JPH08212528A - 磁気記録媒体 - Google Patents
磁気記録媒体Info
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- JPH08212528A JPH08212528A JP1536795A JP1536795A JPH08212528A JP H08212528 A JPH08212528 A JP H08212528A JP 1536795 A JP1536795 A JP 1536795A JP 1536795 A JP1536795 A JP 1536795A JP H08212528 A JPH08212528 A JP H08212528A
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- Japan
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- layer
- magnetic
- alloy
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高保磁力を維持しつつ、ノイズが低減し、耐
環境性に優れ且つビットシフトが向上した磁気記録媒体
の提供。 【構成】 非磁性基板と、磁性層と、該非磁性基板及び
該磁性層との間に設けられた下地層とを具備する本発明
の磁気記録媒体は、上記下地層が、少なくとも、六方最
密構造のTi合金を95vol%以上含むTi合金下地
層を有することを特徴とする。
環境性に優れ且つビットシフトが向上した磁気記録媒体
の提供。 【構成】 非磁性基板と、磁性層と、該非磁性基板及び
該磁性層との間に設けられた下地層とを具備する本発明
の磁気記録媒体は、上記下地層が、少なくとも、六方最
密構造のTi合金を95vol%以上含むTi合金下地
層を有することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気記録媒体に関し、
更に詳しくは、高記録密度を有し、耐環境性に優れ、ビ
ットシフトが向上した磁気記録媒体に関する。
更に詳しくは、高記録密度を有し、耐環境性に優れ、ビ
ットシフトが向上した磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体の基板としては、現在、一
般にNiP/Al基板やガラス基板等が用いられてお
り、そのような基板上に設けられる磁性層は一般にCo
CrTa系合金やCoNiCr系合金から成る。最近で
は、高記録密度に対応するため、上記の合金から成る磁
性層に代えて、高保磁力を有するCoCrPt系合金か
ら成る磁性層が用いられるようになってきた。
般にNiP/Al基板やガラス基板等が用いられてお
り、そのような基板上に設けられる磁性層は一般にCo
CrTa系合金やCoNiCr系合金から成る。最近で
は、高記録密度に対応するため、上記の合金から成る磁
性層に代えて、高保磁力を有するCoCrPt系合金か
ら成る磁性層が用いられるようになってきた。
【0003】また、携帯用のハードディスクが注目され
てきているため、ディスクの耐衝撃性の向上が要請され
てきている。かかる要請にこたえるべく、磁気記録媒体
の基板としてガラス状炭素基板(特開昭60−3533
3号公報)やガラス基板が提案されている。かかる基板
を用いた磁気記録媒体においては、高記録密度に対応す
るために、上記CoCrPt系合金から成る磁性層を用
いている。
てきているため、ディスクの耐衝撃性の向上が要請され
てきている。かかる要請にこたえるべく、磁気記録媒体
の基板としてガラス状炭素基板(特開昭60−3533
3号公報)やガラス基板が提案されている。かかる基板
を用いた磁気記録媒体においては、高記録密度に対応す
るために、上記CoCrPt系合金から成る磁性層を用
いている。
【0004】このように、ガラス状炭素基板又はガラス
基板とCoCrPt系合金から成る磁性層とを具備する
磁気記録媒体は、種々の特性に優れたものであるが、磁
気記録特性が更に向上した磁気記録媒体が望まれてい
る。かかる要請にこたえるべく、特開平6−34911
1号公報においては、基板と磁性層との間に設けられる
下地層を、Ti又はその合金から成る層とCrから成る
層とから形成することが提案されている。
基板とCoCrPt系合金から成る磁性層とを具備する
磁気記録媒体は、種々の特性に優れたものであるが、磁
気記録特性が更に向上した磁気記録媒体が望まれてい
る。かかる要請にこたえるべく、特開平6−34911
1号公報においては、基板と磁性層との間に設けられる
下地層を、Ti又はその合金から成る層とCrから成る
層とから形成することが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載されているような磁気記録媒体において、高記
録密度を達成するために磁性層としてCoCrPt系合
金のような高保磁力を有する材料からなる磁性層を用い
ると、ノイズが大きいため、S/Nが小さくなる。従っ
て、記録周波数を上げて行くと1ビットのミッシングエ
ラーが増加してしまう。このため、保磁力が高い状態
で、ノイズの低減化を図る必要がある。また、環境試験
によりノイズの影響が大きく出て、1ビットのミッシン
グエラーがかなり増加してしまう問題がある。一方、従
来のNiP/Al基板では、ヘッドが磁気記録媒体に衝
撃を与えた場合、該磁気記録媒体に該ヘッドが追突した
痕が残り、記録再生に問題が生ずる。
報に記載されているような磁気記録媒体において、高記
録密度を達成するために磁性層としてCoCrPt系合
金のような高保磁力を有する材料からなる磁性層を用い
ると、ノイズが大きいため、S/Nが小さくなる。従っ
て、記録周波数を上げて行くと1ビットのミッシングエ
ラーが増加してしまう。このため、保磁力が高い状態
で、ノイズの低減化を図る必要がある。また、環境試験
によりノイズの影響が大きく出て、1ビットのミッシン
グエラーがかなり増加してしまう問題がある。一方、従
来のNiP/Al基板では、ヘッドが磁気記録媒体に衝
撃を与えた場合、該磁気記録媒体に該ヘッドが追突した
痕が残り、記録再生に問題が生ずる。
【0006】従って、本発明の目的は、高保磁力を維持
しつつ、ノイズが低減し、耐環境性に優れ且つビットシ
フトが向上した磁気記録媒体を提供することにある。
しつつ、ノイズが低減し、耐環境性に優れ且つビットシ
フトが向上した磁気記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、ノイズの発生は、基板と磁性層との間に設け
られた下地層の材質及びその結晶構造と密接に関係する
ことを知見した。
した結果、ノイズの発生は、基板と磁性層との間に設け
られた下地層の材質及びその結晶構造と密接に関係する
ことを知見した。
【0008】本発明は上記知見に基づきなされたもので
あり、非磁性基板と、磁性層と、該非磁性基板及び該磁
性層との間に設けられた下地層とを具備する磁気記録媒
体において、上記下地層が、少なくとも、六方最密構造
のTi合金を95vol%以上含むTi合金下地層を有
することを特徴とする磁気記録媒体を提供することによ
り上記目的を達成したものである。
あり、非磁性基板と、磁性層と、該非磁性基板及び該磁
性層との間に設けられた下地層とを具備する磁気記録媒
体において、上記下地層が、少なくとも、六方最密構造
のTi合金を95vol%以上含むTi合金下地層を有
することを特徴とする磁気記録媒体を提供することによ
り上記目的を達成したものである。
【0009】以下、本発明の磁気記録媒体について詳細
に説明する。
に説明する。
【0010】本発明の磁気記録媒体は、非磁性基板と、
磁性層と、該非磁性基板及び該磁性層との間に設けられ
た下地層とを具備し、上記下地層が、少なくとも、六方
最密構造のTi合金を95vol%以上含むTi合金下
地層を有することを特徴とするものである。本発明の磁
気記録媒体は、例えば、磁気ディスクとして特に有用で
ある。
磁性層と、該非磁性基板及び該磁性層との間に設けられ
た下地層とを具備し、上記下地層が、少なくとも、六方
最密構造のTi合金を95vol%以上含むTi合金下
地層を有することを特徴とするものである。本発明の磁
気記録媒体は、例えば、磁気ディスクとして特に有用で
ある。
【0011】まず、上記非磁性基板について説明する。
上記非磁性基板としては、例えば、ガラス状炭素等の炭
素、強化ガラス、結晶化ガラス、アルミニウム及びアル
ミニウム合金、チタン及びチタン合金、セラミックス、
樹脂、並びにこれらの複合材料から成る基板が用いられ
る。これらの中でも、ガラス状炭素から成る非磁性基板
は、耐熱性、軽量性等の点において特に優れたものであ
り、本発明において特に好ましく用いることができる。
上記非磁性基板としては、例えば、ガラス状炭素等の炭
素、強化ガラス、結晶化ガラス、アルミニウム及びアル
ミニウム合金、チタン及びチタン合金、セラミックス、
樹脂、並びにこれらの複合材料から成る基板が用いられ
る。これらの中でも、ガラス状炭素から成る非磁性基板
は、耐熱性、軽量性等の点において特に優れたものであ
り、本発明において特に好ましく用いることができる。
【0012】上記ガラス状炭素から成る非磁性基板は、
例えば、硬化前の初期縮合物の状態で約20重量%以上
の水を含有することができる熱硬化性樹脂を硬化させ、
この硬化によって得られた樹脂材料を、不活性雰囲気下
にて約1000〜1400℃に加熱して炭化・焼成させ
ることによって得られる。なお、上記ガラス状炭素から
成る非磁性基板の製造方法の詳細は、特開平6−349
111号公報の第3欄第35行〜第6欄第10行に記載
されている。
例えば、硬化前の初期縮合物の状態で約20重量%以上
の水を含有することができる熱硬化性樹脂を硬化させ、
この硬化によって得られた樹脂材料を、不活性雰囲気下
にて約1000〜1400℃に加熱して炭化・焼成させ
ることによって得られる。なお、上記ガラス状炭素から
成る非磁性基板の製造方法の詳細は、特開平6−349
111号公報の第3欄第35行〜第6欄第10行に記載
されている。
【0013】上記非磁性基板の厚さは特に制限されない
が、一般に0.3〜1.0mmであることが好ましい。
が、一般に0.3〜1.0mmであることが好ましい。
【0014】上記非磁性基板には、必要に応じて、各種
のテクスチャ処理を施してもよい。かかるテクスチャ処
理としては、例えば、研磨テープや研磨砥粒を用いての
処理、酸によるエッチング処理、熱酸化や陽極酸化処
理、シリケート化合物をスピンコートにより表面析出さ
せる処理、プラズマアッシングあるいは金属をスパッタ
リングして表面に凹凸を形成するスパッタテクスチャ等
による粗面化処理等を挙げることができる。
のテクスチャ処理を施してもよい。かかるテクスチャ処
理としては、例えば、研磨テープや研磨砥粒を用いての
処理、酸によるエッチング処理、熱酸化や陽極酸化処
理、シリケート化合物をスピンコートにより表面析出さ
せる処理、プラズマアッシングあるいは金属をスパッタ
リングして表面に凹凸を形成するスパッタテクスチャ等
による粗面化処理等を挙げることができる。
【0015】次に、上記磁性層について説明する。上記
磁性層としては、例えば、フィジカルベーパーデポジシ
ョン法(以下、「PVD」という)により形成された金
属薄膜型の磁性層を挙げることができる。上記金属薄膜
型の磁性層を形成する材料としては、例えばCoCr、
CoNi、CoCrX、CoNiX及びCoWX(ここ
で、Xは、Ta、Pt、Au、Ti、V、Cr、Ni、
W、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、L
i、Si、B、Ca、As、Y、Zr、Nb、Mo、R
u、Rh、Ag、Sb及びHf等からなる群より選ばれ
る1種又は2種以上の金属を示す)等で表されるCoを
主成分とするCo系の磁性合金等を好ましく挙げること
ができる。使用に際しては、これらを単独で又は2種以
上の混合物として用いることができる。上記磁性層の厚
さは20〜50nmであることが好ましいが、かかる範
囲には限定されない。
磁性層としては、例えば、フィジカルベーパーデポジシ
ョン法(以下、「PVD」という)により形成された金
属薄膜型の磁性層を挙げることができる。上記金属薄膜
型の磁性層を形成する材料としては、例えばCoCr、
CoNi、CoCrX、CoNiX及びCoWX(ここ
で、Xは、Ta、Pt、Au、Ti、V、Cr、Ni、
W、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、L
i、Si、B、Ca、As、Y、Zr、Nb、Mo、R
u、Rh、Ag、Sb及びHf等からなる群より選ばれ
る1種又は2種以上の金属を示す)等で表されるCoを
主成分とするCo系の磁性合金等を好ましく挙げること
ができる。使用に際しては、これらを単独で又は2種以
上の混合物として用いることができる。上記磁性層の厚
さは20〜50nmであることが好ましいが、かかる範
囲には限定されない。
【0016】次に、本発明の特徴部分である上記下地層
について説明する。上述の通り、上記下地層は、上記非
磁性基板と上記磁性層との間に設けられる。上記下地層
はその数には特に制限はないが、少なくとも、六方最密
構造のTi合金を95vol%以上含むTi合金下地層
を有する。Ti合金の量が95vol%に満たないと、
静磁気特性及び電磁変換特性の向上効果が低下する。上
記Ti合金下地層は上記Ti合金を95vol%以上含
み、更にその他の成分(例えば、体心立方構造のTi合
金等)を含んでいてもよいが、特に、上記Ti合金下地
層は上記Ti合金100%から成ることが好ましい。
について説明する。上述の通り、上記下地層は、上記非
磁性基板と上記磁性層との間に設けられる。上記下地層
はその数には特に制限はないが、少なくとも、六方最密
構造のTi合金を95vol%以上含むTi合金下地層
を有する。Ti合金の量が95vol%に満たないと、
静磁気特性及び電磁変換特性の向上効果が低下する。上
記Ti合金下地層は上記Ti合金を95vol%以上含
み、更にその他の成分(例えば、体心立方構造のTi合
金等)を含んでいてもよいが、特に、上記Ti合金下地
層は上記Ti合金100%から成ることが好ましい。
【0017】上記Ti合金下地層を構成する六方最密構
造のTi合金は、Tiを含む合金であって、その結晶構
造が六方最密構造であればその種類は問わない。上記T
i合金は、好ましくは、3元系のTi合金又は4元系の
Ti合金である。
造のTi合金は、Tiを含む合金であって、その結晶構
造が六方最密構造であればその種類は問わない。上記T
i合金は、好ましくは、3元系のTi合金又は4元系の
Ti合金である。
【0018】上記3元系のTi合金としては、例えば、
Ti−Al−Sn系合金やTi−Al−Zr系合金が好
ましく用いられる。上記Ti−Al−Sn系合金として
は、Ti89.5〜95.5wt%、Al3〜7wt%
及びSn1.5〜3.5wt%からなるものが好まし
く、特に、Ti91〜94wt%、Al4〜6wt%及
びSn2〜3wt%からなるものが好ましい。一方、上
記Ti−Al−Zr系合金としては、Ti90〜96w
t%、Al3〜7wt%及びZr1〜3wt%からなる
ものが好ましく、特に、Ti91.5〜94.5wt
%、Al4〜6wt%及びZr1.5〜2.5wt%か
らなるものが好ましい。
Ti−Al−Sn系合金やTi−Al−Zr系合金が好
ましく用いられる。上記Ti−Al−Sn系合金として
は、Ti89.5〜95.5wt%、Al3〜7wt%
及びSn1.5〜3.5wt%からなるものが好まし
く、特に、Ti91〜94wt%、Al4〜6wt%及
びSn2〜3wt%からなるものが好ましい。一方、上
記Ti−Al−Zr系合金としては、Ti90〜96w
t%、Al3〜7wt%及びZr1〜3wt%からなる
ものが好ましく、特に、Ti91.5〜94.5wt
%、Al4〜6wt%及びZr1.5〜2.5wt%か
らなるものが好ましい。
【0019】また、上記4元系のTi合金としては、例
えば、Ti−Al−Sn−Zr系合金が好ましく用いら
れる。上記Ti−Al−Sn−Zr系合金としては、T
i84.5〜94.5wt%、Al3〜8wt%、Sn
1.5〜3.5wt%及びZr1〜4wt%からなるも
のが好ましく、特に、Ti87〜91.5wt%、Al
5〜7wt%、Sn2〜3wt%及びZr1.5〜3w
t%からなるものが好ましい。
えば、Ti−Al−Sn−Zr系合金が好ましく用いら
れる。上記Ti−Al−Sn−Zr系合金としては、T
i84.5〜94.5wt%、Al3〜8wt%、Sn
1.5〜3.5wt%及びZr1〜4wt%からなるも
のが好ましく、特に、Ti87〜91.5wt%、Al
5〜7wt%、Sn2〜3wt%及びZr1.5〜3w
t%からなるものが好ましい。
【0020】上記Ti合金には、種々の特性を高めるた
めに、少量の非金属元素、例えば、炭素、酸素又は窒素
等を添加してもよい。
めに、少量の非金属元素、例えば、炭素、酸素又は窒素
等を添加してもよい。
【0021】上記Ti合金下地層の厚さに特に制限はな
いが、30〜140nmであることが好ましい。
いが、30〜140nmであることが好ましい。
【0022】上記Ti合金下地層の形成方法に特に制限
はなく、従来公知の薄膜形成手段を用いることができ
る。好ましい薄膜形成手段としては、PVDが挙げら
れ、特に好ましい薄膜形成手段はスパッタリングであ
る。
はなく、従来公知の薄膜形成手段を用いることができ
る。好ましい薄膜形成手段としては、PVDが挙げら
れ、特に好ましい薄膜形成手段はスパッタリングであ
る。
【0023】上記下地層は、上記Ti合金下地層と、他
の層とから成ることが好ましい。つまり、上記下地層は
二以上の層から成り、そのうちの少なくとも一層は上記
Ti合金下地層であることが好ましい。上記下地層が二
以上の層から成ることによって、保磁力が向上し、S/
Nが向上し、しかもビットシフトが減少するので好まし
い。
の層とから成ることが好ましい。つまり、上記下地層は
二以上の層から成り、そのうちの少なくとも一層は上記
Ti合金下地層であることが好ましい。上記下地層が二
以上の層から成ることによって、保磁力が向上し、S/
Nが向上し、しかもビットシフトが減少するので好まし
い。
【0024】上記他の層として好ましいものには、Cr
又はCr合金を含む層がある。特にCr又はCr合金が
体心立方構造であることが好ましい。上記Cr又はCr
合金を含む層を用いることによって、上記非磁性基板と
上記磁性層との密着性が一層向上する。上記Cr合金と
しては、例えば、Cr−V(Cr60〜95wt%、V
5〜40wt%)やCr−Mn(Cr65〜95wt
%、Mn5〜35wt%)等が挙げられる。
又はCr合金を含む層がある。特にCr又はCr合金が
体心立方構造であることが好ましい。上記Cr又はCr
合金を含む層を用いることによって、上記非磁性基板と
上記磁性層との密着性が一層向上する。上記Cr合金と
しては、例えば、Cr−V(Cr60〜95wt%、V
5〜40wt%)やCr−Mn(Cr65〜95wt
%、Mn5〜35wt%)等が挙げられる。
【0025】上記Cr又はCr合金を含む層の厚さに特
に制限はないが、30〜70nmであることが好まし
い。
に制限はないが、30〜70nmであることが好まし
い。
【0026】上記Cr又はCr合金を含む層は、上記T
i合金下地層の形成方法と同様の方法により形成するこ
とができる。
i合金下地層の形成方法と同様の方法により形成するこ
とができる。
【0027】本発明の磁気記録媒体において、上記Ti
合金下地層は、上記非磁性基板に接して設けられる。ま
た、上記下地層は、好ましくは、上記Ti合金下地層か
らなる第一の下地層と、該第一の下地層上に設けられた
Cr又はCr合金を含む第二の下地層とを有する。Cr
又はCr合金を含む層は上記磁性層との密着性が良好な
ので、下地層として好適であるが、上記Cr又はCr合
金を含む層を単独で下地層として用いると、Cr(11
0)が上記非磁性基板面と平行に存在する割合がかなり
少なくなるため、上記磁性層のCo(100)面が上記
非磁性基板面と平行に配向しにくく、磁気特性の向上が
見られない。上記Cr又はCr合金を含む層の厚さをか
なり厚くすると、磁気特性の向上は見られるが、結晶粒
の大きさが大きくなり、媒体ノイズの上昇が見られ、S
/N、ビットシフトの劣化の原因となる。従って、上記
Ti合金下地層を上記Cr又はCr合金を含む層と上記
非磁性基板との間に介在せしめると、Cr(110)及
びCo(100)が上記非磁性基板面に平行に配向しや
すくなり、特に好ましい。
合金下地層は、上記非磁性基板に接して設けられる。ま
た、上記下地層は、好ましくは、上記Ti合金下地層か
らなる第一の下地層と、該第一の下地層上に設けられた
Cr又はCr合金を含む第二の下地層とを有する。Cr
又はCr合金を含む層は上記磁性層との密着性が良好な
ので、下地層として好適であるが、上記Cr又はCr合
金を含む層を単独で下地層として用いると、Cr(11
0)が上記非磁性基板面と平行に存在する割合がかなり
少なくなるため、上記磁性層のCo(100)面が上記
非磁性基板面と平行に配向しにくく、磁気特性の向上が
見られない。上記Cr又はCr合金を含む層の厚さをか
なり厚くすると、磁気特性の向上は見られるが、結晶粒
の大きさが大きくなり、媒体ノイズの上昇が見られ、S
/N、ビットシフトの劣化の原因となる。従って、上記
Ti合金下地層を上記Cr又はCr合金を含む層と上記
非磁性基板との間に介在せしめると、Cr(110)及
びCo(100)が上記非磁性基板面に平行に配向しや
すくなり、特に好ましい。
【0028】本発明においては、上記磁性層上に、該磁
性層を保護するための保護層を設けたり、更には、該保
護層上に表面の摩擦係数を低減するための潤滑剤層を設
けることが好ましい。以下、これら保護層及び潤滑剤層
について説明する。
性層を保護するための保護層を設けたり、更には、該保
護層上に表面の摩擦係数を低減するための潤滑剤層を設
けることが好ましい。以下、これら保護層及び潤滑剤層
について説明する。
【0029】上記保護層としては、耐磨耗性の高い材料
から形成することが好ましい。例えば、特開昭53−7
6013号公報や特公昭55−29500号公報に記載
されているようなポリ珪酸やSiO2 から成る保護層を
用いることができる。また、特開昭62−97123号
公報に記載されているようなSiCから成る保護層を用
いることもできる。
から形成することが好ましい。例えば、特開昭53−7
6013号公報や特公昭55−29500号公報に記載
されているようなポリ珪酸やSiO2 から成る保護層を
用いることができる。また、特開昭62−97123号
公報に記載されているようなSiCから成る保護層を用
いることもできる。
【0030】特に好ましい保護層は、特開平6−258
40号公報に記載されているようなガラス状炭素又は水
素化されたガラス状炭素から成る保護層;特開平5−2
17156号公報に記載されているようなガラス状炭素
及びケイ素の複合材料から成る保護層;特開平6−11
9639号公報に記載されているようなガラス状炭素、
ケイ素及び酸素の複合材料から成る保護層;特開平5−
225555号公報及び特開平5−225557号公報
に記載されているようなガラス状炭素を含む複数の層か
ら成る保護層;特開平5−282661号公報、特開平
6−203367号公報、特開平6−251358号公
報及び特開平6−251359号公報に記載されている
ようなガラス状炭素と炭化物形成能を有する元素とから
成る保護層;並びに特開平2−40129号公報に記載
されているような窒化ホウ素から成る保護層等が挙げら
れる。
40号公報に記載されているようなガラス状炭素又は水
素化されたガラス状炭素から成る保護層;特開平5−2
17156号公報に記載されているようなガラス状炭素
及びケイ素の複合材料から成る保護層;特開平6−11
9639号公報に記載されているようなガラス状炭素、
ケイ素及び酸素の複合材料から成る保護層;特開平5−
225555号公報及び特開平5−225557号公報
に記載されているようなガラス状炭素を含む複数の層か
ら成る保護層;特開平5−282661号公報、特開平
6−203367号公報、特開平6−251358号公
報及び特開平6−251359号公報に記載されている
ようなガラス状炭素と炭化物形成能を有する元素とから
成る保護層;並びに特開平2−40129号公報に記載
されているような窒化ホウ素から成る保護層等が挙げら
れる。
【0031】上記保護層の形成方法に特に制限はなく、
例えば、上記下地層の形成方法と同様の方法により形成
することができる。
例えば、上記下地層の形成方法と同様の方法により形成
することができる。
【0032】上記保護層の厚さは、5〜25nmである
ことが好ましいが、かかる範囲には限定されない。
ことが好ましいが、かかる範囲には限定されない。
【0033】次に上記潤滑剤層について説明する。上記
潤滑剤層としては、フッ素系重合体から成る潤滑剤層が
好ましい。かかるフッ素系重合体から成る潤滑剤層は、
特開平4−186524号公報に記載されているように
フッ化炭素系化合物(例えば、ヘキサフルオロプロペ
ン)をレーザー光を用いた表面重合法により形成した
り、フッ化炭素系化合物(例えば、パーフルオロポリエ
ーテル)をディップコーティングして形成することがで
きる。また、特開平6−322011号公報に記載され
ているようにフッ素置換オレフィンガスにレーザー光を
照射して、フッ素系重合体から成る潤滑剤層を形成する
こともできる。
潤滑剤層としては、フッ素系重合体から成る潤滑剤層が
好ましい。かかるフッ素系重合体から成る潤滑剤層は、
特開平4−186524号公報に記載されているように
フッ化炭素系化合物(例えば、ヘキサフルオロプロペ
ン)をレーザー光を用いた表面重合法により形成した
り、フッ化炭素系化合物(例えば、パーフルオロポリエ
ーテル)をディップコーティングして形成することがで
きる。また、特開平6−322011号公報に記載され
ているようにフッ素置換オレフィンガスにレーザー光を
照射して、フッ素系重合体から成る潤滑剤層を形成する
こともできる。
【0034】上記潤滑剤層は、0.2〜5nmであるこ
とが好ましいが、かかる範囲に限定されない。
とが好ましいが、かかる範囲に限定されない。
【0035】本発明において特に好ましくは、上記潤滑
剤層は、気相重合により得られた重合体により形成され
ており、且つ上記保護層上に固着された固定層と該固定
層上に形成されたフリー層とからなる。この場合、上記
潤滑剤層は、フッ化炭素系化合物と酸素との気相重合に
より形成されることが好ましい。上記フッ化炭素系化合
物は、下記一般式(I)〜(III)で表される化合物から
成る群から選択されることが好ましい。
剤層は、気相重合により得られた重合体により形成され
ており、且つ上記保護層上に固着された固定層と該固定
層上に形成されたフリー層とからなる。この場合、上記
潤滑剤層は、フッ化炭素系化合物と酸素との気相重合に
より形成されることが好ましい。上記フッ化炭素系化合
物は、下記一般式(I)〜(III)で表される化合物から
成る群から選択されることが好ましい。
【0036】CF2 =CFRf 1 ・・・・(I) (式中、Rf 1 は、フッ素原子、パーフルオロアルキル
基、パーフルオロアルケニル基、部分フッ素化アルキル
基、部分フッ素化アルケニル基、パーフルオロアリール
基又は部分フッ素化アリール基を示す) CF2 =C(Rf 2)(Rf 3)・・・・(II) (式中、Rf 2 及びRf 3 は、同一の又は異なる水素原
子、フッ素原子、パーフルオロアルキル基、パーフルオ
ロアルケニル基、部分フッ素化アルキル基、部分フッ素
化アルケニル基、パーフルオロアリール基又は部分フッ
素化アリール基を示す) CF2 =CFO(Rf 4)・・・・(III) (式中、Rf 4 は、フッ素原子、パーフルオロアルキル
基、パーフルオロアルケニル基、部分フッ素化アルキル
基、部分フッ素化アルケニル基、パーフルオロアリール
基、部分フッ素化アリール基又はパーフルオロアルコキ
シアルキル基を示す)
基、パーフルオロアルケニル基、部分フッ素化アルキル
基、部分フッ素化アルケニル基、パーフルオロアリール
基又は部分フッ素化アリール基を示す) CF2 =C(Rf 2)(Rf 3)・・・・(II) (式中、Rf 2 及びRf 3 は、同一の又は異なる水素原
子、フッ素原子、パーフルオロアルキル基、パーフルオ
ロアルケニル基、部分フッ素化アルキル基、部分フッ素
化アルケニル基、パーフルオロアリール基又は部分フッ
素化アリール基を示す) CF2 =CFO(Rf 4)・・・・(III) (式中、Rf 4 は、フッ素原子、パーフルオロアルキル
基、パーフルオロアルケニル基、部分フッ素化アルキル
基、部分フッ素化アルケニル基、パーフルオロアリール
基、部分フッ素化アリール基又はパーフルオロアルコキ
シアルキル基を示す)
【0037】上記フッ化炭素系化合物と酸素との気相重
合により得られた重合体は、主として−(CF2 O)−
の構造単位を有する重合体であり、その分子量は、好ま
しくは1500〜30000である。
合により得られた重合体は、主として−(CF2 O)−
の構造単位を有する重合体であり、その分子量は、好ま
しくは1500〜30000である。
【0038】上記重合体の構造は必ずしも明確ではない
が、例えば、下記構造式で示される重合体等が推定され
る。 X-(CF2 O) l -(CF2 CF2 CF2 O) m -(CF(
CF3)CFO) n X' 〔ここで、l、m及びnは、正の整数を示し(但し、
l》m、l》n)、X及びX’は、同一の又は異なるア
ルコール、エーテル結合、エステル結合又はウレタン結
合等を含む末端部を示す。〕 上記重合体における上記−(CF2 O)−の構造単位の
含有率は、全構造単位中70%以上であることが好まし
く、例えば、上記構造式で表される重合体においては
〔l/(l+m+n)〕×100が70%以上であるこ
とが好ましい。
が、例えば、下記構造式で示される重合体等が推定され
る。 X-(CF2 O) l -(CF2 CF2 CF2 O) m -(CF(
CF3)CFO) n X' 〔ここで、l、m及びnは、正の整数を示し(但し、
l》m、l》n)、X及びX’は、同一の又は異なるア
ルコール、エーテル結合、エステル結合又はウレタン結
合等を含む末端部を示す。〕 上記重合体における上記−(CF2 O)−の構造単位の
含有率は、全構造単位中70%以上であることが好まし
く、例えば、上記構造式で表される重合体においては
〔l/(l+m+n)〕×100が70%以上であるこ
とが好ましい。
【0039】なお、上記固定層とは、上記保護層に化学
的又は物理的に強固に固着されている層を意味し、例え
ば商品名「フロン113」等のフッ素系溶媒を用いて洗
浄しても洗い流されない層のことをいう。一方、上記フ
リー層とは、上記フッ素系溶媒を用いて洗浄した場合に
洗い流されてしまう層のことをいう。
的又は物理的に強固に固着されている層を意味し、例え
ば商品名「フロン113」等のフッ素系溶媒を用いて洗
浄しても洗い流されない層のことをいう。一方、上記フ
リー層とは、上記フッ素系溶媒を用いて洗浄した場合に
洗い流されてしまう層のことをいう。
【0040】上記潤滑剤層が、上記固定層と上記フリー
層とから成る場合、上記固定層の厚さは、0.5〜3n
mであることが好ましく、上記フリー層の厚さは0.2
〜8nmであることが好ましいが、かかる範囲に限定さ
れない。
層とから成る場合、上記固定層の厚さは、0.5〜3n
mであることが好ましく、上記フリー層の厚さは0.2
〜8nmであることが好ましいが、かかる範囲に限定さ
れない。
【0041】上記気相重合は真空条件下で行い、上記フ
ッ化炭素系化合物と酸素とを重合させて潤滑剤層を形成
する第1の重合工程と、水蒸気を導入した後、真空条件
下で気相重合を行い、上記フッ化炭素系化合物と酸素と
を重合させて潤滑剤層を形成する第2の重合工程とを、
順次行うことが好ましい。この際、上記の水蒸気の導入
を、上記の第1の重合工程の終了後、該第1の重合工程
における真空条件を大気圧条件下に戻すことにより行う
ことが特に好ましい。
ッ化炭素系化合物と酸素とを重合させて潤滑剤層を形成
する第1の重合工程と、水蒸気を導入した後、真空条件
下で気相重合を行い、上記フッ化炭素系化合物と酸素と
を重合させて潤滑剤層を形成する第2の重合工程とを、
順次行うことが好ましい。この際、上記の水蒸気の導入
を、上記の第1の重合工程の終了後、該第1の重合工程
における真空条件を大気圧条件下に戻すことにより行う
ことが特に好ましい。
【0042】上記気相重合とは、上記フッ化炭素系化合
物と上記酸素とを気相にガス状態で保持した系で重合を
行い、重合反応を気相のみで生ぜしめる重合方法を意味
する。重合に際して採用することができる手法として
は、例えば、プラズマ重合や光化学的気相成長法(以
下、「CVD」という)等のCVDを採用することがで
きるが、本発明においては、装置・設備が簡単なもので
済む点から光CVDが好ましく採用される。
物と上記酸素とを気相にガス状態で保持した系で重合を
行い、重合反応を気相のみで生ぜしめる重合方法を意味
する。重合に際して採用することができる手法として
は、例えば、プラズマ重合や光化学的気相成長法(以
下、「CVD」という)等のCVDを採用することがで
きるが、本発明においては、装置・設備が簡単なもので
済む点から光CVDが好ましく採用される。
【0043】上記の第1及び第2の重合工程について、
図2を参照して説明する。ここで図2は、上記潤滑剤層
を形成する際に用いることのできる光反応用のチャンバ
ーを示す模式図である。図2に示す光反応用のチャンバ
ー11は、その上方の左右両側面に設けられたレーザ光
を透過するレーザ透過窓12と、下部に設けられた磁気
記録媒体としての磁気ディスク13(支持体上に上記下
地層、上記磁性層及び上記保護層が設けられたもの)を
一定間隔をおいて立設させることができる媒体設置部材
14と、上記チャンバー11の上部に設けられたチャン
バー内部の減圧及び大気解放を行うためのバルブ15と
を有する。
図2を参照して説明する。ここで図2は、上記潤滑剤層
を形成する際に用いることのできる光反応用のチャンバ
ーを示す模式図である。図2に示す光反応用のチャンバ
ー11は、その上方の左右両側面に設けられたレーザ光
を透過するレーザ透過窓12と、下部に設けられた磁気
記録媒体としての磁気ディスク13(支持体上に上記下
地層、上記磁性層及び上記保護層が設けられたもの)を
一定間隔をおいて立設させることができる媒体設置部材
14と、上記チャンバー11の上部に設けられたチャン
バー内部の減圧及び大気解放を行うためのバルブ15と
を有する。
【0044】そして、上記の第1の重合工程に際して
は、先ず、上記バルブ15を真空ポンプ(図示せず)に
接続して、一旦、チャンバー11内を減圧して真空(例
えば、1×10- 5 〜1Torr)にした後、上記フッ
化炭素系化合物及び酸素を導入して後述する真空条件と
する。次に、エキシマレーザ光等を磁気ディスク13上
部とチャンバー天井との間の中央を透過し且つ該磁気デ
ィスク13には当たらないように、図2に示す矢印方向
に照射する。上記真空条件とは、真空状態のチャンバー
11内に上記フッ化炭素系化合物と酸素とを導入した状
態を意味し、この状態におけるチャンバー11内の圧力
は、5〜200Torrとすることが好ましい。また、
上記潤滑剤層が、磁気ディスク13の全面にわたって均
一に形成されるようにするために、上記媒体設置部材1
4は、各磁気ディスク13をその円周方向に向けて回転
させることができるようになされている。なお、上記の
第1の重合工程は、数回繰り返されてもよい。
は、先ず、上記バルブ15を真空ポンプ(図示せず)に
接続して、一旦、チャンバー11内を減圧して真空(例
えば、1×10- 5 〜1Torr)にした後、上記フッ
化炭素系化合物及び酸素を導入して後述する真空条件と
する。次に、エキシマレーザ光等を磁気ディスク13上
部とチャンバー天井との間の中央を透過し且つ該磁気デ
ィスク13には当たらないように、図2に示す矢印方向
に照射する。上記真空条件とは、真空状態のチャンバー
11内に上記フッ化炭素系化合物と酸素とを導入した状
態を意味し、この状態におけるチャンバー11内の圧力
は、5〜200Torrとすることが好ましい。また、
上記潤滑剤層が、磁気ディスク13の全面にわたって均
一に形成されるようにするために、上記媒体設置部材1
4は、各磁気ディスク13をその円周方向に向けて回転
させることができるようになされている。なお、上記の
第1の重合工程は、数回繰り返されてもよい。
【0045】次いで、上記の第2の重合工程に際して
は、上記の第1の重合工程の終了後、上記バルブ15を
大気開放して、該第1の重合工程における上記真空条件
を大気圧条件に戻して、チャンバー11内に水蒸気を導
入した後、上記の第1の重合工程と同様に、減圧して真
空にした後、上記フッ化炭素系化合物及び酸素を導入し
て上記真空条件とし、エキシマレーザー光等を照射す
る。ここで、第2の重合工程における「真空条件」も、
上記の第1の重合工程における「真空条件」と同じであ
る。
は、上記の第1の重合工程の終了後、上記バルブ15を
大気開放して、該第1の重合工程における上記真空条件
を大気圧条件に戻して、チャンバー11内に水蒸気を導
入した後、上記の第1の重合工程と同様に、減圧して真
空にした後、上記フッ化炭素系化合物及び酸素を導入し
て上記真空条件とし、エキシマレーザー光等を照射す
る。ここで、第2の重合工程における「真空条件」も、
上記の第1の重合工程における「真空条件」と同じであ
る。
【0046】また、本発明において、上記の水蒸気の導
入は、上述の如く、上記チャンバー11を大気圧条件と
することにより大気を導入して行うことが好ましい。こ
の際導入される該大気の相対湿度は、30〜90%であ
ることが好ましく、40〜80%であることが更に好ま
しい。なお、上記の第2の重合工程も、数回繰り返され
てもよい。更に、上記の第2の重合工程の後に、再度上
記の第1の重合工程を行うこともできる。
入は、上述の如く、上記チャンバー11を大気圧条件と
することにより大気を導入して行うことが好ましい。こ
の際導入される該大気の相対湿度は、30〜90%であ
ることが好ましく、40〜80%であることが更に好ま
しい。なお、上記の第2の重合工程も、数回繰り返され
てもよい。更に、上記の第2の重合工程の後に、再度上
記の第1の重合工程を行うこともできる。
【0047】なお、上記の説明において、特に詳述しな
かった点については、従来公知の磁気記録媒体の製造方
法と同様の方法と特に制限なく用いることができる。
かった点については、従来公知の磁気記録媒体の製造方
法と同様の方法と特に制限なく用いることができる。
【0048】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に詳細に説
明する。なお、かかる実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。
明する。なお、かかる実施例は、本発明の範囲を限定す
るものではない。
【0049】〔実施例1〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。ここで、図1は、本発明の磁気記録媒体
の一例としての磁気ディスクを示す概略断面図である。
クを製造した。ここで、図1は、本発明の磁気記録媒体
の一例としての磁気ディスクを示す概略断面図である。
【0050】まず、ガラス状炭素からなる基板1の表面
をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティン
グ社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5k
g/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転数
50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理を
行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最大
高さRpを9nmにした。
をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティン
グ社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5k
g/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転数
50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理を
行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最大
高さRpを9nmにした。
【0051】次に、Ti−5Al−2.5Sn製のター
ゲット(Ti:92.5wt%、Al:5wt%、S
n:2.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された上記基板1のテク
スチャ表面上にTi−5Al−2.5Snから成る厚さ
70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mT
orrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタ
リングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)
から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引
き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
ゲット(Ti:92.5wt%、Al:5wt%、S
n:2.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された上記基板1のテク
スチャ表面上にTi−5Al−2.5Snから成る厚さ
70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mT
orrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタ
リングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)
から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引
き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
【0052】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、炭
素保護層5上に固定層及びフリー層から成る潤滑剤層6
を以下の操作により形成した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、炭
素保護層5上に固定層及びフリー層から成る潤滑剤層6
を以下の操作により形成した。
【0053】即ち、上記炭素保護層5が形成された基板
1を、CVD装置である図2に示す光反応用のチャンバ
ー11内に所定の間隔を設けて図2に示すように並列配
置し、チャンバー11内を5×10-2Torrに排気し
た後、分圧が10Torrのヘキサフルオロプロペン
(CF3 CF=CF2)と分圧が60Torrの酸素とを
導入し、ArFエキシマレーザ(波長193nm)から
のレーザ光(パワー150mJ、繰り返し速度2Hz)
を12.5分間かけて1500パルス照射し、第1の重
合工程を1度行った。
1を、CVD装置である図2に示す光反応用のチャンバ
ー11内に所定の間隔を設けて図2に示すように並列配
置し、チャンバー11内を5×10-2Torrに排気し
た後、分圧が10Torrのヘキサフルオロプロペン
(CF3 CF=CF2)と分圧が60Torrの酸素とを
導入し、ArFエキシマレーザ(波長193nm)から
のレーザ光(パワー150mJ、繰り返し速度2Hz)
を12.5分間かけて1500パルス照射し、第1の重
合工程を1度行った。
【0054】次いで、チャンバー11をリークして湿度
60%の大気を導入し、大気圧条件にした。この後、再
び、チャンバー11内を5×10-2Torrに排気した
後、分圧が10Torrのヘキサフルオロプロペンと分
圧が60Torrの酸素とを導入し、上記レーザを1
2.5分間かけて1500パルス照射し、第2の重合工
程を1度行った。その結果、上記炭素保護層上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層を設けた。なお、上記レーザは上
記基板1に直接照射されないよう、図2に示す矢印方向
に向けて照射した。また、上記光CVDに際して、上記
基板1の温度は室温(22℃)とした。このようにし
て、上記炭素保護層5の表面に化学結合により重合体分
子が固着されてなる固定層(1.7nm)と、該固定層
上に形成されたフリー層(0.8nm)とから成る潤滑
剤層6を形成した。
60%の大気を導入し、大気圧条件にした。この後、再
び、チャンバー11内を5×10-2Torrに排気した
後、分圧が10Torrのヘキサフルオロプロペンと分
圧が60Torrの酸素とを導入し、上記レーザを1
2.5分間かけて1500パルス照射し、第2の重合工
程を1度行った。その結果、上記炭素保護層上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層を設けた。なお、上記レーザは上
記基板1に直接照射されないよう、図2に示す矢印方向
に向けて照射した。また、上記光CVDに際して、上記
基板1の温度は室温(22℃)とした。このようにし
て、上記炭素保護層5の表面に化学結合により重合体分
子が固着されてなる固定層(1.7nm)と、該固定層
上に形成されたフリー層(0.8nm)とから成る潤滑
剤層6を形成した。
【0055】〔実施例2〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
【0056】次に、Ti−3Al−1.5Sn製のター
ゲット(Ti:95.5wt%、Al:3wt%、S
n:1.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された上記基板1のテク
スチャ表面上にTi−3Al−1.5Snから成る厚さ
70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mT
orrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタ
リングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)
から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引
き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
ゲット(Ti:95.5wt%、Al:3wt%、S
n:1.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された上記基板1のテク
スチャ表面上にTi−3Al−1.5Snから成る厚さ
70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mT
orrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタ
リングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)
から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引
き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
【0057】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0058】〔実施例3〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
【0059】次に、Ti−5Al−3Sn製のターゲッ
ト(Ti:92wt%、Al:5wt%、Sn:3wt
%;六方最密構造)を用い、かつ、3mTorrのAr
ガス雰囲気下でDC放電によるスパッタリングを行い、
240℃に加熱された上記基板1のテクスチャ表面上に
Ti−5Al−3Snから成る厚さ70nmの第一の下
地層2を形成した。次いで、3mTorrのArガス雰
囲気下で、DC放電によるスパッタリングにより第一の
下地層2上にCr(体心立方構造)から成る厚さ50n
mの第二の下地層3を形成した。引き続き、第二の下地
層3上に、CoCrPt(Co:62.0wt%、C
r:6.6wt%、Pt:31.4wt%)から成る厚
さ43nmの磁性層4を形成した。
ト(Ti:92wt%、Al:5wt%、Sn:3wt
%;六方最密構造)を用い、かつ、3mTorrのAr
ガス雰囲気下でDC放電によるスパッタリングを行い、
240℃に加熱された上記基板1のテクスチャ表面上に
Ti−5Al−3Snから成る厚さ70nmの第一の下
地層2を形成した。次いで、3mTorrのArガス雰
囲気下で、DC放電によるスパッタリングにより第一の
下地層2上にCr(体心立方構造)から成る厚さ50n
mの第二の下地層3を形成した。引き続き、第二の下地
層3上に、CoCrPt(Co:62.0wt%、C
r:6.6wt%、Pt:31.4wt%)から成る厚
さ43nmの磁性層4を形成した。
【0060】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0061】〔実施例4〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
【0062】次に、Ti−6Al−2Sn−2Zr製の
ターゲット(Ti:92wt%、Al:6wt%、S
n:2wt%、Zr:2wt%;六方最密構造)を用
い、かつ、3mTorrのArガス雰囲気下でDC放電
によるスパッタリングを行い、240℃に加熱された上
記基板1のテクスチャ表面上にTi−6Al−2Sn−
2Zrから成る厚さ70nmの第一の下地層2を形成し
た。次いで、3mTorrのArガス雰囲気下で、DC
放電によるスパッタリングにより第一の下地層2上にC
r(体心立方構造)から成る厚さ50nmの第二の下地
層3を形成した。引き続き、第二の下地層3上に、Co
CrPt(Co:62.0wt%、Cr:6.6wt
%、Pt:31.4wt%)から成る厚さ43nmの磁
性層4を形成した。
ターゲット(Ti:92wt%、Al:6wt%、S
n:2wt%、Zr:2wt%;六方最密構造)を用
い、かつ、3mTorrのArガス雰囲気下でDC放電
によるスパッタリングを行い、240℃に加熱された上
記基板1のテクスチャ表面上にTi−6Al−2Sn−
2Zrから成る厚さ70nmの第一の下地層2を形成し
た。次いで、3mTorrのArガス雰囲気下で、DC
放電によるスパッタリングにより第一の下地層2上にC
r(体心立方構造)から成る厚さ50nmの第二の下地
層3を形成した。引き続き、第二の下地層3上に、Co
CrPt(Co:62.0wt%、Cr:6.6wt
%、Pt:31.4wt%)から成る厚さ43nmの磁
性層4を形成した。
【0063】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0064】〔実施例5〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
【0065】次に、Ti−5Al−2Zr製のターゲッ
ト(Ti:93wt%、Al:5wt%、Zr:2wt
%;六方最密構造)を用い、かつ、3mTorrのAr
ガス雰囲気下でDC放電によるスパッタリングを行い、
240℃に加熱された上記基板1のテクスチャ表面上に
Ti−5Al−2Zrから成る厚さ70nmの第一の下
地層2を形成した。次いで、3mTorrのArガス雰
囲気下で、DC放電によるスパッタリングにより第一の
下地層2上にCr(体心立方構造)から成る厚さ50n
mの第二の下地層3を形成した。引き続き、第二の下地
層3上に、CoCrPt(Co:62.0wt%、C
r:6.6wt%、Pt:31.4wt%)から成る厚
さ43nmの磁性層4を形成した。
ト(Ti:93wt%、Al:5wt%、Zr:2wt
%;六方最密構造)を用い、かつ、3mTorrのAr
ガス雰囲気下でDC放電によるスパッタリングを行い、
240℃に加熱された上記基板1のテクスチャ表面上に
Ti−5Al−2Zrから成る厚さ70nmの第一の下
地層2を形成した。次いで、3mTorrのArガス雰
囲気下で、DC放電によるスパッタリングにより第一の
下地層2上にCr(体心立方構造)から成る厚さ50n
mの第二の下地層3を形成した。引き続き、第二の下地
層3上に、CoCrPt(Co:62.0wt%、C
r:6.6wt%、Pt:31.4wt%)から成る厚
さ43nmの磁性層4を形成した。
【0066】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0067】〔実施例6〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、Ti−5Al−2.5Sn製のタ
ーゲット(Ti:92.5wt%、Al:5wt%、S
n:2.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された強化ガラスからな
る基板1上にTi−5Al−2.5Snから成る厚さ7
0nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mTo
rrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタリ
ングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)か
ら成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引き
続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
クを製造した。まず、Ti−5Al−2.5Sn製のタ
ーゲット(Ti:92.5wt%、Al:5wt%、S
n:2.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された強化ガラスからな
る基板1上にTi−5Al−2.5Snから成る厚さ7
0nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mTo
rrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタリ
ングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)か
ら成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引き
続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
【0068】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0069】〔実施例7〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
クを製造した。まず、ガラス状炭素からなる基板1の表
面をテススチャー処理した。即ち、日本ミクロコーティ
ング社製#6000の研磨テープを用い、加工圧1.5
kg/cm2 、テープ振動300往復/分、ワーク回転
数50rpm、加工時間20秒でテープテクスチャ処理
を行い中心線平均粗さRaを2.5nmにし、中心線最
大高さRpを9nmにした。
【0070】次に、Ti−5Al−2.5Sn製のター
ゲット(Ti:92.5wt%、Al:5wt%、S
n:2.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された上記基板1のテク
スチャ表面上にTi−5Al−2.5Snから成る厚さ
70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mT
orrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタ
リングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)
から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引
き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
ゲット(Ti:92.5wt%、Al:5wt%、S
n:2.5wt%;六方最密構造)を用い、かつ、3m
TorrのArガス雰囲気下でDC放電によるスパッタ
リングを行い、240℃に加熱された上記基板1のテク
スチャ表面上にTi−5Al−2.5Snから成る厚さ
70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3mT
orrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッタ
リングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構造)
から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成した。引
き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(Co:6
2.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4w
t%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成した。
【0071】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、上
記炭素保護層上にディップコータによりモンテジソン社
のパーフルオロポリエーテル系潤滑剤フォンブリンZ0
3(商品名)を塗布し厚さ2.5nmの潤滑剤層を形成
し、目的の磁気ディスクを製造した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、上
記炭素保護層上にディップコータによりモンテジソン社
のパーフルオロポリエーテル系潤滑剤フォンブリンZ0
3(商品名)を塗布し厚さ2.5nmの潤滑剤層を形成
し、目的の磁気ディスクを製造した。
【0072】〔比較例1〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、Ti製のターゲット(六方最密構
造)を用い、かつ、3mTorrのArガス雰囲気下で
DC放電によるスパッタリングを行い、240℃に加熱
されたガラス状炭素からなる基板1上にTiから成る厚
さ70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3m
TorrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッ
タリングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構
造)から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成し
た。引き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(C
o:62.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:3
1.4wt%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成
した。
クを製造した。まず、Ti製のターゲット(六方最密構
造)を用い、かつ、3mTorrのArガス雰囲気下で
DC放電によるスパッタリングを行い、240℃に加熱
されたガラス状炭素からなる基板1上にTiから成る厚
さ70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3m
TorrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッ
タリングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構
造)から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成し
た。引き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(C
o:62.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:3
1.4wt%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成
した。
【0073】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0074】〔比較例2〕図1に示す構造の磁気ディス
クを製造した。まず、Cu製のターゲット(面心立方構
造)を用い、かつ、3mTorrのArガス雰囲気下で
DC放電によるスパッタリングを行い、240℃に加熱
されたガラス状炭素からなる基板1上にCuから成る厚
さ70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3m
TorrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッ
タリングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構
造)から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成し
た。引き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(C
o:62.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:3
1.4wt%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成
した。
クを製造した。まず、Cu製のターゲット(面心立方構
造)を用い、かつ、3mTorrのArガス雰囲気下で
DC放電によるスパッタリングを行い、240℃に加熱
されたガラス状炭素からなる基板1上にCuから成る厚
さ70nmの第一の下地層2を形成した。次いで、3m
TorrのArガス雰囲気下で、DC放電によるスパッ
タリングにより第一の下地層2上にCr(体心立方構
造)から成る厚さ50nmの第二の下地層3を形成し
た。引き続き、第二の下地層3上に、CoCrPt(C
o:62.0wt%、Cr:6.6wt%、Pt:3
1.4wt%)から成る厚さ43nmの磁性層4を形成
した。
【0075】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、磁性層4上
に厚さ15nmの炭素保護層5を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0076】〔比較例3〕まず、Cr製のターゲット
(体心立方構造)を用い、かつ、3mTorrのArガ
ス雰囲気下でDC放電によるスパッタリングを行い、2
40℃に加熱されたガラス状炭素からなる基板1上にC
rから成る厚さ70nmの下地層を形成した。引き続
き、上記下地層上に、CoCrPt(Co:62.0w
t%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4wt%)か
ら成る厚さ43nmの磁性層を形成した。
(体心立方構造)を用い、かつ、3mTorrのArガ
ス雰囲気下でDC放電によるスパッタリングを行い、2
40℃に加熱されたガラス状炭素からなる基板1上にC
rから成る厚さ70nmの下地層を形成した。引き続
き、上記下地層上に、CoCrPt(Co:62.0w
t%、Cr:6.6wt%、Pt:31.4wt%)か
ら成る厚さ43nmの磁性層を形成した。
【0077】次いで、Ar/CH4 (9.5mTorr
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、上記磁性層
上に厚さ15nmの炭素保護層を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
/0.5mTorr)ガス雰囲気下で、東ソー製の炭素
ターゲットを用いてスパッタリングを行い、上記磁性層
上に厚さ15nmの炭素保護層を形成した。最後に、実
施例1と同様の操作により、上記炭素保護層5上に厚さ
2.5nmの潤滑剤層6(固定層:1.7nm、フリー
層:0.8nm)を形成し、目的の磁気ディスクを製造
した。
【0078】実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた
磁気ディスクについて、層の密着性、耐環境特性、静磁
気特性、電磁変換特性及びCSS(コンタクト・スター
ト・ストップ)耐久性を以下の方法にて測定した。その
結果を表1に示す。
磁気ディスクについて、層の密着性、耐環境特性、静磁
気特性、電磁変換特性及びCSS(コンタクト・スター
ト・ストップ)耐久性を以下の方法にて測定した。その
結果を表1に示す。
【0079】〔密着性〕磁気ディスクの表面に3mm四
方の傷をつけ、スコッチテープにより引き剥がし試験を
行った。
方の傷をつけ、スコッチテープにより引き剥がし試験を
行った。
【0080】〔耐環境特性〕磁気ディスクを60℃80
%RHの環境に9週間放置した後の、1ビットエラーを
測定した。
%RHの環境に9週間放置した後の、1ビットエラーを
測定した。
【0081】〔静磁気特性〕磁気ディスクの保磁力を測
定した。
定した。
【0082】〔電磁変換特性〕グライドハイト(GH
T)評価で1.5マイクロインチの浮上高さを通過した
磁気ディスクのS/N(dB)とビットシフト(nse
c)とを測定した。上記S/N及びビットシフトの測定
は、PROQUIP社製のMG150Tを用い、ヘッド
は薄膜ヘッドで、測定半径を17mm、ヘッドの浮上量
は2.8マイクロインチで行った。記録電流は35m
A、周波数はHFで7MHz、LFで1.5MHzであ
り、記録パターンはFFFF(HF)で行った。なお、
ビットシフトとは、図3に示すように、エラーレートが
10-6個とするためには、どれだけの検出範囲(ウイン
ドウ幅)が必要かという評価方法であり、ビットシフト
=bである。すなわち、実際のウインドウaに対してビ
ットシフトbが小さい程、ウインドウ幅の余裕度cが広
くなり、エラーレートを小さくすることができる。
T)評価で1.5マイクロインチの浮上高さを通過した
磁気ディスクのS/N(dB)とビットシフト(nse
c)とを測定した。上記S/N及びビットシフトの測定
は、PROQUIP社製のMG150Tを用い、ヘッド
は薄膜ヘッドで、測定半径を17mm、ヘッドの浮上量
は2.8マイクロインチで行った。記録電流は35m
A、周波数はHFで7MHz、LFで1.5MHzであ
り、記録パターンはFFFF(HF)で行った。なお、
ビットシフトとは、図3に示すように、エラーレートが
10-6個とするためには、どれだけの検出範囲(ウイン
ドウ幅)が必要かという評価方法であり、ビットシフト
=bである。すなわち、実際のウインドウaに対してビ
ットシフトbが小さい程、ウインドウ幅の余裕度cが広
くなり、エラーレートを小さくすることができる。
【0083】〔CSS耐久性〕Al2 O3 ・TiCスラ
イダヘッド(重量3.5g)を用い、浮上量2.8マイ
クロインチ、磁気ディスクの回転数4500rpmで5
秒間駆動、5秒間停止のサイクルを繰り返して行い、静
摩擦係数が0.6を超えた回数を計測した。
イダヘッド(重量3.5g)を用い、浮上量2.8マイ
クロインチ、磁気ディスクの回転数4500rpmで5
秒間駆動、5秒間停止のサイクルを繰り返して行い、静
摩擦係数が0.6を超えた回数を計測した。
【0084】
【表1】
【0085】表1の結果を検討すると、まず、密着性に
関しては、下地層にCuを用いた磁気ディスク(比較例
2)において、層の剥離が観察されたので、密着性が悪
いといえる。このことはガラス状炭素から成る基板とそ
の上に設けられた下地層との界面で炭化物が形成され易
いか否かの違いであると考えられる。密着性の悪かった
Cuの場合は炭化物が形成されず、これに対して、Ti
合金の場合は炭化物が形成されたため、下地層にTi合
金を用いた磁気ディスク(実施例1〜7)では基板との
密着性が良かったものと考えられる。
関しては、下地層にCuを用いた磁気ディスク(比較例
2)において、層の剥離が観察されたので、密着性が悪
いといえる。このことはガラス状炭素から成る基板とそ
の上に設けられた下地層との界面で炭化物が形成され易
いか否かの違いであると考えられる。密着性の悪かった
Cuの場合は炭化物が形成されず、これに対して、Ti
合金の場合は炭化物が形成されたため、下地層にTi合
金を用いた磁気ディスク(実施例1〜7)では基板との
密着性が良かったものと考えられる。
【0086】次に、耐環境特性に関しては、ガラス状炭
素基板上にTi合金から成る第一の下地層を設け、その
上にCrから成る第二の下地層を設けた磁気ディスク
(実施例1〜7)では、1ビットエラーの増加は観察さ
れず、しかも、基板と下地層との密着性も良かった。こ
れに対して、ガラス状炭素基板上にCrから成る下地層
を形成した磁気ディスク(比較例3)では、1ビットエ
ラーが増加した。ガラス状炭素基板上にCuから成る第
一の下地層を設け、その上にCrから成る第二の下地層
を設けた磁気ディスク(比較例2)では、基板とCuか
ら成る第一の下地層との界面で該第一の下地層が浮いて
くる現象が観察され、磁気ディスクとしては使用できな
かった。ガラス状炭素基板上にTiから成る第一の下地
層を設け、その上にCrから成る第二の下地層を設けた
磁気ディスク(比較例1)は、1ビットエラーの増加は
それ程みられなかった。
素基板上にTi合金から成る第一の下地層を設け、その
上にCrから成る第二の下地層を設けた磁気ディスク
(実施例1〜7)では、1ビットエラーの増加は観察さ
れず、しかも、基板と下地層との密着性も良かった。こ
れに対して、ガラス状炭素基板上にCrから成る下地層
を形成した磁気ディスク(比較例3)では、1ビットエ
ラーが増加した。ガラス状炭素基板上にCuから成る第
一の下地層を設け、その上にCrから成る第二の下地層
を設けた磁気ディスク(比較例2)では、基板とCuか
ら成る第一の下地層との界面で該第一の下地層が浮いて
くる現象が観察され、磁気ディスクとしては使用できな
かった。ガラス状炭素基板上にTiから成る第一の下地
層を設け、その上にCrから成る第二の下地層を設けた
磁気ディスク(比較例1)は、1ビットエラーの増加は
それ程みられなかった。
【0087】次に、静磁気特性に関しては、ガラス状炭
素基板上にTi合金から成る第一の下地層を設け、その
上にCrから成る第二の下地層を設けた磁気ディスク
(実施例1〜7)では、Hcは1800Oeを超え、B
rδ=310±20Gμmであり、高い保磁力が観察さ
れた。これに対して、ガラス状炭素基板上にCuから成
る第一の下地層を設け、その上にCrから成る第二の下
地層を設けた磁気ディスク(比較例2)、及びガラス状
炭素基板上にCrから成る下地層を形成した磁気ディス
ク(比較例3)では、保磁力が1250Oe以下と低
く、高密度記録としての使用には無理がある。また、ガ
ラス状炭素基板上にTiから成る第一の下地層を設け、
その上にCrから成る第二の下地層を設けた磁気ディス
ク(比較例1)では、比較的高い保磁力が観察されるも
のの、実施例1〜7の磁気ディスクの保磁力には及ばな
い。
素基板上にTi合金から成る第一の下地層を設け、その
上にCrから成る第二の下地層を設けた磁気ディスク
(実施例1〜7)では、Hcは1800Oeを超え、B
rδ=310±20Gμmであり、高い保磁力が観察さ
れた。これに対して、ガラス状炭素基板上にCuから成
る第一の下地層を設け、その上にCrから成る第二の下
地層を設けた磁気ディスク(比較例2)、及びガラス状
炭素基板上にCrから成る下地層を形成した磁気ディス
ク(比較例3)では、保磁力が1250Oe以下と低
く、高密度記録としての使用には無理がある。また、ガ
ラス状炭素基板上にTiから成る第一の下地層を設け、
その上にCrから成る第二の下地層を設けた磁気ディス
ク(比較例1)では、比較的高い保磁力が観察されるも
のの、実施例1〜7の磁気ディスクの保磁力には及ばな
い。
【0088】また、S/N及びビットシフトに関して
は、Tiから成る下地層を有する磁気ディスク(比較例
1)やCuから成る下地層を有する磁気ディスク(比較
例2)よりも、Ti合金から成る下地層を有する磁気デ
ィスク(実施例1〜7)の方が、S/N及びビットシフ
トの双方共に優れているという結果が得られた。これよ
り、Ti合金から成る下地層を有する磁気ディスクは、
高い記録周波数でもミッシングエラーを増加させないた
め、高記録密度に適するといえる。
は、Tiから成る下地層を有する磁気ディスク(比較例
1)やCuから成る下地層を有する磁気ディスク(比較
例2)よりも、Ti合金から成る下地層を有する磁気デ
ィスク(実施例1〜7)の方が、S/N及びビットシフ
トの双方共に優れているという結果が得られた。これよ
り、Ti合金から成る下地層を有する磁気ディスクは、
高い記録周波数でもミッシングエラーを増加させないた
め、高記録密度に適するといえる。
【0089】更に、CSS耐久性に関しては、Tiから
成る下地層を有する磁気ディスク(比較例1)やCuか
ら成る下地層を有する磁気ディスク(比較例2)より
も、Ti合金から成る下地層を有する磁気ディスク(実
施例1〜7)の方が、CSS耐久性が優れているという
結果が得られた。特に、光CVDにより潤滑剤層を形成
した磁気ディスク(実施例1〜6)では、CSS耐久性
が極めて優れていた。従って、上記Ti合金から成る下
地層と光CVDにより形成された潤滑剤層との組合せに
より、CSS耐久性が一層向上することが分かる。
成る下地層を有する磁気ディスク(比較例1)やCuか
ら成る下地層を有する磁気ディスク(比較例2)より
も、Ti合金から成る下地層を有する磁気ディスク(実
施例1〜7)の方が、CSS耐久性が優れているという
結果が得られた。特に、光CVDにより潤滑剤層を形成
した磁気ディスク(実施例1〜6)では、CSS耐久性
が極めて優れていた。従って、上記Ti合金から成る下
地層と光CVDにより形成された潤滑剤層との組合せに
より、CSS耐久性が一層向上することが分かる。
【0090】
【発明の効果】以上、詳述した通り、本発明の磁気記録
媒体によれば、高保磁力を維持しつつ、ノイズを低減化
し、S/Nの向上が図られ、しかも、基板と磁性層との
密着性が増し、耐環境性も向上する。
媒体によれば、高保磁力を維持しつつ、ノイズを低減化
し、S/Nの向上が図られ、しかも、基板と磁性層との
密着性が増し、耐環境性も向上する。
【図1】本発明の磁気記録媒体の一例を示す概略断面図
である。
である。
【図2】潤滑剤層を形成する際に用いることのできる光
反応用のチャンバーを示す模式図である。
反応用のチャンバーを示す模式図である。
【図3】ビットシフトとエラーレートとの関係を示す図
である。
である。
1 非磁性基板 2 第一の下地層 3 第二の下地層 4 磁性層 5 保護層 6 潤滑剤層
Claims (4)
- 【請求項1】 非磁性基板と、磁性層と、該非磁性基板
及び該磁性層との間に設けられた下地層とを具備する磁
気記録媒体において、 上記下地層が、少なくとも、六方最密構造のTi合金を
95vol%以上含むTi合金下地層を有することを特
徴とする磁気記録媒体。 - 【請求項2】 上記Ti合金が、Ti−Al−Sn系合
金である請求項1記載の磁気記録媒体。 - 【請求項3】 上記下地層が、上記Ti合金下地層から
なる第一の下地層と、該第一の下地層上に設けられたC
r又はCr合金を含む第二の下地層とを有し、上記第一
の下地層は上記非磁性基板に接して設けられている請求
項1又は2記載の磁気記録媒体。 - 【請求項4】 上記非磁性基板が、ガラス状炭素から成
る、請求項1〜3の何れかに記載の磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1536795A JPH08212528A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 磁気記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1536795A JPH08212528A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 磁気記録媒体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08212528A true JPH08212528A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11886831
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1536795A Pending JPH08212528A (ja) | 1995-02-01 | 1995-02-01 | 磁気記録媒体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08212528A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020076996A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | 学校法人東京理科大学 | モスアイ転写型及びモスアイ転写型の製造方法 |
-
1995
- 1995-02-01 JP JP1536795A patent/JPH08212528A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2020076996A (ja) * | 2018-11-06 | 2020-05-21 | 学校法人東京理科大学 | モスアイ転写型及びモスアイ転写型の製造方法 |
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