JPH08203508A - アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板及びその製造方法 - Google Patents
アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板及びその製造方法Info
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- JPH08203508A JPH08203508A JP7011138A JP1113895A JPH08203508A JP H08203508 A JPH08203508 A JP H08203508A JP 7011138 A JP7011138 A JP 7011138A JP 1113895 A JP1113895 A JP 1113895A JP H08203508 A JPH08203508 A JP H08203508A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 充放電サイクル寿命が延びるアルカリ蓄電池
用ペースト式カドミウム負極板を得る。 【構成】 Ni(OH)2 が添加された活物質ペースト
を集電体に充填した未化成極板を化成してから完全放電
を行った後に、さらに過放電させる。過放電によりNi
(OH)2 をNiOOHとNiO2 とを含むニッケル化
合物とにし、ニッケル化合物のニッケルの価数を2.2
〜3.4にする。
用ペースト式カドミウム負極板を得る。 【構成】 Ni(OH)2 が添加された活物質ペースト
を集電体に充填した未化成極板を化成してから完全放電
を行った後に、さらに過放電させる。過放電によりNi
(OH)2 をNiOOHとNiO2 とを含むニッケル化
合物とにし、ニッケル化合物のニッケルの価数を2.2
〜3.4にする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ蓄電池用ペー
スト式カドミウム負極板及びその製造方法に関するもの
である。
スト式カドミウム負極板及びその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】アルカリ蓄電池に用いるペースト式カド
ミウム負極板は、ニッケルパンチングメタル等の集電体
に活物質ペーストを充填して作る。この種の負極板を用
いたアルカリ蓄電池に充放電を繰り返すと、活物質であ
るカドミウムが凝集して焼結式アルカリ蓄電池に比べて
放電容量が低下するという問題があった。そこで、特開
平2−189863号公報に示すように活物質ペースト
中にカドミウムからなる予備充電物質と共に特定の粒子
径を有する水酸化ニッケルを添加することが提案され
た。活物質ペースト中に水酸化ニッケルを添加するとカ
ドミウムの凝集を抑制することができて、電池に充放電
を繰り返しても放電容量が低下するのを防ぐことができ
る。
ミウム負極板は、ニッケルパンチングメタル等の集電体
に活物質ペーストを充填して作る。この種の負極板を用
いたアルカリ蓄電池に充放電を繰り返すと、活物質であ
るカドミウムが凝集して焼結式アルカリ蓄電池に比べて
放電容量が低下するという問題があった。そこで、特開
平2−189863号公報に示すように活物質ペースト
中にカドミウムからなる予備充電物質と共に特定の粒子
径を有する水酸化ニッケルを添加することが提案され
た。活物質ペースト中に水酸化ニッケルを添加するとカ
ドミウムの凝集を抑制することができて、電池に充放電
を繰り返しても放電容量が低下するのを防ぐことができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに特定の粒子径を有する水酸化ニッケルを活物質ペー
スト中に添加しても、充放電の繰り返しによる放電容量
の低下を防ぐには限界があり、焼結体の集電体に活物質
を充填する焼結式アルカリ蓄電池に比べると、放電容量
の低下は大きかった。
うに特定の粒子径を有する水酸化ニッケルを活物質ペー
スト中に添加しても、充放電の繰り返しによる放電容量
の低下を防ぐには限界があり、焼結体の集電体に活物質
を充填する焼結式アルカリ蓄電池に比べると、放電容量
の低下は大きかった。
【0004】本発明の目的は、充放電サイクル寿命の長
いアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板を提供
することにある。
いアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板を提供
することにある。
【0005】本発明の他の目的は、充放電サイクル寿命
の長いアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板を
容易に製造する方法を提供することにある。
の長いアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板を
容易に製造する方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ペースト式活
物質にニッケル化合物が添加されてなるアルカリ蓄電池
用ペースト式カドミウム負極板を対象にする。本発明で
は、ニッケル化合物は、Ni(OH)2 を原料としてニ
ッケルの価数が2.2〜3.4になるように電気化学的
に生成されたニッケル化合物を含むものである。なおこ
こでいう「ペースト式活物質」とは、活物質ペーストを
用いて形成する活物質である。具体的には、集電体に活
物質ペーストを充填して、該活物質ペーストに熟成、乾
燥等を施して形成したものである。また「電気化学的に
生成されたもの」とは、電気エネルギーにより化学反応
を生じさせて生成したものである。またここでいう「ニ
ッケルの価数」とは、ニッケル化合物を構成する各ニッ
ケル化合物分子のニッケルの原子価の積算値を分子数の
数で割った値ある。ニッケルの価数が2.2〜3.4の
ニッケル化合物は、Ni(OH)2 (ニッケルの価数
2.0)とNiOOH(ニッケルの価数3.0)とが混
合状態になったもの、Ni(OH)2 (ニッケルの価数
2.0)とNiOOH(ニッケルの価数3.0)とNi
O2 (ニッケルの価数4.0)とが混合状態になったも
の、またはNiOOH(ニッケルの価数3.0)とNi
O2 (ニッケルの価数4.0)とが混合状態になったも
のである。ニッケル化合物がNi(OH)2 (ニッケル
の価数2.0)とNiOOH(ニッケルの価数3.0)
とが8:2の分子数の割合で混合状態になっている場
合、ニッケル化合物のニッケルの価数は2.2となり、
ニッケル化合物がNiOOH(ニッケルの価数3.0)
とNiO2 (ニッケルの価数4.0)とが6:4の分子
数の割合で混合状態になっている場合、ニッケル化合物
のニッケルの価数は3.4となると考えられる。ニッケ
ル化合物のニッケルの価数の測定はKMnO4の酸化還
元滴定により容易に行うことができる。
物質にニッケル化合物が添加されてなるアルカリ蓄電池
用ペースト式カドミウム負極板を対象にする。本発明で
は、ニッケル化合物は、Ni(OH)2 を原料としてニ
ッケルの価数が2.2〜3.4になるように電気化学的
に生成されたニッケル化合物を含むものである。なおこ
こでいう「ペースト式活物質」とは、活物質ペーストを
用いて形成する活物質である。具体的には、集電体に活
物質ペーストを充填して、該活物質ペーストに熟成、乾
燥等を施して形成したものである。また「電気化学的に
生成されたもの」とは、電気エネルギーにより化学反応
を生じさせて生成したものである。またここでいう「ニ
ッケルの価数」とは、ニッケル化合物を構成する各ニッ
ケル化合物分子のニッケルの原子価の積算値を分子数の
数で割った値ある。ニッケルの価数が2.2〜3.4の
ニッケル化合物は、Ni(OH)2 (ニッケルの価数
2.0)とNiOOH(ニッケルの価数3.0)とが混
合状態になったもの、Ni(OH)2 (ニッケルの価数
2.0)とNiOOH(ニッケルの価数3.0)とNi
O2 (ニッケルの価数4.0)とが混合状態になったも
の、またはNiOOH(ニッケルの価数3.0)とNi
O2 (ニッケルの価数4.0)とが混合状態になったも
のである。ニッケル化合物がNi(OH)2 (ニッケル
の価数2.0)とNiOOH(ニッケルの価数3.0)
とが8:2の分子数の割合で混合状態になっている場
合、ニッケル化合物のニッケルの価数は2.2となり、
ニッケル化合物がNiOOH(ニッケルの価数3.0)
とNiO2 (ニッケルの価数4.0)とが6:4の分子
数の割合で混合状態になっている場合、ニッケル化合物
のニッケルの価数は3.4となると考えられる。ニッケ
ル化合物のニッケルの価数の測定はKMnO4の酸化還
元滴定により容易に行うことができる。
【0007】ニッケル化合物のペースト式活物質に対す
る含有量は0.05〜1.0重量%とするのが好まし
い。含有量が0.05重量%を下回ると充放電サイクル
寿命を十分に延ばすことができない。また含有量が1.
0重量%を超えると活物質含有量が低下して、電池の放
電容量が低下する。
る含有量は0.05〜1.0重量%とするのが好まし
い。含有量が0.05重量%を下回ると充放電サイクル
寿命を十分に延ばすことができない。また含有量が1.
0重量%を超えると活物質含有量が低下して、電池の放
電容量が低下する。
【0008】この種のアルカリ蓄電池用ペースト式カド
ミウム負極板を簡単に製造するためには、まず、Ni
(OH)2 が添加された活物質ペーストを集電体に充填
した未化成極板を化成する。そして、ニッケルの価数が
2.2〜3.4になるように過放電する。このようにす
れば、予めニッケルの価数が2.2〜3.4のニッケル
化合物を製造しておかずに、負極板の製造工程におい
て、所定のニッケル化合物を活物質中に形成できるの
で、簡単に負極板を製造できる。
ミウム負極板を簡単に製造するためには、まず、Ni
(OH)2 が添加された活物質ペーストを集電体に充填
した未化成極板を化成する。そして、ニッケルの価数が
2.2〜3.4になるように過放電する。このようにす
れば、予めニッケルの価数が2.2〜3.4のニッケル
化合物を製造しておかずに、負極板の製造工程におい
て、所定のニッケル化合物を活物質中に形成できるの
で、簡単に負極板を製造できる。
【0009】
【作用】本発明のように、Ni(OH)2 を原料として
ニッケルの平均価数が2.2〜3.4になるように電気
化学的に生成されたニッケル化合物をペースト式活物質
に少量添加と、電池の充放電サイクル寿命を延ばすこと
ができる。この理由は明確には解明されていないが、ニ
ッケルの平均価数が2.2〜3.4のニッケル化合物
は、ニッケルの価数が2.0のニッケル水酸化物[Ni
(OH)2 ]に比べて、比表面積が数倍になること及び
アルカリ電解液やカドミウムとの反応形態が異なること
が寿命の延長に寄与していると考えられる。
ニッケルの平均価数が2.2〜3.4になるように電気
化学的に生成されたニッケル化合物をペースト式活物質
に少量添加と、電池の充放電サイクル寿命を延ばすこと
ができる。この理由は明確には解明されていないが、ニ
ッケルの平均価数が2.2〜3.4のニッケル化合物
は、ニッケルの価数が2.0のニッケル水酸化物[Ni
(OH)2 ]に比べて、比表面積が数倍になること及び
アルカリ電解液やカドミウムとの反応形態が異なること
が寿命の延長に寄与していると考えられる。
【0010】
(実施例1)ニッケル化合物のペースト式活物質に対す
る含有量が異なる本実施例の負極板と従来の負極板とを
用いてアルカリ蓄電池を作り、各電池のニッケル化合物
の含有量と寿命に達するまでの充放電サイクル数との関
係を調べた。
る含有量が異なる本実施例の負極板と従来の負極板とを
用いてアルカリ蓄電池を作り、各電池のニッケル化合物
の含有量と寿命に達するまでの充放電サイクル数との関
係を調べた。
【0011】本実施例の負極板は次のようにして製造し
た。まず、市販の水酸化ニッケル[Ni(OH)2 :ニ
ッケルの価数2.0]をニッケル繊維を編んで作った袋
状ニッケル容器に入れた。次にこの袋状ニッケル容器と
ニッケル板とを、30重量%水酸化カリウム水溶液中に
浸漬した。そして、袋状ニッケル容器を電源の正極に接
続し、ニッケル板を電源の負極に接続して通電した。通
電量は100gあたり5.8Ahとなる量である。これ
により袋状ニッケル容器中のNi(OH)2 の一部をN
iOOH(ニッケルの価数3.0)にし、ニッケルの平
均価数が2.2になるようにNi(OH)2 とNiOO
Hとが混合状態になったニッケル化合物を作り、このニ
ッケル化合物を袋状ニッケル容器から取り出した後に水
洗、乾燥した。そしてこのニッケル化合物のペースト式
活物質に対する添加量が0〜3.0重量%の範囲で異な
るように、ニッケル化合物とナイロン短繊維0.5重量
部と2重量%のポリビニルアルコールのエチレングリコ
ール溶液24重量部と酸化カドミウムとを混練して活物
質ペーストを作った。なお混合物の添加量は酸化カドミ
ウムの量を加減することにより調整した。次に活物質ペ
ースト8.0gをニッケルパンチングメタルからなる集
電体に塗布した後に、これを乾燥して未化成負極板を作
った。そして未化成負極板を公知の方法で充電してニッ
ケル化合物の含有量が異なる種々の本実施例の負極板を
完成した。
た。まず、市販の水酸化ニッケル[Ni(OH)2 :ニ
ッケルの価数2.0]をニッケル繊維を編んで作った袋
状ニッケル容器に入れた。次にこの袋状ニッケル容器と
ニッケル板とを、30重量%水酸化カリウム水溶液中に
浸漬した。そして、袋状ニッケル容器を電源の正極に接
続し、ニッケル板を電源の負極に接続して通電した。通
電量は100gあたり5.8Ahとなる量である。これ
により袋状ニッケル容器中のNi(OH)2 の一部をN
iOOH(ニッケルの価数3.0)にし、ニッケルの平
均価数が2.2になるようにNi(OH)2 とNiOO
Hとが混合状態になったニッケル化合物を作り、このニ
ッケル化合物を袋状ニッケル容器から取り出した後に水
洗、乾燥した。そしてこのニッケル化合物のペースト式
活物質に対する添加量が0〜3.0重量%の範囲で異な
るように、ニッケル化合物とナイロン短繊維0.5重量
部と2重量%のポリビニルアルコールのエチレングリコ
ール溶液24重量部と酸化カドミウムとを混練して活物
質ペーストを作った。なお混合物の添加量は酸化カドミ
ウムの量を加減することにより調整した。次に活物質ペ
ースト8.0gをニッケルパンチングメタルからなる集
電体に塗布した後に、これを乾燥して未化成負極板を作
った。そして未化成負極板を公知の方法で充電してニッ
ケル化合物の含有量が異なる種々の本実施例の負極板を
完成した。
【0012】ニッケル化合物の含有量が異なる種々の従
来例の負極板は、Ni(OH)2 とNiOOHとの混合
状態のニッケル化合物の代りに、市販の平均粒径16μ
mのニッケル価数2.0のNi(OH)2 を用い、その
他は実施例と同様にして作った。
来例の負極板は、Ni(OH)2 とNiOOHとの混合
状態のニッケル化合物の代りに、市販の平均粒径16μ
mのニッケル価数2.0のNi(OH)2 を用い、その
他は実施例と同様にして作った。
【0013】次に、上記各負極板を公知の焼結式ニッケ
ル正極板とをナイロンセパレータを介してそれぞれ巻回
して巻回式極板群を作り、この巻回式極板群と30重量
%の水酸化カリウムからなる電解液とを組み合わせてA
A形の密閉形アルカリ蓄電池を作った。
ル正極板とをナイロンセパレータを介してそれぞれ巻回
して巻回式極板群を作り、この巻回式極板群と30重量
%の水酸化カリウムからなる電解液とを組み合わせてA
A形の密閉形アルカリ蓄電池を作った。
【0014】そして、各電池に1cmA で90分間充電し
た後に終止電圧1.0Vまで1cmAで放電する充放電を
繰り返して、初期容量の70%(寿命に達するまでの充
放電サイクル数)になるまでのサイクル数を測定して、
本実施例の負極板を用いた電池及び従来例の負極板を用
いた電池のニッケル化合物の添加量と、寿命に達するま
での充放電サイクル数との関係を調べた。図1はその測
定結果を示している。本図より従来例の負極板(ニッケ
ルの価数2.0)を用いると、約600サイクルで電池
が寿命に達するのに対して、本実施例の負極板(ニッケ
ルの価数2.2)を用いると、ニッケル化合物の添加量
が0.05重量%で効果を上げることができ、ニッケル
化合物の含有量が0.5重量%になると約800サイク
ルまで電池の寿命を延ばせるのが分る。
た後に終止電圧1.0Vまで1cmAで放電する充放電を
繰り返して、初期容量の70%(寿命に達するまでの充
放電サイクル数)になるまでのサイクル数を測定して、
本実施例の負極板を用いた電池及び従来例の負極板を用
いた電池のニッケル化合物の添加量と、寿命に達するま
での充放電サイクル数との関係を調べた。図1はその測
定結果を示している。本図より従来例の負極板(ニッケ
ルの価数2.0)を用いると、約600サイクルで電池
が寿命に達するのに対して、本実施例の負極板(ニッケ
ルの価数2.2)を用いると、ニッケル化合物の添加量
が0.05重量%で効果を上げることができ、ニッケル
化合物の含有量が0.5重量%になると約800サイク
ルまで電池の寿命を延ばせるのが分る。
【0015】(実施例2)次に、ニッケルの価数が2.
2、2.8、3.0、3.4になるように通電時間を変
えて種々のニッケル化合物を作り、その他は上記実施例
と同様にしてニッケルの価数が異なる種々の負極板を作
り、この負極板をそれぞれ用いて電池を作った。なおニ
ッケル化合物のペースト式活物質に対する添加量は0.
5重量%とした。そして、試験1と同様の充放電を電池
に繰り返して、ニッケルの価数と寿命に達するまでの電
池の充放電サイクル数との関係を調べた。図2はニッケ
ルの価数が2.0の負極板(従来例の負極板)を用いた
電池も併せて、その測定結果を示している。本図よりニ
ッケルの価数が2.0の従来例の負極板を用いると、約
600サイクルで電池が寿命に達するのに対して、ニッ
ケルの価数が2.2以上の負極板を用いると約800サ
イクルまで電池の充放電サイクルが延びるのが分る。
2、2.8、3.0、3.4になるように通電時間を変
えて種々のニッケル化合物を作り、その他は上記実施例
と同様にしてニッケルの価数が異なる種々の負極板を作
り、この負極板をそれぞれ用いて電池を作った。なおニ
ッケル化合物のペースト式活物質に対する添加量は0.
5重量%とした。そして、試験1と同様の充放電を電池
に繰り返して、ニッケルの価数と寿命に達するまでの電
池の充放電サイクル数との関係を調べた。図2はニッケ
ルの価数が2.0の負極板(従来例の負極板)を用いた
電池も併せて、その測定結果を示している。本図よりニ
ッケルの価数が2.0の従来例の負極板を用いると、約
600サイクルで電池が寿命に達するのに対して、ニッ
ケルの価数が2.2以上の負極板を用いると約800サ
イクルまで電池の充放電サイクルが延びるのが分る。
【0016】(実施例3)次に試験1で用いた実施例と
は異なる方法でニッケルの価数が異なる種々の負極板を
作り、ニッケルの価数と寿命に達するまでの電池の充放
電サイクル数との関係を調べた。まず、市販の水酸化ニ
ッケル[Ni(OH)2 :ニッケルの価数2.0]0.
5重量部とナイロン短繊維0.5重量部と2重量%のポ
リビニルアルコールのエチレングリコール溶液24重量
部と酸化カドミウム75重量部とを混練して活物質ペー
ストを作った。次に活物質ペースト8.0gをニッケル
パンチングメタルからなる集電体に塗布した後に、これ
を乾燥して未化成負極板を作った。そして未化成負極板
を30重量%の水酸化カリウム溶液中で化成して化成負
極板を作った。次に化成負極板の容量に対し、0.2cm
A の電流で完全放電したものと、完全放電したものをさ
らに同じ電流で10分間、30分間、60分間過放電し
たものを作成した。なお完全放電及び過放電は正極及び
負極を逆にして電源に接続するいわゆる強制放電により
行った。またここでいう完全放電とは、負極活物質のカ
ドミウムの容量分を放電し、終止電圧で放電を終了する
放電である。完全放電後の過放電により、Ni(OH)
2 の一部がNiOOHまたはNiO2 になり、10分間
過放電によりニッケルの価数は2.3になり、30分間
過放電によりニッケルの価数は2.5になり、60分間
過放電によりニッケルの価数は3.1になる。そしてニ
ッケルの価数の異なる各電池を試験1と同様の条件で充
放電試験を行い、ニッケルの価数と、寿命に達するまで
の電池の充放電サイクル数との関係を調べた。図3は、
その測定結果を示している。本図より過放電時間しない
(ニッケルの価数は2.0)従来の負極板を用いると約
400サイクルで電池が寿命に達するのに対して、過放
電した負極板を用いると電池のサイクル寿命が延びるの
が分る。これは添加したニッケル水酸化物の価数が2.
0からより大きい価数へと変化したためである。
は異なる方法でニッケルの価数が異なる種々の負極板を
作り、ニッケルの価数と寿命に達するまでの電池の充放
電サイクル数との関係を調べた。まず、市販の水酸化ニ
ッケル[Ni(OH)2 :ニッケルの価数2.0]0.
5重量部とナイロン短繊維0.5重量部と2重量%のポ
リビニルアルコールのエチレングリコール溶液24重量
部と酸化カドミウム75重量部とを混練して活物質ペー
ストを作った。次に活物質ペースト8.0gをニッケル
パンチングメタルからなる集電体に塗布した後に、これ
を乾燥して未化成負極板を作った。そして未化成負極板
を30重量%の水酸化カリウム溶液中で化成して化成負
極板を作った。次に化成負極板の容量に対し、0.2cm
A の電流で完全放電したものと、完全放電したものをさ
らに同じ電流で10分間、30分間、60分間過放電し
たものを作成した。なお完全放電及び過放電は正極及び
負極を逆にして電源に接続するいわゆる強制放電により
行った。またここでいう完全放電とは、負極活物質のカ
ドミウムの容量分を放電し、終止電圧で放電を終了する
放電である。完全放電後の過放電により、Ni(OH)
2 の一部がNiOOHまたはNiO2 になり、10分間
過放電によりニッケルの価数は2.3になり、30分間
過放電によりニッケルの価数は2.5になり、60分間
過放電によりニッケルの価数は3.1になる。そしてニ
ッケルの価数の異なる各電池を試験1と同様の条件で充
放電試験を行い、ニッケルの価数と、寿命に達するまで
の電池の充放電サイクル数との関係を調べた。図3は、
その測定結果を示している。本図より過放電時間しない
(ニッケルの価数は2.0)従来の負極板を用いると約
400サイクルで電池が寿命に達するのに対して、過放
電した負極板を用いると電池のサイクル寿命が延びるの
が分る。これは添加したニッケル水酸化物の価数が2.
0からより大きい価数へと変化したためである。
【0017】以下、明細書に記載した複数の発明の中で
いくつかの発明についてその構成を示す。
いくつかの発明についてその構成を示す。
【0018】(1) 集電体にペースト式活物質が充填
され、前記ペースト式活物質にニッケル化合物が添加さ
れてなるアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板
において、前記ニッケル化合物には、Ni(OH)2 を
原料としてニッケルの価数が2.2〜3.4になるよう
に電気化学的に生成されたNi(OH)2 とNiOOH
とNiO2 とが混合状態になったニッケル化合物が含ま
れており、前記ニッケル化合物の前記ペースト式活物質
に対する含有量が0.05〜1.0重量%であることを
特徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極
板。
され、前記ペースト式活物質にニッケル化合物が添加さ
れてなるアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板
において、前記ニッケル化合物には、Ni(OH)2 を
原料としてニッケルの価数が2.2〜3.4になるよう
に電気化学的に生成されたNi(OH)2 とNiOOH
とNiO2 とが混合状態になったニッケル化合物が含ま
れており、前記ニッケル化合物の前記ペースト式活物質
に対する含有量が0.05〜1.0重量%であることを
特徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極
板。
【0019】(2) ニッケル化合物が添加された活物
質ペーストを集電体に充填してアルカリ蓄電池用ペース
ト式カドミウム負極板を製造する方法において、Ni
(OH)2 粉末を内部に入れたニッケル繊維からなる袋
状ニッケル容器とニッケル板とを、水酸化カリウム水溶
液中に浸漬し、前記袋状ニッケル容器を電源の正極に接
続し、前記ニッケル板を電源の負極に接続して、前記袋
状ニッケル容器中のニッケルの価数が2.2〜3.4に
なるまで放電して、前記ニッケル化合物を作ることを特
徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板
の製造方法。
質ペーストを集電体に充填してアルカリ蓄電池用ペース
ト式カドミウム負極板を製造する方法において、Ni
(OH)2 粉末を内部に入れたニッケル繊維からなる袋
状ニッケル容器とニッケル板とを、水酸化カリウム水溶
液中に浸漬し、前記袋状ニッケル容器を電源の正極に接
続し、前記ニッケル板を電源の負極に接続して、前記袋
状ニッケル容器中のニッケルの価数が2.2〜3.4に
なるまで放電して、前記ニッケル化合物を作ることを特
徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板
の製造方法。
【0020】(3) Ni(OH)2 が添加された活物
質ペーストを集電体に充填してアルカリ蓄電池用ペース
ト式カドミウム負極板を製造する方法において、Ni
(OH)2 が添加された活物質ペーストを集電体に充填
した未化成極板を化成してから強制放電による完全放電
を行い、ニッケルの価数が2.2〜3.4になるまで、
前記強制放電と同じ電流値で強制放電による過放電を行
うことを特徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミ
ウム負極板の製造方法。
質ペーストを集電体に充填してアルカリ蓄電池用ペース
ト式カドミウム負極板を製造する方法において、Ni
(OH)2 が添加された活物質ペーストを集電体に充填
した未化成極板を化成してから強制放電による完全放電
を行い、ニッケルの価数が2.2〜3.4になるまで、
前記強制放電と同じ電流値で強制放電による過放電を行
うことを特徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミ
ウム負極板の製造方法。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、Ni(OH)2 を原料
としてニッケルの価数が2.2〜3.4になるように電
気化学的に生成されたものをニッケル化合物として用い
るので、ニッケル化合物をペースト式活物質に少量添加
すると、電池の充放電サイクル寿命を延ばすことができ
る。
としてニッケルの価数が2.2〜3.4になるように電
気化学的に生成されたものをニッケル化合物として用い
るので、ニッケル化合物をペースト式活物質に少量添加
すると、電池の充放電サイクル寿命を延ばすことができ
る。
【図1】 試験に用いた電池のニッケル化合物の含有量
と、寿命に達するまでの充放電サイクル数との関係を示
す図である。
と、寿命に達するまでの充放電サイクル数との関係を示
す図である。
【図2】 負極板に含有するニッケル化合物のニッケル
の価数と寿命に達するまでの電池の充放電サイクル数と
の関係を示す図である。
の価数と寿命に達するまでの電池の充放電サイクル数と
の関係を示す図である。
【図3】 電池の化成後の過放電時間と、寿命に達する
までの充放電サイクル数との関係を示す図である。
までの充放電サイクル数との関係を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 ペースト式活物質にニッケル化合物が添
加されてなるアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負
極板において、 前記ニッケル化合物には、Ni(OH)2 を原料として
ニッケルの価数が2.2〜3.4になるように電気化学
的に生成されたニッケル化合物が含まれていることを特
徴とするアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極
板。 - 【請求項2】 前記ニッケル化合物は、NiOOH及び
NiO2 の少なくとも一つを含むことを特徴とする請求
項1に記載のアルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負
極板。 - 【請求項3】 前記ニッケル化合物の前記ペースト式活
物質に対する含有量が0.05〜1.0重量%であるこ
とを特徴とする請求項2に記載のアルカリ蓄電池用ペー
スト式カドミウム負極板。 - 【請求項4】 Ni(OH)2 が添加された活物質ペー
ストを集電体に充填してアルカリ蓄電池用ペースト式カ
ドミウム負極板を製造する方法において、 Ni(OH)2 が添加された活物質ペーストを集電体に
充填した未化成極板を化成した後に、ニッケルの価数が
2.2〜3.4になるまで過放電することを特徴とする
アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板の製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7011138A JPH08203508A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7011138A JPH08203508A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08203508A true JPH08203508A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11769668
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7011138A Withdrawn JPH08203508A (ja) | 1995-01-27 | 1995-01-27 | アルカリ蓄電池用ペースト式カドミウム負極板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08203508A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6858347B2 (en) * | 2000-03-24 | 2005-02-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Paste type positive electrode for alkaline storage battery, and nickel-metal hydride storage battery |
-
1995
- 1995-01-27 JP JP7011138A patent/JPH08203508A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6858347B2 (en) * | 2000-03-24 | 2005-02-22 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Paste type positive electrode for alkaline storage battery, and nickel-metal hydride storage battery |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |