JPH08176055A - オキソ化合物の製造方法 - Google Patents
オキソ化合物の製造方法Info
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- JPH08176055A JPH08176055A JP34035994A JP34035994A JPH08176055A JP H08176055 A JPH08176055 A JP H08176055A JP 34035994 A JP34035994 A JP 34035994A JP 34035994 A JP34035994 A JP 34035994A JP H08176055 A JPH08176055 A JP H08176055A
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C45/00—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
- C07C45/27—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation
- C07C45/30—Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by oxidation with halogen containing compounds, e.g. hypohalogenation
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Abstract
(57)【要約】
【構成】少なくとも二級水酸基を有する化合物を水中、
酸性下、次亜塩素酸塩で処理することにより、二級水酸
基を選択的に酸化して対応するオキソ化合物を製造する
方法。 【効果】本発明の製造方法により、高価な触媒や特殊な
設備を必要とすることなく、二級水酸基と一級水酸基と
を併せもつ化合物の二級水酸基のみを、選択的にかつ高
収率で酸化することができる。
酸性下、次亜塩素酸塩で処理することにより、二級水酸
基を選択的に酸化して対応するオキソ化合物を製造する
方法。 【効果】本発明の製造方法により、高価な触媒や特殊な
設備を必要とすることなく、二級水酸基と一級水酸基と
を併せもつ化合物の二級水酸基のみを、選択的にかつ高
収率で酸化することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、二級水酸基の酸化によ
るオキソ化合物の製造方法に関する。より詳しくは、次
亜塩素酸塩による二級水酸基の選択的酸化によるオキソ
化合物の製造方法に関する。特に、一級水酸基と二級水
酸基を併せもつ化合物の二級水酸基のみを選択的に酸化
しオキソアルコールを製造する方法に関する。
るオキソ化合物の製造方法に関する。より詳しくは、次
亜塩素酸塩による二級水酸基の選択的酸化によるオキソ
化合物の製造方法に関する。特に、一級水酸基と二級水
酸基を併せもつ化合物の二級水酸基のみを選択的に酸化
しオキソアルコールを製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、オキソアルコールの製造方法とし
ては、下記に挙げる方法などが知られている。
ては、下記に挙げる方法などが知られている。
【0003】(A)特開平4−356436号公報
【0004】
【化3】
【0005】(B)J.Org.Chem.,56,6233-6235(1991)
【0006】
【化4】
【0007】(C)特開昭58−103336号公報
【0008】
【化5】
【0009】(D)J.Org.Chem.,45,2030(1980)
【0010】
【化6 】
【0011】(E)特開昭63−119683号公報
【0012】
【化7】
【0013】(F)Tetrahedron,47,851-857(1991)
【0014】
【化8】
【0015】(G)特開昭60−184038号公報
【0016】
【化9】
【0017】(H)特開昭55−20729号公報
【0018】
【化10】
【0019】(I)Tetrahedron Lett.287,1974
【0020】
【化11】
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの製造
方法には、次のような欠点がある。(A)の方法は、選
択性に欠けるため実用的ではない。(B)の方法は、パ
ーオキソタングストリン酸塩(PCWC)を用いてお
り、高価でしかも調製が困難であるため工業的には不利
である。(C)の方法は高価な触媒を使用する上、反応
収率が悪く、工業的には使用が困難である。(D)の方
法は、溶媒として酢酸を使用するため、反応終了液が酢
酸−水の混合溶媒となるため、ハンドリングが困難で工
業的には不利である。(E)の方法は、微生物を使用す
るため特殊な設備を必要とし、生産能力の面でも問題が
ある。(F)の方法は、電解反応であり、設備面でかな
りのコストがかかる。(G)の方法は、原料にアルデヒ
ドを用いるため、自動酸化を防ぐための管理を行わなけ
ればならない。また、仕込み量と収量から計算すると極
めて収率が悪いため実用的でない。(H)の方法は、高
価な触媒を使用して行っており、しかも収率が悪く、実
用的でない。(I)の方法は、スルホキシドを用いるた
め、工業的観点からみると臭気の問題がある。また、極
低温反応であるため、設備やユーティリティの面で問題
がある。
方法には、次のような欠点がある。(A)の方法は、選
択性に欠けるため実用的ではない。(B)の方法は、パ
ーオキソタングストリン酸塩(PCWC)を用いてお
り、高価でしかも調製が困難であるため工業的には不利
である。(C)の方法は高価な触媒を使用する上、反応
収率が悪く、工業的には使用が困難である。(D)の方
法は、溶媒として酢酸を使用するため、反応終了液が酢
酸−水の混合溶媒となるため、ハンドリングが困難で工
業的には不利である。(E)の方法は、微生物を使用す
るため特殊な設備を必要とし、生産能力の面でも問題が
ある。(F)の方法は、電解反応であり、設備面でかな
りのコストがかかる。(G)の方法は、原料にアルデヒ
ドを用いるため、自動酸化を防ぐための管理を行わなけ
ればならない。また、仕込み量と収量から計算すると極
めて収率が悪いため実用的でない。(H)の方法は、高
価な触媒を使用して行っており、しかも収率が悪く、実
用的でない。(I)の方法は、スルホキシドを用いるた
め、工業的観点からみると臭気の問題がある。また、極
低温反応であるため、設備やユーティリティの面で問題
がある。
【0022】従って、本発明の目的は、高価な触媒を使
用せず、特殊な設備も必要とせず、一級水酸基が共存し
ていても二級水酸基のみを選択的に酸化することができ
る二級水酸基の酸化法を提供することにある。
用せず、特殊な設備も必要とせず、一級水酸基が共存し
ていても二級水酸基のみを選択的に酸化することができ
る二級水酸基の酸化法を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の情況に鑑み、本発
明者らは、オキソアルコールの工業的に有利な製造方法
を開発すべく鋭意研究を進めたところ、意外にも、水溶
媒中、室温、酸性下、無触媒で次亜塩素酸塩処理を行う
のみで、一級水酸基の共存下であっても、二級水酸基の
みを効率的に酸化できることを見出し、さらに研究を進
めて本発明を完成するに至った。
明者らは、オキソアルコールの工業的に有利な製造方法
を開発すべく鋭意研究を進めたところ、意外にも、水溶
媒中、室温、酸性下、無触媒で次亜塩素酸塩処理を行う
のみで、一級水酸基の共存下であっても、二級水酸基の
みを効率的に酸化できることを見出し、さらに研究を進
めて本発明を完成するに至った。
【0024】即ち、本発明の要旨は、(1) 少なくと
も二級水酸基を有する化合物を水中、酸性下、次亜塩素
酸塩で処理することにより、二級水酸基を選択的に酸化
して対応するオキソ化合物を製造する方法、(2) 少
なくとも二級水酸基を有する化合物が、一般式(I)
も二級水酸基を有する化合物を水中、酸性下、次亜塩素
酸塩で処理することにより、二級水酸基を選択的に酸化
して対応するオキソ化合物を製造する方法、(2) 少
なくとも二級水酸基を有する化合物が、一般式(I)
【0025】
【化12】
【0026】(式中、R1 、R2 はそれぞれ、一級水酸
基、三級水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、炭素数1
〜20のアルコキシ基、炭素数3〜8のシクロアルキル
基、及び/又はハロゲン原子を置換基として有すること
ある、炭素数1〜20のアルキル基を表し、また、R1
とR2 が結合して単環もしくは縮合多環の炭化水素環も
しくは複素環を形成していてもよい。)で表されるもの
であることを特徴とする前記(1)記載の方法、(3)
少なくとも二級水酸基を有する化合物が一般式(II)
基、三級水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、炭素数1
〜20のアルコキシ基、炭素数3〜8のシクロアルキル
基、及び/又はハロゲン原子を置換基として有すること
ある、炭素数1〜20のアルキル基を表し、また、R1
とR2 が結合して単環もしくは縮合多環の炭化水素環も
しくは複素環を形成していてもよい。)で表されるもの
であることを特徴とする前記(1)記載の方法、(3)
少なくとも二級水酸基を有する化合物が一般式(II)
【0027】
【化13】
【0028】(式中、nは、2〜5を、R3 は水素原
子、一級水酸基、三級水酸基、ニトロ基、カルボキシル
基、及び/又はハロゲン原子を置換基として有すること
ある、炭素数1〜20のアルキル基もしくは炭素数1〜
20のアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基もしく
はそのエステル、又はハロゲン原子を表す。)で表され
るシクロアルカノールである前記(1)又は(2)記載
の方法、(4) 少なくとも二級水酸基を有する化合物
が2〜5個の二級水酸基を有する化合物である前記
(1)ないし(3)いずれかに記載の方法、並びに
(5) 次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウムである、
前記(1)ないし(4)いずれかに記載の方法、に関す
る。
子、一級水酸基、三級水酸基、ニトロ基、カルボキシル
基、及び/又はハロゲン原子を置換基として有すること
ある、炭素数1〜20のアルキル基もしくは炭素数1〜
20のアルコキシ基、ニトロ基、カルボキシル基もしく
はそのエステル、又はハロゲン原子を表す。)で表され
るシクロアルカノールである前記(1)又は(2)記載
の方法、(4) 少なくとも二級水酸基を有する化合物
が2〜5個の二級水酸基を有する化合物である前記
(1)ないし(3)いずれかに記載の方法、並びに
(5) 次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウムである、
前記(1)ないし(4)いずれかに記載の方法、に関す
る。
【0029】以下に本発明について詳細に説明する。本
発明のオキソ化合物の製造方法において、少なくとも二
級水酸基を有する化合物としては、酸性の水溶液中、室
温で次亜塩素酸塩により攻撃される置換基または不飽和
結合等を有しない限り、特に限定されずに使用できる。
発明のオキソ化合物の製造方法において、少なくとも二
級水酸基を有する化合物としては、酸性の水溶液中、室
温で次亜塩素酸塩により攻撃される置換基または不飽和
結合等を有しない限り、特に限定されずに使用できる。
【0030】本発明の方法では、二級水酸基のみが次亜
塩素酸塩によって酸化され、一級水酸基は、全く酸化さ
れない。従って、選択性は極めて高く、反応収率も高い
という特徴を有する。一つの化合物の中の二級水酸基の
数には制限はなく、全て酸化される。例えば、vic−
ジオールは、一方が二級水酸基、他方が一級水酸基であ
るときは、二級水酸基のみが酸化されてケトールを生成
し、両方とも二級水酸基の場合はジケトンが生成する。
水酸基相互間が離れている場合は、それぞれ独立に酸化
される。
塩素酸塩によって酸化され、一級水酸基は、全く酸化さ
れない。従って、選択性は極めて高く、反応収率も高い
という特徴を有する。一つの化合物の中の二級水酸基の
数には制限はなく、全て酸化される。例えば、vic−
ジオールは、一方が二級水酸基、他方が一級水酸基であ
るときは、二級水酸基のみが酸化されてケトールを生成
し、両方とも二級水酸基の場合はジケトンが生成する。
水酸基相互間が離れている場合は、それぞれ独立に酸化
される。
【0031】少なくとも二級水酸基を有する化合物とし
ては、一般式(I)で表される化合物が挙げられる。式
中、R1 、R2 はそれぞれ、炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数1〜20のアルコキシ基を含有するアルキル
基、炭素数3〜8のシクロアルキル基を含有するアルキ
ル基を表し、また、R1 とR2 が結合して単環もしくは
縮合多環の炭化水素環もしくは複素環を形成していても
よい。これらのR1 、R2 は、さらに一級水酸基、三級
水酸基、ニトロ基、カルボキシル基もしくはそのエステ
ル、及び/又はハロゲン原子等を置換基として有してい
てもよい。
ては、一般式(I)で表される化合物が挙げられる。式
中、R1 、R2 はそれぞれ、炭素数1〜20のアルキル
基、炭素数1〜20のアルコキシ基を含有するアルキル
基、炭素数3〜8のシクロアルキル基を含有するアルキ
ル基を表し、また、R1 とR2 が結合して単環もしくは
縮合多環の炭化水素環もしくは複素環を形成していても
よい。これらのR1 、R2 は、さらに一級水酸基、三級
水酸基、ニトロ基、カルボキシル基もしくはそのエステ
ル、及び/又はハロゲン原子等を置換基として有してい
てもよい。
【0032】一般式(I)で表される化合物を具体的に
例示すると、R1 、R2 がアルキル基の場合は、1,2
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−
ブタンジオール、1,2−プロパンジオール、2−オク
タノール、2,4−ペンタンジオール、2−ブタノー
ル、2−ペンタノール、2−ヘキサノール、2−ヘプタ
ノール、2−ノナノール、2−デカノール、2−ウンデ
カノール、2−ドデカノール、3−メチル−2−ブタノ
ール、4−メチル−2−ペンタノール、グリセリンが、
R1 、R2 の一方がアルキル基、他方がアルコキシ基含
有のアルキル基の場合は、1−メトキシ−2−プロパノ
ール、1−エトキシ−2−プロパノールが、R1 、R2
の一方がアルキル基、他方が置換基を有するアルキル基
の場合は、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸、γ
−オキシ吉草酸、δ−オキシカプロン酸、乳酸、2−ヒ
ドロキシブタン酸、3−クロロ−2−プロパノールが、
R1、R2 の両方に置換基を有する場合は、イソクエン
酸、リンゴ酸、3−クロロ−1,2−プロパンジオー
ル、1,3−ジクロロ−2−プロパノール等が挙げられ
る。
例示すると、R1 、R2 がアルキル基の場合は、1,2
−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−
ブタンジオール、1,2−プロパンジオール、2−オク
タノール、2,4−ペンタンジオール、2−ブタノー
ル、2−ペンタノール、2−ヘキサノール、2−ヘプタ
ノール、2−ノナノール、2−デカノール、2−ウンデ
カノール、2−ドデカノール、3−メチル−2−ブタノ
ール、4−メチル−2−ペンタノール、グリセリンが、
R1 、R2 の一方がアルキル基、他方がアルコキシ基含
有のアルキル基の場合は、1−メトキシ−2−プロパノ
ール、1−エトキシ−2−プロパノールが、R1 、R2
の一方がアルキル基、他方が置換基を有するアルキル基
の場合は、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸、γ
−オキシ吉草酸、δ−オキシカプロン酸、乳酸、2−ヒ
ドロキシブタン酸、3−クロロ−2−プロパノールが、
R1、R2 の両方に置換基を有する場合は、イソクエン
酸、リンゴ酸、3−クロロ−1,2−プロパンジオー
ル、1,3−ジクロロ−2−プロパノール等が挙げられ
る。
【0033】本発明の方法によれば、一般式(II)で表
されるシクロアルカノールもよい原料となる。式中、n
は、2〜5の整数を表し、R3 は水素原子、炭素数1〜
2のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、ニト
ロ基、カルボキシル基もしくはそのエステル、又はハロ
ゲン原子を表す。炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
1〜20のアルコキシ基は、水酸基、ニトロ基、カルボ
キシル基、及び/又はハロゲン原子で置換されていても
よい。具体的な化合物を例示すれば、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール、シクロヘプタノール、シクロ
オクタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,
3−シクロペンタンジオール、メントール、4−エチル
シクロヘキサノール、3−メチルシクロペンタノール、
2−クロロシクロヘキサノール、4−メトキシシクロヘ
キサノール等が挙げられる。
されるシクロアルカノールもよい原料となる。式中、n
は、2〜5の整数を表し、R3 は水素原子、炭素数1〜
2のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、ニト
ロ基、カルボキシル基もしくはそのエステル、又はハロ
ゲン原子を表す。炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
1〜20のアルコキシ基は、水酸基、ニトロ基、カルボ
キシル基、及び/又はハロゲン原子で置換されていても
よい。具体的な化合物を例示すれば、シクロペンタノー
ル、シクロヘキサノール、シクロヘプタノール、シクロ
オクタノール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,
3−シクロペンタンジオール、メントール、4−エチル
シクロヘキサノール、3−メチルシクロペンタノール、
2−クロロシクロヘキサノール、4−メトキシシクロヘ
キサノール等が挙げられる。
【0034】本発明の反応によりこれらの原料化合物を
酸化する場合は、まず原料化合物をイオン交換水等の水
に溶解ないし懸濁する。この場合、仕込み濃度は、通常
1〜50重量%であり、好ましくは1〜20%である。
なお、反応溶媒としては、水とメタノール、エタノール
等の一級アルコールとの混合溶媒を使用することもでき
る。
酸化する場合は、まず原料化合物をイオン交換水等の水
に溶解ないし懸濁する。この場合、仕込み濃度は、通常
1〜50重量%であり、好ましくは1〜20%である。
なお、反応溶媒としては、水とメタノール、エタノール
等の一級アルコールとの混合溶媒を使用することもでき
る。
【0035】本発明の方法に用いる次亜塩素酸塩として
は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜
塩素酸カルシウム、又は次亜臭素酸ナトリウム等が挙げ
られる。なかでも、安価で入手が容易な次亜塩素酸ナト
リウムが好ましい。これらは、市販品(和光純薬社製)
をそのまま使用することが可能である。次亜塩素酸塩の
使用量は、原料化合物の二級水酸基当たり通常1.0〜
2.5当量、好ましくは1.0〜1.8当量である。
は、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、次亜
塩素酸カルシウム、又は次亜臭素酸ナトリウム等が挙げ
られる。なかでも、安価で入手が容易な次亜塩素酸ナト
リウムが好ましい。これらは、市販品(和光純薬社製)
をそのまま使用することが可能である。次亜塩素酸塩の
使用量は、原料化合物の二級水酸基当たり通常1.0〜
2.5当量、好ましくは1.0〜1.8当量である。
【0036】本発明の反応は、酸性下で行われる。反応
液のpHは、通常0.5〜7.0、好ましくは1.5〜
3.0である。これらの範囲よりもpHが高くなると、
反応速度が低下する傾向があり、pHがこれらの範囲よ
りも低くなると収率が低下する傾向にある。原料化合物
を仕込んだ水溶液に次亜塩素酸塩を滴下してゆくと、p
Hはアルカリ側に移行する。これを防止するためHCl
水を適時滴下し、pHを上記の範囲に保ちつつ反応を行
う。
液のpHは、通常0.5〜7.0、好ましくは1.5〜
3.0である。これらの範囲よりもpHが高くなると、
反応速度が低下する傾向があり、pHがこれらの範囲よ
りも低くなると収率が低下する傾向にある。原料化合物
を仕込んだ水溶液に次亜塩素酸塩を滴下してゆくと、p
Hはアルカリ側に移行する。これを防止するためHCl
水を適時滴下し、pHを上記の範囲に保ちつつ反応を行
う。
【0037】本発明の反応の温度は、通常20〜50℃
であり、好ましくは25〜40℃である。反応温度がこ
の範囲を超えると反応収率の低下の傾向が生じ、この範
囲より低いと反応速度が低下する傾向がある。この反応
は発熱を伴うので、水浴等により冷却しながら反応させ
るのが好ましい。
であり、好ましくは25〜40℃である。反応温度がこ
の範囲を超えると反応収率の低下の傾向が生じ、この範
囲より低いと反応速度が低下する傾向がある。この反応
は発熱を伴うので、水浴等により冷却しながら反応させ
るのが好ましい。
【0038】本発明の反応時間は、反応温度、原料の仕
込み濃度や基質の種類にもよるが、通常は1.5〜30
時間である。反応の終点は薄層クロマトグラフィー、ガ
スクロマトグラフィー等で原料の消失を確認して定め
る。
込み濃度や基質の種類にもよるが、通常は1.5〜30
時間である。反応の終点は薄層クロマトグラフィー、ガ
スクロマトグラフィー等で原料の消失を確認して定め
る。
【0039】このようにして得られる反応液から目的の
生成物を単離するためには、通常の単離方法が使用でき
る。例えば、生成物の性質に応じて、精製蒸留、難溶性
の溶媒からの晶析、再結晶、あるいは各種クロマトグラ
フィーを採用できる。こうして得られた生成物は、融
点、沸点、IR、NMRスペクトル等によりその構造を
確認する。
生成物を単離するためには、通常の単離方法が使用でき
る。例えば、生成物の性質に応じて、精製蒸留、難溶性
の溶媒からの晶析、再結晶、あるいは各種クロマトグラ
フィーを採用できる。こうして得られた生成物は、融
点、沸点、IR、NMRスペクトル等によりその構造を
確認する。
【0040】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳しく
説明するが、本発明は、これらの実施例に何等限定され
るものではない。
説明するが、本発明は、これらの実施例に何等限定され
るものではない。
【0041】実施例1 1−ヒドロキシ−2−ブタノンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,2−ブタンジオール5.0g(0.05
6モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用
の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが
安定した後1.7NのNaOCl水溶液38.2ml
(0.067モル、1,2−ブタンジオールに対して
1.2当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下す
ると、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻
る。このときpHが7を超えないようにNaOClの滴
下をコントロールする。滴下していくとNaOClによ
りpHの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.
3〜2.5に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水
浴で冷却し、29〜31℃で反応を行った。約25時間
かけて滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより
原料の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チ
オ硫酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化
メチレンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧
濃縮し、得られたオイルを蒸留精製して、収率91.5
%で1−ヒドロキシ−2−ブタノンを得た。沸点160
℃。IR(KBr)ν(cm-1):3200、172
0、1430、1290、1170、920。 1HNM
R(60MHZ 、CDCl3 )δ(ppm):1.05
(t,3H)、2.4(q,2H)、4.4(s,2
H)、7.4(br.s,1H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,2−ブタンジオール5.0g(0.05
6モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用
の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが
安定した後1.7NのNaOCl水溶液38.2ml
(0.067モル、1,2−ブタンジオールに対して
1.2当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下す
ると、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻
る。このときpHが7を超えないようにNaOClの滴
下をコントロールする。滴下していくとNaOClによ
りpHの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.
3〜2.5に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水
浴で冷却し、29〜31℃で反応を行った。約25時間
かけて滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより
原料の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チ
オ硫酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化
メチレンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧
濃縮し、得られたオイルを蒸留精製して、収率91.5
%で1−ヒドロキシ−2−ブタノンを得た。沸点160
℃。IR(KBr)ν(cm-1):3200、172
0、1430、1290、1170、920。 1HNM
R(60MHZ 、CDCl3 )δ(ppm):1.05
(t,3H)、2.4(q,2H)、4.4(s,2
H)、7.4(br.s,1H)。
【0042】実施例2 ヒドロキシアセトンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,2−プロパンジオール5.0g(0.0
66モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整
用の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pH
が安定した後1.7NのNaOCl水溶液56.44m
l(0.10モル、1,2−プロパンジオールに対して
1.5当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下す
ると、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻
る。このときpHが7を超えないようにNaOClの滴
下をコントロールする。滴下していくとNaOClによ
りpHの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.
8〜3.4に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水
浴で冷却し、29〜36℃で反応を行った。約30時間
かけて滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより
原料の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チ
オ硫酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化
メチレンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧
濃縮し、得られたオイルを蒸留精製して、収率91.7
%でヒドロキシアセトンを得た。沸点145〜146
℃。IR(KBr)ν(cm-1):3200、171
0、1410、1290。 1HNMR(60MHZ 、C
DCl3 )δ(ppm):2.1(s,3H)、3.8
(s,2H)、4.3(br.s,1H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,2−プロパンジオール5.0g(0.0
66モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整
用の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pH
が安定した後1.7NのNaOCl水溶液56.44m
l(0.10モル、1,2−プロパンジオールに対して
1.5当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下す
ると、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻
る。このときpHが7を超えないようにNaOClの滴
下をコントロールする。滴下していくとNaOClによ
りpHの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.
8〜3.4に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水
浴で冷却し、29〜36℃で反応を行った。約30時間
かけて滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより
原料の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チ
オ硫酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化
メチレンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧
濃縮し、得られたオイルを蒸留精製して、収率91.7
%でヒドロキシアセトンを得た。沸点145〜146
℃。IR(KBr)ν(cm-1):3200、171
0、1410、1290。 1HNMR(60MHZ 、C
DCl3 )δ(ppm):2.1(s,3H)、3.8
(s,2H)、4.3(br.s,1H)。
【0043】実施例3 4−ヒドロキシ−2−ブタノンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,3−ブタンジオール5.0g(0.05
6モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用
の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが
安定した後1.7NのNaOCl水溶液33.68ml
(0.06モル、1,3−ブタンジオールに対して1.
06当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下する
と、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻る。
このときpHが7を超えないようにNaOClの滴下を
コントロールする。滴下していくとNaOClによりp
Hの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.5〜
2.5に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水浴で
冷却し、25〜40℃で反応を行った。約75分間かけ
て滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより原料
の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チオ硫
酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化メチ
レンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧濃縮
し、得られたオイルを蒸留精製して、収率85.2%で
4−ヒドロキシ−2−ブタノンを得た。沸点109〜1
10℃/30mmHg。IR(KBr)ν(cm-1):
3150、1720、1400、1160、910。 1
HNMR(60MHZ 、CDCl3 )δ(ppm):
1.42(s,3H)、2.6(t,2H)、3.6
(m,2H)、7.3(br.s,1H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,3−ブタンジオール5.0g(0.05
6モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用
の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが
安定した後1.7NのNaOCl水溶液33.68ml
(0.06モル、1,3−ブタンジオールに対して1.
06当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下する
と、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻る。
このときpHが7を超えないようにNaOClの滴下を
コントロールする。滴下していくとNaOClによりp
Hの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.5〜
2.5に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水浴で
冷却し、25〜40℃で反応を行った。約75分間かけ
て滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより原料
の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チオ硫
酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化メチ
レンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水硫酸
マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧濃縮
し、得られたオイルを蒸留精製して、収率85.2%で
4−ヒドロキシ−2−ブタノンを得た。沸点109〜1
10℃/30mmHg。IR(KBr)ν(cm-1):
3150、1720、1400、1160、910。 1
HNMR(60MHZ 、CDCl3 )δ(ppm):
1.42(s,3H)、2.6(t,2H)、3.6
(m,2H)、7.3(br.s,1H)。
【0044】実施例4 2,3−ブタンジオンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、2,3−ブタンジオール5.0g(0.05
6モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用
の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが
安定した後1.7NのNaOCl水溶液38.13ml
(0.067モル、2,3−ブタンジオールに対して
1.2当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下す
ると、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻
る。このときpHが7を超えないようにNaOClの滴
下をコントロールする。滴下していくとNaOClによ
りpHの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.
3〜2.2に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水
浴で冷却し、27〜38℃で反応を行った。約15時間
かけて滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより
原料の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チ
オ硫酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化
メチレンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧
濃縮し、得られたオイルを蒸留精製して、収率84.2
%で2,3−ブタンジオンを得た。沸点88℃。IR
(KBr)ν(cm-1):3000、1720、141
0、1350、1110、920。 1HNMR(60M
HZ 、CCl4 )δ(ppm):2.3(s,6H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、2,3−ブタンジオール5.0g(0.05
6モル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用
の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが
安定した後1.7NのNaOCl水溶液38.13ml
(0.067モル、2,3−ブタンジオールに対して
1.2当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下す
ると、pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻
る。このときpHが7を超えないようにNaOClの滴
下をコントロールする。滴下していくとNaOClによ
りpHの戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.
3〜2.2に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水
浴で冷却し、27〜38℃で反応を行った。約15時間
かけて滴下を行った後、ガスクロマトグラフィーにより
原料の消失を確認し反応終点とした。ついで、10%チ
オ硫酸ナトリウムで残存するNaOClを分解し、塩化
メチレンで生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧
濃縮し、得られたオイルを蒸留精製して、収率84.2
%で2,3−ブタンジオンを得た。沸点88℃。IR
(KBr)ν(cm-1):3000、1720、141
0、1350、1110、920。 1HNMR(60M
HZ 、CCl4 )δ(ppm):2.3(s,6H)。
【0045】実施例5 2−オクタノンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、2−オクタノール5.0g(0.038モ
ル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用の塩
酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが安定
した後1.7NのNaOCl水溶液23.09ml
(0.04モル、2−オクタノールに対して1.05当
量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下すると、p
Hは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻る。このと
きpHが7を超えないようにNaOClの滴下をコント
ロールする。滴下していくとNaOClによりpHの戻
りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.5〜3.0
に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水浴で冷却
し、25〜38℃で反応を行った。約8時間かけて滴下
を行った後、ガスクロマトグラフィーにより原料の消失
を確認し反応終点とした。ついで、10%チオ硫酸ナト
リウムで残存するNaOClを分解し、塩化メチレンで
生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧濃縮し、得
られたオイルを蒸留精製して、収率89.6%で2−オ
クタノンを得た。沸点172〜173℃。IR(KB
r)ν(cm-1):2960、2930、2860、1
720、1465、1410、1355、1220、1
160、1115、945、720。 1HNMR(60
MHZ 、CCl4 )δ(ppm):0.9(t,3
H)、1.1〜1.7(m,8H)、2.1(s,3
H)、2.4(t,2H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、2−オクタノール5.0g(0.038モ
ル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用の塩
酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが安定
した後1.7NのNaOCl水溶液23.09ml
(0.04モル、2−オクタノールに対して1.05当
量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下すると、p
Hは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻る。このと
きpHが7を超えないようにNaOClの滴下をコント
ロールする。滴下していくとNaOClによりpHの戻
りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.5〜3.0
に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水浴で冷却
し、25〜38℃で反応を行った。約8時間かけて滴下
を行った後、ガスクロマトグラフィーにより原料の消失
を確認し反応終点とした。ついで、10%チオ硫酸ナト
リウムで残存するNaOClを分解し、塩化メチレンで
生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧濃縮し、得
られたオイルを蒸留精製して、収率89.6%で2−オ
クタノンを得た。沸点172〜173℃。IR(KB
r)ν(cm-1):2960、2930、2860、1
720、1465、1410、1355、1220、1
160、1115、945、720。 1HNMR(60
MHZ 、CCl4 )δ(ppm):0.9(t,3
H)、1.1〜1.7(m,8H)、2.1(s,3
H)、2.4(t,2H)。
【0046】実施例6 シクロヘキサノンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、シクロヘキサノール5.0g(0.05モ
ル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用の塩
酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが安定
した後1.7NのNaOCl水溶液31.45ml
(0.055モル、シクロヘキサノールに対して1.1
当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下すると、
pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻る。この
ときpHが7を超えないようにNaOClの滴下をコン
トロールする。滴下していくとNaOClによりpHの
戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.8〜2.
5に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水浴で冷却
し、24〜39℃で反応を行った。約9時間かけて滴下
を行った後、ガスクロマトグラフィーにより原料の消失
を確認し反応終点とした。ついで、10%チオ硫酸ナト
リウムで残存するNaOClを分解し、塩化メチレンで
生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧濃縮し、得
られたオイルを蒸留精製して、収率92.1%でシクロ
ヘキサノンを得た。沸点155℃。IR(KBr)ν
(cm-1):2940、2860、1710、145
0、1430、1340、1310、1220、112
0、1040、900、860、740、650、49
0。 1HNMR(60MHZ 、CCl4 )δ(pp
m):1.8(m,4H)、2.3(m,6H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、シクロヘキサノール5.0g(0.05モ
ル)を水45gに溶解した液を仕込み、pH調整用の塩
酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わせ、pHが安定
した後1.7NのNaOCl水溶液31.45ml
(0.055モル、シクロヘキサノールに対して1.1
当量)をゆっくり滴下した。NaOClを滴下すると、
pHは3〜4まで振れ、安定したのち徐々に戻る。この
ときpHが7を超えないようにNaOClの滴下をコン
トロールする。滴下していくとNaOClによりpHの
戻りが悪くなるので、1Nの塩酸でpHを1.8〜2.
5に適宜調整した。滴下中発熱があるので、水浴で冷却
し、24〜39℃で反応を行った。約9時間かけて滴下
を行った後、ガスクロマトグラフィーにより原料の消失
を確認し反応終点とした。ついで、10%チオ硫酸ナト
リウムで残存するNaOClを分解し、塩化メチレンで
生成物を連続抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネ
シウムで乾燥し、濾過した後、有機層を減圧濃縮し、得
られたオイルを蒸留精製して、収率92.1%でシクロ
ヘキサノンを得た。沸点155℃。IR(KBr)ν
(cm-1):2940、2860、1710、145
0、1430、1340、1310、1220、112
0、1040、900、860、740、650、49
0。 1HNMR(60MHZ 、CCl4 )δ(pp
m):1.8(m,4H)、2.3(m,6H)。
【0047】実施例7 2−オキソブタン酸の製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、2−ヒドロキシブタン酸ナトリウム5.0g
(0.04モル)を水45gに溶解した液を仕込み、p
H調整用の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わ
せ、pHが安定した後1.7NのNaOCl水溶液4
0.63ml(0.072モル、2−ヒドロキシブタン
酸ナトリウムに対して1.8当量)をゆっくり滴下し
た。NaOClを滴下すると、pHは3〜4まで振れ、
安定したのち徐々に戻る。このときpHが7を超えない
ようにNaOClの滴下をコントロールする。滴下して
いくとNaOClによりpHの戻りが悪くなるので、1
Nの塩酸でpHを1.5〜2.5に適宜調整した。滴下
中発熱があるので、水浴で冷却し、26〜31℃で反応
を行った。約12時間かけて滴下を行った後、ガスクロ
マトグラフィーにより原料の消失を確認し反応終点とし
た。ついで、10%チオ硫酸ナトリウムで残存するNa
OClを分解し、塩化メチレンで生成物を連続抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過した後、有機層を減圧濃縮し、得られたオイルを蒸留
精製して、収率69.0%で2−オキソブタン酸を得
た。沸点84℃/20mmHg。IR(KBr)ν(c
m-1):3030、2940、2630、1750、1
470、1390、1210、1030、970、82
0、660。 1HNMR(60MHZ 、CCl4 )δ
(ppm):1.1(t,3H)、2.9(d,2
H)、9.5(br.s,1H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、2−ヒドロキシブタン酸ナトリウム5.0g
(0.04モル)を水45gに溶解した液を仕込み、p
H調整用の塩酸で系内のpHを1.0〜1.5に合わ
せ、pHが安定した後1.7NのNaOCl水溶液4
0.63ml(0.072モル、2−ヒドロキシブタン
酸ナトリウムに対して1.8当量)をゆっくり滴下し
た。NaOClを滴下すると、pHは3〜4まで振れ、
安定したのち徐々に戻る。このときpHが7を超えない
ようにNaOClの滴下をコントロールする。滴下して
いくとNaOClによりpHの戻りが悪くなるので、1
Nの塩酸でpHを1.5〜2.5に適宜調整した。滴下
中発熱があるので、水浴で冷却し、26〜31℃で反応
を行った。約12時間かけて滴下を行った後、ガスクロ
マトグラフィーにより原料の消失を確認し反応終点とし
た。ついで、10%チオ硫酸ナトリウムで残存するNa
OClを分解し、塩化メチレンで生成物を連続抽出し
た。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾
過した後、有機層を減圧濃縮し、得られたオイルを蒸留
精製して、収率69.0%で2−オキソブタン酸を得
た。沸点84℃/20mmHg。IR(KBr)ν(c
m-1):3030、2940、2630、1750、1
470、1390、1210、1030、970、82
0、660。 1HNMR(60MHZ 、CCl4 )δ
(ppm):1.1(t,3H)、2.9(d,2
H)、9.5(br.s,1H)。
【0048】実施例8 1,3−ジクロロアセトンの製造 NaOCl用滴下ロート、pH調製塩酸用滴下ロート、
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,3−ジクロロ−2−プロパノール5.0
g(0.039モル)を水45gに溶解した液を仕込
み、pH調整用の塩酸で系内のpHを2.0〜2.5に
合わせ、pHが安定した後1.7NのNaOCl水溶液
31.45ml(0.055モル、1,3−ジクロロ−
2−プロパノールに対して1.4当量)をゆっくり滴下
した。NaOClを滴下すると、pHは3〜4まで振
れ、安定したのち徐々に戻る。このときpHが7を超え
ないようにNaOClの滴下をコントロールする。滴下
していくとNaOClによりpHの戻りが悪くなるの
で、1Nの塩酸でpHを2.0〜3.0に適宜調整し
た。滴下中発熱があるので、水浴で冷却し、30〜35
℃で反応を行った。約14時間かけて滴下を行った後、
ガスクロマトグラフィーにより原料の消失を確認し反応
終点とした。ついで、10%チオ硫酸ナトリウムで残存
するNaOClを分解し、塩化メチレンで生成物を連続
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、有機層を減圧濃縮し、得られたオイル
を蒸留精製して、収率78.0%で1,3−ジクロロア
セトンを得た。沸点87〜88℃/12mmHg。IR
(KBr)ν(cm-1):2940、1750、173
0、1400、1300、1280、1190、111
0、940、820、770、690。 1HNMR(6
0MHZ 、CDCl3 )δ(ppm):4.3(s,4
H)。
pHメーター、温度計を備え付けた100ml四つ口フ
ラスコに、1,3−ジクロロ−2−プロパノール5.0
g(0.039モル)を水45gに溶解した液を仕込
み、pH調整用の塩酸で系内のpHを2.0〜2.5に
合わせ、pHが安定した後1.7NのNaOCl水溶液
31.45ml(0.055モル、1,3−ジクロロ−
2−プロパノールに対して1.4当量)をゆっくり滴下
した。NaOClを滴下すると、pHは3〜4まで振
れ、安定したのち徐々に戻る。このときpHが7を超え
ないようにNaOClの滴下をコントロールする。滴下
していくとNaOClによりpHの戻りが悪くなるの
で、1Nの塩酸でpHを2.0〜3.0に適宜調整し
た。滴下中発熱があるので、水浴で冷却し、30〜35
℃で反応を行った。約14時間かけて滴下を行った後、
ガスクロマトグラフィーにより原料の消失を確認し反応
終点とした。ついで、10%チオ硫酸ナトリウムで残存
するNaOClを分解し、塩化メチレンで生成物を連続
抽出した。集めた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥
し、濾過した後、有機層を減圧濃縮し、得られたオイル
を蒸留精製して、収率78.0%で1,3−ジクロロア
セトンを得た。沸点87〜88℃/12mmHg。IR
(KBr)ν(cm-1):2940、1750、173
0、1400、1300、1280、1190、111
0、940、820、770、690。 1HNMR(6
0MHZ 、CDCl3 )δ(ppm):4.3(s,4
H)。
【0049】
【発明の効果】本発明の製造方法により、高価な触媒や
特殊な設備を必要とすることなく、二級水酸基と一級水
酸基とを併せもつ化合物の二級水酸基のみを、選択的に
かつ高収率で酸化することができる。
特殊な設備を必要とすることなく、二級水酸基と一級水
酸基とを併せもつ化合物の二級水酸基のみを、選択的に
かつ高収率で酸化することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 49/175 A 9049−4H 49/385 A 9049−4H 49/487 51/373 9450−4H 59/01 9450−4H
Claims (5)
- 【請求項1】 少なくとも二級水酸基を有する化合物を
水中、酸性下、次亜塩素酸塩で処理することにより、二
級水酸基を選択的に酸化して対応するオキソ化合物を製
造する方法。 - 【請求項2】 少なくとも二級水酸基を有する化合物
が、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 、R2 はそれぞれ、一級水酸基、三級水酸
基、ニトロ基、カルボキシル基、炭素数1〜20のアル
コキシ基、炭素数3〜8のシクロアルキル基、及び/又
はハロゲン原子を置換基として有することある、炭素数
1〜20のアルキル基を表し、また、R1 とR2 が結合
して単環もしくは縮合多環の炭化水素環もしくは複素環
を形成していてもよい。)で表されるものであることを
特徴とする請求項1記載の方法。 - 【請求項3】 少なくとも二級水酸基を有する化合物が
一般式(II) 【化2】 (式中、nは、2〜5を、R3 は水素原子、一級水酸
基、三級水酸基、ニトロ基、カルボキシル基、及び/又
はハロゲン原子を置換基として有することある、炭素数
1〜20のアルキル基もしくは炭素数1〜20のアルコ
キシ基、ニトロ基、カルボキシル基もしくはそのエステ
ル、又はハロゲン原子を表す。)で表されるシクロアル
カノールである請求項1又は請求項2記載の方法。 - 【請求項4】 少なくとも二級水酸基を有する化合物が
2〜5個の二級水酸基を有する化合物である請求項1な
いし請求項3いずれか1項に記載の方法。 - 【請求項5】 次亜塩素酸塩が次亜塩素酸ナトリウムで
ある、請求項1ないし請求項4いずれか1項に記載の方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34035994A JPH08176055A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | オキソ化合物の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34035994A JPH08176055A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | オキソ化合物の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08176055A true JPH08176055A (ja) | 1996-07-09 |
Family
ID=18336190
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34035994A Pending JPH08176055A (ja) | 1994-12-27 | 1994-12-27 | オキソ化合物の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08176055A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998000382A1 (en) * | 1996-07-02 | 1998-01-08 | Toray Industries, Inc. | Processes for the preparation of optically active ketones |
| JP2007008850A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Koei Chem Co Ltd | モノヒドロキシアセトンの製造法 |
-
1994
- 1994-12-27 JP JP34035994A patent/JPH08176055A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1998000382A1 (en) * | 1996-07-02 | 1998-01-08 | Toray Industries, Inc. | Processes for the preparation of optically active ketones |
| JP2007008850A (ja) * | 2005-06-30 | 2007-01-18 | Koei Chem Co Ltd | モノヒドロキシアセトンの製造法 |
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