JPH08196946A - 回転霧化式塗装装置およびそれを用いた塗装方法 - Google Patents

回転霧化式塗装装置およびそれを用いた塗装方法

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JPH08196946A
JPH08196946A JP7012801A JP1280195A JPH08196946A JP H08196946 A JPH08196946 A JP H08196946A JP 7012801 A JP7012801 A JP 7012801A JP 1280195 A JP1280195 A JP 1280195A JP H08196946 A JPH08196946 A JP H08196946A
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air
passage
rotary
shaping
coating
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Shigeo Mogi
茂男 茂木
Kazumoto Tanaka
一基 田中
Naoki Yamada
直樹 山田
Yukifumi Taniguchi
幸文 谷口
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    • B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member
    • B05B3/1064—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member the liquid or other fluent material to be sprayed being axially supplied to the rotating member through a hollow rotating shaft
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    • B05B3/10—Spraying or sprinkling apparatus with moving outlet elements or moving deflecting elements with rotating elements discharging over substantially the whole periphery of the rotating member
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エア吹出し通路から周方向に隣接する異なる
通路区分において互いに異なる圧力のシェーピングエア
を吹出し可能に構成されたものにおいて、吹出されたシ
ェーピングエアの周方向における圧力段差をなくし、被
塗物への均一な塗料付着を可能にすると共に塗装効率の
低下を阻止する。 【構成】 回転霧化器12と、該回転霧化器12の外周側か
ら周方向に隣接する異なる通路区分において互いに異な
る圧力のシェーピングエアを吹き出すエア吹出し通路70
とを備えて成る回転霧化式塗装装置であって、上記エア
吹出し通路の上流側部分70a は隔壁により周方向に複数
の通路区分に区画分離され、下流側部分70b は周方向に
連通した1つの共通通環状路部分として構成され、隣接
する通路区分同志の境界近傍領域のシェーピングエア
は、上記エア吹出し通路のエア吹出し口近傍範囲におい
ては、上記共通の環状通路部分を通って吹出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転することによって
塗料を霧化して吐出する回転霧化器と、該回転霧化器の
外周側からシェーピングエアを吹き出すエア吹出し通路
とを備えて成り、該エア吹出し通路からは周方向に隣接
する異なる通路区分において互いに異なる圧力のシェー
ピングエアを吹出し可能に構成された回転霧化式塗装装
置およびそれを用いた塗装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、回転することによって遠心力
により塗料を霧化して半径方向に吐出する回転霧化器
と、該回転霧化器の外周側からシェーピングエアを吹き
出して該シェーピングエアにより上記半径方向に吐出さ
れた霧化塗料の流れを被塗物に向けて方向付けするエア
吹出し通路とを備えて成る回転霧化式塗装装置が知られ
ている。
【0003】また、かかる回転霧化式塗装装置の一つと
して、例えぱ特開平1−249148号公報に記載され
ているように、上記エア吹出し通路を隔壁により周方向
に複数の通路区分に区画分離し、各通路区分ごとにエア
を供給すると共に該供給するエアの圧力を各通路区分毎
に変更可能に構成したものが提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された装置は、上記エア吹出し通路を隔壁によ
り周方向に複数の通路区分に区画分離するものであり、
特にその隔壁がエア吹出し通路の上流側から下流側のエ
ア吹出し口までの全範囲に亘って設けられている。
【0005】従って、周方向に隣接する通路区分から互
いに異なる圧力のシェーピングエアを吹出す場合、該隣
接する通路区分においてはシェーピングエアはエア吹出
し口に至まで互いに異なる圧力に維持されているので、
エア吹出し口から吹出されたシェーピングエアは上記隣
接する通路区分同志の境界位置において明確な圧力差が
存在し、吹出されたシェーピングエアは周方向において
上記境界位置で圧力段差を有することとなる。
【0006】そして、この様に吹出されたシェーピング
エアが周方向において圧力段差を有ると、その圧力段差
部においてシェーピングエア流の乱れが生じ、その部分
において上記回転霧化器から半径方向に吐出された霧化
塗料がシェーピングエアを突き抜けて外側に飛散してし
まい、その結果、被塗物への均一な塗料付着が困難にな
ると共に塗装効率が低下するという問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記事情に鑑み、エア吹
出し通路から周方向に隣接する異なる通路区分において
互いに異なる圧力のシェーピングエアを吹出し可能に構
成されたものにおいて、吹出されたシェーピングエアの
周方向における圧力段差をなくし、被塗物への均一な塗
料付着を可能にすると共に塗装効率の低下を阻止するよ
うにした回転霧化式塗装装置およびその装置を用いた塗
装方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の回転
霧化式塗装装置は、回転することによって塗料を霧化し
て吐出する回転霧化器と、該回転霧化器の外周側からシ
ェーピングエアを吹き出すエア吹出し通路とを備えて成
り、該エア吹出し通路からは周方向に隣接する異なる通
路区分において互いに異なる圧力のシェーピングエアを
吹出し可能に構成された回転霧化式塗装装置であって、
上記エア吹出し通路内の隣接する異なる通路区分の境界
近傍領域のシェーピングエアは、上記エア吹出し通路の
エア吹出し口近傍範囲においては、周方向に連通した共
通の通路部分を通って吹出されるように構成されている
ことを特徴とする。
【0009】本発明に係る第2の回転霧化式塗装装置
は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、上記エア
吹出し通路が、該通路にエアが供給される上流側部分は
周方向に位置する各通路区分が隔壁により区画分離さ
れ、エア吹出し口を含む下流側部分は各通路区分が周方
向に連通した1つの共通環状通路部分とされていること
を特徴とする。
【0010】本発明に係る第3の回転霧化式塗装装置
は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、上記エア
吹出し通路が、半径方向の異なった位置に多重的に配置
されると共にそれぞれのエア吹出し方向が互いに異なる
複数のエア吹出し通路により構成されていることを特徴
とする。
【0011】本発明に係る第4の回転霧化式塗装装置
は、上記第1の回転霧化式塗装装置において、上記エア
吹出し通路が、上記回転霧化器の先端外周部に向けてシ
ェーピングエアを吹出すものであり、該回転霧化器の先
端外周部が該回転霧化器の内方に向けて傾斜せしめられ
ていることを特徴とする。
【0012】本発明に係る第1の塗装方法は、上記第1
の回転霧化式塗装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方
法であって、上記被塗物のエッジ部近傍を塗装する際、
エッジ部外方側に位置するエア吹出し通路部分から吹出
されるシェーピングエアの圧力を、エッジ部内方側に位
置するエア吹出し通路部分から吹出されるシェーピング
エアの圧力よりも大きくすることを特徴とする。
【0013】本発明に係る第2の塗装方法は、上記第3
の回転霧化式塗装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方
法であって、上記被塗物のエッジ部近傍を塗装する際、
エッジ部外方側におけるシェーピングエアの吹出しを、
エッジ部内方側におけるシェーピングエアの吹出しより
もシェーピングエア吹出し方向が上記回転霧化器の内方
側に向かう方向のエア吹出し通路から行うことを特徴と
する。
【0014】
【作用および発明の効果】本発明に係る第1の回転霧化
式塗装装置は、上記の様に、エア吹出し通路内の隣接す
る異なる通路区分の境界近傍領域のシェーピングエア
は、上記エア吹出し通路のエア吹出し口近傍範囲におい
ては、周方向に連通した共通の通路部分を通って吹出さ
れるように構成されているので、エア吹出し通路の上流
側においては隣接する異なる通路区分の境界位置で圧力
段差があっても、その圧力段差を有する境界近傍領域の
シェーピングエアは上記周方向に連通した共通の通路部
分を通ってエア吹出し口から吹出され、この周方向に連
通した共通の通路部分を通る間に双方の圧力差はならさ
れて圧力が連続的に傾斜した圧力分布となるので、エア
吹出し口から吹出されるシェーピングエアはその周方向
において圧力段差を有さず、その結果被塗物への均一な
塗料塗布および塗装効率の向上を図ることができる。
【0015】また、エア吹出し通路の上流側において隣
接する異なる通路区分の境界位置で明確な圧力段差が無
い場合、つまりエア吹出し通路の上流側において次に述
べる第2の回転霧化式塗装装置が有する各通路区分の境
界位置に設けられた隔壁を有していない場合であって
も、少なくとも上記のようにその境界近傍領域のシェー
ピングエアは周方向に連通した共通の通路部分を通って
エア吹出し口から吹出されれるように構成することによ
り、この周方向に連通した共通の通路部分を通る間に双
方の圧力差はよりならされて圧力がより連続的に緩やか
に傾斜した圧力分布となるので、被塗物へのより均一な
塗料塗布および塗装効率のより一層の向上を図ることが
できる。
【0016】本発明に係る第2の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第1の回転霧化式塗装装置において、
上記エア吹出し通路が、該通路にエアが供給される上流
側部分は周方向に位置する各通路区分が隔壁により区画
分離され、エア吹出し口を含む下流側部分は各通路区分
が周方向に連通した1つの共通環状通路部分とされてい
るので、上流側においては十分に当初の圧力を維持し、
下流側において境界位置の圧力段差を無くして連続的に
傾斜した圧力分布にすることができるので、当初のシェ
ーピングエアの周方向における圧力制御の実効を十分に
あげつつ境界位置での圧力段差を無くすことができる。
【0017】本発明に係る第3の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第1の回転霧化式塗装装置において、
上記エア吹出し通路が、半径方向の異なった位置に多重
的に配置されると共にそれぞれのエア吹出し方向が互い
に異なる複数のエア吹出し通路により構成されているの
で、シェーピングエアの周方向における圧力変化と共に
シェーピングエアを吹出すエア吹出し通路を適宜切り替
えることによりシェーピングエアの吹出し方向自体も変
えることができ、それによって塗料の噴霧パターンをよ
り多様に制御することができ、塗装効率のより一層の向
上を図ることができる。
【0018】即ち、図14に示すように、回転霧化式塗装
装置1で被塗物2の塗装を行う場合、被塗物のエッジ部
2aにおいては、エッジ部外方側で矢印Mに示すように塗
料3の吹き抜けが生じて塗装効率が低下するので、該エ
ッジ部2aを塗装する際は、該エッジ部外方側の塗料流の
方向をエッジ部内方側(矢印N方向)に向けてその広が
り角を小さくすることができれば好都合である。そし
て、塗料流の方向をこのように変える方法としては、エ
ッジ部外方側ではシェーピングエアの吹出し圧を大きく
する方法や、あるいはエッジ部外方側ではシェーピング
エアの吹出し方向をエッジ部内方側に向ける方法等が考
えられる。
【0019】しかして、上記本発明に係る第3の回転霧
化式塗装装置は、上記のようにエア吹出し通路からは周
方向に隣接する異なる通路区分において互いに異なる圧
力のシェーピングエアを吹出し可能であると共に、さら
にエア吹出し通路を切り替えることによってシェーピン
グエアの吹出し方向自体も変えることができるので、塗
料の噴霧パターンをより多様に制御することができ、上
記被塗物のエッジ部を塗装する場合においても塗料のエ
ッジ部外方への吹き抜けをより効率的に抑制することが
でき、塗装効率のより一層の向上を図ることができる。
【0020】本発明に係る第4の回転霧化式塗装装置
は、上記の様に、第1の回転霧化式塗装装置において上
記エア吹出し通路が、上記回転霧化器の先端外周部に向
けてシェーピングエアを吹出すものであり、該回転霧化
器の先端外周部が該回転霧化器の内方に向けて傾斜せし
められているので、シェーピングエアをこの回転霧化器
先端外周の傾斜面に沿って回転霧化器先端に導くことが
でき、これにより、後に詳述するように、塗装装置の塗
料汚れを抑制しつつシェーピングエアによる霧化塗料流
の方向付けを効率的に行うことができる。
【0021】本発明に係る第1の塗装方法は、上記第1
の回転霧化式塗装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方
法であって、上記被塗物のエッジ部近傍を塗装する際、
エッジ部外方側に位置するエア吹出し通路部分から吹出
されるシェーピングエアの圧力を、エッジ部内方側に位
置するエア吹出し通路部分から吹出されるシェーピング
エアの圧力よりも大きくするので、上記エッジ部近傍を
塗装する際、エッジ部外方側におけるシェーピングエア
はエッジ部内方側におけるシェーピングエアよりも回転
霧化器の内方側に、つまりよりエッジ部内方側に向かう
方向に霧化塗料の流れを方向付けることができ、それに
よって霧化塗料のエッジ部外方への吹き抜けを抑制する
ことができ、塗装効率を向上させることができる。
【0022】本発明に係る第2の塗装方法は、上記第3
の回転霧化式塗装装置を用いて被塗物を塗装する塗装方
法であって、上記被塗物のエッジ部近傍を塗装する際、
エッジ部外方側におけるシェーピングエアの吹出しを、
エッジ部内方側におけるシェーピングエアの吹出しより
もシェーピングエア吹出し方向が上記回転霧化器の内方
側に向かう方向のエア吹出し通路から行うので、上記被
塗物のエッジ部近傍を塗装する際、エッジ部外方側にお
けるシェーピングエアはエッジ部内方側におけるシェー
ピングエアよりも回転霧化器の内方側に、つまりよりエ
ッジ部内方側に向けて吹出され、それによって霧化塗料
のエッジ部外方への吹き抜けを抑制することができ、塗
装効率を向上させることができる。
【0023】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて詳細に説明する。
【0024】[装置構成]図1は本発明に係る回転霧化
式塗装装置の一実施例を示す図2のI−I線断面図、図
2は図1に示す装置の平面図(回転霧化器は省略)、図
3は図1のIII −III 線断面図、図4は図1のIV−IV線
断面図(回転霧化器は省略)、図5は図2のV-V 線断面
図である。
【0025】図示の回転霧化式塗装装置10は、霧化塗料
を半径方向外側に向けて吐出する回転霧化器12と、該回
転霧化器12から半径方向外側に向けて吐出された霧化塗
料の流れを被塗物に向けて方向付けするシェーピングエ
アを吹出すエア吹出しリング14とを備えて成る。
【0026】上記回転霧化器12は、回転ベル18と、該回
転ベル18を支持して回転させる中空の回転軸部材20と、
該回転軸部材20内に配設されて上記回転ベル18内に液体
塗料を供給する塗料供給パイプ22とを備えて成り、上記
回転ベル18を上記回転軸部材20を介して高速で該軸部材
20の長手方向(図中上下方向)に延びる中心軸を中心と
して回転させつつ上記塗料供給パイプ22より上方から上
記回転ベル18内に液体塗料を供給し、この液体塗料を遠
心力により回転ベル18内周面に押しつけて薄膜状にし、
かつその薄膜状の液体塗料を回転ベル18先端(図中下
端)から同じく遠心力により剪断し微粒化して半径方向
外側に向けて霧化塗料として吐出する。
【0027】上記エア吹出しリング14は、上記回転霧化
器12の外周側に該回転霧化器12の回転中心軸を中心にし
て配設されており、内部に上記回転霧化器12の回転中心
軸を中心とする円環状のエア吹出し通路70を有してい
る。該エア吹出し通路70は、その先端(図中下端)にシ
ェーピングエアを吹出すエア吹出し口70c を有してい
る。このエア吹出し口70c は、円環状を成し、上記回転
ベル18の外周側において該回転ベル18の先端より少し後
方(図中上方)であって該先端に近接して位置してい
る。
【0028】また、上記エア吹出し通路70は、上下方向
の略中間位置において所定の連通間隙70d を残して上流
側のエア溜まり部70a と下流側の回転ベル内方に向けて
傾斜したエア吹出し部70b とに区画されている。シェー
ピングエアは、このエア吹出し部70b を通ることにより
このエア吹出し部70b の傾斜方向に沿って回転ベル18の
内方に向けて吹出される。
【0029】さらに、上記エア吹出し通路70は、上流側
のエア溜まり部70a および下流側のエア吹出し部70b に
わたって図2中の一点鎖線Lの位置において、周方向に
同一大きさの4つの通路区分A,B,C,Dが区画設定
されている。そして、上流側のエア溜まり部70a におい
ては、上記各通路区分A,B,C,Dは上記一点鎖線L
の位置に設けた隔壁72により区画分離され、下流側のエ
ア吹出し部70b においては各通路区分A,B,C,Dは
隔壁により区画分離されることなく周方向に連通した1
つの共通環状通路部分として構成されている。
【0030】上記エア溜まり部70a の4つの通路区分
A,B,C,Dのそれぞれには、上面に2個づつエア供
給開口74が形成されており、各通路区分のエア供給開口
74はそれぞれ別個のエア供給源58に接続され、各エア供
給源58はCPUおよびRAMを有するエア圧制御手段60
により供給するエア圧を個別に制御可能に構成されてい
る。また、このエア圧制御は、被塗物に対する本塗装装
置10の相対的位置を検出する位置センサ76から出力され
る位置信号に基づいて、上記RAMに記憶された位置と
エア圧との関係に従って行われる。
【0031】上記塗装装置10は、上述の様にエア吹出し
通路70に周方向に4つの通路区分A,B,C,Dが区画
設定され、各通路区分A,B,C,Dにはそれぞれ別個
にエアが供給されると共にそのエア圧も別個に制御可能
に構成されており、従ってエア吹出し通路70からは各通
路区分A,B,C,Dごとに異なったエア圧のシェーピ
ングエアを吹き出し可能である。
【0032】そして、上記エア吹出し通路70のエア吹出
し口70c の近傍範囲(本実施例では下流側のエア吹出し
部70b )は隔壁で区画されることのない周方向に連通し
た1つの共通環状通路部分とされているので、隣接する
異なる通路区画に異なる圧のエアが供給されてそれらの
通路区分から異なる圧のシェーピングエアが吹出される
場合において、それらの通路区分の境界(上記隔壁72配
置位置)近傍領域のシェーピングエアは、エア吹出し通
路70の上流側ではその境界位置で圧力段差があっても、
エア吹出し口72c 近傍範囲では上記周方向に連通した共
通の通路部分を通る間に双方の圧力差はならされて圧力
が連続的に傾斜した圧力分布となり、その結果、エア吹
出し口70c から吹出されるシェーピングエアはその周方
向において圧力段差を有さず、被塗物への均一な塗料塗
布および塗装効率の向上を図ることができる。
【0033】特に、上記実施例は、上記エア吹出し通路
70が、該通路にエアが供給される上流側のエア溜まり部
70a では周方向の各通路区分A,B,C,Dが隔壁72に
より区画分離され、エア吹出し口70c を含む下流側のエ
ア吹出し部70b では、各通路区分A,B,C,Dが周方
向に連通した1つの共通環状通路部分として構成されて
いるので、この場合には上流側においては十分に当初の
圧力差を維持し、下流側において境界位置の圧力段差を
無くして連続的に傾斜した圧力分布にすることができ、
当初のシェーピングエアの周方向における圧力制御の実
効を十分にあげつつ境界位置での圧力段差を無くすこと
ができる。
【0034】なお、上記実施例は、上記エア吹出し通路
上流側のエア溜まり部70a が隔壁72により周方向に複数
の通路区分に区画分離されたものであるが、かかる上流
側の隔壁72を省略した態様、つまりエア吹出し通路70は
上流側も下流側も隔壁を何等設けないものであっても良
い。この場合は、エア吹出し通路70の上流側において隣
接する異なる通路区分の境界位置で明確な圧力段差は存
在しないこととなるが、その場合であっても、少なくと
も上記のようにその境界近傍領域のシェーピングエアは
周方向に連通した共通の通路部分を通ってエア吹出し口
70c から吹出されれるように構成することにより、この
周方向に連通した共通の通路部分を通る間に双方の圧力
差はよりならされて圧力がより連続的に緩やかに傾斜し
た圧力分布となるので、被塗物へのより均一な塗料塗布
および塗装効率のより一層の向上を図ることができる。
【0035】[エアの圧力変更制御]上記塗装装置10
は、前述のように、エア圧制御手段60により各通路区分
に供給するエア圧をそれぞれ独立的に可変に構成されて
いる。この場合において上記塗装装置10により被塗物を
塗装する場合の具体的なエア圧の変更制御の一例につい
て、図6を参照しながら説明する。
【0036】図6は被塗物62を塗装する状態を示す平面
概略図であり、塗装装置を被塗物に対向させて矢印R方
向に移動させながら塗装を行う場合を示す。この場合に
おいて、基本的には、上記被塗物のエッジ部62a 近傍を
塗装する際、エッジ部外方側に位置するエア吹出し通路
部分から吹出されるシェーピングエアの圧力を、エッジ
部内方側に位置するエア吹出し通路部分から吹出される
シェーピングエアの圧力よりも大きくする。
【0037】より具体的には、上記塗装装置の位置が被
塗物のエッジ部62a より十分内方の位置にあるとき(例
えば塗装装置が図中左側に示す位置にあるとき)は、各
通路区分A,B,C,Dとも同一エア圧でエアを吹出さ
せる。つまり、各通路区分A,B,C,Dのエア圧をP
A,PB,PC,PDとした場合、PA=PB=PC=
PDとする。そして、エッジ部62a 近傍を塗装する場合
(例えば塗装装置が図中右側に示す位置にあるとき)
は、エッジ部62a 内方側に位置する通路区分Cのエア圧
PCよりもエッジ部外方側に位置する通路区分Aのエア
圧PAを大きくする。つまり、PC<PB=PD<PA
とする。
【0038】上記のようにエア圧を制御することによ
り、霧化塗料の広がり状態(噴霧パターン)は図中破線
で示すようになり、エッジ部62a 近傍を塗装する場合の
エッジ部外方への霧化塗料の吹き抜けを抑制することが
でき、塗装効率を向上させることができる。
【0039】[多重エア吹出し通路を有する塗装装置]
次に、本発明の他の実施例である多重エア吹出し通路を
有する塗装装置について、図7〜図9を参照しながら説
明する。図7は部分断面正面図(断面部分は図8のVII-
VII 線断面)、図8は図7のVIII-VIII 線断面図、図9
は図8において隔壁を通る半径方向の線で切断した縦断
面図である。図示の塗装装置10は、2重のエア吹出し通
路を備えているものであり、霧化塗料を半径方向外側に
向けて吐出する回転霧化器12と、該回転霧化器12から半
径方向外側に向けて吐出された霧化塗料の流れを被塗物
に向けて方向付けするシェーピングエアを吹出すエア吹
出しリング14と、該エア吹出しリング14にエアを供給す
るエア供給手段16とを備えて成る。
【0040】上記回転霧化器12は、図1に示す実施例の
回転霧化器と同様であるので、同一構成部材には同一番
号を付し、説明は省略する。
【0041】上記エア吹出しリング14は、上記回転霧化
器12の外周側に該回転霧化器12の回転中心軸を中心にし
て配設されており、円環状の内側リング部材24と、円環
状の中間リング部材26と、円環状の外側リング部材28と
を有し、内側リング部材24と中間リング部材26との間に
円環状の内側エア吹出し通路30を、中間リング部材26と
外側リング部材28との間に円環状の外側エア吹出し通路
32が形成されている。両エア吹出し通路30,32は上記回
転霧化器12の回転中心軸を中心として同心状に配設さ
れ、外側エア吹出し通路32は内側エア吹出し通路30より
も半径方向外側に位置している。
【0042】上記内側リング部材24と中間リング部材26
とはそれぞれ半径方向外側に突出する環状の棚部34,36
を有し、該棚部34,36により内側エア吹出し通路30と外
側エア吹出し通路32はそれぞれ上下方向の略中間位置に
おいて所定の連通間隙を残して上流側のエア溜まり部30
a ,32a と下流部の傾斜したエア吹出し部30b ,32bと
に区画されている。
【0043】また、両エア吹出し通路30,32は、その先
端(図中下端)にシェーピングエアを吹出すエア吹出し
口30c ,32c を有している。内側エア吹出し口30c と外
側エア吹出し口32c とは、共に円環状を成し、回転ベル
18の外周側において該回転ベル18の先端(図中下端)よ
り少し後方(図中上方)であって該先端に近接して位置
している。また、外側エア吹出し口32c は内側エア吹出
し口30c よりも半径方向外側に位置し、かつ両エア吹出
し口30c ,32c の傾斜角度、つまり上記エア吹出し部30
b ,32b の傾斜角度は異なり、外側エア吹出し口32c の
傾斜角度(本実施例では30°)は内側エア吹出し口30c
の傾斜角度(本実施例では15°)よりも大に、つまり外
側エア吹出し部32b の傾斜方向は内側エア吹出し部30b
の傾斜方向よりもより回転ベル18の内方に向くように設
定されている。これにより、外側エア吹出し通路32のシ
ェーピングエア吹出し方向は内側エア吹出し通路30のシ
ェーピングエア吹出し方向と異なり、外側エア吹出し通
路32のシェーピングエア吹出し方向は内側エア吹出し通
路30のシェーピングエア吹出し方向よりも上記回転ベル
18の内方に向くこととなる。
【0044】上記両エア吹出し通路30,32は、円周方向
に同一大きさの通路区分A(30A,32A)、B(30B,
32B)、C(30C,32C)、D(30D,32D)が区画設
定されている。そして、図9に示す様に両エア吹出し通
路の上流側のエア溜まり部30a ,32a においては、上記
各通路区分A,B,C,Dは隔壁38により区画分離さ
れ、下流側のエア吹出し部30b ,32b においては各通路
区分A,B,C,Dは隔壁により区画分離されることな
く周方向に連通した1つの共通環状通路部分として構成
されている。
【0045】上記隔壁38は、上記内側リング部材24と中
間リング部材26とにそれぞれ円周方向に所定間隔を置い
て半径方向外側に突出する上下方向に延びた突出壁38を
形成し、この突出壁38の半径方向外側先端をそれぞれ中
間リング部材26および外側リング部材28の内周面に当接
させることにより構成されている。
【0046】上記各通路区分A,B,C,Dには、それ
ぞれ1つのエア供給手段16が配設されている(通路区分
Cのエア供給手段のみ図示、他は省略)。各エア供給手
段16は、各通路区分において横方向に配設されて半径方
向外側から両エア吹出し通路30,32にエアを供給するも
のであり、両エア吹出し通路30,32に対して交差する方
向である半径方向に移動可能に配設され、該半径方向に
移動することによってエアを供給するエア吹出し通路3
0,32を適宜切替可能とされている。
【0047】上記エア供給手段16は、より具体的には、
上記回転ベル18側につまり半径方向内側に位置する前端
部が閉塞された前端閉塞筒状部材40を備えて成り、該前
端閉塞筒状部材40の側面部の両横には上記エア吹出し通
路30,32にエアを供給するエア供給開口42が前後方向に
所定間隔を置いて2個づつ計4個形成されている。各エ
ア供給手段16は、上記外側リング部材28および中間リン
グ部材26に形成された挿通開口44,46に半径方向に前後
動可能に挿通して配設されている。
【0048】外側リング部材28の挿通開口44は大径部と
小径部とからなり、この小径部と上記中間リング部材の
挿通開口46とは上記前端閉塞筒状部材40の外径と略同一
の径とされている。上記前端閉塞筒状部材40の後端部に
はフランジ48が形成されており、このフランジ48と上記
大径部と小径部との段差部との間に圧縮バネ50が配設さ
れており、かつ上記外側リング部材28の上記挿通開口44
の後端部には、該挿通開口44からのエア漏出を阻止する
シール機能を有すると共に上記フランジ48の後方への移
動を阻止するストッパ板52が固設されており、該ストッ
パ板52には上記フランジ48に固設された前後動ロッド54
が前後動可能に貫通しており、該前後動ロッド54は各エ
ア供給手段16ごとに別個に図示しないアクチュエータに
連結されている。また、このストッパ板52にはエア供給
配管56が接続されており、該エア供給配管56はエア供給
源58に接続されると共に、該エア供給源58は各エア供給
手段16に供給するエア圧をそれぞれ独立に制御するエア
圧制御手段60に接続されている。
【0049】[エア吹出し通路の切替制御]上記エア供
給手段16は、前述のように、半径方向に移動することに
よりエアを供給するエア吹出し通路30,32を切替可能と
されている。即ち、図7および図8に示すように、上記
アクチュエータにより前後動ロッド54を半径方向外側に
引いて前端閉塞筒状部材40を最後方位置に位置させるこ
とにより、該前端閉塞筒状部材40の前側開口42は中間リ
ング部材26により遮蔽され、後側開口42は外側エア吹出
し通路32に連通するので、該外側エア吹出し通路32にの
みエアが供給され、外側エア吹出し口32c のみからシェ
ーピングエアが吹出される。一方、図7の左半分と同様
の断面図である図10に示すように、上記アクチュエータ
により前後動ロッド54を半径方向内側に押して前端閉塞
筒状部材40を最前方位置に位置させることにより、該前
端閉塞筒状部材40の後側開口42は中間リング部材26によ
り遮蔽され、前側開口42は内側エア吹出し通路30に連通
するので、該内側エア吹出し通路30にのみエアが供給さ
れ、内側エア吹出し口30c のみからシェーピングエアが
吹出される。また、前端閉塞筒状部材40を上記最後方位
置と最前方位置との中間の所定位置に位置させれば、前
側開口42と後側開口42とをそれぞれ内側および外側エア
吹出し通路30,32に所定量連通させることができ、それ
により両通路30,32に所定量エアを供給して両エア吹出
し口30c ,32c から所定量づつシェーピングエアを吹出
させることができる。
【0050】上記塗装装置は、エア吹出し方向が異なる
2つのエア吹出し通路30,32を備え、両エア吹出し通路
30,32に周方向に4つの通路区分A,B,C,Dを区画
設定し、各通路区画にそれぞれエア供給手段16を設け、
各通路区分毎にエアを供給するエア吹出し通路を切り替
え可能に構成されているので、周方向において全周であ
るいは部分的にシェーピングエアの吹出し方向を変える
ことができる。
【0051】次に、上記塗装装置により被塗物を塗装す
る場合の具体的なエア吹出し通路切替制御の一例につい
て、図11を参照しながら説明する。
【0052】図11は被塗物62を塗装する状態を示す平面
概略図であり、塗装装置を被塗物62に対向させて矢印R
方向に移動させながら塗装を行う場合を示す。この場合
には、例えば被塗物のエッジ部62a から十分離れている
とき(例えば図中の左側に示す位置にあるとき)はエア
吹出し通路の各通路区分A,B,C,Dとも内側エア吹
出し通路30にエアを供給して内側エア吹き出し口30c か
らシェーピングエアを吹き出させる。従ってこの場合は
霧化塗料の広がり角は全周において大であり、図中破線
で示す範囲に塗料が吹き付けられる。
【0053】塗装装置を矢印R方向に移動させて被塗物
のエッジ部26a 近傍を塗装するとき(例えば図中の右側
に示す位置にあるとき)は、エッジ部外方側におけるシ
ェーピングエアの吹出しを、エッジ部内方側におけるシ
ェーピングエアの吹出しよりもシェーピングエア吹出し
方向が上記回転霧化器12の内方側に向かう方向のシェー
ピングエア吹出し通路から行う様にする。つまり、エッ
ジ部外方側の通路区分Aにおいては外側エア吹出し通路
32にエアを供給し、それ以外の通路区分B,C,Dにお
いては今までと同様に内側エア吹出し通路30にエアを供
給し、もってエッジ部外方側の通路区分Aにおいては外
側エア吹出し口32c から、それ以外の通路区分B,C,
Dにおいては今までと同様に内側エア吹出し口30c から
シェーピングエアを吹出させる。かくすることにより、
外側エア吹出し口32c からのエアは内側エア吹出し口30
c からのエアよりも回転ベルの内方側に向かうものであ
るので、上記エッジ部外方側の通路区分Aにおいては霧
化塗料の広がり角が小さく、図中破線で示す範囲に塗料
が吹き付けられることとなり、エッジ部外方への霧化塗
料の吹き抜けを抑制することができ、塗装効率を向上さ
せることができる。
【0054】このエア吹出し通路の切替制御も、図示し
ない位置センサにより塗装装置の被塗物に対する相対的
位置を検出し、その相対位置データを同じく図示しない
アクチュエータ制御手段に入力させ、このアクチュエー
タ制御手段により各エア供給手段の前後動ロッド54を駆
動する上記アクチュエータを制御することにより行なわ
れる。
【0055】なお、上記多重エア吹出し通路30,32を備
えた塗装装置においても、両エア吹出し通路30,32は周
方向に4つの通路区分A,B,C,Dが区画設定され、
各通路区分ごとに異なる圧力のエアを供給可能であると
共に下流側のエア吹出し口30c ,32c 近傍範囲において
はエア吹出し通路30,32は隔壁で区画されることのない
周方向に連通した1つの共通環状通路部分とされている
ので、隣接する異なる通路区分に異なる圧のエアが供給
された場合において、両エア吹出し通路30,32の上流側
では両通路区分の境界位置において圧力段差が存在して
も、その圧力段差を有する境界近傍領域のシェーピング
エアは下流側のエア吹出し口30c ,32c近傍範囲では上
記周方向に連通した共通の通路部分を通って吹出される
ので、この共通通路部分を通る間に双方の圧力差はなら
されて圧力が連続的に傾斜した圧力分布となり、被塗物
への均一な塗料塗布および塗布効率の向上を図ることが
できる。
【0056】[回転霧化器の先端外周面を傾斜させた塗
装装置]次に、本発明の他の実施例である回転霧化器の
先端外周面を傾斜させた塗装装置について、図12および
図13を参照しながら説明する。
【0057】図12に示す塗装装置10は、1重の環状エア
吹出し通路70を備えて成るものであり、回転ベル18の先
端外周面が回転ベル内方に向けて傾斜させた傾斜面18a
とされており,吹出しリング14の先端(図中下端)は回
転ベル18の先端(図中下端)よりも僅かに後方(図中上
方)に位置し、吹出されるシェーピンクエアは上記回転
ベルの先端外周傾斜面18a に沿って回転ベル18内方に向
けて吹出されるように構成されている。また,この実施
例においては、回転ベルの先端外周傾斜面18aはエア吹
出し通路70の先端部分の一側面を形成している。
【0058】なお、この塗装装置10においても、エア吹
出し通路70は上流側のエア溜まり部70a と下流側のエア
吹出し部70b とで構成されており、上流側のエア溜まり
部70a は、図1に示す実施例と同様に、図示しない4個
の隔壁により円周方向に4個の通路区部に区画分離さ
れ、下流側のエア吹出し部70b は隔壁を設けることなく
円周方向に連通した1つの共通環状通路部分として構成
されており、さらに各通路区分のエア溜まり部70a の上
面に2個づつエア供給開口74が形成され、それらのエ
ア供給開口74は各通路区分毎に図示しないエア供給源
に接続されて図示しないエア圧制御手段により各通路区
分毎に供給エア圧を独立的に制御可能に構成されてい
る。
【0059】図13に示す塗装装置10は、2重の環状エア
吹出し通路30,32を備えて成るものであり、回転ベル18
の先端外周面が回転ベル内方に向けて傾斜させた傾斜面
18aとされており,内側エア吹出し通路30を構成してい
るエア吹出しリング部分14の先端(図中下端)は回転ベ
ル18の先端(図中下端)よりも僅かに後方(図中上方)
に位置し、該内側エア吹出し通路30から吹出されるシェ
ーピンクエアは上記回転ベルの先端外周傾斜面18a に沿
って回転ベル18内方に向けて吹出されるように構成され
ている。また,この実施例においては、回転ベルの側面
18b および先端外周傾斜面18a は共に内側エア吹出し通
路30の一部の一側面を形成している。
【0060】なお、この塗装装置10においても、内側お
よび外側エア吹出し通路30,32は上流側のエア溜まり部
30a ,32a と下流側のエア吹出し部30b ,32b とで構成
されており、上流側のエア溜まり部30a ,32a は、図1
に示す実施例と同様に、図示しない4個の隔壁により円
周方向に4個の通路区部に区画分離され、下流側のエア
吹出し部30b ,32b は隔壁を設けることなく円周方向に
連通した1つの共通環状通路部分として構成されてお
り、さらに各通路区分のエア溜まり部30a ,32aには、
内側エア吹出し通路30の場合は上面に2個づつ、外側エ
ア吹出し通路32の場合は側面に2個づつエア供給開口74
が形成され、それらのエア供給開口74は各通路区分毎に
図示しないエア供給源に接続されて図示しないエア圧制
御手段により各通路区分毎に供給エア圧およびエア供給
のオン・オフを独立的に制御可能に構成されている。
【0061】回転霧化器とエア吹出しリングとを備えた
回転霧化式塗装装置においては、通常、回転霧化器の先
端、つまり回転ベルの先端よりもエア吹出し口が後方に
位置するように設定されている。これは、回転ベルの先
端からは霧化塗料が半径方向外方に向けて吐出されるの
で、もしエア吹出し口を回転ベルの先端よりも先方に位
置させると、エア吹出しリングの先端部に半径方向外方
に向けて吐出された霧化塗料が付着して塗料汚れが生じ
るからである。
【0062】しかるに、かかる塗料汚れを回避するため
に上記のように回転ベルの先端よりもエア吹出し口が後
方に位置するように設定すると、エア吹出し口から吹出
されたシェーピングエアの一部が回転ベルの先端外周面
に当たって回転ベル外方に向けて反射してしまい,シェ
ーピングエアによる霧化塗料流の方向付けが十分に行え
ないという問題がある。
【0063】これに対し、上記両実施例の回転ベル18
は、図示のように、回転ベルの先端外周面を回転ベル18
内方に向けて傾斜させた傾斜面18a とし、シエーピング
エアはこの傾斜面18a に沿って回転ベル18の内方に向け
て吹出されるように構成されているので、エア吹出しリ
ング14の先端を回転ベル18の先端より後方に位置させ、
しかも回転ベル18の側面で反射されることなくシェーピ
ングエアを回転ベル18内方に向けて吹出すことができ、
エア吹出しリング14の塗料汚れを回避しつつシェーピン
グエアによる霧化塗料流の方向付けを十分に行うことが
できる。
【0064】なお、図12,13に示す実施例においても、
エア吹出し通路の上流側は各通路区分の境界位置に隔壁
を設け下流側は隔壁を設けていないので、吹き出される
シェーピングエアは周方向に圧力段差を有さず、被塗物
への均一な塗料塗布および塗装効率の向上を図ることが
できる。
【0065】[変更態様]上記実施例においては、エア
吹出し通路を1重もしくは2重に設けているが、該エア
吹出し通路は3重もしくはそれ以上設けてもよい。
【0066】また、上記実施例においては、エア吹出し
通路には円周方向に4つの通路区分が区画設定されてい
るが、4個以外の複数個の通路区分を区画設定すること
もできる。これらの通路区分の上流側の境界には上記実
施例では隔壁を設けているが、その隔壁はなくても良
い。なお、隔壁があってもなくても各通路区分にはそれ
ぞれ上流側において周方向に異なる位置から別個にエア
を供給して各通路区分毎にエア圧を制御可能とする点は
同じである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転霧化式塗装装置の一実施例を
示す断面図
【図2】図1に示す装置の平面図
【図3】図1のIII-III 線断面図
【図4】図1のIV-IV 線断面図
【図5】図2のV-V 線断面図
【図6】エア圧変更制御の一例を示す図
【図7】本発明に係る回転霧化式塗装装置の他の実施例
を示す断面図
【図8】図7のVIII-VIII 線断面図
【図9】図8の隔壁部分を切断した縦断面図
【図10】図7の左半分と同様の断面図
【図11】エア吹出し通路の切り替え制御の一例を示す
図
【図12】本発明に係る回転霧化式塗装装置の他の実施
例を示す図
【図13】本発明に係る回転霧化式塗装装置の他の実施
例を示す図
【図14】被塗物のエッジ部の塗装状態を示す図
【符号の説明】 12 回転霧化器 18a 回転霧化器の先端外周傾斜面 30,32,70 エア吹出し通路 30a ,32a ,70a 上流側部分 30b ,32b ,70b 下流側部分 38,72 隔壁 62 被塗物 62a エッジ部 A,B,C,D 通路区分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷口 幸文 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転することによって塗料を霧化して吐
    出する回転霧化器と、該回転霧化器の外周側からシェー
    ピングエアを吹き出すエア吹出し通路とを備えて成り、
    該エア吹出し通路からは周方向に隣接する異なる通路区
    分において互いに異なる圧力のシェーピングエアを吹出
    し可能に構成された回転霧化式塗装装置であって、 上記エア吹出し通路内の隣接する異なる通路区分の境界
    近傍領域のシェーピングエアは、上記エア吹出し通路の
    エア吹出し口近傍範囲においては、周方向に連通した共
    通の通路部分を通って吹出されるように構成されている
    ことを特徴とする回転霧化式塗装装置。
  2. 【請求項2】 上記エア吹出し通路が、該通路にエアが
    供給される上流側部分は周方向に位置する各通路区分が
    隔壁により区画分離され、エア吹出し口を含む下流側部
    分は各通路区分が周方向に連通した1つの共通環状通路
    部分とされていることを特徴とする請求項1記載の回転
    霧化式塗装装置。
  3. 【請求項3】 上記エア吹出し通路が、半径方向の異な
    った位置に多重的に配置されると共にそれぞれのエア吹
    出し方向が互いに異なる複数のエア吹出し通路により構
    成されていることを特徴とする請求項1記載の回転霧化
    式塗装装置。
  4. 【請求項4】 上記エア吹出し通路が、上記回転霧化器
    の先端外周部に向けてシェーピングエアを吹出すもので
    あり、該回転霧化器の先端外周部が該回転霧化器の内方
    に向けて傾斜せしめられていることを特徴とする請求項
    1記載の回転霧化式塗装装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の回転霧化式塗装装置を用
    いて被塗物を塗装する塗装方法であって、上記被塗物の
    エッジ部近傍を塗装する際、エッジ部外方側に位置する
    エア吹出し通路部分から吹出されるシェーピングエアの
    圧力を、エッジ部内方側に位置するエア吹出し通路部分
    から吹出されるシェーピングエアの圧力よりも大きくす
    ることを特徴とする塗装方法。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の回転霧化式塗装装置を用
    いて被塗物を塗装する塗装方法であって、上記被塗物の
    エッジ部近傍を塗装する際、エッジ部外方側におけるシ
    ェーピングエアの吹出しを、エッジ部内方側におけるシ
    ェーピングエアの吹出しよりもシェーピングエア吹出し
    方向が上記回転霧化器の内方側に向かう方向のエア吹出
    し通路から行うことを特徴とする塗装方法。
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