JPH08211190A - 核融合タービンエンジンおよびこれを有する機械シス テム - Google Patents

核融合タービンエンジンおよびこれを有する機械シス テム

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JPH08211190A
JPH08211190A JP7047705A JP4770595A JPH08211190A JP H08211190 A JPH08211190 A JP H08211190A JP 7047705 A JP7047705 A JP 7047705A JP 4770595 A JP4770595 A JP 4770595A JP H08211190 A JPH08211190 A JP H08211190A
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turbine
turbine engine
nuclear reaction
power gas
discharge
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Takeshi Hatanaka
武史 畑中
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E30/10Nuclear fusion reactors

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石油系エネルギー等の燃料の使用を不要と
し、運転コストが極めて低く、しかも全く公害物質を排
出しない核融合ガスタービンエンジンおよびこれを有す
る機械システムを提供することを目的とする。 【構成】 ケーシング12の中間部にタービン14を配
置するとともにタービンの上流側と下流側とにそれぞれ
動力ガス発生器36と低圧部32とを配置してこれらを
クローズドシステムとして構成し、クローズドシステム
に核反応媒体を封入し、動力ガス発生器の放電手段によ
りプラズマによる核融合反応を生じさせて高圧の動力ガ
スを生成し、動力ガスをタービンノズルからタービンロ
ータ28のブレード28aに衝突させた後減圧して動力
ガス発生器に還流させて再利用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスタービンエンジンに
関し、とくに無公害のクリーンなガスタービンエンジン
およびこれを有する機械システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関またはガスタービンエン
ジン(米国特許第2,928,242号および同第5,
102,298号参照)ではエンジン構造が複雑で、製
造コストが高く、ガソリン、軽油、重油、LPガス、液
体水素、液体酸素等の高価なエネルギーを大量に消費す
るためにランニングコストが高く、しかも、大量の汚染
物質による公害を排出して地球環境を急速に破壊してい
た。そのためこれらエンジンはとくに発電機駆動用また
は車両駆動用エンジンとしては適切ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、低コストで
公害を全く発生しない、しかも低ランニングコストで、
投入した電気エネルギー以上の核融合エネルギーによる
機械出力を発生できる核融合タービンエンジンおよびこ
れを有する機械システムを提供することを目的とする。
【0004】
【本発明の構成】上記目的はガスタービンエンジンにお
いてタービンケーシングと、タービンケーシング内に配
置されたタービンと、タービンに連通する核反応室から
なる動力ガス発生器と、動力ガス発生器とタービンとの
間に設けられたタービンノズルと、タービンに隣接して
その下流側に配置された低圧部とからなるクローズドシ
ステムを備え、クローズドシステムに核反応媒体が封入
され、動力ガス発生器が核反応媒体にプラズマによる核
融合反応を生じさせて高温高圧の動力ガスを発生させる
電極手段を備えていることによって達成される。
【0005】さらに、上記目的は機械システムにおいて
機械と、その機械を駆動するための出力軸を有するター
ビンエンジンとからなり、タービンエンジンがタービン
ケーシングと、タービンケーシング内に配置されたター
ビンと、タービンに連通する核反応室からなる動力ガス
発生器と、動力ガス発生器とタービンとの間に設けられ
たタービンノズルと、タービンに隣接してその下流側に
配置された低圧部とからなるクローズドシステムを備
え、クローズドシステムに核反応媒体が封入され、動力
ガス発生器が核反応媒体にプラズマによる核融合反応を
生じさせて高温高圧の動力ガスを発生させる電極手段を
備えていることによって達成される。
【0006】
【作用】この発明の核融合タービンエンジンおよびこれ
を有する機械システムにおいて、動力ガス発生器でプラ
ズマによる核融合反応を生じさせて高温高圧の動力ガス
を発生させ、動力ガスによりタービンロータのブレード
に投入した電気エネルギー以上の核融合エネルギーにも
とづく駆動力を与えるようにする。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付の図面を参照
して説明する。図1は本発明による望ましい実施例の核
融合タービンエンジン10を示す。タービンエンジン1
0はタービンケーシング12と、タービンケーシング1
2の中間に配置されたタービン14とを備える。タービ
ンケーシング12は一端がクローズされた端部16aを
有するシリンダ部材16と、シリンダヘッド18とを備
える。シリンダ部材16の内側にはインナー部材20が
配置されている。インナー部材20は中央部に配置され
た半球状のラジアル部20aと、ラジアル部20aの外
型から軸方向に延びる環状部20bと、補強用リブ20
cと、軸方向に延びていてボルト22によりシリンダ部
材16に固定される突起部20eとを円状ノズル20d
とを備える。タービン14はシリンダ部材16とインナ
ー部材20の環状部20bとの間に配置されたステータ
ブレード24と、出力軸26に支持されていて、ステー
タブレード24に隣接して配置されたタービンロータ2
8を備える。タービンロータ28はロータブレード28
aを有する。ステータブレード24の上流側においてタ
ービンノズル30がシリンダ部材16の内側に配置され
ている。
【0008】タービン14に隣接してこれと同心的に低
圧部32と動力ガス発生器34が配置されている。動力
ガス発生器34、タービンノズル30、タービン14お
よび低圧部32は同心的に配置されたクローズドシステ
ムを構成し、この中に核反応媒体が1気圧±5%で封入
される。実施例において、動力ガス発生器34は核反応
室からなるものとして示される。核反応室34はシリン
ダ部材16の端部16aとラジアル部材20aとの間に
形成された核反応用放電室36と、放電室36の核反応
媒体にアーク放電によるプラズマを発生させて50,0
00,000℃(100,000,000゜F)以上の
超高温で熱核反応を生じさせて高温高圧の動力ガスを周
期的に発生させる陽極38、陰極40で構成される放電
手段42とを備える。電極38、40はそれぞれ電極素
子38a、40aを備える。陰極40は熱核反応用の熱
電子放射素子40aと核融合用のパラジウムまたはチタ
ン等の水素吸蔵金属プレート40bとを備える。陰極4
0の熱電子放射素子40aはトリウム含有タングステン
チップ、タンタルチップまたは六ホウ化ランタンチップ
等の熱電子放射チップから構成しても良い。パラジウム
は、その容積の約千倍の重水素を吸蔵する。すなわち、
パラジウムの内部の重水素は、約千気圧下の容積に、圧
縮されていることになる。その時の重水素の密度は、1
立方センチ当り約2.7×1022個の粒子が存在して
おり、その時の平均粒子間隔は、常圧の時の十分の一に
縮まっている。これをローソンの条件と比較すると密度
では約3×10倍、粒子問隔は約1/650まで短く
なっている。このようにパラジウムは重水素を吸蔵して
超高密度状態を形成し、核融合反応の発生確率が高くな
る。これを核融合用電極素子として用いて、アーク放電
時にパラジウムプレート内で急激な核融合反応を発生さ
せ、このとき、新元素が増殖される。例えば、D−D反
応の場合にはT,TD、Heが増殖される。増殖さ
れた新元素の中には、より確率の高い核融合反応を生ず
るものが含まれる。より確率の高い核融合反応例は、D
−T反応、He−He反応等である。このように新
元素の生成により、陽極−陰極間のアーク放電時の熱核
反応が促進され、高圧の動力ガスが生成される。低圧部
32はシリンダ部材16の内側においてタービン14の
下流側とシリンダヘッド18との間に形成され、低圧部
32内に冷却手段44が配置してある。シリンダヘッド
18はタービン14の方向に延びるアキシャルボス部1
8aを備え、アキシャルボス部18aは第1、第2シー
ル部材46、48と第1、第2ベアリング50、52と
を備える。第2シール部材54の内側とシャフト26と
の間にはベアリング押えリング54が配置され、リング
54はナット56により固定されている。排気口60を
形成するステータリング58がタービン14と冷却手段
44との間にあるようにボス部18aの端部に支持され
ている。冷却手段44は図示されていない外部のラジエ
ータ等に連結されたコイル状の冷却パイプ44aとパイ
プ44aに連結された冷却フィン44bからなる。冷却
パイプ44aはパイプ45を介して外部のラジエータに
接続される。シリンダ部材16のポート16bはエンジ
ン10の排気真空後に作動媒体を供給して閉塞するため
のものである。エンジン10の排気真空後に電極38、
40には周波数60Hz、電極12kVの交流電圧を印
加し、グロー放電を発生させて、陰極40の水素吸蔵金
属が活性化される。その後にエンジン10内に重水素ガ
スが充填されて、水素吸蔵金属に大量の重水素が吸蔵さ
れる。つぎに、電極38、40は超高温のアーク放電に
よるプラズマ発生用の約40kVの高圧放電パルスを周
期的に発生する核反応放電電源に接続される。核反応放
電電源は40kVの放電パルスを放電手段42に1秒間
に数10回〜数100回供給して放電室36の核反応媒
体にアーク放電によるプラズマを発生させて超高温で核
融合反応を生じさせて高温高圧の動力ガスを発生させ
る。核融合反応は放電パルスの時間と放電電流により制
御される。
【0009】図1において、低圧部32の冷却手段44
により減圧されたガスを自動的に放電室36に還流させ
るために、低圧部32はステータリング58の連通孔5
8aを備え、タービンロータ28は連通孔28bを備
え、さらに放電室36のラジアル部20aの端部には動
力ガスの流れ方向(すなわち、外径方向)に延びていて
放電室36の出口側で開口しているガス循環ノズル20
dが形成してある。ガス循環ノズル20dはタービンノ
ズル30と連通していて、ガス還流手段を構成する。放
電手段42の放電時にはガス循環ノズル20dの開口部
近傍を動力ガスが高速で通過するので負圧作用により低
圧部32のガスの一部は動力ガスとともにタービンノズ
ル30からタービン14に流入するため、低圧部32の
圧力は上昇しない。放電の終了時には放電室36の圧力
が急降下するため、低圧部32のガスがガス循環ノズル
20dを介して放電室36に還流されて次のアーク放電
に利用される。タービン14、タービンノズル30、動
力ガス発生器34および低圧部32からなるクローズド
システムにおいて、動力ガス発生器34から周期的に噴
出した動力ガスはタービンロータ28のブレード28a
に衝突した後低圧部32で減圧される。かくして、動力
ガスの発生時には低圧部32の動力ガスの一部はタービ
ンノズル30およびタービン14を経由して循環され、
一方、動力ガスの終了時には低圧部32のガスは動力ガ
ス発生器34に還流するため、低圧部32の圧力の異常
な上昇を防止してエンジン効率を上げることができる。
【0010】放電室36には排気真空後に核反応媒体が
望ましくは1気圧±5%で封入されている。放電室36
には作動媒体の初期イオン化を促進して電流密度または
イオン密度を高めることにより放電用ガスの温度と圧力
をより高めて効率を上げるためのポロニウムからなる放
射線源ライナー20a’を有する。核反応媒体の電流密
度またはイオン密度が増大すると、放電室36の放電時
の温度と圧力の上昇により熱核反応が増大してエンジン
10の効率が上昇する。ポロニウムの代わりに他の方法
を用いても良い。すなわち、放射線源は半減期が10年
を越え、放射能量が100Bq〜1000Bqでかつエ
ネルギーが0.7MeV以下のβ線のみを放射する放射
線源から構成しても良い。Si系のアルコキシド−アル
コール溶液、すなわちゾルゲル溶液に単体粉末のテクネ
チウム99を混合した溶液を放電室36のラジアル部2
0aに塗布して乾燥したのち、600℃において窒素中
で1時間加熱すると、テクネチウム99がラジアル部2
0aにむらなく分布する。
【0011】核反応媒体は重水素(D,T、TD)
または同位体ヘリウムHeのうち少なくとも一つの元
素であることが望ましい。ここで重水素とはD(de
uterium)、T(tritium)およびTD
を含む概念として使用する。他の例として、核反応媒体
は望ましくはヘリウムと三重水素、ヘリウムと重水素ま
たは、重水素と三重水素の混合ガスと、α線、β線、γ
線、χ線等の放射線源またはクリプトン85等の放射線
源から構成すると良い。ヘリウムと三重水素との混合ガ
スは他の混合ガスよりも低い数千万度の温度で熱核反応
を起こしやすい。核反応媒体に炭素および窒素からなる
融合用触媒が混入されると、C−Nサイクルにより4つ
の水素原子核から水素融合による1つのヘリウム原子核
が生成され、この反応が繰り返される。このとき超高温
により、ヘリウム原子核が3個集まった核融合によっ
て、炭素が作られる。この炭素は触媒の一部として再利
用される。このように、放電室36で発生する50,0
00,000℃(100,000,000°F)以上の
超高温プラズマにより水素融合反応やヘリウム融合反応
等の核融合反応により投入した電気エネルギー以上の核
融合エネルギーを得ることができ、高温高圧の動力ガス
が発生する。このとき、入力エネルギーよりも出力エネ
ルギーが大きくなる。熱核反応は、放電パルスの放電電
流と放電時間とにより制御される。核反応媒体に窒素の
他に、メタンCH,エタンC,イソブタンC
10、アセチレンCまたはプロパンC
ガスを少量混入しても良い。これらのガスは高温で分解
されて一部は触媒として、他の一部は核融合用に利用さ
れる。
【0012】他の例として、核反応媒体はヘリウムと水
素との混合ガスと、アルゴンとネオンの不活性ガスから
なる混合ガスから構成し、これらの混合物にα線、β
線、γ線、χ線等の放射線源またはクリプトン85から
なる放射線源を含んでも良い。クリプトン85は作動媒
体に放射線による電子励起を生じさせて、始動特性、瞬
時放電特性を改善してエンジンの効率を改善する。な
お、核反応媒体は不活性ガスの他にメタン、エタン、ア
セチレン、イソブタンまたはプロパン、あるいは炭素お
よび窒素を混入しても良い。
【0013】ガスタービンエンジン10の核反応放電電
源80の1例を図2に示し、図3は図2の各種波形を示
す。図2において、核反応放電電源80はパルス放電電
源からなり、パルス放電電源はバッテリ等の直流電源8
2と、リアクトルLを介して直流電源82に接続された
サイリスタ等の第1スイッチ手段SCR1と、スイッチ
手段SCR1の出力側に接続された第1コンデンサC1
と、第2スイッチ手段SCR2と、高圧トリガトランス
84とを備える。バッテリは12Vで3000Aの瞬時
電流を流せるタイプのものが市販されているため、この
タイプのバッテリを複数個用いると良い。高圧トリガト
ランス84の1次巻線の一端は第2スイッチ手段SCR
2の出力側に接続され、他端は接地されている。1次巻
線の両端はダイオードD1により接続されている。トラ
ンス84の2次巻線の一端は接地され、他端はダイオー
ドD2を介して核反応媒体をイオン化するための高電圧
小電流の放電トリガ電流がエンジン10の陽極38に供
給される。陽極38に熱核反応を起こすための大電流の
メイン放電電流を供給するために、第2コンデンサC2
がダイオードD4を介して接続され、ダイオードD4と
コンデンサC2との接続点がダイオードD3を介してス
イッチ手段SCR1とSCR2との間に接続されてい
る。第2コンデンサC2の一端は接地され、他端はダイ
オードD4を介して陽極38に接続されている。陰極4
0’は接地されている。
【0014】図2において、第1スイッチ手段SCR1
がトリガ信号Trg1によりONすると、バッテリ82
の電圧は第1、第2コンデンサC1、C2により300
V程度まで充電される。このとき、第2スイッチ手段S
CR2をトリガ信号Trg2でONさせると、第1コン
デンサC1に充電されていた電荷が高圧トリガトランス
84の1次側に電流i4となって流れる。図3において
符号Bは第2スイッチ手段SCR2がONして第1コン
デンサC1が放電開始するタイミングを示す。高圧トラ
ンス84の1次側にはピーク値300Vの電圧がパルス
として加わり、高圧トランス84の2次側にはトランス
の巻数比により約40kVのパルス電圧υ3が発生し
て、この高電圧パルスが陽極38に供給されて核反応媒
体がイオン化される。図3において符号Cは電極間に加
わる高圧パルスυ3を示し、符号Dは放電ピーク時の電
圧レベルを示す。エンジン10内の気体がプラズマ化し
て導電率が急に上昇すると電圧υ3は放電現象の負性抵
抗により約100V位まで急激に下降する。このとき、
第2コンデンサC2に充電されていた約300Vの電圧
υ2を放電電圧が下まわった時より第2コンデンサC2
から数百〜数千アンペア大電流(i5のピーク参照)が
陽極38に供給されてさらに放電電圧が下がり、やがて
C2の電荷が全て放出されると電流i5は停止して放電
は終了する。図3において、符号Eはエンジン10の気
体がプラズマ化して第2コンデンサC2が大電流放電す
る状態を示し、符号Fは放電終了のタイミングを示す。
大電流放電時に超高温のプラズマにより核反応器34で
熱核反応が生じて高温高圧の動力ガスが発生する。放電
が終了した後、第1スイッチ手段SCR1をトリガ信号
Trg1でONさせる。このとき、電流i1が正弦波状
に流れて第1、第2コンデンサC1、C2を充電する。
リアクタLのインダクタンスによるリアクション電圧に
より、第1、第2コンデンサC1、C2は直流電源82
よりも高い電圧、すなわち、約300Vまで充電され、
電流i1が停止したとき、第1、第2コンデンサC1、
C2の充電は終了して次の放電トリガの待機状態とな
る。図3において符号Gは第1スイッチ手段SCR1が
ONして電流i1により、第1、2コンデンサC1、C
2を充電する状態を示す。このように高圧トランス84
は高電圧小電流の放電トリガ電源として作用し、第2コ
ンデンサC2は低電圧大電流のメイン放電電源として作
用する。第2コンデンサC2からは瞬間的に数千アンペ
アの大電流を流せるため、放電室36では超高温の核融
合反応により高圧の動力ガスが発生してエンジン10の
出力が増大する。
【0015】上記構成において、陽極38および陰極4
0間には図3の40kVの高電圧パルスυ3が印加され
ると、放電室36の核反応媒体がイオン化されて放電が
開始する。このとき核反応媒体がプラズマ化して第2コ
ンデンサC2(図3参照)が大電流放電し、陰極40の
パラジウムプレート40b内で核融合が発生し、放電室
36で熱核反応が生じて高圧の動力ガスが生成される。
このとき、高圧の動力ガスはタービンのズル30および
ステータブレード24を介して高速でタービンロータ2
8のブレード28aに衝突して、衝動力によりタービン
ロータ28を回転駆動する。次に仕事を完了した高温高
圧ガスは排気口60を経て低圧部32に排出され、ここ
で冷却減圧される。放電中は減圧されたガスはステータ
リング58の開口部58a、タービンロータ28の開口
部28b、インナー部材20および循環ノズル20dか
らなるガス還流手段を介してタービンのズル30内に流
入する。放電が終了すると、減圧されたガスが循環ノズ
ル20dから放電室36に循環されて次のアーク放電に
再利用される。このように、放電室36ではプラズマ発
生時の数千万度の超高温により熱核反応を発生させるた
め、エンジン出力が増大する。
【0016】図4は本発明の望ましい実施例のガスター
ビンエンジン10を有する機械システム100のブロッ
ク図を示す。機械システム100はガスタービンエンジ
ン10とこれにより駆動される発電機102と、連結手
段104と、機械106とを備える。発電機102の出
力は整流器108で直流電圧に整流されてバッテリ装置
110に充電される。バッテリ装置110の出力電圧は
放電パルス電源112に供給され、放電パルスがガスタ
ービンエンジン10に供給される。ガスタービンエンジ
ン10が機械106を駆動している間に発電機102を
駆動してバッテリ110を充電するため、バッテリ11
0の寿命が長くなる。機械106は自動車、トラック、
バス、列車、電車、ブルドーザー、二輪車、自転車、船
舶、航空機、宇宙船等の乗り物、発電システム、ファ
ン、ポンプ、ブロワー、コンプレッサー等の流体機械、
冷凍機あるいはエアコンディショナー、油圧ショベル等
の建設機械、プラスチック加工機械、ゴム加工機械、マ
テリアルハンドリング機械、プレス機、木工機械、工作
機械、金属加工機械、エレベーター、エスカレーター、
巻上装置・クレーン・ウインチ・コンベヤー等の搬送機
械、コンバイン・トマト収穫機等の収穫調整用機械、ト
ラクター・耕運機等の農業用機械、操網機等の漁業用機
械、さく岩機等の鉱山機械、精粉機・肉ひき機等の食料
加工機械、紡績機・織機等の繊維機械、ろ過機・撹拌機
等の化学機械、印刷機械、製本機械その他産業用機械か
らなる。
【0017】上記実施例において、陰極は水素吸蔵金属
と熱電子放電物質からなるものとして示されたが陰極は
水素吸蔵金属のみまたは熱電子放射物質のみから構成し
ても良い。なお、タービンは一段のステータおよびター
ビンロータからなるものとして示されたが、多段のター
ビンから構成しても良い。
【0018】本発明では核融合タービンエンジンにおい
て動力ガス発生器の核反応媒体からプラズマによる融合
反応により高圧の動力ガスを発生させ、これによりター
ビンロータを駆動し、この動力ガスを減圧した後クロー
ズドシステムで還流して再利用するようにしたので、ラ
ンニングコストの低いクリーンなタービンエンジンを提
供することができる。タービンエンジンにおいて、動力
ガス発生器および低圧部はタービンに隣接して同心的に
配置されているため、構造が簡単で部品点数が少なく、
小型で高出力が得られ、軽量で騒音の発生も少なく、1
回転毎に大きなトルクが発生し、振動が少なく、製造コ
ストとメンテコストが著しく低い。しかも、作動媒体は
永久的に使用可能なためケーシング内に作動流体を一旦
封じ込めると外部から全く追加燃料を供給せずにタービ
ンエンジンを長時間駆動することができる。タービンエ
ンジンは密閉型で排ガス等の公害が全くないため、地球
環境破壊を完全に防止でき、実用上の効果が極めて大き
い。なお、本発明のタービンエンジンによれば自動車、
船舶、航空機等の輸送機関や発電システム、流体機械、
エレベーター、エスカレーター、コンベアー、工作機
械、建設機械等の新規な機械システムの市場を提供で
き、産業上ならびに経済上の効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の望ましい実施例による核融合タービ
ンエンジンの部分断面図である。
【図2】 図1のタービンエンジンの核反応放電電源の
1例を示す回路図である。
【図3】 図2の回路の各種波形図である。
【図4】 本発明の核融合タービンエンジンを組み込ん
だ機械システムのブロック図である。
【符号の説明】
12 ケーシング 14 タービン 18 シリンダヘッド 20 インナー部材 32 低圧部 34 動力ガス発生器 42 放電手段 44 冷却手段 100 機械システム 102 発電機 106 機械 108 整流器 110 バッテリ 112 核反応放電電源

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タービンケーシングと、タービンケーシ
    ング内に配置されたタービンと、タービンに連通する核
    反応室からなる動力ガス発生器と、動力ガス発生器とタ
    ービンとの間に設けられたタービンノズルと、タービン
    に隣接してその下流側に配置された低圧部とからなるク
    ローズドシステムを備え、クローズドシステムに核反応
    媒体が封入され、動力ガス発生器が核反応媒体にプラズ
    マによる核融合反応を生じさせて高温高圧の動力ガスを
    発生させる電極手段を備えているタービンエンジン。
  2. 【請求項2】 請求項1において、タービンケーシング
    がインナー部材を備え、核反応室がタービンケーシング
    とインナー部材との間に形成されたプラズマ放電室から
    なるタービンエンジン。
  3. 【請求項3】 請求項2において、さらに低圧部のガス
    をプラズマ放電室とタービンとに還流させるガス還流手
    段を備えるタービンエンジン。
  4. 【請求項4】 請求項1において、放電手段に核反応用
    放電パルスを供給するための核反応放電電源をさらに備
    えるタービンエンジン。
  5. 【請求項5】 請求項1において、さらにクローズドシ
    ステムに配置された冷却手段を備えるタービンエンジ
    ン。
  6. 【請求項6】 請求項1において、核反応媒体が重水素
    および同位体ヘリウムから選ばれた少なくとも一種のガ
    スからなるタービンエンジン。
  7. 【請求項7】 請求項6において、核反応媒体がさらに
    放射線源を含むタービンエンジン。
  8. 【請求項8】 請求項6において、核反応媒体がさらに
    融合用触媒を含むタービンエンジン。
  9. 【請求項9】 請求項6において、電極手段が核融合用
    水素吸蔵金属を有する陰極を有するタービンエンジン。
  10. 【請求項10】 請求項6において、電極手段が熱核反
    応用の熱電子放射素子を有する陰極を有するタービンエ
    ンジン。
  11. 【請求項11】 請求項1において、核反応室が放射線
    源ライナーを備えているタービンエンジン。
  12. 【請求項12】 機械と、その機械を駆動するための出
    力軸を有するタービンエンジンとからなり、タービンエ
    ンジンがタービンケーシングと、タービンケーシング内
    に配置されたタービンと、タービンに連通する核反応室
    からなる動力ガス発生器と、動力ガス発生器とタービン
    との間に設けられたタービンノズルと、タービンに隣接
    してその下流側に配置された低圧部とからなるクローズ
    ドシステムを備え、クローズドシステムに核反応媒体が
    封入され、動力ガス発生器が核反応媒体にプラズマによ
    る核融合反応を生じさせて高温高圧の動力ガスを発生さ
    せる電極手段を備えている機械システム。
  13. 【請求項13】 請求項12において、さらにタービン
    エンジンにより駆動される発電機と、発電機により充電
    されるバッテリ手段とからなり、電極手段がバッテリ手
    段に接続されている機械システム。
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