JPH08217775A - 新規クラウンチオエーテル及びその遷移金属錯体並びにこれを用いる光学活性アルコールの製造方法 - Google Patents
新規クラウンチオエーテル及びその遷移金属錯体並びにこれを用いる光学活性アルコールの製造方法Info
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- JPH08217775A JPH08217775A JP7042606A JP4260695A JPH08217775A JP H08217775 A JPH08217775 A JP H08217775A JP 7042606 A JP7042606 A JP 7042606A JP 4260695 A JP4260695 A JP 4260695A JP H08217775 A JPH08217775 A JP H08217775A
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- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
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- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】 一般式(1)
【化1】
で表されるクラウンチオエーテル及びそれと鉄、コバル
ト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イ
リジウム、クロム、モリブデン、マンガン、水銀、銅、
銀、金、白金、テクニチウム等の遷移金属との錯体並び
にこの遷移金属−クラウンチオエーテル錯体の存在下、
ケトン類とヒドロシラン類とを有機溶媒中で反応させて
不斉アルコキシシラン類を生成させ、引き続き水溶性有
機溶媒中で酸加水分解することを特徴とする光学活性ア
ルコールの製造方法。 【効果】 本発明の新規クラウンチオエーテル化合物
は、不斉合成用触媒の配位子として優れたもので、各種
遷移金属と形成されるそれらの錯体は不斉アルキル化、
不斉シリル化、不斉ホルミル化等の不斉合成用触媒とし
て、不斉合成における反応選択性、転化率、触媒活性、
光学純度などの面で優れた性能を示すものである。
ト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イ
リジウム、クロム、モリブデン、マンガン、水銀、銅、
銀、金、白金、テクニチウム等の遷移金属との錯体並び
にこの遷移金属−クラウンチオエーテル錯体の存在下、
ケトン類とヒドロシラン類とを有機溶媒中で反応させて
不斉アルコキシシラン類を生成させ、引き続き水溶性有
機溶媒中で酸加水分解することを特徴とする光学活性ア
ルコールの製造方法。 【効果】 本発明の新規クラウンチオエーテル化合物
は、不斉合成用触媒の配位子として優れたもので、各種
遷移金属と形成されるそれらの錯体は不斉アルキル化、
不斉シリル化、不斉ホルミル化等の不斉合成用触媒とし
て、不斉合成における反応選択性、転化率、触媒活性、
光学純度などの面で優れた性能を示すものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規なクラウンチオエー
テル化合物及びその遷移金属錯体に関し、さらに詳細に
は、種々の不斉合成反応の触媒として有用なクラウンチ
オエーテル化合物及びこれを配位子とする遷移金属錯体
並びに光学活性なその錯体を利用する光学活性アルコー
ルの製造方法に関する。
テル化合物及びその遷移金属錯体に関し、さらに詳細に
は、種々の不斉合成反応の触媒として有用なクラウンチ
オエーテル化合物及びこれを配位子とする遷移金属錯体
並びに光学活性なその錯体を利用する光学活性アルコー
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、多くの遷移金属錯体が有機合
成反応の触媒として使用されており、特に、貴金属錯体
は安定で取り扱いが容易であるため、高価であるにもか
かわらずこれを触媒として使用する多くの合成研究がな
され、これまでの手段では不可能とされていた有機合成
反応を可能にした数多くの報告がなされている。
成反応の触媒として使用されており、特に、貴金属錯体
は安定で取り扱いが容易であるため、高価であるにもか
かわらずこれを触媒として使用する多くの合成研究がな
され、これまでの手段では不可能とされていた有機合成
反応を可能にした数多くの報告がなされている。
【0003】近年、クラウンチオエーテルを配位子と
し、例えば、ニッケル、コバルト、銅、ルテニウム、ロ
ジウム、銀などの遷移金属を用いたクラウンチオエーテ
ル−遷移金属錯体が合成されているが(Stephen R.Coop
er、Acc. Chem. Res. 1988年、21巻、 141頁)、その配
位子が光学活性体でないために、不斉合成反応の触媒と
して使用することができない。 また、光学活性なクラ
ウンチオエーテルに関しては、R.M.ケロッグ(Kellog
g )ら(J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1984年、309
頁; Tetrahedron Lett. 1985年、29巻、3499頁)によっ
て合成されてはいるが、それらの金属錯体については未
だ単離されていないのが現状である。
し、例えば、ニッケル、コバルト、銅、ルテニウム、ロ
ジウム、銀などの遷移金属を用いたクラウンチオエーテ
ル−遷移金属錯体が合成されているが(Stephen R.Coop
er、Acc. Chem. Res. 1988年、21巻、 141頁)、その配
位子が光学活性体でないために、不斉合成反応の触媒と
して使用することができない。 また、光学活性なクラ
ウンチオエーテルに関しては、R.M.ケロッグ(Kellog
g )ら(J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1984年、309
頁; Tetrahedron Lett. 1985年、29巻、3499頁)によっ
て合成されてはいるが、それらの金属錯体については未
だ単離されていないのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、不斉合
成反応の触媒として、基質への選択性、反応転化率、触
媒活性、光学純度などの点で優れたクラウンチオエーテ
ル−遷移金属錯体の単離が望まれているが、未だこれら
を満足するに足るものは得られていない。
成反応の触媒として、基質への選択性、反応転化率、触
媒活性、光学純度などの点で優れたクラウンチオエーテ
ル−遷移金属錯体の単離が望まれているが、未だこれら
を満足するに足るものは得られていない。
【0005】従って、新規で、かつ不斉合成反応に際し
て優れた触媒能を有する錯体を与える新しいクラウンチ
オエーテル化合物の提供が求められていた。また、上記
のクラウンチオエーテル−遷移金属錯体を触媒として利
用する新規な触媒的不斉化反応の開発も求められてい
た。本発明は、これらの要望を満足せしめることを課題
とするものである。
て優れた触媒能を有する錯体を与える新しいクラウンチ
オエーテル化合物の提供が求められていた。また、上記
のクラウンチオエーテル−遷移金属錯体を触媒として利
用する新規な触媒的不斉化反応の開発も求められてい
た。本発明は、これらの要望を満足せしめることを課題
とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、不斉合成
反応において優れた触媒能を有する錯体に関し、鋭意研
究を行った結果、先に、アトロプ異性2,2'−ビトリル
骨格を不斉源とする光学活性クラウンチオエーテルを配
位子とする遷移金属錯体を単離、取得し、特許出願をし
た(特願平6−301471号)。
反応において優れた触媒能を有する錯体に関し、鋭意研
究を行った結果、先に、アトロプ異性2,2'−ビトリル
骨格を不斉源とする光学活性クラウンチオエーテルを配
位子とする遷移金属錯体を単離、取得し、特許出願をし
た(特願平6−301471号)。
【0007】さらに、引き続き鋭意研究を重ねた結果、
新たに後記式(1)で表されるアトロプ異性1,1'−ビ
ナフチル骨格を不斉源とする光学活性クラウンチオエー
テルを配位子とする遷移金属錯体を単離、取得し、この
ものが不斉合成反応における基質への選択性、反応転化
率、触媒活性、光学純度などの面において優れているこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
新たに後記式(1)で表されるアトロプ異性1,1'−ビ
ナフチル骨格を不斉源とする光学活性クラウンチオエー
テルを配位子とする遷移金属錯体を単離、取得し、この
ものが不斉合成反応における基質への選択性、反応転化
率、触媒活性、光学純度などの面において優れているこ
とを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】従って、本発明の目的は、次の一般式
(1)
(1)
【化2】 で表されるクラウンチオエーテル化合物を提供するもの
である。また、本発明の別の目的は、このクラウンチオ
エーテル化合物を配位子とする遷移金属−クラウンチオ
エーテル錯体を提供するものである。更に、本発明の他
の別の目的は、上記遷移金属−クラウンチオエーテル錯
体を利用する光学活性アルコールの製造方法を提供する
ものである。
である。また、本発明の別の目的は、このクラウンチオ
エーテル化合物を配位子とする遷移金属−クラウンチオ
エーテル錯体を提供するものである。更に、本発明の他
の別の目的は、上記遷移金属−クラウンチオエーテル錯
体を利用する光学活性アルコールの製造方法を提供する
ものである。
【0009】本発明のクラウンチオエーテル化合物
(1)のビナフチル骨格には光学活性体及びラセミ体、
メソ体が存在するが、本発明はこれらの光学異性化合物
のいずれも含むものである。
(1)のビナフチル骨格には光学活性体及びラセミ体、
メソ体が存在するが、本発明はこれらの光学異性化合物
のいずれも含むものである。
【0010】本発明のクラウンチオエーテル化合物
(1)は、例えば次の反応式によって示される方法によ
り製造される。
(1)は、例えば次の反応式によって示される方法によ
り製造される。
【化3】 (式中、Meはメチル基を、Etはエチル基を、Msは
メタンスルホニル基をそれぞれ示す)
メタンスルホニル基をそれぞれ示す)
【0011】すなわち、まず、D.ファブリ(Fabbri)
ら(J. Org. Chem. 1993年、58巻、1748頁)の方法に従
って、2,2'−ビナフトール(2)をジメチルホルムア
ミド(DMF)中水素化ナトリウムでアニオン化し、こ
れに塩化ジメチルチオカルバモイルを加え、反応させ
る。
ら(J. Org. Chem. 1993年、58巻、1748頁)の方法に従
って、2,2'−ビナフトール(2)をジメチルホルムア
ミド(DMF)中水素化ナトリウムでアニオン化し、こ
れに塩化ジメチルチオカルバモイルを加え、反応させ
る。
【0012】次いで、得られた1,1'−ビナフタレン−
2,2'−ジイル−O,O−ビス(N,N−ジメチルチオカ
ルバメート)(3)を無溶媒で加熱し、転移させて、
1,1'−ビナフタレン−2,2'−ジイル−S,S−ビス
(N,N−ジメチルチオカルバメート)(4)とする。
得られた化合物(4)をテトラヒドロフラン(THF)
中、水素化リチウムアルミニウムで還元し、1,1'−ビ
ナフタレン−2,2'−ジチオール(5)を得る。
2,2'−ジイル−O,O−ビス(N,N−ジメチルチオカ
ルバメート)(3)を無溶媒で加熱し、転移させて、
1,1'−ビナフタレン−2,2'−ジイル−S,S−ビス
(N,N−ジメチルチオカルバメート)(4)とする。
得られた化合物(4)をテトラヒドロフラン(THF)
中、水素化リチウムアルミニウムで還元し、1,1'−ビ
ナフタレン−2,2'−ジチオール(5)を得る。
【0013】更にこの化合物(5)に、ナトリウムエト
キシドを塩基として用い、3−ブロモ−2,2'−ジメチ
ル−1−プロパノールを加え、2,2'−ビス(2,2−
ジメチル−3−ヒドロキシプロピルチオ)−1,1'−ビ
ナフタレン(6)に導く。
キシドを塩基として用い、3−ブロモ−2,2'−ジメチ
ル−1−プロパノールを加え、2,2'−ビス(2,2−
ジメチル−3−ヒドロキシプロピルチオ)−1,1'−ビ
ナフタレン(6)に導く。
【0014】最後に、この化合物(6)の水酸基をメシ
ル化して2,2'−ビス(2,2−ジメチル−3−メタン
スルホニルプロピオチオ)−1,1'−ビナフタレン
(7)とし、DMF中炭酸セシウムともう一分子の化合
物(5)を加えることにより、本発明のクラウンチオエ
ーテル化合物(1)を製造する。
ル化して2,2'−ビス(2,2−ジメチル−3−メタン
スルホニルプロピオチオ)−1,1'−ビナフタレン
(7)とし、DMF中炭酸セシウムともう一分子の化合
物(5)を加えることにより、本発明のクラウンチオエ
ーテル化合物(1)を製造する。
【0015】上記の様にして得られる本発明のクラウン
チオエーテル化合物(1)から遷移金属−クラウンチオ
エーテル錯体を得るには、たとえば、「ケミカル・レビ
ュー(Chem. Rev.)」、81巻、365頁(1981
年)に記載の方法等、公知の方法又はこれに準じて製造
することができる。
チオエーテル化合物(1)から遷移金属−クラウンチオ
エーテル錯体を得るには、たとえば、「ケミカル・レビ
ュー(Chem. Rev.)」、81巻、365頁(1981
年)に記載の方法等、公知の方法又はこれに準じて製造
することができる。
【0016】例えば、Ni(ClO4)2・6H2O、Cu
(ClO4)2、Hg(ClO4)2・3H2O、〔Pd(C
H3CN)4〕(BF4)2、〔RhCl(COD)2〕2、
〔Co(CH3CN)6〕(BF4)2、PtCl2(CO
D)等の遷移金属化合物とクラウンチオエーテル化合物
(1)を反応させることにより、容易に得ることができ
る。
(ClO4)2、Hg(ClO4)2・3H2O、〔Pd(C
H3CN)4〕(BF4)2、〔RhCl(COD)2〕2、
〔Co(CH3CN)6〕(BF4)2、PtCl2(CO
D)等の遷移金属化合物とクラウンチオエーテル化合物
(1)を反応させることにより、容易に得ることができ
る。
【0017】遷移金属−クラウンチオエーテル錯体に利
用される遷移金属としては、鉄、コバルト、ニッケル、
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、クロ
ム、モリブデン、マンガン、水銀、銅、銀、金、白金、
テクニチウム等を挙げることがきる。
用される遷移金属としては、鉄、コバルト、ニッケル、
ルテニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、クロ
ム、モリブデン、マンガン、水銀、銅、銀、金、白金、
テクニチウム等を挙げることがきる。
【0018】次に、本発明により得られる遷移金属−ク
ラウンチオエーテル錯体を例示する。 なお、Lは式
(1)のクラウンチオエーテル化合物を示す。 Ni(L) Ni(L)Cl2 〔Ni(L)〕(BF4)2 〔Ni(L)〕(ClO4)2 〔Ni(L)〕(PF6)2
ラウンチオエーテル錯体を例示する。 なお、Lは式
(1)のクラウンチオエーテル化合物を示す。 Ni(L) Ni(L)Cl2 〔Ni(L)〕(BF4)2 〔Ni(L)〕(ClO4)2 〔Ni(L)〕(PF6)2
【0019】Pd(L)Cl2 Pt(L)Cl Rh(L)Cl 〔RhCl2(L)〕Cl 〔Rh(L)〕ClO4 〔Rh(L)〕PF6 〔Rh(L)〕BF4 Ir(L)Cl 〔Ir(L)〕ClO4 〔Ir(L)〕PF6 〔Ir(L)〕BF4
【0020】Ru(L)Cl2 〔Ru(L)〕(ClO4)2 ・(solv)2 〔Ru(L)Cl2〕PF6 〔Ru(L)Cl2〕BF4 Co(L)Cl2 〔Co(L)Cl2〕BF4 〔Co(L)Cl2〕ClO4 〔Co(L)Cl2〕PF6 〔Co(L)〕(BF4)2 〔Co(L)〕(ClO4)2 〔Co(L)〕(PF6)2
【0021】Fe(L)Cl2 〔Cu(L)〕(BF4)2 〔Cu(L)〕(ClO4)2 〔Cu(L)〕(PF6)2 Mo(L)Cl2 〔Mo(L)Cl2〕BF4 〔Mo(L)Cl2〕ClO4 〔Mo(L)Cl2〕PF6 〔Hg(L)〕(BF4)2 〔Hg(L)〕(ClO4)2 〔Hg(L)〕(PF6)2
【0022】上記の如くして得られる、本発明の遷移金
属−クラウンチオエーテル錯体は、例えば、ケトン類の
不斉ヒドロシリル化反応の触媒や不斉アルキル化、不斉
ホルミル化等の不斉合成用触媒として用いることができ
る。 即ち、クラウンチオエーテル化合物(1)の旋光
度が(+)体のもの、又は(−)体のもののいずれか一
方を選択し、これを配位子とした遷移金属−クラウンチ
オエーテル錯体を触媒として用いることにより、不斉化
合物を合成することができ、所望する絶対配置の目的物
を高い光学純度で得ることができる。
属−クラウンチオエーテル錯体は、例えば、ケトン類の
不斉ヒドロシリル化反応の触媒や不斉アルキル化、不斉
ホルミル化等の不斉合成用触媒として用いることができ
る。 即ち、クラウンチオエーテル化合物(1)の旋光
度が(+)体のもの、又は(−)体のもののいずれか一
方を選択し、これを配位子とした遷移金属−クラウンチ
オエーテル錯体を触媒として用いることにより、不斉化
合物を合成することができ、所望する絶対配置の目的物
を高い光学純度で得ることができる。
【0023】このうち、例えば不斉ヒドロシリル化反応
は、本発明の遷移金属−クラウンチオエーテル錯体の存
在下、ケトン類とヒドロシラン類をテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどの有機溶媒中で反応させることによ
り行うことができる。
は、本発明の遷移金属−クラウンチオエーテル錯体の存
在下、ケトン類とヒドロシラン類をテトラヒドロフラ
ン、ジオキサンなどの有機溶媒中で反応させることによ
り行うことができる。
【0024】この不斉ヒドロシリル化反応に使用される
遷移金属−クラウンチオエーテル錯体としては、前記し
た鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パ
ラジウム、イリジウム、クロム、モリブデン、マンガ
ン、水銀、銅、銀、金、白金、テクニチウム等の遷移金
属錯体を用いることができる。
遷移金属−クラウンチオエーテル錯体としては、前記し
た鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロジウム、パ
ラジウム、イリジウム、クロム、モリブデン、マンガ
ン、水銀、銅、銀、金、白金、テクニチウム等の遷移金
属錯体を用いることができる。
【0025】また、反応物質であるケトン類としては、
アセトフェノン、プロピオフェノン、イソプロピルフェ
ニルケトン、t−ブチルフェニルケトン、メチルエチル
ケトン、メチルプロピルケトン、メチルt−ブチルケト
ン、メチルベンジルケトンなどが、ヒドロシラン類とし
ては、ジフェニルシラン、フェニルメチルシラン、ジク
ロロメチルシラン、ジエチルシラン、α−ナフチルフェ
ニルシラン、トリエトキシシラン、トリエチルシラン、
トリメチルシラン、ジメチルフェニルシランなどのシリ
ル化剤がそれぞれ使用される。
アセトフェノン、プロピオフェノン、イソプロピルフェ
ニルケトン、t−ブチルフェニルケトン、メチルエチル
ケトン、メチルプロピルケトン、メチルt−ブチルケト
ン、メチルベンジルケトンなどが、ヒドロシラン類とし
ては、ジフェニルシラン、フェニルメチルシラン、ジク
ロロメチルシラン、ジエチルシラン、α−ナフチルフェ
ニルシラン、トリエトキシシラン、トリエチルシラン、
トリメチルシラン、ジメチルフェニルシランなどのシリ
ル化剤がそれぞれ使用される。
【0026】上記反応において使用されるケトン類とヒ
ドロシラン類の量は、通常1:1〜1:2(モル比)で
あるが、遷移金属−クラウンチオエーテル錯体の添加割
合により適宜調整することができる。 また、遷移金属
−クラウンチオエーテル錯体は、通常ケトン類に対して
0.1〜10mol%使用され、好ましくは1〜5mo
l%である。
ドロシラン類の量は、通常1:1〜1:2(モル比)で
あるが、遷移金属−クラウンチオエーテル錯体の添加割
合により適宜調整することができる。 また、遷移金属
−クラウンチオエーテル錯体は、通常ケトン類に対して
0.1〜10mol%使用され、好ましくは1〜5mo
l%である。
【0027】反応は、前記条件にて、通常−50〜+5
0℃、好ましくは−20〜+20℃の温度で、20〜8
0時間反応させることにより終了するが、使用される反
応物質などの量により適宜調整される。
0℃、好ましくは−20〜+20℃の温度で、20〜8
0時間反応させることにより終了するが、使用される反
応物質などの量により適宜調整される。
【0028】この不斉ヒドロシリル化反応により得られ
たシリル化合物は、更にメタノール、エタノール等の水
溶性有機溶媒中、希塩酸等の酸で加水分解することによ
りアルコールを得ることができる。
たシリル化合物は、更にメタノール、エタノール等の水
溶性有機溶媒中、希塩酸等の酸で加水分解することによ
りアルコールを得ることができる。
【0029】加水分解により得られるアルコールは、不
斉ヒドロシリル化反応により得られたシリル化合物の立
体配置をそのまま保持するので、クラウンチオエーテル
化合物の旋光度を選択することにより、目的とする光学
活性のアルコールを選択的に得ることができる。
斉ヒドロシリル化反応により得られたシリル化合物の立
体配置をそのまま保持するので、クラウンチオエーテル
化合物の旋光度を選択することにより、目的とする光学
活性のアルコールを選択的に得ることができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらによってなんら制約されるもので
はない。
るが、本発明はこれらによってなんら制約されるもので
はない。
【0031】なお、各実施例における物性の測定に用い
た装置は次の通りである。1 H−NMR JOEL−GX50013 C−NMR JOEL−GX500 MASS JOEL JMS−AX500 I R 日本分光 FT/IR−5300 旋光度 日本分光 DIP−370 融 点 Yanako micro melting apparatus
た装置は次の通りである。1 H−NMR JOEL−GX50013 C−NMR JOEL−GX500 MASS JOEL JMS−AX500 I R 日本分光 FT/IR−5300 旋光度 日本分光 DIP−370 融 点 Yanako micro melting apparatus
【0032】また、以下の実施例において、前記式
(1)で表されるクラウンチオエーテル化合物、即ち、
2,3;4,5;11,12;13,14−テトラ(1,2−ナ
フト)−8,8,17,17−テトラメチル−1,6,10,
15−テトラチアシクロオクタデカ−2,4,11,13
−テトラエンは、Binaph2Me4〔18〕S4と表
記する。
(1)で表されるクラウンチオエーテル化合物、即ち、
2,3;4,5;11,12;13,14−テトラ(1,2−ナ
フト)−8,8,17,17−テトラメチル−1,6,10,
15−テトラチアシクロオクタデカ−2,4,11,13
−テトラエンは、Binaph2Me4〔18〕S4と表
記する。
【0033】実 施 例 1 (1)(R)−(+)−1,1'−ビナフタレン−2,2'
−ジイル−O,O−ビス(N,N−ジメチルチオカルバメ
ート)の合成:50%水素化ナトリウム 10.56g
(220mmol)をDMF 200mlに懸濁させ、
氷浴下(R)−1,1'−ビナフトール 28.63g(1
00mmol)を加える。 その溶液に塩化N,N−ジメ
チルチオカルバモイル 27.19g(220mmol)
を加え、85℃に加熱する。
−ジイル−O,O−ビス(N,N−ジメチルチオカルバメ
ート)の合成:50%水素化ナトリウム 10.56g
(220mmol)をDMF 200mlに懸濁させ、
氷浴下(R)−1,1'−ビナフトール 28.63g(1
00mmol)を加える。 その溶液に塩化N,N−ジメ
チルチオカルバモイル 27.19g(220mmol)
を加え、85℃に加熱する。
【0034】一時間後、反応混合物を室温まで冷却し、
水酸化カリウム水溶液 800mlに注ぐ。 無色の固体
が生成するので濾別し、水で洗浄する。 得られた固体
を塩化メチレン−石油エーテルで再結晶し、無色結晶と
して表題化合物 41.45g(収率90%)を得た。 融 点: 20〜28℃ 〔α〕D: +103.5°(c=1.0 THF)
水酸化カリウム水溶液 800mlに注ぐ。 無色の固体
が生成するので濾別し、水で洗浄する。 得られた固体
を塩化メチレン−石油エーテルで再結晶し、無色結晶と
して表題化合物 41.45g(収率90%)を得た。 融 点: 20〜28℃ 〔α〕D: +103.5°(c=1.0 THF)
【0035】(2)(R)−(+)−1,1'−ビナフタ
レン−2,2'−ジイル−S,S−ビス(N,N−ジメチル
チオカルバメート)の合成:(R)−(+)−1,1'−
ビナフタレン−2,2'−ジイル−O,O−ビス(N,N−
ジメチルチオカルバメート) 5g(10.85mmo
l)を285℃で22分加熱する。 室温まで冷却し、
生成する黄色の固体を塩化メチレンに溶かし、シリカゲ
ルカラムクロマトで精製することにより表題化合物 3.
5g(収率70%)を得た。 融 点: 247〜249℃ 〔α〕D: +40.6°(c=1.0 THF)
レン−2,2'−ジイル−S,S−ビス(N,N−ジメチル
チオカルバメート)の合成:(R)−(+)−1,1'−
ビナフタレン−2,2'−ジイル−O,O−ビス(N,N−
ジメチルチオカルバメート) 5g(10.85mmo
l)を285℃で22分加熱する。 室温まで冷却し、
生成する黄色の固体を塩化メチレンに溶かし、シリカゲ
ルカラムクロマトで精製することにより表題化合物 3.
5g(収率70%)を得た。 融 点: 247〜249℃ 〔α〕D: +40.6°(c=1.0 THF)
【0036】(3)(R)−(+)−1,1'−ビナフタ
レン−2,2'−ジチオールの合成:(R)−(+)−
1,1'−ビナフタレン−2,2'−ジイル−S,S−ビス
(N,N−ジメチルチオカルバメート) 4.6g(10
mmol)をTHF 40mlに溶かし、0℃で水素化
リチウムアルミニウム 2.27g(60mmol)を加
えた。 反応混合物を4時間加熱還流し、その後冷却す
る。 水及び10%塩酸を加えて、反応溶液を中和す
る。 エーテル抽出し、溶媒を留去すると無色固体の表
題化合物 2.86g(収率90%)を得た。 融 点: 150〜151℃ 〔α〕D: −85.9°(c=1.0 CHCl3)
レン−2,2'−ジチオールの合成:(R)−(+)−
1,1'−ビナフタレン−2,2'−ジイル−S,S−ビス
(N,N−ジメチルチオカルバメート) 4.6g(10
mmol)をTHF 40mlに溶かし、0℃で水素化
リチウムアルミニウム 2.27g(60mmol)を加
えた。 反応混合物を4時間加熱還流し、その後冷却す
る。 水及び10%塩酸を加えて、反応溶液を中和す
る。 エーテル抽出し、溶媒を留去すると無色固体の表
題化合物 2.86g(収率90%)を得た。 融 点: 150〜151℃ 〔α〕D: −85.9°(c=1.0 CHCl3)
【0037】(4)(R)−2,2'−ビス(2,2−ジ
メチル−3−ヒドロキシプロピルチオ)−1,1'−ビナ
フタレンの合成:窒素気流下、300mlの三つ口フラ
スコに、エタノール 60ml、金属ナトリウム 360
mg(15.7mmol)を加え、ナトリウムエトキシ
ドのエタノール溶液を調製する。 (R)−1,1'−ビ
ナフタレン−2,2'−ジチオール2.00g(6.29m
mol)をエタノール 40mlに溶かし、シリンジで
加え、90℃(油浴)で30分間還流させる。
メチル−3−ヒドロキシプロピルチオ)−1,1'−ビナ
フタレンの合成:窒素気流下、300mlの三つ口フラ
スコに、エタノール 60ml、金属ナトリウム 360
mg(15.7mmol)を加え、ナトリウムエトキシ
ドのエタノール溶液を調製する。 (R)−1,1'−ビ
ナフタレン−2,2'−ジチオール2.00g(6.29m
mol)をエタノール 40mlに溶かし、シリンジで
加え、90℃(油浴)で30分間還流させる。
【0038】室温まで冷却後、3−ブロモ−2,2−ジ
メチル−1−プロパノール 2.62g(15.7mmo
l)を加え、90℃(油浴)で48時間還流させる。
反応終了後、溶媒を減圧で留去し、水を加えて残ったナ
トリウムエトキシドを処理し、次いでクロロホルムで抽
出した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホル
ムを留去した後、シリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒:クロロホルム)で精製し、白色固体の表題化合物
2.59g(収率84%)を得た。
メチル−1−プロパノール 2.62g(15.7mmo
l)を加え、90℃(油浴)で48時間還流させる。
反応終了後、溶媒を減圧で留去し、水を加えて残ったナ
トリウムエトキシドを処理し、次いでクロロホルムで抽
出した。 無水硫酸マグネシウムで乾燥し、クロロホル
ムを留去した後、シリカゲルカラムクロマト(展開溶
媒:クロロホルム)で精製し、白色固体の表題化合物
2.59g(収率84%)を得た。
【0039】得られた化合物の光学純度は、HPLC
(製品名「CHIRALCEL OD」ダイセル化学工
業(株)製、移動相:1%イソプロパノール/ヘキサン
溶媒)で求めた。 光学純度 >99%ee。
(製品名「CHIRALCEL OD」ダイセル化学工
業(株)製、移動相:1%イソプロパノール/ヘキサン
溶媒)で求めた。 光学純度 >99%ee。
【0040】融 点: 151〜152℃ 〔α〕D: +73.3゜(c=1.0 CHCl3) EI−MS(70eV): 490(M+)
【0041】1HNMR(δ,ppm, CDCl3) 0.78(s, 6H, CH3) 0.92(s, 6H, CH3) 2.40(s, 2H, OH) 2.91(d, J=11.6, 2H, SCH2) 3.07(d, J=11.6, 2H, SCH2) 3.10(d, J=11.3, 2H, OCH2)
【0042】 3.30(d, J=11.3, 2H, OCH2) 6.98(d, J=7.8, 2H, ArH) 7.23(dd, J=7.8,7.8, 2H, ArH) 7.40(dd, J=7.8,7.8, 2H, ArH) 7.69(d, J=8.9, 2H, ArH) 7.88(d, J=7.8, 2H, ArH) 7.94(d, J=8.9, 2H, ArH)
【0043】13CNMR(δ,ppm, CDCl3) 23.9, 25.0(CH3), 36.7(−C−), 42.4(SCH2), 69.5(OCH2), 125.3, 125.46, 125.47, 126.9, 128.1, 128.8(CH=), 131.7, 132.9, 134.
5 135.1(−C=)
5 135.1(−C=)
【0044】(5)(R)−2,2'−ビス(2,2−ジ
メチル−3−メタンスルホニルプロピルチオ)−1,1'
−ビナフタレンの合成:窒素気流下、100mlのナス
フラスコ中、(R)−2,2'−ビス(2,2−ジメチル
−3−ヒドロキシプロピルチオ)−1,1'−ビナフタレ
ン 1.60g(3.26mmol)をピリジン 20ml
に溶かし、0℃(氷浴)で攪拌しながら塩化メタンスル
ホニル 1.43g(8.15mmol)を加えて一晩攪
拌する。
メチル−3−メタンスルホニルプロピルチオ)−1,1'
−ビナフタレンの合成:窒素気流下、100mlのナス
フラスコ中、(R)−2,2'−ビス(2,2−ジメチル
−3−ヒドロキシプロピルチオ)−1,1'−ビナフタレ
ン 1.60g(3.26mmol)をピリジン 20ml
に溶かし、0℃(氷浴)で攪拌しながら塩化メタンスル
ホニル 1.43g(8.15mmol)を加えて一晩攪
拌する。
【0045】反応混合物を0℃に冷却し、5%塩酸 1
00mlを加えて、エーテルで抽出し、5%塩酸、水の
順でエーテル層を洗浄した。 無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、エーテルを留去した後、シリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒:クロロホルム)で精製し、白色固体の
表題化合物 1.81g(収率86%)を得た。
00mlを加えて、エーテルで抽出し、5%塩酸、水の
順でエーテル層を洗浄した。 無水硫酸マグネシウムで
乾燥し、エーテルを留去した後、シリカゲルカラムクロ
マト(展開溶媒:クロロホルム)で精製し、白色固体の
表題化合物 1.81g(収率86%)を得た。
【0046】融 点: 114〜115℃ 〔α〕D: −9.6°(c=1.0 CHCl3) EI−MS(70eV): 646(M+)
【0047】1HNMR(δ,ppm, CDCl3): 0.90(s, 6H, CH3) 0.92(s, 6H, CH3) 2.67(s, 6H, CH3SO2) 2.90(d, J=12.8, 2H, SCH2) 3.00(d, J=12.8, 2H, SCH2) 3.78(s, 4H, OCH2)
【0048】6.98(d, J=8.3, 2H, ArH) 7.24(dd, J=8.3,8.3, 2H, ArH) 7.42(dd, J=8.3,8.3, 2H, ArH) 7.68(d, J=8.8, 2H, ArH) 7.88(d, J=8.3, 2H, ArH) 7.94(d, J=8.8, 2H, ArH)
【0049】13CNMR(δ,ppm, CDCl3) 23.98, 24.01(CH3), 35.9(−C−),
36.6 (CH3SO2), 41.8(SCH2), 75.9(OC
H2),125.5, 125.7, 125.9, 127.0,
128.1,128.7(CH=), 131.8, 132.
8, 134.8, 135.1(−C=)
36.6 (CH3SO2), 41.8(SCH2), 75.9(OC
H2),125.5, 125.7, 125.9, 127.0,
128.1,128.7(CH=), 131.8, 132.
8, 134.8, 135.1(−C=)
【0050】(6)(R,R)−2,3;4,5;11,1
2;13,14−テトラ(1,2−ナフト)−8,8,17,
17−テトラメチル−1,6,10,15−テトラチアシ
クロオクタデカ−2,4,11,13−テトラエン(Bi
naph2Me4〔18〕S4)の合成:窒素気流下、1
000mlの三つ口フラスコに、炭酸セシウム 1.43
g(4.39mmol)の無水DMF中の懸濁液 700
mlに、(R)−1,1'−ビナフタレン−2,2'−ジチ
オール 0.64g(2.00mmol)と(R)−2,
2'−ビス(2,2−ジメチル−3−メタンスルホニルプ
ロピオチオ)−1,1'−ビナフタレン 1.29g(2.
00mmol)の無水DMF液100mlを75℃(油
浴)で5時間かけて滴下した後、その温度で5日間攪拌
した。
2;13,14−テトラ(1,2−ナフト)−8,8,17,
17−テトラメチル−1,6,10,15−テトラチアシ
クロオクタデカ−2,4,11,13−テトラエン(Bi
naph2Me4〔18〕S4)の合成:窒素気流下、1
000mlの三つ口フラスコに、炭酸セシウム 1.43
g(4.39mmol)の無水DMF中の懸濁液 700
mlに、(R)−1,1'−ビナフタレン−2,2'−ジチ
オール 0.64g(2.00mmol)と(R)−2,
2'−ビス(2,2−ジメチル−3−メタンスルホニルプ
ロピオチオ)−1,1'−ビナフタレン 1.29g(2.
00mmol)の無水DMF液100mlを75℃(油
浴)で5時間かけて滴下した後、その温度で5日間攪拌
した。
【0051】反応終了後、減圧下でDMFを留去し、残
渣をクロロホルム 200mlと水300mlから抽出
し、さらにクロロホルム 100mlで2回抽出した。
クロロホルム溶液を水洗した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。 溶媒を留去した後、シリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒:ヘキサン:ベンゼン=3:1)で精
製し、ベンゼン−ヘキサンから3回再結晶し、白色結晶
として表題化合物1.01gを得た(収率65%)。
渣をクロロホルム 200mlと水300mlから抽出
し、さらにクロロホルム 100mlで2回抽出した。
クロロホルム溶液を水洗した後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。 溶媒を留去した後、シリカゲルカラムク
ロマト(展開溶媒:ヘキサン:ベンゼン=3:1)で精
製し、ベンゼン−ヘキサンから3回再結晶し、白色結晶
として表題化合物1.01gを得た(収率65%)。
【0052】融 点: >300℃ 〔α〕D: +548°(c=0.54 CHCl3) FAB−MS(m/z, 3−ニトロベンジルアルコー
ル):774(M+)
ル):774(M+)
【0053】1HNMR(δ,ppm, CDCl3): 0.86(s, 12H, CH3), 2.71(d, J=11.9, 4H, CH2) 3.07(d, J=11.9, 4H, CH2) 6.98(d, J=8.5, 4H, ArH)
【0054】7.22(dd, J=8.5,8.5, 4H,
ArH) 7.40(dd, J=8.5,8.5, 4H, ArH) 7.48(d, J=8.5, 4H, ArH) 7.82(d, J=8.5, 4H, ArH) 7.88(d, J=8.5, 4H, ArH)
ArH) 7.40(dd, J=8.5,8.5, 4H, ArH) 7.48(d, J=8.5, 4H, ArH) 7.82(d, J=8.5, 4H, ArH) 7.88(d, J=8.5, 4H, ArH)
【0055】13CNMR(δ,ppm, CDCl3): 26.9(CH3), 36.3(−C−), 44.8(CH
2),125.2,125.5, 125.8, 126.7, 1
28.0, 128.3(CH=),131.5, 133.2,
134.7, 135.2(−C=)
2),125.2,125.5, 125.8, 126.7, 1
28.0, 128.3(CH=),131.5, 133.2,
134.7, 135.2(−C=)
【0056】実 施 例 2 Ru錯体の合成:窒素雰囲気下、K2〔RuCl5(H2
O)〕(Aldrich社製)0.056gと(R,
R)−Binaph2Me4〔18〕S4 0.116gを
2−メトキシエタノール 20mlに加え、48時間加
熱還流する。 溶媒を減圧留去した後、生成物をシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒:CHCl3)で精製し
た。 CH2Cl2−ヘキサンから再結晶して、赤色結晶
のトランス−RuCl2{(R,R)−Binaph2 M
e4〔18〕S4} 0.111gを得た(収率78%)。
O)〕(Aldrich社製)0.056gと(R,
R)−Binaph2Me4〔18〕S4 0.116gを
2−メトキシエタノール 20mlに加え、48時間加
熱還流する。 溶媒を減圧留去した後、生成物をシリカ
ゲルカラムクロマト(展開溶媒:CHCl3)で精製し
た。 CH2Cl2−ヘキサンから再結晶して、赤色結晶
のトランス−RuCl2{(R,R)−Binaph2 M
e4〔18〕S4} 0.111gを得た(収率78%)。
【0057】融 点: >300℃ 〔α〕D: +28.3゜(c=0.71,CHCl3) FAB−MS(m/z, 3−ニトロベンジルアルコー
ル):946([M+2]+), 944(M+)
ル):946([M+2]+), 944(M+)
【0058】1HNMR(δ,ppm, CDCl3): 1.16(s, 12H, CH3), 2.86(d, J=11Hz, 4H, CH2) 3.61(d, J=11Hz, 4H, CH2) 6.89(d, J=7.8, 4H, ArH)
【0059】7.16(dd, J=7.8,7.8, 4H,
ArH) 7.43(dd, J=7.8,7.8, 4H, ArH) 7.62(d, J=9.2, 4H, ArH) 7.89(d, J=7.8, 4H, ArH) 7.90(d, J=9.2, 4H, ArH)
ArH) 7.43(dd, J=7.8,7.8, 4H, ArH) 7.62(d, J=9.2, 4H, ArH) 7.89(d, J=7.8, 4H, ArH) 7.90(d, J=9.2, 4H, ArH)
【0060】13CNMR(δ,ppm, CDCl3): 29.4(CH3), 34.0(−C−), 46.2(CH
2),125.5, 125.7, 126.1, 126.5, 1
27.5,128.5(CH=), 132.6, 132.8,
132.9,137.0(−C=)
2),125.5, 125.7, 126.1, 126.5, 1
27.5,128.5(CH=), 132.6, 132.8,
132.9,137.0(−C=)
【0061】実 施 例 3 (S)−1−フェニルエタノールの合成(不斉ヒドロシ
リル化反応経由):新実験化学講座第12巻第193〜
210頁(丸善(株)出版)記載の反応に従い、RhC
l3・3H2O(Aldrich社製)とシクロオクテン
(C8H14)とを反応させて〔RhCl(C8H14)2〕2
を得た。
リル化反応経由):新実験化学講座第12巻第193〜
210頁(丸善(株)出版)記載の反応に従い、RhC
l3・3H2O(Aldrich社製)とシクロオクテン
(C8H14)とを反応させて〔RhCl(C8H14)2〕2
を得た。
【0062】次いで、窒素雰囲気下、〔RhCl(C8
H14)2〕2 50mg(0.1mmol)と(R,R)−
Binaph2Me4〔18〕S4 154mg(0.2m
mol)のTHF溶液を室温で0.5時間かき混ぜた
後、アセトフェノン 1200mg(10mmol)と
Ph2SiH2 2944mg(16mmol)を加え、
更に20時間かき混ぜる。 この光学活性アルコキシシ
ランの生成反応液に、引き続き0℃でメタノール 10
ml、次いで1N塩酸 20mlを加え加水分解し、塩
化メチレンで生成物(S)−1−フェニルエタノールを
抽出した。
H14)2〕2 50mg(0.1mmol)と(R,R)−
Binaph2Me4〔18〕S4 154mg(0.2m
mol)のTHF溶液を室温で0.5時間かき混ぜた
後、アセトフェノン 1200mg(10mmol)と
Ph2SiH2 2944mg(16mmol)を加え、
更に20時間かき混ぜる。 この光学活性アルコキシシ
ランの生成反応液に、引き続き0℃でメタノール 10
ml、次いで1N塩酸 20mlを加え加水分解し、塩
化メチレンで生成物(S)−1−フェニルエタノールを
抽出した。
【0063】生成物の収率及び光学純度はGLC(PE
G20M)及びHPLC(製品名「CHIRALCEL
OD」ダイセル化学工業(株)製、移動相;1%イソ
プロパノール/ヘキサン溶媒)で求めた。 また、生成
物はシリカゲルカラムクロマト(20%ベンゼン/ヘキ
サン溶媒)で精製した後、クーゲルロール(Kugel
rohr)蒸留し、単離した。 収率68%、光学純度
71%ee.
G20M)及びHPLC(製品名「CHIRALCEL
OD」ダイセル化学工業(株)製、移動相;1%イソ
プロパノール/ヘキサン溶媒)で求めた。 また、生成
物はシリカゲルカラムクロマト(20%ベンゼン/ヘキ
サン溶媒)で精製した後、クーゲルロール(Kugel
rohr)蒸留し、単離した。 収率68%、光学純度
71%ee.
【0064】
【発明の効果】本発明の新規クラウンチオエーテル化合
物は、不斉合成用触媒の配位子として優れたもので、ロ
ジウム、ルテニウム等の金属元素と錯体を形成し、それ
らの錯体は不斉アルキル化、不斉シリル化、不斉ホルミ
ル化等の不斉合成用触媒として、不斉合成における反応
選択性、転化率、触媒活性、光学純度などの面で優れた
性能を示すものである。
物は、不斉合成用触媒の配位子として優れたもので、ロ
ジウム、ルテニウム等の金属元素と錯体を形成し、それ
らの錯体は不斉アルキル化、不斉シリル化、不斉ホルミ
ル化等の不斉合成用触媒として、不斉合成における反応
選択性、転化率、触媒活性、光学純度などの面で優れた
性能を示すものである。
【0065】また、本発明の遷移金属−クラウンチオエ
ーテル錯体を用いる不斉ヒドロシリル化反応により得ら
れたシリル化合物を、更に加水分解することにより得ら
れるアルコールは、不斉ヒドロシリル化反応により得ら
れたシリル化合物の立体配置をそのまま保持するので、
目的とする光学活性のアルコールを選択的に得ることが
可能となる。 以 上
ーテル錯体を用いる不斉ヒドロシリル化反応により得ら
れたシリル化合物を、更に加水分解することにより得ら
れるアルコールは、不斉ヒドロシリル化反応により得ら
れたシリル化合物の立体配置をそのまま保持するので、
目的とする光学活性のアルコールを選択的に得ることが
可能となる。 以 上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07F 11/00 9450−4H C07F 11/00 B 13/00 9450−4H 13/00 A 9450−4H Z 15/00 9450−4H 15/00 A 9450−4H B 9450−4H C 9450−4H E 9450−4H F 15/02 9450−4H 15/02 15/03 9450−4H 15/03 15/06 9450−4H 15/06 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00
Claims (5)
- 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 で表されるクラウンチオエーテル。
- 【請求項2】 請求項1記載のクラウンチオエーテル化
合物を配位子とする遷移金属−クラウンチオエーテル錯
体。 - 【請求項3】 遷移金属が鉄、コバルト、ニッケル、ル
テニウム、ロジウム、パラジウム、イリジウム、クロ
ム、モリブデン、マンガン、水銀、銅、銀、金、白金又
はテクニチウムである請求項2記載の遷移金属−クラウ
ンチオエーテル錯体。 - 【請求項4】 遷移金属がルテニウム、ロジウム又はパ
ラジウムである請求項2及び請求項3記載の遷移金属−
クラウンチオエーテル錯体。 - 【請求項5】 ケトン類とヒドロシラン類を、請求項
2、請求項3又は請求項4記載の遷移金属−クラウンチ
オエーテル錯体の存在下、有機溶媒中で反応させて不斉
アルコキシシラン類を生成させ、引き続き水溶性有機溶
媒中で酸加水分解することを特徴とする光学活性アルコ
ールの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7042606A JPH08217775A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 新規クラウンチオエーテル及びその遷移金属錯体並びにこれを用いる光学活性アルコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7042606A JPH08217775A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 新規クラウンチオエーテル及びその遷移金属錯体並びにこれを用いる光学活性アルコールの製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08217775A true JPH08217775A (ja) | 1996-08-27 |
Family
ID=12640706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7042606A Pending JPH08217775A (ja) | 1995-02-08 | 1995-02-08 | 新規クラウンチオエーテル及びその遷移金属錯体並びにこれを用いる光学活性アルコールの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08217775A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003091262A1 (en) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, complexes, catalysts and processes for polymerizing and poymers therefrom |
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| US7091292B2 (en) | 2002-04-24 | 2006-08-15 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic catalysts, complexes, and methods of using the same |
| CN108654698A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-10-16 | 湖南师范大学 | 一种手性纳米金光催化剂的制备方法及其应用 |
-
1995
- 1995-02-08 JP JP7042606A patent/JPH08217775A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2003091262A1 (en) * | 2002-04-24 | 2003-11-06 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, complexes, catalysts and processes for polymerizing and poymers therefrom |
| US6841502B2 (en) | 2002-04-24 | 2005-01-11 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, catalysts, processes for polymerizing and polymers therefrom |
| US6869904B2 (en) | 2002-04-24 | 2005-03-22 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, catalysts, processes for polymerizing and polymers therefrom |
| US6897276B2 (en) | 2002-04-24 | 2005-05-24 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, catalysts, processes for polymerizing and polymers therefrom |
| US7030256B2 (en) | 2002-04-24 | 2006-04-18 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, catalysts, processes for polymerizing and polymers therefrom |
| US7060848B2 (en) | 2002-04-24 | 2006-06-13 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic catalysts, complexes, and methods of using the same |
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| US7241715B2 (en) | 2002-04-24 | 2007-07-10 | Symyx Technologies, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, catalysts, processes for polymerizing and polymers therefrom |
| US7659415B2 (en) | 2002-04-24 | 2010-02-09 | Symyx Solutions, Inc. | Bridged bi-aromatic ligands, catalysts, processes for polymerizing and polymers therefrom |
| CN108654698A (zh) * | 2018-05-17 | 2018-10-16 | 湖南师范大学 | 一种手性纳米金光催化剂的制备方法及其应用 |
| CN108654698B (zh) * | 2018-05-17 | 2020-11-06 | 湖南师范大学 | 一种手性纳米金光催化剂的制备方法及其应用 |
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