JPH0819378A - ビタミンk高含有食品素材の製造法 - Google Patents
ビタミンk高含有食品素材の製造法Info
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 骨粗鬆症予防として有効と考えられるビタミ
ンKの日常的な多量摂取を可能とするために、ビタミン
Kを高含有する食品素材を提供する。 【構成】 大豆煮汁,豆腐粕,大豆粕,大豆種皮等の食
品素材を、納豆菌で発酵させるに際し、42〜50℃,
48時間以上の条件で該発酵を行う。
ンKの日常的な多量摂取を可能とするために、ビタミン
Kを高含有する食品素材を提供する。 【構成】 大豆煮汁,豆腐粕,大豆粕,大豆種皮等の食
品素材を、納豆菌で発酵させるに際し、42〜50℃,
48時間以上の条件で該発酵を行う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、最近骨粗鬆症予防効果
が期待できることで注目されているビタミンKを多量に
含有する食品素材の製造方法に関する。
が期待できることで注目されているビタミンKを多量に
含有する食品素材の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】ビタミンKは、従来血液が凝固するのに必
要な因子として知られていたが、その必要量はごく微量
であり、一般に成人では腸内細菌から供給されるので、
欠乏症が出ることはなかった。
要な因子として知られていたが、その必要量はごく微量
であり、一般に成人では腸内細菌から供給されるので、
欠乏症が出ることはなかった。
【0003】自然界には、緑黄野菜や海藻類にビタミン
K1 が存在し、納豆などの発酵食品にはビタミンK2 が
存在し、粉ミルクには野菜の中に微量に存在するビタミ
ンK1 を分離、精製したものが添加されている例もあ
る。しかし含有量が低いため大変高価である。
K1 が存在し、納豆などの発酵食品にはビタミンK2 が
存在し、粉ミルクには野菜の中に微量に存在するビタミ
ンK1 を分離、精製したものが添加されている例もあ
る。しかし含有量が低いため大変高価である。
【0004】最近の研究では、ビタミンKは骨形成促進
作用と骨吸収抑制作用があり、ビタミンKの骨粗鬆症の
治療薬としての臨床試験も行なわれており、1日45m
g以上の投与で治療効果が証明されている。しかし骨粗
鬆症は発病してからの治療よりも予防が重要であり、こ
のためには、食品から日常的にビタミンKを摂取するこ
とが望ましい。
作用と骨吸収抑制作用があり、ビタミンKの骨粗鬆症の
治療薬としての臨床試験も行なわれており、1日45m
g以上の投与で治療効果が証明されている。しかし骨粗
鬆症は発病してからの治療よりも予防が重要であり、こ
のためには、食品から日常的にビタミンKを摂取するこ
とが望ましい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの食品
に含有されるビタミンKは、上述した含量の最も高い納
豆であっても100g中わずか1mg前後にしかすぎ
ず、健常者が1日にどのくらいのビタミンKを摂取する
ことで骨量が増し骨粗鬆症の予防に役立つかは明らかで
はないにしても、これらビタミンK含有食品として知ら
れている従来の食品から骨粗鬆症予防に有効な量のビタ
ミンKを取ることは実際には難かしいと考えられる。
に含有されるビタミンKは、上述した含量の最も高い納
豆であっても100g中わずか1mg前後にしかすぎ
ず、健常者が1日にどのくらいのビタミンKを摂取する
ことで骨量が増し骨粗鬆症の予防に役立つかは明らかで
はないにしても、これらビタミンK含有食品として知ら
れている従来の食品から骨粗鬆症予防に有効な量のビタ
ミンKを取ることは実際には難かしいと考えられる。
【0006】すなわち、骨粗鬆症予防に有効なビタミン
Kの有効摂取量が必ずしも明らかでなくとも上記の骨粗
鬆症患者に対する臨床知見で治療効果が認められている
投与量(1日45mg以上)からすれば予防のための有
効量はl日に45mgよりも相当程度少ない量(例えば
5〜10mg程度)で足りると考えることがきるが、上
述のように、従来知られているビタミンKの含有食品の
含量は、これが最も多い納豆でも100g中約lmg程
度であるため、食品を多量摂取しないと5〜10mg程
度のビタミンKでもその摂取は難かしいからである。
Kの有効摂取量が必ずしも明らかでなくとも上記の骨粗
鬆症患者に対する臨床知見で治療効果が認められている
投与量(1日45mg以上)からすれば予防のための有
効量はl日に45mgよりも相当程度少ない量(例えば
5〜10mg程度)で足りると考えることがきるが、上
述のように、従来知られているビタミンKの含有食品の
含量は、これが最も多い納豆でも100g中約lmg程
度であるため、食品を多量摂取しないと5〜10mg程
度のビタミンKでもその摂取は難かしいからである。
【0007】ところで、一般に納豆は、納豆菌を植菌し
た大豆を通常36〜48℃で16〜20時間発酵して製
造され、これによりビタミンKが100g中に1mg含
まれるものとなっているが、この従来の発酵条件とは異
なる条件設定、例えば42〜50℃の通常より高い温度
で2〜5日発酵させると、ビタミンKの生産量が増加し
例えば100g中に5〜10mgのビタミンKを高含有
させることが可能である、ことを本発明者は見出した。
なお、温度は、特に断らない限り室温を指す。また、納
豆の原材料である大豆は納豆菌の培地として適している
が、ビタミンKの日常的な摂取量をより多くするために
はビタミンK含有量の高い多種類の食品素材を提供する
ことが望まれ、また大豆それ自体は比較的高価であるた
め、納豆菌の培地としてより安価な培地の開発が求めら
れる。
た大豆を通常36〜48℃で16〜20時間発酵して製
造され、これによりビタミンKが100g中に1mg含
まれるものとなっているが、この従来の発酵条件とは異
なる条件設定、例えば42〜50℃の通常より高い温度
で2〜5日発酵させると、ビタミンKの生産量が増加し
例えば100g中に5〜10mgのビタミンKを高含有
させることが可能である、ことを本発明者は見出した。
なお、温度は、特に断らない限り室温を指す。また、納
豆の原材料である大豆は納豆菌の培地として適している
が、ビタミンKの日常的な摂取量をより多くするために
はビタミンK含有量の高い多種類の食品素材を提供する
ことが望まれ、また大豆それ自体は比較的高価であるた
め、納豆菌の培地としてより安価な培地の開発が求めら
れる。
【0008】本発明者は、以上のような観点から、骨粗
鬆症予防として有効と考えられるビタミンKの日常的な
多量摂取を可能とするために、納豆における高温発酵条
件下でのビタミンKの多量生産の知見を参考にしなが
ら、ビタミンKを高含有する食品素材を開発することを
目的として種々研究を重ねて本発明を完成するに至った
ものである。
鬆症予防として有効と考えられるビタミンKの日常的な
多量摂取を可能とするために、納豆における高温発酵条
件下でのビタミンKの多量生産の知見を参考にしなが
ら、ビタミンKを高含有する食品素材を開発することを
目的として種々研究を重ねて本発明を完成するに至った
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明者は上
記のような課題の下で、納豆とは別のビタミンK高含有
の新規食品素材を開発したものであり、本発明の特徴の
一つは、納豆菌で発酵する食品素材を該納豆菌で発酵さ
せるに際し、42〜50℃,48時間以上の条件で該発
酵を行うことにある。
記のような課題の下で、納豆とは別のビタミンK高含有
の新規食品素材を開発したものであり、本発明の特徴の
一つは、納豆菌で発酵する食品素材を該納豆菌で発酵さ
せるに際し、42〜50℃,48時間以上の条件で該発
酵を行うことにある。
【0010】本発明の方法が適用される食品素材の原材
料としては、味噌,納豆製造時に副生する大豆煮汁、豆
腐,油揚げ製造時に副生する豆腐粕、大豆を原料とした
製油時に副生する大豆粕、味噌製造時の副産物である大
豆の種皮を具体的に挙げることができる。
料としては、味噌,納豆製造時に副生する大豆煮汁、豆
腐,油揚げ製造時に副生する豆腐粕、大豆を原料とした
製油時に副生する大豆粕、味噌製造時の副産物である大
豆の種皮を具体的に挙げることができる。
【0011】上記発酵温度は、42℃以下ではビタミン
Kの生成量が少なく、反対に50℃を越えると納豆菌は
生育できないため、上記42℃〜50℃、好ましくは4
5℃〜48℃の温度範囲とすることがよい。発酵時間
は、長くすることでビタミンKの含量が増える関係にあ
る。したがって発酵時間が48時間以下では不十分であ
るが、反対にあまり長くしてもビタミンKの生産が増さ
ないため、5日以内とすることが好ましい場合が多い。
Kの生成量が少なく、反対に50℃を越えると納豆菌は
生育できないため、上記42℃〜50℃、好ましくは4
5℃〜48℃の温度範囲とすることがよい。発酵時間
は、長くすることでビタミンKの含量が増える関係にあ
る。したがって発酵時間が48時間以下では不十分であ
るが、反対にあまり長くしてもビタミンKの生産が増さ
ないため、5日以内とすることが好ましい場合が多い。
【0012】例えば上記の大豆煮汁では、培地濃度を2
〜10%にして42℃〜50℃で2〜5日間振盪培養す
ることにより、培地100mlあたり3〜12mgのビ
タミンKが生産される(図1参照)。又、培養液はアン
モニア臭がなく納豆臭もわずかで粘性も弱くそのまま飲
用可能で、食品素材として十分に利用可能である。
〜10%にして42℃〜50℃で2〜5日間振盪培養す
ることにより、培地100mlあたり3〜12mgのビ
タミンKが生産される(図1参照)。又、培養液はアン
モニア臭がなく納豆臭もわずかで粘性も弱くそのまま飲
用可能で、食品素材として十分に利用可能である。
【0013】また、例えば豆腐粕、大豆粕、大豆種皮で
は、納豆菌を均一に植菌し温度42℃〜50℃で3〜5
日静置培養すれば、100g当たり2〜10mgのビタ
ミンKが生産される。またこれらの食品素材では、発酵
により豆腐粕や大豆粕、大豆種皮の繊維分が分解され、
口当りが良くなって食品素材としての品質も向上する好
ましい効果も得られる。
は、納豆菌を均一に植菌し温度42℃〜50℃で3〜5
日静置培養すれば、100g当たり2〜10mgのビタ
ミンKが生産される。またこれらの食品素材では、発酵
により豆腐粕や大豆粕、大豆種皮の繊維分が分解され、
口当りが良くなって食品素材としての品質も向上する好
ましい効果も得られる。
【0014】本発明によれば、大豆食品や大豆油製造の
際の副産物である大豆煮汁や豆腐粕,大豆粕、大豆種皮
を納豆菌で高温発酵させることにより、ビタミンK高含
有の食品素材が製造できる。
際の副産物である大豆煮汁や豆腐粕,大豆粕、大豆種皮
を納豆菌で高温発酵させることにより、ビタミンK高含
有の食品素材が製造できる。
【0015】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を更に具体的
に説明する。
に説明する。
【0016】実施例1 納豆製造時に副生された大豆煮汁廃液をpH7に調整
し、500ml容の三角フラスコに100ml分注した
後、綿栓をし、オートクレーブにて121℃×20mi
nで蒸気加圧滅菌をし、これを試験サンプルとした。
し、500ml容の三角フラスコに100ml分注した
後、綿栓をし、オートクレーブにて121℃×20mi
nで蒸気加圧滅菌をし、これを試験サンプルとした。
【0017】この試験サンプルにO.D.660nmが
10.0の納豆菌胞子を無菌的に10μl接種し、42
℃。45℃、48℃において120rpmで4日間振盪
培養を行なった。
10.0の納豆菌胞子を無菌的に10μl接種し、42
℃。45℃、48℃において120rpmで4日間振盪
培養を行なった。
【0018】得られた培養液中のビタミンK含量を高速
液体クロマトグラフィーにより測定したところ下記表1
の通りであった。
液体クロマトグラフィーにより測定したところ下記表1
の通りであった。
【0019】
【表1】
【0020】比較例1 培養温度を40℃とした他は実施例1と同様にして試験
サンプルを4日間振盪培養した。培養後の培養液中のビ
タミンK含量を実施例1と同様に測定した結果は下記表
2の通りであった。
サンプルを4日間振盪培養した。培養後の培養液中のビ
タミンK含量を実施例1と同様に測定した結果は下記表
2の通りであった。
【0021】
【表2】
【0022】実施例2 豆腐製造時に副生された豆腐粕を200ml容の三角フ
ラスコに25g分取した後、綿栓をし、オートクレーブ
にて121℃×40minで蒸気加圧滅菌をし、これを
試験サンプルとした。
ラスコに25g分取した後、綿栓をし、オートクレーブ
にて121℃×40minで蒸気加圧滅菌をし、これを
試験サンプルとした。
【0023】この試験サンプルにO.D.660nmが
0.1の納豆菌胞子を無菌的に1ml接種し、42℃、
45℃、48℃において静置培養を5日間行なった。
0.1の納豆菌胞子を無菌的に1ml接種し、42℃、
45℃、48℃において静置培養を5日間行なった。
【0024】得られた培養物より、高速液体クロマトグ
ラフィーによりビタミンK含量を測定したところ下記表
3の通りであった。
ラフィーによりビタミンK含量を測定したところ下記表
3の通りであった。
【0025】
【表3】
【0026】比較例2 培養温度を40℃とした他は実施例2と同様にして試験
サンプルを5日間静置培養した。培養後の培養物中のビ
タミンK含量を実施例2と同様に測定した結果は下記表
4の通りであった。
サンプルを5日間静置培養した。培養後の培養物中のビ
タミンK含量を実施例2と同様に測定した結果は下記表
4の通りであった。
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ビタミンKを高含有す
る食品素材を、安価で高収率で製造することができると
いう効果がある。
る食品素材を、安価で高収率で製造することができると
いう効果がある。
【図1】大豆煮汁を納豆菌で発酵させる時の発酵温度及
び発酵時間とビタミンKの生産量の関係を示した図であ
る。
び発酵時間とビタミンKの生産量の関係を示した図であ
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 納豆菌で発酵する食品素材を該納豆菌で
発酵させるに際し、42〜50℃,48時間以上の条件
で該発酵を行うことを特徴とするビタミンK高含有食品
素材の製造法。 - 【請求項2】 請求項1の食品素材が、味噌,納豆製造
時に副生する大豆煮汁であることを特徴とするビタミン
K高含有食品素材の製造法。 - 【請求項3】 請求項1の食品素材が、豆腐,油揚げ製
造時に副生する豆腐粕であることを特徴とするビタミン
K高含有食品素材の製造法。 - 【請求項4】 請求項1の食品素材が、大豆を原料とし
た製油時に副生する大豆粕であることを特徴とするビタ
ミンK高含有食品素材の製造法。 - 【請求項5】 請求項1の食品素材が、大豆の種皮であ
ることを特徴とするビタミンK高含有食品素材の製造
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6155601A JPH0819378A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | ビタミンk高含有食品素材の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6155601A JPH0819378A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | ビタミンk高含有食品素材の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0819378A true JPH0819378A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15609595
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6155601A Pending JPH0819378A (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | ビタミンk高含有食品素材の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0819378A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1036256A (ja) * | 1996-07-23 | 1998-02-10 | Masayoshi Yamaguchi | 抗骨粗鬆症組成物 |
| JP2000083653A (ja) * | 1998-09-08 | 2000-03-28 | New Food Creation Gijutsu Kenkyu Kumiai | ビタミンk高生産性菌株及びそれを用いたビタミンkの生産方法 |
| WO2001036591A1 (en) * | 1999-11-16 | 2001-05-25 | Honda Trading Corporation | Yunnan sl-001 strain |
| JP2002121141A (ja) * | 2000-08-10 | 2002-04-23 | Toyo Hakko:Kk | 機能性素材、sod作用剤、血圧降下剤、血栓溶解剤及びその製造方法並びにその製造方法に用いる菌株 |
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1994
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