JPH08184307A - 仮止めボルト - Google Patents

仮止めボルト

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JPH08184307A
JPH08184307A JP33947694A JP33947694A JPH08184307A JP H08184307 A JPH08184307 A JP H08184307A JP 33947694 A JP33947694 A JP 33947694A JP 33947694 A JP33947694 A JP 33947694A JP H08184307 A JPH08184307 A JP H08184307A
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hole
rod
shaped member
pin
bolt
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JP33947694A
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English (en)
Inventor
Kenji Furuumi
賢二 古海
Tomoaki Konoue
友明 鴻上
Tadashi Yamamoto
正 山本
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Nagaki Seiki Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
Original Assignee
Nagaki Seiki Co Ltd
Daiwa House Industry Co Ltd
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ナット17を強く締め付けて建築部材24・2
5を強く仮止めすることが出来、そのナット17を回す
ときボルト16がナット17と伴回りしない仮止めボル
トを得る。 【構成】桿状部材18の一端から桿状部材18の軸芯1
1の方向に沿ってボルト16が突き出ており、桿状部材
18の他端部分に軸芯11に直交する貫通孔14が開け
られており、貫通孔14の片側の開口12が他の片側の
開口13よりも大きく、貫通孔14の内部壁面に大きさ
の異なる開口12・13の寸法差に応じた段差22が形
成されており、大きい開口12に嵌合して段差22に突
き当たる形状の太い部分23と、小さい開口13に嵌合
する形状の細い部分20とから成るピン19が貫通孔1
4に摺動自在に嵌め込まれた仮止ボルト本体30と、桿
状部材18に外嵌する空洞31を有する円筒形ワッシャ
ー29とによって仮止めボルト21を構成し、桿状部材
18の外面と円筒形ワッシャー29の空洞の内面との双
方に、桿状部材18の軸芯11を中心とする回転方向に
おいて係合する凹凸32・33・34・35を付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として建築部材の組
立工事に使用される仮止めボルトに関するものである。
【従来の技術】建築部材の組立工事においては、組み立
てる鉄骨柱や鉄骨梁、外壁パネル等の建築部材の開けら
れた螺子孔を重ね合わせ、シノやボルトを重ね合わせた
孔に差し込んで建築部材間を仮止めし、又、螺子山の刻
設されていない孔の開けられた建築部材では孔を合わせ
てから万力によって部材間を仮止めし、その仮止め状態
において部材をずらす等して仮組立ての建築部材間の位
置合わせを行い、その後、それらの重ね合わせた孔に差
し込んだボルトを本締めして建築部材を組み立ててい
る。
【0002】かかる工法では、建築部材間の接合位置調
整のために差し込まれるシノによって重ね合わせた孔が
傷付けられ、又、仮止めに用いたボルトが孔から外れな
くなったり、そのボルトの螺子山が傷め付けられたりし
ている。又、万力は、足場の高い所での建築部材間の仮
止めには使い難い。そして又、建築部材の重ね合わせた
孔の位置から建築部材の端縁に到る距離の大きい場合
や、重ね合わせた部材があまり厚い場合には、建築部材
間の仮止めに万力が使えなくなる場合もある。
【0003】この点を考慮して本発明者は、重ね合わさ
れる建築部材の組立用孔に挿抜自在に差し込んで建築部
材間を仮止めすることの出来る仮止めボルトを考案し、
実願平4−32740号に開示している。図10、図1
1、図12および図13は、その実願平4−32740
号に開示した考案(以下、先願発明と言う。)に係る仮
止めボルト21を図示するものである。すなわち、先願
発明に係る仮止めボルト21は、軸芯11に直交してお
り両端の開口12・13の口径が異なる貫通孔14が一
端に開けられており、他端に断面の縦横の方向を示す目
印15が付けられており、且つ、目印15のある当該他
端部分がボルト16になっていてナット17が螺着され
ており、軸芯11が真っ直ぐな桿状部材18によって構
成され、長さが貫通孔14の長さと同じかそれよりも短
く、一端の太さが貫通孔14の口径の小さい方の開口1
3の口径よりも細く、他端の太さが当該口径の小さい開
口13の口径よりも太くなったピン19が、その太さが
細い一端20を口径の小さい開口13の外側に出没自在
に貫通孔14に装填されている。
【0005】桿状部材18のボルト16を構成する部分
は、貫通孔14の開けられている他の部分の太さよりも
細くなっており、寸切ボルトの先端側にパイプを差し込
んで太くし、そのパイプの分だけ太くなった部分に貫通
孔14を開けて桿状部材18が作られる。目印15は、
図11と図12と図13に図示する如くボルト16の先
端周縁の片側を削り、或いは、ボルト16の先端に刻印
し、或いは又、ボルト16の先端にペンキを塗着し、或
いは又、図10に図示する如くボルト16の先端に三角
形状突起を付ける等して付けられる。貫通孔14は、細
いドリルによって開けた孔の途中まで太い別のドリルを
差し込み、その後から太いドリルを差し込んで出来る太
い孔部分12を長くし、太いドリルを途中まで差し込ん
だ場合に残る細い孔13を短くし、太いドリルを途中ま
で差し込んで貫通孔14の途中に内径の変わる段差22
が出来る。
【0006】ピン19は、貫通孔14の内径の大きい部
分12に嵌合する太い部分23を短くし、内径の細い部
分13に嵌合する細い部分20を長くし、そうすること
によって、その細い部分20が貫通孔14から十分長く
突き出るようになっている。その場合、口径の大きい貫
通孔14の開口12の周縁を押し潰して貫通孔内部より
内径を小さくし、そうすることによって、貫通孔14に
装填したピン19が、その口径の大きい開口12から脱
落しないようになる。
【0007】仮止めボルト21は、次のように使用され
る。すなわち、まず、図13に図示する如く貫通孔14
の口径の小さい開口13を上に向け、或いは、図11に
図示する如く貫通孔14を横向きにして、仮止めボルト
21を仮止めすべき建築部材24・25の重ね合わされ
た孔26・27に差し込み、図12に図示する如く貫通
孔14を反対側に突き出してからボルト16を回して貫
通孔14の口径の小さい開口13を下に向ける。その貫
通孔14の口径の小さい開口13を下に向けた状態で
は、貫通孔14に装填したピン19が自重によって滑り
落ち、その細い先端20が貫通孔14から下向きに突き
出ることになる(図12)。そのようにピン19の細い
先端20が貫通孔14から下向きに突き出た状態におい
てナット17を締めると、ナット17とピン19の間で
孔26・27の周縁が挟まれることになり、それによっ
て重ね合わせた建築部材24と25の間が仮止めされる
ことになる。
【0008】先願発明に係る仮止めボルト21を建築部
材24・25の孔26・27から外すときは、ナット1
7を弛めてボルト16を回し、孔26・27に挿入する
場合のように貫通孔14の口径の小さい開口13を上向
きにする。そうするとピン19は自重によって貫通孔1
4の中で下向きに滑り、貫通孔14の口径の小さい開口
13から突き出ていたピン19の細い先端20が貫通孔
14の中へと落ち込むことになり(図13)、ピン19
が建築部材の孔26・27の周囲に引っ掛かることが無
くなるので、建築部材の孔26・27から仮止めボルト
21を抜き取ることが出来るようになる。
【0009】先願発明に係る仮止めボルト21は、ボル
ト16の回転に応じてピン19が出没し、孔26・27
の周縁に引っ掛かる仮止め可能な状態と孔26・27に
挿抜自在な状態に変化する。その変化の仕方は、ボルト
16に付けた目印15が上向きになるか下向きになるか
によって、仮止めする孔26・27に差し込んだ側から
ハッキリと目視確認することが出来る。このため、仮止
めする建築部材24・25が大きいものであって、差し
込んだ側からピン19の突き出される裏側を見ることが
出来ない場合でも、ピン19が貫通孔14から突き出て
いるか否かを確認することが出来、それによって建築部
材24・25を確りと仮止めすることが出来、又、建築
部材24・25からの取り外しもスムースになる。そし
て先願発明に係る仮止めボルト21は、建築部材24・
25の孔26・27に螺着するものではなく、孔26・
27の周縁を挟持するものであるから、孔26・27が
螺子孔であってもその螺子山を傷付けることなく、一種
類の仮止めボルト21によって大小異なる螺子孔26・
27の仮止めに使用することが出来、太さの異なる種々
のボルトを用意する必要がなくなり、仮止め作業が標準
化され効率よく作業することが出来る等の利点がある。
【0010】先願発明には、建築部材24・25が薄手
のものであって、仮止めボルト21の孔26・27に差
し込む先端部分が必要以上に長くなる場合には、図10
に図示する如く円筒形ワッシャー29をボルト16に装
着して孔26・27への差し込む部分を実質的に短くす
ることも開示されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記先願発明に係る仮
止めボルト21は、2つの建築部材24・25を仮止め
挟持するに当たり、それらの孔26・27から突き出た
桿状部材18の先端(ピン19)を把持せずに、それら
の孔26・27の片側に突き出ているナット17だけを
回して使用されるものである。そのように建築部材24
・25の片側に突き出ているナット17だけを回して使
用されるものであるから、ナット17を回すときボルト
16も伴回りし易く、その伴回りによって桿状部材18
の先端の貫通孔14の口径の小さい開口13が上向きに
なり、ピン19が貫通孔14の中に入り込んでしまって
建築部材24・25を仮止めすることが出来なくなった
り、それとは逆に、桿状部材18の先端の貫通孔14の
口径の小さい開口13が下向きになり、ピン19が貫通
孔14から突き出て孔26・27から仮止めボルト21
を取り外すことが出来なくなることが起きる。
【0012】勿論、その場合、孔26・27から突き出
たボルト16の後端をペンチ等で把持しつつナット17
を回す方法も考えられる。しかしその場合には、その把
持するペンチ等によってボルト16の螺子山が押し潰さ
れてしまい、ナット17を回し得なくなり、その結果、
仮止めボルト21を孔26・27から取り外し得なくな
るような不具合も生じ得る。
【0013】そして、なによりも、その場合は両手使い
になるし、ボルト16の後端をペンチで把持しつつナッ
ト17を回そうとしても、モンキーやスパナがペンチに
当たって回し辛くなる。また、上記先願発明に係る仮止
めボルト21の貫通孔14はドリルによって開けた円形
孔であり、そこに嵌合するピン19を、例えば桿状部材
18の太さと同じ程度に太くすることは出来ない。その
結果、ピン19は折れ曲がり易い細いものとなり、建築
部材24・25を強く把持仮止めし得なくなる。
【0014】
【発明の目的】そこで本発明は、上記の先願発明に係る
仮止めボルトを改善し、ナット17を強く締め付けて建
築部材24・25を強く仮止めすることが出来、而も、
そのナット17を回すとき桿状部材18がナット17と
伴回りせず、貫通孔18の開口12・13が所要の方向
に向いたままにすることが出来るようにすることを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明に係る仮
止めボルト(21)は、(a) 桿状部材(18)の一
端から桿状部材(18)の軸芯(11)の方向に沿って
ボルト16が突き出ており、(b) 桿状部材(18)
の他端部分に軸芯(11)に直交する貫通孔(14)が
開けられており、(c) その貫通孔(14)の片側の
開口(12)が他の片側の開口(13)よりも大きく、
(d) その貫通孔(14)の内部壁面に、それらの大
きさの異なる開口(12)・(13)の寸法差に応じた
段差(22)が形成されており、(e) それら大きい
開口(12)に嵌合し、段差(22)に突き当たる形状
の太い部分(23)と、小さい開口(13)に嵌合する
形状の細い部分(20)とから成るピン(19)が、そ
の太い部分(23)を大きい開口(12)に嵌め合わ
せ、細い部分(20)を小さい開口(13)に嵌め併せ
て貫通孔(14)に摺動自在に嵌め込まれており、
(g) ピン(19)の全長が貫通孔(14)の長さ以
下になっており、(h) ピンの太い部分(23)の長
さが、大きい開口(12)の口先から段差(22)まで
の深さよりも短く、(i) ピン(19)の細い部分
(20)の長さが、小さい開口(13)の口先から段差
(22)までの深さよりも長くなっている仮止ボルト本
体(30)と、桿状部材(18)に外嵌する空洞(3
1)を有する円筒形ワッシャー(29)とによって構成
され、(j) 嵌合する桿状部材(18)の外面と円筒
形ワッシャー(29)の空洞の内面との双方に、桿状部
材(18)の軸芯(11)を中心とする回転方向におい
て係合する凹凸(32)・(33)・(34)・(3
5)が形成されていることを第1の特徴とするものであ
る。
【0016】本発明に係る仮止めボルト(21)の第2
の特徴は、上記第1の特徴に加えて、円筒形ワッシャー
(29)の外面に目印(15)が付けられていることに
ある。
【0017】本発明に係る仮止めボルト(21)の第3
の特徴は、上記第1の特徴に加えて、円筒形ワッシャー
(29)の外面に、軸芯(11)を中心とする回転方向
においてモンキーの把持面に係合する凹凸(36)・
(37)が形成されていることにある。
【0018】本発明に係る仮止めボルト(21)の第4
の特徴は、上記第3の特徴に加えて、桿状部材(18)
の外面の凹凸(32)・(33)と、円筒形ワッシャー
(29)の空洞(31)の内面の凹凸(34)・(3
5)と、円筒形ワッシャー(29)の外面の凹凸(3
6)・(37)が、正六角形の辺と頂点に対応する形状
になっていることにある。
【0019】本発明に係る仮止めボルト(21)の第5
の特徴は、上記第1の特徴に加えて、桿状部材(18)
の貫通孔(14)にピン(19)が嵌め込まれ、その大
きい開口(12)の周縁がかしめられてピン(19)の
貫通孔(14)からの脱落が止められており、仮止めボ
ルト本体(30)にボルト側から円筒形ワッシャー(2
9)が嵌め込まれており、ボルト(16)に螺着したナ
ット(17)によって円筒形ワッシャー(29)の脱落
が止められており、ナット(17)を螺着したボルト1
6の先端の螺子山がかしめられていてナット(17)が
ボルト(16)に閉じ込められていることにある。
【0020】本発明に係る仮止めボルト(21)の第6
の特徴は、上記第1の特徴に加えて、桿状部材(18)
の貫通孔(14)が軸芯(11)の方向に長くなった長
孔になっており、ピン(19)の断面が貫通孔(14)
の形状に応じた扁平形をなし、貫通孔(14)に嵌合す
るピン(19)の細い部分(20)のボルト側(16)
の表面が、軸芯(11)に直交する平面(39)になっ
ていることにある。
【0021】本発明に係る仮止めボルト(21)の第7
の特徴は、上記第1の特徴に加えて、上記第2の特徴、
上記第3の特徴、上記第4の特徴、上記第5の特徴およ
び上記第6の特徴の中の何れか2以上の特徴を具備する
ことにある。
【0022】
【作用】本発明に係る仮止めボルト(21)では、嵌合
する桿状部材(18)の外面と円筒形ワッシャー(2
9)の空洞の内面との双方に、桿状部材(18)の軸芯
(11)を中心とする回転方向において係合する凹凸
(32)・(33)・(34)・(35)が形成されて
いるので、円筒形ワッシャー(29)を把持してナット
(17)を回せば桿状部材(18)はナット(17)と
伴回りすることはない。従って、ナット(17)を回す
際に貫通孔(14)の先端の開口(12)・(13)の
向きが変わることはなく、建築部材(24)・(25)
を確実に締め付けて仮止めすることが出来、また、建築
部材(24)・(25)から仮止めボルト(21)を取
り外すことが出来る。
【0023】特に、円筒形ワッシャー(29)の外面
に、軸芯(11)を中心とする回転方向においてモンキ
ーの把持面に係合する凹凸(36)・(37)を形成し
たものでは、ナット(17)を回す際に、円筒形ワッシ
ャー(29)をモッキーやスパナ等によって伴回りしな
いように確実に把持することが出来る。
【0024】そして、桿状部材(18)の外面の凹凸
(32)・(33)と、円筒形ワッシャー(29)の空
洞(31)の内面の凹凸(34)・(35)と、円筒形
ワッシャー(29)の外面の凹凸(36)・(37)
を、正六角形の辺と頂点に対応する形状にしたもので
は、ボルトやナットを製造する慣用手段によって桿状部
材(18)や円筒形ワッシャー(29)を加工すること
が出来、仮止めボルト(21)が経済的に得られる。
【0025】また、大きい開口(12)の周縁をかしめ
てピン(19)の貫通孔(14)からの脱落を止め、仮
止めボルト本体(30)のボルト側に円筒形ワッシャー
(29)を嵌め込んでナット(17)を螺着してからボ
ルト16の先端の螺子山をかしめたものでは、仮止めボ
ルト(21)の使用に際し、ピン(19)やナット(1
7)や円筒形ワッシャー(29)が桿状部材(18)が
外れてなくなると言う不具合を生じない。
【0026】そして更に、桿状部材(18)の貫通孔
(14)を軸芯(11)の方向に長くなった長孔とし、
ピン(19)の断面形状を貫通孔(14)の形状に応じ
た扁平形とし、貫通孔(14)に嵌合するピン(19)
の細い部分(20)のボルト側16の表面を、軸芯(1
1)に直交する平面(39)としたものでは、ナット
(17)を強く締め付けてもピン(14)が折れ曲がる
ことはなく、その結果、建築部材(24)・(25)を
強く挟持することが出来るようになる。
【0027】
【実施例】以下、図示する実施例により本発明を説明す
る。図1と図2は、仮止めボルト本体30を図示するも
のである。18は、桿状部材である。桿状部材の一端か
ら桿状部材18の軸芯11の方向に沿ってボルト16が
突き出ている。桿状部材18の他端部分には軸芯11に
直交する貫通孔14が開けられている。その貫通孔14
の片側の開口12は他の片側の開口13よりも大きく、
その貫通孔14の内部壁面には寸法の異なるそれらの開
口12・13の寸法差に応じた段差22が形成されてい
る。貫通孔14には、大きい開口12に嵌合して段差2
2に突き当たる形状の太い部分23と、小さい開口13
に嵌合する形状の細い部分20とから成るピン19が、
その太い部分23を大きい開口12に嵌め合わせ、細い
部分20を小さい開口13に嵌め合わせて、摺動自在に
嵌め込まれている。
【0028】ピン19の全長は、貫通孔14の長さ以下
になっている。ピンの太い部分23の長さは、大きい開
口12の口先から段差22までの深さよりも短くなって
いる。また、ピン19の細い部分20の長さは、小さい
開口13の口先から段差22までの深さよりも長くなっ
ている。
【0029】ボルト16は桿状部材18よりも細くなっ
ている。桿状部材18のボルト16に続く部分は、ボル
ト頭やナットの如く六角形断面になっており、凹部32
と凸部33とが桿状部材18の軸芯11を中心とする回
転方向に続いており、その凹部32と桿状部材18の外
面との間には段差38が付けられている。
【0030】図3と図4および図5は、円筒形ワッシャ
ー29を図示するものである。15は、円筒形ワッシャ
ー29の外面に付けられた目印である。円筒形ワッシャ
ー29の外面には、空洞31の軸芯を中心とする回転方
向においてモンキーの把持面に係合する凹部34と凸部
35が正六角形の辺と頂点に対応する位置に付けられて
いる。円筒形ワッシャー29の空洞31の内面40に
は、桿状部材18のボルト16に続く部分の凹部32と
凸部33に外嵌する形状の凹部36と凸部37が、正六
角形の辺と頂点に対応する位置に付けられている。その
凸部37は空洞31の内面40に突き出ており、空洞3
1の内面40と凸部37との間には段差41が出来てい
る。
【0031】空洞31は、円筒形ワッシャー29を桿状
部材18に摺動可能に外嵌し得る内径になっている。ボ
ルト側16から桿状部材18に円筒形ワッシャー29を
嵌め込むと、空洞31の凹部36と凸部37が桿状部材
18の凹部32と凸部33に外嵌し、桿状部材18の軸
芯11を中心とする回転方向において係合し、円筒形ワ
ッシャー29の段差41が桿状部材18の段差38に当
たって止まるようになっている。
【0032】桿状部材18の長さは、円筒形ワッシャー
29の段差41が桿状部材18の段差38に当たった状
態において、円筒形ワッシャー29の先端から、貫通孔
14を含む桿状部材18の先端部分が十分長く突き出る
所要の長さになっている。また、ボルト16の長さは、
円筒形ワッシャー29の空洞31の凹部36と凸部37
が桿状部材18の凹部32と凸部33が外れた状態にお
いて、円筒形ワッシャー29の後端から、ナット17が
螺着するに所要の長さ分だけボルト16の後端部分が突
き出る所要の長さになっている。
【0033】図6と図7は、仮止めボルト21の使用状
態における一部断面側面図である。円筒形ワッシャー2
9はボルト側から仮止めボルト本体30に嵌め込まれ、
ワッシャー28を嵌め込み、ナット17を螺着してから
ボルト16の先端の螺子山がかしめ、それらの嵌め込ん
だ円筒形ワッシャー29とワッシャー28およびナット
17が仮止めボルト本体30から離脱しないようになっ
ている。
【0034】仮止めボルト21の使い方は、図6に図示
する如く貫通孔14の口径の小さい開口13を上に向
け、或いは、貫通孔14を横向きにして仮止めすべき建
築部材24・25の重ね合わされた孔26・27に桿状
部材18を差し込み、図7に図示する如く貫通孔14を
反対側に突き出してから円筒形ワッシャー29を回して
貫通孔14の口径の小さい開口13を下に向ける。その
場合、貫通孔14の口径の小さい開口13が上に向いて
いるか下に向いているかは、円筒形ワッシャー29の外
面に付けられている目印15によって確認する。
【0035】その貫通孔14の口径の小さい開口13を
下に向けた状態では、図7に図示する如く、貫通孔14
に装填したピン19が自重によって滑り落ち、その細い
先端20が貫通孔14から下向きに突き出ることにな
る。
【0036】そして、そのようにピン19の細い先端2
0が貫通孔14から下向きに突き出た状態においてナッ
ト17を締めると、円筒形ワッシャー29とピン19の
間で孔26・27の周縁が挟まれることになり、それに
よって重ね合わせた建築部材24と25の間が仮止めさ
れることになる。ワッシャー28には、円筒形ワッシャ
ー29の空洞よりも外径が大きい通常のものが適宜選択
使用される。
【0037】仮止めボルト21を建築部材24・25の
孔26・27から外すときは、ナット17を弛めてボル
ト16を回し、孔26・27に挿入する場合のように円
筒形ワッシャー29を回して貫通孔14の口径の小さい
開口13を上向きにする。この場合も、貫通孔14の口
径の小さい開口13が上に向いているか下に向いている
かは、円筒形ワッシャー29の外面に付けられている目
印15によって確認する。
【0038】そうするとピン19は自重によって貫通孔
14の中で下向きに滑り、貫通孔14の口径の小さい開
口13から突き出ていたピン19の細い先端20が貫通
孔14の中へと落ち込むことになり(図6)、ピン19
が建築部材の孔26・27の周囲に引っ掛かることが無
くなるので、建築部材の孔26・27から仮止めボルト
21を抜き取ることが出来る。
【0039】桿状部材18の貫通孔14は、桿状部材1
8の軸芯11の方向に長くなった長孔になっており、ピ
ン19の断面が貫通孔14の形状に応じた扁平形をな
し、貫通孔14に嵌合するピン19の細い部分20のボ
ルト側16の表面が、軸芯11に直交する平面39にな
っている。図8と図9は、その桿状部材の先端の貫通孔
に装着されるピン19を拡大して図示するものである。
【0040】
【発明の効果】本発明によると、桿状部材18の外面と
円筒形ワッシャー29の空洞の内面との双方に、桿状部
材18の軸芯11を中心とする回転方向において係合す
る凹凸32・33・34・35が形成されているので、
円筒形ワッシャー29を把持してナット17を回せば桿
状部材18はナット17と伴回りすることはなく、建築
部材24・25を確実に締め付けて仮止めすることが出
来、また、建築部材24・25から仮止めボルト21を
取り外すことが出来る。
【0041】桿状部材18の貫通孔14を軸芯11の方
向に長くなった長孔とし、ピン19の断面形状を貫通孔
14の形状に応じた扁平形にすると、桿状部材18の太
さの割にはピン19の断面積を増やすことが出来、ま
た、ピン19の貫通孔内14でのガタツキも少なくする
ことが出来る。更に、貫通孔14に嵌合するピン19の
細い部分20のボルト側16の表面を、軸芯11に直交
する平面39にすると、仮止めする部材(24・25)
とピン19との接触面積が増える。このため、ナット1
7を強く締め付けてもピン14が折れ曲がったり、仮止
めする部材(24・25)とピン19の接触箇所が押し
潰れたり凹んだりせず、建築部材24・25を強く挟持
することが出来るようになる。
【0042】ボルトやナットを製造する慣用手段によっ
て、桿状部材18の外面の凹凸32・33と、円筒形ワ
ッシャー29の空洞31の内面の凹凸34・35と、円
筒形ワッシャー29の外面の凹凸36・37を、正六角
形の辺と頂点に対応する形状に加工することが出来るの
で、仮止めボルト21が経済的に得られる。
【0043】このように本発明によると、ナット17を
強く締め付けて建築部材24・25を強く仮止めするこ
とが出来、而も、そのナット17を回すとき桿状部材1
8がナット17と伴回りせず使い易い仮止めボルト21
を得ることが出来る。
【0044】尚、この明細書の特許請求の範囲の欄の記
載事項には、図面に表示した番号に対応する番号を付記
しているが、その付記した番号は、この明細書の内容を
理解し易くするためのものであり、その付記した番号に
よって、その付記された特許請求の範囲の欄の記載事項
が、図面の記載事項に限定されることを意味するもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る仮止めボルトの仮止めボ
ルト本体の平面図である。
【図2】本発明の実施例に係る仮止めボルトの仮止めボ
ルト本体の側面図である。
【図3】本発明の実施例に係る仮止めボルトの円筒形ワ
ッシャーの平面図である。
【図4】本発明の実施例に係る仮止めボルトの円筒形ワ
ッシャーの断面正面図である。
【図5】本発明の実施例に係る仮止めボルトの円筒形ワ
ッシャーの断面側面図である。
【図6】本発明の実施例に係る仮止めボルトの使用状態
における一部断面側面図である。
【図7】本発明の実施例に係る仮止めボルトの使用状態
における一部断面側面図である。
【図8】本発明の実施例に係る仮止めボルトの桿状部材
の先端の貫通孔に装着されるピンの側面図である。
【図9】本発明の実施例に係る仮止めボルトの桿状部材
の先端の貫通孔に装着されるピンの底面図である。
【図10】従来技術に係る仮止めボルトの使用状態での
斜視図である。
【図11】従来技術に係る仮止めボルトの使用状態での
側面図である。
【図12】従来技術に係る仮止めボルトの使用状態での
断面側面図である。
【図13】従来技術に係る仮止めボルトの使用状態での
断面側面図である。
【符号の説明】
11 軸芯 12 開口 13 開口 14 貫通孔 15 目印 16 ボルト 17 ナット 18 桿状部材 19 ピン 20 細い部分 21 仮止めボルト 22 段差 23 太い部分 24 部材 25 部材 26 孔 27 孔 28 ワッシャー 29 円筒形ワッシャー 30 仮止めボルト本体 31 空洞 32 凹部 33 凸部 34 凹部 35 凸部 36 凹部 37 凸部 38 段差 39 平面 40 内面 41 段差
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 正 大阪府大東市太子田3丁目4番31号 株式 会社永木精機内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 桿状部材(18)の一端から桿状部材
    (18)の軸芯(11)の方向に沿ってボルト16が突
    き出ており、桿状部材(18)の他端部分に軸芯(1
    1)に直交する貫通孔(14)が開けられており、その
    貫通孔(14)の片側の開口(12)が他の片側の開口
    (13)よりも大きく、その貫通孔(14)の内部壁面
    にそれらの大きさの異なる開口(12)・(13)の寸
    法差に応じた段差(22)が形成されており、それら大
    きい開口(12)に嵌合し段差(22)に突き当たる形
    状の太い部分(23)と、小さい開口(13)に嵌合す
    る形状の細い部分(20)とから成るピン(19)が、
    その太い部分(23)を大きい開口(12)に嵌め合わ
    せ、細い部分(20)を小さい開口(13)に嵌め合わ
    せて貫通孔(14)に摺動自在に嵌め込まれており、ピ
    ン(19)の全長が貫通孔(14)の長さ以下になって
    おり、ピンの太い部分(23)の長さが大きい開口(1
    2)の口先から段差(22)までの深さよりも短く、ピ
    ン(19)の細い部分(20)の長さが小さい開口(1
    3)の口先から段差(22)までの深さよりも長くなっ
    ている仮止ボルト本体(30)と、桿状部材(18)に
    外嵌する空洞(31)を有する円筒形ワッシャー(2
    9)とによって構成され、嵌合する桿状部材(18)の
    外面と円筒形ワッシャー(29)の空洞の内面との双方
    に、桿状部材(18)の軸芯(11)を中心とする回転
    方向において係合する凹凸(32)・(33)・(3
    4)・(35)が形成されていることを特徴とする仮止
    めボルト。
  2. 【請求項2】 前掲請求項1に記載の円筒形ワッシャー
    (29)の外面に目印(15)が付けられていることを
    特徴とする前掲請求項1に記載の仮止めボルト。
  3. 【請求項3】 前掲請求項1に記載の円筒形ワッシャー
    (29)の外面に、軸芯(11)を中心とする回転方向
    においてモンキーの把持面に係合する凹凸(36)・
    (37)が形成されていることを特徴とする前掲請求項
    1に記載の仮止めボルト。
  4. 【請求項4】 前掲請求項1に記載の円筒形ワッシャー
    (29)の外面に軸芯(11)を中心とする回転方向に
    おいてモンキーの把持面に係合する凹凸(36)・(3
    7)が形成されており、桿状部材(18)の外面の凹凸
    (32)・(33)と、円筒形ワッシャー(29)の空
    洞(31)の内面の凹凸(34)・(35)と、円筒形
    ワッシャー(29)の外面の凹凸(36)・(37)
    が、正六角形の辺と頂点に対応する形状になっているこ
    とを特徴とする前掲請求項1に記載の仮止めボルト。
  5. 【請求項5】 前掲請求項1に記載の桿状部材(18)
    の貫通孔(14)にピン(19)が嵌め込まれ、その大
    きい開口(12)の周縁がかしめられてピン(19)の
    貫通孔(14)からの脱落が止められており、仮止めボ
    ルト本体(30)にボルト側から円筒形ワッシャー(2
    9)が嵌め込まれており、ボルト(16)に螺着したナ
    ット(17)によって円筒形ワッシャー(29)の脱落
    が止められており、ナット(17)を螺着したボルト
    (16)の先端の螺子山がかしめられていてナット(1
    7)がボルト(16)に閉じ込められていることを特徴
    とする前掲請求項1に記載の仮止めボルト。
  6. 【請求項6】 前掲請求項1に記載の桿状部材(18)
    の貫通孔(14)が軸芯(11)の方向に長くなった長
    孔になっており、ピン(19)の断面が貫通孔(14)
    の形状に応じた扁平形をなし、貫通孔(14)に嵌合す
    るピン(19)の細い部分(20)のボルト側(16)
    の表面が、軸芯(11)に直交する平面(39)になっ
    ていることを特徴とする前掲請求項1に記載の仮止めボ
    ルト。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107310285A (zh) * 2017-03-06 2017-11-03 上海古鳌电子科技股份有限公司 一种热转印打印机
CN118461826A (zh) * 2024-07-09 2024-08-09 中铁城建集团第一工程有限公司 一种铝板及其双开交叉循环施工方法

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