JPH08220111A - プローブ装置 - Google Patents

プローブ装置

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JPH08220111A
JPH08220111A JP3630395A JP3630395A JPH08220111A JP H08220111 A JPH08220111 A JP H08220111A JP 3630395 A JP3630395 A JP 3630395A JP 3630395 A JP3630395 A JP 3630395A JP H08220111 A JPH08220111 A JP H08220111A
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gap
needle
tip
facing
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JP3630395A
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Tetsuya Hidaka
鉄也 日高
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HP Inc
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Hewlett Packard Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ギャップの大きさに応じて変化する電気的量
のうち、ギャップ検出に寄与する電気的量のみを抽出し
て、プローブに設けられた導電性針の先端と対向部材の
表面とのギャップを、極めて高い精度で検出する。 【構成】 ほぼ同一形状の2つのプローブ部材からなる
プローブセット24を少なくとも1セット備え、かつ、
一方のプローブ部材241に設けられた導電性針251
の先端と、該針の先端に向かい合わせて配置された対向
部材33の表面との間のギャップの大きさを所定の電気
的量(たとえば、キャパシタンス)に基づき検出するギ
ャップ検出回路52を備えてなる、プローブ装置であっ
て、前記ギャップ検出回路は、前記プローブ部材241
を介して取得される電気的量のうち、ギャップ検出に寄
与しない電気的量を、他方のプローブ部材242を介し
て取得される電気的量によりキャンセルして、前記ギャ
ップの大きさを検出することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】プローブに設けられた導電性針
(以下、単に「針」と言う)の先端と、該針の先端に向
かい合わせに配置された対向部材の表面とのギャップに
依存する電気的量に基づき精度よく検出することができ
るプローブ顕微鏡,原子レベルのマニピュレータ,記録
/再生装置等のプローブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】走査型トンネル顕微鏡を応用した半導体
評価装置、記録/再生装置等の装置が提案されている
(たとえば、瀧本他:第40回応用物理学関係連合講演
会予稿集29pZH13,p1111(1993)等参
照)。
【0003】走査型トンネル顕微鏡では、微小な針の先
端と対向部材表面(導電性試料表面)とを、微かなギャ
ップ(トンネルギャップ)を介して近接させ、両者間に
直流バイアスを印加する。そして、針の先端と試料表面
との間に流れる直流電流(トンネル電流)をギャップ検
出回路により検出し、この直流電流が一定となるよう
に、ギャップ制御装置により上記ギャップの大きさを制
御しつつ走査を行う。また、走査型トンネル顕微鏡にお
ける技術を用いた、原子レベルのマニピュレータや記録
/再生装置も知られている。
【0004】さらに、絶縁物試料にまでその適用範囲を
広げた、走査型キャパシタンス顕微鏡も開発されてい
る。この走査型キャパシタンス顕微鏡では、針と対向電
極との間に絶縁性試料を配置し、両者間に交流バイアス
を印加する。この交流バイアスにより流れる交流電流の
振幅は、絶縁性試料のキャパシタンス、および針先端と
絶縁性試料表面とのギャップのキャパシタンスに依存す
る。このキャパシタンスは、該ギャップの大きさにより
変化する。したがって、上記ギャップを流れる交流電流
の振幅を測定することで、上記ギャップの大きさを検出
することができる。
【0005】走査型キャパシタンス顕微鏡における技術
も、原子レベルのマニピュレータや記録/再生装置等に
応用されている(たとえば、R.C.Barretet
al.J.ppl.Phys.70,2725(199
1)等参照)。なお、通常、針は微小なプローブの端部
に設けられる。このような微小プローブとして、カンチ
レバー式のものが採用されることも多い。また、上記記
録/再生装置においては、高記録密度化等のために、プ
ローブが多数備えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、走査型キャ
パシタンス顕微鏡や、該顕微鏡における技術を応用した
マニピュレータや記録/再生装置では、針の先端と対向
部材の表面とのギャップに流れる交流電流の変化から、
ギャップの大きさを検出することができる(このような
検出回路を「ギャップ検出回路」と言う)。
【0007】しかし、針の先端部以外の部分と、対向電
極間に寄生キャパシタンスが存在しており、この寄生キ
ャパシタンスの大きさは、上記ギャップの変化に伴うキ
ャパシタンスの変化量と比較して著しく大きい。
【0008】このため、従来のプローブ装置において
は、ギャップの変化に伴う電流の変化量を正確に測定す
ることができず、この結果、針の先端と対向部材の表面
とのギャップを精度良く検出することができない。
【0009】このような不都合を解消するために、対向
部材の表面とプローブ本体とを十分に離して寄生キャパ
シタンスを小さくする方法が考えられるが、プローブ本
体から針の先端までの距離が大きくなる。このため、プ
ローブの垂直動作時に針先端の横振れが大きくなって、
針先端が対向部材の目的点からずれるといった問題が生
じる。
【0010】また、単に、各ギャップ検出回路に寄生キ
ャパシタンス分だけを除去できるような電気回路を組み
込んで、寄生キャパシタンスの影響を除去する方法を採
用することも考えられる。しかし、この方法では、相対
感度が低く、かつギャップ検出回路が複雑化し、該電気
回路を組み込むために大きな領域を必要とする。このた
め、多数のプローブを備える記録/再生装置において
は、全てのプローブにギャップ検出回路を組み込むこと
は難しくなり、結果として、プローブ装置に備えるプロ
ーブ数を限定せざるを得ない等の問題が生じる。
【0011】本発明の目的は、針の先端と対向部材の表
面とのギャップの大きさに応じて変化する電気的量のう
ち、ギャップ検出に寄与する電気的量のみを抽出して、
該ギャップを極めて高い精度で検出することができるプ
ローブ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のプローブ装置に
おいては、ほぼ同一形状の、主プローブ部材と補償プロ
ーブ部材とからなるプローブセットを少なくとも1セッ
ト備えている。補償プローブ部材は、いわばダミーの部
材である。これらのプローブ部材は微小であり、その形
成は、マイクロマシーニング技術,電子ビーム描画技術
等の微細加工技術の進歩に伴い、従来と比較して格段と
容易となっている。したがって、補償プローブ部材を本
来のプローブ部材(主プローブ)付加してもプローブ装
置全体が大型化することはない。
【0013】上記の各プローブ部材は、同時に駆動され
るが、必ずしも一体に構成されていなくてもよく、また
その駆動機構として、圧電駆動型、静電気駆動型等の駆
動機構を採用することができる。また、これらのプロー
ブ部材は、電気的に絶縁された状態で(すなわち、電気
的に相互干渉しない状態で)、通常並列に配置される。
プローブ部材の形状として、カンチレバー型、3軸構造
型等、種々のタイプのものを使用することができる。
【0014】本発明のプローブ装置は、プローブ顕微鏡
として使用できることはもちろん、たとえば、原子レベ
ルのマニピュレータ、記録/再生装置として使用するこ
とができる。また、本発明のプローブ装置を記録/再生
装置として使用する場合に、該プローブ装置にはプロー
ブセットが複数セット備えられる。
【0015】さらに、本発明のプローブ装置は、前記主
プローブ部材に設けられた針の先端と、該針の先端に向
かい合わせに配置された対向部材の表面とのギャップの
大きさを所定の電気的量に基づき検出するギャップ検出
回路を備えている。ここで「所定の電気的量」とは、通
常は、前記針と前記対向部材の下層に設けた電極(対向
部材が該電極となる場合もある。以下「対向電極」と言
う)との間に流れる、交流電流や直流電流である。これ
らの交流電流や直流電流は、上記ギャップにおけるキャ
パシタンスやコンダクタンスに依存するものであるの
で、上記の電気的量をキャパシタンスやコンダクタンス
と考えることもできる。
【0016】一方、前記補償プローブ部材に、針を設け
ることもできるし、設けないようにもできる。補償プロ
ーブ部材に針を設ける場合には、該針の長さは主プロー
ブ部材に設けられた針よりも短くするのが好ましい。補
償プローブ部材に設けた針は、ギャップの大きさの測定
には直接は寄与しない。ギャップ検出に敏感な部分は、
針の先端と対向電極との間に形成されるキャパシタンス
である。
【0017】前記ギャップ検出回路は、主プローブ部材
を介して取得される電気的量(前記ギャップの大きさに
応じて変化するものに限らない)のうち、ギャップ検出
に寄与しない電気的量を、補償プローブ部材を介して取
得される電気的量によりキャンセルして、前記ギャップ
の大きさを高精度に検出する。
【0018】ギャップ検出回路には、種々のギャップ検
出機能を持たせることができる。ギャップ検出回路は、
最も簡単な例では、主プローブ部材を流れる電流と、補
償プローブ部材を流れる電流との差分を測定し、該差分
に基づき、前記ギャップを検出することができるように
構成される。
【0019】本発明のプローブ装置では、上述したギャ
ップ検出回路の検出結果に基づき、前記ギャップの大き
さをギャップ制御装置により制御することもできる。こ
のギャプ制御装置を用いることにより、主プローブ部材
に設けられた針の先端と、対向部材の表面とのギャップ
の大きさを一定に維持しておくことができる。また、該
針の先端を対向部材に接触等させて、原子レベルでのマ
ニピュレーションを行うこともできる。さらに、該針の
先端を対向部材に近接させて、情報の書込み/読出しを
行うこともできる。
【0020】本発明のプローブ装置には、通常、前記針
を、該針の先端に向かい合わせに配置された前記対向部
材の表面に沿って相対的に移動させる走査手段ガ設けら
れる。この走査手段として、従来の走査型プローブ装置
(走査型トンネル顕微鏡等)における技術がそのまま適
用される。
【0021】前述したように走査手段を有する本発明の
プローブ装置は、記録/再生装置として使用することも
できる。この場合には、主プローブ部材に設けられた針
を情報の書込み/読出し用の針により形成し、該針の先
端に向かい合わせに配置された前記対向部材の表面を形
成する層を、情報の書込み/読出しが可能な記録再生層
により形成する。また、通常、1つのプローブ装置につ
いて多数のプローブセットが備えられる。
【0022】
【実施例】
《第1の実施例》図1は本発明のプローブ装置の第1の
実施例を示す概略図である。同図において、プローブ装
置1は、プローブ側要素2、対向部材側要素3、X−Y
微動機構4、交流バイアス発生回路51、ギャップ検出
回路52、ギャップ制御回路53、X−Y制御回路54
を含んで構成されている。プローブ側要素2は、プロー
ブ基板21、アクチュエータ22、基台23、およびプ
ローブセット24を含んで構成されている。プローブセ
ット24は、プローブ部材241,242からなる。プ
ローブ部材241と242は、ほぼ同一形状のカンチレ
バーであり、並列に配置されている。
【0023】プローブ部材241,242は、アクチュ
エータ22、基台23を介して、プローブ基板21の下
面に取り付けられている。アクチュエータ22は、圧電
材料からなり、ギャップ制御回路53からの信号により
各プローブ部材241,242を同時に上下移動させる
ことができる。図2(A),(B)に、プローブセット
24の底面図および正面図を参考に示す。プローブ部材
241の先端には、微細な針251が対向部材側要素3
に向けて設けられている。プローブ部材242には、本
実施例では針は設けられていない。なお、プローブ部材
241,242の対向部材側要素3側には図示しないア
ルミニウム層が形成されている。プローブ部材241の
アルミニウム層は、針251と電気的に接続されてお
り、プローブ部材242のアルミニウム層の、針の取り
付け部分に相当する領域(プローブ部材241の針25
1が取り付けられた領域に対応する微小領域)のアルミ
ニウム層は除去してある。上記の微細な針の形成、およ
び上記微小領域のアルミニウム層除去等は、現在広く用
いられている電子ビーム描画装置を利用したリソグラフ
ィー技術を使用すれば実現できる。
【0024】プローブ基板21には、プローブセット2
4に対応して、ギャップ検出回路52が備えられてお
り、ギャップ検出回路52による検出結果(検出の詳細
については後述する)は、前記のギャップ制御回路53
に送出される。
【0025】対向部材側要素3は、基板31と、該基板
上に形成された対向電極層32と、対向部材層33とが
積層されて構成されている。対向部材層33は、前記プ
ローブセット24側に位置している。対向電極層32に
は、交流バイアス発生回路51が接続されている。対向
部材側要素3は、X−Y微動機構4上に固定されてい
る。X−Y微動機構4は、X−Y制御回路54により動
作するもので、対向部材側要素3を、プローブ側要素2
に対してX−Y移動させることができる。
【0026】図1に示すプローブ装置1においては、プ
ローブ部材241,242、アクチュエータ22、基台
23、ギャップ検出回路52、およびギャップ制御回路
53からなる各要素を、ひとつづつしか図示していな
い。プローブ装置を走査型プローブ顕微鏡やマニピュレ
ータとして使用する場合には、前記各要素は、ひとつづ
つ設けれるだけでもよい。図1に示すプローブ装置1
を、たとえば記録/再生装置として用いる場合には、プ
ローブ基板21に、前記要素からなる組を多数形成する
こともできる。
【0027】図3はギャップ検出回路52の動作原理を
説明するための図である。同図において、ギャップ検出
回路52は、メインプローブ部材241および補償プロ
ーブ部材242からの電流を入力とし、これを電圧に変
換して出力する電流/電圧変換器(I/V変換器)52
1,522と、これらI/V変換器521,522から
の電圧出力をそれぞれ入力として、各入力の差分を出力
する引算器523とにより構成されている。すなわち、
メインプローブ部材241の全体を流れる電流と、補償
プローブ部材242の全体を流れる電流とは、I/V変
換器521,522(各変換器は、入力電圧を等しくお
くことが好ましい)を介して、それぞれ電圧信号に変換
された後、引算器523で引き算され、信号Vとして
出力される。こな、図3では、プローブ部材241,2
42からの電流をそれぞれ電圧に変換した後に、各電圧
の差分を求めているが、プローブ部材241,242か
らの各電流を電圧に変換することなく、各電流の差分を
求めるようにしてもよい。
【0028】ギャップ検出回路52は、プローブ基板2
3上に形成される。特に、図3のギャップ検出回路52
は、I/V変換器521,522、引算器523とから
なるので、少ない数の素子により構成できる。なお、補
償プローブ部材242に付随して新たに必要となる素子
や配線の数は僅かである。したがって、本発明のプロー
ブ装置1を記録/再生装置として使用し、プローブ基板
21にプローブセット24を多数備える場合において
も、ギャップ検出回路を各プローブごとに設けることこ
ともできる。
【0029】図1のプローブ装置の作用を、図3の動作
原理図を参照しつつ説明する。交流バイアス発生回路5
1により、プローブ部材241,242と対向電極層3
2との間に所定振幅の交流バイアスを印加する。これに
より、メインプローブ部材241の先端に設けられた針
251の先端と対向電極層32との間、およびメインプ
ローブ部材241の本体と対向電極層32との間に交流
電流が流れる。また、補償プローブ部材242の本体と
対向電極層32との間にも、メインプローブ部材241
の本体と対向電極層32との間に流れる交流電流と同一
振幅の交流電流が流れる。
【0030】図3において説明したように、メインプロ
ーブ部材241の全体を流れる電流、および補償プロー
ブ部材242の全体を流れる電流は、それぞれギャップ
検出回路52のI/V変換器521,522に入力さ
れ、電圧信号に変換される。I/V変換器521,52
2からの電圧出力は、引算器523に入力され、引算器
523は、実質上メインプローブ部材241の先端に設
けられた針251の先端と対向電極層32との間に流れ
る交流電流に基づく信号Vを出力する。
【0031】すなわち、ギャップ検出回路52は、メイ
ンプローブ部材241により取得される電気的量(この
場合には、交流電流あるいはキャパシタンス)のうち、
ギャップ検出に寄与しない電気的量を、補償プローブ部
材242を介して取得される電気的量によりキャンセル
して、前記ギャップの大きさを高精度に検出することが
できる。
【0032】〈具体例〉本具体例では、以下ような条件
でプローブ装置を構成した。
【0033】〔対向部材層33〕比誘電率が100で厚
さ100nmのSrTiO薄膜を用いた。
【0034】〔メインプローブ部材241〕本体は、幅
1μm,長さ30μm,厚さ0.5μmの非導電性のも
のを用いた。また、針251(本体の先端に形成されて
いる)として、直径30nm,高さ0.5μmの円柱形
のものを用いた。
【0035】〔補償プローブ部材242〕本体は、メイ
ンプローブ部材241と等しい形状であり、対向部材層
33側にアルミ層を有するものを用いた。また、前述し
たように、補償プローブ部材242には、導電性針が設
けられていない。そして、導電性針が取り付けられる部
分のアルミ層は除去されている。
【0036】〔交流バイアス〕針251と対向電極層3
2との間に印加する交流バイアスは、振幅100mV、
周波数100MHzとした。
【0037】ここでは、上記した交流バイアスを印加
し、針251の先端と対向電極層32との間に流れる交
流電流im1(振幅Im1)をギャップ検出回路52に
より検出し、アクチュエータ22によりメインプローブ
部材241の針251の先端と対向部材層33とのギャ
ップが常に1nmになるように、ギャップ制御回路53
により制御している。以下、図3を参照しながら説明す
る。
【0038】本具体例においては、ギャップが1nmの
ときには針251の先端と対向電極層32の表面との間
にはIm1=62.5pAのim1が流れ、また上記ギ
ャップが0.1nm減少または増加したとき、Im1
62.5pAから6.25pAだけ増加または減少す
る。
【0039】また、本具体例では、プローブ部材241
の本体部分Bと対向電極層32との間には、寄生キャパ
シタンスにより、交流電流im2(振幅Im2)が流
れ、プローブ部材242の本体部分Bと対向電極層32
との間には、寄生キャパシタンスにより、交流電流i
d2(振幅Id2)が流れる。ここで、im2=id2
である(すなわち、im2とid2との位相および振幅
は等しい)。
【0040】im1+im2(これを、imsで表
す),id2は、それぞれI/V変換器521,522
を介して、電圧出力V(ims),V(id2)に変換
された後、引算器523に入力される。引算器523は
V(ims)−V(id2)を行う。V(ims)のう
ちim2に基づく成分(V(im2)で表す)とid2
に基づく成分(V(id2)で表す)とは同一の値を持
つ。したがって、引算器523は、V(im2)とV
(id2)とを相殺し、V(ims)のうちim1に基
づく成分(V(im1)で表す)のみをVとして出力
する。
【0041】したがって、針251の先端と対向電極層
32の表面とのギャップが変化したときに、寄生キャパ
シタンスの影響を受けることなく、該ギャップの変化に
伴うim1の増加分に相当するV(im1)のみが引算
器523からVとして出力される。すなわち、本具体
例では、ギャップが1nmから0.1nmだけ減少また
は増加したときには、Im1は、62.5pAから6.
25pAだけ増加または減少する。
【0042】本具体例ではギャップ検出のために交流バ
イアスを用いたが、これに代えて直流バイアスを用いる
こともできる。すなわち、対向部材側要素がX−Y移動
することによりプローブ部材と対向部材との距離が変化
し、これにより、プローブ部材の本体と対向電極との間
に直流電流が流れるような場合、メインプローブ部材の
本体と対向電極との間に流れる直流電流を、補償プロー
ブ部材の本体と対向電極との間に流れる直流電流により
キャンセルすることができる。
【0043】本実施例では、対向部材層33としてSr
TiOを用いたが、これ以外にも、PZT,PLZ
T,LiNbO,BaTiO,SrTiO,(B
a,Sr)TiO,KNbO,PbTiO,Li
TaO,VDFなどの強誘電体、SiO,Si
,Ta,Y,HfOなどの誘電体、さ
らにSi,Ge,GaAs,InSbなどの半導体、A
u,Pt,Ir,Cu,Alなどの金属、Sb化合物、
Te化合物、In化合物、Ge化合物、等の相変化材料
であっても同様の効果が得られることは言うまでもな
い。
【0044】《第2の実施例》図4および図5は本発明
のプローブ装置の第2の実施例を示す図である。図4の
プローブ装置1は、図1のプローブ装置1と同様、プロ
ーブ側要素2、対向部側要素3、X−Y微動機構4、お
よび交流バイアス発生回路51、ギャップ検出回路5
2、ギャップ制御回路53を含んで構成されている。図
4に示すプローブ装置は、図1のプローブ装置と比べる
と、基本的に、プローブ側要素2のみが異なる。
【0045】図4のプローブ装置1では、プローブセッ
ト26は、静電アクチュエータにより動作する、プロー
ブセット26(カンチレバー形の、メインプローブ部材
261および補償プローブ部材262)からなる。これ
らのプローブ部材261と262とは絶縁性の接合部材
27により一体に連結されている。プローブ部材261
の先端には対向部側要素3に向けて針281が設けら
れ、針281の反対側の面に静電アクチュエータ電極2
91が形成されている。また、プローブ部材262には
針が設けられてはいないが、プローブ部材262と同様
の位置に静電アクチュエータ電極292が形成されてい
る。なお、図には表れていないが、各プローブ部材26
1,262の対向部側要素3側の面には、図1のプロー
ブ部材241,242と同様、アルミニウム層が形成さ
れている。図4のプローブ装置1では、プローブセット
26を2セット示してある。もちろん、図4のプローブ
装置1は、プローブセット26を1つのみ備えるように
もできる。また、図4のプローブ装置1を記録/再生装
置として使用するような場合には、該プローブ装置1は
プローブセット26を多数備えることができる。
【0046】静電アクチュエータ電極291および29
2は、静電アクチュエータを構成する1組の電極のうち
の一方を示す。図4においては、静電アクチュエータを
構成する電極のうちの他方の図示は省略してある。この
他方の静電アクチュエータ電極293は、図5(図4に
おけるA−A方向断面図)に示すように、静電アクチュ
エータ電極291および292の上面に対向して形成さ
れている。
【0047】図4に示すプローブ装置1においても、ギ
ャップ検出回路52(I/V変換器521,522およ
び引算回路523)は、プローブ基板21上に形成され
る。図4では、便宜上、空間に浮遊した状態で示してあ
る。ギャップ検出回路52がプローブ基板21に占める
面積は、図1のプローブ装置の場合と同様小さい。した
がって、プローブ基板21にプローブセット26を多数
備えた場合であっても、各プローブセット26それぞれ
について、ギャップ検出回路52(およびギャップ制御
回路53)を設けることができる。
【0048】本実施例のプローブ装置1においても、ギ
ャップ検出の精度は第1の実施例と同様、従来のプロー
ブ装置と比較して極めて高くなる。
【0049】《第3の実施例》次に、本発明のプローブ
装置の第3の実施例を説明する。第3の実施例のプロー
ブ装置1は、図6に示すように、補償プローブ部材24
2にメインプローブ241の針251と形状が異なる針
252が取り付けられていることを除いて第1の実施例
のプローブ装置1と同一である。針252の形状は、該
針252や針251を構成する材料、メインプローブ2
41,補償プローブ242を構成する材料の電気的特性
等に関係付けられその形状が決められる。つまり、実施
例1に示したような、ギャップ測定のための印加電圧に
対し、メインプローブ全体を流れる電流の位相と補償プ
ローブからの高さが針251のメインプローブからの高
さに対し低くなるようにするのがよい。このとき、針2
52の材料は針251の材料と異なるものであってもよ
い。
【0050】《第4の実施例》次に、本発明のプローブ
装置の第4の実施例を説明する。本実施例では、プロー
ブ装置を走査型顕微鏡として用いている。本実施例にお
けるプローブ装置1は、図1に示したプローブ装置1と
基本的には同じであるので、以下図1を参照して説明す
る。プローブ装置1は、プローブ側要素2、対向部側要
素3、X−Y微動機構4、および交流バイアス発生回路
51、ギャップ検出回路52、ギャップ制御回路53、
X−Y制御回路54を含んでいる。さらに、本実施例の
プローブ装置1では、図7に示すように、ギャップ制御
回路52からの信号は、アナログ/ディジタル・コンバ
ータ(A/D)55およびデジタル・シグナル・プロセ
ッサ(DSP)56を介してイメージ出力部6に送出さ
れるように構成されている。
【0051】本実施例では、X−Y微動機構4(図1参
照)を、図8に示すように、Y方向に一定の間隔dをお
いてX方向に一定の距離L走査させその走査線上でのギ
ャップを検出し、これをDSPで処理している。これに
よって、図9のような対向部材層33の表面の形状を高
い精度で評価することができる。
【0052】以上述べたように、本発明のプローブ装置
は、〔1〕ほぼ同一形状の、主プローブ部材と補償プロ
ーブ部材とからなるプローブセットを少なくとも1セッ
ト備え、かつ、前記主プローブ部材に設けられた導電性
針の先端と、該針の先端に向かい合わせて配置された対
向部材の表面との間のギャップの大きさを所定の電気的
量に基づき検出するギャップ検出回路を備えてなる、プ
ローブ装置であって、前記ギャップ検出回路は、前記主
プローブ部材を介して取得される電気的量のうち、ギャ
ップ検出に寄与しない電気的量を、前記補償プローブ部
材を介して取得される電気的量によりキャンセルして、
前記ギャップの大きさを検出する、ことを特徴とするも
のであり、〔2〕〜〔7〕のような好適な実施態様を含
んでいる。
【0053】〔2〕前記ギャップ検出回路は、前記一方
のプローブ部材を流れる電流と、前記他方のプローブ部
材を流れる電流との差分に基づき、前記ギャップを検出
することを特徴とする〔1〕に記載のプローブ装置。
【0054】〔3〕前記電気的量が、前記一方のプロー
ブ部材を介して取得される電気的量が、該一方のプロー
ブ部材に設けられた導電性針と前記対向部材との間のキ
ャパシタンスであり、前記ギャップ検出に寄与しない電
気的量が前記一方のプローブ部材の本体と前記対向部材
との間のキャパシタンスであることを特徴とする〔1〕
または〔2〕に記載のプローブ装置。
【0055】〔4〕前記他方のプローブ部材に、前記一
方のプローブ部材に設けられた導電性針よりも短い導電
性針を設けること、または、前記他方のプローブ部材に
は導電性針を設けないことを特徴とする〔1〕〜〔3〕
に記載のプローブ装置。
【0056】〔5〕前記ギャップ検出回路の検出結果に
基づき、前記ギャップの大きさをギャップ制御装置によ
り制御することを特徴とする、〔1〕〜〔4〕に記載の
プローブ装置。
【0057】〔6〕前記導電性針を、前記対向部材の表
面に沿って相対的に移動させる走査手段を有してなるこ
とを特徴とする〔1〕〜〔5〕に記載のプローブ装置。
【0058】〔7〕記録/再生装置として使用される
〔6〕に記載のプローブ装置の、前記導電性針を情報の
書込み/読出し用の針により形成し、前記対向部材の表
面を形成する層を情報の書込み/読出しが可能な記録再
生層により形成したことを特徴とする前記プローブ装
置。
【0059】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように本発
明によれば以下のような効果を奏することができる。 (1)針の先端と対向部材の表面とのギャップの大きさ
に応じて変化する電気的量のうち、ギャップ検出に寄与
する電気的量のみを抽出して、該ギャップを、極めて高
い精度で検出することができる。
【0060】(2)上記電気的量がキャパシタンスであ
る場合において、寄生キャパシタンスの影響が極めて小
さいプローブ装置を提供することができる。また、寄生
キャパシタンスの影響を取り除くための回路を複雑化す
ることのない、プローブ装置を提供することができる。
【0061】(3)ギャップの検出精度を高くできるの
で、プローブセットをカンチレバー型としたような場合
には、プローブ本体から針の先端までの距離を小さくで
きる。したがって、プローブの垂直動作の際に針の先端
が対向部材の目的点からずれるといった問題は生じな
い。 (4)本来のプローブ顕微鏡として使用できることはも
ちろん、原子レベルのマニピュレータ、さらにはギャッ
プ検出を必要とする記録再生装置、評価装置、情報処理
装置等への利用が可能であり工業的価値が極めて高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す概略図である。
【図2】(A)は本発明におけるプローブセットの底面
図、(B)は同じく正面図である。
【図3】図1におけるギャプ検出回路の動作原理を説明
するための図である。
【図4】本発明の第2の実施例を示す概略図である。
【図5】図4におけるA−A方向の断面を示す説明図で
ある。
【図6】本発明の第3の実施例におけるプローブ部材
(セット)を示す図である。
【図7】本発明の第4の実施例における電気回路の一部
を示す図である。
【図8】第4の実施例における、走査方法の一例を示す
図である。
【図9】第4の実施例における、イメージ出力の一例を
示す図である。
【符号の説明】
1 プローブ装置 2 プローブ側要素 21 プローブ基板 22 アクチュエータ 23 基台 24 プローブセット 241 メインプローブ部材 242 補償プローブ部材 251 針 3 対向部側要素 31 基板 32 対向電極層 33 対向部材層 4 X−Y微動機構 51 交流バイアス発生回路 52 ギャップ検出回路 53 ギャップ制御回路 54 X−Y制御回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ同一形状の、主プローブ部材と補償
    プローブ部材とからなるプローブセットを少なくとも1
    セット備え、かつ、 前記主プローブ部材に設けられた導電性針の先端と、該
    針の先端に向かい合わせて配置された対向部材の表面と
    のギャップの大きさを所定の電気的量に基づき検出する
    ギャップ検出回路を備えてなる、プローブ装置であっ
    て、 前記ギャップ検出回路は、前記主プローブ部材を介して
    取得される電気的量のうち、ギャップ検出に寄与しない
    電気的量を、前記補償プローブ部材を介して取得される
    電気的量によりキャンセルして、前記ギャップの大きさ
    を検出する、ことを特徴とするプローブ装置。
JP3630395A 1995-02-01 1995-02-01 プローブ装置 Pending JPH08220111A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007263797A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Kyoritsu Denki Kk 実装部品極性判別装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007263797A (ja) * 2006-03-29 2007-10-11 Kyoritsu Denki Kk 実装部品極性判別装置

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