JPH08211445A - シャッタ装置 - Google Patents

シャッタ装置

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JPH08211445A
JPH08211445A JP7036008A JP3600895A JPH08211445A JP H08211445 A JPH08211445 A JP H08211445A JP 7036008 A JP7036008 A JP 7036008A JP 3600895 A JP3600895 A JP 3600895A JP H08211445 A JPH08211445 A JP H08211445A
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light
lever
curtain
shutter
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Hideki Kanbayashi
秀樹 神林
Masanori Hasuda
雅徳 蓮田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 二重遮光解除のタイミングを可変とすること
により、最適な二重遮光機構を得る。 【構成】 複数の遮光羽根群から成る遮光手段を備え、
露光動作前は露光開口部を遮光手段により二重に遮光
し、露光動作が指示されると遮光手段による二重遮光状
態を解除した後に、遮光手段による露光開口部の開閉動
作を開始するシャッタ装置において、2重遮光状態を解
除するタイミングを制御する制御手段を備え、制御手段
は、解除タイミングを可変とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非撮影時に露出開口部
を二重に遮光する機能を有するカメラのシャッタ装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】フォーカルプレーンシャッターの露出開
口部の遮光性の向上を目的として、非撮影時に先幕羽根
群と後幕羽根群の両方で露出開口部を覆う二重遮光機能
を搭載したシャッターが提案されている。このようなシ
ャッターは、非撮影時の二重遮光状態から、後幕羽根群
を露出開口部外に退避させた後、先幕羽根群走行により
露光を開始し、後幕走行により露光が終了する。そし
て、次回の撮影のために羽根を走行させるために必要な
エネルギーをバネに蓄えるためのチャージ動作を行い、
先幕羽根群は露出開口部を覆うように、後幕羽根群は露
出開口部の一部または全体を覆うような位置まで動作さ
せる。
【0003】上記の一連の動作のうち、露光開始前に後
幕羽根群を露出開口部外に退避させる動作(二重遮光解
除)を行うタイミングについては、従来からいくつか提
案がなされている。たとえば、第1の従来例として特開
平2−97927号において、撮影者によってレリ−ズ
ボタンが半押しされると二重遮光を解除し、レリ−ズボ
タンを戻すと二重遮光状態にするシャッターが提案され
ている。この方法は、撮影者がレリ−ズボタンを半押し
して二重遮光が解除された後に、シャッターチャンスに
おいて撮影者がレリ−ズボタンを全押した時に直ちに露
光開始動作に入ることができるため、レリ−ズボタンを
全押ししてから二重遮光を解除する方法に比較してレリ
−ズ時のタイムラグが少なくなる効果がある。
【0004】また、第2の従来例として特開平3−28
8835号において、露光時に撮影光路外へ退避するミ
ラーの退避動作とシャッターの二重遮光解除動作を連動
させる方法が提案されている。この方法は、第1の従来
例に比較してレリ−ズボタンが半押しされて二重遮光が
解除された後にボタンが離されたときには、再び二重遮
光状態とするような無駄な動作がなくなるという効果が
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の第1の従来例に
対して、上記の第2の従来例の出願人により、羽根走行
音がして撮影者を惑わせることや、後羽根だけ通常の撮
影時以外にも走行するため、度重なると破損の可能性が
あることなどが問題点として指摘されている。
【0006】また、第2の従来例の問題点として次のこ
とが挙げられる。二重遮光が搭載されているカメラは高
級なものが多く、このクラスのカメラにはミラーによる
機構振れを防ぐために、レリーズボタンを押す以前にミ
ラーを上昇位置で固定しておくミラーロックアップ機構
が付いていることが多い。この様なカメラでは、第2の
従来例のような二重遮光機能を持つシャッターを搭載す
ると、ミラーがロックアップしている時には、二重遮光
が解除されている状態となる。しかし、ミラーがアップ
している状態でこそ二重遮光の効果が発揮できるのであ
って、第2の従来例の方法は合理的でない。
【0007】よって、これらの問題を解決するには、レ
リ−ズボタンが全押しされてから先幕が走行するまでの
間で、ミラーアップ機構に連動しない方法で二重遮光解
除を行うことになる。二重遮光解除によるカメラの機構
振れを考慮すれば、二重遮光解除のタイミングは早い方
がよい。羽根からの漏光を防ぐという意味からすれば二
重遮光解除のタイミングはなるべく遅く、先幕走行直前
とした方がよい。このように二重遮光解除は、どのタイ
ミングで行っても一長一短となる点で改善余地があっ
た。
【0008】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、二重遮光解除のタイミングを可変とすることに
より、最適な二重遮光機構を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明のシャッタ装置は、複数の遮光羽根群から成
る遮光手段を備え、露光動作前は露光開口部を遮光手段
により二重に遮光し、露光動作が指示されると遮光手段
による二重遮光状態を解除した後に、遮光手段による露
光開口部の開閉動作を開始するシャッタ装置において、
2重遮光状態を解除するタイミングを制御する制御手段
を備え、制御手段は、解除タイミングを可変とするよう
に構成されている。
【0010】
【作用】上記構成のシャッタ装置においては、二重遮光
解除のタイミングを可変とすることにより最適な二重遮
光機構を得られる。被写体輝度が高いときには、一般に
シャッター速度が速くなり、機構振れの影響が小さくな
ることと、シャッター羽根からの漏光の可能性が高くな
ることから、二重遮光解除のタイミングを遅くした方が
よい。被写体輝度が低いときには、シャッター速度が遅
くなって機構振れの影響が大きくなることと、シャッタ
ー羽根からの漏光の可能性が低いことから、二重遮光解
除のタイミングを早くした方がよい。このように、二重
遮光解除のタイミングを被写体輝度に応じて積極的に変
えることにより最適な二重遮光機能を得ることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、本発明の実施例の構成を説明する。なお、
以下の構成の説明は、後述する第1の実施例、第2の実
施例に共通である。
【0012】図1は、本発明のシャッタ装置が搭載され
るカメラの側断面図である。非撮影時においては、レン
ズ102を通った光はカメラボディにあるミラー104
において反射され、すりガラス状のスクリーン105に
おいて拡散され、ペンタプリズムを通った後にファイン
ダー106および測光部107に達する。撮影時にミラ
ー104は、不図示のミラー付勢バネの係止が不図示の
ソレノイド112によって外されることによって上昇
し、レンズ102を通った光はシャッターユニット10
3に到達する状態となる。
【0013】図2は、カメラの制御系統を示したブロッ
ク結線図である。CPU108にはカメラボディの電源
スイッチ部113が接続され、電源スイッチ部113に
はスイッチのONおよびOFF状態を検出する回路も含
まれる。また、CPU108にはレリ−ズスイッチ部1
14も接続され、このレリーズスイッチ部114にはレ
リーズボタンのOFF、半押し、全押しの各状態を検出
する回路も含まれる。測光部107は、SPD(Silico
n Photo Diode)などの光量検出装置であり、測光回路
111を介してCPU108に接続され、ここでの測光
情報を記憶するためのメモリ109もCPU108に接
続されている。また、CPU108は制御回路110に
も接続され、この制御回路110は、先幕電磁石25、
後幕電磁石28、二重遮光解除用ソレノイド24、およ
びミラー上昇用ソレノイド112を、CPU108の命
令に基づいて制御する。
【0014】シャッターユニット103(図1)の機構
部は、カバー板3と基板1とマグネット基板2により3
層に構成されている。以下、基板1とマグネット基板2
の間の層を下層部、基板2の上部を上層部と呼ぶ。図3
はチャージ完了直後で二重遮光解除が行われる前の下層
部の状態であるが、この図3を用いてシャッター羽根駆
動機構部の構成を説明する。図3において、先幕駆動レ
バー4は基板1に回動可能に取り付けられており、先幕
駆動レバー付勢バネ5により時計回りに付勢されてい
る。また先幕駆動レバー4には、チャージレバー16の
ころ16aと当接するころ4aと、先幕駆動アーム32
(図4参照)に回動可能に嵌合されるピン4bとが取り
付けられている。先幕駆動レバー4を先幕走行直前ま
で、付勢バネ5に抗して係止する先幕鍵6は、基板1に
回動可能に取り付けられており、先幕鍵バネ7により反
時計回りに付勢されている。また、先幕鍵6にはマグネ
ット基板2上部の先幕アーマチャーレバー26(図5参
照)と当接するための突き出し部が設けられている。
【0015】第2後幕駆動レバー12(図3)は基板1
に回動可能に取り付けられており、第2後幕駆動レバー
付勢バネ13により反時計回りに付勢される。第2後幕
駆動レバー12にはピン12aが取り付けられ、このピ
ン12aは後幕駆動アーム35(図4参照)に回動可能
に嵌合される。第1後幕駆動レバー8は第2後幕駆動レ
バー12の上部かつ同軸上に、基板1および第2後幕駆
動レバー12に対して相対的に回動可能に取り付けられ
ており、第1後幕駆動レバー付勢バネ9によって時計回
りに付勢されている。第1後幕駆動レバー8には、後幕
走行時に第2後幕駆動レバー12を駆動するための駆動
ピン8bが設けられている。二重遮光解除直前まで、付
勢バネ13に抗して第2後幕駆動レバー12を係止する
第2後幕鍵14は、基板1に回動可能に取り付けられて
おり、第2後幕鍵バネ15により時計回りに付勢されて
いる。また、後幕走行直前まで、付勢バネ9に抗して第
1後幕駆動レバー8を係止する第1後幕鍵10は、基板
1に回動可能に取り付けられており、第1後幕鍵バネ1
1によって時計回りに付勢されている。また、第1後幕
鍵10にはマグネット基板2上部の後幕アーマチャーレ
バー29(図5参照)と当接するための突き出し部が設
けられている。
【0016】後幕走行後に、二重遮光状態に復帰させる
ためのチャージレバー16は、基板1に回動可能に取り
付けられており、チャージレバー付勢バネ17によって
反時計回りに付勢されている。チャージレバー16に
は、二重遮光状態への復帰動作時に先幕駆動レバーころ
4aおよび第1後幕駆動レバーころ8aにそれぞれ当接
して駆動させるための、ころ16aおよび16bが取り
付けられている。また、アーマチャー押さえレバー18
を駆動するためのピン16cが取り付けられている。
【0017】アーマチャー押さえレバー18は、二重遮
光状態で先幕アーマチャーレバー26、後幕アーマチャ
ーレバー29を機械的に電磁石25および28に押さえ
付けるためのものであり(図5参照)、アーマチャー押
さえレバー付勢バネ19により時計回りに付勢されてい
る。アーマチャー押さえレバー鍵20は図5におけるマ
グネット基板2の裏側に回動可能に取り付けられてお
り、図3においてアーマチャー押さえレバー鍵バネ21
により時計回りに付勢され、二重遮光復帰動作完了直後
から二重遮光解除までアーマチャー押さえレバー18を
付勢バネ19に抗して係止する。レリ−ズレバー22は
基板1に回動可能に取り付けられており、レリ−ズレバ
ー付勢バネ23によって反時計回りに付勢されている。
レリ−ズレバー22は、アーマチャー押さえレバー鍵2
0、第2後幕鍵14、およびソレノイド24の可動部
に、それぞれ当接するように構成されている。ソレノイ
ド24は基板1に固定されており、電流が流れると可動
部が図3において下方に変位する。
【0018】図5において、先幕電磁石25と後幕電磁
石28は、マグネット基板2に固定されている。マグネ
ット基板2には、その下部にある先幕鍵6と第1後幕鍵
10の突き出し部を通すための穴が設けられている。先
幕アーマチャーレバー26はマグネット基板2に回動可
能に取り付けられており、付勢バネ27によって時計回
りに付勢され、先幕鍵6の付き出し部と当接する。後幕
アーマチャーレバー29は、マグネット基板2に回動可
能に取り付けられており、付勢バネ30によって反時計
回りに付勢され、第1後幕鍵10の付き出し部と当接す
る。また、二重遮光状態復帰動作時と二重遮光状態時に
おいては、先幕アーマチャーレバー26は、アーマチャ
ー押さえレバー18および後幕アーマチャーレバー29
と当接するよう構成されている。
【0019】図6において、31a、31b、および3
1cは、先幕羽根である。先幕駆動アーム32および先
幕従動アーム33は、基板1とカバー板3の間に回動可
能に取り付けられており、公知のリンク機構によって羽
根31a、31b、および31cを水平を保ちながら上
下方向に運動させる。先幕駆動アーム32は、前述の先
幕駆動レバー4により駆動される。
【0020】図7において、34a、34b、および3
4cは、後幕羽根である。後幕駆動アーム35および後
幕従動アーム36は、基板1とカバー板3の間に回動可
能に取り付けられており、公知のリンク機構によって羽
根34a、34b、および34cを水平を保ちながら上
下方向に運動させる。後幕駆動アーム35は、前述の第
2後幕駆動レバー12により駆動される。
【0021】次に、第1の実施例として、二重遮光解除
のタイミングを単純にミラーアップよりも先または後の
2段階に変える方法について述べる。
【0022】図3〜図5はチャージ完了直後、二重遮光
解除前の状態を示した正面図である。図6、図8、およ
び図9は、二重遮光解除直後で先幕走行前の状態を示し
た正面図で、図7、図10、および図11は、後幕走行
直後でチャージ前の状態を示した正面図である。第1の
実施例の動作を示したフローチャートが図12であり、
これと図2〜図11を参照しながら、本発明のシャッタ
装置が搭載されたカメラの第1の実施例の動作を説明す
る。カメラボディ101の電源スイッチ113がONさ
れることにより動作が開始される。
【0023】ステップS201において、レリ−ズスイ
ッチ114が半押しされたことをCPU108が認識す
れば、ステップS202へ進む。半押しされていなけれ
ば、ステップS212へ進む。
【0024】ステップS202において、CPU108
は測光回路111に測光を開始させる。測光部107に
よって検出された測光値(被写体輝度)は、測光回路1
11を介してCPU108に提供され、メモリ109に
記憶される。この動作はレリ−ズスイッチ114が半押
しされている間は繰り返され、メモリ109に記憶され
る情報も逐一更新される。
【0025】ステップS203において、レリーズスイ
ッチ114が全押しされた場合には、メモリ109に記
憶された最新の被写体輝度情報を用いて、CPU108
がシャッター速度および絞り値を演算し、シャッター羽
根の二重遮光解除を行うタイミングを決定する。一方、
レリ−ズスイッチ114が全押しされない場合には、ス
テップS201に戻る。
【0026】ステップS204において、CPU108
が、被写体輝度がある基準よりも明るいと判断した場合
には、できるだけ二重遮光解除のタイミングを遅らせる
ためにミラー上昇動作を先に行う。ステップS205に
おいて、ミラー上昇動作を行う。CPU108は、ミラ
ー上昇用ソレノイド112を動作させて、ミラーを上昇
側に付勢しているバネの係止を外し、バネの付勢力によ
ってミラー104が上昇する。この時点において、シャ
ッターユニットの機構部の様子は、チャージレバー16
の位置を除いて図3、図4、および図5と同じ状態で、
図3のチャージレバー16の位置は、図9のチャージレ
バーと同じ位置にある状態となる。
【0027】ステップS206において、二重遮光解除
動作を行う。CPU108は、制御回路110に、先幕
電磁石25および後幕電磁石28への通電を開始させ、
先幕アーマチャーレバー26および後幕アーマチャーレ
バー29を吸着した状態にする。この電磁石による吸着
力は、先幕アーマチャーレバー付勢バネ27および後幕
アーマチャーレバー付勢バネ30による付勢力よりも大
きい。
【0028】さらに、CPU108は制御回路110に
より、図9に示すように二重遮光解除用ソレノイド24
の可動部を下側に駆動させる。ソレノイド24の可動部
に当接しているレリ−ズレバー22は付勢バネ23に抗
して時計回りに回転し、アーマチャー押さえレバー鍵2
0を付勢バネ21に抗して反時計回りに回転させるの
で、アーマチャー押さえレバー18との係止が外れ、ア
ーマチャー押さえレバー18は付勢バネ19の付勢力に
よって時計回りに、チャージレバー16のピン16cに
当接するまで回転する。これにより、先幕アーマチャー
レバー26および後幕アーマチャーレバー29は、図8
のように、電磁石による吸着力によってのみ付勢バネ2
7および30に抗して保持された状態となる。
【0029】また図9において、レリ−ズレバー22の
時計回りの回転に伴い、第2後幕鍵14を付勢バネ15
に抗して反時計回りに回転させるので、第2後幕駆動レ
バー12との係止が外れて第2後幕駆動レバー12は付
勢バネ13の付勢力によって反時計回りに、第1後幕駆
動レバー8のピン8bに当接するまで回転する。これに
よって、図6に示すように後幕駆動アーム35および後
幕従動アーム36が反時計回りに回転し、それに伴って
後幕羽根34a、34b、および34cが水平を保った
まま露出開口部上方に移動する。これで、二重遮光状態
は解除され、先幕羽根31a、31b、および31cに
よってのみ露出開口部が遮光されていることになる。図
6、図8、および図9は、以上の動作が完了した時点で
の状態を示している。
【0030】ステップS204において、CPU108
が、被写体輝度がある基準の値よりも暗いと判断した場
合には、二重遮光解除動作を先に行う。ステップS20
7において、二重遮光解除用ソレノイド24を駆動し
て、二重遮光解除動作を行う。二重遮光解除動作の詳し
い内容は、ミラー上昇を先に行う上述のステップS20
6の場合と同様である。ステップS208において、後
幕羽根34a、34b、および34cが上昇完了した後
にミラー上昇動作を行う。ミラー上昇動作の詳しい内容
は、ミラー上昇を先に行う上述のステップS205の場
合とまったく同様である。ただしこの場合には、ミラー
上昇が完了した後に、後述する先幕走行開始までの間
に、二重遮光解除に必要な時間と同程度のタイムラグを
おくことが望ましい。なぜなら、被写体が低輝度の時に
二重遮光タイミングを早くすることの利点は、二重遮光
解除動作による機構振れが収まってから露光を開始でき
ることであり、ミラー上昇直後に露光を開始してしまえ
ばミラー上昇による機構振れの影響が撮影画像に表れて
しまい、本発明の利点が薄れるためである。
【0031】ステップS209において、先幕羽根走行
による露光開始動作を行う。CPU108は制御回路1
10に、先幕電磁石25への通電を停止させる。する
と、図10において、先幕アーマチャーレバー26は先
幕電磁石25による吸着が解除され、付勢バネ27の付
勢力によって時計回りに回転し、先幕鍵6との当接部に
おいて先幕鍵6を付勢バネ7の付勢力に抗して時計回り
に回転させる。これにより、図11において先幕鍵6と
先幕駆動レバー4との係止が外れ、先幕駆動レバー4は
付勢バネ5の付勢力によって時計回りに回転する。これ
に伴って、図7において、先幕駆動アーム32および先
幕従動アーム33は時計回りに回転し、先幕羽根31
a、31b、および31cは水平を保ったまま、露出開
口部下方に移動し、フィルム面への露光が開始される。
【0032】ステップS210において、後幕羽根走行
による露光終了動作を行う。CPU108は、先に求め
ておいたシャッター速度のデータに応じたタイミングで
制御回路110に、後幕電磁石28への通電を停止させ
る。すると、図10において、後幕アーマチャーレバー
29は後幕電磁石28による吸着が解除され、付勢バネ
30の付勢力によって反時計回りに回転し、第1後幕鍵
10との当接部において第1後幕鍵10を付勢バネ11
の付勢力に抗して反時計回りに回転させる。これによ
り、図11において第1後幕鍵10と第1後幕駆動レバ
ー8との係止が外れ、第1後幕駆動レバー8は付勢バネ
9の付勢力によって、ピン8bによって当接している第
2後幕駆動レバー12とともに、第2後幕駆動レバー1
2の付勢バネ13に抗して時計回りに回転する。これに
伴い、図7において、後幕駆動アーム35および後幕従
動アーム36は時計回りに回転し、後幕羽根34a、3
4b、および34cは、水平を保ったまま下向きに運動
し、フィルム面への露光が終了する。以上の動作が完了
した状態が図7、図10、および図11である。
【0033】ステップS211において、次回の撮影の
ためにチャージ動作を行う。不図示のモータおよび機構
により、チャージレバー16は付勢バネ17に抗して時
計回りに図3に示した位置まで回転する。これに伴い、
チャージレバーのころ16aと先幕駆動レバーのころ4
aで当接している先幕駆動レバー4は付勢バネ5に抗し
て反時計回りに回転して、先幕鍵6によって係止され
る。また、第1後幕駆動レバー8もチャージレバーのこ
ろ16bと第1後幕駆動レバーのころ8aで当接してい
る第1後幕駆動レバー8は付勢バネ9に抗して反時計回
りに回転して、第1後幕鍵10によって係止される。
【0034】さらに、チャージレバー16の回転に伴っ
て、チャージレバーに固定されているピン16cによっ
て、アーマチャー押さえレバー18は付勢バネ19に抗
して反時計回りに回転し、アーマチャー押さえレバー鍵
20によって係止される。これにより、図5においてア
ーマチャー押さえレバー18によって、先幕アーマチャ
ーレバー26は付勢バネ27に抗して反時計回りに回転
し、先幕電磁石25に押しつけられる。先幕アーマチャ
ーレバー26に当接している後幕アーマチャーレバー2
9も付勢バネ30に抗して時計回りに回転し、後幕電磁
石28に押しつけられる。以上の動作が完了した状態が
図3〜図5である。この状態の直後にチャージレバー1
6は付勢バネ17の付勢力によって反時計回りに回転
し、図9のチャージレバーの位置まで戻る。
【0035】ステップS212において、電源スイッチ
がOFFされれば、全ての動作を終了し、OFFされな
ければ再びレリーズスイッチが半押し状態になるまで待
機する。
【0036】次に第2の実施例として、二重遮光解除の
タイミングを被写体輝度情報の数値に応じてきめ細かく
多段階とし、二重遮光解除のタイミングを決定する基準
については、第1の実施例のように被写体輝度をそのま
ま使う方法ではなく、被写体輝度から算出されたシャッ
タースピードを使う方法について述べる。
【0037】第2の実施例の動作を示したフローチャー
トが図13であり、これと図2〜図11を参照しながら
説明する。なお、二重遮光解除のタイミングを二段階と
して、その決定基準をシャッタースピードとする方法
や、二重遮光解除のタイミングを多段階として、その決
定基準を被写体輝度とする方法も本発明に含まれる。
【0038】ステップS301において、レリ−ズスイ
ッチ114が半押しされたことをCPU108が認識す
れば、ステップS302へ進む。半押しされていなけれ
ば、ステップS312へ進む。
【0039】ステップS302において、CPU108
は測光回路111に測光を開始させる。測光部107に
よって検出された測光値(被写体輝度)は測光回路11
1を介してCPU108に提供され、メモリ109に記
憶される。
【0040】ステップS303において、CPU108
は、ステップS302でメモリ109に記憶された被写
体輝度をもとに、シャッタースピードおよび絞りを決定
する。さらに、CPU108は、このシャッタースピー
ドの値をもとに、ミラー上昇後、二重遮光解除までの時
間T[秒]と、二重遮光解除後先幕走行までの時間T’
[秒]を決定する。ただし、TとT’の間には次の関係
がある。
【0041】T+T’=一定
【0042】シャッタースピードが速い場合は、シャッ
ター羽根からの漏光の可能性が高く、二重遮光解除動作
による機構振れの影響が小さいことから、Tを長く、
T’を短くする。シャッタースピードが遅い場合は、シ
ャッター羽根からの漏光の可能性が低く、二重遮光解除
動作による機構振れの影響が大きいことから、Tを短
く、T’を長くする。ステップS302とステップS3
03の動作はレリーズスイッチが半押しされている間は
繰り返される。
【0043】ステップS304において、レリーズスイ
ッチが全押しされた場合には、撮影動作を行うためにス
テップS305に進む。ステップS304でレリ−ズス
イッチがOFFになった場合には測光動作を中止し、電
源スイッチOFF(ステップS312)、または再びレ
リ−ズスイッチ半押し(ステップS301)となるまで
待機状態となる。
【0044】ステップS305において、ミラー上昇動
作を行う。この動作の詳細は第1の実施例のステップS
205と同様である。ステップS306において、CP
U108は、ステップS303で決めたT秒間、待機す
る。ステップS307において、二重遮光解除動作を行
う。この動作の詳細は第1の実施例のステップS206
と同様である。ステップS308において、CPU10
8は、ステップS303で決めたT’秒間、待機する。
【0045】ステップS309において、先幕羽根走行
による露光開始動作を行う。この動作の詳細は第1の実
施例のステップS209と同様である。ステップS31
0において、後幕羽根走行による露光終了動作を行う。
この動作の詳細は第1の実施例のステップS210と同
様である。ステップS311において、次回の撮影のた
めにチャージ動作を行う。この動作の詳細は第1の実施
例のステップS211と同様である。ステップS312
において、電源スイッチがOFFされれば、全ての動作
を終了し、再びレリーズスイッチが半押し状態(ステッ
プS301)になれば、以上の一連の動作を繰り返す。
【0046】
【発明の効果】以上のように、本発明のシャッタ装置に
よれば、2重遮光状態を解除するタイミングを制御する
制御手段が、二重遮光解除のタイミングを変えるように
したので、最適な二重遮光機構を得ることが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシャッタ装置が搭載されるカメラの側
面図である。
【図2】本発明のシャッタ装置が搭載されるカメラの制
御系統を示した図である。
【図3】チャージ完了直後のシャッター機構部下層部の
正面図である。
【図4】チャージ完了直後のシャッター羽根の正面図で
ある。
【図5】チャージ完了直後のシャッター機構部上層部の
正面図である。
【図6】二重遮光解除直後のシャッター羽根の正面図で
ある。
【図7】後幕走行直後のシャッター羽根の正面図であ
る。
【図8】二重遮光解除直後のシャッター機構部上層部の
正面図である。
【図9】二重遮光解除直後のシャッター機構部下層部の
正面図である。
【図10】後幕走行直後のシャッター機構部上層部の正
面図である。
【図11】後幕走行直後のシャッター機構部下層部の正
面図である。
【図12】本発明のシャッタ装置が搭載されるカメラの
第1実施例の動作を示したフローチャートである。
【図13】本発明のシャッタ装置が搭載されるカメラの
第2実施例の動作を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 基板 2 マグネット基板 3 カバー板 4 先幕駆動レバー 4a ころ 4b ピン 5 先幕駆動レバー付勢バネ 6 先幕鍵 7 先幕鍵付勢バネ 8 第1後幕駆動レバー 8a ころ 8b ピン 9 第1後幕駆動レバー付勢バネ 10 第1後幕鍵 11 第1後幕鍵付勢バネ 12 第2後幕駆動レバー 12a ピン 13 第2後幕駆動レバー付勢バネ 14 第2後幕鍵 15 第2後幕鍵付勢バネ 16 チャージレバー 16a、16b ころ 16c ピン 17 チャージレバー付勢バネ 18 アーマチャー押さえレバー 19 アーマチャー押さえレバー付勢バネ 20 アーマチャー押さえレバー鍵 21 アーマチャー押さえレバー鍵付勢バネ 22 レリ−ズレバー 23 レリ−ズレバー付勢バネ 24 二重遮光解除用ソレノイド 25 先幕電磁石 26 先幕アーマチャーレバー 27 先幕アーマチャーレバー付勢バネ 28 後幕電磁石 29 後幕アーマチャーレバー 30 後幕アーマチャーレバー付勢バネ 31a、31b、31c 先幕羽根 32 先幕駆動アーム 33 先幕従動アーム 34a、34b、34c 後幕羽根 35 後幕駆動アーム 36 後幕従動アーム 101 カメラボディ 102 レンズ 103 シャッターユニット 104 ミラー 105 スクリーン 106 ファインダー 107 測光部 108 CPU 109 メモリ 110 制御回路 111 測光回路 112 ミラー上昇用ソレノイド 113 電源スイッチ部 114 レリーズスイッチ部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の遮光羽根群から成る遮光手段を備
    え、露光動作前は露光開口部を前記遮光手段により二重
    に遮光し、露光動作が指示されると該遮光手段による二
    重遮光状態を解除した後に、該遮光手段による前記露光
    開口部の開閉動作を開始するシャッタ装置において、 前記2重遮光状態を解除するタイミングを制御する制御
    手段を備え、 前記制御手段は、前記解除タイミングを可変可能である
    ことを特徴とするシャッタ装置。
  2. 【請求項2】被写体輝度を検出する輝度検出手段を更に
    有し、 前記制御手段は、前記輝度に応じて前記解除タイミング
    を制御することを特徴とする請求項1に記載のシャッタ
    装置。
  3. 【請求項3】前記遮光手段により制御されるシャッタ秒
    時を検出する秒時検出手段を更に有し、 前記制御手段は、前記シャッタ秒時に応じて前記解除タ
    イミングを制御することを特徴とする請求項1に記載の
    シャッタ装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、撮影光路内から撮影光路
    外に退避する可動ミラーの退避完了後から、前記解除タ
    イミングまでの第1期間と、前記二重遮光状態の解除完
    了後から、前記遮光手段による前記露出開口部の開閉動
    作の開始時期までの第2期間との合計期間を、一定とす
    るよう制御することを特徴とする請求項1に記載のシャ
    ッタ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100571639B1 (ko) * 2004-07-23 2006-04-17 주식회사 팬택앤큐리텔 촬영장치 및 상기 촬영장치에서 실행 가능한 촬영 방법
US7726889B2 (en) 2006-04-18 2010-06-01 Canon Kabushiki Kaisha Optical device and method for removing foreign substances from the optical device
JP2016142765A (ja) * 2015-01-29 2016-08-08 日本電産コパル株式会社 カメラ用フォーカルプレンシャッタ、及びそれを備えたカメラ

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