ステーション(S1)及びワーク着脱ステーション
    (S2)にそれぞれ対向し得るようにターンテーブル
    (T)上に設けられ、第1被溶接部材(Ld)が既に溶
    接された棒状部材(S)及び第2被溶接部材(Lm)を
    所定位置に位置決めする一対の第2治具(J2)と、 溶接ステーション(S1)に設けられて棒状部材(S)
    に第1被溶接部材(Ld)及び第2被溶接部材(Lm)
    を溶接する溶接手段と、を備えたことを特徴とする溶接
    装置。
  3. 【請求項3】 棒状部材(S)に挿通した被溶接部材
    (Ld)を該棒状部材(S)に溶接する溶接方法であっ
    て、 棒状部材(S)の軸線を含む平面(P)の一側において
    該平面(P)に沿う第1の方向(C)に溶接手段(t)
    を移動させて溶接を行うとともに、前記平面(P)の他
    側において前記第1の方向(C)と反対向きの第2の方
    向(C′)に溶接手段(t)を移動させて溶接を行うこ
    とを特徴とする溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011126453A (ja) * 2009-12-18 2011-06-30 Hitachi Automotive Systems Ltd パワーステアリング装置
CN102814613A (zh) * 2012-09-19 2012-12-12 吴江市物华五金制品有限公司 一种压缩机焊接装夹工具
CN105364380A (zh) * 2015-12-11 2016-03-02 重庆创力工贸有限公司 一种调角器手柄与旋转轴焊接装置
CN105364379A (zh) * 2015-12-11 2016-03-02 重庆创力工贸有限公司 一种调角器手柄与旋转轴焊接机构

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