JPH08158295A - キャスト塗被紙の製造方法 - Google Patents
キャスト塗被紙の製造方法Info
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- JPH08158295A JPH08158295A JP29541294A JP29541294A JPH08158295A JP H08158295 A JPH08158295 A JP H08158295A JP 29541294 A JP29541294 A JP 29541294A JP 29541294 A JP29541294 A JP 29541294A JP H08158295 A JPH08158295 A JP H08158295A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】白紙光沢、印刷光沢および印刷表面強度に優
れ、かつ生産性に優れるキャスト塗被紙の製造方法を提
供する。 【構成】原紙上に、顔料と接着剤を主成分とする塗被組
成物を塗被、乾燥してなるキャスト用塗被層を設け、次
いで前記塗被層に再湿潤液を付与して湿潤、可塑化後、
加熱された鏡面ドラムに圧接して、強光沢仕上げするキ
ャスト塗被紙の製造方法であって、該塗被組成物中に顔
料として重質炭酸カルシウムを全顔料に対し30重量%
以上、および接着剤として平均粒子径が0.2μm以上
の重合体ラテックスを顔料に対し、少なくとも10重量
%含有せしめ、かつ再湿潤液付与前の塗被紙の透気度が
JIS P−8117に準拠した測定法で700秒/1
00cc以下であるキャスト塗被紙の製造方法。
れ、かつ生産性に優れるキャスト塗被紙の製造方法を提
供する。 【構成】原紙上に、顔料と接着剤を主成分とする塗被組
成物を塗被、乾燥してなるキャスト用塗被層を設け、次
いで前記塗被層に再湿潤液を付与して湿潤、可塑化後、
加熱された鏡面ドラムに圧接して、強光沢仕上げするキ
ャスト塗被紙の製造方法であって、該塗被組成物中に顔
料として重質炭酸カルシウムを全顔料に対し30重量%
以上、および接着剤として平均粒子径が0.2μm以上
の重合体ラテックスを顔料に対し、少なくとも10重量
%含有せしめ、かつ再湿潤液付与前の塗被紙の透気度が
JIS P−8117に準拠した測定法で700秒/1
00cc以下であるキャスト塗被紙の製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、キャスト塗被紙の製造
方法に関し、特に白紙光沢に優れ、印刷光沢や印刷表面
強度などに優れた印刷適性を備え、かつ操業性に優れた
キャスト塗被紙の製造方法に関する。
方法に関し、特に白紙光沢に優れ、印刷光沢や印刷表面
強度などに優れた印刷適性を備え、かつ操業性に優れた
キャスト塗被紙の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】キャスト塗被紙は表面光沢が非常に高
く、また優れた平滑性を有し、印刷適性に極めて優れる
ため、高級印刷用紙として広く利用されている。キャス
ト塗被紙の製造方法としては、湿潤状態にある塗被層を
鏡面仕上げした加熱ドラムの表面に圧接、乾燥、離型さ
せて光沢仕上げするウェットキャスト法、湿潤状態の塗
被層を一旦乾燥した後、再湿潤液により可塑化させた
後、該キャストドラム面に圧接するリウェットキャスト
法、さらに湿潤状態の塗被層をゲル化させた後、該キャ
ストドラム面に圧接するゲル化キャスト法等が一般に知
られている。これらのキャスト法は、いずれも可塑状態
にある塗被層表面を加熱ドラムに圧接、乾燥し、加熱ド
ラムより離型させて、鏡面を写し取ることについて共通
している。
く、また優れた平滑性を有し、印刷適性に極めて優れる
ため、高級印刷用紙として広く利用されている。キャス
ト塗被紙の製造方法としては、湿潤状態にある塗被層を
鏡面仕上げした加熱ドラムの表面に圧接、乾燥、離型さ
せて光沢仕上げするウェットキャスト法、湿潤状態の塗
被層を一旦乾燥した後、再湿潤液により可塑化させた
後、該キャストドラム面に圧接するリウェットキャスト
法、さらに湿潤状態の塗被層をゲル化させた後、該キャ
ストドラム面に圧接するゲル化キャスト法等が一般に知
られている。これらのキャスト法は、いずれも可塑状態
にある塗被層表面を加熱ドラムに圧接、乾燥し、加熱ド
ラムより離型させて、鏡面を写し取ることについて共通
している。
【0003】このようなキャスト塗被紙の製造方法にお
いては、塗被層が加熱ドラム面に接して乾燥させられる
ために、塗被層中の水分、または再湿潤液の水分は全て
紙層中を通過して裏面側へ抜けて蒸発することになる。
このように、キャスト塗被紙の製造に当たっては、両面
から乾燥される一般のアート紙やコート紙の製造の場合
と比較し極めて低速での操業を余儀なくされているのが
実状である。
いては、塗被層が加熱ドラム面に接して乾燥させられる
ために、塗被層中の水分、または再湿潤液の水分は全て
紙層中を通過して裏面側へ抜けて蒸発することになる。
このように、キャスト塗被紙の製造に当たっては、両面
から乾燥される一般のアート紙やコート紙の製造の場合
と比較し極めて低速での操業を余儀なくされているのが
実状である。
【0004】このうち、リウェットキャスト法は、ドラ
ム温度が100℃以上でキャスト仕上げができるため、
他のキャスト方式と比較し最も速いスピードでの操業が
できるという利点をもっている。一方、一旦乾燥された
塗被層を再湿潤するために、可塑化の度合が他の方法に
比較して著しく低い。そのために、塗被層が加熱ドラム
面に均一に密着されず、生産速度が速くなるほど、ピン
ホール状の斑点や光沢むらが発生し、塗被面の均一性が
失われ、光沢も低下するという欠点がある。
ム温度が100℃以上でキャスト仕上げができるため、
他のキャスト方式と比較し最も速いスピードでの操業が
できるという利点をもっている。一方、一旦乾燥された
塗被層を再湿潤するために、可塑化の度合が他の方法に
比較して著しく低い。そのために、塗被層が加熱ドラム
面に均一に密着されず、生産速度が速くなるほど、ピン
ホール状の斑点や光沢むらが発生し、塗被面の均一性が
失われ、光沢も低下するという欠点がある。
【0005】リウェットキャスト法におけるこのような
問題を改良するために、塗被組成物中に顔料として立方
形炭酸カルシウムを使用する方法(特公昭59−216
996)や、金属塩類を塗料中に添加する方法(特開昭
60−146097号)等が提案されているが、光沢む
らは改良されるものの、キャスト速度が速くなると、塗
工層の一部がドラムに取られる、所謂ドラムピックや印
刷時の表面強度が低下する等の問題が生じ、高速での操
業が困難となる。
問題を改良するために、塗被組成物中に顔料として立方
形炭酸カルシウムを使用する方法(特公昭59−216
996)や、金属塩類を塗料中に添加する方法(特開昭
60−146097号)等が提案されているが、光沢む
らは改良されるものの、キャスト速度が速くなると、塗
工層の一部がドラムに取られる、所謂ドラムピックや印
刷時の表面強度が低下する等の問題が生じ、高速での操
業が困難となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、キャスト塗
被紙の製造方法に関し、特に、極めて高い光沢を有し、
光沢むらやピンホールが解消され、かつ生産性の高いキ
ャスト塗被紙の製造方法を提供するものである。
被紙の製造方法に関し、特に、極めて高い光沢を有し、
光沢むらやピンホールが解消され、かつ生産性の高いキ
ャスト塗被紙の製造方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、原紙上に、顔
料と接着剤を主成分とする塗被組成物を塗被、乾燥して
なるキャスト用塗被層を設け、次いで前記塗被層に再湿
潤液を付与して湿潤、可塑化後、加熱された鏡面ドラム
に圧接して、強光沢仕上げするキャスト塗被紙の製造方
法において、該塗被組成物中に顔料として重質炭酸カル
シウムを全顔料に対し30重量%以上、および接着剤と
して平均粒子径が0.2μm以上の重合体ラテックスを
顔料に対し、少なくとも10重量%含有せしめ、かつ再
湿潤液付与前の塗被紙の透気度がJIS P−8117
に準拠した測定法で700秒/100cc以下であるこ
とを特徴とするキャスト塗被紙の製造方法である。
料と接着剤を主成分とする塗被組成物を塗被、乾燥して
なるキャスト用塗被層を設け、次いで前記塗被層に再湿
潤液を付与して湿潤、可塑化後、加熱された鏡面ドラム
に圧接して、強光沢仕上げするキャスト塗被紙の製造方
法において、該塗被組成物中に顔料として重質炭酸カル
シウムを全顔料に対し30重量%以上、および接着剤と
して平均粒子径が0.2μm以上の重合体ラテックスを
顔料に対し、少なくとも10重量%含有せしめ、かつ再
湿潤液付与前の塗被紙の透気度がJIS P−8117
に準拠した測定法で700秒/100cc以下であるこ
とを特徴とするキャスト塗被紙の製造方法である。
【0008】
【作用】上記の如き実状より、本発明者等は、キャスト
塗被紙の製造に関して、特にリウェットキャスト法にお
いて、操業性は勿論、品質面においても優れたキャスト
塗被紙を得るべく鋭意研究を行った。その結果、塗被層
中に顔料として、重質炭酸カルシウムを使用し、かつ接
着剤として特定の重合体ラテックスを併用することによ
り、白紙面光沢に優れ、光沢むらやピンホールが解消さ
れ、かつ印刷表面強度の強いキャスト塗被紙が高速度で
効率よく得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
塗被紙の製造に関して、特にリウェットキャスト法にお
いて、操業性は勿論、品質面においても優れたキャスト
塗被紙を得るべく鋭意研究を行った。その結果、塗被層
中に顔料として、重質炭酸カルシウムを使用し、かつ接
着剤として特定の重合体ラテックスを併用することによ
り、白紙面光沢に優れ、光沢むらやピンホールが解消さ
れ、かつ印刷表面強度の強いキャスト塗被紙が高速度で
効率よく得られることを見出し、本発明を完成するに至
った。
【0009】重質炭酸カルシウムは、その原材料コスト
が他の顔料にくらべ、比較的安いことから、キャスト塗
被紙の製造分野(特に下塗り層等)においても従来から
使用されている。反面、重質炭酸カルシウムはカオリン
や軽質炭酸カルシウム等と比較し、平均粒子径が2μm
を越える粗大粒子を含有するため、光沢むらやピンホー
ルなどの欠陥が出易いために通常下塗りに使用したり、
全顔料に占める添加部数が20重量%以下である場合が
殆どであった。しかしながら、重質炭酸カルシウムは他
の顔料に比較し、印刷表面強度においては、優れた品質
特性をもっており、本発明者等は、重質炭酸カルシウム
のこの優れた一面を活かすべく、鋭意検討を重ねた。そ
の結果、キャスト塗被紙の製造において、特定の条件で
塗被組成物に顔料として使用することにより、従来発生
していたドラムピックや、印刷強度不良等の難点を解消
し、かつ高速生産を維持しながら、高品質のキャスト塗
被紙を得ることに成功したのである。
が他の顔料にくらべ、比較的安いことから、キャスト塗
被紙の製造分野(特に下塗り層等)においても従来から
使用されている。反面、重質炭酸カルシウムはカオリン
や軽質炭酸カルシウム等と比較し、平均粒子径が2μm
を越える粗大粒子を含有するため、光沢むらやピンホー
ルなどの欠陥が出易いために通常下塗りに使用したり、
全顔料に占める添加部数が20重量%以下である場合が
殆どであった。しかしながら、重質炭酸カルシウムは他
の顔料に比較し、印刷表面強度においては、優れた品質
特性をもっており、本発明者等は、重質炭酸カルシウム
のこの優れた一面を活かすべく、鋭意検討を重ねた。そ
の結果、キャスト塗被紙の製造において、特定の条件で
塗被組成物に顔料として使用することにより、従来発生
していたドラムピックや、印刷強度不良等の難点を解消
し、かつ高速生産を維持しながら、高品質のキャスト塗
被紙を得ることに成功したのである。
【0010】即ち、重質炭酸カルシウムは、一般的に粒
径が粗く、特に平均粒子径が2μmを越えるものは前述
したように光沢むらやピンホールの原因となる。また、
分散性に優れているため、塗工層密度が高くなり、透気
性が悪くなることによって、キャスト加工時の蒸気の透
過性が悪化し、結果的に光沢むらや離型性を低下させ
る。このような重質炭酸カルシウムの欠点を克服するた
めには、塗工層の透気性を良好にすることが必要であ
る。本発明者等は、再湿潤液を塗布する前、即ちキャス
ト加工前の塗被紙面の透気度が、JIS P−8117
に準拠した透気度で700秒/100cc以下にするこ
とによって、光沢むらや離型性が効果的に改良されるこ
とを見出したのである。(透気度の数値が低いほど透気
性が良い)。因みに、透気度の数値が700秒/100
ccを越えると光沢むらやピンホールが悪化し、離型性
も低下する。
径が粗く、特に平均粒子径が2μmを越えるものは前述
したように光沢むらやピンホールの原因となる。また、
分散性に優れているため、塗工層密度が高くなり、透気
性が悪くなることによって、キャスト加工時の蒸気の透
過性が悪化し、結果的に光沢むらや離型性を低下させ
る。このような重質炭酸カルシウムの欠点を克服するた
めには、塗工層の透気性を良好にすることが必要であ
る。本発明者等は、再湿潤液を塗布する前、即ちキャス
ト加工前の塗被紙面の透気度が、JIS P−8117
に準拠した透気度で700秒/100cc以下にするこ
とによって、光沢むらや離型性が効果的に改良されるこ
とを見出したのである。(透気度の数値が低いほど透気
性が良い)。因みに、透気度の数値が700秒/100
ccを越えると光沢むらやピンホールが悪化し、離型性
も低下する。
【0011】本発明では、キャスト用塗被組成物に使用
する重質炭酸カルシウムが、全顔料に対して、固形分で
30重量%以上配合されている場合に、所望とする品質
が得られるものである。因みに、30重量%未満では、
印刷表面強度が低下するので好ましくない。なお、重質
炭酸カルシウムの種類としては、特に限定されるもので
はないが、平均粒子径が0.5〜1.5μmであるもの
が特に好ましい。因みに、0.5μm未満の場合には、
表面強度が劣る傾向にあり、一方1.5μmを越えると
光沢が低下し、光沢むらやピンホールが悪化する恐れが
ある。さらに、乾式粉砕した分級品を使用することが好
ましい。サンドグラインダー等を使用して湿式粉砕した
ものは、比較的分散性が良いため、塗工層が緻密になり
やすく、光沢むらが発生し易い傾向にある。
する重質炭酸カルシウムが、全顔料に対して、固形分で
30重量%以上配合されている場合に、所望とする品質
が得られるものである。因みに、30重量%未満では、
印刷表面強度が低下するので好ましくない。なお、重質
炭酸カルシウムの種類としては、特に限定されるもので
はないが、平均粒子径が0.5〜1.5μmであるもの
が特に好ましい。因みに、0.5μm未満の場合には、
表面強度が劣る傾向にあり、一方1.5μmを越えると
光沢が低下し、光沢むらやピンホールが悪化する恐れが
ある。さらに、乾式粉砕した分級品を使用することが好
ましい。サンドグラインダー等を使用して湿式粉砕した
ものは、比較的分散性が良いため、塗工層が緻密になり
やすく、光沢むらが発生し易い傾向にある。
【0012】次に、本発明の重要な他の要件は、JIS
P−8117に準拠した再湿潤前の塗被紙の透気度を
700秒/100cc以下とすることである。所望の透
気度とするには、種々の方法があるが、得られる製品の
最終品質等を考慮すると、接着剤の選択が重要な要素で
ある。即ち、一般にキャスト塗被組成物に使用される接
着剤は、カゼイン、デンプン等の天然バインダーと、ス
チレン−ブタジエン共重合体やメチルメタアクリレート
−ブタジエン共重合体等の合成ラテックスが主として用
いられる。これらの接着剤は顔料同士、または顔料と原
紙等との接着に費やされるのみならず、キャスト加工時
にキャストドラム面上で加熱により成膜すると同時にキ
ャストドラムの鏡面を写し取ることにより、高い光沢を
発現する作用がある。反面、成膜性が出て、高光沢が付
加されるにつれて、塗工層の透気性を低下させる欠点が
ある。結果として、生産性が低下すると同時にドラムピ
ック等が発生し易くなる。そして、透気性を悪化させる
傾向の強いものは、特に重合体ラテックスである。本発
明者等の検討の結果、平均粒子径が0.2μm以上の重
合体ラテックスを用いると、従来一般に使用されている
0.1〜0.18μmの重合体ラテックスと比較し、良
好な透気性が得られるので、本発明では平均粒子径が
0.2μm以上の重合体ラテックスを使用することも1
つの特徴となるものである。なお、重合体ラテックスの
平均粒子径の上限については特に限定されるものではな
いが、0.35μm以下であることが好ましい。因み
に、0.35μmを越えると、表面強度の低下が懸念さ
れる。
P−8117に準拠した再湿潤前の塗被紙の透気度を
700秒/100cc以下とすることである。所望の透
気度とするには、種々の方法があるが、得られる製品の
最終品質等を考慮すると、接着剤の選択が重要な要素で
ある。即ち、一般にキャスト塗被組成物に使用される接
着剤は、カゼイン、デンプン等の天然バインダーと、ス
チレン−ブタジエン共重合体やメチルメタアクリレート
−ブタジエン共重合体等の合成ラテックスが主として用
いられる。これらの接着剤は顔料同士、または顔料と原
紙等との接着に費やされるのみならず、キャスト加工時
にキャストドラム面上で加熱により成膜すると同時にキ
ャストドラムの鏡面を写し取ることにより、高い光沢を
発現する作用がある。反面、成膜性が出て、高光沢が付
加されるにつれて、塗工層の透気性を低下させる欠点が
ある。結果として、生産性が低下すると同時にドラムピ
ック等が発生し易くなる。そして、透気性を悪化させる
傾向の強いものは、特に重合体ラテックスである。本発
明者等の検討の結果、平均粒子径が0.2μm以上の重
合体ラテックスを用いると、従来一般に使用されている
0.1〜0.18μmの重合体ラテックスと比較し、良
好な透気性が得られるので、本発明では平均粒子径が
0.2μm以上の重合体ラテックスを使用することも1
つの特徴となるものである。なお、重合体ラテックスの
平均粒子径の上限については特に限定されるものではな
いが、0.35μm以下であることが好ましい。因み
に、0.35μmを越えると、表面強度の低下が懸念さ
れる。
【0013】このような大粒子径のラテックスを使用す
ることにより、良好な透気性が得られる理由について
は、必ずしも明らかではないが、粒子径が大きいことに
より、小粒子径のラテックスのように顔料間に充填さ
れ、塗工層の密度が高くなりにくいためと推定される。
また、本発明では、0.2μm以上の平均粒子径を持つ
重合体ラテックスの配合比率は全顔料に対し、固形分対
比で10重量%以上、好ましくは15〜30重量%の範
囲が望ましい。因みに、10重量%未満では、所望の効
果が得られず、他方30重量%を越えると、紙面光沢の
低下や表面強度の低下が懸念される。
ることにより、良好な透気性が得られる理由について
は、必ずしも明らかではないが、粒子径が大きいことに
より、小粒子径のラテックスのように顔料間に充填さ
れ、塗工層の密度が高くなりにくいためと推定される。
また、本発明では、0.2μm以上の平均粒子径を持つ
重合体ラテックスの配合比率は全顔料に対し、固形分対
比で10重量%以上、好ましくは15〜30重量%の範
囲が望ましい。因みに、10重量%未満では、所望の効
果が得られず、他方30重量%を越えると、紙面光沢の
低下や表面強度の低下が懸念される。
【0014】以下に、本発明の構成、製法について詳述
する。本発明におけるキャスト塗被紙の塗被層を形成す
る塗被組成物は、顔料、接着剤を主成分とするものであ
る。先ず、接着剤として必須の重合体ラテックスとして
は前述したように、平均粒子径が0.2μm以上である
ものを顔料100重量部に対し、少なくとも10重量部
以上配合させることが必要であるが、勿論それ以外の重
合体ラテックスを適宜併用することもできる。そして、
そのような重合体ラテックスの平均粒子径を得る方法と
しては、例えば、予め重合された小粒子のポリマーラテ
ックス(シードという)を反応容器に入れ乳化剤、モノ
マー、触媒を加えて重合するシード重合法において、シ
ードの量、シードの粒子径、あるいはモノマーの使用量
等をコントロールする方法等がある。
する。本発明におけるキャスト塗被紙の塗被層を形成す
る塗被組成物は、顔料、接着剤を主成分とするものであ
る。先ず、接着剤として必須の重合体ラテックスとして
は前述したように、平均粒子径が0.2μm以上である
ものを顔料100重量部に対し、少なくとも10重量部
以上配合させることが必要であるが、勿論それ以外の重
合体ラテックスを適宜併用することもできる。そして、
そのような重合体ラテックスの平均粒子径を得る方法と
しては、例えば、予め重合された小粒子のポリマーラテ
ックス(シードという)を反応容器に入れ乳化剤、モノ
マー、触媒を加えて重合するシード重合法において、シ
ードの量、シードの粒子径、あるいはモノマーの使用量
等をコントロールする方法等がある。
【0015】この場合のモノマーとしては、例えばスチ
レン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、クロロス
チレン等のオレフィン系芳香族系モノマーや、アクリル
酸メチル、メタアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
メタアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタアクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸グリシジル、メ
タアクリル酸グリシジル、および酢酸ビニル等のオレフ
ィン系脂肪族系モノマーやブタジエン等があげられる。
そして、ブタジエンモノマーとスチレンモノマー、もし
くはブタジエンモノマーとメチルメタアクリレートモノ
マーを主成分として共重合させたスチレン−ブタジエン
共重合ラテックスやメチルメタアクリレート−ブタジエ
ン共重合体ラテックスを用いることによって、キャスト
塗被紙の白紙光沢、印刷強度、離型性が特に良好とな
る。
レン、α−メチルスチレン、メチルスチレン、クロロス
チレン等のオレフィン系芳香族系モノマーや、アクリル
酸メチル、メタアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、
メタアクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタアクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタアク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸グリシジル、メ
タアクリル酸グリシジル、および酢酸ビニル等のオレフ
ィン系脂肪族系モノマーやブタジエン等があげられる。
そして、ブタジエンモノマーとスチレンモノマー、もし
くはブタジエンモノマーとメチルメタアクリレートモノ
マーを主成分として共重合させたスチレン−ブタジエン
共重合ラテックスやメチルメタアクリレート−ブタジエ
ン共重合体ラテックスを用いることによって、キャスト
塗被紙の白紙光沢、印刷強度、離型性が特に良好とな
る。
【0016】また、必要に応じて、アクリルアミド、メ
タアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボン
酸アミドや、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル
等の不飽和ニトリル系モノマーを1種または2種以上組
み合わせても良い。また、かかるラテックス以外に、例
えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉
や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、オレフィン−無水マレイン酸樹脂等、一
般の塗被紙製造分野で使用される接着剤の1種以上を適
宜併用することもできる。
タアクリルアミド、N−メチロールアクリルアミド、ジ
アセトンアクリルアミド等のエチレン系不飽和カルボン
酸アミドや、アクリロニトリル、メタアクリロニトリル
等の不飽和ニトリル系モノマーを1種または2種以上組
み合わせても良い。また、かかるラテックス以外に、例
えばカゼイン、大豆蛋白、合成蛋白等の蛋白質類、澱粉
や酸化澱粉等の各種澱粉類、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセル
ロース誘導体、オレフィン−無水マレイン酸樹脂等、一
般の塗被紙製造分野で使用される接着剤の1種以上を適
宜併用することもできる。
【0017】次に、顔料としては、重質炭酸カルシウム
の他にカオリン、クレー、焼成クレー、無定形シリカ、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、軽
質炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪藻土、ス
チレン系プラスティックピグメント、尿素樹脂系プラス
ティックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスティッ
クピグメント等、塗被紙製造分野で公知公用の各種顔料
が使用できるが、前述したように30重量部以上の重質
炭酸カルシウムが必須である。
の他にカオリン、クレー、焼成クレー、無定形シリカ、
酸化亜鉛、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、軽
質炭酸カルシウム、サチンホワイト、珪酸アルミニウ
ム、珪酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、珪藻土、ス
チレン系プラスティックピグメント、尿素樹脂系プラス
ティックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスティッ
クピグメント等、塗被紙製造分野で公知公用の各種顔料
が使用できるが、前述したように30重量部以上の重質
炭酸カルシウムが必須である。
【0018】また上記の顔料と接着剤の他に、硫酸カル
シウム、硫酸亜鉛、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウ
ム、蟻酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニ
ウム等の亜鉛、アルミニウム、カルシウム、マグネシウ
ムの少なくとも1つから選ばれる金属塩を含有すること
によって、塗工層の透気性をさらに向上させることがで
きるため、良好な品質を得ることができる。
シウム、硫酸亜鉛、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウ
ム、蟻酸カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニ
ウム等の亜鉛、アルミニウム、カルシウム、マグネシウ
ムの少なくとも1つから選ばれる金属塩を含有すること
によって、塗工層の透気性をさらに向上させることがで
きるため、良好な品質を得ることができる。
【0019】また、その他の助剤として消泡剤、着色
剤、離型剤、流動変成剤、耐水化剤、防腐剤等が必要に
応じて使用される。
剤、離型剤、流動変成剤、耐水化剤、防腐剤等が必要に
応じて使用される。
【0020】キャスト用原紙としては、特に限定されも
のではなく、一般の塗被紙に使用される酸性紙、あるい
は中性紙が適用される。なお、原紙の片面または両面に
は必要に応じて、一般の顔料塗被組成物を予め予備塗工
しておいてもよく、さらに必要であればこの予備塗工し
た原紙を前もって、スーパーカレンダー、ブラシ掛け、
キャスト仕上げ等の平滑化処理を施してもよい。
のではなく、一般の塗被紙に使用される酸性紙、あるい
は中性紙が適用される。なお、原紙の片面または両面に
は必要に応じて、一般の顔料塗被組成物を予め予備塗工
しておいてもよく、さらに必要であればこの予備塗工し
た原紙を前もって、スーパーカレンダー、ブラシ掛け、
キャスト仕上げ等の平滑化処理を施してもよい。
【0021】而して、上記材料をもって構成される塗被
用組成物は、一般に固形成分濃度を20〜70重量%程
度に調製し、米坪が約20〜400g/m2 程度の原紙
上に乾燥重量で10〜50g/m2 、好ましくは20〜
30g/m2 程度になるようにブレードコーター、エア
ーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコーター、
チャンプレックスコーター、バーコーター、グラビアコ
ーター等の各種公知の塗被装置により塗被後、乾燥され
る。
用組成物は、一般に固形成分濃度を20〜70重量%程
度に調製し、米坪が約20〜400g/m2 程度の原紙
上に乾燥重量で10〜50g/m2 、好ましくは20〜
30g/m2 程度になるようにブレードコーター、エア
ーナイフコーター、ロールコーター、ブラシコーター、
チャンプレックスコーター、バーコーター、グラビアコ
ーター等の各種公知の塗被装置により塗被後、乾燥され
る。
【0022】上記の方法でキャスト用塗被組成物の塗被
をおこなった後、リウェットキャスト法、即ち、塗被層
を再湿潤させ、加熱させた鏡面ドラムに圧接して光沢仕
上げされる。なお、再湿潤液については、特に限定され
るものではないが、一般に離型剤として例えば、ポリエ
チレンエマルジョン、脂肪酸の塩類やその誘導体、マイ
クロクリスタリンワックス、ロート油などを水に溶解ま
たは分散させた液が使用される。また、ヘキサメタリン
酸ソーダ等の燐酸塩や有機酸、有機酸の塩類等を乾燥塗
被層の可塑化を促進させるために併用することももちろ
ん可能である。
をおこなった後、リウェットキャスト法、即ち、塗被層
を再湿潤させ、加熱させた鏡面ドラムに圧接して光沢仕
上げされる。なお、再湿潤液については、特に限定され
るものではないが、一般に離型剤として例えば、ポリエ
チレンエマルジョン、脂肪酸の塩類やその誘導体、マイ
クロクリスタリンワックス、ロート油などを水に溶解ま
たは分散させた液が使用される。また、ヘキサメタリン
酸ソーダ等の燐酸塩や有機酸、有機酸の塩類等を乾燥塗
被層の可塑化を促進させるために併用することももちろ
ん可能である。
【0023】また、塗被層を再湿潤する前にスーパーキ
ャレンダー、ブラシ掛け等の平滑化処理を施すことも有
効である。
ャレンダー、ブラシ掛け等の平滑化処理を施すことも有
効である。
【0024】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものではな
い。なお、特に断わらない限り例中の部及び%は、それ
ぞれ重量部および重量%を示す。
明するが、勿論本発明はそれらに限定されるものではな
い。なお、特に断わらない限り例中の部及び%は、それ
ぞれ重量部および重量%を示す。
【0025】実施例1 カオリン20部、平均粒子径1.05μmの乾式粉砕法
による分級品である重質炭酸カルシウム(商品名:ソフ
トン2200/備北粉化社製)80部、ポリアクリル酸
ナトリウム0.5部をコーレス分散機を用いて水中に分
散し、固形分濃度65%の顔料スラリーを調成した。こ
のスラリーに消泡剤としてトリブチルフォスフェート
0.3部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0
部、接着剤として平均粒子径0.25μmのスチレン−
ブタジエン共重合体ラテックス17部(固形分とし
て)、アンモニアを用いて溶解した15%のカゼイン水
溶液を6部(固形分として)を添加し、さらに硫酸亜鉛
2.0部と水を加え、アンモニアでpH8に調整して、
仕上がり濃度45%のキャスト用塗被組成物(水性液)
を調成した。このキャスト用塗被組成物を、米坪105
g/m2 の原紙上にエアーナイフコーターを用いて乾燥
重量が27g/m2 になるように塗被した後、エアーフ
ローティングドライヤーで乾燥した。この塗被紙(層)
の透気度はJISP−8117に準拠した測定で450
秒/100ccであった。次に、この塗被紙をプレスロ
ールとキャストドラムで形成されるプレスニップに通紙
し、ここでノズルから供給されたポリエチレンエマルジ
ョンからなる再湿潤液(1%濃度)によって塗被層表面
を再湿潤した後、表面温度110℃のキャストドラム面
にプレス圧220kg/cmで圧接、乾燥、剥離するこ
とによって、キャスト塗被紙を得た。
による分級品である重質炭酸カルシウム(商品名:ソフ
トン2200/備北粉化社製)80部、ポリアクリル酸
ナトリウム0.5部をコーレス分散機を用いて水中に分
散し、固形分濃度65%の顔料スラリーを調成した。こ
のスラリーに消泡剤としてトリブチルフォスフェート
0.3部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0
部、接着剤として平均粒子径0.25μmのスチレン−
ブタジエン共重合体ラテックス17部(固形分とし
て)、アンモニアを用いて溶解した15%のカゼイン水
溶液を6部(固形分として)を添加し、さらに硫酸亜鉛
2.0部と水を加え、アンモニアでpH8に調整して、
仕上がり濃度45%のキャスト用塗被組成物(水性液)
を調成した。このキャスト用塗被組成物を、米坪105
g/m2 の原紙上にエアーナイフコーターを用いて乾燥
重量が27g/m2 になるように塗被した後、エアーフ
ローティングドライヤーで乾燥した。この塗被紙(層)
の透気度はJISP−8117に準拠した測定で450
秒/100ccであった。次に、この塗被紙をプレスロ
ールとキャストドラムで形成されるプレスニップに通紙
し、ここでノズルから供給されたポリエチレンエマルジ
ョンからなる再湿潤液(1%濃度)によって塗被層表面
を再湿潤した後、表面温度110℃のキャストドラム面
にプレス圧220kg/cmで圧接、乾燥、剥離するこ
とによって、キャスト塗被紙を得た。
【0026】実施例2 カオリン40部、平均粒子径0.7μmのサンドグライ
ンダーにて湿式粉砕を行った重質炭酸カルシウム60
部、ポリアクリル酸ナトリウム0.2部をコーレス分散
機を用いて水中に分散し、固形分濃度65%の顔料スラ
リーを調成した。このスラリーに消泡剤としてトリブチ
ルフォスフェート0.3部、離型剤としてステアリン酸
亜鉛1.0部、接着剤として平均粒子径0.22μmの
メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテック
ス18部(固形分として)、アンモニアを用いて溶解し
た15%のカゼイン水溶液4部(固形分として)を添加
し、さらに蟻酸カルシウム1.0部と水を加え、アンモ
ニアでpH8に調整して、仕上がり濃度45%のキャス
ト用塗被組成物(水性液)を調成した。このキャスト用
塗被組成物を、米坪105g/m2 の原紙上にエアーナ
イフコーターを用いて乾燥重量が25g/m2 になるよ
うに塗被した後、エアーフローティングドライヤーで乾
燥した。この塗被紙(層)の透気度はJISP−811
7に準拠した測定で400秒/100ccであった。次
に、この塗被紙をプレスロールとキャストドラムで形成
されるプレスニップに通紙し、ここでノズルから供給さ
れたステアリン酸アンモニウムからなる再湿潤液(1%
濃度)によって塗被層表面を再湿潤した後、表面温度1
10℃のキャストドラム面にプレス圧250kg/cm
で圧接、乾燥、剥離することによって、キャスト塗被紙
を得た。
ンダーにて湿式粉砕を行った重質炭酸カルシウム60
部、ポリアクリル酸ナトリウム0.2部をコーレス分散
機を用いて水中に分散し、固形分濃度65%の顔料スラ
リーを調成した。このスラリーに消泡剤としてトリブチ
ルフォスフェート0.3部、離型剤としてステアリン酸
亜鉛1.0部、接着剤として平均粒子径0.22μmの
メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体ラテック
ス18部(固形分として)、アンモニアを用いて溶解し
た15%のカゼイン水溶液4部(固形分として)を添加
し、さらに蟻酸カルシウム1.0部と水を加え、アンモ
ニアでpH8に調整して、仕上がり濃度45%のキャス
ト用塗被組成物(水性液)を調成した。このキャスト用
塗被組成物を、米坪105g/m2 の原紙上にエアーナ
イフコーターを用いて乾燥重量が25g/m2 になるよ
うに塗被した後、エアーフローティングドライヤーで乾
燥した。この塗被紙(層)の透気度はJISP−811
7に準拠した測定で400秒/100ccであった。次
に、この塗被紙をプレスロールとキャストドラムで形成
されるプレスニップに通紙し、ここでノズルから供給さ
れたステアリン酸アンモニウムからなる再湿潤液(1%
濃度)によって塗被層表面を再湿潤した後、表面温度1
10℃のキャストドラム面にプレス圧250kg/cm
で圧接、乾燥、剥離することによって、キャスト塗被紙
を得た。
【0027】実施例3 顔料として、カオリン50部、平均粒子径1.8μmの
乾式粉砕法による分級品である重質炭酸カルシウム(商
品名:ソフトン1800/備北粉化社製)50部を使用
した以外は実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得
た。このときの再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−
8117に準拠した測定で600秒/100ccであっ
た。
乾式粉砕法による分級品である重質炭酸カルシウム(商
品名:ソフトン1800/備北粉化社製)50部を使用
した以外は実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得
た。このときの再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−
8117に準拠した測定で600秒/100ccであっ
た。
【0028】実施例4 顔料として、カオリン50部、平均粒子径0.4μmの
湿式粉砕法による重質炭酸カルシウム50部を使用した
以外は実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。再
湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−8117に準拠し
た測定で500秒/100ccであった。
湿式粉砕法による重質炭酸カルシウム50部を使用した
以外は実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。再
湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−8117に準拠し
た測定で500秒/100ccであった。
【0029】実施例5 実施例1において、硫酸亜鉛のかわりに硫酸アンモニウ
ム1.5部を使用した以外は実施例1と同じ方法でキャ
スト塗被紙を得た。再湿潤前の塗被紙の透気度はJIS
P−8117に準拠した測定で650秒/100ccで
あった。
ム1.5部を使用した以外は実施例1と同じ方法でキャ
スト塗被紙を得た。再湿潤前の塗被紙の透気度はJIS
P−8117に準拠した測定で650秒/100ccで
あった。
【0030】比較例1 カオリン50部、軽質炭酸カルシウム(商品名:ブリリ
アントS15/白石工業製)50部、ポリアクリル酸ナ
トリウム0.5部をコーレス分散機を用いて水中に分散
し、固形分濃度60%の顔料スラリーを調成した。この
スラリーに消泡剤としてトリブチルフォスフェート0.
3部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0部、
接着剤として平均粒子径0.18μmのスチレン−ブタ
ジエン共重合体ラテックス20部(固形分として)、ア
ンモニアを用いて溶解した15%のカゼイン水溶液6部
(固形分として)を添加し、さらに酢酸亜鉛1.5部と
水を加え、アンモニアでpH8に調整して、仕上がり濃
度45%のキャスト用塗被組成物(水性液)を調成し
た。このキャスト用塗被組成物を、実施例1と同じ原紙
上に実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。な
お、再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−8117に
準拠した測定で400秒/100ccであった。
アントS15/白石工業製)50部、ポリアクリル酸ナ
トリウム0.5部をコーレス分散機を用いて水中に分散
し、固形分濃度60%の顔料スラリーを調成した。この
スラリーに消泡剤としてトリブチルフォスフェート0.
3部、離型剤としてステアリン酸カルシウム1.0部、
接着剤として平均粒子径0.18μmのスチレン−ブタ
ジエン共重合体ラテックス20部(固形分として)、ア
ンモニアを用いて溶解した15%のカゼイン水溶液6部
(固形分として)を添加し、さらに酢酸亜鉛1.5部と
水を加え、アンモニアでpH8に調整して、仕上がり濃
度45%のキャスト用塗被組成物(水性液)を調成し
た。このキャスト用塗被組成物を、実施例1と同じ原紙
上に実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。な
お、再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−8117に
準拠した測定で400秒/100ccであった。
【0031】比較例2 比較例1において、ラテックスの添加部数を30部とし
た以外は比較例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。
このときの再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−81
17に準拠した測定で1200秒/100ccであっ
た。
た以外は比較例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。
このときの再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−81
17に準拠した測定で1200秒/100ccであっ
た。
【0032】比較例3 実施例1において、平均粒子径1.05μmの乾式粉砕
品の重質炭酸カルシウムの代わりに、平均粒子径3.0
μmの乾式粉砕品の重質炭酸カルシウムを使用した以外
は実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。このと
きの再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−8117に
準拠した測定で900秒/100ccであった。
品の重質炭酸カルシウムの代わりに、平均粒子径3.0
μmの乾式粉砕品の重質炭酸カルシウムを使用した以外
は実施例1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。このと
きの再湿潤前の塗被紙の透気度はJISP−8117に
準拠した測定で900秒/100ccであった。
【0033】比較例4 実施例1において、接着剤として平均粒子径0.25μ
mのスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス17部の
代わりに、平均粒子径0.17μmのスチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス17部を使用した以外は実施例
1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。再湿潤前の塗被
紙の透気度はJISP−8117に準拠した測定で65
0秒/100ccであった。
mのスチレン−ブタジエン共重合体ラテックス17部の
代わりに、平均粒子径0.17μmのスチレン−ブタジ
エン共重合体ラテックス17部を使用した以外は実施例
1と同じ方法でキャスト塗被紙を得た。再湿潤前の塗被
紙の透気度はJISP−8117に準拠した測定で65
0秒/100ccであった。
【0034】このようにして得られたキャスト塗被紙の
白紙光沢、光沢ムラ、印刷強度、キャストドラムからの
離型性(操業性)の評価を下記の方法によって行い、得
られた結果を表1に示した。
白紙光沢、光沢ムラ、印刷強度、キャストドラムからの
離型性(操業性)の評価を下記の方法によって行い、得
られた結果を表1に示した。
【0035】(白紙光沢)JIS P8142に準じて
測定した。
測定した。
【0036】(光沢ムラ)キャスト塗被紙表面の光沢ム
ラを以下の基準にしたがって、目視で評価した。 ◎ : 光沢ムラが見られない。 ○ : 光沢ムラが僅かにみられるが、実用上問題な
い。 △ : 光沢ムラが見られる。 × : 光沢ムラが多く見られる。
ラを以下の基準にしたがって、目視で評価した。 ◎ : 光沢ムラが見られない。 ○ : 光沢ムラが僅かにみられるが、実用上問題な
い。 △ : 光沢ムラが見られる。 × : 光沢ムラが多く見られる。
【0037】(印刷強度)RI印刷試験機にてシートオ
フセット用インキ(大日本インキ化学工業製Graf−
G 墨)0.4ccを用いてキャスト塗被紙表面を5回
印刷し、印刷後の表面の状態を以下の基準にしたがっ
て、目視で評価した。 ○ : 表面強度に優れ、キャスト塗被紙表面の塗工層
の剥けが全くない。 △ : キャスト塗被紙表面の塗工層の剥けが僅かにあ
るが実用上問題無い。 × : キャスト塗被紙表面の塗工層の剥けが著しい。
フセット用インキ(大日本インキ化学工業製Graf−
G 墨)0.4ccを用いてキャスト塗被紙表面を5回
印刷し、印刷後の表面の状態を以下の基準にしたがっ
て、目視で評価した。 ○ : 表面強度に優れ、キャスト塗被紙表面の塗工層
の剥けが全くない。 △ : キャスト塗被紙表面の塗工層の剥けが僅かにあ
るが実用上問題無い。 × : キャスト塗被紙表面の塗工層の剥けが著しい。
【0038】(離型性)ドラムピックの発生しない、連
続生産が可能な最高スピードを示した。
続生産が可能な最高スピードを示した。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】表1の結果から明らかなように、本発明
の方法に係るキャスト塗被紙は、ドラムからの離型性に
優れ、高速でキャスト塗被紙を製造することができ、か
つ得られたキャスト塗被紙は光沢ムラがなく、白紙光沢
および印刷強度の極めて優れたものであった。
の方法に係るキャスト塗被紙は、ドラムからの離型性に
優れ、高速でキャスト塗被紙を製造することができ、か
つ得られたキャスト塗被紙は光沢ムラがなく、白紙光沢
および印刷強度の極めて優れたものであった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 1/28 A
Claims (4)
- 【請求項1】原紙上に、顔料と接着剤を主成分とする塗
被組成物を塗被、乾燥してなるキャスト用塗被層を設
け、次いで前記塗被層に再湿潤液を付与して湿潤、可塑
化後、加熱された鏡面ドラムに圧接して、強光沢仕上げ
するキャスト塗被紙の製造方法において、該塗被組成物
中に顔料として重質炭酸カルシウムを全顔料に対し30
重量%以上、および接着剤として平均粒子径が0.2μ
m以上の重合体ラテックスを顔料に対し、少なくとも1
0重量%含有せしめ、かつ再湿潤液付与前の塗被紙の透
気度がJIS P−8117に準拠した測定法で700
秒/100cc以下であることを特徴とするキャスト塗
被紙の製造方法。 - 【請求項2】塗被組成物中に亜鉛、アルミニウム、カル
シウム、マグネシウムの少なくとも1つから選ばれる金
属塩を含有せしめた請求項1記載のキャスト塗被紙の製
造方法。 - 【請求項3】重質炭酸カルシウムの平均粒子径が、0.
5〜1.5μmである請求項1または請求項2記載のキ
ャスト塗被紙の製造方法。 - 【請求項4】重質炭酸カルシウムが、乾式粉砕法による
分級品である請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の
キャスト塗被紙の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29541294A JPH08158295A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | キャスト塗被紙の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29541294A JPH08158295A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | キャスト塗被紙の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08158295A true JPH08158295A (ja) | 1996-06-18 |
Family
ID=17820276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29541294A Pending JPH08158295A (ja) | 1994-11-29 | 1994-11-29 | キャスト塗被紙の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08158295A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103334338A (zh) * | 2013-06-06 | 2013-10-02 | 李玉龙 | 纸张表面镜面光泽上光方法 |
| WO2019187889A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | 日本製紙株式会社 | 記録用紙 |
-
1994
- 1994-11-29 JP JP29541294A patent/JPH08158295A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103334338A (zh) * | 2013-06-06 | 2013-10-02 | 李玉龙 | 纸张表面镜面光泽上光方法 |
| WO2019187889A1 (ja) * | 2018-03-29 | 2019-10-03 | 日本製紙株式会社 | 記録用紙 |
| JP6657492B1 (ja) * | 2018-03-29 | 2020-03-04 | 日本製紙株式会社 | 記録用紙の製造方法 |
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