JPH08201323A - 導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法および装置 - Google Patents
導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法および装置Info
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- JPH08201323A JPH08201323A JP1324195A JP1324195A JPH08201323A JP H08201323 A JPH08201323 A JP H08201323A JP 1324195 A JP1324195 A JP 1324195A JP 1324195 A JP1324195 A JP 1324195A JP H08201323 A JPH08201323 A JP H08201323A
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Abstract
が可能な誘導加熱探傷方法および装置を提供する。 【構成】 加熱工程において、高周波電源装置24が誘
導コイル18を所定の周波数の高周波電流で駆動するこ
とにより、表面疵の深さよりも小さい浸透深さの誘導電
流を導電性被検査材10の表面に発生させてその表面を
加熱すると、温度測定工程において、放射温度測定装置
78a、78b、78c、78dにより導電性被検査材
10の表面温度が測定される。そして、算出判定工程に
おいて、算出判定手段84によりその表面温度に基づい
て局部的な温度変化量信号S△Tが算出されると共に、
その温度変化量信号SΔTが負の第1判断基準値Th1
と比較されてピンホール68の有無が判定される。した
がって、圧延前の導電性被検査材10のピンホール68
の有無が容易に判断できる。
Description
の表面を誘導加熱したときの表面温度の不均一性に基づ
いて表面疵を探傷する誘導加熱探傷装置に関するもので
ある。
流を発生させることによって導電性被検査材の表面を加
熱するとともにその導電性被検査材の表面温度を測定
し、その表面温度の不均一性に基づいて導電性被検査材
の表面疵を探傷する導電性被検査材の誘導加熱探傷装置
が提案されている。このような探傷装置では、電磁誘導
によって発生する渦電流が表皮効果によって表面に集中
させられると、導電性被検査材の表面が渦電流損失など
によって加熱されるが、表面疵が存在する部分は他の部
分よりも渦電流の流れが変化させられてその部分の発熱
量も変化するので、表面温度が他の部分よりも局部的に
変化した部分が表面疵として判定されるようになってい
る。
えば、連続的に鋳造される鋼材などの鋳造片の探傷にも
用いられる。連続鋳造法においては、金型に接触してい
た鋳造片の表層部にピンホール(円柱状の微小穴)など
の表面疵が生じ得るが、一般に、鋳造片は多段階の圧延
工程により種々変形させられることから、上記表面疵は
その圧延工程において広い面積に亘るように広げられ
て、欠陥面積が拡大すると共に工程上の無駄が生じるこ
ととなる。そのため、鋳造時から存在する表面疵は、可
及的に早い段階で発見・除去されることが望ましい。
熱探傷装置は、導電性被検査材の表面において渦電流が
その表面疵により阻害されることによりその表面疵に隣
接する部分に迂回させられ、その表面疵の近傍に電流集
中領域が形成されることによりその表面疵の部分の表面
温度が局部的に高くなるという前提で構成されている
(米国特許第4109508号など)。そのため、圧延
後のビレットなどに形成されて鋼材の長手方向に伸びる
線状疵に対して、その長手方向に直交する方向に高周波
誘導電流を流す場合には、上記原理に従ってその線状疵
(表面疵)が検出されるが、前記ピンホールのような鋼
材の長手方向の長さが比較的短い疵の場合には、表面疵
の近傍の電流集中領域が明確に形成されない。したがっ
て、圧延前の鋳造片の探傷をしてもこの表面疵を発見で
きないという問題があった。
たものであり、その目的とするところは、圧延前の連続
鋳造片に存在する表面疵の検出が可能な誘導加熱探傷方
法および装置を提供することにある。
するため、本発明の誘導加熱探傷方法の要旨とするとこ
ろは、導電性を有する連続鋳造片に電磁誘導により誘導
電流を発生させ、その電磁誘導によってその鋳造片の表
面を加熱し、その鋳造片の表面温度を測定し、その表面
温度の不均一性に基づいてその鋳造片の表面疵を探傷す
る導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法であっ
て、(a) 前記表面疵の深さよりも小さい浸透深さの誘導
電流により前記鋳造片の表面を加熱する加熱工程と、
(b) 前記鋳造片の表面温度を放射温度計にて測定する温
度測定工程と、(c) その表面温度に基づいて前記鋳造片
の表面の局部的な温度変化量を算出すると共に、その局
部的な温度変化量が予め定められた負の判断基準値を越
えたこと以てピンホールを判定する算出判定工程とを、
含むことにある。
工程において、連続鋳造片の表面が表面疵の深さよりも
小さい浸透深さの誘導電流により加熱されると、温度測
定工程において、その表面温度が測定され、算出判定工
程において、その表面温度に基づいて鋳造片表面の局部
的な温度変化量が算出されると共に、その温度変化量が
予め定められた負の判断基準値を越えたことを以てピン
ホールが判定される。誘導電流の浸透深さが表面疵の深
さよりも小さい場合には、その表面疵がピンホールのよ
うに鋳造片の長手方向長さが短いものであると、渦電流
がそのピンホールの側方を迂回させられて直下に非通電
領域が形成されることにより、そのピンホールの部分の
温度上昇が局部的に低くなる。したがって、上記温度変
化量が所定の負の判断基準値を越えた場合には、上記算
出判定工程においてその部分にピンホールが存在すると
判定され、圧延が施されていない連続鋳造片のピンホー
ルの有無が容易に判断できることとなる。
は、前記局部的な温度変化量が予め定められた負の第1
判断基準値を越えたことを以てピンホールを判定し、そ
の局部的な温度変化量が予め定められた正の第2判断基
準値を越えたことを以てブリードまたは割れ傷を判定す
るものである。このようにすれば、局部的な温度変化が
負であって第1判断基準値を越えた場合には、上述のよ
うにピンホールが判断される一方、局部的な温度変化が
正であって第2判断基準値を越えた場合には、ブリード
または割れ傷が判断される。したがって、連続鋳造片の
表面疵がピンホールである場合にも、ブリードまたは割
れ傷である場合にもその有無が判断されることとなる。
製造された鋳造片の表面に凸状に形成され得る表面疵で
あって、その内部に異物や気泡を有するものである。こ
のようなブリードが存在する部分では、誘導電流の浸透
深さが表面疵の深さよりも小さい場合には、その不均一
な組織により複雑な電流経路が形成されて、渦電流がラ
ンダムに流されて電気抵抗が大きくなることから、その
部分の温度上昇が局部的に高くなる。更に、割れ傷やコ
ーナ割れも、それらの深さよりも浸透深さの浅い誘導電
流が流れると、疵に倣って電流が密に迂回させられるた
め、これらの疵や割れ部分でも温度が上昇する。すなわ
ち、上記温度測定工程において測定される連続鋳造片の
表面温度は、表面疵の形状に拘らずその存在により変化
させられると共に、その表面疵の形状によりその温度変
化量の正負が決定される。したがって、その温度変化量
をその正負に応じて第1判断基準値或いは第2判断基準
値と比較することにより、連続鋳造片の表面疵の有無お
よび形状が判断できるのである。
達成するため、本発明の誘導加熱探傷装置の要旨とする
ところは、導電性を有する連続鋳片に電磁誘導により誘
導電流を発生させ、その電磁誘導によってその鋳造片の
表面を加熱し、その鋳造片の表面温度を測定し、その表
面温度の不均一性に基づいてその鋳造片の表面疵を探傷
する導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷装置であ
って、(e) 前記鋳造片の表面に前記表面疵の深さよりも
小さい浸透深さの誘導電流を発生させることによりその
鋳造片の表面を加熱する高周波加熱装置と、(f) 前記鋳
造片の表面温度を測定する放射温度計と、(g) その放射
温度計により測定された表面温度に基づいて前記鋳造片
の表面の局部的な温度変化量を算出すると共に、その局
部的な温度変化量が予め定められた負の判断基準値を越
えたことを以てピンホールを判定する算出判定手段と
を、含むことにある。
加熱探傷装置は、表面疵の深さよりも小さい浸透深さの
誘導電流を鋳造片の表面に発生させてその表面を加熱す
る高周波加熱装置と、その表面温度を測定する放射温度
計と、その表面温度に基づいて局部的な温度変化量を算
出すると共に、その温度変化量が負の判断基準値を越え
たことを以てピンホールを判定する算出判定手段とを備
えて構成される。誘導電流の浸透深さが表面疵の深さよ
りも小さい場合には、その表面疵がピンホールのように
鋳造片の長手方向長さが短いものであると、渦電流がそ
のピンホールの側方を迂回させられて直下に非通電領域
が形成されることにより、そのピンホールの部分の温度
上昇が局部的に低くなる。したがって、上記温度変化量
が所定の負の判断基準値を越えた場合には、上記算出判
定手段においてその部分にピンホールが存在すると判定
され、圧延が施されていない連続鋳造片のピンホールの
有無が容易に判断できることとなる。
て、好適には、前記鋳造片は磁性鋼から成る連続鋳造鋼
片である。この場合には、表面疵の深さよりも小さい浸
透深さの誘導電流を発生させるために、比較的利用し易
い数十乃至100kHz程度の周波数の高周波加熱装置を用い
ることができることとなる。
細に説明する。図1は、本発明の一実施例の誘導加熱探
傷装置を示す平面図である。図において、導電性被検査
材10は、一辺が数十cm程度の正方形断面および 10m程
度の長さを有し、連続鋳造により鋳造されて未だ圧延さ
れていない鋳造片であり、鋼などの磁性金属材、或いは
ステンレス鋼、アルミニウム合金、銅合金などの非磁性
金属材から成るものである。
ーラや2つのピンチローラユニット12および14によ
って支持され且つ図示しない駆動装置によってそれらピ
ンチローラユニット12および14などが回転駆動され
ることにより、その断面の対角線が略垂直および水平と
なる状態でその長手方向に一定の速度で搬送され、その
搬送過程で粉体塗布装置16、誘導コイル18、粉体除
去装置20を順次通過させられるようになっている。
側から見た斜視図である。粉体塗布装置16には、導電
性被検査材10を通過させるためにその断面より大きい
貫通穴22が備えられており、高周波電源装置24に
は、その貫通穴22から出た導電性被検査材10を通過
させるためのその断面より僅かに大きな形状の貫通穴2
6を有する誘導コイル18が立設されている。本実施例
においては、上記高周波電源装置24および誘導コイル
18が高周波加熱装置を構成している。また、ピンチロ
ーラユニット14は、図示しない駆動装置によって回転
駆動される駆動ローラ28と、この駆動ローラ28に対
向して導電性被検査材10を押圧する押圧ローラ30と
から構成されている。なお、前記ピンチローラユニット
12もこのピンチローラユニット14と同様に構成され
ている。また、粉体除去装置20にも上記粉体塗布装置
16と同様に貫通穴32が備えられている。
示すように箱状の本体17と、その本体17内において
所定の距離を隔てた導電性被検査材10の4つの側面に
向かって粉体34をそれぞれ放出する4つの塗布ガン3
6とを備えている。この塗布ガン36は導電性被検査材
10の各側面の幅方向の中心の真上において一定の距離
を隔てて位置させられている。また、この塗布ガン36
は、図4に示すように、図示しないホッパに接続される
粉体供給ポート38と、圧縮空気が供給される圧縮空気
接続ポート40と、粉体34を吐出する吐出ポート42
と、100kV 程度の負の高電圧を出力する高圧電源44と
電気的に接続されて吐出ポート42に設けられた静電電
極46とを備えており、負に帯電した粉体34を噴射す
るように構成されている。導電性被検査材10は、図示
しない搬送ローラや2つのピンチローラユニット12お
よび14などを介して接地されているので、粉体34は
クーロン力によって吸引され、静電塗装の原理にしたが
って導電性被検査材10の表面に均一に吸着・塗布され
る。粉体塗布装置16内で余った粉体34はダクト48
を介して回収されるようになっている。
図5に示すように箱状の本体21と、その本体21にお
いて所定の距離を隔てた導電性被検査材10の4つの側
面に向かって 4kg/cm2程度の圧縮空気をそれぞれ放出す
る4つの空気噴射ガン50とを備えている。この空気噴
射ガン50は、導電性被検査材10の側面に向かって突
き出すようにその側面の幅方向に配列された複数本のノ
ズル52を備えており、そのノズル52から噴射された
圧縮空気によって、導電性被検査材10の表面に静電的
に塗布された粉体34が容易に除去されるようになって
いる。除去された粉体34は、ダクト54を介して回収
されるようになっている。
粉体除去装置20のダクト54は、図1に示すように、
集塵装置56に接続されており、粉体塗布装置16内に
おいて余った粉体34や粉体除去装置20内において除
去された粉体34が集塵装置56において回収され、再
使用され得るようになっている。
ト48および54に接続されたサイクロン式の一次集塵
機58と、この一次集塵機58にダクト60を介して接
続されたフィルタ式の二次集塵機62と、それら一次集
塵機58および二次集塵機62を通して粉体塗布装置1
6や粉体除去装置20内の空気を吸引する吸引ブロア6
4とから構成されている。上記一次集塵機58は、吸入
空気を逆テーパ状の空間内で回転させることにより遠心
力に従って粉体34を連続的に能率よく除去する形式の
ものである。また、上記二次集塵機62は、濾布を通し
て吸入空気を吸引することにより空気中に混在する比較
的微細な粒径の粉体34を除去する形式のものである。
上記一次集塵機58および二次集塵機62により回収さ
れた粉体34は、定期的に取り出され、清浄化処理され
た後に、再使用される。
チタン粒子などの40乃至 100μm 程度の粒径の粒子がエ
ボキシ樹脂或いはアクリル樹脂などの絶縁樹脂により被
覆された放射率均等化粉体である。樹脂被覆されたカー
ボン粒子は黒色であり、樹脂被覆されたチタン粒子は白
色乃至灰色であるが、いずれも表面温度に対応したエネ
ルギ放射をすることにより、導電性被検査材10の表面
状態に起因する赤外線放射率のばらつきを防止して均一
化するとともに放射率を高める。上記絶縁樹脂は、カー
ボン粒子、チタン粒子などを電気的に絶縁するためのも
のであるが、比較的低い温度で軟化或いは溶融開始する
ために、導電性被検査材10の表面加熱温度が最高でも
80℃程度以下に制限される。
断面の1辺が 155mmである導電性被検査材10を 40m/m
in程度の速度で搬送しながら、90g/min 程度の粉体34
が導電性被検査材10の表面に塗布されるように、各塗
布ガン36からの粉体34の吐出量が設定されている。
このときの導電性被検査材10の表面における粉体34
の平均塗布厚みは 7μm であるから、粉体34の平均粒
径のおよそ 1/6の厚みとなる。すなわち、粉体34は導
電性被検査材10の表面においてまばらに付着している
状態となるように設定されているのである。
て相互に積み重なる状態となると、導電性被検査材10
の表面から最も外側の粉体34までの熱伝導が低下して
導電性被検査材10の温度に対応したエネルギの赤外線
放射ができなくなる。また、粉体34の塗布厚みが小さ
くなり過ぎると、粉体34の塗布効果すなわち導電性被
検査材10の表面において相互の擦れ跡のように光沢が
あるために放射率が低い部分に起因して温度が低く検出
される場所の放射率を高めて放射率を均一化するととも
に全体の放射率を高めるという効果が得られなくなる。
このような意味から、粉体34の塗布量は、その平均粒
径の1/15乃至1/3 の厚みとされることが望ましい。
イル18は、導電性被検査材10の断面形状よりも大き
い貫通穴26を形成するように20乃至40mm程度の幅寸法
の銅などの帯状金属部材が環状に曲成された環状部70
と、その帯状金属部材の両端部がセラミック製或いは樹
脂製の絶縁板72を介して相互に固定された直線部74
とから構成されている。そして、図8に示すように、図
示しないフレームにより支持された2台の放射温度測定
装置78a、78bにより、コイル18の出口における
導電性被検査材10の1対の側面の温度が測定されると
ともに、同様に図示しないフレームにより支持された2
台の放射温度測定装置78c、78dにより、コイル1
8の出口における導電性被検査材10の2つのコーナ部
の表面温度が測定されるようになっている。この場合、
上記導電性被検査材10の上半分の側面が温度測定され
るが、残りの下半分の側面は、更に下流側で同様に処理
して温度測定しても良い。もちろん、同時に導電性被検
査材10の全側面を温度測定したり、上記実施例にて再
度 180°反転して再搬送して測定しても良い。
8c、78dは、導電性被検査材10の表面から放射さ
れる赤外線を図示しない一次元方向に多数の検出素子が
検出面に配列された赤外線検出センサのその検出面に集
光し、導電性被検査材10の長手方向に直角な方向にた
とえば 200Hz程度の周波数で走査される測定点の表面温
度を測定するものである。図9の (a)は、上記放射温度
測定装置78a、78bにより検出された導電性被検査
材10の側面の幅方向の温度分布に対応する温度検出信
号STを示している。なお、図6に示すように、上記誘
導コイル18は、その長手方向に連通する冷却液通路7
9を内部に備えた中空構造となっており、高周波駆動電
流によって発生する熱を冷却するようになっている。
とを目的として、高周波電源装置24からは、導電性被
検査材10の透磁率の大きさに応じて、その表面に表面
疵の深さよりも小さい浸透深さの誘導電流(渦電流)が
生じるように選択された所定の周波数の高周波駆動電流
が上記誘導コイル18に供給される。例えば、導電性被
検査材10が磁性金属材料の場合(すなわち透磁率が大
きい場合)には、上記所定の周波数として数十乃至100k
Hz程度の比較的低い値が選択されて、渦電流損失などに
よって表面から50乃至百数十μm 程度まで加熱される。
一方、非磁性金属材料の場合(すなわち透磁率が小さい
場合)には、数百kHz 程度の比較的高い値が選択される
ことにより、渦電流損失によって表面から1mm 程度まで
加熱される。すなわち、導電性被検査材10の表面にお
ける渦電流をI0 、周波数をf、透磁率をμ、導電率を
σとすると、導電性被検査材10内に発生する渦電流I
は、数式1に示すように、表面からの距離xに関連して
減衰し、数式1の指数部が-1となるxの値(浸透深さ)
をδmmとすると、数式2により表される。このように、
表皮効果によって渦電流Iが表層に集中することによ
り、導電性被検査材10の表面が加熱されるのである。
PU、ROM、RAMなどを有するよく知られたマイク
ロコンピュータを備えており、ROMに予め記憶された
プログラムに従って入力信号を処理することにより、放
射温度測定装置78a、78b、78c、78dから出
力される温度検出信号STに基づいて、図10に示され
るような導電性被検査材10の表面疵、すなわち連続鋳
造された鋳造片のピンホール68やブリード69などを
判定し、疵位置を出力するとともに、導電性被検査材1
0の表面の疵位置をインクで表示する図示しない疵マー
カを作動させる。前記高周波駆動電流の周波数は、渦電
流の浸透深さδが、圧延前の鋳造片に存在し得る表面疵
の深さdよりも小さくなるように設定されている。
能の要部、および上記浸透深さδと表面疵(ピンホール
68)深さdとの関係を示す機能ブロック線図である。
図において、平均処理手段80では、放射温度測定装置
78a〜78dにより測定された導電性被検査材10の
表面温度を表す温度検出信号STが平均化され、平均温
度信号STAVが出力される。表面温度変化量算出手段8
1では、放射温度測定装置78a〜78dにより測定さ
れた導電性被検査材10の表面温度を表す温度検出信号
STから平均温度信号STAVが差し引かれることにより
導電性被検査材10の表面の局部的な温度変化量が算出
され、その温度変化量を表す温度変化量信号SΔTが出
力される。疵判定手段82では、上記表面温度変化量算
出手段81により算出された局部的な表面温度変化に基
づいて、表面温度変化の負の変化量が予め設定された第
1判断基準値を超えたことを以てピンホールの有無を判
定すると共に、その局部的な表面温度変化の正の変化量
が予め設定された第2判断基準値を超えたことを以てブ
リードなどの有無を判定する。すなわち、本実施例にお
いては、上記平均処理手段80、表面温度変化量算出手
段81、および疵判定手段82により算出判定手段84
が構成されている。なお、図においては、ピンホール6
8の大きさや浸透深さδが誇張して描かれている。
御作動の要部、すなわち導電性被検査材10の走行中に
おける疵検出作動を説明するフローチャートである。
により、導電性被検査材10が図1の矢印方向へ一定の
速度で搬送されると同時に、粉体塗布装置16が作動さ
せられて粉体34が導電性被検査材10の側面に塗布さ
れ、誘導コイル18に高周波電流が供給され、粉体除去
装置20において粉体34が除去される。このとき、高
周波電源装置24から前記所定の周波数の高周波駆動電
流が流された上記誘導コイル18により、導電性被検査
材10の表面が常温よりも20乃至50℃程度加熱される。
1では、放射温度測定装置78a、78b、78c、7
8dから出力される温度検出信号STの1単位である1
走査分の信号が入力されたか否かが判断される。図9の
(a)は、導電性被検査材10の所定の側面における1走
査分の温度検出信号STを例示している。このステップ
SS1の判断が否定された場合は1走査分の信号が入力
されるまで待機させられるが、肯定された場合は、ステ
ップSS2の平均処理以下が実行される。上記放射温度
測定装置78a、78b、78c、78dにおいて電気
的に決められる温度測定点の走査周期に同期して、上記
ステップSS2以下の処理が実行されることになる。上
記ステップSS1は温度検出信号読込手段或いは温度検
出信号読込工程に対応している。
信号STの平均値が、よく知られた適当な区間内におけ
る移動平均演算処理、或いは適当な遮断周波数を有する
ローパスフィルタ演算処理などが実行されることによ
り、平均温度信号STAVに変換される。この平均温度信
号STAVは疵が存在しない場所の表面温度として取り扱
われるものであり、図9の (b)はその平均温度信号ST
AVを例示している。このステップSS2は前記平均処理
手段80或いは平均処理工程に対応している。
号STから上記平均温度信号STAVを差し引く差分演算
が実行されることにより、導電性被検査材10の表面に
おける局部的な温度変化量を示す温度変化量信号すなわ
ち疵信号SΔT(ST−ST AV)が算出される。図9の
(c)はこの疵信号SΔTを例示している。このステップ
SS3は前記表面温度変化量算出手段81或いは温度変
化量算出工程に対応している。
SΔTが予め設定された第1判断基準値Th1 を越える
か否か(SΔT<Th1 であるか否か)が判断される。
この第1判断基準値Th1 は、導電性被検査材10のピ
ンホール68を判定するために予め実験的に求められた
負の値であり、たとえば−5℃程度の値が採用される。
合はステップSS6に進むが、否定された場合は、ステ
ップSS5において、上記疵信号SΔTが予め設定され
た第2判断基準値Th2 を越えるか否か(SΔT>Th
2 であるか否か)が判断される。この第2判断基準値T
h2 は、導電性被検査材10のブリード69などを判定
するために予め実験的に求められた正の値であり、例え
ば+5℃程度の値が採用される。
合には、本ルーチンが終了させられてステップSS1以
下が再び実行されるが、肯定された場合は、ステップS
S4の判断が肯定された場合と同様にステップSS6に
進み、このステップSS6において疵判定信号が図示し
ない疵マーカなどへ出力されると同時に疵位置が記憶さ
れてから、本ルーチンが終了させられる。なお、図9
は、例えば図10の破線A上の1走査分を示しており、
ピンホール68に対応する幅方向位置に第1判断基準値
Th1 を越える低温部が形成されている。そのため、こ
のような温度検出信号STが入力された場合には、上記
ステップSS4の判断が肯定されてステップSS6に進
み、ピンホール68があると判定されることとなる。本
実施例においては、上記ステップSS4およびSS5が
前記疵判定手段82或いは疵判定工程に対応しており、
上記ステップSS2乃至SS5が算出判定手段に対応す
る。
いて、高周波電源装置24が誘導コイル18を所定の周
波数の高周波電流で駆動することにより、表面疵の深さ
dよりも小さい浸透深さδの誘導電流を導電性被検査材
10の表面に発生させてその表面を加熱すると、温度測
定工程において、放射温度測定装置78a、78b、7
8c、78dにより導電性被検査材10の表面温度が測
定される。そして、算出判定工程において、算出判定手
段84によりその表面温度に基づいて局部的な温度変化
量信号S△Tが算出されると共に、その温度変化量信号
SΔTが負の第1判断基準値Th1 と比較されてピンホ
ール68の有無が判定される。
の浸透深さδが小さいときには、ピンホール68のよう
に導電性被検査材10の長手方向長さが短い表面疵の場
合には、渦電流がその側方を迂回させられてその直下に
非通電領域が形成される。このため、その部分の温度上
昇が局部的に低くなり、図9のそのピンホール68に対
応する幅方向位置において、上記温度変化量信号S△T
が負の第1判断基準値Th1 を越え、ピンホール68が
存在すると判定される。したがって、本実施例によれ
ば、圧延が施されていない連続鋳造片である導電性被検
査材10のピンホール68の有無が容易に判断できるの
である。
ける一点鎖線B上の1走査分に相当する温度検出信号S
Tを示すものであり、ブリード69に対応する幅方向位
置において局部的に温度の高い部分が形成されている。
そのため、このような温度検出信号STが前記の図9の
場合と同様に図11の各ステップに従って処理されて温
度変化量信号SΔTに変換されると、ステップSS4の
判断は否定されるが、図9の (c)に示される第2判断基
準値Th2 を越えたか否か(SΔT>Th2 であるか否
か)を判断するステップSS5の判断は肯定され、ブリ
ード69などがあると判定されることとなる。
定装置78a、78b、78c、78dから出力される
温度検出信号STの1単位である1走査線上にピンホー
ル68が存在する場合には、図9に示されるように局部
的に温度変化量信号SΔTの低い部分が形成されてステ
ップSS4の判断が肯定されることによりピンホール6
8の判定が為される一方、1走査線上にブリード69が
存在する場合には、局部的に温度変化量信号SΔTの高
い部分が形成されてステップSS5の判断が肯定される
ことによりブリード69の判定が為されるのである。し
たがって、連続鋳造で鋳造された導電性被検査材10の
表面疵の存在がその種類に拘らず検出されることとな
る。
14は、探傷制御用電子制御装置66の制御作動の要部
を説明するフローチャートであって、図12と相違する
部分を示している。本実施例においては、図12のステ
ップSS4およびSS5に代えて、ステップSS7およ
びSS8が設けられている。図のステップSS7におい
ては、温度変化量信号SΔTの絶対値|SΔT|が算出
される。ステップSS8においては、この絶対値|SΔ
T|が予め設定された判断基準値Thを越えたか否かが
判断され、その判断が否定されると、本ルーチンが終了
させられてステップSS1以下が再び実行されるが、肯
定された場合には、ステップSS6において疵判定が出
力される。本実施例では、上記ステップSS8が疵判定
手段或いは疵判定工程に対応し、ステップSS2,SS
3,SS7,SS8が算出判定手段或いは算出判定工程
に対応する。
するために算出されるものであり、これにより、温度変
化量信号SΔTの正負に拘らず、同じ判断基準値Thと
比較して疵判定を行うことが可能となる。導電性被検査
材10の表面疵がピンホール68およびブリード69並
びに割れ傷の何れである場合にも同様に絶対値が十分大
きい温度変化量信号SΔTが得られる場合には、絶対値
が同様な判断基準値を用いることが可能であるため、表
面疵の種類の出力が特に必要でない場合には、上記のよ
うに絶対値|SΔT|を判断基準値Thと比較するよう
に構成しても良いのである。このようにすれば、前述の
実施例と同様に疵判定が行われると共に、一回の判定が
行われるだけで良いので、判定アルゴリズムが簡単とな
る利点がある。
説明したが、本発明はその他の態様においても適用され
る。
10は断面矩形であったが、断面円形であってもよい
し、長尺材でなくてもよい。
ン粒子或いはチタン粒子が樹脂により絶縁被覆されたも
のであったが、放射率が比較的高い物質の粒子であれば
他の粒子が用いられてもよいし、粉体34が用いられな
くても一応の本発明の効果が得られる。
18に供給される高周波駆動電流の周波数は、導電性被
検査材10に発生する誘導電流の浸透深さδが表面疵
(ピンホール68或いは割れ傷)の深さdよりも小さく
なるように設定されていれば、本発明の効果が得られ、
その浸透深さδすなわち高周波駆動電流の周波数は、導
電性被検査材10の材質や生じ得る表面疵の深さdによ
り適宜変更される。なお、浸透深さδは小さい程好まし
い。例えば、ピンホール68などの深さdが 1mm程度で
あれば、導電性被検査材10が非磁性金属材料である場
合には、比較的高い周波数の高周波駆動電流が用いられ
ることにより、磁性金属材料の場合のように浸透深さδ
が数十μm 程度とされることが好ましい。
実施例であり、本発明はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて種々変更が加えられ得るものである。
面図である。
視図である。
ある。
体塗布作動を説明する図である。
ある。
す拡大正面図である。
測定装置を示す図である。
信号波形、および図11の作動により信号処理された波
形をそれぞれ示す図である。
す斜視図である。
御装置の制御機能を説明する機能ブロック線図である。
御装置の作動の要部を説明するフローチャートである。
出信号の他の例を示す図である。
説明するフローチャートの要部である。
熱装置) 68:ピンホール(表面疵) 78:放射温度測定装置(放射温度計) 84:算出判定手段
Claims (3)
- 【請求項1】 導電性を有する連続鋳造片に電磁誘導に
より誘導電流を発生させ、該電磁誘導によって該鋳造片
の表面を加熱し、該鋳造片の表面温度を測定し、該表面
温度の不均一性に基づいて該鋳造片の表面疵を探傷する
導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法であっ
て、 前記表面疵の深さよりも小さい浸透深さの誘導電流によ
り前記鋳造片の表面を加熱する加熱工程と、 前記鋳造片の表面温度を放射温度計にて測定する温度測
定工程と、 該表面温度に基づいて前記鋳造片の表面の局部的な温度
変化量を算出すると共に、該局部的な温度変化量が予め
定められた負の判断基準値を越えたことを以てピンホー
ルを判定する算出判定工程とを、含むことを特徴とする
導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法。 - 【請求項2】 前記算出判定工程は、前記局部的な温度
変化量が予め定められた負の第1判断基準値を越えたこ
とを以てピンホールを判定し、該局部的な温度変化量が
予め定められた正の第2判断基準値を越えたことを以て
ブリードまたは割れ傷を判定するものである、請求項1
の導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法。 - 【請求項3】 導電性を有する連続鋳造片に電磁誘導に
より誘導電流を発生させ、該電磁誘導によって該鋳造片
の表面を加熱し、該鋳造片の表面温度を測定し、該表面
温度の不均一性に基づいて該鋳造片の表面疵を探傷する
導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷装置であっ
て、 前記鋳造片の表面に前記表面疵の深さよりも小さい浸透
深さの誘導電流を発生させることにより該鋳造片の表面
を加熱する高周波加熱装置と、 前記鋳造片の表面温度を測定する放射温度計と、 該放射温度計により測定された表面温度に基づいて前記
鋳造片の表面の局部的な温度変化量を算出すると共に、
該局部的な温度変化量が予め定められた負の判断基準値
を越えたことを以てピンホールを判定する算出判定手段
とを、含むことを特徴とする導電性を有する連続鋳造片
の誘導加熱探傷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01324195A JP3391134B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP01324195A JP3391134B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法および装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08201323A true JPH08201323A (ja) | 1996-08-09 |
| JP3391134B2 JP3391134B2 (ja) | 2003-03-31 |
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ID=11827711
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP01324195A Expired - Fee Related JP3391134B2 (ja) | 1995-01-31 | 1995-01-31 | 導電性を有する連続鋳造片の誘導加熱探傷方法および装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3391134B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007145677A1 (en) * | 2006-06-15 | 2007-12-21 | Siemens Energy, Inc. | Hand held magnetic induction thermography system |
| CN112461891A (zh) * | 2019-09-09 | 2021-03-09 | 丰田自动车株式会社 | 燃料电池隔板用构件的检查系统和检查方法 |
-
1995
- 1995-01-31 JP JP01324195A patent/JP3391134B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2007145677A1 (en) * | 2006-06-15 | 2007-12-21 | Siemens Energy, Inc. | Hand held magnetic induction thermography system |
| US7485882B2 (en) | 2006-06-15 | 2009-02-03 | Siemens Energy, Inc. | Hand held magnetic induction thermography system |
| CN112461891A (zh) * | 2019-09-09 | 2021-03-09 | 丰田自动车株式会社 | 燃料电池隔板用构件的检查系统和检查方法 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3391134B2 (ja) | 2003-03-31 |
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