JPH08213403A - 半導体基板及びその製造方法 - Google Patents
半導体基板及びその製造方法Info
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- JPH08213403A JPH08213403A JP1893395A JP1893395A JPH08213403A JP H08213403 A JPH08213403 A JP H08213403A JP 1893395 A JP1893395 A JP 1893395A JP 1893395 A JP1893395 A JP 1893395A JP H08213403 A JPH08213403 A JP H08213403A
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- JP
- Japan
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- semiconductor substrate
- heat treatment
- sio
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 半導体基板10の表面から50μm以上離れ
た領域に、転位11cを伴う板状のSiO2 析出物11
bを1010〜1012個/cm3 の密度で含有している半
導体基板10。 【効果】 半導体基板10の表面近傍におけるLSI素
子の活性領域にDZ層12が形成されると共に、半導体
基板10の内部に所定密度のSiO2 析出物11b及び
転位11cを含むIG層11が確実に形成され、汚染物
質に対するゲッタリング能力が高められる。また半導体
基板10の内部における格子間酸素濃度が8〜12×1
017個/cm3 程度に維持されるため、この格子間酸素
濃度の減少に伴う強度の低下が防止される。この結果、
半導体基板10におけるリーク電流の増大や酸化膜耐圧
の低下を防止すると共に、変形を防ぐことができる。
た領域に、転位11cを伴う板状のSiO2 析出物11
bを1010〜1012個/cm3 の密度で含有している半
導体基板10。 【効果】 半導体基板10の表面近傍におけるLSI素
子の活性領域にDZ層12が形成されると共に、半導体
基板10の内部に所定密度のSiO2 析出物11b及び
転位11cを含むIG層11が確実に形成され、汚染物
質に対するゲッタリング能力が高められる。また半導体
基板10の内部における格子間酸素濃度が8〜12×1
017個/cm3 程度に維持されるため、この格子間酸素
濃度の減少に伴う強度の低下が防止される。この結果、
半導体基板10におけるリーク電流の増大や酸化膜耐圧
の低下を防止すると共に、変形を防ぐことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体基板及びその製造
方法に関し、より詳細にはLSI等の集積回路形成用の
基板として用いられる単結晶Si(シリコン)半導体基
板及びその製造方法に関する。
方法に関し、より詳細にはLSI等の集積回路形成用の
基板として用いられる単結晶Si(シリコン)半導体基
板及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】LSI等の集積回路形成用基板として用
いられている半導体基板の大部分は単結晶Siから製造
されており、この単結晶Siは石英るつぼ内に充填され
たSi溶融液を回転させながら引き上げるチョクラルス
キー法(CZ法)と呼ばれる引き上げ方法により形成さ
れている。
いられている半導体基板の大部分は単結晶Siから製造
されており、この単結晶Siは石英るつぼ内に充填され
たSi溶融液を回転させながら引き上げるチョクラルス
キー法(CZ法)と呼ばれる引き上げ方法により形成さ
れている。
【0003】単結晶SiをこのようなCZ法を用いて成
長させると、石英るつぼ自身がSi溶融液に溶解して酸
素を溶出し、一般的にこの酸素は固液界面からSiイン
ゴット中に(13〜17)×1017個/cm3 の濃度で
取り込まれる。
長させると、石英るつぼ自身がSi溶融液に溶解して酸
素を溶出し、一般的にこの酸素は固液界面からSiイン
ゴット中に(13〜17)×1017個/cm3 の濃度で
取り込まれる。
【0004】一方、例えばLSI製造時の代表的熱処理
温度である1000℃では、単結晶Si中の酸素の固溶
度は約3×1017個/cm3 であり、1000℃以下で
はさらに小さい値となっており、したがって単結晶Si
内に含有された酸素は常に飽和状態となっている。この
ため、LSI製造における熱処理時には酸素が単結晶S
i半導体基板(以下、単に半導体基板と記す)内に析出
し、SiO2 構造に変化する。すると、体積が膨張して
この周囲に歪みが生じる場合があり、歪みがある臨界値
を超えると転位が発生する。
温度である1000℃では、単結晶Si中の酸素の固溶
度は約3×1017個/cm3 であり、1000℃以下で
はさらに小さい値となっており、したがって単結晶Si
内に含有された酸素は常に飽和状態となっている。この
ため、LSI製造における熱処理時には酸素が単結晶S
i半導体基板(以下、単に半導体基板と記す)内に析出
し、SiO2 構造に変化する。すると、体積が膨張して
この周囲に歪みが生じる場合があり、歪みがある臨界値
を超えると転位が発生する。
【0005】これらのSiO2 析出物及び転位が前記半
導体基板の表面から数μmの範囲(LSI素子の活性領
域)に存在する場合、酸化膜耐圧の低下やリーク電流の
発生等が生じ、LSIにとって有害となる。他方、前記
半導体基板の表面から十分離れた内部のみに存在する場
合、前記転位がFe(鉄)、Ni(ニッケル)、Cu
(銅)等の重金属汚染物質を吸着し、この汚染物質を前
記素子の活性領域から除去するいわゆるゲッタリング作
用が働くため、高品位のLSIを製造する上で有用とな
る。
導体基板の表面から数μmの範囲(LSI素子の活性領
域)に存在する場合、酸化膜耐圧の低下やリーク電流の
発生等が生じ、LSIにとって有害となる。他方、前記
半導体基板の表面から十分離れた内部のみに存在する場
合、前記転位がFe(鉄)、Ni(ニッケル)、Cu
(銅)等の重金属汚染物質を吸着し、この汚染物質を前
記素子の活性領域から除去するいわゆるゲッタリング作
用が働くため、高品位のLSIを製造する上で有用とな
る。
【0006】上記の理由により、前記半導体基板ではそ
の表面に前記SiO2 析出物及び転位が存在しない無欠
陥層(以下、DZ(Denuded Zone) 層と記す)を形成す
ると共に、その内部に前記SiO2 析出物及び転位が存
在する欠陥層(以下、IG(Internal Gettering) 層と
記す)を形成するための熱処理が施されている。具体的
には、例えば前記半導体基板に窒素雰囲気中1100℃
で4時間程度の熱処理を施し、酸素を外方に拡散させる
ことにより表面近傍における酸素濃度を低下させる(D
Z層の形成)。次いで窒素雰囲気中1100℃よりも低
い温度の熱処理を施し(例えば700℃で4時間加熱
後、1000℃で16時間加熱する)、前記半導体基板
の内部に前記SiO2 析出物及び転位を発生させる(I
G層の形成)。
の表面に前記SiO2 析出物及び転位が存在しない無欠
陥層(以下、DZ(Denuded Zone) 層と記す)を形成す
ると共に、その内部に前記SiO2 析出物及び転位が存
在する欠陥層(以下、IG(Internal Gettering) 層と
記す)を形成するための熱処理が施されている。具体的
には、例えば前記半導体基板に窒素雰囲気中1100℃
で4時間程度の熱処理を施し、酸素を外方に拡散させる
ことにより表面近傍における酸素濃度を低下させる(D
Z層の形成)。次いで窒素雰囲気中1100℃よりも低
い温度の熱処理を施し(例えば700℃で4時間加熱
後、1000℃で16時間加熱する)、前記半導体基板
の内部に前記SiO2 析出物及び転位を発生させる(I
G層の形成)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の半導体
基板及びその製造方法においては、 (1)SiO2 析出物の密度が109 個/cm3 以下と
低く、ゲッタリング能力が劣る場合がある。 (2)SiO2 析出物の密度は1010〜1012個/cm
3 と高いものの、ゲッタリング能力が劣る場合がある。 (3)ゲッタリング能力は優れる一方、半導体基板の強
度が低下し易く、デバイスプロセスのリソグラフィ工程
等に支障を生じる場合がある。という課題があった。
基板及びその製造方法においては、 (1)SiO2 析出物の密度が109 個/cm3 以下と
低く、ゲッタリング能力が劣る場合がある。 (2)SiO2 析出物の密度は1010〜1012個/cm
3 と高いものの、ゲッタリング能力が劣る場合がある。 (3)ゲッタリング能力は優れる一方、半導体基板の強
度が低下し易く、デバイスプロセスのリソグラフィ工程
等に支障を生じる場合がある。という課題があった。
【0008】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、ゲッタリング能力を常時確実に維持させるこ
とができると共に、強度を維持することができ、この結
果、リーク電流の増大や酸化膜耐圧の低下を防止すると
共に、変形・破損等を防止することができる半導体基板
及びその製造方法を提供することを目的としている。
のであり、ゲッタリング能力を常時確実に維持させるこ
とができると共に、強度を維持することができ、この結
果、リーク電流の増大や酸化膜耐圧の低下を防止すると
共に、変形・破損等を防止することができる半導体基板
及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係る半導体基板は、酸素を含む半導体基板に
おいて、該半導体基板の表面から50μm以上離れた領
域に、転位を伴う板状のSiO2 析出物を1010〜10
12個/cm3 の密度で含有していることを特徴としてい
る。
に本発明に係る半導体基板は、酸素を含む半導体基板に
おいて、該半導体基板の表面から50μm以上離れた領
域に、転位を伴う板状のSiO2 析出物を1010〜10
12個/cm3 の密度で含有していることを特徴としてい
る。
【0010】また本発明に係る半導体基板の製造方法
は、酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲気中110
0〜1200℃で2〜4時間の熱処理を施した後、温度
T(℃)、時間t(H)がそれぞれ750≦T≦95
0、8≦t≦32、及び1000≦T≦1050、8≦
t≦32の範囲にある2段階の熱処理を施すことを特徴
としている。
は、酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲気中110
0〜1200℃で2〜4時間の熱処理を施した後、温度
T(℃)、時間t(H)がそれぞれ750≦T≦95
0、8≦t≦32、及び1000≦T≦1050、8≦
t≦32の範囲にある2段階の熱処理を施すことを特徴
としている。
【0011】
【作用】本発明者は前記2段階の熱処理(第1段目の熱
処理と第2段目の熱処理)における熱処理温度T(℃)
及び時間t(H)と、板状のSiO2 析出物及び転位の
形成状態等との関係を調査した。 (1)第1段目の熱処理 (a)熱処理温度Tの影響 熱処理温度Tが750℃より低い場合、前記板状SiO
2 析出物の核の発生速度が遅いため、熱処理に長時間を
要し、生産効率が著しく低下することとなる。一方、熱
処理温度Tが950℃より高い場合、前記板状SiO2
析出物の核の発生密度が減少するため、前記第2段目の
熱処理の際、前記核より成長する前記板状SiO2 析出
物やこれに伴う転位の発生密度が小さくなり、ゲッタリ
ング能力が劣ることとなる。
処理と第2段目の熱処理)における熱処理温度T(℃)
及び時間t(H)と、板状のSiO2 析出物及び転位の
形成状態等との関係を調査した。 (1)第1段目の熱処理 (a)熱処理温度Tの影響 熱処理温度Tが750℃より低い場合、前記板状SiO
2 析出物の核の発生速度が遅いため、熱処理に長時間を
要し、生産効率が著しく低下することとなる。一方、熱
処理温度Tが950℃より高い場合、前記板状SiO2
析出物の核の発生密度が減少するため、前記第2段目の
熱処理の際、前記核より成長する前記板状SiO2 析出
物やこれに伴う転位の発生密度が小さくなり、ゲッタリ
ング能力が劣ることとなる。
【0012】(b)熱処理時間tの影響 熱処理時間tが8Hより短い場合、前記板状SiO2 析
出物の核のサイズが小さいため、前記第2段目の熱処理
の際、前記核がSiマトリックス中に固溶・消失し易
い。したがってこの際に成長する該板状SiO2 析出物
やこれに伴う転位の発生密度が小さくなり、ゲッタリン
グ能力が劣ることとなる。一方、熱処理時間tが32H
より長い場合、格子間酸素濃度が低下するため、強度が
下って前記半導体基板に変形が生じ易くなると共に、生
産効率が低下することとなる。 (2)第2段目の熱処理 (a)熱処理温度Tの影響 熱処理温度Tが1000℃より低い場合、前記核を発生
源にして前記板状SiO2 析出物が所定サイズまで成長
し難く、歪みが少ないため、転位が発生し難く、例え所
定密度の前記板状SiO2 析出物が形成されても転位を
伴っていないので、ゲッタリング能力が劣ることとな
る。一方、熱処理温度Tが1050℃より高い場合、S
iO2 析出物の形状が多面体となり易く、この場合にお
ける該SiO2 析出物の周囲の歪みは小さく、転位が発
生し難いため、ゲッタリング能力が劣ることとなる。 (b)熱処理時間tの影響 熱処理時間tが8Hより短い場合、前記板状SiO2 析
出物が所定サイズまで成長し難く、歪みが少ないため、
転位が発生し難く、例え所定密度の前記板状SiO2 析
出物が形成されても転位を伴っていないので、ゲッタリ
ング能力が劣ることとなる。一方、熱処理時間tが32
Hより長い場合、格子間酸素濃度が低下するため、強度
が下って転位形成時に前記半導体基板に変形が生じると
共に、生産効率が低下することとなる。
出物の核のサイズが小さいため、前記第2段目の熱処理
の際、前記核がSiマトリックス中に固溶・消失し易
い。したがってこの際に成長する該板状SiO2 析出物
やこれに伴う転位の発生密度が小さくなり、ゲッタリン
グ能力が劣ることとなる。一方、熱処理時間tが32H
より長い場合、格子間酸素濃度が低下するため、強度が
下って前記半導体基板に変形が生じ易くなると共に、生
産効率が低下することとなる。 (2)第2段目の熱処理 (a)熱処理温度Tの影響 熱処理温度Tが1000℃より低い場合、前記核を発生
源にして前記板状SiO2 析出物が所定サイズまで成長
し難く、歪みが少ないため、転位が発生し難く、例え所
定密度の前記板状SiO2 析出物が形成されても転位を
伴っていないので、ゲッタリング能力が劣ることとな
る。一方、熱処理温度Tが1050℃より高い場合、S
iO2 析出物の形状が多面体となり易く、この場合にお
ける該SiO2 析出物の周囲の歪みは小さく、転位が発
生し難いため、ゲッタリング能力が劣ることとなる。 (b)熱処理時間tの影響 熱処理時間tが8Hより短い場合、前記板状SiO2 析
出物が所定サイズまで成長し難く、歪みが少ないため、
転位が発生し難く、例え所定密度の前記板状SiO2 析
出物が形成されても転位を伴っていないので、ゲッタリ
ング能力が劣ることとなる。一方、熱処理時間tが32
Hより長い場合、格子間酸素濃度が低下するため、強度
が下って転位形成時に前記半導体基板に変形が生じると
共に、生産効率が低下することとなる。
【0013】上記構成の半導体基板によれば、該半導体
基板の表面から50μm以上離れた領域に、転位を伴う
板状のSiO2 析出物を1010〜1012個/cm3 の密
度で含有しているので、該SiO2 析出物の形状が板状
であるために歪みが生じ易く、この歪みにより該SiO
2 析出物の周囲にループ状の転位が発生することとな
る。このため、前記半導体基板の表面近傍におけるLS
I素子の活性領域にDZ層が構成されると共に、前記半
導体基板の内部に前記所定密度のSiO2 析出物及び転
位を含むIG層が確実に構成され、汚染物質に対するゲ
ッタリング能力が高められ、維持されることとなる。ま
た前記半導体基板の内部における格子間酸素濃度が8〜
12×1017個/cm3 程度に維持されるため、該格子
間酸素濃度の減少に伴う基板強度の低下が防止されるこ
ととなる。この結果、前記半導体基板におけるリーク電
流の増大や酸化膜耐圧の低下を防止すると共に、変形を
防止し得ることとなる。
基板の表面から50μm以上離れた領域に、転位を伴う
板状のSiO2 析出物を1010〜1012個/cm3 の密
度で含有しているので、該SiO2 析出物の形状が板状
であるために歪みが生じ易く、この歪みにより該SiO
2 析出物の周囲にループ状の転位が発生することとな
る。このため、前記半導体基板の表面近傍におけるLS
I素子の活性領域にDZ層が構成されると共に、前記半
導体基板の内部に前記所定密度のSiO2 析出物及び転
位を含むIG層が確実に構成され、汚染物質に対するゲ
ッタリング能力が高められ、維持されることとなる。ま
た前記半導体基板の内部における格子間酸素濃度が8〜
12×1017個/cm3 程度に維持されるため、該格子
間酸素濃度の減少に伴う基板強度の低下が防止されるこ
ととなる。この結果、前記半導体基板におけるリーク電
流の増大や酸化膜耐圧の低下を防止すると共に、変形を
防止し得ることとなる。
【0014】また上記構成の半導体基板の製造方法によ
れば、酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲気中11
00〜1200℃で2〜4時間の熱処理(以下、前熱処
理と記す)を施した後、温度T(℃)、時間t(Hr)
がそれぞれ750≦T≦950、8≦t≦32(第1段
目の熱処理)、及び1000≦T≦1050、8≦t≦
32(第2段目の熱処理)の範囲にある2段階の熱処理
を施すので、前記前熱処理により酸素が外方に拡散し、
前記半導体基板の表面から約50μmまでの範囲にDZ
層が構成されることとなる。一方、前記前熱処理の温度
が1100℃未満では酸素の外方への拡散が生じ難く、
前記DZ層の幅が大きくならない。また1200℃を超
えると、熱処理装置からの汚染により前記半導体基板の
表面が荒れてしまう。また前記前熱処理の時間が2時間
未満の場合でも酸素の外方への拡散が生じ難く、前記D
Z層の幅が大きくならない。他方、4時間を超える前記
前熱処理を施しても、作用が飽和するので生産性が低下
することとなる。
れば、酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲気中11
00〜1200℃で2〜4時間の熱処理(以下、前熱処
理と記す)を施した後、温度T(℃)、時間t(Hr)
がそれぞれ750≦T≦950、8≦t≦32(第1段
目の熱処理)、及び1000≦T≦1050、8≦t≦
32(第2段目の熱処理)の範囲にある2段階の熱処理
を施すので、前記前熱処理により酸素が外方に拡散し、
前記半導体基板の表面から約50μmまでの範囲にDZ
層が構成されることとなる。一方、前記前熱処理の温度
が1100℃未満では酸素の外方への拡散が生じ難く、
前記DZ層の幅が大きくならない。また1200℃を超
えると、熱処理装置からの汚染により前記半導体基板の
表面が荒れてしまう。また前記前熱処理の時間が2時間
未満の場合でも酸素の外方への拡散が生じ難く、前記D
Z層の幅が大きくならない。他方、4時間を超える前記
前熱処理を施しても、作用が飽和するので生産性が低下
することとなる。
【0015】また前記第1段目の熱処理により、前記半
導体基板の表面から50μm以上離れた領域に1010〜
1012個/cm3 の密度を有する板状のSiO2 析出物
の発生核が確実、かつ効率的に形成されると共に、格子
間酸素濃度が(8〜12)×1017個/cm3 程度に維
持されることとなる。また前記第2段目の熱処理によ
り、前記核から前記所定密度を有する板状のSiO2 析
出物が成長してこの周囲に局部的な歪みが生じ、かつ前
記格子間酸素の存在により強度が維持されるため、前記
半導体基板の変形が防止されつつ、前記SiO2 析出物
の周囲にループ状の転位が確実に形成されることとな
る。
導体基板の表面から50μm以上離れた領域に1010〜
1012個/cm3 の密度を有する板状のSiO2 析出物
の発生核が確実、かつ効率的に形成されると共に、格子
間酸素濃度が(8〜12)×1017個/cm3 程度に維
持されることとなる。また前記第2段目の熱処理によ
り、前記核から前記所定密度を有する板状のSiO2 析
出物が成長してこの周囲に局部的な歪みが生じ、かつ前
記格子間酸素の存在により強度が維持されるため、前記
半導体基板の変形が防止されつつ、前記SiO2 析出物
の周囲にループ状の転位が確実に形成されることとな
る。
【0016】
【実施例及び比較例】以下、本発明に係る半導体基板及
びその製造方法の実施例を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る半導体基板の実施例を模式的に示した
断面図であり、半導体基板の断面を赤外トモグラフ法に
より撮影し、この写真をスケッチした図である。半導体
基板10の表面から約50μm以上離れた領域には、板
状のSiO2析出物11bがSiマトリックス11a中
1010〜1012個/cm3 の密度で含有されると共に、
格子間酸素(図示せず)が(8〜12)×1017個/c
m3 の濃度で含有されている。また図2に示したように
SiO2 析出物11bは2枚の{100}面により囲ま
れ、厚さdが約40Åの略板形状に形成され、この周囲
にループ状の転位11cを伴っており、これらSiマト
リックス11a、板状のSiO2 析出物11b、転位1
1c、格子間酸素等を含んでIG層11が構成されてい
る。また半導体基板10の表面から約50μm以内の領
域はSiマトリックス12a中に酸素、板状のSiO2
析出物及び転位がほとんど含まれていないDZ層12と
なっている。これらIG層11、DZ層12を含んで半
導体基板10が構成されている。
びその製造方法の実施例を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る半導体基板の実施例を模式的に示した
断面図であり、半導体基板の断面を赤外トモグラフ法に
より撮影し、この写真をスケッチした図である。半導体
基板10の表面から約50μm以上離れた領域には、板
状のSiO2析出物11bがSiマトリックス11a中
1010〜1012個/cm3 の密度で含有されると共に、
格子間酸素(図示せず)が(8〜12)×1017個/c
m3 の濃度で含有されている。また図2に示したように
SiO2 析出物11bは2枚の{100}面により囲ま
れ、厚さdが約40Åの略板形状に形成され、この周囲
にループ状の転位11cを伴っており、これらSiマト
リックス11a、板状のSiO2 析出物11b、転位1
1c、格子間酸素等を含んでIG層11が構成されてい
る。また半導体基板10の表面から約50μm以内の領
域はSiマトリックス12a中に酸素、板状のSiO2
析出物及び転位がほとんど含まれていないDZ層12と
なっている。これらIG層11、DZ層12を含んで半
導体基板10が構成されている。
【0017】図3は実施例に係る半導体基板の製造方法
に用いる熱処理装置を模式的に示した斜視図であり、図
中21aは所定長さを有する略中空円筒形状の石英チュ
ーブを示している。石英チューブ21aの周囲には複数
個のヒータ(図示せず)が配設されており、このヒータ
により石英チューブ21a内の所定箇所がそれぞれ所定
温度に設定されるようになっている。また石英チューブ
21aにはガス供給系(図示せず)が接続され、このガ
ス供給系を介して窒素または酸素を導入することによ
り、石英チューブ21a内の雰囲気が制御されるように
なっており、これら石英チューブ21a、ヒータ、ガス
供給系等を含んで熱処理炉21が構成されている。一
方、略板形状の石英ボード22a上には略箱形状をした
石英製のトレイ22bが載置されており、トレイ22b
内には半導体基板となるSiウエハ10aが収容されて
いる。Siウエハ10aはトレイ22bの両側壁部に形
成されたスリット部22cに挿入されて縦方向に設置さ
れており、これら石英ボード22a、トレイ22bを含
んで、ウエハ支持手段22が構成されている。トレイ2
2bは熱処理炉21の入口部21bから図中矢印方向に
挿入され、石英チューブ21a内を所定の一定速度で搬
送され、入口部21bから再び取り出されるようになっ
ており、これら熱処理炉21、ウエハ支持手段22を含
んで熱処理装置20が構成されている。
に用いる熱処理装置を模式的に示した斜視図であり、図
中21aは所定長さを有する略中空円筒形状の石英チュ
ーブを示している。石英チューブ21aの周囲には複数
個のヒータ(図示せず)が配設されており、このヒータ
により石英チューブ21a内の所定箇所がそれぞれ所定
温度に設定されるようになっている。また石英チューブ
21aにはガス供給系(図示せず)が接続され、このガ
ス供給系を介して窒素または酸素を導入することによ
り、石英チューブ21a内の雰囲気が制御されるように
なっており、これら石英チューブ21a、ヒータ、ガス
供給系等を含んで熱処理炉21が構成されている。一
方、略板形状の石英ボード22a上には略箱形状をした
石英製のトレイ22bが載置されており、トレイ22b
内には半導体基板となるSiウエハ10aが収容されて
いる。Siウエハ10aはトレイ22bの両側壁部に形
成されたスリット部22cに挿入されて縦方向に設置さ
れており、これら石英ボード22a、トレイ22bを含
んで、ウエハ支持手段22が構成されている。トレイ2
2bは熱処理炉21の入口部21bから図中矢印方向に
挿入され、石英チューブ21a内を所定の一定速度で搬
送され、入口部21bから再び取り出されるようになっ
ており、これら熱処理炉21、ウエハ支持手段22を含
んで熱処理装置20が構成されている。
【0018】このように構成された装置20を用いて半
導体基板10を製造する場合、まず石英チューブ21a
内に窒素ガスを導入した後、前記ヒータへの印加電流を
制御して石英チューブ21aの温度を1100〜120
0℃に設定する。次にウエハ支持手段22に収容された
Siウエハ10aを熱処理炉21内に例えば約50mm
/minの所定速度で挿入する。そして図4の熱処理パ
ターンに示したように、ウエハ10aに1100〜12
00℃で2〜4H(時間)の前熱処理を施し、次に75
0〜950℃で8〜32Hの第1段目の熱処理を施し、
さらに1000〜1050℃で8〜32Hの第2段目の
熱処理を施した後、半導体基板10として熱処理炉21
から取り出す。
導体基板10を製造する場合、まず石英チューブ21a
内に窒素ガスを導入した後、前記ヒータへの印加電流を
制御して石英チューブ21aの温度を1100〜120
0℃に設定する。次にウエハ支持手段22に収容された
Siウエハ10aを熱処理炉21内に例えば約50mm
/minの所定速度で挿入する。そして図4の熱処理パ
ターンに示したように、ウエハ10aに1100〜12
00℃で2〜4H(時間)の前熱処理を施し、次に75
0〜950℃で8〜32Hの第1段目の熱処理を施し、
さらに1000〜1050℃で8〜32Hの第2段目の
熱処理を施した後、半導体基板10として熱処理炉21
から取り出す。
【0019】以下に実施例に係る半導体基板10におけ
る板状SiO2 析出物の密度、転位の有無、表面欠陥の
密度、格子間酸素濃度及び基板強度と、各熱処理の温度
及び時間との関係について調査した結果を説明する。ウ
エハ10aとしては直径が約150mm、厚さが約0.
63mmのSiウエハを用いた。板状SiO2 析出物の
密度はTEMを用いて複数個の試料面を観察し、板状の
SiO2 析出物の個数を数え、これを観察面積当たりの
個数に換算することにより求めた。また転位の有無は前
記した板状SiO2 析出物の密度を測定する際、同時に
観察・測定した。また表面欠陥密度は、半導体基板10
に関して窒素雰囲気中約900℃で約0.3時間のFe
(鉄)拡散処理を施し、さらに酸素雰囲気中約1100
℃で約16時間程度の酸化処理を施した試料を用いた。
そしてこの試料表面に選択エッチング処理を施し、光学
顕微鏡を用いた観察方法により表面欠陥密度を求め、こ
の表面欠陥密度が少ない場合、ゲッタリング能力が高い
と判定した。また格子間酸素濃度はFTIR(フーリエ
変換型赤外吸収法)により求めた。さらに基板強度は基
板作製後の半導体基板10の反りの大きさを厚さ計で測
定し、反りの大きさが後工程に影響を及ぼさない5μm
以下のものを「可」、5μmを超えるものを「不可」と
して評価した。
る板状SiO2 析出物の密度、転位の有無、表面欠陥の
密度、格子間酸素濃度及び基板強度と、各熱処理の温度
及び時間との関係について調査した結果を説明する。ウ
エハ10aとしては直径が約150mm、厚さが約0.
63mmのSiウエハを用いた。板状SiO2 析出物の
密度はTEMを用いて複数個の試料面を観察し、板状の
SiO2 析出物の個数を数え、これを観察面積当たりの
個数に換算することにより求めた。また転位の有無は前
記した板状SiO2 析出物の密度を測定する際、同時に
観察・測定した。また表面欠陥密度は、半導体基板10
に関して窒素雰囲気中約900℃で約0.3時間のFe
(鉄)拡散処理を施し、さらに酸素雰囲気中約1100
℃で約16時間程度の酸化処理を施した試料を用いた。
そしてこの試料表面に選択エッチング処理を施し、光学
顕微鏡を用いた観察方法により表面欠陥密度を求め、こ
の表面欠陥密度が少ない場合、ゲッタリング能力が高い
と判定した。また格子間酸素濃度はFTIR(フーリエ
変換型赤外吸収法)により求めた。さらに基板強度は基
板作製後の半導体基板10の反りの大きさを厚さ計で測
定し、反りの大きさが後工程に影響を及ぼさない5μm
以下のものを「可」、5μmを超えるものを「不可」と
して評価した。
【0020】なお比較例として、前熱処理の時間が短い
もの(比較例1〜9)、前処理の時間が長いもの(比較
例10〜18)、第1段目の熱処理の温度または時間が
実施例に係る範囲から外れたもの(比較例2〜7、11
〜16、21〜26)、第2段目の熱処理の温度または
時間が実施例に係る範囲から外れたもの(比較例3〜
4、6〜9、12〜13、15〜22、24〜25)を
選んだ。実施例1〜8及び比較例1〜26に関する調査
結果を下記の表1に併せて示した。
もの(比較例1〜9)、前処理の時間が長いもの(比較
例10〜18)、第1段目の熱処理の温度または時間が
実施例に係る範囲から外れたもの(比較例2〜7、11
〜16、21〜26)、第2段目の熱処理の温度または
時間が実施例に係る範囲から外れたもの(比較例3〜
4、6〜9、12〜13、15〜22、24〜25)を
選んだ。実施例1〜8及び比較例1〜26に関する調査
結果を下記の表1に併せて示した。
【0021】
【表1−1】
【0022】
【表1−2】
【0023】表1の結果から明らかなように、比較例1
〜26の方法により製造された半導体基板は、 (1)板状SiO2 析出物の密度が低く、転位を伴って
いない。 (2)SiO2 析出物の密度は高いが、該SiO2 析出
物の形状が板状でないため、転位を伴っていない。 (3)格子間酸素濃度が低い。 のいずれかの状態であるか、あるいは熱処理時間が長く
なり生産性が低下した。一方、実施例1〜8の方法によ
り製造された半導体基板10では、いずれも表面から5
0μm以上離れた領域に板状のSiO2 析出物11bが
1010〜1012個/cm3 の密度で含有されると共に、
SiO2 析出物11bは転位11cを伴っていた。また
いずれも表面欠陥密度が低く、ゲッタリング能力に優れ
ると共に、強度の低下(変形)が少なかった。
〜26の方法により製造された半導体基板は、 (1)板状SiO2 析出物の密度が低く、転位を伴って
いない。 (2)SiO2 析出物の密度は高いが、該SiO2 析出
物の形状が板状でないため、転位を伴っていない。 (3)格子間酸素濃度が低い。 のいずれかの状態であるか、あるいは熱処理時間が長く
なり生産性が低下した。一方、実施例1〜8の方法によ
り製造された半導体基板10では、いずれも表面から5
0μm以上離れた領域に板状のSiO2 析出物11bが
1010〜1012個/cm3 の密度で含有されると共に、
SiO2 析出物11bは転位11cを伴っていた。また
いずれも表面欠陥密度が低く、ゲッタリング能力に優れ
ると共に、強度の低下(変形)が少なかった。
【0024】上記結果から明らかなように、実施例に係
る半導体基板10の製造方法によれば、前熱処理により
酸素が外方に拡散され、半導体基板10の表面から約5
0μmまでの範囲に略完全なDZ層12が形成される。
また第1段目の熱処理により、半導体基板10の表面か
ら50μm以上離れた領域に1010〜1012個/cm3
の密度を有する板状のSiO2 析出物11bの発生核が
確実、かつ効率的に形成されると共に、格子間酸素濃度
が(8〜12)×1017個/cm3 程度に維持される。
また第2段目の熱処理により、発生核から所定密度を有
する板状のSiO2 析出物11bが成長してこの周囲に
局部的な歪みが生じ、かつ所定濃度の格子間酸素の存在
が維持される。またSiO2 析出物11bの周囲にルー
プ状の転位11cが確実に形成されることとなる。この
結果、実施例に係る半導体基板10では、SiO2 析出
物11bの形状が板状であるために歪みが生じ易く、こ
の歪みによりSiO2 析出物11bの周囲にループ状の
転位が発生する。このため、半導体基板10の表面近傍
におけるLSI素子の活性領域に略完全なDZ層12が
形成されると共に、半導体基板10の内部に所定密度の
SiO2 析出物11b及び転位11cを含むIG層11
が確実に形成され、Fe等の汚染物質に対するゲッタリ
ング能力が高められる。また半導体基板10の内部にお
ける格子間酸素濃度が8〜12×1017個/cm3 程度
に維持されるため、この格子間酸素濃度の減少に伴う強
度の低下が防止される。この結果、半導体基板10にお
けるリーク電流の増大や酸化膜耐圧の低下を防止すると
共に、変形を防止することができる。
る半導体基板10の製造方法によれば、前熱処理により
酸素が外方に拡散され、半導体基板10の表面から約5
0μmまでの範囲に略完全なDZ層12が形成される。
また第1段目の熱処理により、半導体基板10の表面か
ら50μm以上離れた領域に1010〜1012個/cm3
の密度を有する板状のSiO2 析出物11bの発生核が
確実、かつ効率的に形成されると共に、格子間酸素濃度
が(8〜12)×1017個/cm3 程度に維持される。
また第2段目の熱処理により、発生核から所定密度を有
する板状のSiO2 析出物11bが成長してこの周囲に
局部的な歪みが生じ、かつ所定濃度の格子間酸素の存在
が維持される。またSiO2 析出物11bの周囲にルー
プ状の転位11cが確実に形成されることとなる。この
結果、実施例に係る半導体基板10では、SiO2 析出
物11bの形状が板状であるために歪みが生じ易く、こ
の歪みによりSiO2 析出物11bの周囲にループ状の
転位が発生する。このため、半導体基板10の表面近傍
におけるLSI素子の活性領域に略完全なDZ層12が
形成されると共に、半導体基板10の内部に所定密度の
SiO2 析出物11b及び転位11cを含むIG層11
が確実に形成され、Fe等の汚染物質に対するゲッタリ
ング能力が高められる。また半導体基板10の内部にお
ける格子間酸素濃度が8〜12×1017個/cm3 程度
に維持されるため、この格子間酸素濃度の減少に伴う強
度の低下が防止される。この結果、半導体基板10にお
けるリーク電流の増大や酸化膜耐圧の低下を防止すると
共に、変形を防止することができる。
【0025】なお、上記実施例に係る製造方法では、石
英チューブ21aが内蔵された形式の熱処理炉21を用
いた場合について説明したが、何らこの形式の熱処理炉
に限定されるものではなく、所定の熱処理の雰囲気、温
度及び時間とが制御し得るものであればよい。
英チューブ21aが内蔵された形式の熱処理炉21を用
いた場合について説明したが、何らこの形式の熱処理炉
に限定されるものではなく、所定の熱処理の雰囲気、温
度及び時間とが制御し得るものであればよい。
【0026】また、上記実施例に係る製造方法では、ウ
エハ10aがウエハ支持手段22に収容された場合につ
いて説明したが、何らこの構造のウエハ支持手段に限定
されるものではなく、ウエハ10aに応力が掛からず、
ウエハ10aと雰囲気ガスとが十分に接触し、ウエハ1
0aが均一に加熱される構造のものであればよい。
エハ10aがウエハ支持手段22に収容された場合につ
いて説明したが、何らこの構造のウエハ支持手段に限定
されるものではなく、ウエハ10aに応力が掛からず、
ウエハ10aと雰囲気ガスとが十分に接触し、ウエハ1
0aが均一に加熱される構造のものであればよい。
【0027】また、上記実施例に係る製造方法では、ウ
エハ10aが約50mm/minの速度で熱処理炉21
内に挿入される場合について説明したが、何ら50mm
/minには限定されるものではない。
エハ10aが約50mm/minの速度で熱処理炉21
内に挿入される場合について説明したが、何ら50mm
/minには限定されるものではない。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係る半導体
基板にあっては、該半導体基板の表面から50μm以上
離れた領域に、転位を伴う板状のSiO2 析出物を10
10〜1012個/cm3 の密度で含有しているので、該S
iO2 析出物の形状が板状であるために歪みが生じ易
く、この歪みにより該SiO2 析出物の周囲にループ状
の転位が発生する。このため、前記半導体基板の表面近
傍におけるLSI素子の活性領域にDZ層が構成される
と共に、前記半導体基板の内部に前記所定密度のSiO
2 析出物及び転位を含むIG層が確実に構成され、汚染
物質に対するゲッタリング能力が高められ、維持され
る。また前記半導体基板の内部における格子間酸素濃度
が8〜12×1017個/cm3 程度に維持されるため、
該格子間酸素濃度の減少に伴う強度の低下が防止され
る。この結果、前記半導体基板におけるリーク電流の増
大や酸化膜耐圧の低下を防止すると共に、変形を防止す
ることができる。
基板にあっては、該半導体基板の表面から50μm以上
離れた領域に、転位を伴う板状のSiO2 析出物を10
10〜1012個/cm3 の密度で含有しているので、該S
iO2 析出物の形状が板状であるために歪みが生じ易
く、この歪みにより該SiO2 析出物の周囲にループ状
の転位が発生する。このため、前記半導体基板の表面近
傍におけるLSI素子の活性領域にDZ層が構成される
と共に、前記半導体基板の内部に前記所定密度のSiO
2 析出物及び転位を含むIG層が確実に構成され、汚染
物質に対するゲッタリング能力が高められ、維持され
る。また前記半導体基板の内部における格子間酸素濃度
が8〜12×1017個/cm3 程度に維持されるため、
該格子間酸素濃度の減少に伴う強度の低下が防止され
る。この結果、前記半導体基板におけるリーク電流の増
大や酸化膜耐圧の低下を防止すると共に、変形を防止す
ることができる。
【0029】また本発明に係る半導体基板の製造方法に
あっては、酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲気中
1100〜1200℃で2〜4時間の前熱処理を施した
後、温度T(℃)、時間t(Hr)がそれぞれ750≦
T≦950、8≦t≦32(第1段目の熱処理)、及び
1000≦T≦1050、8≦t≦32(第2段目の熱
処理)の範囲にある2段階の熱処理を施すので、前記前
熱処理により酸素が外方に拡散し、前記半導体基板の表
面から約50μmまでの範囲にDZ層が構成される。ま
た前記第1段目の熱処理により、前記半導体基板の表面
から50μm以上離れた領域に1010〜1012個/cm
3 の密度を有する板状のSiO2 析出物の発生核が確
実、かつ効率的に形成されると共に、格子間酸素濃度が
(8〜12)×1017個/cm3 程度に維持される。ま
た前記第2段目の熱処理により、前記核から前記所定密
度を有する板状のSiO2 析出物が成長してこの周囲に
局部的な歪みが生じ、かつ前記格子間酸素の存在により
強度が維持されるため、前記半導体基板の変形が防止さ
れつつ、前記SiO2 析出物の周囲にループ状の転位が
確実に形成される。
あっては、酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲気中
1100〜1200℃で2〜4時間の前熱処理を施した
後、温度T(℃)、時間t(Hr)がそれぞれ750≦
T≦950、8≦t≦32(第1段目の熱処理)、及び
1000≦T≦1050、8≦t≦32(第2段目の熱
処理)の範囲にある2段階の熱処理を施すので、前記前
熱処理により酸素が外方に拡散し、前記半導体基板の表
面から約50μmまでの範囲にDZ層が構成される。ま
た前記第1段目の熱処理により、前記半導体基板の表面
から50μm以上離れた領域に1010〜1012個/cm
3 の密度を有する板状のSiO2 析出物の発生核が確
実、かつ効率的に形成されると共に、格子間酸素濃度が
(8〜12)×1017個/cm3 程度に維持される。ま
た前記第2段目の熱処理により、前記核から前記所定密
度を有する板状のSiO2 析出物が成長してこの周囲に
局部的な歪みが生じ、かつ前記格子間酸素の存在により
強度が維持されるため、前記半導体基板の変形が防止さ
れつつ、前記SiO2 析出物の周囲にループ状の転位が
確実に形成される。
【図1】本発明に係る半導体基板の実施例を模式的に示
した断面図であり、半導体基板の断面を赤外トモグラフ
法により撮影し、この写真をスケッチした図である。
した断面図であり、半導体基板の断面を赤外トモグラフ
法により撮影し、この写真をスケッチした図である。
【図2】実施例に係る半導体基板内部に形成された板状
のSiO2 析出物と転位とを示した模式図であり、TE
M(等価型電子顕微鏡)により撮影した写真をスケッチ
した図である。
のSiO2 析出物と転位とを示した模式図であり、TE
M(等価型電子顕微鏡)により撮影した写真をスケッチ
した図である。
【図3】実施例に係る半導体基板の製造方法に用いる熱
処理装置を模式的に示した斜視図である。
処理装置を模式的に示した斜視図である。
【図4】実施例に係る半導体基板の製造方法における熱
処理パターンを示した模式図である。
処理パターンを示した模式図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 酸素を含む半導体基板において、該半導
体基板の表面から50μm以上離れた領域に、転位を伴
う板状のSiO2 析出物を1010〜1012個/cm3 の
密度で含有していることを特徴とする半導体基板。 - 【請求項2】 酸素を含む半導体基板に、窒素ガス雰囲
気中1100〜1200℃で2〜4時間の熱処理を施し
た後、温度T(℃)、時間t(H)がそれぞれ750≦
T≦950、8≦t≦32、及び1000≦T≦105
0、8≦t≦32の範囲にある2段階の熱処理を施すこ
とを特徴とする請求項1記載の半導体基板の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1893395A JPH08213403A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 半導体基板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1893395A JPH08213403A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 半導体基板及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08213403A true JPH08213403A (ja) | 1996-08-20 |
Family
ID=11985448
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1893395A Pending JPH08213403A (ja) | 1995-02-07 | 1995-02-07 | 半導体基板及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08213403A (ja) |
Cited By (9)
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| JP2008166721A (ja) * | 2006-12-07 | 2008-07-17 | Siltronic Ag | シリコンウエハ及びその製造方法 |
| WO2008136500A1 (ja) | 2007-05-02 | 2008-11-13 | Siltronic Ag | シリコンウエハ及びその製造方法 |
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-
1995
- 1995-02-07 JP JP1893395A patent/JPH08213403A/ja active Pending
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