JPH08194874A - 破壊感知器 - Google Patents

破壊感知器

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JPH08194874A
JPH08194874A JP7005252A JP525295A JPH08194874A JP H08194874 A JPH08194874 A JP H08194874A JP 7005252 A JP7005252 A JP 7005252A JP 525295 A JP525295 A JP 525295A JP H08194874 A JPH08194874 A JP H08194874A
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春夫 松井
Norio Muto
範雄 武藤
Yasuhiro Arai
康裕 荒井
Yoshiharu Wakao
義治 若尾
Hiroyuki Ueno
廣行 上野
Koichi Terasono
孝一 寺園
Hiroaki Yanagida
博明 柳田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、壁面等の破壊を感知する破壊感知
器に関し、異常の早期感知、耐破壊性の向上を図ること
を目的とする。 【構成】 破断伸びが大の絶縁繊維束を含む絶縁体から
なるベース部材221 〜223 と、破断伸びが小の導電
繊維束を含む導電体からなる第1及び第2の感知部材2
1 ,232 とが多層に積層された多層感知部24A
有し、第1及び第2の感知部材231 ,232 の変形に
よる抵抗値の変化で異常が感知される構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面等の破壊を感知す
る破壊感知器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、防犯システムにおいて、壁等を破
壊して屋内に侵入するのを防止するためのものとして、
破壊感知器を壁等に埋設しておき、侵入者による破壊を
感知して警報等を発するものがある。この場合、破壊動
作を早期に感知できることが望まれており、また容易に
破壊できないことが望まれている。
【0003】ここで、図12に、従来の破壊感知器の概
略図を示す。図12(A)は部分的平面図であり、図1
2(B)はその部分断面図である。図12(A),
(B)に示す破壊感知器11は、感知部材12がベース
部材13に取り付けられた2層構造のものが、穴部14
が適宜配置されて格子状に成形されたものである。
【0004】感知部材12は所定の電気抵抗値を有する
例えばカーボンファイバ等の破断伸びの小さな導電繊維
束で形成され、ベース部材13は例えばグラスファイバ
等の破断伸びの大きな絶縁繊維束で形成されるもので、
全体としてCFGFRP(炭素繊維・ガラス繊維強化プ
ラスチック)で形成される。そして、図示しないが感知
部材12にリード線が取り付けられる。
【0005】このような破壊感知器11は、建物の構造
材料である壁面、天井、床面等に埋設され、感知部材1
2から延出されるリード線が破壊検出部(図示せず)に
接続される。ここで、図13に、破壊感知器に荷重され
た状態の説明図を示す。図13(A)に示すように、ベ
ース部材13側より荷重されると、ベース部材13側が
圧縮側、感知部材12側が引っ張り側となって変形し、
ベース部材13が破断伸びが大であると共に感知部材1
2が破断伸びが小であることから、所定荷重を越えると
感知部材12が破断する。
【0006】感知部材12は上述のように導電体であっ
て、図示しない破壊検出部でその抵抗値が監視されてお
り、感知部材12が破断することによって抵抗値が増加
し、破壊が行われたことが感知されるものである。とこ
ろで、商品や保管品等を保管する場合の方法として、ネ
ットで覆う場合や、物品にワイヤを結び付ける場合があ
る。ネットを用いる場合にはアンカ等で固定し、ワイヤ
を用いる場合には切断やワイヤ抜けのときに警報を発す
るようにしたものがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記破壊感知
器11を用いて侵入や破損事故を防止しようとする場
合、該破壊感知器11に対して常にベース部材13側か
ら荷重されるとは限らず、図13(B)に示すように感
知部材12側から荷重される場合があり、破壊感知器1
1が大きく変形しても感知部材12が圧縮側となって破
壊が相当量進行しないと破断されないことから、異常を
早期に感知することができないという問題がある。
【0008】また、上記破壊感知器11の構造では、破
壊感知性能を重視して感知部材12を破断し易くすると
破壊防護と材料補強の性能が低下し、一方破壊防護性能
を重視すると感知部材12が破断しにくくなって破壊感
知性能が低下するという相反する問題がある。このこと
は建物の壁面等に限らずフェンスに使用された場合にも
生じる問題である。
【0009】さらに、商品等の保管を行う場合、上記ネ
ットでは外部に通報する手段がなく、上記ワイヤでは切
断や引き抜きが行われ易く異常は直ちに報知されるが、
報知から商品等の持ち去りまでの時間が短かく盗難防止
を施すことが困難であるという問題がある。
【0010】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、異常の早期感知、耐破壊性の向上を図る破壊感
知器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するために、請求項1の発明では、絶縁繊維束を含む
絶縁体からなるベース部材と導電繊維束を含む導電体か
らなる感知部材とが多層に積層された多層感知部を有
し、感知部材の変形による抵抗値の変化で異常が感知さ
れる。これにより、荷重の方向に拘らず異常の早期感知
が可能となると共に、多層構造とすることで耐破壊性を
向上させることが可能となる。
【0012】請求項2の発明では、感知部材が所定数の
結び部を形成させた導電繊維束で構成される。これによ
り、小さな変形の荷重でも応力が結び部に集中されて異
常の早期感知性能を向上させることが可能となる。請求
項3又は4の発明では、多層感知部が、板部材上のライ
ン形状の絶縁部材と交差されて設けられ、又は格子状の
絶縁部材の辺上に設けられる。これにより、さらに異常
の早期感知性能と耐破壊性を向上させることが可能とな
る。
【0013】請求項5の発明では、絶縁部材をフェンス
状に形成し、所定辺上に多層感知部を設けた。このフェ
ンス状の絶縁部材は、所定数の忍返部を有し、該忍返部
間に感知部材若しくは多層感知部が設けられるか、また
は、該絶縁部材の下部は、多層感知部とともに地下に埋
設される。これにより、耐破壊性の向上及びフェンスの
乗り越えや掘削等による侵入の防止を図ることが可能と
なる。
【0014】請求項6の発明では、ベース部材と感知部
材とが撚られてひも状感知部が形成され、ひも状感知部
が網状に形成されて構成される。これにより、ベース部
材の破断より先に感知部材が破断されて、異常の早期感
知と盗難時間の延長を図ることが可能となる。
【0015】
【実施例】図1に、本発明の第1実施例の構成図を示
す。図1(A)は本発明の破壊感知器の部分断面図であ
り、図1(B)は全体の概略平面図である。図1
(A),(B)に示す破壊感知器21A は、例えば3つ
のベース部材22 1 〜223 と2つの感知部材231
232 (第1の感知部材231 及び第2の感知部材23
2 とする)とが交互に多層で積層されて多層感知部24
A が形成される。この多層感知部24A は、図1(B)
に示すように所定間隔で穴部25を所定数形成させて格
子状に形成されたものである。
【0016】ベース部材221 〜223 は、例えばガラ
ス繊維束が強化プラスチックで固められた絶縁性のGF
RP(ガラス繊維強化プラスチック、以下「GFRP」
と記す)で形成される。また、第1及び第2の感知部材
231 ,232 は、例えばCF(カーボンファイバ)の
導電繊維束が強化プラスチックで固められた導電性のC
FRP(カーボン繊維強化プラスチック)で形成され
る。ベース部材221 〜223 と第1及び第2の感知部
材231 ,232 は例えば接着材等で取り付け固定され
る。この場合、ベース部材221 〜223 の破断伸びが
大であり、これに比べて第1及び第2の感知部材2
1 ,232 の破断伸びは小となる。
【0017】このような破壊感知器21A は、建物の壁
面、天井、床面、塀等に埋設される。この場合、第1の
感知部231 と第2の感知部232 とをリード線により
直列に電気的接続を行い、端部からリード線が延出され
て後述する抵抗検出部に接続される。
【0018】ここで、図2に、図1の破壊検出の説明図
を示す。図2(A)は多層感知部24A の荷重、変位に
対する電気抵抗値のグラフであり、図2(B)は破壊検
出のためのブロック図である。図2(A)において、破
壊感知器21A に図1の矢印X方向より荷重されると、
荷重側のベース部材223 が圧縮変位し、第2の感知部
材232 ,ベース部材222 ,第1の感知部材231
ベース部材221 の順でその伸び変位が大きくなる。従
って、荷重に対する第1及び第2の感知部231 ,23
2 の変位(伸び)で抵抗値が次第に高くなり、約80mm
の変位位置Aで第1の感知部材231 が破断し、このと
き検出されている抵抗値が一挙に増大する。
【0019】さらに変位が進み、変位位置B(約100
mm)で第2の感知部材232 が破断し、変位が進んで最
終的な変位位置C(約140mm)でベース部材221
22 3 が破壊される。このときの最終的な破壊の荷重が
約1.7 tfである。すなわち、第1の感知部材231 が破
断された状態で警報等が発せられてもベース部材22 1
〜223 は破壊されない。なお、図1(A)に示すよう
にY方向より荷重された場合には、最初に第2の感知部
材232 が破断するもので、図2(A)に示す場合と逆
になる。
【0020】また、図2(B)において、導電体の第1
及び第2の感知部材231 ,232が直列に接続され
て、その両端が抵抗検出部31に接続される。抵抗検出
部31は、第1及び第2の感知部材231 ,232 より
検出される図2(A)に示すような抵抗値を検出し、こ
の検出した抵抗値が監視部32に送られる。監視部32
は、入力される抵抗値を所定のしきい値と比較して監視
しており、当該抵抗値がしきい値を越えたときに、第1
又は第2の感知部材231 ,232 が破断したものと判
断する。そして、このときに、警報部33と表示部44
に制御信号を送出して、警報、表示を行わせるものであ
る。
【0021】このように、何れの方向から荷重されても
ベース部材221 〜223 が破断される前に第1又は第
2の感知部材231 ,232 が破断されて感知されるこ
とから、多層構造によって異常の早期感知性能および耐
破壊性を向上させることができるものである。
【0022】また、異常感知状態では、壁面等が完全に
破壊されても破壊感知器21A (多層感知部24A )は
破壊されておらず、壁面を十分補強することができる。
そして、侵入者等が通過できる程度に破壊するには相当
時間を要し、異常感知後から犯行を断念させ、また建物
内に侵入する前に警備員や警察官等が到着することがで
きるものである。
【0023】次に、図3に、本発明の第2実施例の構成
図を示す。図3(A)は破壊感知器の部分断面図であ
り、図3(B)は一つの感知部材の概略図である。図3
(A)は、破壊感知器21A における多層感知部24A
が上記と同様のベース部材22 1 〜223 と、第1及び
第2の感知部材231a,232aとが交互に積層されたも
のである。
【0024】この場合、上述のように、第1及び第2の
感知部材231a,232aがCFの導電繊維23aの束で
形成されており、図3(B)に示すように各導電繊維2
3aには所定数の片結びの結び部23bが形成されて束
状とされている。結び部23bの個数は1個でもよく、
適当な間隔で複数設けてもよい。
【0025】これにより、小さな変形や荷重の破壊初期
状態で結び部23bに引っ張りの応力が集中し、容易に
第1及び第2の感知部材231a,232aを破断させるこ
とができ、異常の早期感知性能を向上させることができ
るものである。また、図4に、本発明の第3実施例の構
成図を示す。図4(A)は破壊感知器21B の概略平面
図、図4(B)は図4(A)のA−A断面図である。図
4(A),(B)に示す破壊感知器21B は、例えばA
LC(発泡コンクリート)の板部材41に、例えばGF
RPで形成された線状の絶縁部材42が格子状のライン
形状に配置されてビス43によりその交差部分で固着さ
れる。
【0026】そして、格子状のライン形状に配置された
絶縁部材24B の所定の辺上で交差させるように多層感
知部24B を連続したつづら折り状のライン形状で配置
させて接着材等で固着する。多層感知部24B は、図4
(B)に示すように、上記第1及び第2の感知部材23
1 ,232 間に上記ベース部材221 を介在させて積層
したものである。この場合、第1及び第2の感知部材2
1 ,232 は、第1実施例と同様に直列に電気的接続
される。
【0027】そこで、図5に、図4の荷重に対する抵抗
特性の一例のグラフを示す。図5に示すように、最終破
断荷重約155kg(変位約45mm)に対して、約140
kg(変位約10mm)の位置で第2の感知部材232 (絶
縁部材41側より荷重)が初期破断を生じて電気抵抗値
が上昇しており、この部分の抵抗値近傍をしきい値とす
ることで異常が感知される。
【0028】なお、絶縁部材41がALC板である場
合、この破断荷重が約70kgであり、ALC板を単体で
設けるよりも当該多層感知部24B を取着することによ
り、破断荷重が2倍以上に補強されたことになる。この
ような破壊感知器21B を単体で壁面等とし、又はこれ
を壁面等に埋設することにより、当該壁面等が破壊され
たときに第1又は第2の感知部材231 ,232 が容易
に切断され、その異常を早期に感知し、その後はベース
部材221で耐破壊性を向上することができるものであ
る。
【0029】次に、図6に、本発明の第4実施例の構成
図を示す。図6(A)は全体の概略平面図、図4(B)
は図4(A)のB−B断面図である。図6(A),
(B)に示す破壊感知器21cは、GFRPで形成され
た板状の絶縁部材51が格子状のライン形状で形成され
る。例えば、格子間隔を100mm全体の寸法を1000
×705mmとする。
【0030】ここで、この絶縁部材51の格子状の所定
の辺上の一格子辺おき(例えば280mm間隔)に多層感
知部24B1がつづら折り状に設けられると共に、多層感
知部24B2が図面上水平直線辺上に設けられたものであ
る。多層感知部24B1,24 B2は、図4(B)と同様
に、ベース部材221 を介在させて第1及び第2の感知
部材231 ,232 を積層したものである(図6(B)
参照)。
【0031】この場合、多層感知部24B1,24B2の両
端部が破壊感知部21cの両側に位置されるように配置
される。すなわち、図6(A)に示す破壊感知部21c
を1つのユニットとして、これを連設状態とすることが
できるものである。そこで、図7に、図6の連設状態の
平面図を示す。図7に示すように、破壊感知器21cを
1つのユニットとして、これを横方向に複数連設したも
ので、各ユニット21cは、両側で配置された多層感知
部24B1,24B2の両端部が接続される。
【0032】これにより、ユニット21c間に余分な配
線を施すことなく接続できるもので、量産性向上と結線
の手間を省くことができるものである。ここで、図8及
び図9に、第4実施例の他の実施例の構成図を示す。図
8及び図9は、図6の破壊感知器21cを格子状に構成
するための実施例であり、図8が縦構成部を示してお
り、図9が横構成部を示している。
【0033】図8(A),(B)において、例えばGF
RPで形成された断面四角形の棒状の縦構成部52の対
向する側面に溝53a,53bが形成される。この縦構
成部52は、所定長の上端部54aと、所定長の下端部
54bの中間部分であって、溝53a,53bが形成さ
れない部分に対向して上記と同様の第1及び第2の感知
部材231 ,232 が埋設される。
【0034】この部分で、縦構成部52を形成する部材
(GFRP)をベース部材として、これと第1及び第2
の感知部材231 ,232 が積層された状態で多層感知
部を構成する(図8(B))。そして、第1及び第2の
感知部材231 ,232 よりリード線55を外部に延出
させる。
【0035】なお、縦構成部52の上端部54aは長さ
調整のためであり、設置形態によって適宜切断されるも
のである。下端部54bは例えばフェンスを形成すると
きの基礎土台埋込部分とされる。また、図9(A)〜
(C)に示す横構成部56は、例えばGFRPで形成さ
れた断面四角形(例えば4cm角)の棒状のもので、対向
する側面間で図8の縦構成部52を貫通させる貫通穴5
7が所定間隔(例えば10cm間隔)で所定数形成され、
例えば全長を2mとし、最端部と近接の貫通穴57まで
の間隔を5cmとする。この貫通穴57には縦構成部52
に形成された53a(又は53b)と係合する突起部5
7aがそれぞれ形成される。
【0036】また、縦構成部52内には対向して上記第
1及び第2の感知部材231 ,23 2 が埋設される。例
えば、縦構成部52の50cmずつの範囲内で該第1及び
第2の感知部材231 ,232 が埋設される。この部分
で横構成部56を形成する部材(GFRP)をベース部
材として、これと第1及び第2の感知部材231 ,23
2 が積層された状態で多層感知部を構成する。そして、
この一対の第1及び第2の感知部材231 ,232 にリ
ード線58が接続されて外部に延出される。
【0037】すなわち、横構成部56内に50cm間隔で
第1及び第2の感知部材231 ,232 を配置すること
で、これを一つ単位として切断部59より切断可能であ
り、設置形態に応じて適宜切断されて調整されるもので
ある。このように、設置される広さに応じて図8の縦構
成部52と図9の横構成部56が適宜切断され、所定数
の横構成部56の貫通穴57に所定数の縦構成部52を
貫通させることで、図6に示すような格子形状とするこ
とができるものである。この場合、各第1及び第2の感
知部材231 ,232 はリード線55,58によって、
例えば直列接続させるように配線が行われる。これによ
り、設置形態による長さ調整ができることから、量産性
向上と、現場での柔軟な設置対応が可能となる。
【0038】続いて、図10に、第4実施例の一適用例
の構成図を示す。図10は、図6の破壊感知器21cを
複数個用いてフェンス状としたフェンス61を示したも
ので、例えばGFRPで形成された所定数のポール62
が下端で土中内においてコンクリート63により固定さ
れる。ポール62の先端はいわゆる忍返部62aが形成
される。
【0039】そして、ポール62間で、図6に示す破壊
感知器21cが横方向及び縦方向に架設され、下方の破
壊感知器21cの所定部分は土中に埋設される。これ
は、地面の堀削による侵入をも感知するためのものであ
る。また、多層感知部24B1(24B2)の接続は、適宜
ポール62のジョイント部62bで行うことが可能であ
り、またリード線をポール62内に通すことも可能であ
る。
【0040】さらに、忍返部62a間には上記と同様の
所定数の線状の感知部材64(多層感知部でもよい)が
架設されており、乗り越え侵入を感知するものである。
そして、上記フェンス61は、図に示すように例えば、
横全体を4m,地上高さを1.85mで形成される。
【0041】このように、フェンス61が破壊される途
中で早期にその異常を感知することができると共に、簡
単に破壊されないようフェンス61を補強することがで
きる。また、金属部材を使用していないことから風雨や
塩害、雷害や埋設した時の腐食、外来ノイズ等の電磁波
障害による影響は全くない。
【0042】次に、図11に、本発明の第5実施例の構
成図を示す。図11(A)は、ネット状の破壊感知部2
D を示したもので、図11(B)はひも状感知部の構
成を示したものである。ひも状感知部71は、図11
(B)に示すように、ひも状の例えば芳香属ポリアミド
繊維(アラミド繊維)の耐破壊性の高い絶縁繊維束によ
るベース部材72と、ひも状の例えばカーボン繊維等の
容易に破壊し易い導電繊維を束状にした感知部材73と
が撚られて形成される。この場合、感知部材73は例え
ばろう材又はエナメルなどの絶縁剤を含浸させて表面上
絶縁状態とされる。
【0043】そこで、このひも状感知部71が網状に編
まれてネット(全体が破壊感知部21D となる)が構成
される。この場合、上記感知部材73において、その交
差部分は絶縁状態となる。そして、耐破壊性の高いダミ
ーひも74を用いてアンカ75が所定数周囲に配設され
る。
【0044】このような破壊感知部21D は、商品等を
覆って保管するものであり、これをナイフ等で切断しよ
うとする場合、アラミド繊維のベース部材72は切断困
難であるが、感知部材73は容易に切断される。すなわ
ち、感知部材73の切断時点で警報動作が行われても、
ネットは容易に切断することができない。従って、異常
を早期に感知することができると共に、耐破壊性の高い
ベース部材72により、覆われた商品等の盗難を防止す
ることができるものである。
【0045】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
絶縁体のベース部材と導電体の感知部材とが多層に積層
された多層感知部を有し、感知部材の変形による抵抗値
の変化で異常が感知されることにより、荷重の方向に拘
らず異常の早期感知ができると共に、多層構造とするこ
とで耐破壊性を向上させることができる。
【0046】請求項2の発明によれば、感知部材が所定
数の結び部を形成させた導電繊維束で構成されることに
より、小さな変形の荷重でも応力が結び部に集中されて
異常の早期感知性能を向上させることができる。請求項
3又は4の発明によれば、多層感知部が、板部材上のラ
イン形状の絶縁部材と交差されて設けられ、又は格子状
の絶縁部材の辺上に設けられることにより、さらに異常
の早期感知性能と耐破壊性を向上させることができる。
【0047】請求項5の発明によれば、絶縁部材をフェ
ンス状に形成し、前記辺上に多層感知部を設け、このフ
ェンス状の絶縁部材は、所定数の忍返部を有し、該忍返
部間に感知部材若しくは多層感知部が設けられるか、ま
たは、該絶縁部材の下部は、多層感知部とともに地下に
埋設されることにより、耐破壊性の向上及びフェンスの
乗り越えや掘削等による侵入の防止を図ることができ
る。
【0048】請求項6の発明によれば、ベース部材と感
知部材とが撚られてひも状感知部が形成され、ひも状感
知部が網状に形成されて構成されることにより、ベース
部材の破断より先に感知部材が破断されて、異常の早期
感知と、その後は耐破壊性の高いベース部材による盗難
時間の延長を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】図1の破壊検出の説明図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成図である。
【図4】本発明の第3実施例の構成図である。
【図5】図4の荷重に対する抵抗特性の一例のグラフで
ある。
【図6】本発明の第4実施例の構成図である。
【図7】図6の連設状態の平面図である。
【図8】第4実施例の他の実施例の構成図(1)であ
る。
【図9】第4実施例の他の実施例の構成図(2)であ
る。
【図10】第4実施例の一適用例の構成図である。
【図11】本発明の第5実施例の構成図である。
【図12】従来の破壊感知器の概略図である。
【図13】破壊感知器に荷重された状態の説明図であ
る。
【符号の説明】
21A 〜21D 破壊感知器 221 〜223 ,72 ベース部材 231 第1の感知部材 232 第2の感知部材 24A ,24B 多層感知部 25 穴部 41 板部材 42,51 絶縁部材 52 縦構成部 56 横構成部 57 貫通穴 61 フェンス 71 ひも状感知部 73 感知部材 74 ダミーひも 75 アンカ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荒井 康裕 東京都港区元赤坂1丁目6番6号 綜合警 備保障株式会社内 (72)発明者 若尾 義治 東京都港区元赤坂1丁目6番6号 綜合警 備保障株式会社内 (72)発明者 上野 廣行 東京都港区元赤坂1丁目6番6号 綜合警 備保障株式会社内 (72)発明者 寺園 孝一 東京都港区元赤坂1丁目6番6号 綜合警 備保障株式会社内 (72)発明者 柳田 博明 東京都調布市佐須町1−3−19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性のベース部材に導電体の感知部材
    が取着されて、該感知部材の変形による抵抗値の変化で
    異常が感知される破壊感知器において、 前記ベース部材が絶縁繊維束を含む絶縁体で構成される
    と共に、前記感知部材が導電繊維束を含む前記導電体で
    構成され、 前記ベース部材及び複数の前記感知部材が多層に形成さ
    れた多層感知部を有することを特徴とする破壊感知器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の感知部材は、各導電繊維
    に変形で応力を集中させる結び部が所定数形成されてな
    ることを特徴とする破壊感知器。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、所定の板部材
    上に絶縁部材が所定ライン形状で配置され、前記多層感
    知部が線状に形成されて該絶縁部材の所定数のラインに
    交差されて所定ライン形状で配置されてなることを特徴
    とする破壊感知器。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2において、板状の絶縁部
    材が格子状に形成され、前記多層感知部が長板状に形成
    されて該格子状の絶縁部材の所定辺上で所定形状に設け
    られることを特徴とする破壊感知器。
  5. 【請求項5】 請求項1又は2における、前記絶縁部材
    がフェンス状に形成されて前記多層感知部が所定辺上に
    所定形状に設けられた破壊感知器であって、前記絶縁部
    材には所定数の忍返部が設けられると共に、該忍返部間
    に前記感知部材若しくは線状の多層感知部が架設され、
    または、前記絶縁部材の下部が前記多層感知部と共に地
    中に埋設されていることを特徴とする破壊感知器。
  6. 【請求項6】 破断伸びが大の絶縁性のベース部材と、
    破断伸びが小の導電体であって変形による抵抗値の変化
    で異常を検知する感知部材とが撚状に形成されてひも状
    感知部とし、該ひも状感知部が網状に形成されてなるこ
    とを特徴とする破壊感知器。
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