JPH08235576A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH08235576A
JPH08235576A JP7040730A JP4073095A JPH08235576A JP H08235576 A JPH08235576 A JP H08235576A JP 7040730 A JP7040730 A JP 7040730A JP 4073095 A JP4073095 A JP 4073095A JP H08235576 A JPH08235576 A JP H08235576A
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JP
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magnetic
weight
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magnetic recording
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JP7040730A
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Inventor
Kazue Goto
和重 後藤
Takahiro Miyazaki
孝弘 宮崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 良好な電磁変換特性を保ちつつ、かつ、良好
な耐久性を兼ね備えた磁性層を有する磁気記録媒体を構
成する。 【構成】 非磁性支持体1上の磁性層2の磁性塗料に、
アルコール部分のβ位の炭素に脂肪族炭化水素基が存在
する高級脂肪酸エステルを添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気テープ等の磁気記録
媒体に関し、特に強磁性粉末及び結合剤を主体とする磁
性塗料を非磁性支持体上に塗布することによって形成さ
れた磁性層を有する塗布型の磁気記録媒体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】オーディオ用、ビデオ用等の磁気記録媒
体において、強磁性粉末や、結合剤、分散剤、潤滑剤等
を有機溶剤に分散、混練してなる磁性塗料をポリエステ
ルフィルム等の非磁性支持体上に塗布することによって
磁性層が形成された塗布型の磁気記録媒体が広く用いら
れている。
【0003】このような塗布型の磁気記録媒体は、高密
度記録化に対応して高性能化を図るために強磁性粉末の
微細化が進められ、比表面積の大きな強磁性粉末が使用
されるようになってきている。また、この強磁性粉末と
しては、磁気特性に優れた金属、例えば、Fe,Ni,
Co等、若しくはこれらの合金の超微粒子が使用される
ようになってきている。
【0004】ところで、塗布型の高密度記録媒体におい
ては、極めて微細な粒子径を有する強磁性粉末を結合剤
樹脂中に高度に分散させ、磁性層の表面性を改善して電
磁変換特性を向上させると同時に、磁性塗膜の耐久性を
向上させることが要求される。
【0005】即ち、塗布型の磁気記録媒体では、磁性層
中に含有される強磁性粉末をいかに良好に分散させ、か
つ、いかに良好に結合剤と結びつけるかが極めて重要な
課題である。しかも、得られた電磁変換特性を保ちつ
つ、優れた耐久性を兼ね備えねばならない。
【0006】そこで従来こうした要求に対処するため
に、磁性塗料中へのレシチン等の分散剤の添加や、結合
剤への極性基の導入や潤滑剤の選択等が行われてきた。
【0007】しかしながら、比表面積が45m2/g以上
の微細な強磁性粉末を磁性塗料中に分散しようとする
と、このような強磁性粉末の凝集力が大きいために、上
記の分散剤の添加や結合剤への極性基の導入だけでは分
散性を十分に確保することが難しいのが実情である。
【0008】また例えばレシチン等の分散剤を使用した
場合には、これら分散剤と結合剤の親和性が悪いことか
ら界面での補強効果が不足し、塗膜強度すなわち耐久性
が劣化する傾向にある。さらに従来の脂肪酸、脂肪酸エ
ステル等を用いて十分な耐久性を得ようとするとこれら
を大量に添加する必要があり、結果として塗膜の可塑化
による耐久性の劣化が懸念される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、塗布型磁気
記録媒体において、比表面積が45m2/g以上と微細な
強磁性粉末を用いてもその分散性を良好にし、磁性塗膜
の電磁変換特性に優れ、かつ耐久性の十分な磁気記録媒
体を提供する。
【0010】従来潤滑剤として用いられている高級脂肪
酸エステルは、そのアルコール部分のβ位の炭素に水素
原子が存在する。このβ位の炭素上に水素原子がカルボ
ニル基の酸素原子と相互作用を有しているため、カルボ
ニル基の酸素原子の電子密度が小さく、分子間の相互作
用が小さくなる。その結果、分子の自由度が大きく、強
い油膜を形成しにくくなり、十分な耐久性が得られない
ことを究明し、本発明においては、これに対処して十分
高い耐久性を有する磁気記録媒体を見出すに至った。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による磁気記録媒
体は、下記(化2)の一般式に示すアルコール部分のβ
位の炭素上に脂肪族炭化水素基R1 ,R2 ,R3 が存在
する高級脂肪酸のエステル化物が添加された磁性塗料が
塗布されてなる磁性層を有してなる。
【化2】 但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ炭素数1〜5の脂肪
族炭化水素基であり、R 4 は炭素数14〜22の脂肪族
炭化水素基である。
【0012】
【作用】上述の本発明構成によれば、磁性塗料に高級脂
肪酸エステル化物を添加するものであるが、この高級脂
肪酸エステルとして、特に上記(化2)による化合物
(以下化合物Aという)、つまりそのアルコール部分の
β位の炭素に水素原子が存在した構成を回避し、この部
位に脂肪族炭化水素基を結合させた構成となる。このた
め、β位の炭素上での水素原子とカルボニル基の酸素原
子との相互作用が回避され、カルボニル基の酸素原子の
電子密度が大となり、分子間の相互作用が大きくなるこ
とから分子の自由度が小さくなり、強い油膜を形成す
る。従って、本発明によって、磁性層の保護を十分行う
ことができ、耐久性に優れた磁気記録媒体が構成され
る。
【0013】
【実施例】本発明は、磁性塗料中に含まれる磁性粉末の
比表面積45m2/g以上とし、これを100重量部とし
た際の結合剤樹脂が15〜25重量部で、かつ、この磁
性粉末100重量部に対し複数のカルボキシル基を有す
る化合物(以下化合物Bという)が1〜5重量部添加さ
れ、かつ、アルコール部分のβ位の炭素上に脂肪族炭化
水素基R1 ,R2 ,R3 が存在する高級脂肪酸のエステ
ル化物(化合物A)とを含む磁性塗料をを、図1にその
概略断面図を示すように、非磁性支持体1上に塗布して
磁性層2を形成した構成とする。
【0014】化合物Aは、前記(化2)による。ここ
で、R1 ,R2 ,R3 は、各々炭素数1〜5の直鎖また
は側鎖の脂肪族炭化水素基であり、互いに同一、若しく
は異なっていても良い。またR4 は、酸素数14〜22
の直鎖または側鎖の脂肪族炭化水素基である。これらは
飽和、若しくは不飽和の炭化水素基であっても良い。
【0015】化合物Aを具体的に提示すると、ネオペン
チルアルコールとパルミチン酸,ステアリン酸等の飽和
脂肪酸とのエステル化物、ネオペンチルアルコールとオ
レイン酸等の不飽和脂肪酸とのエステル化物、または、
ネオペンチルアルコールとイソステアリン酸等の側鎖の
脂肪酸とのエステル化物、等の化合物が挙げられる。
【0016】また、化合物Aの磁性塗料への添加量を磁
性粉末100重量部に対して1〜5重量部に特定するこ
とによって、磁性塗膜の十分な耐久性と電磁変換特性を
得ることができる。しかし、この添加量が1重量部未満
か若しくは存在しないと、十分な耐久性が得られない。
また、この添加量が5重量部よりも多いと塗膜が可塑化
し、耐久性が悪化する。
【0017】化合物Aを用いるに当たっては、磁性塗料
の塗布によって形成される磁性層は、一定の空孔体積を
保有させることが必要である。これは、比表面積が45
2/g未満の磁性粉末を用いた場合、良好な耐久性を示
すが、比表面積が45m2/g以上の磁性粉末を用いた場
合には空孔体積が減少し、磁性層表面に十分な潤滑剤が
存在できない。このような場合には、磁気記録媒体の摩
擦が上昇し、摩耗による粉落ち等が発生し十分な耐久性
が得られない。従って、この場合は良好な電磁変換特性
を有し、かつ十分な耐久性を有する磁気記録媒体を得る
ことは困難となる場合が生じてくる。
【0018】そこで、本発明においては、化合物Aの優
れた潤滑効果を良好に発揮させ、耐久性を満足させるた
めに、磁性塗料中に含まれる磁性粉末を100重量部と
した際の結合剤樹脂の添加量を15〜25重量部とする
ことによって磁性塗膜に十分な空孔体積を得る。これに
対してその添加量15重量部より少ないと十分な機械強
度が得られず耐久性が劣化し、25重量部よりも多い
と、十分な空孔体積が得られない。
【0019】さらに分散性向上のために、磁性粉末と親
和性が良い複数のカルボキシル基を有する化合物Bを分
散剤として磁性粉末100重量部に対して1〜5重量部
磁性塗料に添加する。しかしこの添加量が5重量部より
も多い場合、電磁変換特性が悪化し、耐久性も悪くな
る。また、この化合物Bが1重量部未満であるか若しく
は存在しないと、電磁変換特性が悪化し十分な耐久性が
得られない。
【0020】こうした化合物Bとしては、分子中に2個
のカルギキシル基を有するジカルボン酸、分子中に3個
のカルボキシル基を有するトリカルボン酸、分子中に4
個のカルボキシル基を有するテトラカルボン酸等が使用
可能である。
【0021】化合物Bを具体的に例示すると、例えばジ
カルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、
グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、ア
ゼライン酸、セバシン酸等の飽和脂肪族ジカルボン酸や
マレイン酸、フマル酸等の不飽和脂肪族ジカルボン酸、
フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカ
ルボン酸等である。また、トリカルボン酸としては、ク
エン酸、ニトリロ三酢酸、ベンゼントリカルボン酸等が
挙げられ、テトラカルボン酸としてはベンゼンテトラカ
ルボン酸等が挙げられる。
【0022】これらの化合物Bは、重量平均分子量が1
000以下であることが望ましい。分子量が1000を
越えると量的に見て大量に投入する必要が生じ、磁性塗
膜の物性等に悪影響を及ぼすおそれがある。
【0023】上述の構成によれば、上記化合物AとBと
を、特定の添加量範囲で組み合わせて添加しているため
に、比表面積45m2/g以上と微細な磁性粉末を用いて
も、その分散性と塗膜の耐久性を実現することができ
る。従って、高密度記録化に適した電磁変換特性を有す
る磁気記録媒体を提供することができる。これに対して
比表面積が45m2/g未満の磁性粉末を用いた場合、良
好な耐久性が得られたが、複数のカルボキシル基の有無
に関わらず電磁変換特性が悪化する。
【0024】本発明において使用される磁性粉末は、従
来公知の酸化磁性粉末、金属磁性粉末いずれのものも使
用できる。
【0025】酸化物磁性粉末としては、例えばγ−Fe
2 3 、Co含有γ−Fe2 3 、Fe3 4 、Co含
有Fe3 4 、Co被着γ−Fe2 3 、Co被着Fe
3 4 、CrO2 等が挙げられる。
【0026】金属磁性粉末としては、例えば、Fe,C
o,Ni,Fe−Co,Fe−Ni,Fe−Co−N
i,Fe−Co−B,Fe−Co−V,Fe−Co−C
r−B,Mn−Al,Mn−Bi,Co−Ni等が挙げ
られ、さらにこれらの種々の特性を改善する目的でA
l,Si,Ti,Cr,Mn,Cu,Zn等の金属成分
が添加されたものであってもよい。また、バリウムフェ
ライト等の六方晶形フェライトやFe5 2 等の炭化
鉄、窒化鉄等も使用可能である。
【0027】磁性層は、上記磁性粉末を結合剤中に分散
させたものであるが、使用可能な結合剤としては、通常
この種の媒体において用いられている樹脂材料がいずれ
も使用可能であって、特にその種類は限定されない。代
表的な結合剤樹脂を例示すれば、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコー
ル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重
合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル−アクリロニトリル共重合体、アクリル酸エステル−
塩化ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−塩化
ビニリデン共重合体、メタクリル酸エステル−スチレン
共重合体、熱可塑性ポリウレタン樹脂、ポリフッ化ビニ
ル、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体、ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン−メタクリル酸共重合体、ポリビニルブチ
ラール、ポリビニルアセタール、セルロース誘導体、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ポリエステル樹脂、フェ
ノール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、熱硬化性
ポリウレタン樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アリキド
樹脂、尿素−ホルムアルデヒト樹脂などである。
【0028】こうした結合剤は、少なくともその一部に
スルホン酸金属塩基(−SO3 M;MはNa,K等のア
ルカリ金属を表す)または硫酸金属塩基(−OSO
3 M;MはNa,K等のアルカリ金属またはアルキル基
を表す)の少なくとも一方が導入されていることが望ま
しい。これらの金属塩基は、磁性粉末の表面積1m2
たり0.2〜0.8μmol であることが望ましい。
【0029】また、本発明の磁気記録媒体において、さ
らに必要に応じてレシチン等の分散剤、カーボンブラッ
ク等の帯電防止剤、アルミナ等の研磨剤、防錆剤等が加
えられてもよい。これらの分散剤、帯電防止剤、研磨剤
及び防錆剤としては従来公知の材料がいずれも使用可能
で、なんら限定されるものではない。
【0030】また、本発明による磁気記録媒体における
非磁性支持体1としては、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリエチレン−2,6−ナフタレートフィルム等の
ポリエステル類、アラミドフィルム等によって構成する
ことができる。非磁性支持体の表面には、磁性層の接着
性を向上させるために、中間層あるいは下地層を設ける
ことができる。
【0031】また、これら非磁性支持体上に磁性層を形
成するには、上述の磁性層の構成成分を結合剤中に分散
し、結合剤の種類等によってエーテル類、エステル類、
ケトン類、芳香族炭化水素、脂肪族炭化水素、有機塩素
化合物系溶剤等から選ばれる有機溶剤と共に分散して磁
性塗料を調整し、この塗料を非磁性支持体の表面に塗布
し、乾燥、カレンダー処理をする。
【0032】なお、図1に示すように、非磁性支持体1
上の磁性層2が形成された側とは反対側の面には、磁気
記録媒体の走行性の向上や帯電防止及び転写防止等を目
的としてバックコート層3を被着形成することができ
る。この場合のバックコート層3もまたその従来公知の
組成によることができるものであり、その結合剤は基本
的には前記磁性層2に使用した結合剤を用いることがで
き、カーボンブラック等の公知の非磁性材料及びバック
コート層用の各種添加成分等を含有することができる。
【0033】以下、本発明の具体的な実施例について説
明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではな
い。
【0034】実施例1 下記組成からなる磁性塗料を調整した。 〔磁性塗料組成〕 磁性粉末:Fe系メタル磁性粉末 (比表面積BET値:下記の表1参照) 100重量部 結合剤:ポリエステル系ポリウレタン樹脂 (下記の表2参照) 10重量部 塩化ビニル系共重合体 (下記の表2参照) 10重量部 研磨剤:アルミナ(Al2 3 )住友化学工業製「AKP50」 8重量部 化合物B:複数のカルボキシル基を有する化合物 (下記の表4参照) 3重量部 潤滑剤:ステアリン酸 2重量部 溶剤:メチルエチルケトン/トルエン/シンクロヘキサン 100/100/50重量部
【0035】上記の組成の磁性塗料材料に、潤滑剤とし
て化合物A(下記表3参照)を3重量部添加し、サンド
ミル分散した後、日本ポリウレタン(株)社製硬化剤
「コロネートL」を20重量部添加し、攪拌後これを
7.5μm厚のベースフィルム(非磁性支持体)上に塗
布した。その後、磁場配向処理を行い、乾燥させて巻取
りした。さらにカレンダー処理を施し、硬化処理した。
一方、下記の組成のバックコート層用塗料を調整した。 〔バックコート層用塗料組成〕 カーボンブラック:旭カーボン社製「旭カーボン50」 100重量部 結合剤:ポリエステルポリウレタン樹脂 日本ポリウレタン(株)社製「ニッポランN2304」30重量部 フェノキシ樹脂 U.C.C.社製「PKHH」 70重量部 溶剤:メチルエチルケトン 500重量部 トルエン 500重量部 上記の組成のバックコート層用塗料材料に、硬化剤「コ
ロネートL」を20重量部を添加し、上記ベースフィル
ムの磁性層とは反対側のバック面に塗布し、このバック
面に0.6μm厚のバックコート層を被着形成した。
【0036】このようにして得られた全厚10.5〜1
0.7μmの幅広テープを8mm幅にスリットし、8m
mカセットに組み込んだ。この実施例1による磁気記録
媒体によるカセットテープを試料1とする。
【0037】実施例2〜7 化合物Aの添加量や化合物Bの添加量、及び用いた結合
剤の添加量以外は実施例1と同様とした。これら実施例
2〜7によってそれぞれ作製した磁気記録媒体によるカ
セットテープを試料2〜7とする。
【0038】実施例8〜12 化合物Aの種類、及び用いた磁性粉末の種類以外は実施
例1と同様とした。これら実施例8〜12によってそれ
ぞれ作製した磁気記録媒体によるカセットテープを試料
8〜12とする。
【0039】実施例13及び14 化合物Aの種類をA1 及びA2 (下記表3参照)とした
以外は実施例1と同様とした。これら実施例13及び1
4によってそれぞれ作製した磁気記録媒体によるカセッ
トテープを試料13及び14とする。
【0040】比較例1 実施例1、2、3に対して化合物Aの添加量を0.5重
量部とした以外は、実施例1と同様とした。この比較例
1によって作製した磁気記録媒体によるカセットテープ
を試料15とする。
【0041】比較例2 実施例1、2、3に対して化合物Aの添加量を10重量
部とした以外は、実施例1と同様とした。この比較例2
によって作製した磁気記録媒体によるカセットテープを
試料16とする。
【0042】比較例3 実施例1、4、5に対して結合剤の添加量を10重量部
とした以外は、実施例1と同様とした。この比較例3に
よって作製した磁気記録媒体によるカセットテープを試
料17とする。
【0043】比較例4 実施例1、4、5に対して結合剤の添加量を30重量部
とした以外は、実施例1と同様とした。この比較例4に
よって作製した磁気記録媒体によるカセットテープを試
料18とする。
【0044】比較例5及び6 実施例1、6、7に対して化合物Bの添加量を0または
0.5重量部とした以外は、実施例1と同様とした。こ
の比較例5及び6によって作製した磁気記録媒体による
カセットテープを試料19及び20とする。
【0045】比較例7 実施例1、6、7に対して化合物Bの添加量を10重量
部とした以外は、実施例1と同様とした。この比較例7
によって作製した磁気記録媒体によるカセットテープを
試料21とする。
【0046】比較例8 実施例1、10、11、12に対して磁性粉末の比表面
積を小さくした以外は、実施例1と同様とした。この比
較例8によって作製した磁気記録媒体によるカセットテ
ープを試料22とする。
【0047】比較例9 実施例1、13、14に対して化合物Aに換えてブチル
ステアレート(BS)を添加した以外は実施例1と同様
とした。この比較例9によって作製した磁気記録媒体に
よるカセットテープを試料23とする。
【0048】以上のようにして作製した各試料1〜23
のスチル特性、電磁変換特性について下記の方法による
評価を行った。
【0049】スチル特性: 長時間スチルが測定できる
ように改造した8mmビデオデッキを用いて、45℃、8
0%RH(相対湿度)の環境下でRF再生出力が初期の
出力から3dB減衰するまでの時間を測定した。 電磁変換特性:ハイエイト(Hi8)モードでの記録再
生可能な8mmビデオデッキを用いて、25℃、60%R
Hの環境下でテープの10分間の部分に7MHz の信号を
入力し、7MHz での出力とそこから−1MHz のノイズと
の差を求めてS/Nとした。そして実施例1による試料
1で得られた値を0dBとして他の試料の値はこれとの
相対値で示した。
【0050】下記表5と表6とに、実施例1〜14と、
比較例1〜9とによる各試料について、それぞれ用いた
磁性粉の比表面積を表1に示した記号によって示し、化
合物A及びBを表3及び表4に示した記号によって示
し、更に結合剤の添加量とともに、各試料について上述
した方法に基くスチル時間〔分〕と、S/N〔dB〕の
測定結果を示した。
【0051】
【表1】
【0052】
【表2】
【0053】
【表3】
【0054】
【表4】
【0055】
【表5】
【0056】
【表6】
【0057】なお、表5及び表6において各添加量は、
磁性粉末を100重量部としたときの重量部を示す。
【0058】表5及び表6から明らかなように本発明に
基づいて、比表面積が45m2/g以上の磁性粉末を用
い、これを100重量部とした際に結合剤樹脂が15〜
25重量部となり、かつ、複数のカルボキシル基を有す
る化合物Bを1〜5重量部添加され、かつ化合物A
((化2)の一般式に示すようなアルコール部分のβ位
の炭素上に脂肪族炭化水素基R1 ,R2 ,R3 が存在す
る高級脂肪酸のエステル化物)を1〜5重量部添加され
ている磁性塗料を非磁性支持体1上に塗布して得られた
磁気記録媒体は、電磁変換特性を保ち、かつ良好なスチ
ル特性が得られる。
【0059】また、試料1、4、5から、磁性塗料中に
含まれる磁性粉末を100重量部とした際の結合剤樹脂
の添加量は15〜25重量部が適している。これに対し
て試料17は、その添加量が15重量部よりも少なく、
十分な機械強度が得られず耐久性が劣り、また試料18
は、その添加量が25重量部より多く、十分な空孔体積
が得られず、媒体表面へ化合物Aが十分に存在しないた
め、耐久性が劣る結果となった。
【0060】化合物Aの添加量は、試料1〜3から、1
〜5重量部が適しており、それよりも少ない試料15
は、十分な耐久性が得られず、それよりも多い試料16
は、塗膜の可塑性によって耐久性が悪化する。また、従
来のブチルステアレートのような高級脂肪酸エステルを
用いた試料23の場合では、十分な耐久性が得られな
い。
【0061】複数のカルボキシル基を有する化合物Bに
ついては、試料1、6、7から、1〜5重量部が適して
おり、また、試料8、9では同様の構造を有する他の化
合物においても良好な結果が得られた。しかし、試料2
1は、10重量部よりも多い添加量で、電磁変換特性が
悪化し耐久性も悪くなる。また、試料19、試料20
は、この化合物が存在しないか少なく、電磁変換特性が
悪化し、十分な耐久性も得られない。
【0062】試料1、10、11、12のように、良好
な電磁変換特性を得るために比表面積が45m2/g以上
の磁性粉を用いることが重要である。しかし、試料22
のように比表面積が45m2/g未満の磁性粉を用いた場
合、良好な耐久性が得られるが複数のアルボキシル基を
有する化合物Bの有無に関わらず、電磁変換特性が悪化
した。
【0063】
【発明の効果】上述したように、本発明による磁気記録
媒体は、比表面積が45m2/g以上の微細な磁性粉末を
用いた場合でも、良好な電磁変換特性を保ちつつ、か
つ、良好な耐久性を兼ね備えた磁性層を有する磁気記録
媒体を提供することができる。
【0064】特に、結合剤樹脂の添加量が15〜25重
量部であり、複数のシルボキシル基を有する化合物が1
〜5重量部添加され、かつ、アルコール部分のβ位の炭
素上に脂肪族炭水素基R1 ,R2 ,R3 が存在する高級
脂肪酸のエステル化物が1〜5重量部添加されている磁
性塗料を非磁性基体上に塗布する事によって確実に良好
な電磁変換特性を保ちつつ、かつ、良好な耐久性を兼ね
備えた磁性層を有する磁気記録媒体を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気記録媒体の一実施例の概略断
面図である。
【符号の説明】
1 非磁性支持体 2 磁性層 3 バックコート層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(化1)の一般式に示すアルコール
    部分のβ位の炭素上に脂肪族炭化水素基R1 ,R2 ,R
    3 が存在する高級脂肪酸のエステル化物が添加された磁
    性塗料が塗布されてなる磁性層を有することを特徴とす
    る磁気記録媒体。 【化1】 但し、R1 ,R2 ,R3 はそれぞれ炭素数1〜5の脂肪
    族炭化水素基であり、R 4 は炭素数14〜22の脂肪族
    炭化水素基である。
  2. 【請求項2】 上記高級脂肪酸のエステル化物が、上記
    磁性塗料中に含まれる磁性粉末100重量部に対して1
    〜5重量部添加されたことを特徴とする請求項1に記載
    の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 上記磁性塗料中の磁性粉末の比表面積が
    45m2/g以上となり、これが磁性塗料中に100重量
    部含まれる際に結合剤樹脂が15〜25重量部となるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 上記磁性塗料中の磁性粉末の比表面積が
    45m2/g以上となり、これが磁性塗料中に100重量
    部含まれる際に結合剤樹脂が15〜25重量部となるこ
    とを特徴とする請求項2に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 上記磁性塗料へ、磁性粉末100重量部
    に対して複数のカルボキシル基を有する化合物を1〜5
    重量部添加した請求項1に記載の磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 上記磁性塗料へ、磁性粉末100重量部
    に対して複数のカルボキシル基を有する化合物を1〜5
    重量部添加した請求項2に記載の磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 上記磁性塗料へ、磁性粉末100重量部
    に対して複数のカルボキシル基を有する化合物を1〜5
    重量部添加した請求項3に記載の磁気記録媒体。
  8. 【請求項8】 上記磁性塗料へ、磁性粉末100重量部
    に対して複数のカルボキシル基を有する化合物を1〜5
    重量部添加した請求項4に記載の磁気記録媒体。
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