JPH08210473A - 車両用差動歯車装置およびそのワッシャ - Google Patents

車両用差動歯車装置およびそのワッシャ

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JPH08210473A
JPH08210473A JP7036052A JP3605295A JPH08210473A JP H08210473 A JPH08210473 A JP H08210473A JP 7036052 A JP7036052 A JP 7036052A JP 3605295 A JP3605295 A JP 3605295A JP H08210473 A JPH08210473 A JP H08210473A
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JP
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housing
washer
peripheral side
differential gear
pair
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Application number
JP7036052A
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English (en)
Inventor
Yuji Suzuki
雄治 鈴木
Hideyuki Sato
秀幸 佐藤
Akinori Homan
昭徳 寳満
Kiyoshige Ishikawa
清成 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bosch Corp
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Zexel Corp
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H57/00General details of gearing
    • F16H57/04Features relating to lubrication or cooling or heating
    • F16H57/048Type of gearings to be lubricated, cooled or heated
    • F16H57/0482Gearings with gears having orbital motion
    • F16H57/0483Axle or inter-axle differentials

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Retarders (AREA)
  • General Details Of Gearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 一対の太陽歯車間に配置されるセンタワッシ
ャ4Aには、その外周面から内周面まで延びる油導入孔
43を形成する。油導入孔43の断面積は内周側より外
周側で大きくする。油導入孔43は、外側の端部が内側
の端部に対し車両の前進時におけるハウジング1の回転
方向(矢印F方向)前方側に位置するよう、渦巻き状に
形成する。 【効果】 ハウジング1内に入り込んだ潤滑油は、油導
入孔43を通ってセンタワッシャ4Aの内周側へ至り、
センタワッシャ4Aと太陽歯車との間に入り込む。した
がって、センタワッシャ4Aの早期摩耗を防止すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、平行軸タイプの車両
用差動歯車装置およびそれに用いられるワッシャに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、平行軸タイプの車両用差動歯車
装置においては、一対の太陽歯車の端面間、および太陽
歯車の端面とハウジングとの間にワッシャを配置してい
る。このワッシャは、ハウジングと一体に回転するよう
になっている。したがって、差動時のように太陽歯車が
ハウジングに対して相対回転する場合には、太陽歯車に
対して接触しつつ相対回転する。そして、この相対回転
時にワッシャと太陽歯車との間に発生する摩擦抵抗によ
り、エンジンから差動歯車装置を介して一対の出力軸に
それぞれ伝達されるトルクの比率(トルクバイアス比)
を所定の大きさに定めるものである。
【0003】ところで、ワッシャは、太陽歯車に対して
接触しつつ回転するため、早期に摩耗し易い。このよう
な早期摩耗を防止するために、特開平5ー272600
号公報に記載のものおいては、太陽歯車の歯溝と対向す
るワッシャの対向部に貫通孔を形成し、この貫通孔に太
陽歯車の捩れ歯の送り作用によって潤滑油を強制的に送
り込んで保持させる。そして、貫通孔に保持された潤滑
油をワッシャと太陽歯車との接触面間に供給するように
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載のワッシャにおいて、太陽歯車の歯溝と対向す
る部分は外周側に位置している。したがって、貫通孔を
外周側に形成せざるを得ない。貫通孔をワッシャの外周
側に形成すると、ワッシャと太陽歯車との接触面のうち
の内周側には、十分な量の潤滑油を供給することができ
ない。このため、ワッシャの内周側の早期摩耗を十分に
防止することができないという問題があった。また、貫
通孔を形成するとその分だけ太陽歯車との接触面積が減
少して面圧が高なり、摩耗し易くなってしまう。
【0005】なお、貫通孔をワッシャの内周側へ向かっ
て延びる長孔とすればワッシャの内周側への潤滑油の供
給という問題を解決することができるが、そのような長
孔を形成すると、ワッシャと太陽歯車との接触面積がさ
らに減少してワッシャがより一層早期摩耗してしまうと
いう問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するた
めに、請求項1に係る発明は、回転駆動されるハウジン
グと、このハウジング内に軸線をハウジングの軸線と一
致させて回転自在に設けられた一対の太陽歯車と、上記
ハウジング内に軸線をハウジングの軸線と平行にして回
転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ噛み
合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一対の遊星歯
車と、上記ハウジングと上記太陽歯車の端面との間に配
置され、ハウジングと一体に回転するワッシャとを備え
た車両用差動歯車装置において、上記ハウジングと上記
ワッシャとの接触面の少なくとも一方に、外周側から内
周側へ向かって延び、両端部が開放された油導入溝を形
成したことを特徴としている。この場合、後述する理由
により、上記溝の断面積を内周側より外周側で大きくす
るのが望ましい。また、上記溝を、内周側から外周側へ
向かうにしたがって車両の前進時におけるハウジングの
回転方向前方側へ向かうように傾斜させるのが望まし
い。また、請求項4に係る発明は、回転駆動されるハウ
ジングと、このハウジング内に軸線をハウジングの軸線
と一致させて回転自在に設けられた一対の太陽歯車と、
上記ハウジング内に軸線をハウジングの軸線と平行にし
て回転自在に設けられ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ
噛み合うとともに、互いに噛み合う少なくとも一対の遊
星歯車とを備えた車両用差動歯車装置の上記一対の太陽
歯車の端面間、または上記ハウジングと上記太陽歯車の
端面との間に配置されるワッシャにおいて、外周面から
内周面まで貫通する油導入孔が形成されていることを特
徴としている。この場合、後述する理由により、上記油
導入孔の断面積を内周側より外周側で大きくするのが望
ましい。また、上記油導入孔を、上記ワッシャの中心を
通る径線に対して傾斜させるのが望ましい。さらに、上
記ワッシャを、軸線方向に突き合わされた一対の半体か
ら構成し、この一対の半体の少なくとも一方の突き合わ
せ面には、外周面から内周面まで延びる油導入凹部を形
成し、この油導入凹部と他方の半体の突き合わせ面とに
よって上記油導入孔を形成するようにするのが望まし
い。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明において、デフケースに貯
留された潤滑油が油導入溝を通ってワッシャの内周側に
至り、これがワッシャとハウジングとの間の内周部に入
り込む。したがって、内周部に十分な量の潤滑油を供給
することができる。この場合、油導入溝の断面積を外周
側で大きくすることにより、油導入溝内に入り込む潤滑
油の量を多くすることができる。また、油導入溝を上記
のように傾斜させると、車両の前進時におけるハウジン
グの回転に伴う油導入溝の送り作用により、潤滑油を油
導入溝の内周側へ強制的に送り込むことができる。ま
た、請求項4に係る発明において、デフケースに貯留さ
れた潤滑油が油導入孔を通って内周側へ至り、これがワ
ッシャと太陽歯車またはハウジングとの間に入り込む。
したがって、それらの間に十分な量の潤滑油を供給する
ことができる。この場合、上記油導入孔の断面積を外周
側で大きくすることにより、油導入孔に入り込む潤滑油
の量を多くすることができる。また、油導入孔を傾斜さ
せる場合には、油導入孔を請求項3に係る油導入溝と同
様に傾斜させた状態で、ワッシャを差動歯車装置に組み
込むことにより、潤滑油を油導入孔の内周側へ強制的に
送り込むことができる。さらに、ワッシャを一対の半体
から構成し、少なくとも一方の半体に形成された油導入
凹部と他方の半体とによって油導入孔を形成するように
すれば、油導入孔を容易に形成することができる。
【0008】
【実施例】以下、この発明の実施例について図1〜図7
を参照して説明する。図1〜図3は請求項4に係るワッ
シャを備えた差動歯車装置の一実施例を示すものであ
り、図1は図2のX−X断面図、図2は図1のY−Y断
面図である。これらの図に示す差動歯車装置Aは、ハウ
ジング1、一対の太陽歯車2A,2B、少なくとも一対
(この実施例では三対)の遊星歯車3A,3B、センタ
ワッシャ(ワッシャ)4Aおよびエンドワッシャ(ワッ
シャ)4Bを備えている。
【0009】ハウジング1は、一端部に底部11aを有
し、他端が開口した円筒状の本体11と、この本体11
の他端部にネジTによって固定され、本体11の他端開
口部を遮蔽する蓋体12とから構成されている。ハウジ
ング1は、エンジン(図示せず)の回転トルクがリング
ギヤ(図示せず)を介して伝達され、その軸線Lを中心
として回転駆動されるようになっている。
【0010】上記本体11の底部11aには、これを貫
通する貫通孔11bが三つ周方向に等間隔離れて配置形
成され、本体11の周壁部にはこれを貫通する貫通孔1
1cが六つ周方向に等間隔離れて配置形成されている。
また、蓋体12にもこれを貫通する貫通孔12aが本体
11の貫通孔11bと対向して配置形成されている。そ
して、デフケース(図示せず)に貯留された潤滑油が貫
通孔11b,11c,12aを通ってハウジング1内に
導入されるようになっている。
【0011】また、本体11の底部11aおよび蓋体1
2には、軸線L上を延びる支持孔11d,12bがそれ
ぞれ形成されている。各支持孔11d,12bには、車
軸(図示せず)がそれぞれ回転自在に挿通されている。
各車軸のハウジング1内の端部には、太陽歯車2A,2
Bがそれぞれスプライン結合されている。一対の太陽歯
車2A,2B間には、各車軸を位置決めするためのアク
スルスペーサ5が配置されている。
【0012】ハウジング1内には、三対の遊星歯車3
A,3Bが上記三つの油導入孔11bの各間に位置する
ようにして回転自在に配置されている。各遊星歯車3
A,3Bは、それぞれ一方の太陽歯車2A,2Bと噛み
合うとともに、互いに噛み合っている。これにより、差
動時には一方の太陽歯車2A(2B)がハウジング1よ
り低速回転し、他方の太陽歯車2B(2A)がその分だ
けハウジング1より高速回転するようになっている。
【0013】上記太陽歯車2A,2Bの端面間には、セ
ンタワッシャ4Aが配置されている。このセンタワッシ
ャ4Aは、図3に示すように、円板状をなすものであ
り、その中央部には、貫通孔41が形成されている。こ
の貫通孔41の内径は、アクスルスペーサ5の外径より
若干大径に形成されている。これにより、センタワッシ
ャ4Aの内周とアクスルスペーサ5の外周との間には、
環状の空間Sが形成されている。また、センタワッシャ
4Aの外周面には、3個の係合突起42が周方向に等間
隔をもって配置形成されている。図2に示すように、各
係合突起42は、一対の遊星歯車3A,3B間に嵌まり
込んでおり、これによってセンタワッシャ4Aがハウジ
ング1と一体に回転するようになっている。したがっ
て、センタワッシャ4Aは、差動時には太陽歯車2A,
2Bの各端面と滑り接触することになる。
【0014】図3に示すように、センタワッシャ4Aの
内部には、油導入孔43が三つ形成されている。各油導
入孔43は、隣接する二つの係合突起42,42の中間
部に位置するように配置されており、その内側の端部は
貫通孔41の内周面に開口し、外側の端部は外周面に開
口している。また、油導入孔43は、この実施例では断
面四角形状に形成されているが、その形状は任意であ
る。
【0015】油導入孔43の幅、つまりセンタワッシャ
4Aの周方向における幅は、内側から外側へ向かうにし
たがって漸次広くなっている。これにより、油導入孔4
3の断面積が内側から外側へ向かうにしたがって漸次大
きくなっている。
【0016】また、油導入孔43は、渦巻き状に形成さ
れており、外側部分が内側部分より車両の前進時におけ
るハウジング1の回転方向(図2の矢印F方向)前方側
に位置するようになっている。これにより、油導入孔4
3は、センタワッシャ4Aの中心を通る径線に対し、内
周側から外周側へ向かうにしたがって矢印F方向へ向か
うように傾斜している。しかも、油導入油43の各部の
傾斜角度は、内側から外側へ向かうにしたがって漸次大
きくなっている。なお、油導入孔43については、例え
ば放電加工、またはロストワックス鋳造法によって形成
することができる。
【0017】図1に示すように、上記本体11の底部1
1aの中央部には収容凹部11eが形成されており、蓋
体12の中央部には収容凹部12cが形成されている。
各収容凹部11e,12cには、上記エンドワッシャ4
Bがそれぞれ収容されている。一方のエンドワッシャ4
Bは、一端面が底部11aに接触し、他端面が太陽歯車
2Aに接触しており、エンドワッシャ4Bと底部11a
との間の摩擦抵抗は、エンドワッシャ4Bと太陽歯車2
Aとの間の摩擦抵抗より大きくなっている。したがっ
て、エンドワッシャ4Bは、ハウジング1と一体に回転
し、差動時には太陽歯車2Aに対して滑り接触すること
になる。
【0018】なお、上記のように、エンドワッシャ4B
は、摩擦抵抗によってハウジング1と一体に回転するよ
うになっているので、上記センタワッシャ4Aにおける
係合突起41を形成する必要がない。そして、この点と
外径がセンタワッシャ4Aより若干小径になっている点
とを除き、上記センタワッシャ4Aと同様に形成されて
いる。また、エンドワッシャ4Bの貫通孔41の内径
は、出力軸の外径(=支持孔11d,12bの内径)よ
り若干大径になっており、エンドワッシャ4Bの内周と
出力軸の外周との間にも、上記環状空間Sと同様の環状
空間S′が形成されている。他方のエンドワッシャ4B
は、蓋体12と太陽歯車2Bとに接触している点を除
き、一方のエンドワッシャ4Bと同様になっている。
【0019】上記構成の差動歯車装置Aにおいて、ハウ
ジング1内に導入された潤滑油の一部は、センタワッシ
ャ4Aと太陽歯車2A,2Bの各端面との間に外周側か
ら入り込む。この点は、従来の差動歯車装置と同様であ
る。
【0020】また、ハウジング1内に導入された潤滑油
の一部は、油導入孔43を通って環状空間S内に流入す
る。この場合、油導入孔43の断面積が外周側で大きく
なっているので、一定の断面積を有するように形成した
場合に比して多量の潤滑油を流入させることができる。
しかも、油導入孔43が内周側から外周側へ向かうにし
たがって矢印F方向へ向かうように傾斜しているので、
使用頻度の多い車両の前進時にはより一層多量の潤滑油
を環状空間S内に流入させることができる。さらに、油
導入孔43の傾斜角度が外周側で大きくなっているの
で、環状空間Sへの潤滑油の流入量をさらに多くするこ
とができる。そして、環状空間S内に流入した潤滑油
は、センタワッシャ4Aと太陽歯車2A,2Bとの間に
内周側から入り込む。
【0021】このように、この差動歯車装置Aにおいて
は、センタワッシャ4Aと太陽歯車2A,2Bとの間
に、潤滑油が外周側から入り込むのみならず、内周側か
らも入り込む。したがって、センタワッシャ4Aと太陽
歯車2A,2Bとの間に十分な量の潤滑油を供給するこ
とができる。よって、センタワッシャ4Aの早期摩耗を
防止することができる。しかも、油導入孔43がセンタ
ワッシャ4Aの内部に形成されているので、センタワッ
シャ4Aと太陽歯車2A,2Bとの接触面積が変化する
ことがない。したがってセンタワッシャ4Aの早期摩耗
をより一層確実に防止することができる。なお、このよ
うな点は、エンドワッシャ4Bと太陽歯車2A,2Bと
の間についても同様である。
【0022】次に、請求項4に係るワッシャの他の実施
例について説明する。図4に示すワッシャ6は、一対の
半体6A,6Bを互いに固定してなる点を除き、全体的
には上記センタワッシャ4Aと同一になっている。すな
わち、ワッシャ6は、円形状をなし、その中央部には上
記センタワッシャ4Aの貫通孔41に対応する貫通孔6
1が形成され、外周面には係合突起42に対応する係合
突起62が形成されている。
【0023】上記各半体6A,6Bは、図4(A)、
(B)、(C)に示すように、上記センタワッシャ4A
を軸線方向の中央部において2分した形状をなしてお
り、互いの突き合わせ面64A,64Bが拡散接合、接
着等によって固定されている。各半体6A,6Bの突き
合わせ面64A,64Bには、油導入凹部63A,63
Bが三つずつ形成されている。各油導入凹部63A,6
3Bは、センタワッシャ4Aの油導入孔43を二分した
形状をなしており、互いの位置を合わせた状態で半体6
A,6Bを突き合わせ固定すると、油導入孔43に対応
した油導入孔63を構成する。
【0024】上記のワッシャ6は、全体としては上記セ
ンタワッシャ4Aと同様な形状を有しているので、セン
タワッシャ4Aと同様の効果が得られる。しかも、油導
入孔63を構成する孔導入凹部63A,63Bについて
は、例えばエンドミル等によって切削加工することがで
きる。したがって、油導入孔63を容易に形成すること
ができる。
【0025】次に、請求項1に係る差動歯車装置につい
て説明すると、図5に示す差動歯車装置Bにおいては、
エンドワッシャ7Bが単なる円板状に形成されており、
油導入孔が形成されていない。そして、油導入孔の代わ
りにエンドワッシャ7Bを収容するハウジング1の収容
凹部12cの底面には、図6に示すように、外周側の端
部が貫通孔12aに開放され、内周側の端部が支持孔1
2bに開放された油導入溝12dが形成されている。同
様に、収容凹部11eの底面にも油導入溝11fが形成
されている。各油導入溝11f,12dは、上記油導入
油43と同様に渦巻き状に形成されている。上記構成以
外の構成は、上記差動歯車装置Aと同様に構成されてい
るので、その説明は省略する。
【0026】上記差動歯車装置Bにおいては、潤滑油が
油導入溝11f,12dを通って環状空間S′内に流入
し、エンドワッシャ7Bと太陽歯車2A,2Bとの間に
その内周側から入り込む。したがって、エンドワッシャ
7Bの早期摩耗を防止することができる。また、ハウジ
ング1に油導入溝11f,12dが形成されているが、
ハウジング1とエンドワッシャ7Bとは相対回転するこ
となく、一体に回転する。したがって、それらの溝11
f,12dを形成したとしても、エンドワッシャ7Bと
太陽歯車2A,2Bとの接触面積が減少することがな
い。これから明らかなように、油導入溝11f,12d
に代えて、エンドワッシャ7Bのハウジング1との接触
面に油導入溝を形成してもよい。
【0027】なお、この発明は、上記の実施例に限定さ
れるものでなく、適宜設計変更可能である。例えば、上
記の差動歯車装置Aにおいては、油導入孔43の傾斜角
度を外周側で大きくしているが、一定の傾斜角度をもっ
て傾斜させてもよく、あるいはワッシャ4A(4B)の
中心と通る径線に対して傾斜させることなく、その径線
上に形成してもよい。また、油導入孔43の断面積を外
周側で大きくしているが、各部の断面積を一定にしても
よい。また、上記の差動歯車装置Bにおいては、油導入
溝12dの外周側の端部を貫通孔12aに直接開放させ
ているが、図7に示すように、蓋体12の端面に両端が
貫通孔12a,12aに連通した連通溝12eを形成
し、油導入孔12dの外周側の端部を連通溝12eに開
放するようにしてもよい。この点は、油導入溝11eに
ついても同様である。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または4
に係る発明によれば、ワッシャの早期摩耗を防止するこ
とができるという効果が得られる。また、請求項2、
3、5または6に係る発明によれば、ワッシャの早期摩
耗をより一層確実に防止することができるという効果が
得られる。さらに、請求項7に係る発明によれば、ワッ
シャの油導入孔を容易に形成することができるという効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項4に係る発明の一実施例を示すもので、
図2のX−X断面図である。
【図2】同実施例を示す図1のY−Y断面図である。
【図3】同実施例に用いられるセンタワッシャの一実施
例示すもので、図3(A)はその平面図、図3(B)は
図3(A)のB−B断面図、図3(C)は下方から見た
平面図である。
【図4】同実施例に用いられるセンタワッシャの他の実
施例を示すもので、図4(A)はその平面図、図4
(B)、(C)はそれぞれ図4(A)のP矢視、Q矢視
図である。
【図5】請求項1に係る発明の一実施例を示すもので、
図1と同様の断面図である。
【図6】図5のZ−Z矢視図である。
【図7】請求項1に係る発明の他の実施例を示すもの
で、図6と同様の図である。
【符号の説明】
A 差動歯車装置 B 差動歯車装置 1 ハウジング 2A 太陽歯車 2B 太陽歯車 3A 遊星歯車 3B 遊星歯車 4A センタワッシャ(ワッシャ) 4B エンドワッシャ(ワッシャ) 11f 油導入溝 12d 油導入溝 43 油導入孔 63 油導入孔 63A 油導入凹部 63B 油導入凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寳満 昭徳 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 石川 清成 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動されるハウジングと、このハウ
    ジング内に軸線をハウジングの軸線と一致させて回転自
    在に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジング内に
    軸線をハウジングの軸線と平行にして回転自在に設けら
    れ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ噛み合うとともに、
    互いに噛み合う少なくとも一対の遊星歯車と、上記ハウ
    ジングと上記太陽歯車の端面との間に一端面をハウジン
    グに接触させた状態で配置され、ハウジングと一体に回
    転するワッシャとを備えた車両用差動歯車装置におい
    て、上記ハウジングと上記ワッシャとの接触面の少なく
    とも一方に、外周側から内周側へ向かって延び、両端部
    が開放された油導入溝を形成したことを特徴とする車両
    用差動歯車装置。
  2. 【請求項2】 上記油導入溝の断面積を内周側より外周
    側で大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の車両
    用差動歯車装置。
  3. 【請求項3】 上記油導入溝を、内周側から外周側へ向
    かうにしたがって車両の前進時におけるハウジングの回
    転方向前方側へ向かうように傾斜させたことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の車両用差動歯車装置。
  4. 【請求項4】 回転駆動されるハウジングと、このハウ
    ジング内に軸線をハウジングの軸線と一致させて回転自
    在に設けられた一対の太陽歯車と、上記ハウジング内に
    軸線をハウジングの軸線と平行にして回転自在に設けら
    れ、上記一対の太陽歯車とそれぞれ噛み合うとともに、
    互いに噛み合う少なくとも一対の遊星歯車とを備えた車
    両用差動歯車装置の上記一対の太陽歯車の端面間、また
    は上記ハウジングと上記太陽歯車の端面との間に配置さ
    れるワッシャにおいて、内部に外周面から内周面まで貫
    通する油導入孔が形成されていることを特徴とする車両
    用差動歯車装置のワッシャ。
  5. 【請求項5】 上記油導入孔の断面積を内周側より外周
    側で大きくしたことを特徴とする請求項4に記載の車両
    用差動歯車装置のワッシャ。
  6. 【請求項6】 上記油導入孔を、上記ワッシャの中心を
    通る径線に対して傾斜させたことを特徴とする請求項4
    または5に記載の車両用差動歯車装置のワッシャ。
  7. 【請求項7】 上記ワッシャが軸線方向に突き合わされ
    た一対の半体からなり、この一対の半体の少なくとも一
    方の突き合わせ面には、外周面から内周面まで延びる油
    導入凹部が形成され、この油導入凹部と他方の半体の突
    き合わせ面とによって上記油導入孔が形成されているこ
    とを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の車両用
    差動歯車装置のワッシャ。
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