JPH08226095A - キャスト塗被紙の製造方法 - Google Patents

キャスト塗被紙の製造方法

Info

Publication number
JPH08226095A
JPH08226095A JP3387695A JP3387695A JPH08226095A JP H08226095 A JPH08226095 A JP H08226095A JP 3387695 A JP3387695 A JP 3387695A JP 3387695 A JP3387695 A JP 3387695A JP H08226095 A JPH08226095 A JP H08226095A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coated paper
coating layer
gloss
cast
cast coated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3387695A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yanagisawa
健司 柳沢
Junichi Miyake
潤一 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
New Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by New Oji Paper Co Ltd filed Critical New Oji Paper Co Ltd
Priority to JP3387695A priority Critical patent/JPH08226095A/ja
Publication of JPH08226095A publication Critical patent/JPH08226095A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】キャスト塗被紙の製造方法であって、特に高光
沢を有し、光沢ムラやピンホールがなく、印刷適性に優
れたキャスト塗被紙を高速で生産する方法を提供する。 【構成】原紙上に顔料および接着剤を主成分とする水性
塗料を塗被、乾燥して塗被層を設けた後、該塗被層を再
湿潤液で処理して湿潤、可塑化後、加熱ドラム面に圧接
して強光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法であ
り、特に水性塗料中に顔料として構造化カオリンが配合
され、かつ助剤として亜鉛、アルミニウム、マグネシウ
ム、あるいはカルシウムからなる金属塩の少なくとも1
種が添加されてなるキャスト塗被紙の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はキャスト塗被紙の製造方
法に関し、特に高光沢を有し、光沢ムラやピンホールが
なく、印刷適性に優れたキャスト塗被紙を高速で生産す
る方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】キャスト塗被紙はその紙面光沢が非常に高
く、また優れた平滑性を有し、印刷適性に極めて優れる
ため、高級印刷用紙として広く利用されている。キャス
ト塗被紙の製造方法としては、湿潤状態の塗被層を、鏡
面を有する加熱ドラム面に圧接して光沢仕上げをするウ
ェットキャスト法、湿潤状態の塗被層をいったん乾燥し
た後、再湿潤液により湿潤、可塑化させた後、加熱ドラ
ム面に圧接して光沢仕上げするリウェットキャスト法、
さらに湿潤状態の塗被層をゲル状態にした後、加熱ドラ
ム面に圧接して光沢仕上げをするゲル化キャスト法等が
一般に知られている。これらのキャスト仕上げ方法は、
いずれも湿潤可塑状態にある塗被層表面を加熱ドラム面
に圧接、乾燥し、離型させて鏡面を写し取る点で共通し
ている。
【0003】このようなキャスト塗被紙の製造方法にお
いては、塗被層が加熱ドラム面に接して乾燥されるた
め、塗被層中の水分または再湿潤液中の水分は全て紙層
中を通過し、非キャスト面側に逸散、蒸発していくこと
になる。蒸発速度がある限界を超えるほど高くなると、
塗被層および再湿潤液中の水分の一部は、鏡面ドラム面
の方向に向かっても蒸発しようとする作用が起こる。そ
の結果として、得られたキャスト塗被紙表面にピンホー
ルや光沢ムラが発生し、品質が著しく低下する傾向があ
り、それを抑制するためには、おのずとドラム温度およ
び生産速度には限界が生じることになる。したがって、
キャスト塗被紙の生産の場合、紙の両面から乾燥される
一般のアート紙やコート紙に比較して極めて低速での操
業を余儀なくされているのが現状である。
【0004】前述のキャスト仕上げ方法のうち、ゲル化
キャスト法およびリウェットキャスト法は、キャスト塗
被層が鏡面ドラム面に圧接される前に、一旦ゲル化ない
しは乾燥されているため、いずれも表面温度が90℃以
上の比較的高温の鏡面ドラム面に圧接してキャスト仕上
げをすることができる。したがって、ウェットキャスト
法に比較して、前記2者は乾燥を強くすることができる
ので、より高速でのキャスト仕上げが可能であり、生産
性の点では優れる。
【0005】ところで、ゲル化キャスト法は、キャスト
原紙に設けられた湿潤塗料を凝固液処理によってゲル化
した後、加熱鏡面ドラム面に圧接してキャスト仕上げを
するものであるが、一般に凝固液処理の前に乾燥工程を
伴わないため、加熱ドラム面での乾燥に要する付加エネ
ルギーは比較的高く、さらに凝固処理がキャスト仕上げ
直前に行われるために十分な凝固作用が得られず、凝固
剤による表面強度の低下や光沢度の低下等も懸念され
る。
【0006】一方、リウェットキャスト法は、他のキャ
スト方法に比較して加熱鏡面ドラム面に圧接される前の
塗被層の可塑化が低いため、鏡面ドラム面に均一に密着
され難い。したがって、低速の操業下では比較的均質な
光沢、印刷適性を備えたキャスト塗被紙が得られるもの
の、高速操業になるにしたがって、光沢が低下し、ピン
ホール状の斑点や光沢ムラが発生し易くなる。従来、キ
ャスト塗被層を構成する顔料の1つとして、六角板状の
含水カオリンが用いられている。この含水カオリンは塗
被層内部や表面で横並びに配向する傾向が強いことよ
り、平滑性の向上や白紙光沢、インキグロスの発現には
優れるものの、反面塗被層が密になることから水分の透
気性が悪化し、ピンホールや光沢ムラが発生し易くな
り、さらには生産性低下の起因の1つとなっている。
【0007】そこで、キャスト塗被紙の生産速度を向上
させる方法として、水分透気性の良い水酸化アルミニウ
ム、二酸化チタン、硫酸バリウム、亜硫酸カルシウム、
酸化亜鉛や、粒子形態が米粒状、紡錘状、球状、無定型
の軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム等を含水カ
オリンと併用、または単独で用いることが知られてい
る。しかし、このような顔料を用いると水分の透気性の
改善には効果があるものの、一方でキャスト塗被紙の特
徴でもある白紙面光沢度が著しく低下し、印刷適性面で
もインキグロスが低下するといった難点がある。そこ
で、このようなリウェットキャスト法の欠点を解消する
ために数々の提案がなされている。
【0008】例えば、特公平1−28155号では平均
粒子径0.1〜1.0μmの立方形炭酸カルシウムを、
特にリウェットキャスト法やゲル化キャスト法に使用す
ることで光沢の低下を少なくし、連続生産性を得る方法
が提案されている。しかし、この方法ではその立方形炭
酸カルシウムの配合率の増加にともなって生産性、光沢
ムラ、ピンホール等は向上するが、紙面の光沢やインキ
グロスはその分低下してしまう。よって、従来の含水カ
オリンと立方形炭酸カルシウムを併用する場合、紙面の
光沢やインキグロスを重視するときは、含水カオリンの
比率を多くし、生産性や白色度を重視するときは、立方
形炭酸カルシウムの比率を多くするという手段をとらざ
るを得ない。
【0009】また、特開平1−118691号には、平
均粒子径0.5μm以下の含水カオリンと1〜3μmの
柱状もしくは針状炭酸カルシウムを使用することで、特
にリウェットキャスト法やゲル化キャスト法における光
沢を高め、しかも高生産性を得る方法が提案されてい
る。しかし、この方法でもカオリン100%品に比較し
て、光沢ムラやピンホール、さらには生産性の面では優
れてはいるものの、光沢およびインキグロスの点ではな
お不十分である。
【0010】さらに、特開平4−174796号には、
長径が4〜100μmで短径が0.1〜3.0μmの繊
維状炭酸カルシウムを用いることが提案されているが、
この場合でも含水カオリン単独使用品に比べれば、白紙
光沢、インキグロスの点で劣るものである。
【0011】このように高光沢を有し、かつピンホール
や光沢ムラのないキャスト塗被紙の製造方法に際し、上
記の如き品質問題点を解決し、かつ高速度での安定操業
を両立させることが難しいというのが実状である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キャスト塗
被紙の製造方法において、特に、従来その対策が困難で
あったピンホールや光沢ムラを効率良く解消し、かつ紙
面光沢および平滑性に優れる高品質のキャスト塗被紙
を、高速度で安定生産のできるキャスト塗被紙の製造方
法を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の如き実状より、本
発明者等は、キャスト塗被紙、特にリウェットキャスト
方式において、操業性は勿論、品質面においても優れた
キャスト塗被紙を得るべく鋭意研究を重ねた。その結
果、本発明は、原紙上に顔料および接着剤を主成分とす
る水性塗料を塗被、乾燥して塗被層を設けた後、該塗被
層を再湿潤液で処理して湿潤、可塑化後、加熱ドラム面
に圧接して強光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方
法において、該水性塗料中に顔料として構造化カオリン
が配合され、かつ助剤として亜鉛、アルミニウム、マグ
ネシウム、あるいはカルシウムからなる金属塩の少なく
とも1種が添加されることを特徴とするキャスト塗被紙
の製造方法である。
【0014】
【作用】本発明は、原紙上に、予め顔料および接着剤を
主成分とする水性塗料を塗被、乾燥してキャスト塗被層
を設け、次いで該キャスト塗被層を再湿潤液で処理して
湿潤、可塑化後、加熱された鏡面ドラムに圧接、離型し
て強光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法におい
て、該水性塗料中の顔料として構造化カオリンを用い、
かつ助剤として亜鉛、アルミニウム、マグネシウム、あ
るいはカルシウムの塩から選ばれる少なくとも一種を含
有せしめたことを特徴とするキャスト塗被紙の製造方法
である。
【0015】本発明において、キャスト塗被層に使用す
る顔料として構造化カオリンを用いる点が大きな特徴で
ある。ここに、構造化カオリンとは、構造化前の含水カ
オリンの六角板状の密な状態から、空隙率を増大せし
め、化学的に微粒クレイを凝集させて得られる嵩高な凝
集体である。なお、嵩高な凝集体であるカオリンとして
は、別に焼成カオリンがある。この焼成カオリンは、含
水カオリンを900℃以上の高い温度で焼成して各粒子
の表面を溶融融着し、空隙構造を有する凝集体としたも
のである。しかしながら、この焼成カオリンは、分散性
に問題があり、キャスト塗被紙用として、その水性塗料
中の顔料に用いると、均一な塗被層を得ることが困難
で、得られたキャスト塗被紙は白紙光沢が著しく低く、
さらに印刷強度も低下するといった難点を有している。
【0016】一方、構造化カオリンは、微粒クレイを化
学的に凝集させて空隙構造を持つ構造体とした物であ
り、例えば、特公昭59−15944号に記載された尿
素・ホルマリン重合体により安定化された構造性凝集
物、特開昭62−1757号に記載されたジルコニウム
処理により凝集化されたカオリン、特開昭62−267
371号に記載されたカチオン性ポリ電解質凝集剤で凝
集された水和カオリン、特公昭63−500723号に
記載された含水金属珪酸塩粒子をクレーに沈澱させて得
られた凝集体などが挙げられる。具体的な構造化カオリ
ンとしては、例えばEXIRON90(米国EMC社
製)、ASTRA PLUS(米国ECC社製)、LI
THO PRINT(米国HUBER社製)等が例示さ
れる。
【0017】上記の如き方法により生成された構造化カ
オリンは、空隙構造を有するために嵩高い塗被層の生成
に有効であり、さらに構造化カオリンは一般にポリマー
により結合されているため、キャレンダー処理によりそ
の構造が変形し、塗被層の嵩高さを維持したまま表面の
平滑性が改善され、優れた光沢が与えられることにな
る。このため、構造化カオリンを塗被層を形成する水性
塗料中に用いると、二酸化チタン代替物としての不透明
度改善効果、耐ブリスター性改善効果が期待でき、また
平滑性に優れることからインキグロスを向上させること
も可能である。さらに構造化されていることにより接着
剤要求量が低下し、塗料粘度を低下させることができ、
一般のアート、コート紙用の塗被層を形成する水性塗料
に適用すると効果的に品質および生産性を向上させるこ
とができる。
【0018】なお、キャスト塗被紙は表面平滑性、光
沢、インキグロス等は一般アート紙、コート紙等と比較
して非常に優れているが、キャスト塗被紙の塗被層を構
成する水性塗料中に構造化カオリンを単に使用しても、
上記の如き品質特性に対する改善効果は期待できない。
即ち、キャスト塗被紙は接着剤等の成膜性物質がキャス
トドラムの鏡面を写し取ることによって光沢や平滑を発
現するものである。このためキャスト塗被紙は、一般の
アート紙やコート紙と比較して水性塗料中に接着剤を多
く添加しており、構造化カオリンをキャスト用の水性塗
料に用いると水性塗料の塗被、乾燥における塗被層の生
成過程において、ラテックス等の接着剤によりその空隙
構造が埋められてしまう傾向が強い。そのために塗被層
のポーラス性が低下し、さらに含水カオリンと同様に表
層のみならず塗被層中においても配向しやすくなる。し
たがって、透気性が良いという構造化カオリンの特徴を
生かすことができず、キャスト仕上げされた塗被紙は、
含水カオリンを使用したものと比較して、ピンホールや
光沢ムラの解消に対する改善効果がほとんど期待できな
くなってしまう。
【0019】そこで、本発明者等は、構造化カオリンの
もつ特徴を維持して利用する方法、即ち、塗被層を嵩高
にし、かつ良好な透気性を維持する方法について鋭意研
究を重ねた。その結果、水性塗料中に構造化カオリンと
一緒に特定の金属塩を併用することによって、構造化カ
オリンの有する特徴を失うことなく、本発明が所望とす
る優れた効果が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0020】なお、金属塩の作用については定かではな
いが、以下のように推察される。即ち、水性塗料を原紙
に塗被、乾燥して塗被層を形成する過程において、金属
塩が塗被層の不動化を速めるために、接着剤の構造化カ
オリンの有する空隙構造内への進入が抑制され、塗被層
中における構造化カオリンの配向化傾向が抑えられるた
めに、塗被層全体がポーラスに維持される。その結果、
加熱されたドラム面上で塗料が乾燥される過程で蒸気が
逸散し易くなり、ピンホールや光沢ムラが効率良く解消
されるものと推定され、他方、塗被層内部は配向度が低
いが、塗被層表面は加熱ドラム表面にプレスロールにて
強圧されるために、その構造が変化して配向し易くな
り、白紙光沢およびインキグロスの優れたキャスト塗被
紙が得られるものと推定される。
【0021】さらに、本発明により得られたキャスト塗
被紙は、紙面光沢、インキグロスが優れる上に、インキ
セットも速い(インキ乾燥が早い)ということがわかっ
た。因みに、金属塩を併用せずに、構造化カオリンを水
性塗料に用いた場合には、塗被層表層において構造化カ
オリンが配向して光沢、インキグロスには優れるもの
の、塗被層内部においても配向する傾向が強くインキセ
ットが劣る(インキ乾燥が遅い)。他方、構造化カオリ
ンを用いずに、金属塩のみを用いたものでは塗被層が嵩
高になり、透気性が優れるからインキセットは早くな
り、望ましい傾向ではあるものの、表面光沢、インキグ
ロスが低下する。しかし、本発明により得られたキャス
ト塗被紙は、塗被層表面においては、構造化カオリンが
配向しているために白紙光沢、インキグロスに優れ、か
つ、塗被層内部では金属塩の作用のために配向度が低く
抑えられ、ポーラスな状態が維持されている。そのため
にインキセットも早くなるといった特徴を有している。
【0022】即ち、本発明は助剤としての特定の金属塩
と顔料としての構造化カオリンを併用することにより、
初めてピンホールや光沢ムラが効率的に解消され、かつ
白紙光沢、インキグロス、インキセット性(セットが早
い)に優れたキャスト塗被紙が高効率で生産できる方法
を提供するものである。
【0023】ここに、特定の金属塩とは、亜鉛、アルミ
ニウム、マグネシウム、あるいはカルシウムの中から選
ばれる少なくとも1つの金属塩が用いられる。そして、
具体的な金属塩としては、硫酸塩、硝酸塩、酢酸塩、あ
るいはギ酸塩のいずれかの形態を取るものであり、特に
硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、蟻酸カ
ルシウム、酢酸カルシウム等が好ましく使用される。
【0024】金属塩の添加量としては、顔料100重量
部に対して、0.5〜10重量部程度の範囲で調節され
る。因みに、0.5重量部未満の場合には、十分なイン
キ乾燥性を得ることができず、他方、10重量部を越え
ると、水性塗料の粘度上昇や製品の印刷強度の低下の恐
れがある。
【0025】なお、構造化カオリンの使用量としては、
全顔料に対し、固形分対比で20重量%以上、好ましく
は30重量%以上配合するのが望ましい。因みに、20
重量%未満では、構造化カオリンの特徴である塗被層の
嵩高さや透気性といった特性を十分に発揮できず、高速
操業に際しては得られる製品にピンホールや光沢ムラの
発生する恐れがある。
【0026】本発明において、キャスト塗被紙の塗被層
を形成する水性塗料に用いる顔料としては、上述のよう
に構造化カオリンを用いるが、構造化カオリンの他に、
例えば一般の塗被紙製造分野で使用される、通常のカオ
リン、クレー、焼成クレー、無定形シリカ、酸化亜鉛、
酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、硫酸バリウ
ム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、タル
ク、サチンホワイト、二酸化チタン、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪藻土、ス
チレン系プラスティックピグメント、尿素樹脂系プラス
ティックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスティッ
クピグメント等の公知公用の各種顔料が適宜併用でき
る。
【0027】次に、水性塗料に使用される接着剤として
は、カゼイン、大豆蛋白等の蛋白質類、スチレン−ブタ
ジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アク
リル系重合体ラテックス、エチレン−酢酸ビニル共重合
体等のビニル系重合体等のビニル系重合体ラテックス、
あるいはこれらの各種重合体をカルボキシル基等の官能
基含有単量体により、官能基変性したアルカリ溶解性あ
るいはアルカリ非溶解性の重合体ラテックス、ポリビニ
ルアルコール、オレフィン−無水マレイン酸樹脂、メラ
ミン樹脂等の合成樹脂系接着剤、さらにはカチオン化澱
粉、酸化澱粉、エステル化澱粉等の澱粉類、カルボキシ
メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース等のセ
ルロース誘導体等、一般の塗被紙用として公知公用の接
着剤を単独あるいは併用して使用できる。なお、接着剤
の使用量は顔料100重量部に対し、固形分対比で5〜
50重量部、一般的には10〜30重量部の範囲で調節
される。
【0028】さらに、水性塗料中には助剤として、上記
した特定の金属塩の他に、消泡剤、着色剤、離型剤、流
動変性剤、耐水化剤、防腐剤等が適宜添加される。
【0029】上記の如き材料をもって構成されるキャス
ト塗被層用の水性塗料は、一般に固形分濃度が20〜7
0重量%程度に調製され、米坪が約20〜400g/m
2 程度の原紙上に乾燥重量で10〜50g/m2 、好ま
しくは20〜30g/m2 程度になるようにブレードコ
ーター、エアーナイフコーター、ロールコーター、ブラ
シコーター、チャンプレックスコーター、バーコータ
ー、あるいはグラビアコーター等の各種公知公用の塗被
装置を用いて原紙上に塗被後、乾燥される。
【0030】上記により、キャスト塗被層用水性塗料を
原紙へ塗被、乾燥させた後、リウェットキャスト法、即
ち乾燥塗被層を湿潤液により再湿潤、可塑化させた後に
加熱された鏡面ドラム面に圧接して光沢仕上げされる。
勿論、乾燥塗被層を再湿潤化する前にスーパーキャレン
ダーや、ブラシ掛け等の平滑化処理を行うことも有効で
ある。
【0031】なお、再湿潤液については特に限定される
ものではないが、一般に離型剤として、例えばポリエチ
レンエマルジョン、脂肪酸の金属塩やその誘導体、マイ
クロクリスタリンワックス、ロート油などを水に溶解ま
たは分散させた液(濃度0.5〜3重量%)が適宜使用
される。また、ヘキサメタリン酸ソーダ等の燐酸塩や有
機酸、有機酸の塩類等を乾燥塗被層の湿潤、可塑化を促
進させるために併用することもできる。
【0032】本発明の方法は前述したように、水性塗料
に構造化カオリンと金属塩を併用することにより、塗被
層をポーラスにすることができるが、この塗被層のポー
ラス性を表す指標として、塗被紙の透気度があげられ
る。本発明では、再湿潤前の乾燥塗被紙の透気度がJI
S−P−8117による方法で700秒以下(値が低い
方が透気性が良く、ポーラスである。)に仕上げられて
いることが特に望ましい。上記の透気度が満足されると
きに、とりわけ構造化カオリンの持つ特性が十分に発揮
されるものである。因みに、透気度を700秒以下とす
る方法としては、原紙の調製方法や水性塗料に配合する
顔料組成や接着剤の種類と配合量等を適宜組合わせるこ
とにより所要の透気度を得ることができる。
【0033】本発明において、使用される原紙として
は、特に限定されるものではなく、一般の塗被紙に使用
される酸性紙、あるいは中性紙が適宜使用される。な
お、原紙の片面または両面には必要に応じて、一般の顔
料塗被組成物を予め予備塗工しておいてもよく、さらに
必要であれば、この予備塗工した原紙を前もって、スー
パーキャレンダー、ブラシ掛け、キャスト仕上げ等の平
滑化処理を施すこともできる。
【0034】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものではな
い。なお、特に断らない限り、実施例および比較例中の
「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重
量%」を表わす。
【0035】実施例1 原紙上に塗被する水性塗料として構造化カオリン(商品
名:EXIRON90/米国EMC社製)70部、軽質
炭酸カルシウム(商品名:ブリリアントS−15/白石
工業社製)30部、アンモニアで溶解した15%カゼイ
ン水溶液8部(固形分)、SBRラテックス16部(固
形分)、硫酸亜鉛2部からなる濃度48%のキャスト塗
被液を調製した。上記塗被液を米坪64g/m2 の原紙
に乾燥重量が20g/m2 となるように、エアーナイフ
コーターを用いて塗被後、エアーフローティングドライ
ヤーで乾燥した。
【0036】次に、この塗被紙をプレスロールと加熱キ
ャストドラムで形成されるプレスニップに通紙し、この
ニップ部にノズルから供給されたポリエチレンエマルジ
ョンからなる再湿潤液(1.0%濃度)で塗被紙表面を
再湿潤、可塑化した後、運転速度70m/分の加熱され
たキャストドラム面(表面温度105℃)に、プレス圧
200kg/cmで圧接、乾燥した後、ドラムから剥離
することによってキャスト塗被紙を得た。
【0037】実施例2 実施例1において、構造化カオリンをASTRA PL
US(商品名/米国ECC社製)に変更した以外は実施
例1と同様にしてキャスト塗被紙を得た。
【0038】実施例3 実施例1において、構造化カオリンをLITHO PR
INT(商品名/米国HUBER社製)に変更した以外
は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得た。
【0039】実施例4 実施例1において、構造化カオリン(EXIRON9
0)の配合部数を100部に変更し、軽質炭酸カルシウ
ムを無添加とした以外は実施例1と同様にしてキャスト
塗被紙を得た。
【0040】実施例5 実施例1において、硫酸亜鉛の添加部数を0.5部に変
更した以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得
た。
【0041】実施例6 実施例1において、硫酸亜鉛の添加部数を5部に変更し
た以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得た。
【0042】実施例7 実施例1において、硫酸亜鉛を硫酸マグネシウムに変更
した以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得
た。
【0043】実施例8 実施例1において、硫酸亜鉛をギ酸カルシウムに変更し
た以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得た。
【0044】実施例9 実施例1において、硫酸亜鉛を硝酸アルミニウムに変更
した以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得
た。
【0045】比較例1 実施例1において、構造化カオリンを含水カオリン(商
品名:ULTRA WHITE90/米国EMC社製)
に変更した以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙
を得た。
【0046】比較例2 実施例1において、構造化カオリンを含水カオリン(商
品名:ULTRA COAT/米国EMC製)に変更し
た以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得た。
【0047】比較例3 実施例1において、構造化カオリンを焼成カオリン(商
品名:ANSILEX/米国EMC社製)に変更した以
外は実施例1と同様にしてキャスト塗被紙を得た。
【0048】比較例4 実施例1において、構造化カオリンを含水カオリン(商
品名:ULTRA WHITE90/米国EMC社製)
に変更して部数を100部とし、軽質炭酸カルシウムを
無添加とした以外は実施例1と同様にしてキャスト塗被
紙を得た。
【0049】比較例5 実施例1において、水性塗料中の金属塩(硫酸亜鉛)部
数を無添加とした以外は実施例1と同様にしてキャスト
塗被紙を得た。
【0050】得られたキャスト塗被紙のピンホール、光
沢ムラ、白紙光沢、インキグロス、インキセットおよび
操業可能な最高速度を以下の方法で評価した。また、各
実施例、比較例における再湿潤前の塗被紙の透気度をJ
IS−P−8117に準拠して測定し、まとめて表1に
示した。
【0051】(ピンホール)実体顕微鏡でキャスト塗被
紙表面を観察し、以下の基準にしたがって判定した。 ◎:1cm2 中にピンホールが10ケ未満である。 ○:1cm2 中にピンホールが10〜20ケ程度存在す
る。 △:1cm2 中にピンホールが20〜50ケ程度存在
し、実用上不可である。 ×:1cm2 中にピンホールが50ケ以上存在する。
【0052】(光沢ムラ)キャスト塗被紙表面の光沢ム
ラを以下の基準にしたがって判定した。 ◎:光沢ムラがなく、均一な表面である。 ○:光沢ムラが僅かにみられるが実用上問題ない。 △:光沢ムラがみられ、実用上不可である。 ×:光沢ムラが著しい。
【0053】(白紙光沢)JIS P8142に準じて
測定した。
【0054】(インキグロス)RI−I型印刷試験機
(明製作所製)により、シートオフセット用インキ(G
raf−G(墨)、大日本インキ製)0.2ccを用い
てキャスト塗被紙表面に印刷を行ない、24時間放置後
グロスチェッカ(IG−310、堀場製作所製)によ
り、60゜の光沢を測定した。
【0055】(インキセット)RI−I型印刷試験機
(明製作所製)により、シートオフセット用インキ(F
−Gloss(墨)、大日本インキ製)0.6ccを用
いてキャスト塗被紙表面に印刷し、印刷直後、印刷から
2分後、および印刷から5分後に、キャスト塗被紙表面
上に上質紙を重ね合わせて一定の圧力で加圧し、上質紙
に転移したインキ濃度を以下の基準で判定した。 ◎:2分後には、インキがほとんど転移しない。 ○:5分後には、インキがほとんど転移しない。 △:印刷直後のインキ転移濃度に対して、5分後の転移
濃度が半分程度であり、実用上問題がある。 ×:印刷直後のインキ転移濃度に対して、5分後の転移
濃度がやや薄くなっているていどであり、実用上問題が
ある。
【0056】(操業速度)キャスト塗被紙を上記の方法
で生産した場合、キャスト塗被紙がキャストドラムに貼
り付いたり、ドラムピックが発生せず、安定して操業す
ることができる最高速度(m/分)を示した。
【0057】
【表1】
【0058】
【発明の効果】表1から明らかなように、本発明の方法
により得られたキャスト塗被紙は、高光沢を有し、光沢
ムラやピンホールがなく、印刷適性に優れたキャスト塗
被紙であり、かつ高速度で生産することができた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原紙上に顔料および接着剤を主成分とする
    水性塗料を塗被、乾燥して塗被層を設けた後、該塗被層
    を再湿潤液で処理して湿潤、可塑化後、加熱ドラム面に
    圧接して強光沢仕上げをするキャスト塗被紙の製造方法
    において、該水性塗料中に顔料として構造化カオリンが
    配合され、かつ助剤として亜鉛、アルミニウム、マグネ
    シウム、あるいはカルシウムからなる金属塩の少なくと
    も1種が添加されることを特徴とするキャスト塗被紙の
    製造方法。
  2. 【請求項2】金属塩が硫酸亜鉛、硫酸カルシウム、硫酸
    マグネシウム、蟻酸カルシウム、酢酸カルシウムからな
    る請求項1記載のキャスト塗被紙の製造方法。
  3. 【請求項3】再湿潤液で処理される前の乾燥塗被層が設
    けられた塗被紙の透気度がJIS−P−8117に準拠
    した方法で700秒以下であることを特徴とする請求項
    1記載のキャスト塗被紙の製造方法。
JP3387695A 1995-02-22 1995-02-22 キャスト塗被紙の製造方法 Pending JPH08226095A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3387695A JPH08226095A (ja) 1995-02-22 1995-02-22 キャスト塗被紙の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3387695A JPH08226095A (ja) 1995-02-22 1995-02-22 キャスト塗被紙の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08226095A true JPH08226095A (ja) 1996-09-03

Family

ID=12398727

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3387695A Pending JPH08226095A (ja) 1995-02-22 1995-02-22 キャスト塗被紙の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08226095A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185395A (ja) * 2008-02-01 2009-08-20 Daio Paper Corp キャスト塗工紙および工程紙

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009185395A (ja) * 2008-02-01 2009-08-20 Daio Paper Corp キャスト塗工紙および工程紙

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN1878912B (zh) 铸涂纸及其制造方法
EP0120095A1 (en) Method of manufacturing cast-coated paper
JPS60146097A (ja) キヤスト塗被紙の製造方法
JPS59216996A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JP3508307B2 (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH1018197A (ja) キャスト塗被紙
JPH0280694A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH09268493A (ja) キャスト塗被紙
JP3328922B2 (ja) オフセット印刷用塗被紙及びその製造方法
JPH04352898A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JP4566598B2 (ja) キャスト塗工紙及びその製造方法
JPH06280197A (ja) 塗被紙の製造方法
JPH01111090A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JP2964675B2 (ja) 模様入りキャスト塗被紙
JP3257284B2 (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH04300390A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JP4086687B2 (ja) キャストコーテッド紙用両面下塗り原紙
JPH08158295A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JP2001081693A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH0351393A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH06227113A (ja) インクジェット記録シートの製造方法
JPH07189185A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH04174796A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH04272295A (ja) キャスト塗被紙の製造方法
JPH08325989A (ja) キャスト塗被紙の製造方法