JPH08176331A - ポリ乳酸多孔質フイルム及びその製造方法 - Google Patents

ポリ乳酸多孔質フイルム及びその製造方法

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JPH08176331A
JPH08176331A JP32585394A JP32585394A JPH08176331A JP H08176331 A JPH08176331 A JP H08176331A JP 32585394 A JP32585394 A JP 32585394A JP 32585394 A JP32585394 A JP 32585394A JP H08176331 A JPH08176331 A JP H08176331A
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JP
Japan
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film
polylactic acid
stretching
porous film
optically active
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JP32585394A
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English (en)
Inventor
Norifumi Hirota
憲史 廣田
Jun Kamo
純 加茂
Akihiro Sakimae
明宏 崎前
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Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Publication date
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  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 実質的にポリ乳酸のみからなり、自然環境中
での生分解性を有し、医療材料や衛生材料等として好適
なポリ乳酸多孔質フイルム及びその製造方法を提供す
る。 【構成】 光学活性なポリ乳酸からなり、フイルム中に
微細孔を10〜60体積%有するポリ乳酸多孔質フイル
ムを、(1)光学活性なポリ乳酸を未延伸のフィルムに
する工程、(2)該未延伸フイルムを90℃以下の温度
で、少なくとも一方向に初期長の5倍以上に延伸する工
程を含んで製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ乳酸多孔質フイル
ム及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリ
オレフイン系樹脂に非相溶性物質を配合してフイルム化
した後、延伸して多孔質フイルムとする方法が知られて
いる。このような多孔質フイルムは医療材料、衛生材
料、包装材料等の種々の分野で使い捨ての用途に使用さ
れている。しかしながら、このようなフイルムは自然環
境中で分解されないため、現在大きな社会問題となって
いる。
【0003】自然環境中で分解される材料からなる多孔
質フイルムは特開平5−247245号公報に提案され
ているが、フイルムを多孔質化させるために充填剤が添
加されるが、この充填剤がフイルム中に残留するという
問題があり、充填剤の種類によってはかかる多孔質フイ
ルムを医療用、衛生用等に用いることができないという
問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した如
き問題点を有さず、自然環境中で生分解性を有し、且つ
充填剤等の残留成分のないポリ乳酸多孔質フイルム及び
その製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、光学活
性なポリ乳酸からなり、フイルム中に微細孔を10〜6
0体積%有するポリ乳酸多孔質フイルム、及び次の工程
を含むポリ乳酸多孔質フイルムの製造方法にある。 (1)光学活性なポリ乳酸を未延伸のフイルムにする工
程 (2)該未延伸フイルムを90℃以下の温度で、少なく
とも一方向に初期長の5倍以上に延伸する工程
【0006】本発明で用いられる光学活性なポリ乳酸
は、光学活性なエナンチオマーであるL−乳酸又はD−
乳酸の単位を90モル%以上含有するポリ乳酸をいい、
DSC等の測定により明瞭な融点を有する結晶性重合体
である。
【0007】なお、本発明のフイルムとしての性能を損
なわない範囲であれば、少量の他の共重合性成分が共重
合されていてもよい。好ましい他の共重合性成分の具体
例としては、例えばグリコール酸、3−ヒドロキシ酪
酸、4−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ吉草酸等が挙
げられる。これらの共重合性成分は、乳酸と直接脱水重
縮合により合成してもよく、又、乳酸の環状二量体であ
るラクチドとグリコリド、ε−カプロラクトン等の環状
エステルとの開環重合により合成したものでもよい。
【0008】本発明で用いられる光学活性なポリ乳酸
は、公知の任意の方法により合成される。例えば、乳酸
を不活性気体中又は減圧下で直接脱水してポリ乳酸とす
る直接重合法や、乳酸を環状二量体とした後に開環重合
してポリ乳酸とする方法等が挙げられる。これらの反応
の際に適宜触媒を用いて反応の速度を上げたりすること
もできる。
【0009】本発明で用いられるポリ乳酸の分子量は、
得られるフイルムの機械的強度の観点から重量平均分子
量で2万以上であるものが好ましい。
【0010】本発明のポリ乳酸多孔質フイルムは、多孔
質構造が形成され、フイルム中に微細孔を空孔率で10
〜60体積%有するものである。微細孔が10体積%未
満では、フイルムの自然環境中での分解速度が遅く、
又、通気性や透湿性が低いために医療用途や衛生用途に
適しにくい面がある。又、微細孔が60体積%を超える
と、フイルムの機械的物性が著しく低下する傾向となる
ため好ましくない。
【0011】本発明におけるポリ乳酸多孔質フイルムを
製造するには、少なくとも(1)光学活性なポリ乳酸を
未延伸のフイルムにする工程、(2)かかるポリ乳酸の
未延伸フイルムを90℃以下の温度で少なくとも一方向
に初期長の5倍以上に延伸する工程を含むことが必要で
ある。
【0012】(1)の工程においては、光学活性なポリ
乳酸をフイルム化する公知の任意の方法を用いることが
できる。例えば、光学活性なポリ乳酸を加熱溶融して、
押出機の先端に取り付けたTダイから押し出して未延伸
のフイルムとする方法、光学活性なポリ乳酸を溶媒中に
溶解した溶液を平滑なガラス基板上にキャストして、そ
の後溶媒を蒸発させて未延伸のフイルムとする方法、さ
らには光学活性なポリ乳酸を溶媒中に溶解した溶液を平
滑なガラス基板上にキャストした後、これを非溶媒中に
浸漬して溶媒を除去し未延伸のフイルムとする方法等が
用いられる。用いるTダイ等の形状、サイズ等は目的と
する多孔質フイルムの使用目的に応じて適宜選択すれば
よく、特に限定されるものではない。
【0013】このようにして製造された光学活性なポリ
乳酸からなる未延伸フイルムは、必要に応じてアニール
することにより結晶状態を制御した後、次の延伸工程に
供される。(2)の延伸工程においては、この未延伸フ
イルムを90℃以下の温度で少なくとも一方向に初期長
の5倍以上に延伸する。
【0014】延伸処理は一定のサイズのフイルムをバッ
チで延伸する方法や連続したフイルムを連続的に延伸す
る方法のいずれの方法によってもよい。又、一軸延伸、
逐次二軸延伸、同時二軸延伸等いずれの方法で行っても
よく、少なくとも一方向に初期長の5倍以上に延伸する
ことが重要である。さらに又、延伸は一段で行ってもよ
く、温度、延伸倍率、変形速度等を変えて多段方式で行
ってもよい。例えば、室温以下の温度で一軸冷延伸を行
った後、90℃以下の温度で同一方向に総延伸倍率が初
期長の5倍以上となるように延伸する等の任意の延伸方
式を採用してよい。
【0015】延伸温度は90℃以下の温度である必要が
あり、延伸温度が90℃を超えると、延伸フイルム中に
微細孔が形成されにくく多孔質構造となりにくい。又、
延伸倍率は少なくとも一方向に初期長の5倍以上である
ことが必要であり、延伸倍率が5倍未満では、延伸フイ
ルム中の微細孔の形成が不十分であり、10体積%以上
の空孔率を有するフイルムを得ることが困難となる。
【0016】本発明の実施に際しては、目的に応じて適
宜(2)の延伸工程の後で延伸したフイルムを緊張下で
熱処理を行ってもよい。
【0017】本発明における上記(1)及び(2)の工
程の実施は、各々バッチで行ってもよいが、これらの工
程を連続させて行ってもよい。
【0018】本発明においては、上記(1)及び(2)
の工程を含む製造方法により、ポリ乳酸フイルム中に微
細孔を10〜60体積%有する多孔質化された構造を形
成することができる。
【0019】本発明によるポリ乳酸多孔質フイルムは、
その使用目的に応じて、そのままの状態で用いたり、又
は任意の形態に加工して用いることができる。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、これらに限定されるものではない。
【0021】実施例1 重量平均分子量が450,000であるポリL−乳酸を
クロロホルムに溶解し、その溶液をガラス基板上にキャ
ストした。この後、クロロホルムを蒸発させて未延伸の
ポリL−乳酸フイルムを作成した。
【0022】しかる後、かかる未延伸フイルムをガラス
基板から剥離し、剥離したフイルムを窒素雰囲気下70
℃で8倍に一軸延伸し、次いで75℃で2分間緊張下で
定長熱処理を行った。
【0023】得られた一軸延伸フイルムは膜厚12.5
μmであり、延伸方向の強度は37.5kg/mm2
伸度33.5%であり、又、この延伸フイルムは微細孔
を有する多孔質構造を形成しており、空孔率が43.5
体積%であった。
【0024】実施例2 実施例1で得た未延伸フイルムを窒素雰囲気下90℃で
10倍に一軸延伸し、次いで95℃で2分間緊張下で定
長熱処理を行った。
【0025】得られた一軸延伸フイルムは膜厚9.8μ
mであり、延伸方向の強度は31.5kg/mm2、伸
度38.5%であり、又、この延伸フイルムは微細孔を
有する多孔質構造を形成しており、空孔率が57.8体
積%であった。
【0026】実施例3 重量平均分子量が224,000、融点178℃のポリ
L−乳酸を190℃でTダイより溶融押出して未延伸フ
イルムとした。
【0027】しかる後、かかる未延伸フイルムを80℃
で5倍に一軸延伸し、次いで90℃で緊張下で定長熱処
理を行った。
【0028】得られた一軸延伸フイルムは膜厚25.3
μmであり、延伸方向の強度は31.5kg/mm2
伸度28.5%であり、又、この延伸フイルムは微細孔
を有する多孔質構造を形成しており、空孔率が23.8
体積%であった。
【0029】比較例1 実施例3において、未延伸フイルムを100℃で一軸延
伸した以外は実施例3と同様にして延伸フイルムを得
た。得られた延伸フイルムは、微細孔がなく非多孔質で
あった。
【0030】比較例2 実施例3において、未延伸フイルムを90℃で3倍に一
軸延伸した以外は実施例3と同様にして延伸フイルムを
得た。得られた延伸フイルムは、不十分な多孔質であ
り、空孔率3.2体積%であった。
【0031】実施例4 実施例1で得た未延伸フイルムを110℃で24時間ア
ニールした後、20℃で1.1倍に一軸冷延伸し、次い
で90℃で同一方向に総延伸倍率8倍となるように延伸
し、次いで95℃で緊張下で定長熱処理を行った。
【0032】得られた一軸延伸フイルムは膜厚11.9
μmであり、延伸方向の強度は28.0kg/mm2
伸度25.1%であり、又、この延伸フイルムは微細孔
を有する多孔質構造を形成しており、空孔率が41.3
体積%であった。
【0033】実施例5 実施例1で得た未延伸フイルムを110℃で3時間アニ
ールした後、90℃で縦、横それぞれ2倍に二軸延伸
し、さらに90℃で縦方向に3倍に一軸延伸し、次いで
95℃で緊張下で定長熱処理を行った。
【0034】得られた多段延伸フイルムは膜厚13.3
μmであり、縦方向の強度は29.4kg/mm2、伸
度21.3%であり、又、この多段延伸フイルムは微細
孔を有する多孔質構造を形成しており、空孔率が31.
9体積%であった。
【0035】
【発明の効果】本発明によるポリ乳酸多孔質フイルム
は、実質的にポリ乳酸のみからなるため、自然環境中で
の生分解性を有し、又、充填剤等の残留成分もなく、空
孔率で10〜60体積%の微細孔を有するため、医療材
料や衛生材料等の用途に好適なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 C08L 67:04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学活性なポリ乳酸からなり、フイルム
    中に微細孔を10〜60体積%有するポリ乳酸多孔質フ
    イルム。
  2. 【請求項2】 ポリ乳酸がL−乳酸単位90モル%以
    上、又はD−乳酸単位が90モル%以上であることを特
    徴とする請求項1記載のポリ乳酸多孔質フイルム。
  3. 【請求項3】 次の工程を含むポリ乳酸多孔質フイルム
    の製造方法。 (1)光学活性なポリ乳酸を未延伸のフイルムにする工
    程 (2)該未延伸フイルムを90℃以下の温度で、少なく
    とも一方向に初期長の5倍以上に延伸する工程
JP32585394A 1994-12-27 1994-12-27 ポリ乳酸多孔質フイルム及びその製造方法 Pending JPH08176331A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6600008B1 (en) 1998-07-22 2003-07-29 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Aliphatic polyester film and gas barrier film
CN102791465A (zh) * 2010-03-30 2012-11-21 尤妮佳股份有限公司 具有透湿性和防水性的膜及其制造方法
CN109575538A (zh) * 2017-09-29 2019-04-05 东丽先端材料研究开发(中国)有限公司 一种微多孔取向聚乳酸薄膜

Cited By (4)

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US6600008B1 (en) 1998-07-22 2003-07-29 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Aliphatic polyester film and gas barrier film
US6649732B2 (en) 1998-07-22 2003-11-18 Toyo Boseki Kabushiki Kaisha Aliphatic polyester film and gas barrier film
CN102791465A (zh) * 2010-03-30 2012-11-21 尤妮佳股份有限公司 具有透湿性和防水性的膜及其制造方法
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