JPH0822148A - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JPH0822148A
JPH0822148A JP6156186A JP15618694A JPH0822148A JP H0822148 A JPH0822148 A JP H0822148A JP 6156186 A JP6156186 A JP 6156186A JP 15618694 A JP15618694 A JP 15618694A JP H0822148 A JPH0822148 A JP H0822148A
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JP
Japan
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black
edible
toner
colors
color
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JP6156186A
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English (en)
Inventor
Koji Maekawa
幸二 前川
Hideichiro Ono
秀一郎 小野
Nobuhiro Miyagawa
修宏 宮川
Kazuya Hamazaki
一也 浜崎
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mita Industrial Co Ltd filed Critical Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全性が高く、人体や環境等に悪影響を及ぼ
さない上、耐環境安定性等の特性にもすぐれた黒色の電
子写真用トナーを提供する。 【構成】 混色により黒色となる2色以上の食用色素を
原料として製造された、少なくとも2色の食用レーキ、
または、上記2色以上の食用色素を原料として製造され
た、単体で黒色の食用レーキを配合して、黒色に着色し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子写真用トナーに関
し、より詳細には、安全性が高く、人体や環境等に悪影
響を及ぼさない電子写真用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近時、電
子写真用トナーの安全性、とくに人体や環境等に対する
影響を減少させるために、着色剤や電荷制御剤に、より
安全性の高いものを使用することが検討されている。た
とえば特開平5−216278号公報には、着色剤とし
て食品添加用の色素を使用するとともに、電荷制御剤と
して、金属を有さないフェノール誘導体を使用した電子
写真用トナーが開示されている。
【0003】しかし、上記トナーで使用している食品添
加用の色素はいずれも水溶性であるため、耐環境安定性
の点で問題があり、とくに高温多湿条件下で使用した際
に、ブロッキングが生じたり帯電量がばらついたりする
という問題がある。しかも、電子写真用トナーのうち最
も需要がある黒色のトナーに対応した黒色の色素は、わ
が国では、その安全性が十分に確認されていないとして
認可されておらず、安全性の点で不安が残る。
【0004】この発明の目的は、安全性が高く、人体や
環境等に悪影響を及ぼさない上、耐環境安定性等の特性
にもすぐれた黒色の電子写真用トナーを提供することを
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決するための、この発明の電子写真用トナーは、黒色以
外の食用の非水溶性着色剤を少なくとも2種配合して、
黒色としたことを特徴とする。また、この発明の他の電
子写真用トナーは、黒色以外の少なくとも2色の水溶性
の食用色素を原料として製造された、混色により黒色と
なる少なくとも2色の、あるいは単体で黒色の食用レー
キを配合して、黒色に着色したことを特徴とする。
【0006】上記構成からなる、この発明の電子写真用
トナーによれば、食品用としての安全性が確認されてい
る、黒色以外の食用の非水溶性着色剤を少なくとも2種
配合して黒味を出しており、また、この発明の他の電子
写真用トナーは、同じく食品用としての安全性が確認さ
れている、黒色以外の食用の水溶性食用色素を原料とし
て製造された食用レーキを配合して黒味を出しているの
で、いずれの場合も、黒色の色素を使用する場合に比べ
て安全性が高い。
【0007】また、上記食用レーキを含む非水溶性着色
剤は、その名のとおり非水溶性であるため、この発明の
電子写真用トナーは耐環境安定性にすぐれており、高温
多湿条件下で使用した際に、ブロッキングが生じたり帯
電量がばらついたりすることがない。しかもこの発明で
は、各非水溶性着色剤や食用レーキ、あるいは食用レー
キの原料である水溶性の食用色素の配合比率を変化させ
ることで、黒色に、黒色の色素単独では得られない種々
の色味(たとえば赤味、青味等)を出せるという利点も
ある。
【0008】以下にこの発明の説明する。電子写真用ト
ナーを黒色とするための非水溶性着色剤の組み合わせと
しては、色の3原色、すなわち赤色(マゼンダ)、黄色
および青色(シアン)の3色の組み合わせが最も基本的
であるが、たとえば青色と橙色、緑色と赤色、紫色と黄
色の2色を組み合わせても黒色とすることができ、この
場合には3色の組み合わせに比べて1成分減少できるの
で、生産性およびコストの点で有利である。
【0009】なお各色の配合比率は、前記のように適宜
変化させると、黒色に種々の色味をつけることができる
ので、目的とする色味に合わせて適宜設定すればよく、
とくに限定はされない。食用の非水溶性着色剤として
は、油溶性のタール色素等、非水溶性の種々の食用着色
剤が使用可能であるが、とくに、水溶性の食用色素を金
属塩にして基質に吸着させた食用レーキが好適に使用さ
れる。水溶性の食用色素と塩を生成する金属としては、
安全性等の点でアルミニウムが最も好ましいが、バリウ
ム、カルシウム、鉄、マグネシウム等も使用できる。ま
た金属塩を吸着させる基質としては、水酸化アルミニウ
ム等の吸着性の体質顔料があげられる。
【0010】上記食用レーキは、水、油脂および有機溶
媒にほとんど不溶であり、しかも一次粒子径10μm以
下の微粒子であって着色性が高い上、原料である水溶性
の食用色素に比べて堅ろう性にもすぐれている。また食
用レーキは、水溶性の食用色素の金属塩という化学構造
上の特徴から、負極性の電荷制御剤として機能し得るた
め、通常、トナーに配合される電荷制御剤を省略するこ
とも可能である。そして、食用レーキに電荷制御剤の機
能を兼ねさせて、他の電荷制御剤を省略した場合には、
安全性がさらに向上するとともに、コストダウンも図れ
るという利点がある。
【0011】しかも食用レーキは、上記のように電荷制
御剤として機能するだけでなく、カーボンブラックのよ
うな導電性を有さないため、この食用レーキを着色剤と
して配合した電子写真用トナーは高帯電かつ低誘電率と
いう特性を有しており、たとえば非接触1成分現像用の
トナーとして好適に使用できる可能性もある。食用レー
キは、黒色以外の少なくとも2色の水溶性の食用色素を
原料として製造された、混色により黒色となる少なくと
も2色の食用レーキをトナーに配合する場合と、上記少
なくとも2色の水溶性の食用色素を原料として製造され
た、単体で黒色の食用レーキをトナーに配合する場合と
がある。
【0012】前者の場合には、市販の食用レーキを使用
できるので低コスト化が容易であるという利点があり、
また後者の場合には、黒色以外の少なくとも2色の水溶
性の食用色素を原料として、単体で黒色の食用レーキを
特別に製造する必要があるが、これを量産化できれば、
前者の場合に比べて1成分減少できるので、生産性およ
びコストの点で有利となる可能性がある。
【0013】食用レーキの配合割合は、この発明ではと
くに限定されないが、定着用樹脂100重量部に対し
て、前者の場合は、混色により黒色となる2色以上の食
用レーキを総量で、5〜40重量部程度配合させるのが
好ましく、後者の場合は、黒色の食用レーキを単体で、
5〜30重量部程度配合させるのが好ましい。食用レー
キの割合が上記範囲未満では、十分な着色が得られない
おそれがあり、逆に上記範囲を超えた場合には、定着用
樹脂による結着力が不足してトナーが割れやすくなり、
割れたトナーの粉末がキャリヤ等に付着するいわゆるス
ペントを生じたり、あるいは帯電量のばらつきを生じた
りするおそれがある。
【0014】なお食用レーキの配合割合は、電荷制御剤
との併用系の場合は5〜30重量部、食用レーキに電荷
制御剤の機能を兼ねさせる場合は10〜30重量部であ
るのがより一層好ましい。前者の、黒色以外で、かつ混
色により黒色となる食用レーキとしては、種々の市販品
があるが、たとえば食用アルミニウムレーキとしては、
下記の各色のものがあげられる。
【0015】赤色:食用赤色40号アルミニウムレー
キ、食用赤色3号アルミニウムレーキ。 橙色:食用黄色5号アルミニウムレーキ。 黄色:食用黄色4号アルミニウムレーキ。
【0016】青色:食用青色1号アルミニウムレーキ、
食用青色2号アルミニウムレーキ。 上記食用アルミニウムレーキの組み合わせは種々考えら
れるが、とくに橙色の食用黄色5号アルミニウムレーキ
(O)と、青色の食用青色2号アルミニウムレーキ
(B)との組み合わせが、前述した2色の組み合わせに
相当し、生産性およびコストの点で有利であるため、好
適なものとしてあげられる。
【0017】両者の配合比率はとくに限定されないが、
重量比で、橙(O)/青(B)=2/8〜6/4程度が
好ましい。上記範囲より橙色の食用黄色5号アルミニウ
ムレーキ(O)が多いと赤味が強すぎ、逆に上記範囲よ
り青色の食用青色2号アルミニウムレーキ(B)が多い
と青味が強すぎて、いずれの場合にも黒色と言い難い色
になるおそれがある。
【0018】なお両者の配合比率は、上記範囲内でも橙
(O)/青(B)=3/7〜5/5であるのが好まし
く、とくに橙(O)/青(B)=3.5/6.5〜4.
5/5.5程度であるのが、標準的な黒色を呈するとい
う点で最も好ましい。一方後者の、単体で黒色の食用レ
ーキは、前記のように、混色により黒色となる、黒色以
外の少なくとも2色の水溶性の食用色素を原料として製
造される。つまり、上記2色以上の水溶性の食用色素を
混在させた状態で、一括して金属塩にして基質に吸着さ
せることで、単体で黒色の食用レーキが製造される。
【0019】混色により黒色となる食用色素の組み合わ
せは、前記と同様である。すなわち基本的な組み合わせ
は赤色(マゼンダ)、黄色および青色(シアン)の3色
であるが、青色と橙色、緑色と赤色、紫色と黄色の2色
を組み合わせても黒色とすることができる。とくに、前
記食用黄色5号アルミニウムレーキ、食用青色2号アル
ミニウムレーキ(B)の原料である、橙色の食用黄色5
号と、青色の食用青色2号との組み合わせが好適であ
る。
【0020】食用アルミニウムレーキ等の食用レーキの
着色性には、配合割合とともに、定着用樹脂への分散性
が、重要な要素として大きく係わっている。つまり食用
レーキは、定着用樹脂中へできるだけ均一に分散させる
ほど、同じ配合量で、着色性を向上できる。このため、
前記10μm以下の範囲でもより粒径の小さい食用レー
キを使用するのが望ましいとともに、電子写真用トナー
を製造する際には、前混合の混合条件や、混練条件等を
適宜設定して、食用レーキを、定着用樹脂中にできるだ
け均一に分散させるようにするのが望ましい。
【0021】この発明の電子写真用トナーは、上記食用
レーキ等の、食用の非水溶性着色剤を着色剤として使用
すること以外は、従来と同様に構成することができる。
すなわちこの発明の電子写真用トナーは、上記非水溶性
着色剤を、適当な定着用樹脂中に分散させることで形成
される。定着用樹脂としては、これに限定されるもので
はないが、たとえばポリスチレン、クロロポリスチレ
ン、ポリ−α−メチルスチレン、スチレン−クロロスチ
レン共重合体、スチレン−プロピレン共重合体、スチレ
ン−ブタジエン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合
体、スチレン−酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイ
ン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体
(スチレン−アクリル酸メチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸エチル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−アクリル酸オクチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−
メタクリル酸エステル共重合体(スチレン−メタクリル
酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチル共重
合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ン−メタクリル酸フェニル共重合体等)、スチレン−α
−クロルアクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリ
ロニトリル−アクリル酸エステル共重合体等のスチレン
系樹脂(スチレンまたはスチレン置換体を含む単独重合
体または共重合体)、ポリ塩化ビニル、低分子量ポリエ
チレン、低分子量ポリプロピレン、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体、ポリビニルブチラール、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂、フェ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、アイオ
ノマー樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、ケト
ン樹脂、キシレン樹脂、ポリアミド樹脂等があげられ、
これらが単独で、または2種以上混合して用いられる。
【0022】この発明の電子写真用トナーは、前述した
ように非水溶性着色剤としての食用レーキに電荷制御剤
の機能を兼ねさせることで、他の電荷制御剤を省略する
ことも可能であるが、他の電荷制御剤を併用することも
できる。電荷制御剤としては、それ自体公知の正電荷用
制御剤や負電荷用制御剤が使用できる。正電荷制御用の
電荷制御剤としては、たとえばニグロシンベース(CI50
45)等の油溶性染料や、あるいは塩基性窒素原子を有す
る有機化合物、たとえは塩基性染料、アミノピリン、ピ
リミジン化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン
類等や、上記各化合物で表面処理した充填剤、さらには
側鎖に第4級アンモニウム塩に相当する基を導入した電
荷制御性樹脂等があげられる。
【0023】一方、負電荷制御用の電荷制御剤として
は、たとえばオイルブラック(CI26150 )、ボントロン
S、スピロンブラック等の油溶性染料、スチレン−スチ
レンスルホン酸共重合体、塩素化パラフィン、塩素化ポ
リエステル等の電荷制御性樹脂、カルボキシ基を有する
化合物(たとえばアルキルサリチル酸金属キーレート
等)、金属錯塩染料、脂肪酸金属石鹸、樹脂酸石鹸、ナ
フテン酸金属塩等があげられる。
【0024】但しこの発明においては、上記電荷制御剤
の中から、安全性の高いもの、あるいは安全性が確認さ
れたものを使用するのが望ましい。また前述した先行技
術に開示された、金属を有さないフェノール誘導体を電
荷制御剤として使用することもできる。電荷制御剤は、
定着用樹脂100重量部に対して0.1〜10重量部、
好ましくは0.5〜5重量部の割合で配合される。
【0025】電子写真用トナーには、上記着色剤、電荷
制御剤の他に、たとえば離型剤(オフセット防止剤)等
の各種添加剤を配合することもできる。離型剤(オフセ
ット防止剤)としては、たとえば脂肪族系炭化水素、脂
肪族金属塩類、高級脂肪酸類、脂肪酸エステル類もしく
はその部分ケン化物、シリコーンオイル、各種ワックス
等があげられる。中でも、重量平均分子量が1000〜
10000程度の脂肪族系炭化水素が好ましい。具体的
には、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレ
ン、パラフィンワックス、炭素原子数4以上のオレフィ
ン単位からなる低分子量のオレフィン重合体等の1種ま
たは2種以上の組み合わせが適当である。
【0026】離型剤は、定着用樹脂100重量部に対し
て0.1〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部の
割合で配合される。電子写真用トナーは、以上の各成分
を乾式ブレンダー、ヘンシェルミキサー、ボールミル等
によって均質に予備混合して得られた混合物を、バンバ
リミキサー、ロール、一軸または二軸の押出混練機等の
混練装置を用いて均一に溶融混練した後、得られた混練
物を冷却して粉砕し、必要に応じて分級することで製造
される他、懸濁重合法等により製造することもできる。
【0027】電子写真用トナーの粒径は3〜35μm、
とくに5〜25μmであるのが好ましく、形成画像の高
画質化を目的とした小粒径トナーの場合は4〜10μm
程度が好ましい。また電子写真用トナーには、流動性向
上等の目的で外添剤を外添することもできる。
【0028】外添剤としては、無機微粒子やふっ素樹脂
粒子等の、従来公知の種々の外添剤を使用することがで
き、とくに疎水性または親水性のシリカ微粒子を含むシ
リカ系表面処理剤、たとえば超微粒子状無水シリカやコ
ロイダルシリカ等が好適に使用される。外添剤の外添量
はとくに限定されず、従来と同程度でよい。具体的に
は、トナー粒子100重量部に対して、外添剤を0.1
〜3.0重量部程度外添するのが好ましいが、場合によ
っては、外添剤の外添量はこの範囲を外れてもよい。
【0029】この発明の電子写真用トナーの構成は、単
独で非磁性1成分現像剤として使用されたり、磁性キャ
リヤとともに磁性2成分現像剤を構成したりする非磁性
トナーや、単独で磁性1成分トナーとして使用される磁
性トナー、あるいはそれ自体が光感度を有する感光性ト
ナー等の、従来公知の種々のトナーに適用することがで
きる。
【0030】磁性2成分現像剤に使用する場合のトナー
濃度は、従来と同程度、すなわち2〜15重量%程度が
好ましい。磁性トナーの場合は、定着用樹脂中に磁性顔
料を配合すればよい。さらに感光性トナーの場合は、定
着用樹脂中に光導電性顔料とその増感成分としてのシア
ニン色素等を配合すればよい。
【0031】
【実施例】以下にこの発明の電子写真用トナーを、実施
例、比較例に基づいて説明する。 実施例1 定着用樹脂としてのスチレン−アクリル系樹脂4000
重量部と、着色剤としての、橙色の食用黄色5号アルミ
ニウムレーキ171重量部および青色の食用青色2号ア
ルミニウムレーキ229重量部と、負電荷制御用の電荷
制御剤としてのスピロンブラックTRH60重量部と、
離型剤としてのポリプロピレンワックス96重量部とを
混合し、溶融混練した後、粉砕、分級して、平均粒径1
0μmのトナー粒子を作製した。
【0032】そして上記トナー粒子100重量部に対し
て、外添剤としての疎水性シリカ0.3重量部をまぶし
て、黒色の電子写真用トナーを製造した。 比較例1 着色剤として、酸性カーボンブラック400重量部を使
用したこと以外は、実施例1と同様にして、黒色の電子
写真用トナーを製造した。
【0033】上記実施例、比較例の電子写真用トナーに
ついて以下の各試験を行い、その特性を評価した。 飽和帯電量測定 実施例、比較例の電子写真用トナーを、それぞれフェラ
イトキャリヤと混合して、トナー濃度3%の2成分現像
剤を作製し、その飽和帯電量(μC/g)を、ブローオ
フ法により測定した。 電気特性試験 実施例、比較例の電子写真用トナーの導電率(S/c
m)、誘電率、誘電正接tanδおよび緩和時間(秒)
を、図1に示す測定装置を用いて測定した。
【0034】図1の測定装置は、円筒状のシールドケー
ス11内に、フランジ付きのシリンダ状電極12,13
と、リング体14とを、それぞれ絶縁リング15を介し
て電気的に独立した状態で保持したもので、上記シリン
ダ状電極12,13は、電気特性測定器16に接続さ
れ、リング体14は接地されている。この測定装置にお
いては、シリンダ状電極12,13とリング体14とで
構成される空隙内に粉体状の試料Sを充填し、上側のシ
リンダ状電極12を、図中矢印で示すように下方へ押圧
して試料Sを圧縮しつつ、両シリンダ状電極12,13
間に、電気特性測定器16から所定の周波数の交流電圧
(緩和時間の場合は100kHz)を印加して、圧縮状
態の試料Sの電気特性(導電率、誘電率、誘電正接 tan
δおよび緩和時間)が測定される。なお電気特性測定器
16としては、横河ヒューレットパッカード社製のイン
ピーダンスアナライザが好適に用いられる。 見かけ密度測定 カサ比重測定器(筒井理化学機器(株)製)を用いて、
JIS K−5701所載の測定方法により、実施例、
比較例の電子写真用トナーの見かけ密度(g/cm3
を測定した。
【0035】以上の結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】上記表1の結果より、この発明の構成であ
る実施例1の電子写真用トナーは、カーボンブラックを
用いた比較例1のトナーに比べて高帯電、低誘電率であ
ることが確認された。 実施例2,3 着色剤としての、橙色の食用黄色5号アルミニウムレー
キ(O)および青色の食用青色2号アルミニウムレーキ
(B)の配合量を、それぞれ表2に示す量としたこと以
外は、実施例1と同様にして、黒色の電子写真用トナー
を製造した。
【0038】
【表2】
【0039】上記両実施例の電子写真用トナーについて
前記の各試験を行い、その特性を評価した。結果を表3
に示す。
【0040】
【表3】
【0041】表3の結果より、着色剤としての食用レー
キの総量が多いほど、帯電量が低下し、誘電率が向上す
ることがわかった。また上記実施例2,3の電子写真用
トナーを用いて形成した画像を観察したところ、実施例
3の画像は、実施例2に比べて画像濃度が1.5倍程度
に濃くなっているのが確認された。 実施例4,5 着色剤としての、橙色の食用黄色5号アルミニウムレー
キ(O)および青色の食用青色2号アルミニウムレーキ
(B)を、それぞれ中心粒径3μmの小粒径成分と中心
粒径7μmの大粒径成分とに分級した。そして、小粒径
成分のもの同士を、重量比でO/B=140/260と
なるように配合したこと以外は実施例2と同様にして、
実施例4の電子写真用トナーを製造するとともに、大粒
径成分のもの同士を、重量比でO/B=140/260
となるように配合したこと以外は実施例2と同様にし
て、実施例5の電子写真用トナーを製造した。
【0042】そして、上記実施例4,5の電子写真用ト
ナーを用いて形成した画像を観察したところ、実施例4
の画像は、実施例5に比べて青味の強い濃い色調である
ことが確認された。 実施例6 定着用樹脂としてのスチレン−アクリル系樹脂100重
量部と、着色剤としての、橙色の食用黄色5号アルミニ
ウムレーキ7重量部および青色の食用青色2号アルミニ
ウムレーキ13重量部と、離型剤としてのポリプロピレ
ンワックス5重量部とを混合し、溶融混練した後、粉
砕、分級して、平均粒径11μmのトナー粒子を作製し
た。
【0043】そして上記トナー粒子100重量部に対し
て、外添剤としての疎水性シリカ0.3重量部をまぶし
て、黒色の電子写真用トナーを製造した。 比較例2 着色剤として、いずれも水溶性の、橙色の食用黄色5号
7重量部と、青色の食用青色2号13重量部とを使用し
たこと以外は、実施例6と同様にして、黒色の電子写真
用トナーを製造した。 比較例3 着色剤として、酸性カーボンブラック10重量部を使用
したこと以外は、実施例6と同様にして、黒色の電子写
真用トナーを製造した。
【0044】上記両実施例の電子写真用トナーについて
前記の各試験を行い、その特性を評価した。結果を表4
に示す。
【0045】
【表4】
【0046】表4の結果より、他の電荷制御剤を含有し
ない系では、この発明の構成である実施例6の電子写真
用トナーが、水溶性の食用色素を用いた比較例2のトナ
ーより高く、かつカーボンブラックを用いた比較例3の
トナーと同等の帯電性を示し、帯電性にすぐれることが
わかった。このことから、この発明の電子写真用トナー
の構成では、他の電荷制御剤を省略できて、安全性およ
びコストの点で有利であることが確認された。
【0047】また、上記実施例6、比較例2,3の電子
写真用トナーの帯電性をより細かく調べるために、下記
の帯電立ち上がり特性試験を行った。 帯電立ち上がり特性試験 前記ブローオフ法による飽和帯電量の測定で使用したト
ナー濃度3%の2成分現像剤を、ポリプロピレン製の容
器(ポリ容器、内容量3ml)内に入れ、作業環境で1日
放置して調湿した。
【0048】つぎにこのポリ容器1個をミニボトル(内
容量300ml)中に入れ、ミニボトルを回転数100r.
p.m.で回転させた。そして所定時間経過後に、ポリ容器
中の試料の全量を用いて、前記飽和帯電量測定と同様
に、ブローオフ法によって、立ち上がり帯電量(μC/
g)を測定した。結果を表5に示す。
【0049】
【表5】
【0050】表5の結果より、実施例6の電子写真用ト
ナーは、帯電の立ち上がり性にもすぐれることが確認さ
れた。また、上記実施例6、比較例2,3の電子写真用
トナーを、温度22℃、湿度50%RHの常温、常湿条
件下に一昼夜放置した際の水分率W1 (重量%)と、温
度35℃、湿度85%RHの高温、高湿条件下に21時
間放置した際の水分率W2 (重量%)とを測定するとと
もに、式: 変化率(%)=W2 /W1 ×100 により、両水分率W1 ,W2 から、水分率の変化率
(%)を求めた。その結果、下記表6に示すように、実
施例6の電子写真用トナーは、水分率の変化率が最も小
さく、耐環境安定性にすぐれていることが確認された。
【0051】
【表6】
【0052】
【発明の効果】以上、詳述したようにこの発明によれ
ば、安全性が高く、人体や環境等に悪影響を及ぼさない
上、耐環境安定性等の特性にもすぐれた黒色の電子写真
用トナーが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真用トナーの電気特性を評価するための
測定装置の概略断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浜崎 一也 大阪府大阪市中央区玉造1丁目2番28号 三田工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】混色により黒色となる、黒色以外の少なく
    とも2色の食用の非水溶性着色剤を配合して、黒色に着
    色したことを特徴とする電子写真用トナー。
  2. 【請求項2】黒色以外の少なくとも2色の水溶性の食用
    色素を原料として製造された、混色により黒色となる少
    なくとも2色の、あるいは単体で黒色の食用レーキを配
    合して、黒色に着色したことを特徴とする電子写真用ト
    ナー。
JP6156186A 1994-07-07 1994-07-07 電子写真用トナー Pending JPH0822148A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002202635A (ja) * 2000-12-28 2002-07-19 Toshiba Tec Corp 現像剤及び画像形成装置
KR20030032474A (ko) * 2001-10-18 2003-04-26 기아자동차주식회사 차량 쇽업소버의 베이스밸브

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KR20030032474A (ko) * 2001-10-18 2003-04-26 기아자동차주식회사 차량 쇽업소버의 베이스밸브

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