JPH08233164A - 無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手 - Google Patents
無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手Info
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- JPH08233164A JPH08233164A JP4324695A JP4324695A JPH08233164A JP H08233164 A JPH08233164 A JP H08233164A JP 4324695 A JP4324695 A JP 4324695A JP 4324695 A JP4324695 A JP 4324695A JP H08233164 A JPH08233164 A JP H08233164A
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- chemical conversion
- phosphoric acid
- resin
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- Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
- Chemical Treatment Of Metals (AREA)
- Solid-Phase Diffusion Into Metallic Material Surfaces (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 グリスなどの液体潤滑剤を一切使用すること
なく、繰り返しの締め、緩みに対してゴーリングを起こ
すことなく、かつシール性等の使用性能も満足すること
が出来る無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手を提
供する。 【構成】 管のネジ継手において、ボックスまたはピン
の接触表面に、燐酸系化成処理被膜層5あるいは窒化処
理層と燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化モ
リブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層6を燐酸
系化成処理被膜層上に形成し、樹脂被膜の膜厚を燐酸系
化成処理被膜層の膜厚以上とするか、または、それに加
えて相対する摺動面の表面粗さを樹脂被膜層の厚さより
小さくし、ピン、ボックス螺合時にグリス及び液体潤滑
剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手。
なく、繰り返しの締め、緩みに対してゴーリングを起こ
すことなく、かつシール性等の使用性能も満足すること
が出来る無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手を提
供する。 【構成】 管のネジ継手において、ボックスまたはピン
の接触表面に、燐酸系化成処理被膜層5あるいは窒化処
理層と燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化モ
リブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層6を燐酸
系化成処理被膜層上に形成し、樹脂被膜の膜厚を燐酸系
化成処理被膜層の膜厚以上とするか、または、それに加
えて相対する摺動面の表面粗さを樹脂被膜層の厚さより
小さくし、ピン、ボックス螺合時にグリス及び液体潤滑
剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無潤滑下での耐焼付き
性に優れたネジ継手に関し、更に詳しくは原油採掘に使
用する油井管ネジ継手や採掘された原油を輸送するライ
ンパイプ用ネジ継手において、グリスを塗布しない繰り
返し締め付け、緩めに対しても継手が焼付くことなく、
繰り返し使用できる管のネジ継手に関するものである。
性に優れたネジ継手に関し、更に詳しくは原油採掘に使
用する油井管ネジ継手や採掘された原油を輸送するライ
ンパイプ用ネジ継手において、グリスを塗布しない繰り
返し締め付け、緩めに対しても継手が焼付くことなく、
繰り返し使用できる管のネジ継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】油井掘削時に使用するチュービングやケ
ーシングには一般にネジ継手が用いられている。これら
のネジ継手には使用環境下で内外圧、軸力、曲げ等を複
合して被るため、これらの複合荷重下においても継手が
リークしないこと、継手が破損しないことが要求され
る。一方、チュービングやケーシングの降下作業時には
一度、締め込んだ継手を緩めることもあり、一般にチュ
ービングで10回、ケーシングで3回の締め緩めに対し
ても継手が焼き付くことなく使用できることがAPI
(米国石油協会)でも望まれている。上記の要求性能を
満たすためには、API BUL5A2に述べられてい
るコンパウンドグリスを塗布して継手を締め込むことが
現在まで常識化している。ここでのコンパウンドグリス
の役割は耐焼付き性の確保とシール性の向上にある。
ーシングには一般にネジ継手が用いられている。これら
のネジ継手には使用環境下で内外圧、軸力、曲げ等を複
合して被るため、これらの複合荷重下においても継手が
リークしないこと、継手が破損しないことが要求され
る。一方、チュービングやケーシングの降下作業時には
一度、締め込んだ継手を緩めることもあり、一般にチュ
ービングで10回、ケーシングで3回の締め緩めに対し
ても継手が焼き付くことなく使用できることがAPI
(米国石油協会)でも望まれている。上記の要求性能を
満たすためには、API BUL5A2に述べられてい
るコンパウンドグリスを塗布して継手を締め込むことが
現在まで常識化している。ここでのコンパウンドグリス
の役割は耐焼付き性の確保とシール性の向上にある。
【0003】その後、シール性をより向上させる発明と
して金属対金属接接触部を有する特殊ネジ継手、すなわ
ち、プレミアムジョイントの開発が盛んになされ、種々
な形状のシール部を有するプレミアムジョイント(特公
昭59−44552号公報、特公平5−41876号公
報)が発明されている。このような発明により、継手の
ガスシール性は管体降伏強度と同等以上にまで向上させ
るに至った。しかしながら、より優れたシール性を得る
には金属接触部に母材の降伏点をも越えるような、より
高い面圧を付与しなければならないため、焼付きの中で
も修復不可能なゴーリングが発生し易くなり、ゴーリン
グを防止する研究が盛んに行われるようになってきた。
して金属対金属接接触部を有する特殊ネジ継手、すなわ
ち、プレミアムジョイントの開発が盛んになされ、種々
な形状のシール部を有するプレミアムジョイント(特公
昭59−44552号公報、特公平5−41876号公
報)が発明されている。このような発明により、継手の
ガスシール性は管体降伏強度と同等以上にまで向上させ
るに至った。しかしながら、より優れたシール性を得る
には金属接触部に母材の降伏点をも越えるような、より
高い面圧を付与しなければならないため、焼付きの中で
も修復不可能なゴーリングが発生し易くなり、ゴーリン
グを防止する研究が盛んに行われるようになってきた。
【0004】このゴーリング防止対策として、コンパウ
ンドグリスに亜鉛、鉛、銅等の重金属粉、あるいは雲母
等の無機物を適切に含有させるグリスの開発やシール部
形状に工夫を凝らすことで局部面圧を軽減するもの(特
開昭62−209291号公報、特開平4−27739
2号公報)や、シール面の性状を制御したもの(実公平
6−713号公報)や表面処理によりゴーリング性を向
上させるもの(特公平3−78517号公報、特開平5
−117870号公報、特開昭62−258283号公
報、特開昭60−26695号公報、特開昭58−31
097号公報、特開昭58−17285号公報、特開昭
61−124792号公報、特開昭61−136087
号公報)等がある。係る各特許公報に示す技術もそれな
りに効果があり、特に適切な表面処理とコンパウンドグ
リスを用いることで耐焼付き性も実用的に充分な範囲に
まで向上してきた。
ンドグリスに亜鉛、鉛、銅等の重金属粉、あるいは雲母
等の無機物を適切に含有させるグリスの開発やシール部
形状に工夫を凝らすことで局部面圧を軽減するもの(特
開昭62−209291号公報、特開平4−27739
2号公報)や、シール面の性状を制御したもの(実公平
6−713号公報)や表面処理によりゴーリング性を向
上させるもの(特公平3−78517号公報、特開平5
−117870号公報、特開昭62−258283号公
報、特開昭60−26695号公報、特開昭58−31
097号公報、特開昭58−17285号公報、特開昭
61−124792号公報、特開昭61−136087
号公報)等がある。係る各特許公報に示す技術もそれな
りに効果があり、特に適切な表面処理とコンパウンドグ
リスを用いることで耐焼付き性も実用的に充分な範囲に
まで向上してきた。
【0005】特に、特公平3−78517号公報には油
井管ネジ継手に二硫化モリブデンを分散混合させた樹脂
被膜を形成されるものが知られている。しかし、係る公
報は樹脂被膜層を金属対金属接触部の表面粗さ以下に形
成さている。これはコンパウンドグリス塗布を念頭に置
いたもので、最終表面の凹凸にグリスが封入される効果
を狙ったもので、無グリス潤滑下での締め緩めに対して
は下地の表面粗さによる選択的接触により安定した耐焼
付き性は得られない。また、経時劣化を最小限にするた
めの下地処理の考えはなく、粗さのみについての言及で
は長期に亘る安定した耐焼付き性を得ることが出来ない
という問題がある。
井管ネジ継手に二硫化モリブデンを分散混合させた樹脂
被膜を形成されるものが知られている。しかし、係る公
報は樹脂被膜層を金属対金属接触部の表面粗さ以下に形
成さている。これはコンパウンドグリス塗布を念頭に置
いたもので、最終表面の凹凸にグリスが封入される効果
を狙ったもので、無グリス潤滑下での締め緩めに対して
は下地の表面粗さによる選択的接触により安定した耐焼
付き性は得られない。また、経時劣化を最小限にするた
めの下地処理の考えはなく、粗さのみについての言及で
は長期に亘る安定した耐焼付き性を得ることが出来ない
という問題がある。
【0006】更に、特開平6−10154号公報には表
面処理前の表面最大粗さと表面処理被膜厚さの関係を規
定したものが知られている。しかし、係る公報は金属接
触部の隙間を小さくすることでシール性の向上を狙った
ものであり、尚かつ、コンパウンドグリスの効果につい
て述べているものの、上記同様無潤滑下の耐焼付き性に
ついては全く述べられていない。さらに実施例として述
べられている金属系の表面処理では無グリス潤滑下での
耐焼付き性が期待できないことは前述したとおりであ
る。
面処理前の表面最大粗さと表面処理被膜厚さの関係を規
定したものが知られている。しかし、係る公報は金属接
触部の隙間を小さくすることでシール性の向上を狙った
ものであり、尚かつ、コンパウンドグリスの効果につい
て述べているものの、上記同様無潤滑下の耐焼付き性に
ついては全く述べられていない。さらに実施例として述
べられている金属系の表面処理では無グリス潤滑下での
耐焼付き性が期待できないことは前述したとおりであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような状況のもと
に、近年の研究として塗布したグリスがメークアップ
(締め付け)中に高圧になり使用性能を劣化させること
(特開昭63−210487号公報、特開平6−110
78号公報)やコンパウンドグリスに含有されている重
金属分に起因した環境汚染問題などが取り上げられ、重
金属分を含まないコンパウンドグリスの商品化などコン
パウンドグリスに関わる問題が生じ始めた。1991年
に制定されたAIP RP5C5にも継手性能に及ぼす
グリス量やグリス圧力の問題を評価するプログラムとな
っている。それにも増して、コンパウンドグリスの塗布
作業は作業環境を悪化させると同時に作業効率をも低下
させている。従って、このようなコンパウンドグリスを
一切用いることなく、従来の性能、特にゴーリング性を
確保できれば上述した問題点を一掃できる画期的なネジ
継手となる。それにも拘らず、コンパウンドグリスを用
いざるを得ないのは完全無グリス潤滑下では従来の技術
ではゴーリング性が数段劣化することにあった。
に、近年の研究として塗布したグリスがメークアップ
(締め付け)中に高圧になり使用性能を劣化させること
(特開昭63−210487号公報、特開平6−110
78号公報)やコンパウンドグリスに含有されている重
金属分に起因した環境汚染問題などが取り上げられ、重
金属分を含まないコンパウンドグリスの商品化などコン
パウンドグリスに関わる問題が生じ始めた。1991年
に制定されたAIP RP5C5にも継手性能に及ぼす
グリス量やグリス圧力の問題を評価するプログラムとな
っている。それにも増して、コンパウンドグリスの塗布
作業は作業環境を悪化させると同時に作業効率をも低下
させている。従って、このようなコンパウンドグリスを
一切用いることなく、従来の性能、特にゴーリング性を
確保できれば上述した問題点を一掃できる画期的なネジ
継手となる。それにも拘らず、コンパウンドグリスを用
いざるを得ないのは完全無グリス潤滑下では従来の技術
ではゴーリング性が数段劣化することにあった。
【0008】上述しような問題を解消するべき、発明者
らは鋭意研究を重ねた結果、従来において継手メークア
ップ前に塗布していたコンパウンドグリスなどの液体潤
滑剤を一切使用することなく、繰り返しの締め、緩めに
対してゴーリングを起こすことなく、かつシール性等の
使用性能も満足することが出来る管ネジ継手を提供する
ことにある。その発明の要旨とするところは、 (1)雄ネジとネジなし金属接触部からなるピンと雌ネ
ジとネジなし金属接触部からなるボックスから構成され
る管のネジ継手において、ボックスまたはピンの接触表
面に、燐酸系化成処理被膜層あるいは窒化処理層と燐酸
系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化モリブデン粉
末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系化成処理
被膜層上に形成し、前記樹脂被膜の膜厚を該燐酸系化成
処理被膜層の膜厚以上としたピン、ボックス螺合時にグ
リス及び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優
れたネジ継手。
らは鋭意研究を重ねた結果、従来において継手メークア
ップ前に塗布していたコンパウンドグリスなどの液体潤
滑剤を一切使用することなく、繰り返しの締め、緩めに
対してゴーリングを起こすことなく、かつシール性等の
使用性能も満足することが出来る管ネジ継手を提供する
ことにある。その発明の要旨とするところは、 (1)雄ネジとネジなし金属接触部からなるピンと雌ネ
ジとネジなし金属接触部からなるボックスから構成され
る管のネジ継手において、ボックスまたはピンの接触表
面に、燐酸系化成処理被膜層あるいは窒化処理層と燐酸
系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化モリブデン粉
末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系化成処理
被膜層上に形成し、前記樹脂被膜の膜厚を該燐酸系化成
処理被膜層の膜厚以上としたピン、ボックス螺合時にグ
リス及び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優
れたネジ継手。
【0009】(2)雄ネジとネジなし金属接触部からな
るピンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックス
から構成される管のネジ継手において、ボックスまたは
ピンの接触表面に、燐酸系化成処理被膜層あるいは窒化
処理層と燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化
モリブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層を該燐
酸系化成処理被膜層上に形成し、前記樹脂被膜の膜厚を
該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以上とし、かつ相対する
摺動面の表面粗さを前記樹脂被膜層の厚さより小さく
し、ピン、ボックス螺合時にグリス及び液体潤滑剤なし
の無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手。
るピンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックス
から構成される管のネジ継手において、ボックスまたは
ピンの接触表面に、燐酸系化成処理被膜層あるいは窒化
処理層と燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化
モリブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層を該燐
酸系化成処理被膜層上に形成し、前記樹脂被膜の膜厚を
該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以上とし、かつ相対する
摺動面の表面粗さを前記樹脂被膜層の厚さより小さく
し、ピン、ボックス螺合時にグリス及び液体潤滑剤なし
の無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手。
【0010】(3)雄ネジとネジなし金属接触部からな
るピンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックス
から構成される管のネジ継手において、ボックスまたは
ピンの接触表面に、厚さ5〜30μmの燐酸系化成処理
被膜層あるいは厚さ1〜20μmの窒化処理層と厚さ5
〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二
硫化モリブデン粉末を樹脂に、0.2≦{(二硫化モリ
ブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)の含有量}≦9の
割合に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系化成処理被膜
層上に厚さ10〜45μmに形成し、前記樹脂被膜の膜
厚を該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以上としたピン、ボ
ックス螺合時にグリス及び液体潤滑剤なしの無潤滑下で
の耐焼付き性に優れたネジ継手。
るピンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックス
から構成される管のネジ継手において、ボックスまたは
ピンの接触表面に、厚さ5〜30μmの燐酸系化成処理
被膜層あるいは厚さ1〜20μmの窒化処理層と厚さ5
〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二
硫化モリブデン粉末を樹脂に、0.2≦{(二硫化モリ
ブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)の含有量}≦9の
割合に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系化成処理被膜
層上に厚さ10〜45μmに形成し、前記樹脂被膜の膜
厚を該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以上としたピン、ボ
ックス螺合時にグリス及び液体潤滑剤なしの無潤滑下で
の耐焼付き性に優れたネジ継手。
【0011】(4)雄ネジとネジなし金属接触部からな
るピンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックス
から構成される管のネジ継手において、ボックスまたは
ピンのいずれか一方の接触表面に、厚さ5〜30μmの
燐酸系化成処理被膜層、あるいは厚さ1〜20μmの窒
化処理層と厚さ5〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を
設けると共に、二硫化モリブデン粉末を樹脂に、0.2
≦{(二硫化モリブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)
の含有量}≦9の割合に分散混合した樹脂被膜層を該燐
酸系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μmに形成し、
前記樹脂被膜の膜厚を該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以
上とし、かつ相対する摺動面の表面粗さを前記樹脂被膜
層の厚さより小さくし、ピン、ボックス螺合時にグリス
及び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優れた
ネジ継手。 (5)(1)〜(4)記載の樹脂に腐食抑制剤を分散混
合したことを特徴とする無潤滑下での耐焼付き性に優れ
たネジ継手にある。
るピンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックス
から構成される管のネジ継手において、ボックスまたは
ピンのいずれか一方の接触表面に、厚さ5〜30μmの
燐酸系化成処理被膜層、あるいは厚さ1〜20μmの窒
化処理層と厚さ5〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を
設けると共に、二硫化モリブデン粉末を樹脂に、0.2
≦{(二硫化モリブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)
の含有量}≦9の割合に分散混合した樹脂被膜層を該燐
酸系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μmに形成し、
前記樹脂被膜の膜厚を該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以
上とし、かつ相対する摺動面の表面粗さを前記樹脂被膜
層の厚さより小さくし、ピン、ボックス螺合時にグリス
及び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優れた
ネジ継手。 (5)(1)〜(4)記載の樹脂に腐食抑制剤を分散混
合したことを特徴とする無潤滑下での耐焼付き性に優れ
たネジ継手にある。
【0012】
【作用】以下、本発明について図面に従って詳細に説明
する。図1に本発明を適用した継手構成部材の概略図を
示す。図1に示すように、継手部材であるボックス1と
ピン(鋼管先端継手部)2について、それぞれの継手部
材を構成するネジ部3および金属−金属接触部4に対し
て、ボックス1のみ、あるいはボックス1とピン2の接
触界面に燐酸マンガン系化成処理被膜層または下地窒化
処理と燐酸マンガン系化成処理被膜層および樹脂被膜層
を施し、継手螺合中には係る表面処理層と相対する母材
表面が摺動する。図2は各継手構成部材の組立構成を示
す図である。図2に示すようにボックス1とピン2を嵌
合させ、それぞれのネジ部3、金属−金属接触部4に高
面圧を付与しつつ摺動させる。このような構造におい
て、一般に継手径が大きくなるほど耐焼付き性が厳しく
なるものである。そこで、例えば10回の締め緩めに対
して、ゴーリングを起こさないことが要求されるチュー
ビングサイズの最大径、φ178mmの金属対金属接触
部を有するプレミアムジョイントに対して耐焼付き性の
評価試験を行った。
する。図1に本発明を適用した継手構成部材の概略図を
示す。図1に示すように、継手部材であるボックス1と
ピン(鋼管先端継手部)2について、それぞれの継手部
材を構成するネジ部3および金属−金属接触部4に対し
て、ボックス1のみ、あるいはボックス1とピン2の接
触界面に燐酸マンガン系化成処理被膜層または下地窒化
処理と燐酸マンガン系化成処理被膜層および樹脂被膜層
を施し、継手螺合中には係る表面処理層と相対する母材
表面が摺動する。図2は各継手構成部材の組立構成を示
す図である。図2に示すようにボックス1とピン2を嵌
合させ、それぞれのネジ部3、金属−金属接触部4に高
面圧を付与しつつ摺動させる。このような構造におい
て、一般に継手径が大きくなるほど耐焼付き性が厳しく
なるものである。そこで、例えば10回の締め緩めに対
して、ゴーリングを起こさないことが要求されるチュー
ビングサイズの最大径、φ178mmの金属対金属接触
部を有するプレミアムジョイントに対して耐焼付き性の
評価試験を行った。
【0013】図3は各種表面処理とゴーリング発生時の
回数との関係を示す図である。図3に示すように、亜鉛
メッキ、銅メッキ、錫メッキ、燐酸塩処理、サンドブラ
ストを施したボックスと機械加工のままのピンに潤滑剤
を塗布することなく、締め緩めを行った場合の各種類の
焼付き発生回数を示しており、最も焼付き性に優れると
言われる銅メッキでさえも僅か3回目でゴーリングが発
生し、無潤滑下で耐ゴーリング性を確保することがいか
に難易度の高い技術であることが判る。何故ならば、通
常プレミアムジョイントはガスシールを行うために金属
対金属接触部に600MPaにも及ぶ母材自身の降伏点
をも越えるような高面圧を発生し、継手のメークアッ
プ、ブレークアウト中には係る高面圧下で金属同士が摺
動するからである。
回数との関係を示す図である。図3に示すように、亜鉛
メッキ、銅メッキ、錫メッキ、燐酸塩処理、サンドブラ
ストを施したボックスと機械加工のままのピンに潤滑剤
を塗布することなく、締め緩めを行った場合の各種類の
焼付き発生回数を示しており、最も焼付き性に優れると
言われる銅メッキでさえも僅か3回目でゴーリングが発
生し、無潤滑下で耐ゴーリング性を確保することがいか
に難易度の高い技術であることが判る。何故ならば、通
常プレミアムジョイントはガスシールを行うために金属
対金属接触部に600MPaにも及ぶ母材自身の降伏点
をも越えるような高面圧を発生し、継手のメークアッ
プ、ブレークアウト中には係る高面圧下で金属同士が摺
動するからである。
【0014】そこで、発明者らは高面圧下での潤滑機能
に優れる二硫化モリブデンに着目し、油井管ネジ継手に
関する固体潤滑被膜の研究に取り組んだ。一般に潤滑剤
の潤滑効果は使用条件、すなわち、面圧、摺動速度、潤
滑剤の種類及び有無、面性状及び温度等によって大きく
異なることも知られている。二硫化モリブデンにおいて
も、その使用方法により極めて優れた耐焼付き性を発揮
したり、通常のグリス潤滑よりも劣る場合があることが
知られている。特に二硫化モリブデンの場合、その下地
処理とバインダー(結合剤)が潤滑性の良否を左右する
と言っても過言ではない。
に優れる二硫化モリブデンに着目し、油井管ネジ継手に
関する固体潤滑被膜の研究に取り組んだ。一般に潤滑剤
の潤滑効果は使用条件、すなわち、面圧、摺動速度、潤
滑剤の種類及び有無、面性状及び温度等によって大きく
異なることも知られている。二硫化モリブデンにおいて
も、その使用方法により極めて優れた耐焼付き性を発揮
したり、通常のグリス潤滑よりも劣る場合があることが
知られている。特に二硫化モリブデンの場合、その下地
処理とバインダー(結合剤)が潤滑性の良否を左右する
と言っても過言ではない。
【0015】以上の理由から耐焼付き性の評価に当たっ
ては実継手を用いることが最も望ましいわけであるが、
先ずは被膜潤滑性の相対比較を行う観点からピン−オン
−ディスクタイプの焼付き評価試験機を開発し、小型サ
ンプルによる評価を行った。ここでバウデン摩擦試験機
等の既存の焼付き評価試験機を用いず、独自の試験機で
評価に当たったことは、前述のように被膜の耐焼付き向
上効果は使用環境によって大きく異なるためである。プ
レミアムジョイントの場合、接触面圧が前述のように非
常に大きいため、小型試験においても係る高面圧を付与
する必要があるからである。図4に本発明での試験の概
要を示す。以下にサンプル及び実験条件を示す。
ては実継手を用いることが最も望ましいわけであるが、
先ずは被膜潤滑性の相対比較を行う観点からピン−オン
−ディスクタイプの焼付き評価試験機を開発し、小型サ
ンプルによる評価を行った。ここでバウデン摩擦試験機
等の既存の焼付き評価試験機を用いず、独自の試験機で
評価に当たったことは、前述のように被膜の耐焼付き向
上効果は使用環境によって大きく異なるためである。プ
レミアムジョイントの場合、接触面圧が前述のように非
常に大きいため、小型試験においても係る高面圧を付与
する必要があるからである。図4に本発明での試験の概
要を示す。以下にサンプル及び実験条件を示す。
【0016】
【0017】ここで言うピンに耐焼付き性のある被膜を
施し、例えば実継手のボックスを想定し、ディスクには
例えば実継手のピンを想定し、実継手同等の旋盤加工に
よる表面粗さを付与した。一回転当たりの摺動距離は1
78mm外径のパイプに相当し、実継手で許される最大
の摺動速度で実継手同等の高面圧を付与した。更に特徴
的なことはグリスなどの潤滑剤を一切用いることなく、
耐焼付き性を評価したことにある。先ず、発明者らは既
存の金属メッキをマトリックスに二硫化モリブデンを分
散混合した表面処理、いわゆる分散メッキの評価を行っ
た。その結果を図5に示す。すなわち、図5は分散メッ
キによる表面被膜の種類と焼付きまでの摺動距離との関
係を示す図であり、この図より分散メッキの耐焼付き性
はマトリックス金属の耐焼付き性に大きく左右され、二
硫化モリブデンの分散効果は殆ど現れず、むしろ、金属
マトリックス単体の耐焼付き性の方が優れる場合が多い
ことが判る。これは高面圧特有の現象であり、軽荷重下
では一般的に言われるように二硫化モリブデンの効果が
現れ、分散メッキの方が優れた耐焼付き性を呈したもの
である。
施し、例えば実継手のボックスを想定し、ディスクには
例えば実継手のピンを想定し、実継手同等の旋盤加工に
よる表面粗さを付与した。一回転当たりの摺動距離は1
78mm外径のパイプに相当し、実継手で許される最大
の摺動速度で実継手同等の高面圧を付与した。更に特徴
的なことはグリスなどの潤滑剤を一切用いることなく、
耐焼付き性を評価したことにある。先ず、発明者らは既
存の金属メッキをマトリックスに二硫化モリブデンを分
散混合した表面処理、いわゆる分散メッキの評価を行っ
た。その結果を図5に示す。すなわち、図5は分散メッ
キによる表面被膜の種類と焼付きまでの摺動距離との関
係を示す図であり、この図より分散メッキの耐焼付き性
はマトリックス金属の耐焼付き性に大きく左右され、二
硫化モリブデンの分散効果は殆ど現れず、むしろ、金属
マトリックス単体の耐焼付き性の方が優れる場合が多い
ことが判る。これは高面圧特有の現象であり、軽荷重下
では一般的に言われるように二硫化モリブデンの効果が
現れ、分散メッキの方が優れた耐焼付き性を呈したもの
である。
【0018】次に、ポリアミドイミド、エポキシ、フラ
ン等の樹脂をバインダーに二硫化モリブデン粉末を分散
混合させたコーティングの評価結果を図6に示す。すな
わち、図6は各種樹脂に二硫化モリブデン粉末を分散混
合させた被膜と焼付きまでの摺動距離との関係を示す図
であり、ここで下地処理としては燐酸マンガン系化成処
理を施した。かかる被膜の耐焼付き性は従来最も優れて
いると言われていた銅メッキの10倍以上の耐焼付き性
を呈し、一時的に設定していた最大試験摺動距離80m
に達してもコーティングすることはなかった。バインダ
ーの種類による耐焼付き性の有意差が明確に現れ、ポリ
アミドイミド、エポキシ、フランの順に優れていること
が判った。これは樹脂自身の引張強度、衝撃値と関係す
るものである。
ン等の樹脂をバインダーに二硫化モリブデン粉末を分散
混合させたコーティングの評価結果を図6に示す。すな
わち、図6は各種樹脂に二硫化モリブデン粉末を分散混
合させた被膜と焼付きまでの摺動距離との関係を示す図
であり、ここで下地処理としては燐酸マンガン系化成処
理を施した。かかる被膜の耐焼付き性は従来最も優れて
いると言われていた銅メッキの10倍以上の耐焼付き性
を呈し、一時的に設定していた最大試験摺動距離80m
に達してもコーティングすることはなかった。バインダ
ーの種類による耐焼付き性の有意差が明確に現れ、ポリ
アミドイミド、エポキシ、フランの順に優れていること
が判った。これは樹脂自身の引張強度、衝撃値と関係す
るものである。
【0019】しかも、上述の有機樹脂が、0.2≦
{(二硫化モリブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)の
含有量}≦9の割合に分散混合した樹脂被膜層を下地処
理である燐酸系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μm
に形成せしめる必要がある。二硫化モリブデン粉末と有
機樹脂バインダーの組成比が0.2未満の場合には、形
成される固体潤滑被膜層の目的とする潤滑機能の向上効
果が得られ難く、また、組成比が9を越える場合には、
形成された固体潤滑被膜層の密着性が劣化し、特に被膜
層からの二硫化モリブデン粉末の剥離が著しい等の欠点
を生じるので好ましくない。従って、固体潤滑被膜層を
形成するために使用される処理剤の必須含有成分である
二硫化モリブデン粉末と有機樹脂バインダーの含有組成
比は0.2〜9の範囲とする。
{(二硫化モリブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)の
含有量}≦9の割合に分散混合した樹脂被膜層を下地処
理である燐酸系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μm
に形成せしめる必要がある。二硫化モリブデン粉末と有
機樹脂バインダーの組成比が0.2未満の場合には、形
成される固体潤滑被膜層の目的とする潤滑機能の向上効
果が得られ難く、また、組成比が9を越える場合には、
形成された固体潤滑被膜層の密着性が劣化し、特に被膜
層からの二硫化モリブデン粉末の剥離が著しい等の欠点
を生じるので好ましくない。従って、固体潤滑被膜層を
形成するために使用される処理剤の必須含有成分である
二硫化モリブデン粉末と有機樹脂バインダーの含有組成
比は0.2〜9の範囲とする。
【0020】これらの樹脂被膜層を下地処理された燐酸
系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μm形成させるも
ので、この被膜厚さが10μm未満の場合には、本発明
の目的とする潤滑性能向上の効果が少なく、特に鋼管継
手のメークアップとブレークアウトの繰り返し使用回数
が減少する等の問題を生ずるので好ましくない。一方、
該被膜層の厚さが45μmを越える場合には、潤滑機能
向上効果が飽和するとともに、経済的に不利である。む
しろ、固体潤滑被膜層の密着性が劣化する傾向が増加
し、該被膜層の剥離によるムシレの発生する原因になる
ので好ましくない。従って、樹脂被膜層の厚さは10〜
45μmの範囲、好ましくは15〜40μmの範囲に規
制した。
系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μm形成させるも
ので、この被膜厚さが10μm未満の場合には、本発明
の目的とする潤滑性能向上の効果が少なく、特に鋼管継
手のメークアップとブレークアウトの繰り返し使用回数
が減少する等の問題を生ずるので好ましくない。一方、
該被膜層の厚さが45μmを越える場合には、潤滑機能
向上効果が飽和するとともに、経済的に不利である。む
しろ、固体潤滑被膜層の密着性が劣化する傾向が増加
し、該被膜層の剥離によるムシレの発生する原因になる
ので好ましくない。従って、樹脂被膜層の厚さは10〜
45μmの範囲、好ましくは15〜40μmの範囲に規
制した。
【0021】また、コーティングの下地処理は二硫化モ
リブデンの特長を活かす最も重要な要素であるため、耐
焼付き性に及ぼす下地処理の影響を評価したものが図7
である。すなわち、図7は各種下地処理した場合の樹脂
に二硫化モリブデン粉末を分散混合させた表面被膜と焼
付きまでの摺動距離との関係を示す図であり、ここでは
下地処理として燐酸マンガン系化成処理、窒化処理、サ
ンドブラスト、無処理について評価試験を行った。その
結果、耐焼付き性は燐酸マンガン系化成処理、窒化処
理、サンドブラスト、無処理の順に優れ、下地処理なし
の場合は銅メッキ程度の耐焼付き性しかないことが判っ
た。また、窒化後燐酸マンガン系処理をすることで耐焼
付き性は最も安定する。もう一つの注目すべきことは、
下地処理にサンドブラストを用いた場合、二硫化モリブ
デンの効果に非常にばらつきがでることである。これは
グリス潤滑剤を伴わない焼付き試験ではサンドブラスト
による凹凸の凸部が選択的に相手金属と接触し、樹脂被
膜が部分的に損耗し、金属同士の凝着が起こりゴーリン
グ性は発生し易くなるものと考えられる。
リブデンの特長を活かす最も重要な要素であるため、耐
焼付き性に及ぼす下地処理の影響を評価したものが図7
である。すなわち、図7は各種下地処理した場合の樹脂
に二硫化モリブデン粉末を分散混合させた表面被膜と焼
付きまでの摺動距離との関係を示す図であり、ここでは
下地処理として燐酸マンガン系化成処理、窒化処理、サ
ンドブラスト、無処理について評価試験を行った。その
結果、耐焼付き性は燐酸マンガン系化成処理、窒化処
理、サンドブラスト、無処理の順に優れ、下地処理なし
の場合は銅メッキ程度の耐焼付き性しかないことが判っ
た。また、窒化後燐酸マンガン系処理をすることで耐焼
付き性は最も安定する。もう一つの注目すべきことは、
下地処理にサンドブラストを用いた場合、二硫化モリブ
デンの効果に非常にばらつきがでることである。これは
グリス潤滑剤を伴わない焼付き試験ではサンドブラスト
による凹凸の凸部が選択的に相手金属と接触し、樹脂被
膜が部分的に損耗し、金属同士の凝着が起こりゴーリン
グ性は発生し易くなるものと考えられる。
【0022】このメカニズムに着目し、燐酸マンガン系
化成処理について被膜厚さの効果を検討したところ、厚
さ5〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を設けることが
最適であることが判った。すなわち、燐酸系化成処理被
膜層の厚さが5μm未満では化成処理被膜層の均一被膜
性が十分でなく、固体潤滑被膜層に対する十分な密着性
向上効果、特に腐食環境に長時間曝された場合の密着
性、所謂経時後の密着性向上効果が得られにくく、ま
た、固体潤滑被膜層が消耗後の潤滑性能が良くなく、本
発明の目的とする鋼管継手の耐ゴーリング性の向上効果
が不十分である。一方、燐酸系化成処理被膜層が厚さ3
0μmを越えて生成される場合には、二次結晶が生成さ
れる傾向が著しく、該被膜自体の密着性が劣化するとと
もに、樹脂被膜層の密着性も劣化させるので好ましくな
い。従って、本発明においては、燐酸系化成処理被膜層
が厚さは5〜30μmの範囲、好ましくは10〜25μ
mの範囲に限定した。
化成処理について被膜厚さの効果を検討したところ、厚
さ5〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を設けることが
最適であることが判った。すなわち、燐酸系化成処理被
膜層の厚さが5μm未満では化成処理被膜層の均一被膜
性が十分でなく、固体潤滑被膜層に対する十分な密着性
向上効果、特に腐食環境に長時間曝された場合の密着
性、所謂経時後の密着性向上効果が得られにくく、ま
た、固体潤滑被膜層が消耗後の潤滑性能が良くなく、本
発明の目的とする鋼管継手の耐ゴーリング性の向上効果
が不十分である。一方、燐酸系化成処理被膜層が厚さ3
0μmを越えて生成される場合には、二次結晶が生成さ
れる傾向が著しく、該被膜自体の密着性が劣化するとと
もに、樹脂被膜層の密着性も劣化させるので好ましくな
い。従って、本発明においては、燐酸系化成処理被膜層
が厚さは5〜30μmの範囲、好ましくは10〜25μ
mの範囲に限定した。
【0023】さらに、本発明においては、必要に応じて
燐酸系化成処理被膜層、特に燐酸マンガン系化成処理被
膜層のさらなる付着強度の向上、あるいは、この被膜層
の均一な生成が阻害される鋼成分の鋼管継手に対する燐
酸マンガン系化成処理被膜層の均一な生成促進および樹
脂被膜層の消耗後の潤滑効果の長時間に亘る確保を目的
として、拡散処理による窒化処理層が燐酸マンガン系化
成処理被膜層の下地処理層として設けられる。而して、
これらの作用、効果を得るためには下地窒化処理層の厚
さは1μm以上20μm以下の範囲に限定される。この
下地窒化処理層の厚さが1μm未満の場合には、窒化処
理層に欠陥部が多く生成されるため、上記の効果が得ら
れにくく好ましくない。一方、下地窒化処理層の厚さが
20μmを越える場合には、上述した効果が飽和すると
ともに、むしろ窒化層の硬度が高いために、その厚さ増
加による鋼管継手の材質変化をもたらすため好ましくな
い。従って、本発明においては下地窒化処理層の厚さは
1〜20μmの範囲、好ましくは5〜15μmの厚さに
限定される。
燐酸系化成処理被膜層、特に燐酸マンガン系化成処理被
膜層のさらなる付着強度の向上、あるいは、この被膜層
の均一な生成が阻害される鋼成分の鋼管継手に対する燐
酸マンガン系化成処理被膜層の均一な生成促進および樹
脂被膜層の消耗後の潤滑効果の長時間に亘る確保を目的
として、拡散処理による窒化処理層が燐酸マンガン系化
成処理被膜層の下地処理層として設けられる。而して、
これらの作用、効果を得るためには下地窒化処理層の厚
さは1μm以上20μm以下の範囲に限定される。この
下地窒化処理層の厚さが1μm未満の場合には、窒化処
理層に欠陥部が多く生成されるため、上記の効果が得ら
れにくく好ましくない。一方、下地窒化処理層の厚さが
20μmを越える場合には、上述した効果が飽和すると
ともに、むしろ窒化層の硬度が高いために、その厚さ増
加による鋼管継手の材質変化をもたらすため好ましくな
い。従って、本発明においては下地窒化処理層の厚さは
1〜20μmの範囲、好ましくは5〜15μmの厚さに
限定される。
【0024】図8は燐酸処理の膜厚と焼付きまでの摺動
距離との関係を示す図である。この図に示すように燐酸
マンガン系化成処理の厚さと樹脂被膜の厚さには、より
優れた耐焼付き性を発揮できる特定の傾向があり、化成
処理の厚さ以上に樹脂被膜を形成させることである。こ
の組合せが効果的な理由として、前述のサンドブラスト
の下地処理と同じメカニズムで化成処理を施した場合も
化成処理膜厚相当の凹凸が表面に現れていることが判っ
た。従って、選択的接触を防ぐ目的からも化成処理膜厚
以上に樹脂被膜をコーティングさせる必要がある。ま
た、燐酸系化成処理を施すことなく、表面粗さのみをサ
ンドブラストなどを設け、その粗さを樹脂被膜厚さ以下
にした場合もかなりの効果が得られるが、次に理由から
燐酸系化成処理を施した方が好ましい。
距離との関係を示す図である。この図に示すように燐酸
マンガン系化成処理の厚さと樹脂被膜の厚さには、より
優れた耐焼付き性を発揮できる特定の傾向があり、化成
処理の厚さ以上に樹脂被膜を形成させることである。こ
の組合せが効果的な理由として、前述のサンドブラスト
の下地処理と同じメカニズムで化成処理を施した場合も
化成処理膜厚相当の凹凸が表面に現れていることが判っ
た。従って、選択的接触を防ぐ目的からも化成処理膜厚
以上に樹脂被膜をコーティングさせる必要がある。ま
た、燐酸系化成処理を施すことなく、表面粗さのみをサ
ンドブラストなどを設け、その粗さを樹脂被膜厚さ以下
にした場合もかなりの効果が得られるが、次に理由から
燐酸系化成処理を施した方が好ましい。
【0025】このように、下地処理を燐酸系化成処理層
に特定した理由として、サンドブラストなどの下地処理
に比べ、燐酸系化成処理は樹脂被膜との密着性の点で経
時劣化を起こしにくいことと、施工性上の問題である。
経時劣化について下地処理に燐酸マンガン系化成処理を
用いたものとサンドブラストを用いたものに同様の樹脂
被膜を形成し、水中に1ケ月浸漬後、密着状況を観察し
たところ、燐酸マンガン系化成処理をしたものには変化
がなかったものの、サンドブラストをしたものには樹脂
被膜の浮き上がりが観察されるものもあり、特に湿潤環
境下での保存及び使用に問題のあることが判った。施工
性の点ではサンドブラストを下地処理として用いた場
合、サンドブラスト後望ましくは30分以内にコーティ
ング処理を行う必要があるが、製造現場ではライン構造
上、不可能な場合も多い。これに対して、燐酸マンガン
系化成処理の場合、処理後2週間放置後樹脂被膜を施し
ても実使用上問題のないことが確認された。
に特定した理由として、サンドブラストなどの下地処理
に比べ、燐酸系化成処理は樹脂被膜との密着性の点で経
時劣化を起こしにくいことと、施工性上の問題である。
経時劣化について下地処理に燐酸マンガン系化成処理を
用いたものとサンドブラストを用いたものに同様の樹脂
被膜を形成し、水中に1ケ月浸漬後、密着状況を観察し
たところ、燐酸マンガン系化成処理をしたものには変化
がなかったものの、サンドブラストをしたものには樹脂
被膜の浮き上がりが観察されるものもあり、特に湿潤環
境下での保存及び使用に問題のあることが判った。施工
性の点ではサンドブラストを下地処理として用いた場
合、サンドブラスト後望ましくは30分以内にコーティ
ング処理を行う必要があるが、製造現場ではライン構造
上、不可能な場合も多い。これに対して、燐酸マンガン
系化成処理の場合、処理後2週間放置後樹脂被膜を施し
ても実使用上問題のないことが確認された。
【0026】グリス潤滑を用いない場合のもう一つの劣
化性能として金属密封部のガスシール性がある。無潤滑
下でのガスシール性を評価するために継手に10回の締
め緩めを繰り返した後、API RP5C5の荷重条件
に則って、ガスシール性の評価を試みた。その結果、従
来グリス潤滑をしていた場合と同様の加工公差範囲内で
の評価試験でも継手はリークすることはなかった。これ
は耐焼付き性を確保するために形成した下地処理の膜厚
以上の樹脂膜厚により、実質上のシールを行う金属接触
部界面の凹凸が極めて滑らかになり、尚かつ相対する摺
動面との隙間にも樹脂が密封されるため、グリスを用い
なくても優れたシール機能が発揮できるものである。
化性能として金属密封部のガスシール性がある。無潤滑
下でのガスシール性を評価するために継手に10回の締
め緩めを繰り返した後、API RP5C5の荷重条件
に則って、ガスシール性の評価を試みた。その結果、従
来グリス潤滑をしていた場合と同様の加工公差範囲内で
の評価試験でも継手はリークすることはなかった。これ
は耐焼付き性を確保するために形成した下地処理の膜厚
以上の樹脂膜厚により、実質上のシールを行う金属接触
部界面の凹凸が極めて滑らかになり、尚かつ相対する摺
動面との隙間にも樹脂が密封されるため、グリスを用い
なくても優れたシール機能が発揮できるものである。
【0027】図9は本発明に係る樹脂被膜の膜厚と燐酸
系化成処理被膜層の膜厚との関係を示す図である。本発
明の目的を達成する鋼管継手の表面状態としては、図9
に示すように、燐酸系化成処理被膜層5あるいは窒化処
理層と燐酸系化成処理被膜層の膜厚δM と、これら下地
処理層上に形成した二硫化モリブデン粉末を樹脂に分散
混合した樹脂被膜層6の膜厚δC とすると、δM <δC
の関係に成るように形成させることにある。すなわち、
樹脂被膜層の膜厚δC を燐酸系化成処理被膜層あるいは
窒化処理層と燐酸系化成処理被膜層の膜厚δM より大き
くする必要がある。これより小さい場合には、本発明の
目的である耐焼付き性を維持することができないばかり
か、シール性を維持することができなくなる。また、こ
の燐酸系化成処理被膜層の膜厚δM は前述した5〜30
μm、樹脂被膜層の膜厚δC は10〜45μmであるか
ら、この両者において常にδM <δCを保つ条件で形成
させる必要がある。
系化成処理被膜層の膜厚との関係を示す図である。本発
明の目的を達成する鋼管継手の表面状態としては、図9
に示すように、燐酸系化成処理被膜層5あるいは窒化処
理層と燐酸系化成処理被膜層の膜厚δM と、これら下地
処理層上に形成した二硫化モリブデン粉末を樹脂に分散
混合した樹脂被膜層6の膜厚δC とすると、δM <δC
の関係に成るように形成させることにある。すなわち、
樹脂被膜層の膜厚δC を燐酸系化成処理被膜層あるいは
窒化処理層と燐酸系化成処理被膜層の膜厚δM より大き
くする必要がある。これより小さい場合には、本発明の
目的である耐焼付き性を維持することができないばかり
か、シール性を維持することができなくなる。また、こ
の燐酸系化成処理被膜層の膜厚δM は前述した5〜30
μm、樹脂被膜層の膜厚δC は10〜45μmであるか
ら、この両者において常にδM <δCを保つ条件で形成
させる必要がある。
【0028】次に、継手の金属接触部の耐焼付き性を向
上させる方法に接触界面を意識的に機械加工により粗く
したり、あるいはサンドブラストを施し、他の表面処理
を用いずに耐焼付き性を向上させることは一般に用いら
れている手段でコンパウンドグリスを塗布した環境下で
は一定の効果を上げてきた。しかし、この摺動相手材の
表面性状の効果をグリス無潤滑下で評価したものはな
く、ここにグリス無潤滑下での銅メッキを施した母材に
対してサンドブラストにより表面をRmax =30μmに
処理したピンを締め緩めを繰り返した場合の結果を図1
0に示す。すなわち、図10は摺動相手材にサンドブラ
ストを施した場合の各種表面処理とゴーリング発生時の
回数との関係を示す図で、この図に示すように、摺動相
手材の表面にサンドブラストを施した方が耐焼付き性が
劣化することが判る。この理由として、表面を粗くする
ことの効果は表面を粗くすることにより接触界面に隙間
を設け、その隙間にコンパウンドグリスを封入し、潤滑
効果を向上させることにあるわけで、グリス無潤滑下で
はこの効果がないばかりか、唯一の耐焼付き性の機能を
有する表面処理をサンドブラストの凹凸により損耗させ
てしまうからである。
上させる方法に接触界面を意識的に機械加工により粗く
したり、あるいはサンドブラストを施し、他の表面処理
を用いずに耐焼付き性を向上させることは一般に用いら
れている手段でコンパウンドグリスを塗布した環境下で
は一定の効果を上げてきた。しかし、この摺動相手材の
表面性状の効果をグリス無潤滑下で評価したものはな
く、ここにグリス無潤滑下での銅メッキを施した母材に
対してサンドブラストにより表面をRmax =30μmに
処理したピンを締め緩めを繰り返した場合の結果を図1
0に示す。すなわち、図10は摺動相手材にサンドブラ
ストを施した場合の各種表面処理とゴーリング発生時の
回数との関係を示す図で、この図に示すように、摺動相
手材の表面にサンドブラストを施した方が耐焼付き性が
劣化することが判る。この理由として、表面を粗くする
ことの効果は表面を粗くすることにより接触界面に隙間
を設け、その隙間にコンパウンドグリスを封入し、潤滑
効果を向上させることにあるわけで、グリス無潤滑下で
はこの効果がないばかりか、唯一の耐焼付き性の機能を
有する表面処理をサンドブラストの凹凸により損耗させ
てしまうからである。
【0029】図11は本発明に係る樹脂被膜の膜厚と燐
酸系化成処理被膜層の膜厚及び相対する摺動面の表面粗
さとの関係を示す図である。本発明の目的を達成するた
めの第2の発明であって、図11に示すように、燐酸系
化成処理被膜層5あるいた窒化処理層と燐酸系化成処理
被膜層の膜厚δM とこれら下地処理層上に形成した二硫
化モリブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層6の
膜厚δC との間に、δ M <δC の関係があり、かつ、相
対する摺動面7の表面粗さRmax とするとRma x <δC
の関係が成り立つようにRmax を決めることにある。す
なわち、相対する摺動面の表面粗さRmax が樹脂被膜層
の膜厚δC より大きいと本発明においては、グリス又は
液体潤滑剤がないことからリークを起こし、本発明の目
的を達成することができない。また、この表面粗さR
max は1〜25μmの範囲とする。1μm未満では継手
の生産効率に影響を与えるためで、また、25μmを越
えると潤滑剤が無いために焼付けを起し、シール性を劣
化させる。従って、相対する摺動面の表面粗さRmax は
1〜25μmの範囲が望ましい。その作用、効果を図1
2及び図13に示す。
酸系化成処理被膜層の膜厚及び相対する摺動面の表面粗
さとの関係を示す図である。本発明の目的を達成するた
めの第2の発明であって、図11に示すように、燐酸系
化成処理被膜層5あるいた窒化処理層と燐酸系化成処理
被膜層の膜厚δM とこれら下地処理層上に形成した二硫
化モリブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層6の
膜厚δC との間に、δ M <δC の関係があり、かつ、相
対する摺動面7の表面粗さRmax とするとRma x <δC
の関係が成り立つようにRmax を決めることにある。す
なわち、相対する摺動面の表面粗さRmax が樹脂被膜層
の膜厚δC より大きいと本発明においては、グリス又は
液体潤滑剤がないことからリークを起こし、本発明の目
的を達成することができない。また、この表面粗さR
max は1〜25μmの範囲とする。1μm未満では継手
の生産効率に影響を与えるためで、また、25μmを越
えると潤滑剤が無いために焼付けを起し、シール性を劣
化させる。従って、相対する摺動面の表面粗さRmax は
1〜25μmの範囲が望ましい。その作用、効果を図1
2及び図13に示す。
【0030】図12は本発明に係る樹脂膜厚みと表面粗
さにおける耐焼付き性との関係を示す図である。すなわ
ち、燐酸マンガン系化成処理を下地処理に二硫化モリブ
デンをポリアミドイミド樹脂に分散混合した場合の初期
の樹脂被膜厚と10回の締め緩め後の樹脂被膜厚を示し
たものである。相対する摺動面の表面粗さが粗いほど残
存膜厚が小さくなり、耐焼付き性が劣化することが判
る。図13は相対する摺動面粗さでのメーク・ブレーク
回数と樹脂被膜厚みの減少過程を示す図で、締め緩めを
繰り返したときの樹脂膜厚の減少過程を示している。こ
の図より、総損耗量が相対する摺動面の粗さと同等にな
るあたりから、損耗は減少する傾向にある。従って、耐
焼付き性を安定的に得るには樹脂被膜の膜厚を相対する
摺動面の粗さ以上に設計する必要がある。
さにおける耐焼付き性との関係を示す図である。すなわ
ち、燐酸マンガン系化成処理を下地処理に二硫化モリブ
デンをポリアミドイミド樹脂に分散混合した場合の初期
の樹脂被膜厚と10回の締め緩め後の樹脂被膜厚を示し
たものである。相対する摺動面の表面粗さが粗いほど残
存膜厚が小さくなり、耐焼付き性が劣化することが判
る。図13は相対する摺動面粗さでのメーク・ブレーク
回数と樹脂被膜厚みの減少過程を示す図で、締め緩めを
繰り返したときの樹脂膜厚の減少過程を示している。こ
の図より、総損耗量が相対する摺動面の粗さと同等にな
るあたりから、損耗は減少する傾向にある。従って、耐
焼付き性を安定的に得るには樹脂被膜の膜厚を相対する
摺動面の粗さ以上に設計する必要がある。
【0031】更に、二硫化モリブデンを唯一の分散粒子
とした樹脂被膜を用いることはグリス潤滑無しの場合、
必須条件であったが、係る分散粒子を用いた場合の弊害
としてSが水分中などの水素と結び付き、硫化水素を生
成し、特に母材が高強度の場合、硫化物応力腐食割れを
誘発すると言うものである。このような問題に対処する
ために、樹脂中に2−ポリメリクリンセード,1−トリ
エチレントリアミノイミダゾリン(2−polymer
iclinseed,1−triethylenetr
iaminoimidazoline)などの腐食抑制
剤を分散させることで耐焼付き性を維持したまま硫化物
応力腐食割れを防止することができるものである。
とした樹脂被膜を用いることはグリス潤滑無しの場合、
必須条件であったが、係る分散粒子を用いた場合の弊害
としてSが水分中などの水素と結び付き、硫化水素を生
成し、特に母材が高強度の場合、硫化物応力腐食割れを
誘発すると言うものである。このような問題に対処する
ために、樹脂中に2−ポリメリクリンセード,1−トリ
エチレントリアミノイミダゾリン(2−polymer
iclinseed,1−triethylenetr
iaminoimidazoline)などの腐食抑制
剤を分散させることで耐焼付き性を維持したまま硫化物
応力腐食割れを防止することができるものである。
【0032】
【実施例】鋼管の継手部分である図1に示す継手部材で
あるボックスとピンについて、それぞれの継手部材を構
成するネジ部および金属ー金属接触部に対して、下地処
理としてボックスの接触界面に燐酸マンガン系化成処理
被膜層または下地窒化処理層と燐酸マンガン系化成処理
被膜層ないしはサンドブラスト処理を行い、樹脂被膜と
して二硫化モリブデンとポリアミドイミド樹脂、エポキ
シ系樹脂及びフラン系樹脂を所定の組成比で構成された
固体潤滑剤を塗布し、樹脂被膜の膜厚を変えて設けた。
また、相対する摺動面の粗さを変えたときのゴーリング
発生回数を表1に示す。その結果、表1に示すように、
最高20回までのグリス潤滑を伴わない実継手の締め緩
め試験で本発明の効果の高いことを明確に現している。
このようにグリス無潤滑下では摺動面のやすり効果が顕
著に現れるため、二硫化モリブデンを樹脂に分散混合さ
せた樹脂被膜を用いる場合、樹脂被膜厚を下地処理の膜
厚以上に形成すると同時に相対する摺動面の面粗さを前
述したように樹脂被膜厚以下に形成させる必要がある。
あるボックスとピンについて、それぞれの継手部材を構
成するネジ部および金属ー金属接触部に対して、下地処
理としてボックスの接触界面に燐酸マンガン系化成処理
被膜層または下地窒化処理層と燐酸マンガン系化成処理
被膜層ないしはサンドブラスト処理を行い、樹脂被膜と
して二硫化モリブデンとポリアミドイミド樹脂、エポキ
シ系樹脂及びフラン系樹脂を所定の組成比で構成された
固体潤滑剤を塗布し、樹脂被膜の膜厚を変えて設けた。
また、相対する摺動面の粗さを変えたときのゴーリング
発生回数を表1に示す。その結果、表1に示すように、
最高20回までのグリス潤滑を伴わない実継手の締め緩
め試験で本発明の効果の高いことを明確に現している。
このようにグリス無潤滑下では摺動面のやすり効果が顕
著に現れるため、二硫化モリブデンを樹脂に分散混合さ
せた樹脂被膜を用いる場合、樹脂被膜厚を下地処理の膜
厚以上に形成すると同時に相対する摺動面の面粗さを前
述したように樹脂被膜厚以下に形成させる必要がある。
【0033】
【表1】
【0034】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によるネジ継
手は、ボックスまたはピンの接触表面に燐酸系化成処理
被膜層あるいは窒化処理層と燐酸系化成処理被膜層を設
け、この燐酸系化成処理被膜層上に樹脂被膜層を形成
し、この樹脂被膜の膜厚を燐酸系化成処理被膜の膜厚以
上とするか、また、更に加えて、この樹脂被膜の膜厚を
相対する摺動面の表面粗さ以上としたことにより、従来
において継手メークアップ前に塗布していたコンパウン
ドグリスなどの液体潤滑剤を一切使用することなく繰り
返しの締め、緩めに対してゴーリングを起こすことな
く、かつシール性等の使用性能も満足することが出来る
極めて優れた管ネジ継手を得ることができる。
手は、ボックスまたはピンの接触表面に燐酸系化成処理
被膜層あるいは窒化処理層と燐酸系化成処理被膜層を設
け、この燐酸系化成処理被膜層上に樹脂被膜層を形成
し、この樹脂被膜の膜厚を燐酸系化成処理被膜の膜厚以
上とするか、また、更に加えて、この樹脂被膜の膜厚を
相対する摺動面の表面粗さ以上としたことにより、従来
において継手メークアップ前に塗布していたコンパウン
ドグリスなどの液体潤滑剤を一切使用することなく繰り
返しの締め、緩めに対してゴーリングを起こすことな
く、かつシール性等の使用性能も満足することが出来る
極めて優れた管ネジ継手を得ることができる。
【図1】本発明を適用した継手構成部材の概略図、
【図2】各継手構成部材の組立構成を示す図、
【図3】各種表面処理とゴーリング発生時の回数との関
係を示す図、
係を示す図、
【図4】本発明での試験の概要を示す図、
【図5】分散メッキによる表面被膜の種類と焼付きまで
の摺動距離との関係を示す図、
の摺動距離との関係を示す図、
【図6】各種樹脂に二硫化モリブデン粉末を分散混合さ
せた被膜と焼付きまでの摺動距離との関係を示す図、
せた被膜と焼付きまでの摺動距離との関係を示す図、
【図7】各種下地処理した場合の樹脂に二硫化モリブデ
ン粉末を分散混合させた表面被膜と焼付きまでの摺動距
離との関係を示す図、
ン粉末を分散混合させた表面被膜と焼付きまでの摺動距
離との関係を示す図、
【図8】燐酸系化成処理の膜厚と焼付きまでの摺動距離
との関係を示す図、
との関係を示す図、
【図9】本発明に係る樹脂被膜の膜厚と燐酸系化成処理
被膜層の膜厚との関係を示す図
被膜層の膜厚との関係を示す図
【図10】摺動相手材にサンドブラストを施した場合の
各種表面処理とゴーリング発生時の回数との関係を示す
図、
各種表面処理とゴーリング発生時の回数との関係を示す
図、
【図11】本発明に係る樹脂被膜の膜厚と燐酸系化成処
理被膜層の膜厚及び相対する摺動面の表面粗さとの関係
を示す図、
理被膜層の膜厚及び相対する摺動面の表面粗さとの関係
を示す図、
【図12】本発明に係る樹脂被膜厚みと表面粗さにおけ
る耐焼付き性との関係を示す図、
る耐焼付き性との関係を示す図、
【図13】相対する摺動面粗さでのメーク・ブレーク回
数と樹脂被膜厚みの減少過程を示す図である。
数と樹脂被膜厚みの減少過程を示す図である。
1 ボックス 2 ピン 3 ネジ部 4 金属接触部 5 燐酸系化成処理被膜層 6 樹脂被膜層 7 相対する摺動面 特許出願人 新日本製鐵株式会社 他1名代理人 弁
理士 椎 名 彊
理士 椎 名 彊
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永吉 治之 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 中島 晃 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 樋口 征順 福岡県北九州市戸畑区沢見一丁目7−5− 208 (72)発明者 井上 隆介 福岡県北九州市小倉北区熊谷2−28−12
Claims (5)
- 【請求項1】 雄ネジとネジなし金属接触部からなるピ
ンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックスから
構成される管のネジ継手において、ボックスまたはピン
の接触表面に、燐酸系化成処理被膜層あるいは窒化処理
層と燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化モリ
ブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系
化成処理被膜層上に形成し、前記樹脂被膜の膜厚を該燐
酸系化成処理被膜層の膜厚以上としたピン、ボックス螺
合時にグリス及び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐焼付
き性に優れたネジ継手。 - 【請求項2】 雄ネジとネジなし金属接触部からなるピ
ンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックスから
構成される管のネジ継手において、ボックスまたはピン
の接触表面に、燐酸系化成処理被膜層あるいは窒化処理
層と燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化モリ
ブデン粉末を樹脂に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系
化成処理被膜層上に形成し、前記樹脂被膜の膜厚を該燐
酸系化成処理被膜層の膜厚以上とし、かつ相対する摺動
面の表面粗さを前記樹脂被膜層の厚さより小さくし、ピ
ン、ボックス螺合時にグリス及び液体潤滑剤なしの無潤
滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手。 - 【請求項3】 雄ネジとネジなし金属接触部からなるピ
ンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックスから
構成される管のネジ継手において、ボックスまたはピン
の接触表面に、厚さ5〜30μmの燐酸系化成処理被膜
層あるいは厚さ1〜20μmの窒化処理層と厚さ5〜3
0μmの燐酸系化成処理被膜層を設けると共に、二硫化
モリブデン粉末を樹脂に、0.2≦{(二硫化モリブデ
ン粉末)の含有量}/{(樹脂)の含有量}≦9の割合
に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸系化成処理被膜層上
に厚さ10〜45μmに形成し、前記樹脂被膜の膜厚を
該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以上としたピン、ボック
ス螺合時にグリス及び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐
焼付き性に優れたネジ継手。 - 【請求項4】 雄ネジとネジなし金属接触部からなるピ
ンと雌ネジとネジなし金属接触部からなるボックスから
構成される管のネジ継手において、ボックスまたはピン
のいずれか一方の接触表面に、厚さ5〜30μmの燐酸
系化成処理被膜層、あるいは厚さ1〜20μmの窒化処
理層と厚さ5〜30μmの燐酸系化成処理被膜層を設け
ると共に、二硫化モリブデン粉末を樹脂に、0.2≦
{(二硫化モリブデン粉末)の含有量}/{(樹脂)の
含有量}≦9の割合に分散混合した樹脂被膜層を該燐酸
系化成処理被膜層上に厚さ10〜45μmに形成し、前
記樹脂被膜の膜厚を該燐酸系化成処理被膜層の膜厚以上
とし、かつ相対する摺動面の表面粗さを前記樹脂被膜層
の厚さより小さくし、ピン、ボックス螺合時にグリス及
び液体潤滑剤なしの無潤滑下での耐焼付き性に優れたネ
ジ継手。 - 【請求項5】 請求項1〜4記載の樹脂に腐食抑制剤を
分散混合したことを特徴とする無潤滑下での耐焼付き性
に優れたネジ継手。
Priority Applications (7)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4324695A JPH08233164A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手 |
| PCT/JP1995/002034 WO1996010710A1 (en) | 1994-10-04 | 1995-10-04 | Steel pipe joint having high galling resistance and surface treatment method thereof |
| CN95195507A CN1159851A (zh) | 1994-10-04 | 1995-10-04 | 耐金属磨损性优良的钢管接头及其表面处理方法 |
| US08/809,344 US6027145A (en) | 1994-10-04 | 1995-10-04 | Joint for steel pipe having high galling resistance and surface treatment method thereof |
| EP95933616A EP0786616B9 (en) | 1994-10-04 | 1995-10-04 | Steel pipe joint having high galling resistance and surface treatment method thereof |
| DE1995627635 DE69527635T4 (de) | 1994-10-04 | 1995-10-04 | Stahlrohrkupplung mit erhöhter beständigkeit gegen abreibungsverschleiss und ihr verfahren zur oberflächenbehandlung |
| NO19971523A NO328656B1 (no) | 1994-10-04 | 1997-04-03 | Stalrorforbindelse med hoy rivingsmotstand, samt fremgangsmate for overflatebehandling av denne |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4324695A JPH08233164A (ja) | 1995-03-02 | 1995-03-02 | 無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08233164A true JPH08233164A (ja) | 1996-09-10 |
Family
ID=12658536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4324695A Pending JPH08233164A (ja) | 1994-10-04 | 1995-03-02 | 無潤滑下での耐焼付き性に優れたネジ継手 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08233164A (ja) |
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6659509B2 (en) | 2001-04-11 | 2003-12-09 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes |
| WO2003102457A1 (en) | 2002-05-31 | 2003-12-11 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Screw joint for steel pipe |
| US6679526B2 (en) | 1999-08-27 | 2004-01-20 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for an oil well pipe |
| US6746057B2 (en) | 2001-01-25 | 2004-06-08 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes having improved galling resistance and rust-preventing properties |
| US6827996B2 (en) | 2001-04-11 | 2004-12-07 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes and process for the surface treatment thereof |
| US6869111B2 (en) | 2000-12-04 | 2005-03-22 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Lubricating coating composition suitable for lubrication of a threaded joint |
| WO2005098300A1 (ja) | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 鋼管用ねじ継手、及びその製造方法 |
| WO2007091054A1 (en) * | 2006-02-08 | 2007-08-16 | Thomas John Oliver Thornton | Improvements in and relating to downhole tools |
| JP2008069883A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼管用ねじ継手 |
| JP2009517614A (ja) * | 2005-11-30 | 2009-04-30 | テナリス・コネクシヨンズ・アクチエンゲゼルシヤフト | 高、低摩擦コーティングを有するねじ結合 |
| JP2010164069A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Daido Metal Co Ltd | 摺動部材 |
| US7770935B2 (en) | 2005-01-13 | 2010-08-10 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes |
| CN103470912A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-25 | 西安长庆图博可特石油管道涂层有限公司 | 一种防腐圈及其使用方法 |
-
1995
- 1995-03-02 JP JP4324695A patent/JPH08233164A/ja active Pending
Cited By (18)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6679526B2 (en) | 1999-08-27 | 2004-01-20 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for an oil well pipe |
| US6869111B2 (en) | 2000-12-04 | 2005-03-22 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Lubricating coating composition suitable for lubrication of a threaded joint |
| US6746057B2 (en) | 2001-01-25 | 2004-06-08 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes having improved galling resistance and rust-preventing properties |
| EP1892449A1 (en) | 2001-04-11 | 2008-02-27 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes |
| US6827996B2 (en) | 2001-04-11 | 2004-12-07 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes and process for the surface treatment thereof |
| US6659509B2 (en) | 2001-04-11 | 2003-12-09 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes |
| EP2154406A1 (en) | 2001-04-11 | 2010-02-17 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes and process for the surface treatment thereof |
| WO2003102457A1 (en) | 2002-05-31 | 2003-12-11 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Screw joint for steel pipe |
| US7360798B2 (en) | 2002-05-31 | 2008-04-22 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes |
| WO2005098300A1 (ja) | 2004-04-06 | 2005-10-20 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | 鋼管用ねじ継手、及びその製造方法 |
| US7866706B2 (en) | 2004-04-06 | 2011-01-11 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipe |
| US7770935B2 (en) | 2005-01-13 | 2010-08-10 | Sumitomo Metal Industries, Ltd. | Threaded joint for steel pipes |
| JP2009517614A (ja) * | 2005-11-30 | 2009-04-30 | テナリス・コネクシヨンズ・アクチエンゲゼルシヤフト | 高、低摩擦コーティングを有するねじ結合 |
| WO2007091054A1 (en) * | 2006-02-08 | 2007-08-16 | Thomas John Oliver Thornton | Improvements in and relating to downhole tools |
| US7918274B2 (en) | 2006-02-08 | 2011-04-05 | Thomas John Oliver Thornton | Downhole tools |
| JP2008069883A (ja) * | 2006-09-14 | 2008-03-27 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼管用ねじ継手 |
| JP2010164069A (ja) * | 2009-01-13 | 2010-07-29 | Daido Metal Co Ltd | 摺動部材 |
| CN103470912A (zh) * | 2013-09-16 | 2013-12-25 | 西安长庆图博可特石油管道涂层有限公司 | 一种防腐圈及其使用方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020514 |