JPH0819718B2 - 住宅ユニットにおける柱と梁との接合部材 - Google Patents

住宅ユニットにおける柱と梁との接合部材

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JPH0819718B2 JP19178690A JP19178690A JPH0819718B2 JP H0819718 B2 JPH0819718 B2 JP H0819718B2 JP 19178690 A JP19178690 A JP 19178690A JP 19178690 A JP19178690 A JP 19178690A JP H0819718 B2 JPH0819718 B2 JP H0819718B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複数本の柱と梁とを連結して形成される住
宅ユニットにおける柱と梁との接合部材に関する。
〔背景技術〕
近年、ボックス状等に形成された複数の住宅ユニット
を積層して住宅を構築する工業化住宅が知られている。
この住宅ユニットの骨組みは、複数本の柱と梁とを連結
して形成される。これらの柱と梁との連結は、例えば、
実公昭59−16402号公報に示されるように、直接、溶接
するか、Cチャンネル材からなる仕口を介して溶接する
等により行われている。
すなわち、直接溶接するものは、第8図に示されるよ
うに、柱101の端部における隣接する側面に、それぞれ
梁102が溶接される。これらの梁102は、Cチャンネル材
から構成され、縦方向に配設されるウェブ102Aの上下に
フランジ102Bが一体に形成されている。これらのフラン
ジ102Bが溶接される部分の柱101には、それぞれ強度補
強用の端部ダイヤフラム103及び内ダイヤフラム104がそ
れぞれ溶接される。
しかしながら、柱101へのダイヤフラム103,104、特に
内ダイヤフラム104の溶接は、狭い柱101の内部で、しか
も、端部からある程度内方に入った位置で行われるた
め、極めて作業性が悪く、困難な作業であった。
このため、第9図に示されるように、柱106の一側面
に、柱106の側面の幅とほぼ等しい幅を基端部に有し、
先端部をこれより狭い幅にされたCチャンネル材からな
る仕口部材107を溶接し、この仕口部材107に梁108を溶
接するようにして、ダイヤフラムを省略した構造が提案
されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
前記第9図に示される構造では、仕口部材107が柱106
に広い幅で溶接されるため、軽荷重の場合には、確かに
ダイヤフラムは不要となる。しかしながら、梁108が重
荷重を受ける場合には、ダイヤフラムなしでは、必ずし
も十分な強度を確保できるものではないという問題点が
ある。
本発明の目的は、溶接作業が容易で、かつ、重荷重に
も十分耐え得る柱と梁との連結を行なえる接合部材を提
供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、複数本の柱とこれらの柱の端部間に掛け渡
される複数本の梁とにより住宅ユニットが形成され、こ
の住宅ユニットにおける柱と梁との接合部材であって、
縦断面コ字形の部材をコ字形の開放側を内側にして平面
略L字状に折曲げた形状にされるとともに、この折曲げ
部の水平外面に柱が接続可能にされ、かつコ字形の各端
部に梁が接続可能にされた接合部材本体と、この接合部
材本体の前記折曲げ部の開放側に溶着されてこの折曲げ
部の垂直外壁とで略角柱形状を形成する平断面L字形状
の補助部材とを具備して構成されたことを特徴とする住
宅ユニットにおける柱と梁との接合部材である。
本発明において、接合部材本体における縦断面コ字形
の部材をコ字形の開放側を内側にして平面略L字状に折
曲げた形状とは、必ずしも実際に折曲げることを意味せ
ず、最終的な形状が略L字状になっていれば足りる。従
って、例えば、接合部材本体は、一対の部分部材を溶接
して製作してもよく、或いは鋳物等によって一体成形し
てもよい。
〔作用〕
本発明においては、接合部材本体の前記折曲げ部の水
平外面に柱が接続されるから、この水平外面がダイヤフ
ラムの役割をし、重荷重にも十分に耐えることができ
る。また、接合部材本体の前記折曲げ部の開放側に溶着
される補助部材は、接合部材本体の折曲げ部の垂直外壁
とでほぼ角柱状をなし、あたかも、柱の延長部と見做す
ことができ、前記接合部材本体の折曲げ部の水平外面を
ダイヤフラムとして機能させる。
溶接作業は、接合部材本体と補助部材、接合部材本体
と柱及び梁ともに、全て外方からの作業となるため、き
わめて容易に行なえる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。以
下に示す各実施例において、同一もしくは相当構成部分
には、同一の符号を用い、重複部分の説明を省略もしく
は簡略にする。
第1図ないし第3図には、本発明の第1実施例が示さ
れている。図において、本実施例に係る接合部材10は、
概略の形状が、縦断面コ字形の部材をコ字形の開放側を
内側にして平面ほぼL字状に折曲げられた形状とされた
接合部材本体11と、この接合部材本体11のL字状の折曲
げ部14の開放側に溶接される平断面L字形状の鋼材から
なる補助部材21とを備えている。
前記接合部材本体11の折曲げ部14の垂直外壁11Aに直
交する上下の水平外面11Bのうち、図中上方の水平外面1
1Bには、正四角柱状の柱31が溶着可能にされ、一方、接
合部材本体11のコ字形の各端部には、それぞれ型鋼であ
るCチャンネル材からなる妻側及び桁側の梁32,33が溶
着可能にされている。
また、補助部材21は、接合部材本体11のL字形の折曲
げ部14の垂直外壁11Aとで、前記柱31と略等しい軸直交
断面を有する四角柱形状を形成するようにされている。
前記接合部材本体11の下側の水平外面11Bには、補助
部材21が溶接される位置より外側であって、梁32,33が
溶接される位置と干渉しない位置に、複数、例えば左右
に各2個、計4個の接合用ボルト挿通孔15が設けられて
いる。これらのボルト挿通孔15は、接合部材10に柱31及
び梁32,33が溶接されて構成される住宅ユニットの骨組
(後に詳述)同士をボルト接合するためのものである。
また、接合部材本体11は、第2,3図に示されるよう
に、前記L字状の折曲げ部14の頂角を通る線で二分割さ
れた一対の部分部材12,13を含んで構成されている。こ
れらの部分部材12,13は、型鋼であるCチャンネル材か
ら同一形状に形成されている。
すなわち、部分部材12,13は、図中縦方向に配置され
たウェブ12A,13Aの上下両端にそれぞれ直交方向に延長
されたフランジ12B,13Bを備えて縦断面ほぼコ字状に形
成されている。また、各部分部材12,13のフランジ12B,1
3Bは、一端、すなわち、基端側が素材であるCチャンネ
ル材のフランジの幅とほぼ等しい広い幅から幅方向に対
し45度の角度に斜切された形状とされ、他端、すなわ
ち、先端側がこの幅より狭い幅から幅方向に対し290度
の角度に切断された形状とされている。この際、基端側
の素材の幅は、前記角柱状の柱31の幅のほぼ等しくさ
れ、従ってフランジ12B,13Bの斜切された切断面に沿っ
た幅は柱31の対角線の長さにほぼ等しくされている。
前記各部分部材12,13は、その基端側が互いに溶着さ
れて接合部材本体11が形成される。従って、両部分部材
12,13のウェブ12A,13Aにより、接合部材本体11の折曲げ
部14の垂直外壁11Aが直角な2辺を形成するように構成
される。また、両部分部材12,13のフランジ12B,13Bによ
り、接合部材本体11の上下の水平外面11Bが構成され
る。
以上のように構成された接合部材10を用いて住宅ユニ
ットの骨組を形成する工程につき、第4図(A)〜
(C)を参照して説明する。
第4図(A)において、2本の柱31の両端にそれぞれ
接合部材10を所定の向きで溶接するとともに、これらの
接合部材10のコ字形の端部間に梁32を溶接して妻側フレ
ーム41を形成する。
次に、第4図(B)に示されるように、2個の妻側フ
レーム41を互いに向い合せに配置するとともに、前記妻
側の梁32より長尺の桁側の梁33を、前記2個の妻側フレ
ーム41における各接合部材10のコ字形の端部に溶接す
る。これにより、第4図(C)に示されるように、ボッ
クス型の住宅ユニットの骨組40が形成される。
このようにして形成された骨組40には、必要に応じて
床材、天井材、壁材が取付けられ、更に作り付けの家具
等の内装品が取付けられて住宅ユニットが構成される。
この住宅ユニットは、適宜組合わせられてユニット住宅
とされる。この各住宅ユニットの上下方向の連結は、接
合部材本体11に設けられたボルト挿入孔15にボルトを挿
通し、ナット締めして行われる。
なお、骨組40の形成にあたり、第1図に二点鎖線で示
されるように、接合部材本体11の上下の水平外面11B
に、長孔11Cを設け、この長孔11Cを介して接合部材本体
11と梁32,33とを溶接し、溶接強度を大きくするように
してもよい。
前述のような本実施例によれば、次のような効果があ
る。
すなわち、住宅ユニットの骨組40における柱31及び梁
32,33は、接合部材10を介して外方から接合されるか
ら、柱内作業となる内ダイヤフラムの溶接作業が不要と
なって作業が容易になり、作業能率を向上できる。しか
も、接合部材10には、接合部材本体11のL字形の折曲げ
部14の垂直外壁11Aと補助部材21とで略角柱形状が形成
されており、かつ、この角柱形状の端部には、部分部材
12,13のフランジ12B,13Bによって水平外面11Bが形成さ
れているから、この水平外面11Bが、従来構造における
ダイヤフラムの役目をなし、十分な強度を発揮でき、重
荷重に耐えることができる。
また、接合部材本体11は、型鋼から容易に製作できる
2個の部分部材12,13を溶接して製作されているから、
きわめて安価に提供できる。
この接合部材本体11と補助部材21との溶接も外方から
行なえるから、作業を容易に行なえる。
更に、本実施例における全体の溶接作業量は、内、外
2枚のダイヤフラムを用いるものに比べると、その溶接
量を少なくできて安価に提供でき、しかも、溶接箇所の
確認も容易であるから、品質を安定化できる。
第5図には、本発明の第2実施例が示されている。
本実施例においては、接合部材本体11を、部分部材を
用いることなく、鋳物等により一体に形成した一体成形
品としており、この接合部材本体11に断面L字形の補助
部材21が溶接されて接合部材10が構成されている。
このようにして構成された接合部材10の一方の水平外
面11Bには、柱31が溶着され、かつ、コ字形の各端部に
は梁32,33が接合部材10の外方から被嵌されて溶着され
る。
このように構成された本実施例においても、前記第1
実施例と同様な効果を奏することができる。また、接合
部材本体11を鋳物で作ることにより、溶接作業量及び部
分点数を減らすことができ、より安価、かつ、品質の安
定化を図ることができる。
第6図と第7図には、本発明の第3実施例が示されて
いる。
本実施例に係る接合部材10は、接合部材本体11と、こ
の接合部材本体11の開放側に溶接される補助部材21と、
この接合部材本体11の上下の水平外面11Bのうちの一方
に溶接された仕口部材60とよりなり、この実施例では接
合部材本体11の一方の水平外面11Bに仕口部材60を介し
て柱31が接続されるようになっている。
前記接合部材本体11は、それぞれがウェブ53A,54Aと
上下両端のフランジ53B,54Bとを有している一対の部分
部材53,54を含んで構成され、これらの部分部材53,54を
溶接することによって接合部材本体11が作られる。一方
の部分部材53のフランジ53Bは、ウェブ53Aの先端からウ
ェブ53A長手方向途中までの長さL1を有し、他方の部分
部材54のフランジ54Bは、ウェブ54A全長に亘る長さL2
有する。また、この他方の部分部材54のフランジ54Bの
幅は、一方の部分部材53のフランジ53Bが設けられてい
ない部分の長さL3と同じである。一対の部分部材53,54
の溶接は、部分部材54のフランジ54Bの後端部を一方の
部分部材53のフランジ53Bが設けられていないウェブ53A
の上下端部に当接させて行われ、これにより両フランジ
53B,54Bで接合部材本体11の上下の水平外面11Bが形成さ
れ、また両ウェブ53A,54Aで接合部材本体11の折曲げ部
の垂直外壁11Aが形成される。
部分部材53,54の先端部には段部55,56が設けられ、こ
れらの段部55,56に梁32,33の端部が嵌合されて部分部材
53,54との溶接が行われる。また、仕口部材60にも段部5
7が設けられ、この段部57に柱31の端部が嵌合されて仕
口部材60との柱31との溶接が行われる。このような段部
55,56,57を部分部材53,54と仕口部材60に設けることに
より、部分部材53,54と梁32,33との溶接及び仕口部材60
と柱31との溶接を裏当て部材を用いることなく強固、か
つ確実に行うことができる。
部分部材53,54は、Cチャンネル材を切断等して製作
してもよいが、板材を曲げ加工等して製作してもよい。
また、仕口部材60は、角柱材を切断等して製作してもよ
いが、対角線で分割される2個のL字状部分部材の溶接
により製作してもよく、このようにすれば仕口部材60は
板材をL字状に曲げ加工等によって製作できるようにな
る。
この第3実施例の接合部材10によっても、前記第1実
施例と同様の効果が得られる。
なお、本発明は前記各実施例に限定されるものではな
く、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は、
本発明に含まれるものである。
例えば、本発明の接合部材10が適用される住宅ユニッ
トは、前記実施例のようにボックス型の骨組40に限ら
ず、上方の梁が溶接されない所謂U型の骨組にも適用で
きるものである。
〔発明の効果〕
前述のような本実施例によれば、溶接作業が容易で、
かつ、十分な強度も確保できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例を示す一部を切欠いた斜視
図、第2図は前記実施例の分解斜視図、第3図は前記実
施例に用いられる部分部材の斜視図、第4図(A)〜
(C)は前記実施例が用いられる住宅ユニットの骨組の
作業工程説明図、第5図は本発明の第2実施例を示す一
部を切欠いた斜視図、第6図は本発明の第3実施例に係
る接合部材の斜視図、第7図はこの接合部材の分解斜視
図、第8図及び第9図は柱と梁との従来の異なる接続構
造を示す斜視図である。 10……接合部材、11……接合部材本体、11A……折曲げ
部の垂直外壁、11B……水平外面、12,13,53,54……部分
部材、21……補助部材、31……柱、32,33……梁、40…
…住宅ユニットの骨組。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数本の柱とこれらの柱の端部間に掛け渡
    される複数本の梁とにより住宅ユニットが形成され、こ
    の住宅ユニットにおける柱と梁との接合部材であって、
    縦断面コ字形の部材をコ字形の開放側を内側にして平面
    略L字状に折曲げた形状にされるとともに、この折曲げ
    部の水平外面に柱が接続可能にされ、かつコ字形の各端
    部に梁が接続可能にされた接合部材本体と、この接合部
    材本体の前記折曲げ部の開放側に溶着されてこの折曲げ
    部の垂直外壁とで略角柱形状を形成する平断面L字形状
    の補助部材とを具備して構成されたことを特徴とする住
    宅ユニットにおける柱と梁との接合部材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の接合部材において、前記接
    合部材本体は、前記折曲げ部の頂角を通る線で二分割さ
    れた一対の部分部材を含んで構成されたことを特徴とす
    る住宅ユニットにおける柱と梁との接合部材。
  3. 【請求項3】請求項1記載の接合部材において、前記接
    合部材本体は、一体成形品よりなることを特徴とする住
    宅ユニットにおける柱と梁との接合部材。
  4. 【請求項4】請求項1記載の接合部材において、前記接
    合部材本体は、それぞれがウェブと上下両端のフランジ
    とを有する一対の部分部材を含んで構成されているとと
    もに、一方の部分部材のフランジは、ウェブの先端から
    ウェブ長手方向途中までの長さを有し、他方の部分部材
    のフランジは、ウェブ全長に亘る長さを有していること
    を特徴とする住宅ユニットにおける柱と梁との接合部
    材。
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