JPH08219254A - デファレンシャル装置 - Google Patents

デファレンシャル装置

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JPH08219254A
JPH08219254A JP2184695A JP2184695A JPH08219254A JP H08219254 A JPH08219254 A JP H08219254A JP 2184695 A JP2184695 A JP 2184695A JP 2184695 A JP2184695 A JP 2184695A JP H08219254 A JPH08219254 A JP H08219254A
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JP
Japan
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gear
differential
gears
pinion
shaft
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JP2184695A
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Sakuo Kurihara
作雄 栗原
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GKN Driveline Japan Ltd
Original Assignee
Tochigi Fuji Sangyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 互換性及びピニオンギヤの強度を失わずに、
差動制限力を調整する。 【構成】 エンジンの駆動力により回転駆動されるデフ
ケ−ス21と、デフケ−ス21の内部に回転自在に支承
された出力側サイドギヤ37,39と、デフケ−ス21
に形成された収納孔53,55及び軸支部57,59
と、ギヤ37,39を連結すると共に、収納孔53,5
5と摺動する摺動ギヤ部65,75と、軸支部57,5
9に支承された軸部71,79と、摺動ギヤ部65,7
5より小径で収納孔53,55との間に隙間73を形成
する小径ギヤ部67,77とを有するピニオンギヤ6
1,63とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のデファレンシ
ャル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−231760号公報に図8の
ようなデファレンシャル装置201が記載されている。
デファレンシャル装置201のデフケ−ス203を回転
させるエンジンの駆動力はピニオンギヤ205,207
からサイドギヤ209,211を介して車輪側に伝達さ
れる。各ピニオンギヤ205,207はデフケ−ス20
3の収納孔213,215に摺動回転自在に収納されて
いる。
【0003】トルクの伝達中、サイドギヤ209,21
1との噛み合い反力によってピニオンギヤ205,20
7が収納孔213,215に押圧されて生じる摩擦抵抗
や、各ギヤがヘリカルギヤで構成されている場合、噛み
合いスラスト力により各ギヤとデフケ−ス203との間
などで生じる摩擦抵抗により、トルク感応型の差動制限
機能が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】差動制限機能付きのデ
ファレンシャル装置は、搭載される車種に合わせて差動
制限力(トランスファレシオ:Rt)を調整する必要が
あるが、デファレンシャル装置201のような構成で
は、Rtの調整には各ギヤの諸元(圧力角や捩じれ角な
ど)を変えなければならない。ギヤの諸元を変えると、
収納孔213,215の周方向位置と径方向位置とが変
わり、結局デファレンシャル装置が全く別物になり、コ
スト高になると共に、標準的なデファレンシャル装置及
びその部品との互換性が失われてしまう。又、Rtを低
くするために各ギヤの圧力角を小さくすると歯元の歯厚
が薄くなって強度が下がるから、所望の低いRtではデ
ファレンシャル装置が成立しないことがある。
【0005】そこで、この発明は、装置全体を改造せず
に、構成部品を共用化することができ、ピニオンギヤに
互換性を持たせかつギヤの強度を失わずに差動制限力を
調整することが出来るデファレンシャル装置の提供を目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のデファレンシ
ャル装置は、駆動力源により回転駆動されるデフケ−ス
と、デフケ−スの内部に回転自在に支承された一対の出
力側サイドギヤと、デフケ−スに形成された収納孔及び
軸支部と、各サイドギヤを連結すると共に、歯先が前記
収納孔と摺動する摺動ギヤ部と、前記軸支部に支承され
た軸部と、摺動ギヤ部より小径で収納孔との間に隙間を
形成する小径ギヤ部とを有するピニオンギヤとを備えた
ことを特徴とする。
【0007】請求項2のデファレンシャル装置は、駆動
力源により回転駆動されるデフケ−スと、デフケ−スの
内部に回転自在に支承された一対の出力側サイドギヤ
と、デフケ−スに形成された収納孔及び収納孔の両側に
形成された軸支部と、各サイドギヤを連結すると共に、
両端に設けられた軸部で前記軸支部に支承され歯先と前
記収納孔との間に隙間を形成するピニオンギヤとを備え
たことを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1のデファレンシャル装置は、一部又は
全部のピニオンギヤに摺動ギヤ部と小径ギヤ部と軸部と
を設け、ピニオンギヤをこの軸部で支承することによ
り、小径ギヤ部と収納孔との間に隙間を形成する。摺動
ギヤ部では収納孔との間で摩擦抵抗が生じて差動制限力
が得られ、小径ギヤ部では差動制限力が発生せず、軸部
で生じる摩擦抵抗は小さいから、全体の差動制限力(R
t)が下がる。従って、小径ギヤ部を設けたピニオンギ
ヤと通常のピニオンギヤとの本数比を変えることによっ
て、あるいは軸部の径又は軸部の軸支長さを変えること
によって差動制限力を細かく調整することが出来る。
【0009】このように、ピニオンギヤの変更だけで差
動制限力の調整を行うことが可能であり、ピニオンギヤ
の変更も圧力角や捩じれ角などの変更ではないから、差
動制限力調整のための変更がサイドギヤやデフケ−スに
まで及ばず、それだけ標準品との互換性が高く保たれ
る。又、差動制限力を下げるために圧力角を小さくする
必要がなく歯の強度を損なわないから、差動制限力を低
い方にも充分に調整出来る。
【0010】請求項2のデファレンシャル装置では、一
部又は全部のピニオンギヤの両端に軸部を設け、この軸
部でピニオンギヤを支承することにより歯先部と収納孔
との間に隙間を形成している。差動制限力は歯先部が収
納孔と摺動する通常のピニオンギヤ及び軸部での摩擦抵
抗によって得ている。従って、小径ギヤにするピニオン
ギヤと通常のピニオンギヤとの本数比を変えることによ
って、あるいは軸部の径又は軸支長さを変えることによ
って差動制限力を細かく調整することが出来る。
【0011】こうして、請求項1のデファレンシャル装
置と同様に、ピニオンギヤの変更だけで差動制限力の調
整を行うことが可能であり、変更がサイドギヤやデフケ
−スにまで及ばず、部品の共用化ができ、またピニオン
ギヤ標準品との互換性が高く保たれ、歯の強度が低下し
ないから、差動制限力を低い方にも充分に調整出来る。
【0012】
【実施例】図1、2、3により本発明の第1実施例を説
明する。この実施例は請求項1の特徴を備えている。図
1は実施例の縦断面図であり、左右の方向は図1、2、
3での左右の方向であり、符号を与えていない部材等は
図示されていない。
【0013】図1のように、デファレンシャル装置7の
デフケ−ス21はケ−シング本体31とカバ−33とを
ボルト35で固定して構成されている。デフケ−ス21
の内部にはヘリカルギヤで構成された左右のサイドギヤ
37,39(出力側サイドギヤ)が配置されている。各
サイドギヤ37,39は中空のボス部41,43によっ
てデフケ−ス21の支承部45,47に回転自在に支承
されている。
【0014】左右の出力軸はサイドギヤ37,39にス
プライン連結されている。サイドギヤ37,39とデフ
ケ−ス21との間にはそれぞれスラストワッシャ49が
配置されており、サイドギヤ37,39の間にはスラス
トワッシャ51が配置されている。
【0015】デフケ−ス21には長短の収納孔53,5
5と軸支部57,59とが周方向に4組形成されてい
る。軸支部57,59はカバ−33を貫通している。こ
れらの収納孔53,55と軸支部57,59にはそれぞ
れヘリカルギヤで構成された長短のピニオンギヤ61,
63が回転自在に収納されている。
【0016】長いピニオンギヤ61は、図2のように、
摺動ギヤ部65、小径ギヤ部67、これらを連結する小
径の軸部69、左端側に形成された軸部71からなり、
摺動ギヤ部65は右のサイドギヤ39と噛み合い、軸部
71は軸支部57に支承されている。又、小径ギヤ部6
7の径D2及び軸部71の径D3は摺動ギヤ部65の径
D1よりそれぞれ小径にしてあり、図1のように、小径
ギヤ部67と収納孔53との間には隙間73が形成され
ている。
【0017】短いピニオンギヤ63は、図3のように、
摺動ギヤ部75、小径ギヤ部77、左端側に形成された
軸部79からなり、摺動ギヤ部75は左のサイドギヤ3
7と噛み合い、小径ギヤ部77はピニオンギヤ61の小
径ギヤ部67と噛み合い、軸部79は軸支部59に支承
されている。又、小径ギヤ部77の径D2及び軸部79
の径D3は摺動ギヤ部75の径D1よりそれぞれ小径に
してあり、図1のように、小径ギヤ部77と収納孔55
との間には隙間73が形成されている。
【0018】デフケ−ス21には軸支部57,59の他
に収納孔53と連通する開口81が設けられ、ボス部8
3,83の内周には螺旋状のオイル溝85が設けられて
いる。デファレンシャル装置7が回転すると、図示外の
デフキャリヤのオイル溜りから撥ね上げられたオイル
が、これらの軸支部57,59と開口81とオイル溝8
5とを介してデフケ−ス21に流出入し、各ギヤの噛み
合い部や摺動部等を潤滑する。
【0019】デフケ−ス21を回転させるエンジン(駆
動力源)の駆動力はピニオンギヤ61,63からサイド
ギヤ37,39を介して左右の後輪13,15に分配さ
れ、悪路での片輪空転などによって、左右の出力軸間に
駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ61,63の自転に
よりエンジンの駆動力は左右各側に差動分配される。
【0020】トルクの伝達中、各ピニオンギヤ61,6
3の摺動ギヤ部65,75の歯先と軸部71,79はサ
イドギヤ37,39との噛み合い反力によりそれぞれ収
納孔53,55と軸支部57,59とに押し付けられて
摩擦抵抗が発生する。このとき、隙間73が形成されて
いる各小径ギヤ部67,77では摩擦抵抗が発生しな
い。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力により各ピ
ニオンギヤ61,63の端面とデフケ−ス21との間で
摩擦抵抗が発生し、スラストワッシャ49を介してサイ
ドギヤ37,39とデフケ−ス21との間で、あるいは
スラストワッシャ51を介してサイドギヤ37,39の
間で摩擦抵抗が発生する。
【0021】これらの摩擦抵抗により、トルク感応型の
差動制限機能が得られる。
【0022】各ピニオンギヤ61,63の噛み合い反力
による差動制限力は、上記のように、各小径ギヤ部6
7,77で摩擦抵抗が発生しないことと、軸部71,7
9が摺動ギヤ部65,75より小径で摩擦抵抗が小さい
ことにより、ピニオンギヤの全ての歯先部が収納孔と摺
動する従来例に較べて、それだけ小さくなっている。更
に、4組合計8本のピニオンギヤのうち小径ギヤ部を設
けるピニオンギヤの本数を1本から8本の間で変え、他
のピニオンギヤを小径ギヤ部を設けない通常のピニオン
ギヤにすることにより、差動制限力を細かく調整出来
る。あるいは軸部71,79の径又は軸支長さを変える
ことによっても差動制限力を調整出来る。
【0023】このように、ピニオンギヤを変えるだけで
差動制限力の調整が可能であり、ピニオンギヤの変更も
圧力角や捩じれ角などの変更ではなく、差動制限力調整
のための変更が他の部材にまで及ばない。従って、サイ
ドギヤ37,39やデフケ−ス21を共用化することが
出来、ピニオンギヤにおいては標準品との互換性が高く
保たれる。又、差動制限力を下げるために圧力角を小さ
くする必要がなく歯の強度を損なわないから、差動制限
力を低い方にも充分に調整出来る。
【0024】こうして、デファレンシャル装置7が構成
されている。
【0025】デファレンシャル装置7を搭載した車両
は、発進時や加速時のように大きなトルクを掛けた時の
車体の挙動が、デファレンシャル装置7のトルク感応型
差動制限機能によって安定し操縦性が向上する。又、デ
ファレンシャル装置7は上記のような差動制限力の調整
機能によって多種類の車種に対応出来る。
【0026】次に、図4、5、6により第2実施例の説
明をする。この実施例は請求項2の特徴を備えている。
図4は実施例の縦断面図であり、左右の方向は図4、
5、6での左右の方向である。なお、この実施例におい
て第1実施例の部材と同機能の部材は同一の符号で表示
し、これら同機能部材の説明は省く。
【0027】図4のように、デファレンシャル装置87
のデフケ−ス89はケ−シング本体31とカバ−91と
をボルト35で固定して構成されている。デフケ−ス8
9の内部にはヘリカルギヤで構成された左右のサイドギ
ヤ37,39が配置され、中空のボス部41,43によ
ってデフケ−ス89の支承部93,47に回転自在に支
承されている。
【0028】デフケ−ス89には長短の収納孔95,9
7が周方向に4組形成されており、収納孔97には両側
に外部と連通する軸支部99が設けられている。これら
の収納孔95と、収納孔97及び軸支部99にはそれぞ
れヘリカルギヤで構成された長短のピニオンギヤ10
1,103が回転自在に収納されている。
【0029】長いピニオンギヤ101は、図5のよう
に、摺動ギヤ部105、107とこれらを連結する小径
の軸部109とからなり、摺動ギヤ部105は右のサイ
ドギヤ39と噛み合っている。これらの摺動ギヤ部10
5、107は歯先を収納孔95の壁面と摺動させながら
回転する。摺動ギヤ部105、107の径はD1であ
る。
【0030】短いピニオンギヤ103は、図6のよう
に、小径ギヤ部111とその両端に形成された軸部11
3,113とからなっている。小径ギヤ部111の右端
部は左のサイドギヤ37と噛み合い、左端部はピニオン
ギヤ101の摺動ギヤ部107と噛み合い、各軸部11
3は軸支部99にそれぞれ支承されている。小径ギヤ部
111の径D2及び軸部113の径D3は上記摺動ギヤ
部105、107の径D1よりそれぞれ小径にしてあ
り、図4のように、小径ギヤ部111と収納孔97との
間には隙間115が形成されている。
【0031】デフケ−ス89には軸支部99の他に収納
孔95と連通する開口81が設けられ、ボス部117,
83の内周には螺旋状のオイル溝85が設けられてい
る。デファレンシャル装置87が回転すると、図示外の
デフキャリヤのオイル溜りから撥ね上げられたオイル
が、これらの軸支部99と開口81とオイル溝85とを
介してデフケ−ス89に流出入し、各ギヤの噛み合い部
や摺動部等を潤滑する。
【0032】デフケ−ス89を回転させるエンジン(駆
動力源)の駆動力はピニオンギヤ101,103からサ
イドギヤ37,39を介して左右の後輪13,15に分
配され、悪路での片輪空転などによって、左右の出力軸
間に駆動抵抗差が生じるとピニオンギヤ101,103
の自転によりエンジンの駆動力は左右各側に差動分配さ
れる。
【0033】トルクの伝達中、ピニオンギヤ101の摺
動ギヤ部105、107とピニオンギヤ103の軸部1
13はサイドギヤ37,39との噛み合い反力によりそ
れぞれ収納孔95と軸支部99とに押し付けられて摩擦
抵抗が発生する。このとき、隙間115が形成されてい
るピニオンギヤ103の小径ギヤ部111では摩擦抵抗
が発生しない。又、ヘリカルギヤの噛み合いスラスト力
により各ピニオンギヤ101,103の端面とデフケ−
ス89との間で摩擦抵抗が発生し、スラストワッシャ4
9を介してサイドギヤ37,39とデフケ−ス89との
間で、あるいはスラストワッシャ51を介してサイドギ
ヤ37,39の間で摩擦抵抗が発生する。
【0034】これらの摩擦抵抗により、トルク感応型の
差動制限機能が得られる。
【0035】各ピニオンギヤ101,103の噛み合い
反力による差動制限力は、上記のように、ピニオンギヤ
103(小径ギヤ部111)で摩擦抵抗が発生しないこ
とと、軸部113が摺動ギヤ部105、107より小径
で摩擦抵抗が小さいことにより、全てのピニオンギヤの
歯先部が収納孔と摺動する従来例に較べて、それだけ小
さくなっている。更に、4組合計8本のピニオンギヤの
うちピニオンギヤ103のようにギヤ部を小径にするピ
ニオンギヤの本数を1本から8本の間で変え、他のピニ
オンギヤはギヤを小径にしない通常のピニオンギヤを用
いることにより、差動制限力を細かく調整出来る。ある
いは軸部113の径又は軸支長さを変えることによって
も差動制限力を調整出来る。
【0036】このように、ピニオンギヤを変えるだけで
差動制限力の調整が可能であり、ピニオンギヤの変更も
圧力角や捩じれ角などの変更ではないから、差動制限力
調整のための変更が他の部材にまで及ばない。従って、
サイドギヤ37,39やデフケ−ス21を共用化するこ
とが出来、ピニオンギヤは標準品との互換性が高く保た
れる。又、差動制限力を下げるために圧力角を小さくす
る必要がなく歯の強度を損なわないから、差動制限力を
低い方にも充分に調整出来る。
【0037】こうして、デファレンシャル装置87が構
成されている。
【0038】デファレンシャル装置87を車両に適用し
た場合は、発進時や加速時のように大きなトルクを掛け
た時の車体の挙動が、デファレンシャル装置87のトル
ク感応型差動制限機能によって安定し操縦性が向上す
る。又、デファレンシャル装置87は上記のような差動
制限力の調整機能によって多種類の車種に対応出来る。
【0039】次に、図7により第3実施例の説明をす
る。この実施例は請求項1の特徴を備えている。左右の
方向は図7の左右の方向であり、本実施例の特徴のみ説
明する。
【0040】デファレンシャル装置300のデフケース
302はケーシング本体304とカバー306とプレー
ト308とからなり、カバーはボルト309によりケー
シング本体に固定され、プレート308はボルト310
でケーシング本体に固定されている。デフケース302
内部には左右の出力側サイドギヤ312,314が配置
され、各サイドギヤは中空のボス部316,318によ
ってデフケース302の支承部320,322に回転自
在に支承されている。
【0041】デフケース302には、長短の収納孔32
4,326が同方向3組形成されており、プレート30
8には貫通した軸支部328が設けられている。これら
の収納孔には長短のピニオンギヤ330,332が回転
自在に収納され、長いピニオンギヤ330は、歯先が収
納孔324と摺動するギヤ径H1 の摺動ギヤ部334
と、摺動ギヤ部334のギヤ径H1 より小径で収納孔3
24との間に隙間337を形成したギヤ径H2 の小径ギ
ヤ部336と、両ギヤ部を連結する連結部338と、プ
レート308の軸支部328に支承されるよう一端側に
延設された軸部340とからなり、摺動ギヤ部334は
左のサイドギヤ312と噛み合っている。短いピニオン
ギヤ332はピニオンギヤ330の小径ギヤ部336と
噛み合うギヤ径H1 の第1ギヤ部342と右のサイドギ
ヤ314と噛み合うギヤ径H1 の第2ギヤ部344から
なる。
【0042】よって、左右のサイドギヤ312,314
はピニオンギヤ330,332を介してギヤ連結してい
る。
【0043】デファレンシャル装置300のデフケース
302に駆動力源からの駆動力が入力した場合、ピニオ
ンギヤ330の摺動ギヤ部334と収納孔324及び軸
部340とプレート308の軸支部328及びピニオン
ギヤ332がギヤ部342,344と収納孔326との
間で摩擦抵抗が発生し左右の出力側サイドギヤ312,
314間の差動が制限される。
【0044】駆動力が小さい場合には差動制限力が弱く
円滑な差動が行われ、駆動力が大きい場合には差動制限
力が強いので左右の出力軸の駆動抵抗が大きい側に駆動
力が伝達される。
【0045】よって、デファレンシャル装置300を車
両に搭載した場合にはトルク感応型の差動制限力を有す
るデファレンシャル装置300により円滑な旋回が行わ
れると共に直進走行が安定し、さらには悪路での走破性
が向上する。
【0046】プレート308はデフケース302の一部
をなし、ピニオンギヤ330,332の軸方向の位置決
めを行うものであり、他のデフケースを構成するケース
本体304やカバー306に比べ形状が簡単である。
【0047】従って図1の第1実施例に比べてピニオン
ギヤ330の軸部340とプレート308の軸支部間で
得られる摩擦抵抗もプレート308の軸支部の径や厚さ
tを変更する(小部品であるプレート308を数種設定
し用意する)ことによって差動制限力の調整幅をさらに
広げることができる。
【0048】このように本実施例においても前述した実
施例と同様にサイドギヤ312,314やデフケース3
02を共用化することができ、ピニオンギヤ330,3
32においては標準品との互換性を高く保ちながらプレ
ート308の選定を含めて幅広い差動制限力の調整を行
うことができる。
【0049】なお、本発明では、ギヤ部を部分的に小径
ギヤにした請求項1でのピニオンギヤと、ギヤ部を全部
小径ギヤにした請求項2でのピニオンギヤとを組み合わ
せて用いてもよく、更に、この組み合わせに通常のピニ
オンギヤを組み合わせてもよい。
【0050】又、各ギヤはヘリカルギヤでなく、スパ−
ギヤでもよい。
【0051】以上、デファレンシャル装置7,87,3
00はリヤデフ(後輪側の車軸デフ)フロントデフ(前
輪側の車軸デフ)やセンタ−デフ(前輪と後輪とに駆動
力を分配するデファレンシャル装置)にも用いられる。
【0052】
【発明の効果】請求項1のデファレンシャル装置は、ピ
ニオンギヤの一部又は全部に摺動ギヤ部と小径ギヤ部と
軸部とを設け、小径ギヤ部と収納孔との間に隙間を形成
して全体の摩擦抵抗を低減させ、小径ギヤ部を設けたピ
ニオンギヤと通常のピニオンギヤとの本数比を変えるこ
とによって、あるいは軸部の径又は軸支長さを変えるこ
とによって、差動制限力を細かく調整することが出来
る。
【0053】このように、ピニオンギヤの変更だけで差
動制限力の調整を行うことが可能であり、変更がサイド
ギヤやデフケ−スにまで及ばないから、多種類の車種に
適用するデファレンシャル装置間で構成部品の共用化が
でき、ピニオンギヤにおいては標準品との互換性がそれ
だけ高く保たれる。又、歯の強度を損なわないから、差
動制限力を低い方にも充分に調整出来る。
【0054】請求項2のデファレンシャル装置では、ピ
ニオンギヤの一部又は全部を両端に小径の軸部を設けた
小径ギヤにし、歯先部と収納孔との間に隙間を形成して
全体の摩擦抵抗を低減させ、小径ギヤにしたピニオンギ
ヤと通常のピニオンギヤとの本数比を変えることによっ
て、あるいは軸部の径又は軸支長さを変えることによっ
て差動制限力を細かく調整することが出来る。
【0055】こうして、請求項1のデファレンシャル装
置と同様に、ピニオンギヤの変更だけで差動制限力の調
整を行うことが可能であり、変更がサイドギヤやデフケ
−スにまで及ばないから、多種類の車種に適用するデフ
ァレンシャル装置間で構成部品の共用化ができ、ピニオ
ンギヤにおいては標準品との互換性がそれだけ高く保た
れる。又、強度を損なわないから、差動制限力を低い方
にも充分に調整出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す断面図である。
【図2】第1実施例に用いられる長いピニオンギヤの側
面図である。
【図3】第1実施例に用いられる短いピニオンギヤの側
面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す断面図である。
【図5】第2実施例に用いられる長いピニオンギヤの側
面図である。
【図6】第2実施例に用いられる短いピニオンギヤの側
面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示す断面図である。
【図8】従来例の断面図である。
【符号の説明】
7、87、300 デファレンシャル装置 21、89、302 デフケ−ス 37,39、312、314 出力側サイドギヤ 53,55、95,97、324、326 収納孔 57,59、99、328 軸支部 61,63、101、103、330、332 ピニオ
ンギヤ 65,75、334 摺動ギヤ部 67,77、111、336 小径ギヤ部 71,79、113、340 軸部 73、115、337 隙間

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動力源により回転駆動されるデフケ−
    スと、デフケ−スの内部に回転自在に支承された一対の
    出力側サイドギヤと、デフケ−スに形成された収納孔及
    び軸支部と、各サイドギヤを連結すると共に、歯先が前
    記収納孔と摺動する摺動ギヤ部と、前記軸支部に支承さ
    れた軸部と、摺動ギヤ部より小径で収納孔との間に隙間
    を形成する小径ギヤ部とを有するピニオンギヤとを備え
    たことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 【請求項2】 駆動力源により回転駆動されるデフケ−
    スと、デフケ−スの内部に回転自在に支承された一対の
    出力側サイドギヤと、デフケ−スに形成された収納孔及
    び収納孔の両側に形成された軸支部と、各サイドギヤを
    連結すると共に、両端に設けられた軸部で前記軸支部に
    支承され歯先と前記収納孔との間に隙間を形成するピニ
    オンギヤとを備えたことを特徴とするデファレンシャル
    装置。
JP2184695A 1995-02-09 1995-02-09 デファレンシャル装置 Pending JPH08219254A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160259A (ja) * 2012-02-02 2013-08-19 Gkn Driveline Japan Ltd デファレンシャル装置
CN107820549A (zh) * 2015-07-24 2018-03-20 舍弗勒技术股份两合公司 用于机动车的传动装置组件

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