JPH08207435A - 改ざん防止機能を有する感圧記録用シート - Google Patents

改ざん防止機能を有する感圧記録用シート

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JPH08207435A
JPH08207435A JP7037625A JP3762595A JPH08207435A JP H08207435 A JPH08207435 A JP H08207435A JP 7037625 A JP7037625 A JP 7037625A JP 3762595 A JP3762595 A JP 3762595A JP H08207435 A JPH08207435 A JP H08207435A
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JP
Japan
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paper
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electron
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Pending
Application number
JP7037625A
Other languages
English (en)
Inventor
Masajiro Sano
正次郎 佐野
Mitsuyasu Watanabe
三泰 渡辺
Muneyuki Toyama
宗之 外山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP7037625A priority Critical patent/JPH08207435A/ja
Publication of JPH08207435A publication Critical patent/JPH08207435A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】従来から知られている種々な手段で改ざんを試
みても、改ざんが不可能な改ざん防止用感圧記録シート
を提供する。 【構成】支持体21,24,27の裏面に、電子供与性
発色剤を内包するマイクロカプセル22a,25a,2
8aを含む発色剤層22,25,28が設けられた上用
紙;支持体27の表面に、電子受容性顕色剤と、該顕色
剤との反応により得られる色が上用紙の発色剤と該顕色
剤との反応により得られる色と異なる電子供与性発色剤
を内包するマイクロカプセル26aとを含む自己発色層
26が設けられ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包す
るマイクロカプセル28aを含む発色剤層28が設けら
れた中用紙;及び表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤
層29が設けられた下用紙のシートが、各表裏がこの順
で接触するように重ねられてなる改ざん防止用感圧記録
用シート。また、上用紙と中用紙との間に更に通常の中
用紙が挿入された上記改ざん防止用感圧記録用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は改ざん防止の用途に用い
ることができる感圧記録用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】電子供与性発色剤(以下、単に「発色
剤」と言うことがある)を包含するマイクロカプセルか
らなるマイクロカプセル層と、電子受容性顕色剤(以
下、「顕色剤」と言うことがある)を含む顕色剤層とを
接触させ、これに圧力を加えてマイクロカプセルを破壊
して、発色剤と顕色剤とを反応させることにより発色像
を形成させることを利用したノーカーボン型感圧記録用
シートは古くから知られており、広く利用されている。
【0003】ノーカーボン型記録シートは、一般に、発
色剤を内包するマイクロカプセルを含む発色剤層(以
下、単に「発色剤層」と言うことがある)を支持体(一
般に紙である)の裏面に形成した上用紙、および顕色剤
を含む顕色剤層(以下、「顕色剤層」と言うことがあ
る)を支持体の表面に形成した下用紙の二種のシートを
組み合わせた構成、あるいは上記の上用紙、支持体の表
面に顕色剤層を形成し、その反対側の裏面に発色剤層を
形成した中用紙、そして上記の下用紙の三種のシートを
組み合わせた構成として使用される。従って、ノーカー
ボン型記録用シートは、領収書や保険料集金票等の帳票
の形で使用されるのが一般的である。
【0004】このような帳票(感圧記録用シート)は、
複写が簡単にできるとの便利さがある反面、改ざんが容
易にできるとの問題がある。通常、このような改ざん
は、上用紙(入力用)、中用紙(領収書)と下用紙(控
え用)からなる領収書の帳票を例にとった場合、入力用
と控え用に規定通りの金額を書き込み、客先用の領収書
には客の要求に応える形で規定の金額より増やした額を
書き込むため、あるいは客先用の領収書には規定の金額
を書き込み、入力用と控え用には規定の金額より増やし
た金額を書き込む(例えばその差額を着服するため)た
めに行なわれる。どちらの場合も、改ざんは同じ方法で
行なうことができる。すなわち、上記の上用紙(入力
用)、中用紙(領収書)と下用紙(控え用)からなる領
収書等の帳票を改ざんするには、例えば、領収書に印字
させないように予め帳票から領収書を抜き取って、残っ
た入力用と控え用の帳票に、入力用の上から規定の額よ
り増やした金額を書き込んで控え用にその増額した金額
を印字させ、そして、抜き取った客先用の領収書には規
定の額通りの金額をボールペン等にて書き込むことによ
り行なうことができる。あるいは、領収書に印字させな
いように、入力用と領収書の間に普通紙を挟み、入力用
の上から規定の金額より増やした金額を書き込んで控え
用にその増額した金額を印字させ、そして、客先用の領
収書には規定通りの金額をボールペン等にて書き込むこ
とにより行なうことができる。また、そのまま記入した
のち、入力用および控え用に数字を書き加えることによ
っても可能である。保険料集金票等の帳票についても上
記と同様に改ざんすることができる。
【0005】従って、領収書や保険料集金票等の帳票で
は、特に金額等の改ざんを防止することが必要となる。
実開昭62−43772号公報には、図3に示す改ざん
防止機能を有する感圧記録用シート(ノーカーボン帳票
類)が開示されている。すなわち、裏面にブルー発色の
発色剤含有マイクロカプセル32aを含む発色剤層32
を有する支持体31(上用紙)、表面に顕色剤層33及
び裏面にバイオレット発色の発色剤(上用紙の発色剤の
色とは異なる)含有マイクロカプセル35aを含む発色
剤層35を有する支持体34(中用紙)、及び表面に顕
色剤層を有する支持体37(下用紙)が、重ねられ、そ
して端部で接着されて帳票を構成している。この感圧記
録用シートでは、上用紙の裏面と中用紙の裏面の発色剤
の発色時の色が互いに異なるため、そのまま使用すれば
中用紙の顕色剤層33上にはブルーの文字が、下用紙の
顕色剤層36上にはバイオレットーの文字が記録され
る。そして改ざんするために中用紙を抜き取って規定の
金額を書き込み、これを領収書としてお客様に渡し、残
りの上用紙と下用紙の帳票に上用紙の上から領収書と異
なる金額を書き入れた場合、下用紙に印字される文字は
ブルーとなり改ざんがチェックされる。
【0006】しかしながら、上記感圧記録用シートにお
いて、上用紙と中用紙の間に普通紙を挟んで上用紙の上
から金額を書き込んだ場合は、下用紙に印字される文字
はバイオレットとなり、改ざんが分からない。その際、
領収書となる中用紙には何も印字されていないので、別
の感圧記録紙の上用紙をこの上に重ねて規定の金額を書
き込めば改ざんを行なうことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
から知られている種々な手段で改ざんを試みても、改ざ
んが不可能な改ざん防止機能を有する感圧記録用シート
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の(1)
〜(3): (1)支持体の裏面に、電子供与性発色剤を内包するマ
イクロカプセルを含む発色剤層が設けられた上用紙; (2)支持体の表面に、電子受容性顕色剤と、該顕色剤
との反応により得られる色が上用紙の発色剤と該顕色剤
との反応により得られる色と異なる電子供与性発色剤を
内包するマイクロカプセルとを含む自己発色層が設けら
れ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包するマイクロカ
プセルを含む発色剤層が設けられた中用紙;及び (3)表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤層が設けら
れた下用紙;のシートが、各表裏がこの順で接触するよ
うに重ねられてなる改ざん防止機能を有する感圧記録用
シートにある。
【0009】本発明の上記感圧記録用シートの好適な態
様は下記の通りである。 1)中用紙の支持体の表裏に使用される発色剤は、共に
顕色剤との反応により同じ発色を示す発色剤である。 2)上用紙の発色剤は、顕色剤との反応により黒又は青
の発色を示す発色剤である。 3)中用紙に使用される発色剤は黒および青以外の発色
を示す発色剤である。 4)中用紙が、領収書として使用される。 5)下用紙が、チェック用として使用される。 6)改ざん防止機能を有する感圧記録用シートが、各用
紙が端部が糊付けされた帳票である。 7)改ざん防止機能を有する感圧記録用シートが、各用
紙が端部が糊付けされた領収書用帳票である。 8)自己発色層が、電子受容性顕色剤を含む顕色剤層と
その上に設けられた電子供与性発色剤を内包するマイク
ロカプセルとを含む発色層からなる。
【0010】また、本発明は、下記の(1)〜(4): (1)支持体の裏面に、電子供与性発色剤を内包するマ
イクロカプセルを含む発色剤層が設けられた上用紙; (2)支持体の表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤層
が設けられ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包するマ
イクロカプセルを含む発色剤層が設けられた中用紙; (3)支持体の表面に、電子受容性顕色剤と、該顕色剤
との反応により得られる色が上用紙の発色剤と該顕色剤
との反応により得られる色と異なる電子供与性発色剤を
内包するマイクロカプセルとを含む自己発色層が設けら
れ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包するマイクロカ
プセルを含む発色剤層が設けられた中用紙;及び (4)表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤層が設けら
れた下用紙;のシートが、各表裏がこの順で接触するよ
うに重ねられてなる改ざん防止機能を有する感圧記録用
シート。
【0011】本発明の上記感圧記録用シートの好適な態
様は下記の通りである。 1)(3)の中用紙の表裏に使用される発色剤は、顕色
剤との反応により同じ発色を示す発色剤である。 2)上用紙及び(2)の中用紙の発色剤は、黒または青
の発色を示す発色剤である。 3)(3)の中用紙に使用される発色剤は、黒および青
以外の発色を示す発色剤である。 4)(3)の中用紙が、領収書として使用される。 5)下用紙が、チェック用として使用される。 6)(2)の中用紙が、控え用として使用される。 7)改ざん防止機能を有する感圧記録用シートが、各用
紙が端部が糊付けされた帳票である。 8)改ざん防止機能を有する感圧記録用シートが、各用
紙が端部が糊付けされた領収書用帳票である。 9)自己発色層が、電子受容性顕色剤を含む顕色剤層と
その上に設けられた電子供与性発色剤を内包するマイク
ロカプセルとを含む発色層からなる。
【0012】本発明の改ざん防止機能を有する感圧記録
用シートは、上用紙、一枚以上の中用紙および下用紙か
らなる基本構成を有し、領収書等の改ざんされる恐れの
ある用紙が、顕色剤と、発色時の色が上用紙の発色剤と
は異なる発色剤を内包するマイクロカプセルとを含む自
己発色層を有する一枚の中用紙であることを特徴とす
る。
【0013】以下、本発明の改ざん防止機能を有する感
圧記録用シートについて、図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0014】図1は、本発明の改ざん防止機能を有する
感圧記録用シートの代表例の断面を模式的に示す図であ
る。図1には、裏面に黒発色の発色剤含有マイクロカプ
セル12aを含む発色剤層12が設けられた支持体11
(上用紙)、表面に、顕色剤層13cと赤発色(発色時
の色が上用紙の発色剤とは異なる)の発色剤を内包する
マイクロカプセル13aを含む発色剤層13bとからな
る自己発色層13が設けられ、且つ裏面に赤発色の発色
剤を内包するマイクロカプセルを含む発色剤層15が設
けられた支持体14(中用紙)、そして表面に顕色剤層
16が設けられた支持体37(下用紙)が、示されてい
る。これらの用紙は、表裏が互いに接触するように重ね
られ、そして端部を接着して使用される。自己発色層
は、顕色剤と発色剤を内包するマイクロカプセル13a
を含む一層からなる層でも良い。このような改ざん防止
機能を有する感圧記録用シート(帳票)では、例えば、
上用紙は入力用(または控え用)、中用紙は領収書、そ
して下用紙はチェック用として使用される。
【0015】上記感圧記録用シートをそのまま使用すれ
ば、即ち、上用紙の表面に書き込みを行なった場合、中
用紙(領収書)の顕色剤層13b上にはほぼ黒色(若干
赤みを帯びた)の文字が印字され、下用紙の顕色剤層1
6上には赤色の文字が印字される。そして、中用紙に上
用紙と下用紙の額と異なった金額を書き込むために、中
用紙を抜き取って上用紙の上から金額を書き込んだ場合
(改ざんA)は、下用紙の顕色剤層16上には赤色では
なく黒色の文字が印字されるので、改ざんがチェックさ
れる。また、同様の目的で中用紙に印字されないように
上用紙と中用紙の間に普通紙を挟んで上用紙の上から金
額を書き込んだ場合(改ざんB)でも、中用紙の顕色剤
層13b上にはほぼ黒色ではなく赤色の文字が印字され
るので、改ざんすることができない。上用紙と中用紙の
発色剤層に使用される発色剤(発色時の色で)の組み合
わせ及びそれぞれの顕色剤層に形成される文字の色、並
びに改ざんした場合(上記改ざんA又はB)、しない場
合(無し)の文字の色を、表1〜表3に示す。
【0016】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── 上用紙 黒 青 黒 青 発色剤 ──────────────────────────────────── 中用紙 赤 赤 緑 緑 発色剤 ──────────────────────────────────── 改ざん 無/A/B 無/A/B 無/A/B 無/A/B ──────────────────────────────────── 中用紙 黒/−/赤 青紫/−/赤 黒/−/緑 緑青/−/緑 顕色剤層 ──────────────────────────────────── 下用紙 赤/黒/赤 赤/青/赤 緑/黒/緑 緑/青/緑 顕色剤層 ────────────────────────────────────
【0017】
【表2】 表2 ──────────────────────────────────── 上用紙 黒 青 黒 青 発色剤 ──────────────────────────────────── 中用紙 紫 紫 茶 茶 発色剤 ──────────────────────────────────── 改ざん 無/A/B 無/A/B 無/A/B 無/A/B ──────────────────────────────────── 中用紙 黒/−/紫 青/−/紫 黒/−/茶 黒/−/茶 顕色剤層 ──────────────────────────────────── 下用紙 紫/黒/紫 紫/青/紫 茶/黒/茶 茶/青/茶 顕色剤層 ────────────────────────────────────
【0018】
【表3】 表3 ──────────────────────────────────── 上用紙 黒 青 発色剤 ──────────────────────────────────── 中用紙 橙 橙 発色剤 ──────────────────────────────────── 改ざん 無/A/B 無/A/B ──────────────────────────────────── 中用紙 黒/−/橙 黒/−/橙 顕色剤層 ──────────────────────────────────── 下用紙 橙/黒/橙 橙/青/橙 顕色剤層 ────────────────────────────────────
【0019】さらに、本発明の感圧記録用シートを用い
て、一旦、そのまま書き込みを行ない、中用紙(領収
書)以外がはぎ取られて領収書のみとなった後、その領
収書に文字を書き加えた場合、黒ではなく赤色に発色す
るため、当事者自身に改ざんができないことが分かるこ
とになることから、本発明の感圧記録用シートはこのよ
うな改ざんも行なうことができない。尚、中用紙におけ
る、発色剤層13bの発色剤の発色時の色と発色剤層1
5の発色剤の発色時の色とは、異なっていていも、上用
紙の発色剤の発色時の色と異なっていれば、上述の本発
明の改ざん防止の効果を得ることができる。
【0020】図2は、本発明の改ざん防止機能を有する
感圧記録用シートの別の代表例の断面を模式的に示す図
である。図2には、裏面に黒発色の発色剤含有マイクロ
カプセル22aを含む発色剤層22が設けられた支持体
21(上用紙)、表面に顕色剤層23が設けられ、且つ
裏面に黒発色の発色剤を内包するマイクロカプセル25
aを含む発色剤層25が設けられた支持体24(中用紙
A)、表面に、顕色剤層26cと赤発色(発色時の色が
上用紙の発色剤とは異なる)の発色剤を内包するマイク
ロカプセル26aを含む発色剤層26bとからなる自己
発色層26が設けられ、且つ裏面に赤発色の発色剤を内
包するマイクロカプセル28aを含む発色剤層28が設
けられた支持体27(中用紙B)、そして表面に顕色剤
層29が設けられた支持体20(下用紙)が、示されて
いる。これらの用紙は、表裏が互いに接触するように重
ねられ、そして、端部で接着されて使用される。自己発
色層は、顕色剤と発色剤を内包するマイクロカプセルを
含む一層からなる層でも良い。このような改ざん防止機
能を有する感圧記録用シート(帳票)では、例えば、上
用紙は入力用、中用紙Aは控え用、中用紙Bは領収書、
そして下用紙はチェック用として使用される。中用紙A
は、所望の枚数に増やすことができ、また更に中用紙A
と中用紙Bの組み合わせで、所望の枚数に増やすことが
できる。
【0021】上記図2で示される感圧記録用シートは、
図1の感圧記録用シートの構成に、中用紙Aが加えられ
たもので、中用紙Aを図1の上用紙と考えると、同様の
機能を示す。即ち、そのまま使用すれば、中用紙A(控
え用)の顕色剤層23上には黒色の文字が印字され、中
用紙B(領収書)の顕色剤層26c上にはほぼ黒色(若
干赤みを帯びた)の文字が印字され、下用紙の顕色剤層
29上には赤色の文字が印字される。しかしながら、中
用紙Aを抜き取った場合(改ざんA)は、下用紙の顕色
剤層29上には赤色ではなく黒色の文字が印字され改ざ
んがチェックされる。また、中用紙Aと中用紙Bの間に
普通紙を挟んだ場合(改ざんB)は、中用紙の顕色剤層
27b上にはほぼ黒色ではなく赤色の文字が印字される
ので、改ざんが不可能である。
【0022】支持体としては、従来感圧記録用シートの
支持体として使用されているどのような支持体であって
もよく、例えば、上質紙、中質紙、更紙、マシンコート
紙、アート紙、キャストコート紙、合成紙、レジンコー
ティッド紙、プラスチックフィルム等を挙げることがで
きる。本発明の感圧記録用シートに於ける発色剤含有層
のマイクロカプセル層は、従来の感圧記録用シートのマ
イクロカプセル層と同様に形成することができる。例え
ば、発色剤を適当な溶媒に溶解してマイクロカプセル化
し、バインダー、カプセル保護剤等と共にマイクロカプ
セル層形成用塗布液を調製し、支持体上に塗布し、乾燥
することによりマイクロカプセル層を形成する。また、
自己発色層は、支持体上に上記マイクロカプセル層を形
成し、その上に後述する顕色剤層を形成することにより
得られる。
【0023】上記マイクロカプセル層に含有される発色
剤は、使用される発色剤層により上記のように相対的に
変えることが必要であるが、従来の発色剤を使用するこ
とができる。例えば、トリフェニルメタンフタリド系化
合物、フルオラン系化合物、フェノチアジン系化合物、
インドリルフタリド系化合物、ロイコオーラミン系化合
物、ローダミンラクタム系化合物、トリフェニルメタン
系化合物、トリアゼン系化合物、スピロピラン系化合
物、フルオレン系化合物など各種の化合物を挙げること
ができる。
【0024】これらの発色剤のうち、顕色剤との反応に
より青色の発色像を形成する青発色系発色剤としては、
例えば、クリスタルバイオレットラクトン、3,6−ビ
ス−ジフェニルアミノフルオラン、3−[4−(ジエチ
ルアミノ)−2−エトキシフェニル]−3−(2−メチ
ル−1−オクチル−3−インドリル)−フタリド、3−
[4−(ジエチルアミノ)−2−エトキシフェニル]−
3−(2−メチル−1−オクチル−3−インドリル)−
4−アザフタリド、3−[4−(ジエチルアミノ)−2
−エトキシフェニル]−3−(2−メチル−1−エチル
−3−インドリル)−4−アザフタリド、3−[1,1
−ビス(4−ジエチルアミノフェニル)エチレン−2−
イル]−6−ジメチルアミノフタリド等を挙げることが
できる。
【0025】顕色剤との反応により赤色の発色像を形成
する赤発色系発色剤としては、例えば、2−クロロ−3
−メチル−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベ
ンゾ−6−ジエチルアミノフルオラン、1,2−ベンゾ
−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、
2−メチル−6−N−エチル−N−トリルアミノフルオ
ラン、2−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラン、
1,2−ベンゾ−6−ジブチルアミノフルオラン、3,
3−ビス(1−オクチル−2−メチルインドール−3−
イル)フタリド、3,3−ビス(1−エチル−2−メチ
ルインドール−3−イル)フタリド、3,3−ビス(1
−ブチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド
及びローダミン−β−(γ−ニトロアニリノ)ラクタム
等を挙げることができる。
【0026】顕色剤との反応により緑色の発色像を形成
する緑発色系発色剤としては、例えば、2−ジベンジル
アミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ
−6−N−エチル−N−ヘキシルアミノフルオラン、2
−オクチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−(N−メチル)アニリノ−6−N−エチル−N−トリ
ルアミノフルオラン及び3,3−ビス(4−ジエチルア
ミノ−2−エトキシフェニル)−4−アザフタリド等を
挙げることができる。
【0027】顕色剤との反応により橙色の発色像を形成
する橙発色系発色剤としては、例えば、2−メチル−6
−ジエチルアミノフルオラン、3−クロロ−6−N−シ
クロヘキシルアミノフルオラン、2−t−ブチル−6−
ジエチルアミノフルオラン、1,3−ジメチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン及び1,3−ジメチル−6−ジ
ブチルアミノフルオラン等を挙げることができる。
【0028】顕色剤との反応により茶色の発色像を形成
する茶発色系発色剤としては、例えば、2−(2−メチ
ルフェニルアミノ)−6−ジエチルアミノフルオラン、
2−イソブチル−6−ジエチルアミノフルオラン、2−
イソアミルアミノ−6−ジエチルアミノフルオラン、2
−フェノキシエチルアミノ−6−ジエチルアミノフルオ
ラン及び2−ブトキシエチルアミノ−6−ジエチルアミ
ノフルオランを挙げることができる。
【0029】顕色剤との反応により黒色の発色像を作る
黒発色系発色剤としては、例えば、2−アニリノ−3−
メチル−6−N−メチル−N−イソプロピルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−
N−ペンチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メ
チル−6−N−メチル−N−シクロヘキシルアミノフル
オラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジエチルアミ
ノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル−6−ジブチ
ルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−6−
ジメチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−メチル
−6−N−エチル−N−イソアミルアミノフルオラン、
2−アニリノ−3−メチル−6−N−メチル−N−イソ
アミルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ−
6−ジエチルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−ク
ロロ−6−N−メチル−N−エチルアミノフルオラン、
2−アニリノ−3−クロロ−6−N−メチル−N−イソ
プロピルアミノフルオラン、2−アニリノ−3−クロロ
−6−N−3−メチル−6−ジメチルアミノフルオラ
ン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−ジ
エチルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)
−3−メチル−6−N−メチル−N−エチルアミノフル
オラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6
−N−メチル−N−イソプロピルアミノフルオラン、2
−(p−メチルアニリノ)−3−メチル−6−N−メチ
ル−N−ペンチルアミノフルオラン、2−(p−メチル
アニリノ)−3−メチル−6−N−メチル−N−シクロ
ヘキシルアミノフルオラン、2−(p−メチルアニリ
ノ)−3−メチル−6−N−エチル−N−ペンチルアミ
ノフルオラン、2−(p−メチルアニリノ)−3−クロ
ロ−6−ジメチルアミノフルオラン、2−(p−メチル
アニリノ)−3−クロロ−6−ジエチルアミノフルオラ
ン及び2−(p−メチルアニリノ)−3−クロロ−6−
N−メチル−N−エチルアミノフルオランを挙げること
ができる。
【0030】上記溶媒としては、天然又は合成油を単独
でまたは混合して用いることができる。このような溶媒
の例としては、植物油、灯油、パラフィン、ナフテン
油、アルキル化ビフェニル、アルキル化ターフェニル、
塩素化パラフィン、アルキル化ナフタレン、ジアリール
アルカン、フタル酸エステル等を挙げることができる。
【0031】発色剤を含有するマイクロカプセルは、そ
れ自体公知の任意の方法、例えば、界面重合法、内部重
合法、相分離法、外部重合法、コアセルベーション法等
の方法により製造することができる。また、バインダー
としては水溶性バインダー、ラテックス系バインダー等
を使用することができ、カプセル保護剤としては、セル
ロース粉末、デンプン粒子、タルク等を使用することが
できる。支持体上へのマイクロカプセルを含む発色剤層
の形成もそれ自体公知の方法により行うことができる。
【0032】マイクロカプセル層中の発色剤の最終塗布
量は、0.03〜0.30g/m2、好ましくは0.0
5〜0.20g/m2 が適当である。
【0033】本発明の感圧記録用シートの発色剤含有層
と接触させるための顕色層に含有される顕色剤として
は、酸性白土、活性白土、アタパルジャイト、ゼオライ
ト、ベントナイト、カオリンのような粘土物質、芳香族
カルボン酸の金属塩、フェノールホルムアルデヒド樹脂
等を挙げることができる。中でも芳香族カルボン酸金属
塩が好ましい。この芳香族カルボン酸金属塩の好ましい
具体例としては、3,5−ジ−t−ブチルサリチル酸、
3,5−ジ−t−オクチルサリチル酸、3,5−ジ−t
−ノニルサリチル酸、3,5−ジ−t−ドデシルサリチ
ル酸、3−メチル−5−t−ドデシルサリチル酸、3−
t−ドデシルサリチル酸、5−t−ドデシルサリチル
酸、5−シクロヘキシルサリチル酸、3,5−ビス
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、3−メチル
−5−(α−メチルベンジル)サリチル酸、3−(α,
α−ジメチルベンジル)−5−メチルサリチル酸、3−
(α,α−ジメチルベンジル)−6−メチルサリチル
酸、3−(α−メチルベンジル)−5−(α,α−ジメ
チルベンジル)サリチル酸、3−(α,α−ジメチルベ
ンジル)−6−エチルサリチル酸、3−フェニル−5−
(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸、カルボキシ
変性テルペンフェノール樹脂、3,5−ビス(α−メチ
ルベンジル)サリチル酸とベンジルクロリドとの反応生
成物であるサリチル酸樹脂等の、亜鉛塩、ニッケル塩、
アルミニウム塩、カルシウム塩等を挙げることができ
る。
【0034】上記芳香族カルボン酸金属塩は、機械的に
水系で分散処理するか、又は有機溶媒に溶解して使用す
ることができる。
【0035】芳香族カルボン酸金属塩を機械的に分散処
理する場合は、ボールミル、アートライター、サンドグ
ラインダー等で処理することができ、分散液にすること
ができる。
【0036】芳香族カルボン酸金属塩を溶解する有機溶
媒としては、ジイソプロピルナフタレン、1−フェニル
−1−キシリルエタン、1−フェニル−1−イソプロピ
ルフェニルエタン、1−フェニル−1−エチルフェニル
エタン、トルエン、キシレン、メチルエチルケトン、メ
チルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、酢酸エチ
ル、酢酸ブチル、酢酸アミル、メチレンクロライド、ブ
タノール、パラフィン、灯油等を挙げることができる。
【0037】芳香族カルボン酸金属塩を上記有機溶媒に
溶解した溶液を、分散剤を含む水に対して5〜120重
量%、好ましくは50〜100重量%添加して乳化分散
させる。続いてこの乳化分散液を加熱して有機溶媒を除
去してもよい。芳香族カルボン酸金属塩は有機溶媒に対
して一般に10〜200重量%溶解して使用する。
【0038】この分散剤としては、イオン系又は非イオ
ン系の界面活性剤や水溶性高分子化合物を使用すること
ができる。界面活性剤としては、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル
スルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、多価アルコール脂肪酸部分エス
テル等が挙げられる。また、水溶性高分子化合物として
は、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアルコー
ル、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸ソーダ、ポリ
ビニルエーテル、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、無水
マレイン酸共重合体等が挙げられる。
【0039】上記顕色剤層を形成するための塗布液に
は、バインダーとして、スチレン−ブタジエン共重合体
ラテックス、酢酸ビニル系ラテックス、アクリル酸エス
テル系ラテックス、ポリビニルアルコール、ポリアクリ
ル酸、無水マレイン酸−スチレン−共重合体、デンプ
ン、カゼイン、アラビアゴム、ゼラチン、カルボキシメ
チルセルロース、メチルセルロースなどの合成又は天然
高分子物質を添加してもよい。
【0040】支持体に塗布する顕色剤の最終塗布量は、
0.1g/m2 〜3.0g/m2 、好ましくは0.2g
/m2 〜1.0g/m2 が適当である。
【0041】
【実施例】次に、実施例及び比較例により本発明を更に
詳細に説明する。
【0042】[実施例1] 改ざん防止機能を有する感圧記録用シート(図2に示す
上用紙、中用紙(A)と(B)、及び下用紙からなる)
の作成 (上用紙の作製) [黒発色発色剤内包マイクロカプセル分散液の調製]発
色剤として2−アニリノ−3−メチル−6−N−エチル
−N−イソアミルアミノフルオラン5.0g、ベンゾイ
ルロイコメチレンブルー1.0g及び2−ジベンジルア
ミノ−6−ジエチルアミノフルオラン2.0gを、ジイ
ソプロピルナフタレン100gに溶解した。得られた油
性液に、カルボジイミド変性ジフェニルメタンジイソシ
アネート(日本ポリウレタン(株)製、商品名「ミリオ
ネートMTL」)10g、ヘキサメチレンジイソシアネ
ートのイソシアヌレート体(日本ポリウレタン(株)
製、商品名「コロネートEH」)5g及びエチレンジア
ミンのブチレンオキサイド付加体(エチレンジアミンに
対するブチレンオキサイドの付加モル数16.8モル、
分子量1267)3.0gを溶解して、一次溶液を調製
した。
【0043】次に、水140gにポリビニルアルコール
(株式会社クラレ製、商品名「PVA−205」)10
g及びカルボキシメチルセルロース5gを溶解して二次
溶液を調製した。二次溶液を激しく攪拌しながら、これ
に上記一次溶液を注いで水中油滴型エマルジョンを形成
させた。平均油滴サイズが7.0μmになったところで
攪拌を弱め、次いでこのエマルジョン中に20℃の水1
00gを添加した後、系の温度を徐々に65℃にまで上
昇させ、この温度で90分間維持してマイクロカプセル
分散液を調製した。
【0044】[黒発色発色剤層形成用塗布液の調製]こ
のようにして得られたマイクロカプセル分散液を25℃
に冷却し、これにポリビニルアルコール(株式会社クラ
レ製、商品名「PVA−217E」)の15重量%水溶
液を80g、カルボキシ変性SBRラテックスを固形分
として30g、デンプン粒子(平均粒子径15μm)を
60g添加した。次いで水を添加して固形分濃度を20
重量%に調整して発色剤内包マイクロカプセルを含む発
色剤層形成用塗布液を調製した。
【0045】OCR用坪量60g/m2 原紙の片表面
に、上記の発色剤層形成用塗布液を、固形分塗布量が
4.0g/m2 になるようにエアーナイフ塗布機を使用
して塗布し、塗膜を乾燥して、発色剤層を形成し、図2
の21及び22に対応する黒発色の発色剤を含む上用紙
(感圧記録用シート)を製造した。
【0046】(中用紙(A)の作製) [顕色剤層形成用塗布液Aの調製]3,5−ジ−α−メ
チルベンジルサリチル酸亜鉛15g、炭酸カルシウム1
20g、活性白土30g、酸化亜鉛20g、ヘキサメタ
リン酸ナトリウム1g及び水200gを、サンドグライ
ンダーを用いて平均粒子径が3μmになるように分散さ
せて分散液Aを調製した。次いで、この分散液400g
に、ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製、商品名
「PVA−203」)の10重量%水溶液100g及び
ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製、商品名「P
VA−117」)の10重量%水溶液100gを添加
し、固形分濃度が20重量%になるように加水調整して
顕色剤層形成用塗布液Aを調製した。
【0047】坪量30g/m2 原紙の片表面に、前記黒
発色発色剤層形成用塗布液を固形分塗布量が4.0g/
2 になるように、もう一方の面(裏面)に顕色剤層形
成用塗布液Aを固形分塗布量が4.5g/m2 になるよ
うにエアーナイフ塗布機を使用して塗布し、塗膜を乾燥
して図2の23、24及び25に対応する黒発色の発色
剤を含む中用紙(A)を製造した。
【0048】(中用紙(B)の作製) [赤発色発色剤内包マイクロカプセル分散液aの調製]
発色剤として2−メチル−6−N−エチル−N−トリル
アミノフルオラン2.0gと3,3−ビス(1−オクチ
ル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド4.0
gを、1−フェニル−1−キシリルエタン90gに溶解
した。得られた油性液に、パラフィン系溶剤としてIP
ソルベント1016(出光石油化学(株)製)30g、
多価イソシアネートとしてカルボジイミド変性ジフェニ
ルメタンジイソシアネート(三井東圧化学(株)製、商
品名「MDI−LT」)8g及びヘキサメチレンジイソ
シアネートのビウレット体(住友バイエルウレタン
(株)製、商品名「スムジュールN3200」)8gを
溶解して一次溶液を調製した。
【0049】次に、水140gにポリビニルアルコール
(株式会社クラレ製、商品名「PVA−205」)10
g及びカルボキシメチルセルロース5gを溶解して二次
溶液を調製した。二次溶液を激しく攪拌しながら、これ
に上記一次溶液を注いで水中油滴型エマルジョンを形成
させた。平均油滴サイズが8.0μmになったところで
攪拌を弱め、次いでこのエマルジョン中に20℃の水1
00gとジエチレントリアミン1.6gを添加した後、
系の温度を徐々に90℃にまで上昇させ、この温度で6
0分間維持してマイクロカプセル分散液aを調製した。
【0050】[赤発色発色剤層形成用塗布液aの調製]
このようにして得られたマイクロカプセル分散液を25
℃に冷却し、これにポリビニルアルコール(株式会社ク
ラレ製、商品名「PVA−205」)の15重量%水溶
液を80g、カルボキシ変性SBRラテックスを固形分
として15g、デンプン粒子(平均粒子径15μm)を
60g添加した。次いで水を添加して固形分濃度を20
重量%に調整し、さらに界面活性剤としてドデシルベン
ゼンスルホン酸塩を1g添加して赤発色発色剤内包マイ
クロカプセルを含む発色剤層形成用塗布液aを調製し
た。
【0051】[赤発色発色剤層形成用塗布液bの調製]
上記マイクロカプセル分散液aに、ポリビニルアルコー
ル(株式会社クラレ製、商品名「PVA−205」)の
15重量%水溶液を120g、カルボキシ変性SBRラ
テックスを固形分として15g、デンプン粒子(平均粒
子径16μm)を60g添加した。次いで水を添加して
固形分濃度を20重量%に調整し、さらに界面活性剤と
してドデシルベンゼンスルホン酸塩(第一工業製薬
(株)製、商品名「ネオゲンT」)を1g添加して赤発
色発色剤内包マイクロカプセルを含む発色剤層形成用塗
布液bを調製した。
【0052】[顕色剤層形成用塗布液Bの調製]3,5
−ジ−α−メチルベンジルサリチル酸亜鉛100gをキ
シレン80g中に加え、溶解した。このキシレン溶液
を、ポリビニルアルコール(株式会社クラレ製、商品名
「PVA−205」)の4重量%水溶液120g中に添
加し、さらに界面活性剤としてポリオキシエチレンソル
ビタンオレート10重量%水溶液4gを添加し、得られ
た混合物をホモジナイザーにより分散して、乳化物の平
均粒径が1.0μmの乳化分散液を調製した。
【0053】次に、この乳化分散液に、水180gを加
えた後、加熱してキシレンを水と共沸させてこの乳化分
散液から除去し、固形分濃度が30重量%になるように
調整して顕色剤分散液を得た。
【0054】別に、炭酸カルシウム120g、酸化亜鉛
20g、ヘキサメタリン酸ナトリウム1g及び水200
gを、サンドミルにより微粒化処理して、無機顔料分散
液を得た。得られた無機顔料分散液300gに、48%
スチレン/ブタジエンゴムラテックス20gを添加し、
ついで上記で得られた顕色剤分散液15gを添加し、固
形分濃度が27重量%となるように加水調整し、さらに
界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸塩を0.
8g添加して顕色剤層形成用塗布液Bを調製した。
【0055】坪量50g/m2 原紙の片表面に、前記赤
発色発色剤層形成用塗布液bを固形分塗布量が4.0g
/m2 になるように、そしてその上に塗布する顕色剤層
形成用塗布液Bを固形分塗布量が6.0g/m2 になる
ように、同時重層カーテン塗布法により塗布し、ついで
80℃で乾燥して、図2の26(26cと26b)に対
応する自己発色層を形成した。もう一方の面(裏面)
に、前記赤発色発色剤層形成用塗布液aを固形分塗布量
が4.0g/m2 になるようにカーテン塗布法により塗
布し、塗膜を乾燥して,図2の28に対応する赤発色発
色剤層を形成した。こうして図2の26、27及び28
に対応する赤発色の発色剤を含む中用紙(B)を製造し
た。
【0056】(下用紙の作製)坪量40g/m2 原紙の
片表面に、上記の顕色剤層形成用塗布液Aを、固形分塗
布量が4.5g/m2 になるようにエアーナイフ塗布機
を使用して塗布し、塗膜を乾燥して、図2の29及び2
0に対応する黒発色の下用紙(感圧記録用シート)を製
造した。
【0057】実施例1で得られた上用紙、中用紙(A)
と(B)、及び下用紙をこの順で重ねて、改ざん防止機
能を有する感圧記録用シートを作製し、下記の改ざんテ
ストを行なった。(改ざんテスト) 1)改ざん無し 改ざん防止用感圧記録シートの上用紙の上(顕色剤層を
持たない面)から、黒ボールペンで数字を書き込んだ。 2)改ざんA 改ざん防止用感圧記録シートの中用紙(B)を抜き取
り、上用紙の上から、黒ボールペンで数字を書き込ん
だ。その後中用紙(B)の自己発色層上に黒ボールペン
で書き込んだ。 3)改ざんB 改ざん防止用感圧記録シートの中用紙(A)と(B)の
間に普通紙を挟み、上用紙の上から、黒ボールペンで数
字を書き込んだ。
【0058】(結果) 1)中用紙(A)、中用紙(B)および下用紙の表面の
数字の色は、それぞれ黒、黒(赤みを帯びた)そして赤
であった。 2)中用紙(A)および下用紙の表面の数字の色は、共
に黒であった。下用紙の色が上記改ざんしない時と異な
り、改ざんが容易に分かるものであった。 3)中用紙(A)、中用紙(B)および下用紙の表面の
数字の色は、それぞれ黒、赤そして黒である。中用紙
(B)には既に上記改ざんしない時と異なる赤色で印字
されており、改ざんすることはできなかった。
【0059】[実施例2] 改ざん防止機能を有する感圧記録用シート(図1に示す
上用紙、中用紙および下用紙からなる)の作成 (上用紙の作製) [青発色発色剤内包マイクロカプセル分散液の調製]ポ
リビニルスルホン酸の一部ナトリウム塩(ナショナルス
ターチ(株)製、VERSA、TL500;平均分子量
500000)5gを約80℃の熱水95gに攪拌しな
がら添加して溶解した後、冷却した。水溶液のpHは2
〜3であり、これに20重量%の水酸化ナトリウム水溶
液を加えてpH4.0に調整して、ポリビニルスルホン
酸の一部ナトリウム塩の5重量%水溶液を得た。発色剤
として、クリスタルバイオレットラクトン4g及び3−
(4−ジエチルアミノ−2−エトキシフェニル)−3−
(2−メチル−1−オクチル−3−インドリイル)−4
−アザフタリド2gを、ジイソプロピルナフタレン94
gに溶解し、この油性液を、前記ポリビニルスルホン酸
の一部ナトリウム塩の5重量%水溶液100gに乳化分
散して、平均直径5.0μmの粒子サイズを有する乳化
液を調製した。
【0060】別に、メラミン6g及び37重量%ホルム
アルデヒド水溶液11gを60℃で30分加熱攪拌し
て、透明なメラミンとホルムアルデヒド及びメラミン/
ホルムアルデヒド初期縮合物の混合水溶液(初期縮合物
溶液)を得た。この水溶液のpHは6〜8であった。こ
の初期縮合物溶液を前記乳化液に添加して混合し、攪拌
しながら3.6重量%の塩酸溶液でpHを6.0に調節
し、液温を65℃に上げ、360分間攪拌を続けてカプ
セルを形成させ、カプセル分散液を得た。
【0061】[青発色発色剤層形成用塗布液の調製]こ
のカプセル分散液を室温まで冷却し、20重量%の水酸
化ナトリウム水溶液でpH9.0に調整した。このカプ
セル液に、10重量%のポリビニルアルコール200
g、カルボキシ変性SBRラテックスを固形分として2
0g及びデンプン粒子(平均粒径20μm)50gを添
加した。次いで水を添加して固形分濃度を20重量%に
調節し、青発色発色剤を含有するマイクロカプセルを含
む発色剤層形成用塗布液を調製した
【0062】坪量40g/m2 原紙の片表面に、上記の
発色剤層形成用塗布液を、固形分塗布量が4.0g/m
2 になるようにエアーナイフ塗布機を使用して塗布し、
塗膜を乾燥して、図1の11及び12に対応する青発色
の発色剤を含む上用紙(感圧記録用シート)を製造し
た。
【0063】(中用紙の作製) [緑発色発色剤層形成用塗布液aの調製]実施例1の赤
発色発色剤内包マイクロカプセル分散液aの調製におい
て、発色剤として2−メチル−6−N−エチル−N−ト
リルアミノフルオラン2.0gと3,3−ビス(1−オ
クチル−2−メチルインドール−3−イル)フタリド
4.0gとの代わりに、2−ジベンジルアミノ−6−ジ
エチルアミノフルオラン5.0gと2−アニリノ−6−
N−エチル−N−ヘキシルアミノフルオラン3.0gを
使用した以外は、実施例と同様にして緑発色発色剤内包
マイクロカプセル分散液aを調製し、ついで同様に緑発
色発色剤層形成用塗布液aを調製した。
【0064】[緑発色発色剤層形成用塗布液bの調製]
実施例1の赤発色発色剤内包マイクロカプセル分散液b
の調製において、発色剤として2−メチル−6−N−エ
チル−N−トリルアミノフルオラン2.0gと3,3−
ビス(1−オクチル−2−メチルインドール−3−イ
ル)フタリド4.0gとの代わりに、2−ジベンジルア
ミノ−6−ジエチルアミノフルオラン5.0gと2−ア
ニリノ−6−N−エチル−N−ヘキシルアミノフルオラ
ン3.0gを使用した以外は、実施例1と同様にして緑
発色発色剤内包マイクロカプセル分散液bの調製し、つ
いで同様に緑発色発色剤層形成用塗布液bを調製した。
【0065】坪量60g/m2 原紙の片表面に、前記緑
発色発色剤層形成用塗布液bを固形分塗布量が4.5g
/m2 になるように、そしてその上に塗布される実施例
1の顕色剤含有塗布液Bを固形分塗布量が5.5g/m
2 になるように、同時重層カーテン塗布法により塗布
し、ついで100℃で乾燥して、図1の13(13cと
13b)に対応する自己発色層を形成した。もう一方の
面(裏面)に、前記緑発色発色剤層形成用塗布液aを固
形分塗布量が4.0g/m2 になるようにカーテン塗布
法により塗布し、塗膜を乾燥して,図1の15に対応す
る緑発色発色剤層を形成した。こうして図1の13、1
4及び15に対応する緑発色の発色剤を含む中用紙を製
造した。
【0066】(下用紙の作製)坪量40g/m2 原紙の
片表面に、上記の顕色剤含有塗布液Aを、固形分塗布量
が4.5g/m2 になるようにエアーナイフ塗布機を使
用して塗布し、塗膜を乾燥して、図2の29及び20に
対応する黒発色の下用紙(感圧記録用シート)を製造し
た。
【0067】実施例2で得られた上用紙、中用紙及び下
用紙をこの順で重ねて、改ざん防止用感圧記録シートを
作製し、下記の改ざんテストを行なった。 (改ざんテスト) 1)改ざん無し 改ざん防止用感圧記録シートの上用紙の上(顕色剤層を
持たない面)から、青ボールペンで数字を書き込んだ。 2)改ざんA 改ざん防止用感圧記録シートの中用紙を抜き取り、上用
紙の上から、青ボールペンで数字を書き込んだ。その
後、中用紙の自己発色層上に青ボールペンで書き込ん
だ。 3)改ざんB 改ざん防止用感圧記録シートの上用紙と中用紙の間に普
通紙を挟み、上用紙の上から、青ボールペンで数字を書
き込んだ。
【0068】(結果) 1)中用紙及び下用紙の表面の数字の色は、それぞれ青
緑及び緑である。 2)下用紙の表面の数字の色は、青であった。下用紙の
色が上記改ざんしない時と異なり、改ざんが容易に分か
るものであった。 3)中用紙及び下用紙の表面の数字の色は、共に緑でで
あった。中用紙には既に上記改ざんしない時と異なる緑
色で印字されており、改ざんすることはできなかった。
【0069】
【発明の効果】本発明の改ざん防止用感圧記録シート
は、従来から行なわれている種々な手段で改ざんを試み
ても、改ざんが不可能との優れた効果を示す。例えば、
帳票の書き込みたくない紙とその上の紙との間に普通紙
を挟んだり、あるいは帳票の書き込みたくない紙を抜き
取って書き込んだりしても、改ざんすることができない
改ざん防止用感圧記録シートである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の改ざん防止機能を有する感圧記録用シ
ートの代表例の断面を、模式的に示す図である。
【図2】本発明の改ざん防止機能を有する感圧記録用シ
ートの別の代表例の断面を、模式的に示す図である。
【図3】従来の改ざん防止機能を有する感圧記録用シー
トの代表例の断面を模式的に示す図である。
【符号の説明】
11、14、17、21、24、27、20、31、3
4、37 支持体 12、13b、15、22、25、26b、28、3
2、35 発色剤層 12a、13a、15a、22a、25a、26a、2
8a、32a、35a発色剤含有マイクロカプセル 13c、16、23、26c、29、33、36 顕色
剤層 13、26 自己発色層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の(1)〜(3): (1)支持体の裏面に、電子供与性発色剤を内包するマ
    イクロカプセルを含む発色剤層が設けられた上用紙; (2)支持体の表面に、電子受容性顕色剤と、該顕色剤
    との反応により得られる色が上用紙の発色剤と該顕色剤
    との反応により得られる色と異なる電子供与性発色剤を
    内包するマイクロカプセルとを含む自己発色層が設けら
    れ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包するマイクロカ
    プセルを含む発色剤層が設けられた中用紙;及び (3)表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤層が設けら
    れた下用紙;のシートが、各表裏がこの順で接触するよ
    うに重ねられてなる改ざん防止機能を有する感圧記録用
    シート。
  2. 【請求項2】 中用紙の支持体の表面および裏面の発色
    剤が、互いに同じ発色を示す発色剤である請求項1に記
    載の改ざん防止機能を有する感圧記録用シート。
  3. 【請求項3】 上用紙の発色剤が、黒又は青の発色を示
    す発色剤であり、中用紙の表面及び裏面の発色剤が、黒
    及び青以外の発色を示す発色剤である請求項1に記載の
    改ざん防止機能を有する感圧記録用シート。
  4. 【請求項4】 下記の(1)〜(4): (1)支持体の裏面に、電子供与性発色剤を内包するマ
    イクロカプセルを含む発色剤層が設けられた上用紙; (2)支持体の表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤層
    が設けられ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包するマ
    イクロカプセルを含む発色剤層が設けられた中用紙; (3)支持体の表面に、電子受容性顕色剤と、該顕色剤
    との反応により得られる色が上用紙の発色剤と該顕色剤
    との反応により得られる色と異なる電子供与性発色剤を
    内包するマイクロカプセルとを含む自己発色層が設けら
    れ、且つ裏面に電子供与性発色剤を内包するマイクロカ
    プセルを含む発色剤層が設けられた中用紙;及び (4)表面に電子受容性顕色剤を含む顕色剤層が設けら
    れた下用紙;のシートが、各表裏がこの順で接触するよ
    うに重ねられてなる改ざん防止機能を有する感圧記録用
    シート。
  5. 【請求項5】 (3)の中用紙の支持体の表面及び裏面
    の発色剤が、互いに同じ発色を示す発色剤である請求項
    4に記載の改ざん防止機能を有する感圧記録用シート。
  6. 【請求項6】 上用紙及び(2)の中用紙の発色剤が、
    黒又は青の発色を示す発色剤であり、(3)の中用紙の
    表面及び裏面の発色剤が、黒及び青以外の発色を示す発
    色剤である請求項4に記載の改ざん防止機能を有する感
    圧記録用シート。
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