JPH08214745A - 釣 糸 - Google Patents
釣 糸Info
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- JPH08214745A JPH08214745A JP7027969A JP2796995A JPH08214745A JP H08214745 A JPH08214745 A JP H08214745A JP 7027969 A JP7027969 A JP 7027969A JP 2796995 A JP2796995 A JP 2796995A JP H08214745 A JPH08214745 A JP H08214745A
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- JP
- Japan
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- fishing line
- water
- polyvinylidene fluoride
- monofilament
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 湿潤時の各種結束強力、具体的にはサルカ
ン結び結束強力、針結び結束強力および糸−糸結び結束
強力がすぐれたポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ント製釣糸を提供する。 【構成】 水溶性樹脂を表面コーティング、熱硬化し
てなり、糸−糸間静摩擦係数(μs)が0.2〜0.5
のポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメントからなる
釣糸。この釣糸は、引張破断強力に対する湿潤時のサル
カン結び結束強力利用率、針結び結束強力利用率および
糸−糸結び結束強力利用率が、それぞれ85%以上とす
ぐれており、特にハリスとして有用である。
ン結び結束強力、針結び結束強力および糸−糸結び結束
強力がすぐれたポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ント製釣糸を提供する。 【構成】 水溶性樹脂を表面コーティング、熱硬化し
てなり、糸−糸間静摩擦係数(μs)が0.2〜0.5
のポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメントからなる
釣糸。この釣糸は、引張破断強力に対する湿潤時のサル
カン結び結束強力利用率、針結び結束強力利用率および
糸−糸結び結束強力利用率が、それぞれ85%以上とす
ぐれており、特にハリスとして有用である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリ弗化ビニリデン系
樹脂モノフィラメントからなる釣糸の改良に関し、さら
に詳しくは、適度な糸−糸間静摩擦係数を有し、湿潤時
のサルカン結び結束強力、針結び結束強力および糸−糸
結び結束強力がすぐれ、特にハリスとして好適な釣糸に
関するものである。
樹脂モノフィラメントからなる釣糸の改良に関し、さら
に詳しくは、適度な糸−糸間静摩擦係数を有し、湿潤時
のサルカン結び結束強力、針結び結束強力および糸−糸
結び結束強力がすぐれ、特にハリスとして好適な釣糸に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の釣糸素材としては、強度、透明
性、柔軟性などのすぐれた特性から、ポリアミドモノフ
ィラメントが主として用いられてきたが、このポリアミ
ドモノフィラメント製釣糸は、水中における吸水率が1
0%以上と高いため、水中で強度低下を引き起こすとい
う欠点を有していた。
性、柔軟性などのすぐれた特性から、ポリアミドモノフ
ィラメントが主として用いられてきたが、このポリアミ
ドモノフィラメント製釣糸は、水中における吸水率が1
0%以上と高いため、水中で強度低下を引き起こすとい
う欠点を有していた。
【0003】また、ポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィ
ラメントは、屈折率が水に近く、かつ比重が大きいなど
のすぐれた特性を有することから、近年釣糸素材として
注目され、広く採用されているが、このポリ弗化ビニリ
デン系樹脂モノフィラメント製釣糸は、吸水率が0.5
%以下と低いものの、結び目のずれが生じ易く、湿潤時
の各種結束強力が低いという欠点を有していた。
ラメントは、屈折率が水に近く、かつ比重が大きいなど
のすぐれた特性を有することから、近年釣糸素材として
注目され、広く採用されているが、このポリ弗化ビニリ
デン系樹脂モノフィラメント製釣糸は、吸水率が0.5
%以下と低いものの、結び目のずれが生じ易く、湿潤時
の各種結束強力が低いという欠点を有していた。
【0004】そして、ポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフ
ィラメントについては、その耐摩耗性や結節強度の改良
を目的として従来から多くの検討がなされ、例えば特開
昭62−250274号公報、特公平3−50001号
公報および特開昭63−159527号公報などの改良
手段が提案されているが、それらの技術ではある種の改
質は認められるものの、湿潤時の各種結束強力の改良に
ついては未だに十分満足し得ないのが実状であった。
ィラメントについては、その耐摩耗性や結節強度の改良
を目的として従来から多くの検討がなされ、例えば特開
昭62−250274号公報、特公平3−50001号
公報および特開昭63−159527号公報などの改良
手段が提案されているが、それらの技術ではある種の改
質は認められるものの、湿潤時の各種結束強力の改良に
ついては未だに十分満足し得ないのが実状であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した従
来技術における問題点を解決するために検討した結果、
達成されたものである。
来技術における問題点を解決するために検討した結果、
達成されたものである。
【0006】したがって、本発明の目的は、湿潤時の各
種結束強力、具体的にはサルカン結び結束強力、針結び
結束強力および糸−糸結び結束強力がすぐれたポリ弗化
ビニリデン系樹脂モノフィラメント製釣糸を提供するこ
とにある。
種結束強力、具体的にはサルカン結び結束強力、針結び
結束強力および糸−糸結び結束強力がすぐれたポリ弗化
ビニリデン系樹脂モノフィラメント製釣糸を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記本発明の目的を達成
するために、本発明の釣糸は、水溶性樹脂を表面コーテ
ィング、熱硬化してなり、後述の方法で測定した糸−糸
間静摩擦係数(μs)が0.2〜0.5のポリ弗化ビニ
リデン系樹脂モノフィラメントからなることを特徴とす
る。
するために、本発明の釣糸は、水溶性樹脂を表面コーテ
ィング、熱硬化してなり、後述の方法で測定した糸−糸
間静摩擦係数(μs)が0.2〜0.5のポリ弗化ビニ
リデン系樹脂モノフィラメントからなることを特徴とす
る。
【0008】また、本発明の釣糸は、ポリ弗化ビニリデ
ン系樹脂モノフィラメントの引張破断強力に対する湿潤
時のサルカン結び結束強力利用率、針結び結束強力利用
率および糸−糸結び結束強力利用率が、それぞれ85%
以上であることを特徴とする。
ン系樹脂モノフィラメントの引張破断強力に対する湿潤
時のサルカン結び結束強力利用率、針結び結束強力利用
率および糸−糸結び結束強力利用率が、それぞれ85%
以上であることを特徴とする。
【0009】以下に本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明で用いるポリ弗化ビニリデン系樹脂
とは、弗化ビニリデン成分を80重量%以上含有するポ
リ弗化ビニリデン単独重合体または共重合体である。こ
こで20重量%未満を占める場合の共重合成分としては
テトラフロロエチレン、トリフロロモノクロロエチレ
ン、トリフロロエチレン、モノフロロエチレン、ヘキサ
フロロプロピレンおよびこれらの混合物などが挙げられ
るが、なかでもヘキサフロロプロピレンが好ましい。ま
た、弗化ビニリデン成分が80重量%以上であるポリ弗
化ビニリデンに、他の弗化ビニリデンホモポリマおよび
/またはコポリマをブレンドして用いることもできる。
ただし、重合体または重合体混合物において弗化ビニリ
デン成分の含有量が80重量%未満になると、結晶性が
低下し、本発明の目的とする特性の達成が困難になるた
め好ましくない。
とは、弗化ビニリデン成分を80重量%以上含有するポ
リ弗化ビニリデン単独重合体または共重合体である。こ
こで20重量%未満を占める場合の共重合成分としては
テトラフロロエチレン、トリフロロモノクロロエチレ
ン、トリフロロエチレン、モノフロロエチレン、ヘキサ
フロロプロピレンおよびこれらの混合物などが挙げられ
るが、なかでもヘキサフロロプロピレンが好ましい。ま
た、弗化ビニリデン成分が80重量%以上であるポリ弗
化ビニリデンに、他の弗化ビニリデンホモポリマおよび
/またはコポリマをブレンドして用いることもできる。
ただし、重合体または重合体混合物において弗化ビニリ
デン成分の含有量が80重量%未満になると、結晶性が
低下し、本発明の目的とする特性の達成が困難になるた
め好ましくない。
【0011】なお、本発明で用いるポリ弗化ビニリデン
系樹脂は、ジメチルホルムアミドの0.4g/cc溶液
で測定した固有粘度指数(ηinh)が0.8以上、と
くに1.0以上のものが好ましく、ηinhが0.8未
満の場合には、釣糸としての十分な物性が得られない場
合がある。
系樹脂は、ジメチルホルムアミドの0.4g/cc溶液
で測定した固有粘度指数(ηinh)が0.8以上、と
くに1.0以上のものが好ましく、ηinhが0.8未
満の場合には、釣糸としての十分な物性が得られない場
合がある。
【0012】さらに、本発明で用いるポリ弗化ビニリデ
ン系樹脂には、例えば顔料、染料、耐光剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、結晶化抑制剤および可塑剤などの添加
剤を、目的とする特性を疎外しない範囲で、その重合過
程、重合後あるいは紡糸直前に添加することができる。
ン系樹脂には、例えば顔料、染料、耐光剤、紫外線吸収
剤、酸化防止剤、結晶化抑制剤および可塑剤などの添加
剤を、目的とする特性を疎外しない範囲で、その重合過
程、重合後あるいは紡糸直前に添加することができる。
【0013】本発明において、ポリ弗化ビニリデン系樹
脂モノフィラメントを溶融紡糸するに際しては、押出紡
糸機を用いる通常の条件を採用することができ、たとえ
ばポリマ温度230〜320℃、押出圧力10〜500
Kg/cm2 、口金孔径0.1〜5mm、紡糸速度0.
3〜100m/分などの範囲を適宜選択することができ
る。
脂モノフィラメントを溶融紡糸するに際しては、押出紡
糸機を用いる通常の条件を採用することができ、たとえ
ばポリマ温度230〜320℃、押出圧力10〜500
Kg/cm2 、口金孔径0.1〜5mm、紡糸速度0.
3〜100m/分などの範囲を適宜選択することができ
る。
【0014】紡出されたモノフィラメントは短い気体ゾ
ーンを通過した後、冷却浴中で冷却されるが、ここで用
いる冷却媒体としては水、グリセリンおよびポリエチレ
ングリコールなどのポリ弗化ビニリデン系樹脂に不活性
な液体化合物が挙げられる。
ーンを通過した後、冷却浴中で冷却されるが、ここで用
いる冷却媒体としては水、グリセリンおよびポリエチレ
ングリコールなどのポリ弗化ビニリデン系樹脂に不活性
な液体化合物が挙げられる。
【0015】冷却されたモノフィラメントは通常の方法
で冷却媒体を除去された後、一段目の延伸ゾーンに送ら
れるが、本発明の延伸および熱固定時の雰囲気(浴)と
しては、たとえばポリエチレングリコール、グリセリン
およびシリコーン・オイルなどの液体を加熱した熱媒
浴、乾熱気体浴および加熱あるいは加圧水蒸気浴などが
用いられる。
で冷却媒体を除去された後、一段目の延伸ゾーンに送ら
れるが、本発明の延伸および熱固定時の雰囲気(浴)と
しては、たとえばポリエチレングリコール、グリセリン
およびシリコーン・オイルなどの液体を加熱した熱媒
浴、乾熱気体浴および加熱あるいは加圧水蒸気浴などが
用いられる。
【0016】延伸は、公知の方法、たとえば特公平3−
57965号公報に記載されている方法にしたがって、
一次延伸倍率(E1 ):4.0〜6.0倍の範囲に一次
延伸し、引き続いて0.85〜1.0倍の範囲の熱処理
倍率(E2 )で弛緩熱処理を行い、更に総合延伸倍率
(E1 ×E2 ×E3 )が5.5以上となるように二次延
伸倍率(E3 )を選択して二次延伸を実施する。
57965号公報に記載されている方法にしたがって、
一次延伸倍率(E1 ):4.0〜6.0倍の範囲に一次
延伸し、引き続いて0.85〜1.0倍の範囲の熱処理
倍率(E2 )で弛緩熱処理を行い、更に総合延伸倍率
(E1 ×E2 ×E3 )が5.5以上となるように二次延
伸倍率(E3 )を選択して二次延伸を実施する。
【0017】引き続いて、延伸歪の除去を目的に熱固定
を行うが、本発明の水溶性樹脂による表面コーティング
処理は、この熱固定を兼ねて製糸連続工程で実施するの
が効率的である。
を行うが、本発明の水溶性樹脂による表面コーティング
処理は、この熱固定を兼ねて製糸連続工程で実施するの
が効率的である。
【0018】すなわち、熱固定は通常100℃以上、ポ
リ弗化ビニリデン系樹脂の融点以下で実施されるが、熱
固定に乾熱浴を使用し、熱固定前に予め水溶性樹脂水溶
液に接触させたポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ントを熱固定すると同時に、水溶性樹脂を熱硬化し、表
面コーティングを実施するのが工程的に便利である。
リ弗化ビニリデン系樹脂の融点以下で実施されるが、熱
固定に乾熱浴を使用し、熱固定前に予め水溶性樹脂水溶
液に接触させたポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ントを熱固定すると同時に、水溶性樹脂を熱硬化し、表
面コーティングを実施するのが工程的に便利である。
【0019】ただし、場合によっては、一旦最終的な熱
固定を済ませたポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ントを巻具に巻き取った後、別工程で表面コーティング
処理を実施することも可能であるが、この場合は上記の
方法に比較して効率が劣る。
固定を済ませたポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ントを巻具に巻き取った後、別工程で表面コーティング
処理を実施することも可能であるが、この場合は上記の
方法に比較して効率が劣る。
【0020】ここで、ポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフ
ィラメントを水溶性樹脂水溶液に接触させる方法として
は、浸漬法、回転ローラ・タッチ法および噴霧法などが
採用できる。
ィラメントを水溶性樹脂水溶液に接触させる方法として
は、浸漬法、回転ローラ・タッチ法および噴霧法などが
採用できる。
【0021】本発明で使用する水溶性樹脂としては、水
溶性のアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂およびエポキシ樹脂などが挙げられるが、特に水溶性
アクリル樹脂、なかでもポリアクリル酸エステルアンモ
ニウム塩またはナトリウム塩が好ましく使用される。
溶性のアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹
脂およびエポキシ樹脂などが挙げられるが、特に水溶性
アクリル樹脂、なかでもポリアクリル酸エステルアンモ
ニウム塩またはナトリウム塩が好ましく使用される。
【0022】コーティング処理において使用する水溶性
樹脂水溶液の濃度は、得られるポリ弗化ビニリデン系樹
脂モノフィラメントの糸−糸間静摩擦係数(μs)が
0.2〜0.5の範囲に収まるように調整する必要があ
る。糸−糸間静摩擦係数(μs)が上記範囲を外れる
と、本発明の目的とする特性が得られないため好ましく
ない。
樹脂水溶液の濃度は、得られるポリ弗化ビニリデン系樹
脂モノフィラメントの糸−糸間静摩擦係数(μs)が
0.2〜0.5の範囲に収まるように調整する必要があ
る。糸−糸間静摩擦係数(μs)が上記範囲を外れる
と、本発明の目的とする特性が得られないため好ましく
ない。
【0023】この際、水溶性樹脂のポリ弗化ビニリデン
系樹脂モノフィラメントに対する付着量ついては、使用
する水溶性樹脂の種類やモノフィラメントの直径などに
よって異なるが、通常は0.02〜2.0重量%の範囲
好ましい。付着量が不必要に多いと強度低下の要因とな
り、また少なすぎるとコーティング効果が発現しにくい
ため好ましくない。
系樹脂モノフィラメントに対する付着量ついては、使用
する水溶性樹脂の種類やモノフィラメントの直径などに
よって異なるが、通常は0.02〜2.0重量%の範囲
好ましい。付着量が不必要に多いと強度低下の要因とな
り、また少なすぎるとコーティング効果が発現しにくい
ため好ましくない。
【0024】また、最終仕上げ油剤として、一般的な静
電防止剤などを巻き取り前に付与することも可能であ
る。
電防止剤などを巻き取り前に付与することも可能であ
る。
【0025】本発明において、ポリ弗化ビニリデン系樹
脂モノフィラメントに水溶性樹脂を表面コーティング、
熱硬化し、糸−糸間静摩擦係数(μs)を0.2〜0.
5に調整することによって、釣糸として実用的な湿潤時
の各種結束強力が向上する理由は必ずしも明確ではない
が、およそ次のように推論できる。
脂モノフィラメントに水溶性樹脂を表面コーティング、
熱硬化し、糸−糸間静摩擦係数(μs)を0.2〜0.
5に調整することによって、釣糸として実用的な湿潤時
の各種結束強力が向上する理由は必ずしも明確ではない
が、およそ次のように推論できる。
【0026】すなわち、ポリ弗化ビニリデン系樹脂モノ
フィラメントは、糸−糸間静摩擦係数が本来低いため、
サルカン結び、針結びおよび糸−糸結びなどの各種の結
束を施した後、荷重が加わると、結び目のずれが生じや
すく、糸がしごかれることによって劣化、強力低下を引
き起こす。
フィラメントは、糸−糸間静摩擦係数が本来低いため、
サルカン結び、針結びおよび糸−糸結びなどの各種の結
束を施した後、荷重が加わると、結び目のずれが生じや
すく、糸がしごかれることによって劣化、強力低下を引
き起こす。
【0027】これに対し、水溶性樹脂を表面コーティン
グ、熱硬化したポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ントは、適度に糸−糸間静摩擦係数(μs)が調整され
るとともに、水浸漬時に、予め熱硬化により適度に耐水
性を付与されていた表面コーティング樹脂が、水による
膨潤作用などを受けて、結び目のずれを起こしにくくな
り、その結果として各種結束強力利用率が向上するもの
と考えられる。
グ、熱硬化したポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラメ
ントは、適度に糸−糸間静摩擦係数(μs)が調整され
るとともに、水浸漬時に、予め熱硬化により適度に耐水
性を付与されていた表面コーティング樹脂が、水による
膨潤作用などを受けて、結び目のずれを起こしにくくな
り、その結果として各種結束強力利用率が向上するもの
と考えられる。
【0028】したがって、本発明で使用する表面コーテ
ィング樹脂は、水の作用を受ける水溶性樹脂であれば良
いが、効果の持続性、耐久性を考慮すると、特に水溶性
アクリル樹脂、なかでもポリアクリル酸エステルアンモ
ニウム塩またはナトリウム塩が適している。
ィング樹脂は、水の作用を受ける水溶性樹脂であれば良
いが、効果の持続性、耐久性を考慮すると、特に水溶性
アクリル樹脂、なかでもポリアクリル酸エステルアンモ
ニウム塩またはナトリウム塩が適している。
【0029】かくして、本発明のポリ弗化ビニリデン系
樹脂モノフィラメント製釣糸は、湿潤時の各種結束強
力、具体的にはにサルカン結び結束強力、針結び結束強
力および糸−糸結び結束強力、具体的には引張破断強力
に対する湿潤時のサルカン結び結束強力利用率、針結び
結束強力利用率および糸−糸結び結束強力利用率が、そ
れぞれ85%以上とすぐれているため、特にハリス用途
に有用である。
樹脂モノフィラメント製釣糸は、湿潤時の各種結束強
力、具体的にはにサルカン結び結束強力、針結び結束強
力および糸−糸結び結束強力、具体的には引張破断強力
に対する湿潤時のサルカン結び結束強力利用率、針結び
結束強力利用率および糸−糸結び結束強力利用率が、そ
れぞれ85%以上とすぐれているため、特にハリス用途
に有用である。
【0030】
【実施例】次に、本発明を実施例に基づいて説明する
が、本発明に関わるポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィ
ラメント製釣糸の評価は以下の方法に準じて行った。
が、本発明に関わるポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィ
ラメント製釣糸の評価は以下の方法に準じて行った。
【0031】(A)引張破断強力:JISL1013の
規定に準じて測定した。
規定に準じて測定した。
【0032】(B)糸−糸間静摩擦係数:MAEDA
MFG.CO.製摩擦試験機(要部については図1およ
び図2参照)を使用し、以下の方法で測定した。先ず、
一対の円周上に等間隔に32個の溝2aが付いた円形状
取付け枠2を24mmの長さで平行に配置し、この取付
け枠2の対応する各溝2a間に、供試モノフィラメント
1を水平方向に1g/dの張力下で1本づつ、合計32
本等間隔に張り固定することにより、直径32.5mm
の円筒状の糸条体を形成した。
MFG.CO.製摩擦試験機(要部については図1およ
び図2参照)を使用し、以下の方法で測定した。先ず、
一対の円周上に等間隔に32個の溝2aが付いた円形状
取付け枠2を24mmの長さで平行に配置し、この取付
け枠2の対応する各溝2a間に、供試モノフィラメント
1を水平方向に1g/dの張力下で1本づつ、合計32
本等間隔に張り固定することにより、直径32.5mm
の円筒状の糸条体を形成した。
【0033】そして、中間枠3が介在することによって
直径8mm幅の円筒状になったモノフィラメント1のほ
ぼ中央に、同様の供試モノフィラメント1′を直角に懸
架する。次に、モノフィラメント1´の一端側に荷重4
をぶらさげて、その初期張力(T0 )を1g/dとな
し、他端側を張力検知器5に接続し、一対の円形状取付
け枠2を矢印方向(荷重側)に回転速度0.02m/分
で回転させることによって、他端側に生じる張力(T1
)を張力検知器5で測定し、この場合の糸−糸間静摩
擦係数(μs)を下記の式で算出した。 μs=T1 −T0 /T1 +T0
直径8mm幅の円筒状になったモノフィラメント1のほ
ぼ中央に、同様の供試モノフィラメント1′を直角に懸
架する。次に、モノフィラメント1´の一端側に荷重4
をぶらさげて、その初期張力(T0 )を1g/dとな
し、他端側を張力検知器5に接続し、一対の円形状取付
け枠2を矢印方向(荷重側)に回転速度0.02m/分
で回転させることによって、他端側に生じる張力(T1
)を張力検知器5で測定し、この場合の糸−糸間静摩
擦係数(μs)を下記の式で算出した。 μs=T1 −T0 /T1 +T0
【0034】(C)湿潤時のサルカン結び強力:ダイト
ウブク(株)製タル型サルカン7号にダブルクリンチノ
ット(7回巻き付け)で糸とサルカンを結び、水中に2
時間浸漬後、引張破断強力試験に準じて測定した。
ウブク(株)製タル型サルカン7号にダブルクリンチノ
ット(7回巻き付け)で糸とサルカンを結び、水中に2
時間浸漬後、引張破断強力試験に準じて測定した。
【0035】(D)湿潤時の針結び強力:がまかつ製チ
ヌ針2号にナショナル製自動針結び機を使って、外掛け
結び(5回巻き付け)で糸と針を結び、水中に2時間浸
漬後、引張破断強力試験に準じて測定した。
ヌ針2号にナショナル製自動針結び機を使って、外掛け
結び(5回巻き付け)で糸と針を結び、水中に2時間浸
漬後、引張破断強力試験に準じて測定した。
【0036】(E)湿潤時の糸−糸結び強力:電車結び
(7回巻き付け)で糸と糸を結び、水中に2時間浸漬
後、引張破断強力試験に準じて測定した。
(7回巻き付け)で糸と糸を結び、水中に2時間浸漬
後、引張破断強力試験に準じて測定した。
【0037】また、各種結束(サルカン結び、針結び、
糸−糸結び)の強力利用率は引張破断強力に対する比率
で表した。
糸−糸結び)の強力利用率は引張破断強力に対する比率
で表した。
【0038】[実施例1]ジメチルホルムアミドの0.
4g/cc溶液の30℃における固有粘度指数(ηin
h)が1.2のポリ弗化ビニリデン重合体チップ(融点
177℃)を、エクストルーダー型紡糸機で260℃で
溶融し、孔径1.5mmの口金を通して紡糸し、さらに
20℃のポリエチレングリコール浴中で冷却した。
4g/cc溶液の30℃における固有粘度指数(ηin
h)が1.2のポリ弗化ビニリデン重合体チップ(融点
177℃)を、エクストルーダー型紡糸機で260℃で
溶融し、孔径1.5mmの口金を通して紡糸し、さらに
20℃のポリエチレングリコール浴中で冷却した。
【0039】次に、この未延伸糸を160℃のポリエチ
レングリコール一段目延伸浴中で4.5倍(E1 )に延
伸し、引き続いて165℃のポリエチレングリコール浴
中で0.98倍(E2 )で弛緩処理した後、さらに16
5℃のポリエチレングリコール二段目延伸浴中で1.4
5倍(E3 )に再度延伸し、総合延伸倍率(E1 ×E2
×E3 )が6.4倍のポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフ
ィラメントを得た。
レングリコール一段目延伸浴中で4.5倍(E1 )に延
伸し、引き続いて165℃のポリエチレングリコール浴
中で0.98倍(E2 )で弛緩処理した後、さらに16
5℃のポリエチレングリコール二段目延伸浴中で1.4
5倍(E3 )に再度延伸し、総合延伸倍率(E1 ×E2
×E3 )が6.4倍のポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフ
ィラメントを得た。
【0040】続いて、水溶性樹脂としてポリアクリル酸
エステルアンモニウム塩(帝国化学産業製アクリサイズ
ME−18)を用いた水溶性アクリル樹脂水溶液(濃度
0.2%)に、ローラ・タッチ方式で上記モノフィラメ
ントを接触させ、引き続いて155℃の乾熱浴中に処理
倍率0.9倍で通過させ、モノフィラメントの熱固定と
同時にコーティング樹脂の熱硬化を施した。
エステルアンモニウム塩(帝国化学産業製アクリサイズ
ME−18)を用いた水溶性アクリル樹脂水溶液(濃度
0.2%)に、ローラ・タッチ方式で上記モノフィラメ
ントを接触させ、引き続いて155℃の乾熱浴中に処理
倍率0.9倍で通過させ、モノフィラメントの熱固定と
同時にコーティング樹脂の熱硬化を施した。
【0041】さらに、最終仕上げ油剤として、高松油脂
製ラノゾールA202 1.8%の油剤を付与し、直径
0.22mmのモノフィラメントを得た。
製ラノゾールA202 1.8%の油剤を付与し、直径
0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0042】[実施例2}水溶性アクリル樹脂水溶液の
濃度を0.9%にしたこと以外は、実施例1と同一の製
法で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
濃度を0.9%にしたこと以外は、実施例1と同一の製
法で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0043】[実施例3]水溶性樹脂として、ポリアク
リル酸エステルナトリウム塩(帝国化学産業製アクリサ
イズ102)を用い、水溶性アクリル樹脂水溶液の濃度
を1.5%にしたこと以外は、実施例1と同一の製法で
直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
リル酸エステルナトリウム塩(帝国化学産業製アクリサ
イズ102)を用い、水溶性アクリル樹脂水溶液の濃度
を1.5%にしたこと以外は、実施例1と同一の製法で
直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0044】[実施例4]水溶性アクリル樹脂水溶液の
濃度を2.5%にしたこと以外は、実施例1と同一の製
法で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
濃度を2.5%にしたこと以外は、実施例1と同一の製
法で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0045】[比較例1]水溶性アクリル樹脂コーティ
ングを実施せずに、他は実施例1と同一の製法により、
直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
ングを実施せずに、他は実施例1と同一の製法により、
直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0046】[比較例2]水溶性アクリル樹脂水溶液の
濃度を0.05%に変更した以外は、実施例1と同一の
製法で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
濃度を0.05%に変更した以外は、実施例1と同一の
製法で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0047】[比較例3]水溶性アクリル樹脂水溶液の
濃度を5.0%に変更した以外は、実施例と同一の製法
で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
濃度を5.0%に変更した以外は、実施例と同一の製法
で直径0.22mmのモノフィラメントを得た。
【0048】得られた各ポリ弗化ビニリデン系樹脂モノ
フィラメントについて、上記の各物性を評価した結果を
表1に併せて示す。
フィラメントについて、上記の各物性を評価した結果を
表1に併せて示す。
【0049】
【表1】
【0050】表1の結果から明らかなように、本発明の
水溶性樹脂を表面コーティング、熱硬化した糸−糸間静
摩擦係数(μs)が0.2〜0.5のポリ弗化ビニリデ
ン系樹脂モノフィラメントからなる釣糸(実施例1〜
4)は、未処理品(比較例1)および表面コーティング
が不適切で、糸−糸間静摩擦係数(μs)が本発明の範
囲を外れたもの(比較例2、3)に比べ、湿潤時の各種
結束強力利用率が飛躍的に向上したものである。
水溶性樹脂を表面コーティング、熱硬化した糸−糸間静
摩擦係数(μs)が0.2〜0.5のポリ弗化ビニリデ
ン系樹脂モノフィラメントからなる釣糸(実施例1〜
4)は、未処理品(比較例1)および表面コーティング
が不適切で、糸−糸間静摩擦係数(μs)が本発明の範
囲を外れたもの(比較例2、3)に比べ、湿潤時の各種
結束強力利用率が飛躍的に向上したものである。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のポリ弗化
ビニリデン系樹脂モノィラメント製釣糸は、湿潤時の各
種結束強力にすぐれた特性を有するため、特にハリスと
して有用である。
ビニリデン系樹脂モノィラメント製釣糸は、湿潤時の各
種結束強力にすぐれた特性を有するため、特にハリスと
して有用である。
【図1】図1は本発明において糸−糸間静摩擦係数(μ
s)を測定するために用いる装置の要部正面図である。
s)を測定するために用いる装置の要部正面図である。
【図2】図2は同じく要部側面図である。
1、1´ 供試モノフィラメント 2 円形状取付け枠 2a 溝 3 中間枠 4 荷重 5 張力検知器
フロントページの続き (72)発明者 高橋 洋 愛知県岡崎市矢作町字出口1番地 東レ株 式会社岡崎工場内 (72)発明者 仲田 秀夫 愛知県岡崎市矢作町字出口1番地 東レ株 式会社岡崎工場内
Claims (5)
- 【請求項1】 水溶性樹脂を表面コーティング、熱硬
化してなり、本文中に記載の方法で測定した糸−糸間静
摩擦係数(μs)が0.2〜0.5のポリ弗化ビニリデ
ン系樹脂モノフィラメントからなることを特徴とする釣
糸。 - 【請求項2】 ポリ弗化ビニリデン系樹脂モノフィラ
メントの引張破断強力に対する湿潤時のサルカン結び結
束強力利用率、針結び結束強力利用率および糸−糸結び
結束強力利用率が、それぞれ85%以上であることを特
徴とする請求項1に記載の釣糸。 - 【請求項3】 水溶性樹脂が、少なくともポリアクリ
ル酸エステルアンモニウム塩またはナトリウム塩を含有
することを特徴とする請求項1または2に記載の釣糸。 - 【請求項4】 水溶性樹脂のポリ弗化ビニリデン系樹
脂モノフィラメントに対する付着量が0.02〜2.0
重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1、2また
は3に記載の釣糸。 - 【請求項5】 ハリスとして用いることを特徴とする
請求項1、2、3または4に記載の釣糸。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7027969A JPH08214745A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 釣 糸 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7027969A JPH08214745A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 釣 糸 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08214745A true JPH08214745A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12235724
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7027969A Pending JPH08214745A (ja) | 1995-02-16 | 1995-02-16 | 釣 糸 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08214745A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001321045A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-11-20 | Toray Monofilament Co Ltd | 釣 糸 |
| JP2006014679A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Toray Monofilament Co Ltd | ハリス |
-
1995
- 1995-02-16 JP JP7027969A patent/JPH08214745A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001321045A (ja) * | 2000-03-07 | 2001-11-20 | Toray Monofilament Co Ltd | 釣 糸 |
| JP2006014679A (ja) * | 2004-07-02 | 2006-01-19 | Toray Monofilament Co Ltd | ハリス |
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