JPH08239338A - メチル−1,1−ジクロロメチルエーテルまたはエチル−1,1−ジクロロメチルエーテルの合成方法 - Google Patents
メチル−1,1−ジクロロメチルエーテルまたはエチル−1,1−ジクロロメチルエーテルの合成方法Info
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- C07C41/18—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds
- C07C41/22—Preparation of ethers by reactions not forming ether-oxygen bonds by introduction of halogens; by substitution of halogen atoms by other halogen atoms
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Abstract
ィド、三置換ホスフィンジクロライド、ホルムアミド、
ホルムアミドと塩素化剤との反応生成物およびこれらの
混合物から選択される触媒の存在下で、反応式9により
ギ酸メチルまたはギ酸エチルをホスゲン、ジホスゲン、
トリホスゲン、塩化オキザリルまたはこれらの混合物と
40℃〜100 ℃で反応させるメチル-1, 1-ジクロロメチル
エーテルまたはエチル-1, 1-ジクロロメチルエーテルの
合成方法。 (Rはメチルまたはエチル基を、nは0または1を表
す) 【効果】 芳香族化合物のホルミル化で有用な、高純度
の1,1-ジクロロメチルエーテルが得られる。
Description
ロメチルエーテル(CH3-O-CHCl2) またはエチル1,1-ジク
ロロメチルエーテル(C2H5-OCHCl2) の合成方法に関する
ものである。
素化反応を用いたメチル1,1-ジクロロメチルエーテルの
合成方法は J. Org. Chem. 1958, 23, 第745-746 頁に
記載されている。この反応式は〔化4〕で表される:
ち、出発材料のメチルクロロメチルエーテルは発癌性化
合物であり、反応収率が非常に低く、ビス(クロロメチ
ル)エーテルが同時にできる。このビス(クロロメチ
ル)エーテルも非常に高い発癌性を有し、市販品にこの
物質が含まれることは禁止されている。この方法でエチ
ル1,1-ジクロロメチルエーテルを合成することはさらに
困難である。すなわちエチルラジカルに塩素化が起こ
り、多数の副生成物が生じる。従ってこの方法は実際に
は使えない。別の方法は Org. Synth. Coll. Vol. V,第
365-367頁および CA abstract 55:18557fに記載されて
いる。この方法では〔化5〕の反応式に従ってギ酸塩を
五塩化リンで塩素化する:
用するのは難しい。すなわち、五塩化リンは非常に吸湿
性が高く、取扱いが危険な固体である。また、大量のリ
ン含有廃液が生じ、その処理が必要になる。しかも、1,
1-ジクロロメチルエーテルは多量の PCl5 および/また
は POCl3が存在すると急速に分解するため、反応混合物
からの分離が難しく、リン化合物の含有は避けられない
ため、満足できる純度のものが得られない。
方法の上記欠点のない1,1-ジクロロメチルエーテルの合
成方法を提供することになる。
ドおよびスルフィド:
およびR3 は置換基を有していてもよい芳香族ラジカル
を表し、互いに同一でも異なっていてもよい) b) 一般式〔化7〕で表される三置換ホスフィンジクロ
ライド:
味する) c) 一般式〔化8〕で表されるホルムアミド:
ルまたはシクロヘキシルラジカルを表し、互いに同一で
も異なっていてもよい)
の反応生成物、および e) a) 〜d)の任意の混合物 からなる群の中から選択される触媒の存在下で、ギ酸メ
チルまたはギ酸エチルをホスゲン、ジホスゲン、トリホ
スゲン、塩化オキザリルまたはこれらの混合物と40℃〜
100 ℃の温度で反応させることを特徴とするメチル-1,
1-ジクロロメチルエーテルまたはエチル-1, 1-ジクロロ
メチルエーテルの合成方法を提供する。
たは1を表す)
クロロメチルのメチルまたはエチルエーテルを工業的に
高収率かつ高純度で合成することができる。出発材料は
安価で、使用にも問題はなく、廃液処理も簡単である。
従って、本発明方法は経済的であり、毒性の危険性は生
産設備のみに限定される。
媒の存在が不可欠である。触媒なしでは他の反応条件を
変えても反応は全く見られない。
のはXが酸素原子のものである。R1 、R2 およびR3
の置換基はハロゲン原子、好ましくは塩素、臭素または
フッ素、C1 〜C4 のアルキル基、C1 〜C4 のアルコ
キシ基およびニトロ基よりなる群の中から選択される。
R1 、R2 およびR3 は同一であるのが好ましく、フェ
ニル基(置換基を有していてもよい)であるのが好まし
い。本発明で用いられる〔化6〕で表される触媒の例と
してと特にトリフェニルホスフィンオキシド、トリフェ
ニルホスフィンスルフィドおよびトリ-p- トリルホスフ
ィンオキシドを挙げることができる。好ましい触媒はト
リフェニルホスフィンオキシドである。〔化6〕または
〔化7〕で表される触媒はR1 、R2 およびR3 の1つ
を介してポリマーに固定されていてもよい。例えば〔化
10〕で表される鎖状構造を有するポリマーを挙げるこ
とができる:
のはR4 またはR5 がブチル、イソブチルまたはシクロ
ヘキシル基のものである。特にジブチル−またはジイソ
ブチルホルムアミドおよびジシクロヘキシルホルムアミ
ドが挙げられる。〔化8〕で表されるホルムアミドと塩
素化剤との反応生成物d)は周知の方法でホルムアミドを
塩素化剤、例えば塩化チオニル、塩化オキサリル、ホス
ゲンおよびホスホラスオキシクロリドなどと反応させて
得られる。反応させるホルムアミド〔化8〕はR4 およ
びR5 が上記の基を表すものが好ましい。上記触媒の混
合物を用いることもできる。
50モル%、好ましくは10〜40モル%の量使用する。反応
温度は40℃〜100 ℃である。メチル-1,1- ジクロロメチ
ルエーテルを調製する場合には60℃〜90℃にするのが好
ましい。反応は液体媒体中で行う。そのためには操作を
ギ酸エステルが液体になる十分に高い圧力下で行うか、
沸点が高く、反応混合物を所望温度にすることができる
反応物に対して不活性な有機溶媒を用いる。適当な溶媒
としてはクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、トリクロ
ロベンゼンおよびキシレンを挙げることができる。好ま
しい溶媒はo-ジクロロベンゼンである。ギ酸エステルと
反応させる化合物は少なくとも化学量論で添加し、好ま
しくはギ酸エステルに対して過剰量添加する。好ましい
反応物はホスゲンである。
うことができる。例えば、反応物がホスゲンの場合に適
した操作方法としては、溶媒、触媒およびギ酸塩を反応
器に導入し、反応混合物を選択した温度まで加熱し、そ
の後、気体のホスゲンを反応混合物中に徐々に添加す
る。2〜3時間の反応で1,1-ジクロロメチルエーテルが
蒸留によって非常に高純度かつ高収率で単離できる。
に渡る。最も重要な用途の一つはフリーデルクラフト触
媒の存在下での芳香族またはヘテロ芳香族化合物のホル
ミル化による対応するアルデヒドの合成で、この合成は
副生成物に邪魔されることなく極めて高い収率で得られ
る。
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
室温(約20℃)で 186gのo-ジクロロベンゼンと、 22.
23g(0.08 モル) のトリフェニルホスフィンオキシド
(TPPO)と、 24.37g(0.41 モル) のギ酸メチルと
を導入し、反応混合物を68〜70℃に加熱する。次いで、
温度を70〜80℃に維持して53.4g (0.54モル) の気体ホ
スゲンを7時間かけて徐々に添加する。反応は標準物
(C8 アルカン)を用いてガスクロマトグラフィー(G
C)で追跡する。反応終了時点でGCによって測定した
ギ酸メチルからメチル1,1-ジクロロメチルエーテル(M
DCME)への変換率は95%であり、同じくGCによっ
て測定した未変換ギ酸メチルの量は5%であった。MD
CMEを減圧下に蒸留して精製する。33.8g(収率72
%)のMDCMEが得られ、その純度は100 %(GC分
析により測定)である。
と操作条件とを変えて行った。操作条件および得られた
結果は〔表1〕に示した。
中に3.61gのギ酸メチルと、樹脂に固定したトリフェニ
ルホスフィンオキシド(ポリスチレンビーズに担持され
た 5.4gのトリフェニルホスフィン (3mmol P/g) を塩
素化して得られるもの)とを導入し、反応混合物を68℃
に加熱する。次いで、温度を68〜80℃に維持して 7.5g
のホスゲンを2時間かけて徐々に添加し、この温度で9
時間加熱を続ける。ギ酸メチルからメチル1,1-ジクロロ
メチルエーテルへの変換率は27%である(GCにより測
定)。
エチルと、 160gのo-ジクロロベンゼンと、 24.35g
(0.087 モル)のトリフェニルホスフィンオキシドとを
導入し、反応混合物を約71℃に加熱した後、約75℃の温
度で 50 g(0.050モル) のホスゲンを 7.5時間かけて導
入し、この温度で約3時間加熱する。混合物を約25℃に
冷却し、30gのクロロホルムを添加する。温度を−2℃
に下げて触媒とクロロホルムとから成る錯体を濾過で除
去する。濾液をGCで分析した結果、ギ酸エチルのエチ
ル1,1-ジクロロメチルエーテルへの変換率は88%であ
り、未反応ギ酸エチルの量は6%であった。濾液を減圧
蒸留(沸点=35〜38℃/65〜70mmHg、56℃〜65℃/350m
mHg )するとエチル1,1-ジクロロメチルエーテルが収率
58%で得られる。
Claims (12)
- 【請求項1】 下記a)〜e): a) 一般式〔化1〕で表される三置換ホスフィンオキシ
ドおよびスルフィド: 【化1】 (ここで、Xは酸素または硫黄原子を表し、R1 、R2
およびR3 は置換基を有していてもよい芳香族基を表
し、互いに同一でも異なっていてもよい) b) 一般式〔化2〕で表される三置換ホスフィンジクロ
ライド: 【化2】 (ここで、R1 、R2 およびR3 は上記定義のものを意
味する) c) 一般式〔化3〕で表されるホルムアミド: 【化3】 (ここで、R4 およびR5 はC4 〜C10の脂肪族基また
はシクロヘキシル基を表し、互いに同一でも異なってい
てもよい) d) 〔化3〕のホルムアミドと塩素化剤との反応生成
物、および e) a) 〜d)の任意の混合物 からなる群の中から選択される触媒の存在下で、ギ酸メ
チルまたはギ酸エチルをホスゲン、ジホスゲン、トリホ
スゲン、塩化オキザリルまたはこれらの混合物と40℃〜
100 ℃の温度で反応させることを特徴とするメチル-1,
1-ジクロロメチルエーテルまたはエチル-1, 1-ジクロロ
メチルエーテルの合成方法。 - 【請求項2】 ホスゲンをギ酸塩と反応させる請求項1
に記載の方法。 - 【請求項3】 反応媒体が液体である請求項1または2
に記載の方法。 - 【請求項4】 クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ト
リクロロベンゼンおよびキシレンからなる群の中から選
択される、反応物に対して不活性な有機溶媒を用いる請
求項3に記載の方法。 - 【請求項5】 溶媒がo-ジクロロベンゼンである請求項
4に記載の方法。 - 【請求項6】 〔化1〕のXが酸素である請求項1〜5
のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 R1 、R2 およびR3 が、ハロゲン原
子、C1 〜C4 アルキル基、C1 〜C4 アルコキシ基お
よびニトロ基からなる群の中から選択される請求項1〜
6のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項8】 〔化1〕または〔化2〕で表される触媒
がポリマーに固定されている請求項1〜7のいずれか一
項に記載の方法。 - 【請求項9】 触媒がトリフェニルホスフィンオキシド
である請求項1〜8のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項10】 R4 とR5 がブチル基またはイソブチ
ル基であり、互いに同一でも異なっていてもよい請求項
1〜9のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項11】 触媒の量がギ酸エステルに対して5〜
50モル%である請求項1〜10のいずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項12】 ギ酸エステルと反応させる化合物をギ
酸エステルに対して化学量論量または過剰量添加する請
求項1〜10のいずれか一項に記載の方法。
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