JPH08207426A - インクジェット記録用シート - Google Patents

インクジェット記録用シート

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JPH08207426A
JPH08207426A JP7036097A JP3609795A JPH08207426A JP H08207426 A JPH08207426 A JP H08207426A JP 7036097 A JP7036097 A JP 7036097A JP 3609795 A JP3609795 A JP 3609795A JP H08207426 A JPH08207426 A JP H08207426A
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敏雄 山縣
Tetsuji Ota
哲司 太田
Kimiyoshi Kimura
公美 木村
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弘司 松山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 インク受容性に優れ、画像出力後に補助材料
を用いた接着処理や防水処理などの後処理を必要としな
い、貼合作業性に優れたインクジェット記録用シートを
提供すること。 【構成】 基材1の一方の面に、熱可塑性樹脂、結晶性
可塑剤、粘着付与剤および必要に応じて親水性樹脂を添
加してなるインク受容層2を設けたインクジェット記録
用シートにおいて、熱可塑性樹脂100重量部に対して
結晶性可塑剤が30〜300重量部、粘着付与剤が10
〜150重量部、親水性樹脂が1〜100重量部とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクジェット記録用
シートに関し、更に詳しくは画像出力後加熱するだけで
貼合可能なインクジェット記録用シートに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンターは、種々の作
動原理によりインクの微少液滴を飛翔させて紙などの記
録シートに付着させ、画像・文字などの記録を行うもの
であるが、出力方式の簡便さ、ノイズの少なさ、そして
低コストであるなどの特徴があり、漢字を含め各種図形
およびカラー画像等の記録装置として種々の用途におい
て、近年急速に普及している。
【0003】ところで、出力後の記録シートを、ディス
プレイに用いる場合には、壁面などに接着剤または画鋲
を用いて固定するのが一般的である。また、野外ディス
プレイのように雨水や直射日光のあたるところに展示す
る場合には、通常透明なフィルムをラミネートし画像面
を保護したうえ、更に裏面に粘着テープまたは画鋲、そ
の他の補助材料により壁面に固定するという方法や、バ
ックプリント用シートの受像面にミラーイメージで出力
した後、受像面に防水処理を施し、接着剤を用いて壁面
に張り合わせるなどといった方法がある。しかし、これ
らは画像出力後に後処理が必要であるため、手間やコス
トがかかり不便であった。さらに、防水処理は大きな面
積に液体を塗布するという作業であり、均一な塗膜が得
られないと同時に、塗布液の揮発した溶剤を作業者が吸
入するなどの健康上の問題もあり、作業の改善が望まれ
ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、画像出力後加
熱するだけで貼着可能なインクジェット記録用シートを
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な従来のインクジェット記録用シートの欠点を解決すべ
く鋭意検討を重ねた。その結果、熱可塑性樹脂、結晶性
可塑剤および粘着付与剤をインク受容層に用いることに
より、インク受容性に優れ加熱接着が可能であり、従来
技術の問題を解決することを見い出した。本発明はかか
る知見に基づいて完成したものである。
【0006】即ち、本発明のインクジェット記録用シー
トは、基材の一方の面に、熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤
および粘着付与剤を含むインク受容層を設けたことを特
徴とするものである。
【0007】以下、本発明を図に従って説明する。ここ
で、図1は本発明にかかるインクジェット記録用シート
の断面図である。
【0008】本発明に使用される基材1は、ポリエステ
ル、ポリカーボネート、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニ
ル、アセチルセルロースなどのプラスチックフィルム、
紙、布などが挙げられる。またプラスチックフィルム
は、印字画像の耐候性アップのため紫外線吸収剤が練り
込まれたものを使用しても良く、紙、布などは、耐水加
工が施してあるものが好ましい。さらにこれらの基材
は、インク受容層側から見る場合は白色系のもの、基材
側から見る場合は透明なものといった具合に適宜選択す
ると良い。
【0009】インク受容層2は、基本的に熱可塑性樹
脂、結晶性可塑剤および粘着付与剤からなる層である。
【0010】熱可塑性樹脂は、粘着力・接着力の根源と
なるものである。具体例としては酢酸ビニル、アクリル
樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド、アルキッド樹脂、シ
アノアクリレート、ポリエステル、フェノキシ、ポリス
ルフォン、ポリアリルスルフォン、ポリエチレン、(メ
タ)アクリル酸エステル、スチレン−(メタ)アクリル
酸エステル、スチレン−ブタジエン、スチレン−イソプ
レンブロックポリマー、エチレン−酢酸ビニル、酢酸ビ
ニル−(メタ)アクリル酸エステル、エチレン−塩化ビ
ニル、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル、エチレ
ン−(メタ)アクリル酸、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン、ポリブタジエン、ウレタン、ビニルピロリドン−ス
チレン、ビニルピロリドン−(メタ)アクリル酸エステ
ルなどが挙げられ、これらの一種または二種以上を混合
して使用する。さらに熱可塑性樹脂のうち親水性樹脂な
どは、インク受容性の点で特に好ましい。具体的には、
スルホン基変性ポリビニルアルコール、アセトアセチル
基変性ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド
架橋物、エチレンビニルアルコール、水溶性ポリエステ
ルなどがある。このようなものは、ゴーセランL−03
01、L−0302、ゴーセファイマーLL−02、ソ
アノール、ポリエスターWR−900、WR−901、
XWR−930、XWR−950(以上、日本合成化学
工業社製)、アクアコーク(住友精化工業社製)、など
として市販されているが、これらはいずれも本発明に好
適に使用することができる。
【0011】また、結晶性可塑剤は常温においては固体
であるため樹脂に可塑性を与えず、加熱により溶融して
樹脂を膨潤あるいは軟化させるもので、常温では非粘着
性のインク受容層に加熱により粘着性を発現させる作用
をする。これにより、かなり長い間過冷状態が続くか
ら、その間はインク受容層が粘着性を失わない。通常、
数日間は粘着力が保持されるので一般の感熱性接着剤と
は異なり、ヒートラミネーターなどの機械を用いること
なく、手軽に貼合作業が行えるという利点がある。
【0012】本発明に使用する結晶性可塑剤としては、
その融点が50〜100℃程度が好ましい。室温にあま
り近い温度に融点があるとブロッキングが生じやすくな
り、高すぎると加熱作業が不便となるからである。主な
結晶性可塑剤としては、フタル酸ジフェニル、フタル酸
ジシクロヘキシル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジヒ
ドロアビエチル、イソフタル酸ジメチル、安息香酸スク
ロース、二安息香酸エチレングリコール、三安息香酸ト
リメチロールエタン、三安息香酸グリセリド、四安息香
酸ペンタエリトリット、八酢酸スクロース、クエン酸ト
リシクロヘキシル、N−シクロヘキシル−p−トルエン
スルホンアミドなどがある。さらに、結晶性可塑剤の添
加量は、熱可塑性樹脂100重量部に対して30〜30
0重量部が好ましく、50〜150重量部がより好まし
い。30〜300重量部であると、粘着性の発現効果が
非常に大きいからである。
【0013】粘着付与剤は、初期粘着性または残留粘着
性を改良するために用いられる。粘着付与剤の種類及び
混合量は、原料ポリマーとの相溶性によって制限され、
粘度曲線や貯蔵性に影響を与える。従って、使用する熱
可塑性樹脂の種類により一概にいえないが、ロジン系樹
脂およびその誘導体、ブチラール樹脂、ポリイソブチレ
ン、アクリロニトリルポリマー、脂肪族系石油樹脂、芳
香族系石油樹脂、テルペン樹脂、フェノール樹脂、テル
ペン−インデン樹脂、キシレン樹脂などが使用可能であ
る。粘着付与剤の添加量は、熱可塑性樹脂100重量部
に対して10〜150重量部であることが好ましい。1
0重量部以上としたのは、充分な初期粘着性を得るため
であり、150重量部以下としたのはインク受容性をよ
り向上させるためである。
【0014】上記の熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤、粘着
付与剤は、水性エマルジョンまたは有機溶剤溶液として
単独あるいは2種類以上の混合物で使用することができ
る。
【0015】塗工溶液の調製方法としては、結晶性可塑
剤を水中に分散させ、これをエマルジョンと混合させる
方法、結晶性可塑剤を溶融し水中に乳化してから、エマ
ルジョンと混合させる方法、溶融した結晶性可塑剤中に
エマルジョンを分散させる方法などがあるが、これらに
限定されるものではない。
【0016】また、このインク受容層は、インク受容性
を向上させるために親水性樹脂を添加することも可能で
ある。親水性樹脂としては、アルブミン、ゼラチン、カ
ゼイン、でんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダな
どの天然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリアミ
ド、ポリアクリルアミド、ポリヒドロキシエチルメタク
リレート、ポリフェニルアセトアセタール、ポリエチレ
ンイミン、ポリビニルアルコール、ポリエステル、ポリ
アクリル酸ソーダ、アクリル酸エステル共重合体などの
合成樹脂が挙げられる。また、親水性樹脂の添加量は、
熱可塑性樹脂100重量部に対して1〜100重量部で
あることが好ましい。1重量部以上としたのはインク受
容性を向上させるためであり、100重量部以下とした
のは粘着性をより向上させるためである。また、支持体
との密着性や、熱可塑性樹脂との兼ね合いから他の樹脂
を併用することも可能である。
【0017】さらに、インク吸収性やブロッキング防止
性をより向上させるために、上記の作用を損なわない程
度に、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭酸カル
シウム、硫酸バリウム、ケイ酸アルミニウム、合成ゼオ
ライト、スメクタイト、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタ
ンなどの充填剤をインク受容層中に混合、分散させるこ
ともできる。
【0018】なお、同層には必要に応じて、分散剤、蛍
光染料、pH調節剤、消泡剤、湿潤剤、防腐剤、酸化防
止剤、界面活性剤などの各種添加剤を前記塗膜性能を損
なわない範囲で添加することができる。
【0019】インク受容層の膜厚としては3〜100μ
mが好ましく、5〜50μmがより好ましい。3μm以
上としたのは良好なインク吸収性を得るためであり、1
00μm以下としたのは生産性を考慮したものである。
また、本記録用シートをインク受容層に印字し基材面か
ら見るようないわゆるバックプリントと呼ばれる用途と
して用いる場合は、同層を5〜30μmにすることが特
に好ましい。これはインクがインク受容層と基材との界
面まで良好に浸透し、基材面から鮮明な画像を得るため
である。
【0020】本発明のインクジェット記録用シートは、
上記構成を主とするが、加熱処理を施した後離型シート
を積層するか、あるいは離型シートを積層した後加熱処
理を施すようなことも適宜行うことができる。また、必
要によりインク受容層の下に下引き層を施しても良く、
さらに耐候性などを考慮して紫外線吸収剤を下引き層に
混合しても良い。この紫外線吸収剤は、インク受容層の
反対の面に積層することも可能である。
【0021】本発明のインクジェット記録用シートは、
基材上に、上記組成の塗工液をロールコーター、ワイヤ
ーバーコーター、エアーナイフコーター、グラビアコー
ター法などで塗布乾燥することにより、製造することが
できる。
【0022】
【作用】上記に示すように、基材上に熱可塑性樹脂、結
晶性可塑剤、粘着付与剤および必要に応じて親水性樹脂
を添加してなるインク受容層を設けることにより、イン
ク受容性に優れ、画像出力後に補助材料を用いた貼着処
理や、防水処理などといった後処理を必要とせず、加熱
するだけで長期間の粘着持続力(オープンタイム)を得
ることが可能な貼合作業性に優れたインクジェット記録
用シートを得ることができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。な
お、本実施例における「部」は、特記しない限り固形分
の重量基準を表す。
【0024】・実施例1 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0025】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 150部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製)
【0026】・実施例2 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0027】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 150部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製) 親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 10部 (ゴーセノールKH-17:日本合成化学工業社製)
【0028】・実施例3 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0029】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(アクリル樹脂) 100部 (スミカフレックス753:住友化学工業社製) 結晶性可塑剤 150部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製) 親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 10部 (ゴーセノールKH-17:日本合成化学工業社製)
【0030】・実施例4 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0031】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 150部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製) 親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 100部 (ゴーセノールKH-17:日本合成化学工業社製)
【0032】・実施例5 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0033】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 250部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製) 親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 10部 (ゴーセノールKH-17:日本合成化学工業社製)
【0034】・比較例1 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0035】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 5部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製)
【0036】・比較例2 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0037】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 500部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製)
【0038】・比較例3 厚さ75μmの透明ポリエステルフィルム(ルミラーQ
−81:東レ社製)上に下記の物質を水に溶解あるいは
分散したインク受容層用塗工液を塗布し、乾燥機にて6
0℃で5分間乾燥して、乾燥膜厚が10μmのインク受
容層を有するインクジェット記録用シートを得た。
【0039】[インク受容層] 熱可塑性樹脂(エチレン−酢ビ共重合体) 100部 (モビニール730:ヘキスト合成社製) 結晶性可塑剤 150部 (フタル酸ジシクロヘキシル) 粘着付与剤(ロジン系エステル) 100部 (SE-E-730-55:荒川化学工業社製) 親水性樹脂(ポリビニルアルコール) 400部 (ゴーセノールKH-17:日本合成化学工業社製)
【0040】そして、上記のようにして得た実施例1〜
5及び比較例1〜3のインクジェット記録用シートを用
いて、インクジェットプリンタ(BJC600J:キャノン社
製)で出力サンプルを作製した。そして、印字画像の乾
燥性や鮮明性について目視にて評価した。評価結果につ
いては、乾燥性において、速いものを○とし、やや遅い
ものを△、遅いものを×とした。また、鮮明性におい
て、印字がシャープなものを◎とし、やや滲むものを
○、かなり滲むものを×とした。
【0041】さらに、粘着性について、そのオープンタ
イムと粘着力について以下の方法で評価を行った。
【0042】オープンタイム:加熱による粘着性発現
後、20℃・65%RHで放置し、その粘着力持続時間
を測定した。評価結果については、粘着力持続時間が1
時間〜24時間のものを△、24時間以上のものを○と
した。また発現しない、あるいは粘着力持続時間が1時
間未満のものについては×とした。
【0043】粘着力:加熱による粘着性発現後、速やか
に、プラスチックフィルムに貼り付け、JISZ−02
37に準じて、180度剥離により粘着強度を測定し
た。
【0044】これらの結果を表1に示す。
【0045】
【表1】
【0046】表1に示すように、実施例1においては、
親水性樹脂が添加されていないためインク受容性にやや
劣るものの、充分な粘着性が得られており、使用に耐え
得るものであった。実施例2においては、親水性樹脂を
添加することでインク受容性が良好となり、粘着性も充
分であった。実施例3においては、アクリル系の熱可塑
性樹脂を用い、これに親水性樹脂を添加しているが、イ
ンク受容性、粘着性共に非常に良好であった。実施例4
においては、親水性樹脂の熱可塑性樹脂に対する添加量
がやや多めであったため粘着性にやや劣るものの、充分
なインク受容性が得られており、使用に耐え得るもので
あった。実施例5においては、結晶性可塑剤の熱可塑性
樹脂に対する添加量がやや多めであったため、粘着性に
やや劣るものの、充分なインク受容性が得られており、
使用に耐え得るものであった。
【0047】一方、比較例1においては、結晶性可塑剤
の熱可塑性樹脂に対する添加量が少ないため、加熱して
も粘着力が発現しなかった。比較例2においては、結晶
性可塑剤の熱可塑性樹脂に対する添加量が多すぎたた
め、発現した粘着力は弱いものであった。また、インク
受容性においても使用に耐え得るものではなかった。比
較例3においては、熱可塑性樹脂に対する親水性樹脂の
添加量が多すぎたため、インク受容性は良好であった
が、粘着力が発現しなかった。
【0048】
【発明の効果】以上本発明においては、基材上に熱可塑
性樹脂、結晶性可塑剤、粘着付与剤および必要に応じて
親水性樹脂を添加してなるインク受容層を設けることに
より、インク受容性に優れ、画像出力後に補助材料を用
いた粘着処理を必要とせず、加熱するだけで長期間の粘
着持続力を得ることが可能であるために貼合作業性に優
れ、また印字面が直接外気にさらされることがないため
防水処理などを必要とせずとも良好な耐候性を有するイ
ンクジェット記録用シートを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るインクジェット記録用シ
ートの断面図
【符号の説明】
1・・・・基材 2・・・・インク受容層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松山 弘司 埼玉県与野市鈴谷4丁目6番35号 株式会 社きもと中央研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材の一方の面にインク受容層を設けたイ
    ンクジェット記録用シートにおいて、前記インク受容層
    が、熱可塑性樹脂、結晶性可塑剤および粘着付与剤を含
    むことを特徴とするインクジェット記録用シート。
  2. 【請求項2】前記インク受容層において、熱可塑性樹脂
    100重量部に対して、結晶性可塑剤が30〜300重
    量部、粘着付与剤が10〜150重量部であることを特
    徴とする請求項1記載のインクジェット記録用シート。
  3. 【請求項3】前記インク受容層が、親水性樹脂を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用シ
    ート。
  4. 【請求項4】前記インク受容層が熱可塑性樹脂100重
    量部に対して、親水性樹脂を1〜100重量部含むこと
    を特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用シー
    ト。
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