JPH0820876A - リン酸塩化成処理方法 - Google Patents
リン酸塩化成処理方法Info
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- C23C—COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
- C23C22/00—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals
- C23C22/05—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions
- C23C22/06—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6
- C23C22/34—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides
- C23C22/36—Chemical surface treatment of metallic material by reaction of the surface with a reactive liquid, leaving reaction products of surface material in the coating, e.g. conversion coatings, passivation of metals using aqueous solutions using aqueous acidic solutions with pH less than 6 containing fluorides or complex fluorides containing also phosphates
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 金属材料の表面をフッ化物を含有するリン酸
塩化成処理液により化成処理する際の、アルミニウム化
合物系スラッジが化成皮膜に付着することによる耐水二
次密着性の劣化を防止する。 【構成】 アルミニウムを含む金属材料表面からアルミ
ニウムが溶出することにより生成するアルミニウム化合
物系スラッジを、少なくとも一種のカチオン性高分子凝
集剤にて凝集、沈降させる。
塩化成処理液により化成処理する際の、アルミニウム化
合物系スラッジが化成皮膜に付着することによる耐水二
次密着性の劣化を防止する。 【構成】 アルミニウムを含む金属材料表面からアルミ
ニウムが溶出することにより生成するアルミニウム化合
物系スラッジを、少なくとも一種のカチオン性高分子凝
集剤にて凝集、沈降させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は金属材料のリン酸塩化成
処理方法に関するものである。
処理方法に関するものである。
【0002】本発明において、アルミニウムを含む金属
材料とは、アルミニウム板、Zn−Al合金めっき鋼
板、アルミめっき鋼板などが典型的なものとして挙げら
れ、例えば自動車ボディ外板、カラートタン等に使用さ
れる。
材料とは、アルミニウム板、Zn−Al合金めっき鋼
板、アルミめっき鋼板などが典型的なものとして挙げら
れ、例えば自動車ボディ外板、カラートタン等に使用さ
れる。
【0003】
【従来の技術】以下、主にこれらの金属材料のリン酸塩
化成処理に関して説明する。Zn−Al合金めっき鋼板
は通常のZnめっきよりも耐食性や耐熱性がすぐれてい
るために近年防食素材として活発に用途開発が行われて
いる。特に、塗装鋼板の素材に5%程度のアルミニウム
を含有した亜鉛めっき鋼板が多く使用されるようになっ
たが、これをリン酸塩化成処理すると処理液中にアルミ
ニウムイオンが蓄積する。アルミニウムイオンはリン酸
塩化成処理には不必要かつ有害な成分であるので反応系
外に除去されることが望ましい。
化成処理に関して説明する。Zn−Al合金めっき鋼板
は通常のZnめっきよりも耐食性や耐熱性がすぐれてい
るために近年防食素材として活発に用途開発が行われて
いる。特に、塗装鋼板の素材に5%程度のアルミニウム
を含有した亜鉛めっき鋼板が多く使用されるようになっ
たが、これをリン酸塩化成処理すると処理液中にアルミ
ニウムイオンが蓄積する。アルミニウムイオンはリン酸
塩化成処理には不必要かつ有害な成分であるので反応系
外に除去されることが望ましい。
【0004】特開昭57−70281号公報によると、
リン酸亜鉛処理溶液中に溶出して来る鋼板単位面積当り
のAl溶出量が0.2×10-3〜1.0×10-3mol
/m2 で且つ該溶出量に対応してAlイオンが50PP
M以下になる様に溶出Alと同molでNaHF2 :
0.2×10-3〜1.0×10-3mol/m2 及び溶出
Alと2倍molでKHF2 :0.4×10-3〜2.0
×10-3mol/m2 を連続的に補給してAlを沈殿物
として除去し、リン酸亜鉛処理液中のAlイオン濃度を
50ppm以下に保持するリン酸塩化成処理方法が提案
されている。この方法ではAlをエルパソライト(Na
K2 AlF6 )として反応系外に沈降除去して所定のA
lイオン濃度を得ている。
リン酸亜鉛処理溶液中に溶出して来る鋼板単位面積当り
のAl溶出量が0.2×10-3〜1.0×10-3mol
/m2 で且つ該溶出量に対応してAlイオンが50PP
M以下になる様に溶出Alと同molでNaHF2 :
0.2×10-3〜1.0×10-3mol/m2 及び溶出
Alと2倍molでKHF2 :0.4×10-3〜2.0
×10-3mol/m2 を連続的に補給してAlを沈殿物
として除去し、リン酸亜鉛処理液中のAlイオン濃度を
50ppm以下に保持するリン酸塩化成処理方法が提案
されている。この方法ではAlをエルパソライト(Na
K2 AlF6 )として反応系外に沈降除去して所定のA
lイオン濃度を得ている。
【0005】さらに、特開昭60−204889号公報
によると、主成分としてZnイオン量が0.85〜1.
7g/l、Niイオン量が1.0〜2.5g/l、PO
4 イオン量が5.5〜10g/l、NO3 イオン量が
0.8〜1.5g/l、Fイオン量が1.3〜5.5g
/lとその他少量の添加物からなるリン酸亜鉛処理液に
対し、NaHF2 とKHF2 若しくはNaHF2 とKF
を処理液中のAl量に対し等量モル量以下の量で断続的
に添加してリン酸亜鉛処理液中のAlをK2 NaAlF
6 として沈降除去させ処理液中のAlイオン量を500
ppmを超えない量に押さえるリン酸塩化成処理方法が
提案されている。
によると、主成分としてZnイオン量が0.85〜1.
7g/l、Niイオン量が1.0〜2.5g/l、PO
4 イオン量が5.5〜10g/l、NO3 イオン量が
0.8〜1.5g/l、Fイオン量が1.3〜5.5g
/lとその他少量の添加物からなるリン酸亜鉛処理液に
対し、NaHF2 とKHF2 若しくはNaHF2 とKF
を処理液中のAl量に対し等量モル量以下の量で断続的
に添加してリン酸亜鉛処理液中のAlをK2 NaAlF
6 として沈降除去させ処理液中のAlイオン量を500
ppmを超えない量に押さえるリン酸塩化成処理方法が
提案されている。
【0006】リン酸塩化成処理中に、亜鉛−アルミニウ
ム合金めっきから溶出したアルミニウムイオンをクリオ
ライト(Na3 AlF6 )として除去することも公知で
あり腐食防食協会誌、第39回腐食防食討論会概要に記
載されている。
ム合金めっきから溶出したアルミニウムイオンをクリオ
ライト(Na3 AlF6 )として除去することも公知で
あり腐食防食協会誌、第39回腐食防食討論会概要に記
載されている。
【0007】金属表面のリン酸塩化成処理に際しては、
FePO4 ・nH2 O,Zn3 (PO4 )2 ・nH2 O
等のリン酸塩スラッジが生成する。一般に、リン酸塩化
成処理にあっては処理液中のスラッジの含有量を少なく
することが望まれるために、濾過や沈降分離などスラッ
ジ量低減対策が講じられている。一方、スラッジを濾過
し易くするために、特開昭56−105485号公報に
よると、冷延鋼板をリン酸塩化成処理する際に化成処理
液に高分子凝集剤を添加することによりリン酸塩化合物
系スラッジの沈降性を高める方法が提案されている。し
かしながら、この方法はアルミニウム化合物系スラッジ
の沈降を検討したものではない。
FePO4 ・nH2 O,Zn3 (PO4 )2 ・nH2 O
等のリン酸塩スラッジが生成する。一般に、リン酸塩化
成処理にあっては処理液中のスラッジの含有量を少なく
することが望まれるために、濾過や沈降分離などスラッ
ジ量低減対策が講じられている。一方、スラッジを濾過
し易くするために、特開昭56−105485号公報に
よると、冷延鋼板をリン酸塩化成処理する際に化成処理
液に高分子凝集剤を添加することによりリン酸塩化合物
系スラッジの沈降性を高める方法が提案されている。し
かしながら、この方法はアルミニウム化合物系スラッジ
の沈降を検討したものではない。
【0008】Alを含む金属表面の化成処理において
は、処理液中にAlイオンが蓄積することを妨げるため
にAlイオンを固形物として反応系外に除去することが
望ましい。このためにリン酸塩の他にNaK2 AlF6
,Na3 AlF6 等のスラッジも生成される。
は、処理液中にAlイオンが蓄積することを妨げるため
にAlイオンを固形物として反応系外に除去することが
望ましい。このためにリン酸塩の他にNaK2 AlF6
,Na3 AlF6 等のスラッジも生成される。
【0009】一般にリン酸塩化成処理において、皮膜の
生成や、反応に伴って発生する固形物の粒径は、発生時
には非常に小さいが、次第に凝集肥大化し濾過し易くな
る傾向がある。ところが、スラッジを構成する化合物に
よりこの傾向は著しく異なり、アルミニウムを含まない
リン酸塩スラッジは比較的凝集沈降し易く、一方Alの
フッ化物NaK2 AlF6 、Na3 AlF6 は凝集肥大
化し難いために、リン酸塩化成処理液中に粒径が小さい
まま浮遊した状態を保っており、濾過や沈降分離が困難
であることが判明した。
生成や、反応に伴って発生する固形物の粒径は、発生時
には非常に小さいが、次第に凝集肥大化し濾過し易くな
る傾向がある。ところが、スラッジを構成する化合物に
よりこの傾向は著しく異なり、アルミニウムを含まない
リン酸塩スラッジは比較的凝集沈降し易く、一方Alの
フッ化物NaK2 AlF6 、Na3 AlF6 は凝集肥大
化し難いために、リン酸塩化成処理液中に粒径が小さい
まま浮遊した状態を保っており、濾過や沈降分離が困難
であることが判明した。
【0010】本発明において「スラッジ」とは、金属材
料をリン酸塩化成処理する際に起こる反応、又はNaH
F2 ,KHF2 等の添加により生成するリン酸塩やアル
ミニウム化合物のような固形物と、上記反応によらない
少量の金属塩、及び該金属材料に付着していた汚れの持
ち込みや空中粉塵の混入物等とを指すものとする。した
がって、スラッジの典型的なものは、リン酸亜鉛、リン
酸鉄及びクリオライト(Na3 AlF6 )もしくはエル
パソライト(NaK2 AlF6 )からなるアルミニウム
化合物ならびに付着汚れ、塵などの混入物からなる。
料をリン酸塩化成処理する際に起こる反応、又はNaH
F2 ,KHF2 等の添加により生成するリン酸塩やアル
ミニウム化合物のような固形物と、上記反応によらない
少量の金属塩、及び該金属材料に付着していた汚れの持
ち込みや空中粉塵の混入物等とを指すものとする。した
がって、スラッジの典型的なものは、リン酸亜鉛、リン
酸鉄及びクリオライト(Na3 AlF6 )もしくはエル
パソライト(NaK2 AlF6 )からなるアルミニウム
化合物ならびに付着汚れ、塵などの混入物からなる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ミニウム化合物系スラッジに起因するリン酸塩処理に於
ける品質上及びメンテナンス上の欠点を解決することで
ある。アルミニウム化合物系スラッジは、リン酸塩化成
処理皮膜の形成を妨げるAlイオンを反応系外に除去す
る過程で一旦処理液中に浮遊することは避けられず、し
かも沈降性が低いために処理液中に次第に蓄積する。こ
の結果、金属表面上に形成されるリン酸塩化成処理皮膜
にはアルミニウム化合物系スラッジが取り込まれあるい
は付着して皮膜の品質、例えば耐水二次密着性を劣化す
ることが判かった。
ミニウム化合物系スラッジに起因するリン酸塩処理に於
ける品質上及びメンテナンス上の欠点を解決することで
ある。アルミニウム化合物系スラッジは、リン酸塩化成
処理皮膜の形成を妨げるAlイオンを反応系外に除去す
る過程で一旦処理液中に浮遊することは避けられず、し
かも沈降性が低いために処理液中に次第に蓄積する。こ
の結果、金属表面上に形成されるリン酸塩化成処理皮膜
にはアルミニウム化合物系スラッジが取り込まれあるい
は付着して皮膜の品質、例えば耐水二次密着性を劣化す
ることが判かった。
【0012】アルミニウム化合物系スラッジに起因する
品質劣化を防止するためには、例えば処理液を強制的に
連続的又は断続的にフィルター等を通過させることによ
って、濾過を行うことが考えられるが、アルミニウム化
合物系スラッジは強制濾過が困難である。
品質劣化を防止するためには、例えば処理液を強制的に
連続的又は断続的にフィルター等を通過させることによ
って、濾過を行うことが考えられるが、アルミニウム化
合物系スラッジは強制濾過が困難である。
【0013】前掲特開昭56−105485号公報によ
る鋼板又はZnめっき鋼板にリン酸亜鉛系化成皮膜を形
成する方法では、高分子凝集剤の添加によりリン酸亜鉛
系スラッジは沈降し易くなる。しかしながら、Alを含
む金属材料表面をリン酸塩化成処理とすると、スラッジ
は沈降し易いリン酸塩と沈降し難いアルミニウム化合物
が混合しており、このような沈降性質が異なるスラッジ
が混在している処理液からスラッジを沈降させる方法の
検討は従来行われていなかった。
る鋼板又はZnめっき鋼板にリン酸亜鉛系化成皮膜を形
成する方法では、高分子凝集剤の添加によりリン酸亜鉛
系スラッジは沈降し易くなる。しかしながら、Alを含
む金属材料表面をリン酸塩化成処理とすると、スラッジ
は沈降し易いリン酸塩と沈降し難いアルミニウム化合物
が混合しており、このような沈降性質が異なるスラッジ
が混在している処理液からスラッジを沈降させる方法の
検討は従来行われていなかった。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記したア
ルミニウム化合物系スラッジに起因する化成皮膜の品質
劣化の対策を鋭意検討した結果、金属材料の表面をフッ
化物を含有するリン酸塩化成処理液にて処理する方法に
おいて、アルミニウムを含む金属材料表面からアルミニ
ウムが溶出することにより生成しかつ前記フッ化物を含
有するリン酸塩化成処理液中に浮遊するアルミニウム化
合物系スラッジを、少なくとも一種のカチオン性高分子
凝集剤にて沈降、凝集することを特徴とするリン酸塩化
成処理方法を創案した。
ルミニウム化合物系スラッジに起因する化成皮膜の品質
劣化の対策を鋭意検討した結果、金属材料の表面をフッ
化物を含有するリン酸塩化成処理液にて処理する方法に
おいて、アルミニウムを含む金属材料表面からアルミニ
ウムが溶出することにより生成しかつ前記フッ化物を含
有するリン酸塩化成処理液中に浮遊するアルミニウム化
合物系スラッジを、少なくとも一種のカチオン性高分子
凝集剤にて沈降、凝集することを特徴とするリン酸塩化
成処理方法を創案した。
【0015】金属材料のリン酸塩化成処理とは、該金属
材料の表面に、リン酸塩処理液をスプレー法もしくは浸
漬法により接触させ、該金属材料の表面が溶解すること
によって、該金属材料の表面に、例えばリン酸亜鉛系処
理の場合、Zn3 (PO4 )2 ・mH2 O,Zn2 Fe
(PO4 )2 ・nH2 O,Zn2 Ca(PO4 )2 ・n
H2 Oに代表される皮膜を生成させ、該金属材料の防錆
や塗装密着性を向上させるものである。リン酸亜鉛系化
成処理液は、リン酸、Zn2+及び水を必須成分として含
有し、任意成分として、例えばNi2+,Mn2+,Ca2
+,Fe2+,H+ ,Na+ ,K+,NH4+,NO3-,NO
2 - ,フッ化物,SO4 2-,Cl- 等を含有する。これ
らリン酸塩処理液の成分は一般的なものである。
材料の表面に、リン酸塩処理液をスプレー法もしくは浸
漬法により接触させ、該金属材料の表面が溶解すること
によって、該金属材料の表面に、例えばリン酸亜鉛系処
理の場合、Zn3 (PO4 )2 ・mH2 O,Zn2 Fe
(PO4 )2 ・nH2 O,Zn2 Ca(PO4 )2 ・n
H2 Oに代表される皮膜を生成させ、該金属材料の防錆
や塗装密着性を向上させるものである。リン酸亜鉛系化
成処理液は、リン酸、Zn2+及び水を必須成分として含
有し、任意成分として、例えばNi2+,Mn2+,Ca2
+,Fe2+,H+ ,Na+ ,K+,NH4+,NO3-,NO
2 - ,フッ化物,SO4 2-,Cl- 等を含有する。これ
らリン酸塩処理液の成分は一般的なものである。
【0016】本発明におけるリン酸塩化成処理液は、前
記リン酸、亜鉛及び水以外にフッ化物を必須成分とす
る。アルミニウム材料を含む金属表面にリン酸塩皮膜を
生成させる為にはアルミニウム材料の表面を容易にエッ
チングさせる成分としてフッ化物が必要である。
記リン酸、亜鉛及び水以外にフッ化物を必須成分とす
る。アルミニウム材料を含む金属表面にリン酸塩皮膜を
生成させる為にはアルミニウム材料の表面を容易にエッ
チングさせる成分としてフッ化物が必要である。
【0017】本発明者は、高分子凝集剤がスラッジの各
成分をフッ化物含有リン酸塩化成処理液中で凝集肥大化
させ、沈降させる手段につき実験に基づき考案し、次の
ような知見を得た。 (イ)アルミニウム化合物系スラッジはカチオン性高分
子凝集剤で凝集し沈降する。したがって、アルミニウム
化合物系スラッジは負に帯電しているものと推定され
る。 (ロ)アルミニウム化合物とリン酸塩の混合スラッジ浮
遊した処理液にカチオン性高分子凝集剤を添加すると、
混合スラッジ全体が凝集・沈降し、リン酸塩系スラッジ
のみが凝集・沈降することはない。 (ハ)アニオン性とカチオン性高分子凝集剤を併用する
場合は、カチオン性高分子凝集剤を先に添加することが
好ましい。たとえばアニオン性凝集剤を先に添加した場
合、凝集肥大化させるに必要なカチオン性凝集剤はアニ
オン性凝集剤の添加量以上添加することが好ましい。す
なわち、アニオン性高分子凝集剤によりアルミニウム化
合物系以外のスラッジを先ず凝集・沈降した場合、処理
液中にアルミニウム化合物系スラッジが浮遊している状
態となり、この状態の処理液にカチオン性高分子凝集剤
を添加する場合に、アニオン性凝集剤の添加量以上のカ
チオン性凝集剤を添加することが好ましい。
成分をフッ化物含有リン酸塩化成処理液中で凝集肥大化
させ、沈降させる手段につき実験に基づき考案し、次の
ような知見を得た。 (イ)アルミニウム化合物系スラッジはカチオン性高分
子凝集剤で凝集し沈降する。したがって、アルミニウム
化合物系スラッジは負に帯電しているものと推定され
る。 (ロ)アルミニウム化合物とリン酸塩の混合スラッジ浮
遊した処理液にカチオン性高分子凝集剤を添加すると、
混合スラッジ全体が凝集・沈降し、リン酸塩系スラッジ
のみが凝集・沈降することはない。 (ハ)アニオン性とカチオン性高分子凝集剤を併用する
場合は、カチオン性高分子凝集剤を先に添加することが
好ましい。たとえばアニオン性凝集剤を先に添加した場
合、凝集肥大化させるに必要なカチオン性凝集剤はアニ
オン性凝集剤の添加量以上添加することが好ましい。す
なわち、アニオン性高分子凝集剤によりアルミニウム化
合物系以外のスラッジを先ず凝集・沈降した場合、処理
液中にアルミニウム化合物系スラッジが浮遊している状
態となり、この状態の処理液にカチオン性高分子凝集剤
を添加する場合に、アニオン性凝集剤の添加量以上のカ
チオン性凝集剤を添加することが好ましい。
【0018】本発明において、カチオン性凝集剤をリン
酸塩処理液中に含有させる方法はその処理液中にカチオ
ン性凝集剤を共存させる方法であればよく、特に限定す
るものではない。その具体的例としては、リン酸塩処
理液の主剤及び又は副剤に予めカチオン性凝集剤を含有
させて補給添加する方法、又は、リン酸塩処理液中に
カチオン性凝集剤を希釈、水溶液にして添加する方法が
好ましい。
酸塩処理液中に含有させる方法はその処理液中にカチオ
ン性凝集剤を共存させる方法であればよく、特に限定す
るものではない。その具体的例としては、リン酸塩処
理液の主剤及び又は副剤に予めカチオン性凝集剤を含有
させて補給添加する方法、又は、リン酸塩処理液中に
カチオン性凝集剤を希釈、水溶液にして添加する方法が
好ましい。
【0019】カチオン性凝集剤の添加量は一般に1〜1
00ppm程度であり、好ましくは2〜10ppmであ
る。添加量は概ねスラッジの含有量、粒径によって決ま
るものであり、1ppm未満では効果が低下し、100
ppmをこえると経済的に不利である。又、カチオン性
高分子凝集剤は限定するものではないが、ポリアクリル
エステル系、ポリアクリルアマイド系のものを好ましく
使用することができる。そのイオン強度は、強、中、弱
のものがあり、どれも効果があり、実用的である。また
カチオン性高分子凝集剤の分子量は1×105 〜2×1
07 のものが好ましい。
00ppm程度であり、好ましくは2〜10ppmであ
る。添加量は概ねスラッジの含有量、粒径によって決ま
るものであり、1ppm未満では効果が低下し、100
ppmをこえると経済的に不利である。又、カチオン性
高分子凝集剤は限定するものではないが、ポリアクリル
エステル系、ポリアクリルアマイド系のものを好ましく
使用することができる。そのイオン強度は、強、中、弱
のものがあり、どれも効果があり、実用的である。また
カチオン性高分子凝集剤の分子量は1×105 〜2×1
07 のものが好ましい。
【0020】本発Z明においてカチオン性高分子凝集剤
添加前の浮遊スラッジ濃度は限定するものではないが、
現在の連続化成処理ラインにおける処理を前提とすると
100〜10,000ppmが一般的である。かかる濃
度中のアルミニウム化合物系スラッジの割合は処理時間
とともに増大するが、約50%すなわち5,000pp
mに達することもある。前掲のカチオン性高分子凝集
剤含有法によると、凝集剤添加後数分で浮遊スラッジ濃
度は0.1〜10ppmに低下する。前掲の方法の場
合でもこの範囲の浮遊スラッジ濃度が得られる。
添加前の浮遊スラッジ濃度は限定するものではないが、
現在の連続化成処理ラインにおける処理を前提とすると
100〜10,000ppmが一般的である。かかる濃
度中のアルミニウム化合物系スラッジの割合は処理時間
とともに増大するが、約50%すなわち5,000pp
mに達することもある。前掲のカチオン性高分子凝集
剤含有法によると、凝集剤添加後数分で浮遊スラッジ濃
度は0.1〜10ppmに低下する。前掲の方法の場
合でもこの範囲の浮遊スラッジ濃度が得られる。
【0021】本発明において、必要によりノニオン性も
しくはアニオン性凝集剤をアルミニウム化合物系スラッ
ジ以外のスラッジを沈降させるために用いることができ
る。
しくはアニオン性凝集剤をアルミニウム化合物系スラッ
ジ以外のスラッジを沈降させるために用いることができ
る。
【0022】
【作用】アルミニウム化合物系スラッジはリン酸塩系ス
ラッジに比べて水に対する溶解度が大きいために塗装膜
を通過した水分により溶解しやすいと考えられる。アル
ミニウム化合物系スラッジは析出するリン酸塩化成皮膜
にからむ形で一部共析し、このことがリン酸塩化成処理
皮膜の品質劣化の原因であると考えられる。本発明のカ
チオン性高分子凝集剤の使用によりアルミニウム化合物
系スラッジと被処理材料とができ、これらの品質劣化を
防止することができる。
ラッジに比べて水に対する溶解度が大きいために塗装膜
を通過した水分により溶解しやすいと考えられる。アル
ミニウム化合物系スラッジは析出するリン酸塩化成皮膜
にからむ形で一部共析し、このことがリン酸塩化成処理
皮膜の品質劣化の原因であると考えられる。本発明のカ
チオン性高分子凝集剤の使用によりアルミニウム化合物
系スラッジと被処理材料とができ、これらの品質劣化を
防止することができる。
【0023】
【実施例】本発明を実施例によりさらに説明する。Al
板及び冷延鋼板を、処理液中のAlイオン濃度が約10
0ppm、リン酸塩スラッジが約2000ppmになる
様にリン酸亜鉛化成処理を行った後、添加剤を用いてア
ルミニウム化合物系スラッジを生成させたものを供試処
理液として以下の方法で評価を行った。
板及び冷延鋼板を、処理液中のAlイオン濃度が約10
0ppm、リン酸塩スラッジが約2000ppmになる
様にリン酸亜鉛化成処理を行った後、添加剤を用いてア
ルミニウム化合物系スラッジを生成させたものを供試処
理液として以下の方法で評価を行った。
【0024】確性方法 (1)凝集沈降性 供試処理液に以下に掲げる高分子凝集剤を添加し、1分
間攪拌後2分間放置しスラッジの凝集肥大化及び上澄液
の清澄状況を目視観察する。 (2)濾過性 通気度100の不織布を用いて、供試処理液及び下記に
高分子凝集剤を添加した処理液を濾過し、濾液の清澄状
況を目視観察する。 (3)化成性 供試処理液に凝集剤を添加した処理液でアルミニウム板
を処理し、皮膜の状況を目視観察する。 (4)耐水2次密着性 供試処理液でアルミニウム板を処理し水洗、乾燥後、自
動車用相当のカチオン電着、中塗り、上塗り塗装を施
す。これを供試板として、40℃の脱イオン水に240
時間浸漬後、アルミニウム板に達するゴバン目(2×2
mm,100ケ)を刻み、テープ剥離による密着性試験
を行う。
間攪拌後2分間放置しスラッジの凝集肥大化及び上澄液
の清澄状況を目視観察する。 (2)濾過性 通気度100の不織布を用いて、供試処理液及び下記に
高分子凝集剤を添加した処理液を濾過し、濾液の清澄状
況を目視観察する。 (3)化成性 供試処理液に凝集剤を添加した処理液でアルミニウム板
を処理し、皮膜の状況を目視観察する。 (4)耐水2次密着性 供試処理液でアルミニウム板を処理し水洗、乾燥後、自
動車用相当のカチオン電着、中塗り、上塗り塗装を施
す。これを供試板として、40℃の脱イオン水に240
時間浸漬後、アルミニウム板に達するゴバン目(2×2
mm,100ケ)を刻み、テープ剥離による密着性試験
を行う。
【0025】供試処理液 Zn2+ : 1.5g/l Ni2+ : 0.5g/l PO43- :13.5g/l フッ化物 : 1.0g/l(フッ素として) NO3- : 6.0g/l NO2- : 0.1g/l Na+ : 1.5g/l Na3 AlF6 :800ppm(スラッジとして) FePO4 :2000ppm(スラッジとして) pH : 2.9
【0026】 供試高分子凝集剤(三洋化成工業(株)製) 高分子凝集剤 イオン分類 A サンフロックAM−170P アニオン N サンフロックN−500P ノニオン C1 サンフロックC−009P 強カチオン C2 サンフロックCE−682P 弱カチオン
【0027】評価方法 (1)凝集沈降性 ○:スラッジが著しく凝集肥大化する。上澄液は透明に
なるか又は若干の濁りが残る。 ×:液全体に透明感が得られない。 (2)濾過性 ○:ほとんど濾過できている。 ×:透明感が得られず、濾物も少ない。 (3)化成性 ○:皮膜は良好である。 ×:皮膜にムラ、スケがある。 (4)耐水2次密着性 ○:剥離個数なし △:剥離個数10ケ未満 ×:剥離個数が10ケ以上
なるか又は若干の濁りが残る。 ×:液全体に透明感が得られない。 (2)濾過性 ○:ほとんど濾過できている。 ×:透明感が得られず、濾物も少ない。 (3)化成性 ○:皮膜は良好である。 ×:皮膜にムラ、スケがある。 (4)耐水2次密着性 ○:剥離個数なし △:剥離個数10ケ未満 ×:剥離個数が10ケ以上
【0028】
【表1】 供試凝集剤 結 果 No 種 類 添加量 凝集 濾過性 化成性 耐水2次 (ppm ) 沈降性 密着性 1 C2 2 ○ ○ ○ ○ 実 2 C2 100 ○ ○ ○ ○ 3 C1 2 ○ ○ ○ ○ 施 4 C1 100 ○ ○ ○ ○ 5 C2+A 6 ○ ○ ○ ○ 例 6 C2+N 6 ○ ○ ○ ○ 7 A+C2 6 ○ ○ ○ ○ 比 1 なし 0 × × ○ × 較 2 A 20 × × ○ × 例 3 N 20 × × ○ ×
【0029】実施例No5は凝集剤C2を先に4mg/
l添加攪拌した後、凝集剤Aを2mg/l添加攪拌し
た。実施例No6は凝集剤C2を先に4mg/l添加攪
拌した後、凝集剤Nを2mg/l添加攪拌した。実施例
No7は凝集剤Aを先に2mg/l添加攪拌した後、凝
集剤C2を4mg/l添加攪拌した。
l添加攪拌した後、凝集剤Aを2mg/l添加攪拌し
た。実施例No6は凝集剤C2を先に4mg/l添加攪
拌した後、凝集剤Nを2mg/l添加攪拌した。実施例
No7は凝集剤Aを先に2mg/l添加攪拌した後、凝
集剤C2を4mg/l添加攪拌した。
【0030】比較例ではリン酸塩化成処理自体は可能で
あったが、凝集沈降性、濾過性及び耐水二次密着性が不
良となった。
あったが、凝集沈降性、濾過性及び耐水二次密着性が不
良となった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明法によると
アルミニウム化合物系スラッジと被処理金属材料の接触
を妨げることによりリン酸塩化成処理皮膜の品質劣化を
防止することができる。
アルミニウム化合物系スラッジと被処理金属材料の接触
を妨げることによりリン酸塩化成処理皮膜の品質劣化を
防止することができる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年5月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】特開昭57−70281号公報によると、
リン酸亜鉛処理溶液中に溶出して来る鋼板単位面積当り
のAl溶出量が0.2×10-3〜1.0×10-3mol
/m2 で且つ該溶出量に対応してAlイオンが50PP
M以下になる様に溶出Alと同molでNaHF2 :
0.2×10-3〜1.0×10-3mol/m2 及び溶出
Alと2倍molでKHF2 :0.4×10-3〜2.0
×10-3mol/m2 を連続的に補給してAlを沈殿物
として除去し、リン酸亜鉛処理液中のAlイオン濃度を
50ppm以下に保持するリン酸塩化成処理方法が提案
されている。この方法ではAlをエルパソライト(Na
K2 AlF6 )として反応系外に沈降除去して所定のA
lイオン濃度を得ている。
リン酸亜鉛処理溶液中に溶出して来る鋼板単位面積当り
のAl溶出量が0.2×10-3〜1.0×10-3mol
/m2 で且つ該溶出量に対応してAlイオンが50PP
M以下になる様に溶出Alと同molでNaHF2 :
0.2×10-3〜1.0×10-3mol/m2 及び溶出
Alと2倍molでKHF2 :0.4×10-3〜2.0
×10-3mol/m2 を連続的に補給してAlを沈殿物
として除去し、リン酸亜鉛処理液中のAlイオン濃度を
50ppm以下に保持するリン酸塩化成処理方法が提案
されている。この方法ではAlをエルパソライト(Na
K2 AlF6 )として反応系外に沈降除去して所定のA
lイオン濃度を得ている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】さらに、特開昭60−204889号公報
によると、主成分としてZnイオン量が0.85〜1.
7g/l、Niイオン量が1.0〜2.5g/l、PO
4 イオン量が5.5〜10g/l、NO3 イオン量が
0.8〜1.5g/l、Fイオン量が1.3〜5.5g
/lとその他少量の添加物からなるリン酸亜鉛処理液に
対し、NaHF2 とKHF2 若しくはNaHF2 とKF
を処理液中のAl量に対し等量モル量以下の量で断続的
に添加してリン酸亜鉛処理液中のAlをK2 NaAlF
6 として沈降除去させ処理液中のAlイオン量を500
ppmを超えない量に押さえるリン酸塩化成処理方法が
提案されている。
によると、主成分としてZnイオン量が0.85〜1.
7g/l、Niイオン量が1.0〜2.5g/l、PO
4 イオン量が5.5〜10g/l、NO3 イオン量が
0.8〜1.5g/l、Fイオン量が1.3〜5.5g
/lとその他少量の添加物からなるリン酸亜鉛処理液に
対し、NaHF2 とKHF2 若しくはNaHF2 とKF
を処理液中のAl量に対し等量モル量以下の量で断続的
に添加してリン酸亜鉛処理液中のAlをK2 NaAlF
6 として沈降除去させ処理液中のAlイオン量を500
ppmを超えない量に押さえるリン酸塩化成処理方法が
提案されている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】リン酸塩化成処理中に、亜鉛−アルミニウ
ム合金めっきから溶出したアルミニウムイオンをクリオ
ライト(Na3 AlF6 )として除去することも公知で
あり腐食防食協会誌、第39回腐食防食討論会概要に記
載されている。
ム合金めっきから溶出したアルミニウムイオンをクリオ
ライト(Na3 AlF6 )として除去することも公知で
あり腐食防食協会誌、第39回腐食防食討論会概要に記
載されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】金属表面のりん酸塩化成処理に際しては、
FePO4 ・nH2 O,Zn3 (PO4 )2 ・nH2 O
等のりん酸塩スラッジが生成する。一般に、りん酸塩化
成処理にあっては処理液中のスラッジの含有量を少なく
することが望まれるために、濾過や沈降分離等スラッジ
量低減対策が講じられている。一方、スラッジを濾過し
易くするために、特開昭56−105485号公報によ
ると、冷延鋼板をリン酸塩化成処理する際に化成処理液
に高分子凝集剤を添加することによりリン酸塩化合物系
スラッジの沈降性を高める方法が提案されている。しか
しながら、この方法はアルミニウム化合物系スラッジの
沈降を検討したものではない。
FePO4 ・nH2 O,Zn3 (PO4 )2 ・nH2 O
等のりん酸塩スラッジが生成する。一般に、りん酸塩化
成処理にあっては処理液中のスラッジの含有量を少なく
することが望まれるために、濾過や沈降分離等スラッジ
量低減対策が講じられている。一方、スラッジを濾過し
易くするために、特開昭56−105485号公報によ
ると、冷延鋼板をリン酸塩化成処理する際に化成処理液
に高分子凝集剤を添加することによりリン酸塩化合物系
スラッジの沈降性を高める方法が提案されている。しか
しながら、この方法はアルミニウム化合物系スラッジの
沈降を検討したものではない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】Alを含む金属表面の化成処理において
は、処理液中にAlイオンが蓄積することを妨げるため
にAlイオンを固形物として反応系外に除去することが
望ましい。このためにリン酸塩の他にNaK2 AlF
6 ,Na3 AlF6 等のスラッジも生成される。
は、処理液中にAlイオンが蓄積することを妨げるため
にAlイオンを固形物として反応系外に除去することが
望ましい。このためにリン酸塩の他にNaK2 AlF
6 ,Na3 AlF6 等のスラッジも生成される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】一般にリン酸塩化成処理において、皮膜の
生成や、反応に伴って発生する固形物の粒径は、発生時
には非常に小さいが、次第に凝集肥大化し濾過し易くな
る傾向がある。ところが、スラッジを構成する化合物に
よりこの傾向は著しく異なり、アルミニウムを含まない
リン酸塩スラッジは比較的凝集沈降し易く、一方Alの
フッ化物NaK2 AlF6 、Na3 AlF6 は凝集肥大
化し難いために、リン酸塩化成処理液中に粒径が小さい
まま浮遊した状態を保っており、濾過や沈降分離が困難
であることが判明した。
生成や、反応に伴って発生する固形物の粒径は、発生時
には非常に小さいが、次第に凝集肥大化し濾過し易くな
る傾向がある。ところが、スラッジを構成する化合物に
よりこの傾向は著しく異なり、アルミニウムを含まない
リン酸塩スラッジは比較的凝集沈降し易く、一方Alの
フッ化物NaK2 AlF6 、Na3 AlF6 は凝集肥大
化し難いために、リン酸塩化成処理液中に粒径が小さい
まま浮遊した状態を保っており、濾過や沈降分離が困難
であることが判明した。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】本発明において「スラッジ」とは、金属材
料をリン酸塩化成処理する際に起こる反応、又はNaH
F2 ,KHF2 等の添加により生成するリン酸塩やアル
ミニウム化合物のような固形物と、上記反応によらない
少量の金属塩、及び該金属材料に付着していた汚れの持
ち込みや空中粉塵の混入物等とを指すものとする。した
がって、スラッジの典型的なものは、リン酸亜鉛、リン
酸鉄及びクリオライト(Na3 AlF6 )もしくはエル
パソライト(NaK2 AlF6 )からなるアルミニウム
化合物ならびに付着汚れ、塵などの混入物からなる。
料をリン酸塩化成処理する際に起こる反応、又はNaH
F2 ,KHF2 等の添加により生成するリン酸塩やアル
ミニウム化合物のような固形物と、上記反応によらない
少量の金属塩、及び該金属材料に付着していた汚れの持
ち込みや空中粉塵の混入物等とを指すものとする。した
がって、スラッジの典型的なものは、リン酸亜鉛、リン
酸鉄及びクリオライト(Na3 AlF6 )もしくはエル
パソライト(NaK2 AlF6 )からなるアルミニウム
化合物ならびに付着汚れ、塵などの混入物からなる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】金属材料のリン酸塩化成処理とは、該金属
材料の表面に、リン酸塩処理液をスプレー法もしくは浸
漬法により接触させ、該金属材料の表面が溶解すること
によって、該金属材料の表面に、例えばリン酸亜鉛系処
理の場合、Zn3 (PO4 )2 ・mH2 O,Zn2 Fe
(PO4 )2 ・nH2 O,Zn2 Ca(PO4 )2 ・n
H2 Oに代表される皮膜を生成させ、該金属材料の防錆
や塗装密着性を向上させるものである。リン酸亜鉛系化
成処理液は、リン酸、Zn2+及び水を必須成分として含
有し、任意成分として、例えばNi2+,Mn2+,C
a2+,Fe2+,H+ ,Na+ ,K+,NH4 +,NO3 -,
NO2 - ,フッ化物,SO4 2-,Cl- 等を含有する。
これらリン酸塩処理液の成分は一般的なものである。
材料の表面に、リン酸塩処理液をスプレー法もしくは浸
漬法により接触させ、該金属材料の表面が溶解すること
によって、該金属材料の表面に、例えばリン酸亜鉛系処
理の場合、Zn3 (PO4 )2 ・mH2 O,Zn2 Fe
(PO4 )2 ・nH2 O,Zn2 Ca(PO4 )2 ・n
H2 Oに代表される皮膜を生成させ、該金属材料の防錆
や塗装密着性を向上させるものである。リン酸亜鉛系化
成処理液は、リン酸、Zn2+及び水を必須成分として含
有し、任意成分として、例えばNi2+,Mn2+,C
a2+,Fe2+,H+ ,Na+ ,K+,NH4 +,NO3 -,
NO2 - ,フッ化物,SO4 2-,Cl- 等を含有する。
これらリン酸塩処理液の成分は一般的なものである。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】カチオン性凝集剤の添加量は一般に1〜1
00ppm程度であり、好ましくは2〜10ppmであ
る。添加量は概ねスラッジの含有量、粒径によって決ま
るものであり、1ppm未満では効果が低下し、100
ppmをこえると経済的に不利である。又、カチオン性
高分子凝集剤は限定するものではないが、ポリアクリル
エステル系、ポリアクリルアマイド系のものを好ましく
使用することができる。そのイオン強度は、強、中、弱
のものがあり、どれも効果があり、実用的である。また
カチオン性高分子凝集剤の分子量は1×105 〜2×1
07 のものが好ましい。
00ppm程度であり、好ましくは2〜10ppmであ
る。添加量は概ねスラッジの含有量、粒径によって決ま
るものであり、1ppm未満では効果が低下し、100
ppmをこえると経済的に不利である。又、カチオン性
高分子凝集剤は限定するものではないが、ポリアクリル
エステル系、ポリアクリルアマイド系のものを好ましく
使用することができる。そのイオン強度は、強、中、弱
のものがあり、どれも効果があり、実用的である。また
カチオン性高分子凝集剤の分子量は1×105 〜2×1
07 のものが好ましい。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】供試処理液 Zn2+ : 1.5g/l Ni2+ : 0.5g/l PO4 3- :13.5g/l フッ化物 : 1.0g/l(フッ素として) NO3 - : 6.0g/l NO2 - : 0.1g/l Na+ : 1.5g/l Na3 AlF6 :800ppm(スラッジとして) FePO4 :2000ppm(スラッジとして) pH : 2.9
Claims (2)
- 【請求項1】 金属材料の表面をフッ化物を含有するリ
ン酸塩化成処理液にて処理する方法において、 アルミニウムを含む金属材料表面からアルミニウムが溶
出することにより生成しかつ前記フッ化物を含有するリ
ン酸塩化成処理液中に浮遊するアルミニウム化合物系ス
ラッジを、少なくとも一種のカチオン性高分子凝集剤に
て凝集、沈降させることを特徴とするリン酸塩化成処理
方法。 - 【請求項2】 前記カチオン性高分子凝集剤の濃度が、
前記フッ化物を含有するリン酸塩化成処理液中において
1〜100ppmの範囲内にある請求項1記載のリン酸
塩化成処理方法。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15990194A JPH0820876A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | リン酸塩化成処理方法 |
| EP95926607A EP0765405A4 (en) | 1994-07-12 | 1995-07-11 | METHOD FOR PRODUCING A PHOSPHATE CONVERSION COATING |
| CA 2194910 CA2194910A1 (en) | 1994-07-12 | 1995-07-11 | Process for forming a phosphate conversion coating |
| US08/765,934 US5904785A (en) | 1994-07-12 | 1995-07-11 | Process for forming a phosphate conversion coating |
| PCT/US1995/008228 WO1996001914A1 (en) | 1994-07-12 | 1995-07-11 | Process for forming a phosphate conversion coating |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15990194A JPH0820876A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | リン酸塩化成処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0820876A true JPH0820876A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15703651
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15990194A Pending JPH0820876A (ja) | 1994-07-12 | 1994-07-12 | リン酸塩化成処理方法 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| EP (1) | EP0765405A4 (ja) |
| JP (1) | JPH0820876A (ja) |
| CA (1) | CA2194910A1 (ja) |
| WO (1) | WO1996001914A1 (ja) |
Cited By (4)
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|---|---|---|---|---|
| KR100317680B1 (ko) * | 1999-04-29 | 2001-12-22 | 이계안 | 알루미늄 합금 및 강판을 동시에 처리할 수 있는 도장 하지용 표면처리제 |
| JP2003038983A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Nippon Paint Co Ltd | スラッジ濃縮方法及びこの方法により得られた濃縮スラッジ並びにスラッジ濃縮装置 |
| JP2003038982A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Nippon Paint Co Ltd | スラッジ濃縮方法及びこの方法により得られた濃縮スラッジ並びにスラッジ濃縮装置 |
| US6756092B2 (en) | 2001-02-26 | 2004-06-29 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Surface treated steel material, a method for its manufacture, and a chemical conversion treatment liquid |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| PT1521863E (pt) * | 2002-07-10 | 2008-09-19 | Chemetall Gmbh | Processo para revestir superfícies metálicas |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS53109871A (en) * | 1977-03-07 | 1978-09-26 | Nippon Paint Co Ltd | Treating method for sludge by-product formed in chemical treatment of zinc phosphate film |
| JPS56105485A (en) * | 1980-01-24 | 1981-08-21 | Nippon Parkerizing Co Ltd | Chemical conversion process for phosphate coating |
| JPS5770281A (en) * | 1980-10-20 | 1982-04-30 | Nisshin Steel Co Ltd | Zinc phosphate treatment of zinc hot dipping steel plate |
| JPS60204889A (ja) * | 1984-03-29 | 1985-10-16 | Nisshin Steel Co Ltd | Ζn−Al系合金めつき鋼板のリン酸亜鉛処理法 |
| KR100197145B1 (ko) * | 1989-12-19 | 1999-06-15 | 후지이 히로시 | 금속표면의 인산아연 처리방법 |
-
1994
- 1994-07-12 JP JP15990194A patent/JPH0820876A/ja active Pending
-
1995
- 1995-07-11 WO PCT/US1995/008228 patent/WO1996001914A1/en not_active Ceased
- 1995-07-11 CA CA 2194910 patent/CA2194910A1/en not_active Abandoned
- 1995-07-11 EP EP95926607A patent/EP0765405A4/en not_active Withdrawn
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| US6756092B2 (en) | 2001-02-26 | 2004-06-29 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Surface treated steel material, a method for its manufacture, and a chemical conversion treatment liquid |
| US7918945B2 (en) | 2001-02-26 | 2011-04-05 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Method for manufacturing surface treated steel material using a chemical conversion treatment liquid |
| US8333847B2 (en) | 2001-02-26 | 2012-12-18 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Chemical conversion treatment liquid |
| JP2003038983A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Nippon Paint Co Ltd | スラッジ濃縮方法及びこの方法により得られた濃縮スラッジ並びにスラッジ濃縮装置 |
| JP2003038982A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-12 | Nippon Paint Co Ltd | スラッジ濃縮方法及びこの方法により得られた濃縮スラッジ並びにスラッジ濃縮装置 |
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| EP0765405A1 (en) | 1997-04-02 |
| WO1996001914A1 (en) | 1996-01-25 |
| EP0765405A4 (en) | 1997-06-04 |
| CA2194910A1 (en) | 1996-01-25 |
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