JPH08232549A - 反りの少ないフラッシュドア - Google Patents

反りの少ないフラッシュドア

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JPH08232549A
JPH08232549A JP6210195A JP6210195A JPH08232549A JP H08232549 A JPH08232549 A JP H08232549A JP 6210195 A JP6210195 A JP 6210195A JP 6210195 A JP6210195 A JP 6210195A JP H08232549 A JPH08232549 A JP H08232549A
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surface plate
flush door
flush
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Nobuyoshi Morimoto
信義 森本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、全体を軽量にして、ドアの反
りを少なくする。 【構成】 フラッシュドアは、方形状に枠組された枠体
1と、この枠体1の両面に接着された木製の表面板2と
からなる。表面板2は両面にプラスチック製の非透湿シ
ート3を接着している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】この発明は、温度差や湿度差で発生する反
りを少なくできるフラッシュドアの改良に関する。
【産業上の利用分野】
【0002】
【従来の技術】枠体の両面に、木製の表面板を接着した
フラッシュドアは、両面の温度差や湿度差によって反っ
てしまう欠点がある。それは、木製の表面板が、温度や
湿度等の外的条件によって吸湿する水分率が変化して伸
縮するからである。この弊害は、とくに東北地方や北海
道等の寒冷地で甚だしい。暖房によって、フラッシュド
アの片面が加温されて、両面の外的環境が著しく異なる
からである。家屋全体を暖房することによって、フラッ
シュドアの反りは少なくなるが、使用しない部屋を暖房
することはなく、また、廊下や室内を区画するフラッシ
ュドアは、廊下を室内のようには暖房しないので、フラ
ッシュドアの反りが大きくなってしまう。木材は水分率
によって伸縮する性質がある。このため、木製の表面板
を使用するかぎり、フラッシュドアの反りを皆無にする
ことは極めて難しい。
【0003】フラッシュドアの反りを防止するために、
枠体を強靱な構造とする種々のドアが開発されている。
たとえば、特開昭57−77781号公報には、枠体に
鋼製の反り防止部材を固定するフラッシュドアが記載さ
れる。この構造のフラッシュドアは、枠体を鋼製の反り
防止部材で補強してドア全体の反りを防止している。さ
らに、実開平3−47384号公報には、枠体に補強材
を挟着して積層し、補強材でもって枠体の変形を防止し
てフラッシュドアの反りを少なくするドアが記載され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これ等の公報に記載さ
れるフラッシュドアは、枠体の変形を完全に阻止できる
なら、理論的にはドアの反りを皆無にできる。しかしな
がら、実際にはこの構造でドアの反りを有効に阻止する
のは極めて難しい。それは、フラッシュドアの反る力が
極めて強いために、枠体で変形を完全に阻止することが
できないからである。
【0005】フラッシュドアを、温度差のある境界に配
設すると、枠体の両面に固定された表面板の水分率が変
化してしまう。温度が高くて湿度の低い室内に対向する
表面板は水分率が小さく、温度が低くて湿度の高い室内
の表面板は水分率が高くなる。水分率の高い表面板は、
水分率の低い表面板に比較して全長が長くなる。表面板
の長さの相違が、フラッシュドアの反りの原因となる。
表面板は相当に大きな面積を有し、これがドアの表面全
体を引っ張って反りを発生させるので、フラッシュドア
が反る力は極めて強く、これを枠体で阻止して反りを防
ぐことはほとんど不可能である。したがって、枠体を強
靱な構造に補強してフラッシュドアの反りを防止するこ
とは、理論的にも極めて無理があり、この構造によって
ドアの反りを少なくすることは非常に難しい。フラッシ
ュドアは、両表面板の間に接着する芯材を省略してドア
全体の反りを少なくできる。芯材のないフラッシュドア
は、伸びた表面板を波のように変形させて伸びを多少は
吸収できるからである。ただ、この構造のフラッシュド
アは、温度差によって表面板が波のように歪んでしまう
別の弊害が発生する。波形の変形を少なくするために、
表面板の間に芯材を接着すると、ドアの反りが大きくな
ってしまう。このため、表面板を平面状に保持してドア
全体の反りを少なくすることができない。
【0006】さらに、実開平5−32680号公報に
は、枠体の乾燥状態を一定に保持するドアパネルが記載
される。この公報に記載されるドアパネルは、枠体と表
面板との間に防湿シートを介在させ、この防湿シートで
もって枠体の乾燥状態を一定に保持する構造としてい
る。この構造のドアパネルは、枠体の両面に介在する防
湿シートで、枠体からの水分の気化を防止できる。この
ため、ドアパネルの表裏に温度差があっても枠体の乾燥
状態を一定にでき、枠体の偏った収縮によって内部応力
が発生し、これによって枠体が反るのを防止できる。こ
の構造のドアパネルは、防湿シートによって枠体の反り
を少なくできる。しかしながら、表面板の乾燥状態が変
化して伸縮すると、これに起因する反りを有効に阻止で
きない。とくに、この構造のドアパネルは、枠体の反り
を少なくしてドアの反りを阻止しようとするので、前記
の枠体を強靱にするドアと同様に、ドアの反りを有効に
防止できない。とくに、水分率によって伸縮する木製の
表面板を枠体の両面に固定しているフラッシュドアにお
ける反りを有効に阻止できない。
【0007】本発明は、従来のフラッシュドアが有する
この欠点を解決することを目的に開発されたもので、本
発明の重要な目的は、極めて簡単な構造で、全体の重量
をそれほど重くすることなく、ドアの反りを無理なく効
果的に防止できる反りの少ないフラッシュドアを提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のフラッシュドア
は、前述の目的を達成するために下記の構成を備える。
フラッシュドアは、枠体1を方形状に枠組し、この枠体
1の両面に木製の表面板2を接着している。表面板2の
間に芯材6を接着している。さらに、表面板2は、両面
にプラスチック製の非透湿シート3を接着し、この非透
湿シート3でもって、表面板2からの水分蒸発と、表面
板2への水分の吸湿を防止している。
【0009】
【作用】本発明のフラッシュドアは、原理的に無理のな
い方法でドアの反りを有効に防止する。それは、伸縮す
ると極めて強い引張力と伸長力の発生する表面板2を、
独特の構造で伸縮しないようにしているからである。こ
のことを実現するために、本発明のフラッシュドアは、
木製表面板2の両面に非透湿シート3を接着している。
とくに、本発明のフラッシュドアは、表面板2の「両面
に」非透湿シート3を接着することを最も大切な必須の
構成要件とする。
【0010】この構造をしている本発明のフラッシュド
アの反りが極めて少ないことを説明する前に、従来のフ
ラッシュドアの反りの原因を詳述する。たとえば、図1
に示すように、表面板を合板等の木製とするフラッシュ
ドア5を、表裏に温度差のある状態にすると、高温側の
表面板からは水分が効率よく気化して蒸発する。フラッ
シュドアの表面側に気化される水分は外気中に蒸発され
る。表面板から気化してフラッシュドアの内面側に蒸発
される水分は、フラッシュドアの内部の湿度を高くし、
これが対向面の表面板に吸湿させる。このため、高温側
の表面板は水分率が少なくなって収縮し、低温側の表面
板は水分率が高くなって伸長される。表面板が伸縮する
と、フラッシュドアは、鎖線で示すように湾曲して反り
を発生する。
【0011】本発明のフラッシュドアは、表裏に温度差
のある状態における反りを極めて有効に少なくする。表
面板2の両面に非透湿シート3を接着しているからであ
る。両面を非透湿シート3で被覆する木製表面板2は、
高温側の表面板2から水分が気化して蒸発するのが防止
され、また、表面板2に水分が吸湿されるのも防止す
る。すなわち、両面に接着した非透湿シート3は、表面
板2のほぼ全面を覆い、木製表面板2の乾燥と吸湿の両
方を有効に防止する。したがって、この構造のフラッシ
ュドアは、図1に示すように表裏に温度差があっても、
枠体1の両面に固定される表面板2の水分率が変動する
ことがなく、水分率の差に起因して表面板2が伸縮し、
これによってフラッシュドア全体が反るのを有効に防止
できる。とくに、表面板2の裏面に接着した非透湿シー
ト3は、一方の表面板2からフラッシュドアの内部に水
分が気化して蒸発するのと、表面板2から枠体1の片面
に水分が移行するのを効果的に防止する。両表面板2の
水分率の変化に起因する寸法変化を有効に防止する。こ
のように、本発明のフラッシュドアは、表面板2に寸法
差ができるのを有効に防止して、反りを少なくするの
で、枠体1でもって強制的に反りを防止する従来のフラ
ッシュドアに比較して、無理なく有効に反りを少なくで
きる特長がある。
【0012】図2は、本発明のフラッシュドアがいかに
反りを少なくできるかを示している。この図の曲線A、
Bは従来のフラッシュドア、曲線C、Dは本発明の実施
例1、2に示す構造のフラッシュドアの反り量を示して
いる。反り量は、図1に示すように、フラッシュドアの
上下端を対角線状に直線で結び、直線と表面板の最凹部
との距離dを測定した値で示している。反り量の測定に
おいて、図1に示すように、フラッシュドアはA室の温
度を25℃、湿度を50%とし、B室の温度を15℃、
湿度を50%に設定した。
【0013】さらに、反り量の測定に使用したフラッシ
ュドアは表面板と枠体を同じ形状と材質とし、表面板に
非透湿シートを接着する状態を下記のように変えたもの
である。ただし、曲線Dに示すフラッシュドアは、両面
の表面板2に厚さが異なるものを使用し、厚い表面板2
を25℃の室内側とした。 曲線A…枠体の両側に固定される両側の表面板の裏面に
のみ非透湿シートを接着し、表面板の表面は塗装したフ
ラッシュドア。両面の表面板は厚さを2.5mmとする
合板。 曲線B…枠体の両側に固定される両側の表面板の表面に
のみ非透湿シートを接着し、表面板の裏面は表面処理し
ないフラッシュドア。両面の表面板は厚さを2.5mm
とする合板。 曲線C…表面板の両面に非透湿シートを接着した実施例
1のフラッシュドア。両面の表面板は厚さを2.5mm
とする合板。 曲線D…表面板の両面に非透湿シートを接着した実施例
1のフラッシュドア。表面板は一方の厚さを2.5m
m、他方の厚さを4mmとする合板。
【0014】図2は、本発明のフラッシュドアの反りが
極めて少なくなることを明かにしている。曲線Aと曲線
Bに示す従来のフラッシュドアは、時間の経過と共に反
り量が著しく増加した。表面板の裏面にのみ非透湿シー
トを接着しフラッシュドアは、曲線Aで示すように最大
の反り量が8.5mmになった。表面にのみ非透湿シー
トを接着したフラッシュドアは、曲線Bで示すように最
大反り量が9mmにもなった。これに対して、本発明の
フラッシュドアは、最大反り量が約1.5mmと極めて
少なく、反りによる弊害が全く問題にならないほど極限
された。
【0015】さらに、図3〜図6は、順番に曲線A〜D
を測定したフラッシュドアの表面板の水分率の変化を測
定したものである。図3と図4に示す従来のフラッシュ
ドアは、低温側の表面板の水分率が急激に増加した。こ
れに対し、本発明のフラッシュドアは、図5と図6に示
すように、低温側と高温側の表面板の水分率の変化が極
めて少なくなった。表面板の水分率の変化が少なくてし
かも反りが少ないことは、本発明のフラッシュドアが、
表面板の伸縮を少なくして全体の反りを有効に防止する
ことを明示する。
【0016】ところで、フラッシュドアの表裏の温度差
が10℃となる環境は、実際の使用状態において決して
特別な環境でない。玄関ドアなどにおいては、さらに厳
しい温度環境で使用されることも決してまれでない。た
とえば、暖房した室内温度が20℃、屋外が温度5℃以
下では温度差は15℃以上にもなってしまう。さらに、
以上の反り試験は、表裏の湿度を同じように設定した
が、空気は温度が高くなると相対湿度が急激に低下する
性質があるので、実際の使用状態にあっては、さらに反
り量は多くなってしまう。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。ただし、以下に示す実施例は、本発明の技術思想
を具体化するためのフラッシュドアを例示するものであ
って、本発明はフラッシュドアを下記のものに特定しな
い。
【0018】さらに、この明細書は、特許請求の範囲を
理解し易いように、実施例に示される部材に対応する番
号を、「特許請求の範囲の欄」、「作用の欄」、および
「課題を解決するための手段の欄」に示される部材に付
記している。ただ、特許請求の範囲に示される部材を、
実施例の部材に特定するものでは決してない。
【0019】図7に示すフラッシュドアは、木製の角材
を方形状に枠組して枠体1とし、この枠体1の両面に木
製の表面板2を接着して固定している。図7は内部構造
を判りやすくするために、片面の表面板を除いたフラッ
シュドアを示している。この図のフラッシュドアは、枠
体1の中央部に横桟4を設けて、両側の縦枠の中央部を
連結している。横桟4は枠体1と同じ外形の角材であ
る。枠体1に表面板2を接着する部分の構造を図8に示
す。この図に示すフラッシュドアは、両面に非透湿シー
ト3を接着した表面板2を枠体1の両面に接着してい
る。表面板2に合板が使用される。合板にはベニヤ合板
が最適である。ただ、ベニヤ合板以外の木質板も使用で
きる。さらに、合板に代わって単板を表面板2に使用す
ることもできる。枠体1には、木製の角材に代わって、
補強材を接着した角材も使用できる。枠体1に補強材を
接着した角材を使用すると、さらにフラッシュドアの反
りを少なくできる。ただ、本発明のフラッシュドアは、
表面板2の伸縮を少なくして反りを効果的に防止できる
ので、枠体1には、補強材を接着しない角材を使用して
反りを少なくできる。
【0020】枠体1と表面板2の間にできる空隙には、
芯材6を入れる。芯材6は表面板2の内面に接着され
る。芯材6には水酸化アルミニウム水溶液等の薬液に浸
漬して燃えないように加工した紙をハニカム状、あるい
は碁盤格子状に連結した、通称「フェザーコアー」と呼
ばれるものが最適である。ただ、本発明のフラッシュド
アは、芯材に、現在使用されている全てのものが使用で
き、また、これから開発されるものも使用できる。
【0021】表面板2を枠体1に接着する接着剤には、
エチレン酢酸ビニル共重合、エポキシ系、ウレタン系、
ウレタン系ホットメルト等の接着剤が使用できる。
【0022】表面板2に接着される非透湿シート3は、
空気中に含まれる水分が透過するのを防止する全てのプ
ラスチックシートが使用できる。非透湿シート3には、
ポリ塩化ビニルシートが最適であるが、ポリエチレンシ
ート等も使用できる。さらに、ポリ塩化ビニルシート、
ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、フッ素樹
脂シート等を積層した多層構造のシートも使用できる。
フッ素樹脂のシートは水分の透過率は極めて少ないが高
価な欠点がある。表面板2の表に接着される非透湿シー
ト3は、表面に木目模様等の装飾模様をプリントしたも
のが最適である。表面板2の裏に接着される非透湿シー
ト3は装飾模様のない安価なプラスチックシートが使用
できる。非透湿シート3の厚さは、たとえば、0.04
〜2mm、好ましくは0.05〜1mm、さらに好まし
くは0.06〜0.5mmのものを使用する。非透湿シ
ート3に厚いプラスチックシートを使用すると、水分透
過をより効果的に防止できるが、コストが高くなる。し
たがって、非透湿シート3にはコストと要求させる反り
量とを考慮して最適値に調整する。さらに、表面板2の
両面に接着される非透湿シート3は、必ずしも同じ厚さ
にする必要はない。たとえば、表面板2の表には厚い非
透湿シート3を接着し、裏には薄い非透湿シート3を接
着することもできる。
【0023】非透湿シート3を表面板2に接着する接着
剤は、非透湿シート3の材質を考慮して最適なものが選
択される。たとえば、非透湿シート3にポリ塩化ビニル
シートを使用する場合、接着剤にアクリル系のものを使
用して非透湿シート3を表面板2に接着できる。
【0024】[実施例1] 下記の条件で図7と図8に示す構造のフラッシュドアを
試作した。 フラッシュドアの外形…縦2087mm×横711mm
×厚さ33mm 枠体両面の表面板………2.5mmのベニヤ合板 枠体の材質………………補強材のない木製角材 枠体の横断面形状………幅30mm、厚さはドア厚を3
3mmとする値 横桟………………………枠体に同じ 表側の非透湿シート……厚さが0.16mmのポリ塩化
ビニルシート 裏側の非透湿シート……厚さが0.08mmのポリ塩化
ビニルシート 芯材………………………フェザーコアー
【0025】以上の材料を使用して、下記の工程でフラ
ッシュドアを製作した。 接着剤でもって表面板2の両面に非透湿シート3を
接着する。接着剤にはエチレン酢酸ビニル共重合を使用
する。 角材を方形状に連結して枠体1とする。枠体1の中
央部分に横桟4を接着する。枠体1及び横桟4の接着剤
にもエチレン酢酸ビニル共重合を使用する。 枠体1の内側に芯材を配設し、枠体1と横桟4と芯
材の両面に、非透湿シート3を接着した表面板2を接着
する。接着剤にはアクリル系のものを使用する。表面板
2は、プレスを使用して平面状に押圧する状態で枠体1
と横桟4と芯材の両面に接着する。この実施例で試作し
たフラッシュドアは、図2の曲線Cで示すように、極め
て反りが少なくなり、温度差10℃、24時間後の最大
反りがわずかに1mmであった。さらに、この実施例で
試作したフラッシュドアは、反り試験における表面板の
水分率の変化が図5に示すように極めて少なく、表面板
の水分率の違いによる伸縮差も少なかった。
【0026】[実施例2]一方の表面板2に、厚さが4
mmのベニヤ合板を使用する以外、実施例1と同様にし
てフラッシュドアを試作した。他方の表面板2には実施
例1と同様に2.5mmのベニヤ合板を使用した。この
実施例で試作したフラッシュドアは、図2の曲線Dで示
すように極めて反りが少なく、温度差10℃、24時間
後の最大反りがわずかに1.5mmであった。さらに、
この実施例で試作したフラッシュドアも、反り試験にお
ける表面板2の水分率の変化が図6に示すように極めて
少なく、表面板2の水分率の違いによる伸縮差も少なか
った。
【0027】[実施例3]表面板2の両面に接着する非
透湿シート3の厚さを、0.08mmとする以外実施例
1と同様にしてフラッシュドアを試作した。この実施例
で試作したフラッシュドアも極めて反りが少なく、図1
に示すように試験して、温度差10℃、24時間後の最
大反りがわずかに1.5mmであった。
【0028】[実施例4]表面板2の両面に接着する非
透湿シート3に、ポリエチレンシートを使用し、非透湿
シート3を表面板2に接着する接着剤にポリエチレンの
ホットメルト接着剤を使用する以外、実施例1と同様に
してフラッシュドアを試作した。この実施例で試作した
フラッシュドアも極めて反りが少なく、図1に示すよう
に試験して、温度差10℃、24時間後の最大反りがわ
ずかに1.5mmであった。
【0029】[比較例1]本発明のフラッシュドアが優
れた特性を示すことを明確にするために、表面板2の表
面には非透湿シート3を接着せず、表面にウレタン樹脂
塗料を塗布してフラッシュドアを試作した。この比較例
で試作したフラッシュドアは、図2の曲線Aで示すよう
に、極めて反りが大きく、温度差10℃、24時間後の
最大反りは9mmにもなった。この比較例で試作したフ
ラッシュドアは、反り試験における表面板2の水分率の
変化が図3に示すように、極めて大きく、表面板2の水
分率の違いによる伸縮差が大きくなることが判明した。
【0030】[比較例2]さらに本発明のフラッシュド
アが優れた特性を示すことを明確にするために、表面板
2の裏面には非透湿シート3を接着せず、また塗装もせ
ずにフラッシュドアを試作した。この比較例で試作した
フラッシュドアは、図2の曲線Bで示すように、極めて
反りが大きく、温度差10℃、24時間後の最大反りは
8.5mmにもなった。この比較例で試作したフラッシ
ュドアも、反り試験における表面板2の水分率の変化が
図4に示すように、極めて大きく、表面板2の水分率の
違いによる伸縮差が大きくなることが判明した。
【0031】
【発明の効果】本発明のフラッシュドアは、極めて簡単
な構造で、しかも、軽量にしてドアの反りを極限できる
特長がある。それは、本発明のフラッシュドアが、原理
的に極めて無理のない方法でドアの反りを有効に防止す
るからである。本発明のフラッシュドアは、伸縮すると
極めて強い引張力と伸長力の発生する表面板を、独特の
構造で伸縮しないようにしている。このことを実現する
ために、本発明のフラッシュドアは、木製表面板の両面
に非透湿シートを接着している。表面板の両面を被覆す
る非透湿シートは、表面板から水分が気化して蒸発する
のを防止し、また、表面板に水分が吸湿されるのも防止
する。すなわち、木製表面板の乾燥と吸湿の両方を有効
に防止し、フラッシュドアの表裏に温度差があっても、
表面板の水分率が変動しないようにしている。このた
め、表面板の水分率が変化して伸縮し、それによってフ
ラッシュドア全体が反るのを有効に防止できる特長があ
る。
【0032】さらに、本発明のフラッシュドアは、表面
板の伸縮を防止してドア全体の反りを防止するので、表
面板の間に芯材を接着してドアの反りを少なくできる。
このことは、芯材でもって表面板の波形歪を有効に阻止
することが可能で、しかも、この状態に保持して、ドア
全体の反りを少なくできる正に理想的な特長を実現す
る。
【0033】さらにまた、本発明のフラッシュドアは、
枠体を特別に強靱な構造とするのではなく、表面板の両
面に極めて薄い非透湿シートを接着して反りを防止する
ので、ドア全体を軽量にして反りを有効に防止できる特
長がある。
【0034】また、表面板の両面に接着する非透湿シー
トに、表面装飾されたプラスチックシートを使用する
と、表面板を表裏の区別なく枠体に接着できる。このた
め、片面の非透湿シートに多少の傷が付いても、裏返し
に接着することで有効に使用できる付随的な特長もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】フラッシュドアの反りを測定する状態を示す断
面図
【図2】本発明の実施例と従来のフラッシュドアの反り
量を示すグラフ
【図3】従来のフラッシュドアの表面板の水分率の変化
を示すグラフ
【図4】従来のフラッシュドアの表面板の水分率の変化
を示すグラフ
【図5】本発明の実施例1のフラッシュドアの表面板の
水分率の変化を示すグラフ
【図6】本発明の実施例2のフラッシュドアの表面板の
水分率の変化を示すグラフ
【図7】本発明の実施例のフラッシュドアの表面板を除
去した状態を示す平面図
【図8】本発明の実施例のフラッシュドアの断面図
【符号の説明】
1…枠体 2…表面板 3…非透湿シート 4…横桟 5…フラッシュドア 6…芯材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形状に枠組された枠体(1)と、この枠
    体(1)の両面に接着された木製の表面板(2)と、両面に表
    面板(2)の間に接着されている芯材(6)とからなるフラッ
    シュドアにおいて、 表面板(2)の両面にプラスチック製の非透湿シート(3)が
    接着されてなることを特徴とする反りの少ないフラッシ
    ュドア。
JP6210195A 1995-02-25 1995-02-25 反りの少ないフラッシュドア Pending JPH08232549A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007056589A (ja) * 2005-08-25 2007-03-08 Matsushita Electric Works Ltd フラッシュ構造体
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