JPH08243520A - 設備の洗浄方法及びそれを実施する設備 - Google Patents
設備の洗浄方法及びそれを実施する設備Info
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- JPH08243520A JPH08243520A JP7048096A JP4809695A JPH08243520A JP H08243520 A JPH08243520 A JP H08243520A JP 7048096 A JP7048096 A JP 7048096A JP 4809695 A JP4809695 A JP 4809695A JP H08243520 A JPH08243520 A JP H08243520A
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Abstract
(57)【要約】
【構成】調整・加温した洗浄液をノズル14より噴射し
て、製造タンク13及び配管系を洗浄する。その後、リ
ンス液を流通させて製造タンク内の洗浄液を取り除く。
このリンス工程で、リンス液を一時的に滞留させて、リ
ンス液の流通・滞留時に、リンス液中のイオン性及び非
イオン性の溶解成分を測定し、洗浄異常発生の有無を簡
易かつ精度よく判定し、より厳密な洗浄を実施する。 【効果】従来法では検出することができない汚れ物質の
残存や洗浄液の残存を検知することができ、確実に正常
な洗浄を実施することができ、洗浄不良が原因で生じる
製造物の汚染や品質低下を未然に防ぎ、製造物の安全性
及び品質を高度に保証することができる。
て、製造タンク13及び配管系を洗浄する。その後、リ
ンス液を流通させて製造タンク内の洗浄液を取り除く。
このリンス工程で、リンス液を一時的に滞留させて、リ
ンス液の流通・滞留時に、リンス液中のイオン性及び非
イオン性の溶解成分を測定し、洗浄異常発生の有無を簡
易かつ精度よく判定し、より厳密な洗浄を実施する。 【効果】従来法では検出することができない汚れ物質の
残存や洗浄液の残存を検知することができ、確実に正常
な洗浄を実施することができ、洗浄不良が原因で生じる
製造物の汚染や品質低下を未然に防ぎ、製造物の安全性
及び品質を高度に保証することができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬品を製造するため
の設備、及び化粧品,食品を製造するための設備におい
て、これらの製造設備の洗浄方法及び洗浄装置に関す
る。
の設備、及び化粧品,食品を製造するための設備におい
て、これらの製造設備の洗浄方法及び洗浄装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】医薬品や化粧品及び食品の製造では、そ
の製品の品質や安全性を保証することが要求される。こ
のため、医薬品や化粧品の製造では、製品純度の維持の
ため、不純物の混入が生じないように、製造設備の細部
まで厳密に洗浄することが要求される。また、同様に、
食品の製造でも、原材料品質の劣化や腐敗を防止し、良
好な衛生状態を保持するために、その製造設備を確実に
洗浄することが求められる。
の製品の品質や安全性を保証することが要求される。こ
のため、医薬品や化粧品の製造では、製品純度の維持の
ため、不純物の混入が生じないように、製造設備の細部
まで厳密に洗浄することが要求される。また、同様に、
食品の製造でも、原材料品質の劣化や腐敗を防止し、良
好な衛生状態を保持するために、その製造設備を確実に
洗浄することが求められる。
【0003】このような医薬品等の製造設備の洗浄は、
近年の製造設備の大型化,運転制御の自動化にともな
い、製造設備を分解,解体して、人力により洗浄する方
法から、このような設備を解体せずに、設備内部に洗浄
液を注入して洗浄する方法が使われるようになってき
た。この方法は、定置洗浄法と呼ばれる方法で、具体的
には、洗浄対象物である医薬品,化粧品、または、食品
製造設備を構成するタンク,配管等の表面の汚れに、温
水,酸性溶液,アルカリ性溶液,洗浄用界面活性剤溶
液、及びそれらの混合溶液である洗浄液を注入して接触
させることにより、汚れ成分を取り除く方法である。
近年の製造設備の大型化,運転制御の自動化にともな
い、製造設備を分解,解体して、人力により洗浄する方
法から、このような設備を解体せずに、設備内部に洗浄
液を注入して洗浄する方法が使われるようになってき
た。この方法は、定置洗浄法と呼ばれる方法で、具体的
には、洗浄対象物である医薬品,化粧品、または、食品
製造設備を構成するタンク,配管等の表面の汚れに、温
水,酸性溶液,アルカリ性溶液,洗浄用界面活性剤溶
液、及びそれらの混合溶液である洗浄液を注入して接触
させることにより、汚れ成分を取り除く方法である。
【0004】定置洗浄法については、ファームテックジ
ャパン1992年第8巻第8号31〜38頁(Pharm.Te
ch.Japan,8(8)p.31〜38,1992)にその
概要が記載されている。
ャパン1992年第8巻第8号31〜38頁(Pharm.Te
ch.Japan,8(8)p.31〜38,1992)にその
概要が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】定置洗浄法では、洗剤
等を含む洗浄液で洗浄した後、リンス液を通水して、洗
浄液を完全に取り除いた時点で洗浄終了となる。通常、
リンス液には、精製水や、滅菌水等の製造物のグレード
に応じた水が用いられる。洗浄終了の判定、すなわち、
洗浄液を完全に取り除いたか否かの判定は次のように行
う。すなわち、定置洗浄を行う製造設備では、設備の外
へ排出するすべての排出液は、最終的には共通の排出用
配管に集まるように構成されている。そこで、その排出
用配管の出口に電気伝導度計等のイオン成分を測定する
センサを設置し、リンス液が排出用配管を流れている状
態でリンス液のイオン性の溶解成分の濃度を測定する。
電気伝導度を例に説明すると、リンス工程初期には、イ
オン性の成分を含有している洗浄液の濃度が高いので電
気伝導度は高く、リンスが進むにつれて低くなってい
き、最終的に一定値を示す。一定値を示した時点で、リ
ンス終了、すなわち、洗浄終了と判定する。
等を含む洗浄液で洗浄した後、リンス液を通水して、洗
浄液を完全に取り除いた時点で洗浄終了となる。通常、
リンス液には、精製水や、滅菌水等の製造物のグレード
に応じた水が用いられる。洗浄終了の判定、すなわち、
洗浄液を完全に取り除いたか否かの判定は次のように行
う。すなわち、定置洗浄を行う製造設備では、設備の外
へ排出するすべての排出液は、最終的には共通の排出用
配管に集まるように構成されている。そこで、その排出
用配管の出口に電気伝導度計等のイオン成分を測定する
センサを設置し、リンス液が排出用配管を流れている状
態でリンス液のイオン性の溶解成分の濃度を測定する。
電気伝導度を例に説明すると、リンス工程初期には、イ
オン性の成分を含有している洗浄液の濃度が高いので電
気伝導度は高く、リンスが進むにつれて低くなってい
き、最終的に一定値を示す。一定値を示した時点で、リ
ンス終了、すなわち、洗浄終了と判定する。
【0006】しかし、このような従来の洗浄終了の判定
では、次のような問題があった。まず、配管やタンクの
内部表面材料に、腐食等により微少なクラックが発生し
たり、その他の原因によりリンス速度の遅い場所が発生
することがある。通常、リンス液の流速は1.5m/s
以上と非常に早く、また、洗浄時間も数分〜十数分と短
い。よって、従来法のようにリンス工程中に流通状態で
のみ、リンス液中の溶解成分を測定する方法では、非常
にゆっくりとリンス液中に溶出してくる、洗浄液由来イ
オン性の溶解成分を検出するのは困難である。よって、
このような場合、リンス不良を見落としてしまう可能性
がある。
では、次のような問題があった。まず、配管やタンクの
内部表面材料に、腐食等により微少なクラックが発生し
たり、その他の原因によりリンス速度の遅い場所が発生
することがある。通常、リンス液の流速は1.5m/s
以上と非常に早く、また、洗浄時間も数分〜十数分と短
い。よって、従来法のようにリンス工程中に流通状態で
のみ、リンス液中の溶解成分を測定する方法では、非常
にゆっくりとリンス液中に溶出してくる、洗浄液由来イ
オン性の溶解成分を検出するのは困難である。よって、
このような場合、リンス不良を見落としてしまう可能性
がある。
【0007】洗浄液での洗浄工程でも同様の問題があ
る。初期の設定よりも洗浄されにくい汚れが生じてしま
ったり、設備内部表面の破損や腐食により洗浄速度の遅
い部分が発生した場合、初期設定の洗浄条件(洗浄液流
速,温度,洗浄時間)で、洗浄液を流通させて洗浄した
だけでは、汚れが残存してしまうと考えられる。このよ
うに洗浄液での洗浄工程に不良が発生した場合、残存し
ている汚れ成分が、リンス工程でゆっくりと溶出してく
るといった事態が生じる。汚れ物質は糖や油脂といった
非イオン性の物質であること多い。よって、従来法のよ
うにイオン性の溶解成分のみを測定対象とする方法で
は、汚れ物質の残存が原因で起こる洗浄異常の発生を検
知することができない。
る。初期の設定よりも洗浄されにくい汚れが生じてしま
ったり、設備内部表面の破損や腐食により洗浄速度の遅
い部分が発生した場合、初期設定の洗浄条件(洗浄液流
速,温度,洗浄時間)で、洗浄液を流通させて洗浄した
だけでは、汚れが残存してしまうと考えられる。このよ
うに洗浄液での洗浄工程に不良が発生した場合、残存し
ている汚れ成分が、リンス工程でゆっくりと溶出してく
るといった事態が生じる。汚れ物質は糖や油脂といった
非イオン性の物質であること多い。よって、従来法のよ
うにイオン性の溶解成分のみを測定対象とする方法で
は、汚れ物質の残存が原因で起こる洗浄異常の発生を検
知することができない。
【0008】本発明の目的は、医薬品,化粧品及び食品
製造設備内部の洗浄で、洗浄不良の原因となる、洗浄工
程での異常発生及びまたはリンス工程での異常発生の有
無を、装置を分解することなく簡便に検知することので
きる洗浄方法及びこれを有する製造設備を提供すること
にある。
製造設備内部の洗浄で、洗浄不良の原因となる、洗浄工
程での異常発生及びまたはリンス工程での異常発生の有
無を、装置を分解することなく簡便に検知することので
きる洗浄方法及びこれを有する製造設備を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の洗浄方法では、
医薬品,化粧品,食品等の製造設備の内部を定置洗浄法
で洗浄する時に、洗浄工程中、任意に、洗浄対象物の内
部に一時的に液を滞留させることを特徴とする。
医薬品,化粧品,食品等の製造設備の内部を定置洗浄法
で洗浄する時に、洗浄工程中、任意に、洗浄対象物の内
部に一時的に液を滞留させることを特徴とする。
【0010】洗浄液での洗浄工程で、洗浄液を洗浄する
設備の内部に一時的に滞留させることは、洗浄液と汚れ
の接触時間を長くすることになるので、汚れの洗浄液へ
の溶出を促進する。この操作により、当初の設定よりも
洗浄速度の遅い汚れが発生した時に、汚れが残存しない
ので、より厳密な洗浄工程の実施が可能となる。
設備の内部に一時的に滞留させることは、洗浄液と汚れ
の接触時間を長くすることになるので、汚れの洗浄液へ
の溶出を促進する。この操作により、当初の設定よりも
洗浄速度の遅い汚れが発生した時に、汚れが残存しない
ので、より厳密な洗浄工程の実施が可能となる。
【0011】さらに、本発明は、洗浄液を洗い流すリン
ス工程で、一時的にリンス液を滞留させることにより、
より厳密に洗浄状態を判定することを一つの特徴とす
る。
ス工程で、一時的にリンス液を滞留させることにより、
より厳密に洗浄状態を判定することを一つの特徴とす
る。
【0012】例えば、リンス終了の判定のために、リン
ス液中のイオン性の溶解成分の測定手段として、リンス
液の電気伝導度を測定する場合、本発明になるリンス終
了判定の具体的な方法は次のように説明される。
ス液中のイオン性の溶解成分の測定手段として、リンス
液の電気伝導度を測定する場合、本発明になるリンス終
了判定の具体的な方法は次のように説明される。
【0013】従来法では、リンス工程で排出されてくる
リンス液の電気伝導度をモニタし、一定値を示すように
なった時点でリンス終了と判定する。本発明では、リン
ス工程で、電気伝導が一定値を示すようになった時点
で、さらに、一時的にリンス液の流通を停止してリンス
液を容器内部に滞留させ、その後、再びリンス液を流通
させて、電気伝導度の変化をモニタする。
リンス液の電気伝導度をモニタし、一定値を示すように
なった時点でリンス終了と判定する。本発明では、リン
ス工程で、電気伝導が一定値を示すようになった時点
で、さらに、一時的にリンス液の流通を停止してリンス
液を容器内部に滞留させ、その後、再びリンス液を流通
させて、電気伝導度の変化をモニタする。
【0014】この時、装置内部表面に発生した傷や腐食
部での洗浄液の残存や、配管・センサポート等のデッド
エンド部での洗浄液の残存といった不測の事態が生じて
いた場合、洗浄液は通常よりも非常にゆっくりとした速
度でリンスされる。よって、この場合の電気伝導度の応
答はかなり時間遅れが生じ、また、変化量もかなり小さ
くなる。ゆえに、従来のリンス液の滞留なしのワンスル
ーのリンス工程では、これらのリンス不良に由来する電
気伝導度の変化を検知することは困難である。本発明で
はリンス液を一時的に容器内部に滞留させることによ
り、残存している洗浄液成分を十分にリンス液中に溶出
させることができる。これにより、上述した電気伝導度
計の応答の時間遅れを解消でき、また、同時に、電気伝
導度の変化量も大きくなるので、従来の方法では検知で
きなかったリンス不良を検知することが可能となる。さ
らに望ましくは、リンス液を一時的に滞留させる操作
は、1回でなく数回実施するのがよい。また、リンス液
を一時的に滞留させる操作は、リンス工程中任意の時間
に、任意の回数で実施してもよい。このように、本実施
例では、リンス工程中、任意にリンス液を容器内部に一
時的に滞留させることにより、従来の滞留なしのワンス
ルーのリンス工程では検知できなかったリンス不良を検
知することができる。
部での洗浄液の残存や、配管・センサポート等のデッド
エンド部での洗浄液の残存といった不測の事態が生じて
いた場合、洗浄液は通常よりも非常にゆっくりとした速
度でリンスされる。よって、この場合の電気伝導度の応
答はかなり時間遅れが生じ、また、変化量もかなり小さ
くなる。ゆえに、従来のリンス液の滞留なしのワンスル
ーのリンス工程では、これらのリンス不良に由来する電
気伝導度の変化を検知することは困難である。本発明で
はリンス液を一時的に容器内部に滞留させることによ
り、残存している洗浄液成分を十分にリンス液中に溶出
させることができる。これにより、上述した電気伝導度
計の応答の時間遅れを解消でき、また、同時に、電気伝
導度の変化量も大きくなるので、従来の方法では検知で
きなかったリンス不良を検知することが可能となる。さ
らに望ましくは、リンス液を一時的に滞留させる操作
は、1回でなく数回実施するのがよい。また、リンス液
を一時的に滞留させる操作は、リンス工程中任意の時間
に、任意の回数で実施してもよい。このように、本実施
例では、リンス工程中、任意にリンス液を容器内部に一
時的に滞留させることにより、従来の滞留なしのワンス
ルーのリンス工程では検知できなかったリンス不良を検
知することができる。
【0015】本発明の洗浄方法では、リンス工程中、リ
ンス液中のイオン性の溶解成分を測定すると同時に、非
イオン性の溶解成分を測定するのがより望ましい。リン
ス液中に含まれる非イオン性の溶解成分は、汚れ物質、
すなわち、洗浄対象物である製造プラントで製造された
もの、原材料,副産物等に由来する。よって、リンス液
中のイオン性の溶解成分が測定されなくなるリンス工程
の終点時で、非イオン性の溶解成分がリンス液中に含ま
れてきた場合は、洗浄液での洗浄工程で異常が発生し、
汚れ物質が残存していたことを示す。このような汚れの
残存は、製品の品質に悪影響を及ぼすが、従来の洗浄方
法では、これを検知することはできない。そこで、本発
明の洗浄方法では、以下に述べる方法により、リンス液
中のイオン性の溶解成分を測定すると同時に、非イオン
性の溶解成分を測定して、洗浄異常の有無を検知する。
ンス液中のイオン性の溶解成分を測定すると同時に、非
イオン性の溶解成分を測定するのがより望ましい。リン
ス液中に含まれる非イオン性の溶解成分は、汚れ物質、
すなわち、洗浄対象物である製造プラントで製造された
もの、原材料,副産物等に由来する。よって、リンス液
中のイオン性の溶解成分が測定されなくなるリンス工程
の終点時で、非イオン性の溶解成分がリンス液中に含ま
れてきた場合は、洗浄液での洗浄工程で異常が発生し、
汚れ物質が残存していたことを示す。このような汚れの
残存は、製品の品質に悪影響を及ぼすが、従来の洗浄方
法では、これを検知することはできない。そこで、本発
明の洗浄方法では、以下に述べる方法により、リンス液
中のイオン性の溶解成分を測定すると同時に、非イオン
性の溶解成分を測定して、洗浄異常の有無を検知する。
【0016】先に述べたイオン性の溶解成分の測定と同
様に、リンス工程中に一時的に容器内部にリンス液を滞
留させる。これにより、汚れ物質のリンス液への溶出を
促進する。リンス液の流通を再開すると同時に、排出液
配管の途中に設備したフローセルを用いて、リンス液の
一部を抜き出し、非イオン性の溶解成分を測定する。測
定方法は、各種成分の分析に用いられる比色法や蛍光標
識された抗体を用いた蛍光分析、及び紫外光,可視光,
近赤外光の透過・吸収による光学的分析等、残留が予想
される成分に適した公知の分析方法を用いる。より望ま
しくは、以上述べてきた非イオン性の溶解成分の測定手
段を組み合わせて用いるのがよい。
様に、リンス工程中に一時的に容器内部にリンス液を滞
留させる。これにより、汚れ物質のリンス液への溶出を
促進する。リンス液の流通を再開すると同時に、排出液
配管の途中に設備したフローセルを用いて、リンス液の
一部を抜き出し、非イオン性の溶解成分を測定する。測
定方法は、各種成分の分析に用いられる比色法や蛍光標
識された抗体を用いた蛍光分析、及び紫外光,可視光,
近赤外光の透過・吸収による光学的分析等、残留が予想
される成分に適した公知の分析方法を用いる。より望ま
しくは、以上述べてきた非イオン性の溶解成分の測定手
段を組み合わせて用いるのがよい。
【0017】
【作用】本発明の洗浄方法では、洗浄液での洗浄工程中
に、一時的に容器内部に洗浄液を滞留させる工程を設け
ることにより、汚れ物質と洗浄液との接触時間を充分に
保持させる。よって、汚れ物質の洗浄液への溶出を促進
し、より厳密な洗浄を実施できる。本発明によれば、洗
浄液の流速を大きくしたり、洗浄液温度を上昇させたり
といった、洗浄コスト増になる条件変更を行うことな
く、より厳密な洗浄を実施することができる。
に、一時的に容器内部に洗浄液を滞留させる工程を設け
ることにより、汚れ物質と洗浄液との接触時間を充分に
保持させる。よって、汚れ物質の洗浄液への溶出を促進
し、より厳密な洗浄を実施できる。本発明によれば、洗
浄液の流速を大きくしたり、洗浄液温度を上昇させたり
といった、洗浄コスト増になる条件変更を行うことな
く、より厳密な洗浄を実施することができる。
【0018】本発明の洗浄方法は、洗浄液での洗浄工程
の後のリンス工程の際に、一時的にリンス液を容器内部
に滞留させてから、再度洗浄状態を判定する。これによ
り、洗浄液や汚れ物質の残存といった不測の事態が生じ
ているか否かを判定できる。つまり、一時的にリンス液
を滞留させて時間をおくことで、微量の残存物のゆっく
りとした溶出に対応することができ、リンス液中に溶解
した残存物の濃度を上昇させることができるので、従来
法では検出できなかった残存物を検知できる。よって、
より厳密に洗浄異常の有無を判定することが可能にな
る。
の後のリンス工程の際に、一時的にリンス液を容器内部
に滞留させてから、再度洗浄状態を判定する。これによ
り、洗浄液や汚れ物質の残存といった不測の事態が生じ
ているか否かを判定できる。つまり、一時的にリンス液
を滞留させて時間をおくことで、微量の残存物のゆっく
りとした溶出に対応することができ、リンス液中に溶解
した残存物の濃度を上昇させることができるので、従来
法では検出できなかった残存物を検知できる。よって、
より厳密に洗浄異常の有無を判定することが可能にな
る。
【0019】また、本発明では、排出用配管にフローセ
ルを設置して、従来法では考慮されていない非イオン性
の溶解成分も測定するので、製造物や原料由来の汚れ物
質の残存の有無を検知することができる。
ルを設置して、従来法では考慮されていない非イオン性
の溶解成分も測定するので、製造物や原料由来の汚れ物
質の残存の有無を検知することができる。
【0020】本発明により、洗浄液の残存によるリンス
不良が検知された場合は、再度リンス操作を実施して、
完全に洗浄液を取り除く。汚れ物質の残存が検知された
場合には、洗浄液での洗浄操作,リンス操作を再度繰り
返す。これにより、より厳密な洗浄を実施することがで
きる。
不良が検知された場合は、再度リンス操作を実施して、
完全に洗浄液を取り除く。汚れ物質の残存が検知された
場合には、洗浄液での洗浄操作,リンス操作を再度繰り
返す。これにより、より厳密な洗浄を実施することがで
きる。
【0021】このように、本発明によれば確実に正常な
洗浄を実施することができるので、洗浄不良が原因で生
じる製造物の汚染や品質低下を未然に防ぐことができ、
製造物の安全性及び品質を高度に保証することができ
る。
洗浄を実施することができるので、洗浄不良が原因で生
じる製造物の汚染や品質低下を未然に防ぐことができ、
製造物の安全性及び品質を高度に保証することができ
る。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例により詳細に説明す
る。
る。
【0023】(実施例1)図1は本発明の洗浄異常発生
の有無を検知する手段を有した製造設備の一例を示す系
統図である。本装置は、製造物を生産するタンク13と
洗浄液貯槽15と酸溶液貯槽16,アルカリ溶液貯槽1
7,熱交換器20、これらを接続する配管,バルブ,ポ
ンプからなる。さらに、製造物生産タンク13内には、
洗浄液が噴射されるノズル14が設置されている。本実
施例による洗浄は次のように実施される。まず洗浄液貯
槽15に所定量の市水(水道水)を貯める。所定量の水
が貯まったら、ポンプ18cを稼働させ、配管を通し
て、水をタンク13へ移送する。同時に、ポンプ18a
または18bを稼働させて所定量の酸溶液またはアルカ
リ溶液を同配管内に注入,混合して、洗浄液を調製す
る。調製された洗浄液は、熱交換器20を通り、所定の
温度に加温され、ノズル14からタンク13内部に噴射
される。これによりタンク13内壁表面に付着していた
汚れが、剥離や溶出により除去される。タンク13内の
洗浄液は、ポンプ18dにより速やかにタンク13外に
排出され、洗浄液は洗浄液貯槽15に戻る。洗浄液を、
以上述べたルートで所定時間循環させて、タンク内壁面
の汚れを溶出させる。ついで、洗浄液とは別の経路でリ
ンス液をタンク13内部にノズル14から噴射して、三
方向バルブ19より速やかに排出しながら、汚れを含ん
だ洗浄液をリンスする。リンス工程中、リンス液排出用
の配管に設置した電気伝導度計10により、リンス液中
のイオン性の溶解成分の測定用として電気伝導度を測定
する。同時に、フローセル11を用いてリンス液を一部
抜き出し、非イオン性の溶解成分を測定する。電気伝導
度計10,フローセル11の測定結果は制御部12にお
くられ、制御部12は測定結果から洗浄異常発生の有無
を判定する。
の有無を検知する手段を有した製造設備の一例を示す系
統図である。本装置は、製造物を生産するタンク13と
洗浄液貯槽15と酸溶液貯槽16,アルカリ溶液貯槽1
7,熱交換器20、これらを接続する配管,バルブ,ポ
ンプからなる。さらに、製造物生産タンク13内には、
洗浄液が噴射されるノズル14が設置されている。本実
施例による洗浄は次のように実施される。まず洗浄液貯
槽15に所定量の市水(水道水)を貯める。所定量の水
が貯まったら、ポンプ18cを稼働させ、配管を通し
て、水をタンク13へ移送する。同時に、ポンプ18a
または18bを稼働させて所定量の酸溶液またはアルカ
リ溶液を同配管内に注入,混合して、洗浄液を調製す
る。調製された洗浄液は、熱交換器20を通り、所定の
温度に加温され、ノズル14からタンク13内部に噴射
される。これによりタンク13内壁表面に付着していた
汚れが、剥離や溶出により除去される。タンク13内の
洗浄液は、ポンプ18dにより速やかにタンク13外に
排出され、洗浄液は洗浄液貯槽15に戻る。洗浄液を、
以上述べたルートで所定時間循環させて、タンク内壁面
の汚れを溶出させる。ついで、洗浄液とは別の経路でリ
ンス液をタンク13内部にノズル14から噴射して、三
方向バルブ19より速やかに排出しながら、汚れを含ん
だ洗浄液をリンスする。リンス工程中、リンス液排出用
の配管に設置した電気伝導度計10により、リンス液中
のイオン性の溶解成分の測定用として電気伝導度を測定
する。同時に、フローセル11を用いてリンス液を一部
抜き出し、非イオン性の溶解成分を測定する。電気伝導
度計10,フローセル11の測定結果は制御部12にお
くられ、制御部12は測定結果から洗浄異常発生の有無
を判定する。
【0024】図2にリンス工程中のリンス液の電気伝導
度の測定結果の例を、図3に非イオン性の成分としてタ
ンパク質濃度を測定した結果の一例を示した。タンパク
質の測定は、フローセル11を用いて、リンス液の紫外
光280nmの吸光度を測定した。
度の測定結果の例を、図3に非イオン性の成分としてタ
ンパク質濃度を測定した結果の一例を示した。タンパク
質の測定は、フローセル11を用いて、リンス液の紫外
光280nmの吸光度を測定した。
【0025】本実施例では、三方向バルブ19を閉じリ
ンス液の排出を止めて、リンス工程中に、図2及び図3
のグラフに示した、時間t3〜t4間に1回だけリンス
液を滞留させ、その後、再び、三方向バルブ19を開
け、リンス液を順次排出する、通常のリンス操作を実施
した。
ンス液の排出を止めて、リンス工程中に、図2及び図3
のグラフに示した、時間t3〜t4間に1回だけリンス
液を滞留させ、その後、再び、三方向バルブ19を開
け、リンス液を順次排出する、通常のリンス操作を実施
した。
【0026】本実施例による洗浄異常発生の有無の判定
は、次のように行う。
は、次のように行う。
【0027】図2のグラフ(a)〜(c)はリンス工程
での電気伝導度の測定結果の例を示したものである。横
軸はリンス時間tであり、時間t3〜t4間はリンス液
の排出を止め、設備内部にリンス液を滞留させている。
(a)では、電気伝導度は、時間t1のリンス開始後速
やかに低下し、時間t3で殆どゼロとなった。その後、
リンス液を滞留させている間も、通常のリンスを再開し
た後も、電気伝導度は変化しなかった。これは、リンス
異常が発生していない理想的なリンス工程を示したもの
である。一方、(b)では、リンス工程初期の時間t1
〜t2間で、(a)と比較して電気伝導度の減少が遅
く、洗浄液とリンス液の置換がうまくいっていないこと
がわかる。これは、容器内部に汚れが残存していると
か、表面に傷や腐食が生じて、そこに洗浄液が浸透し、
その浸透した洗浄液がゆっくりとリンス液に溶出してい
ると推測される。時間t2〜t3間に観測された小さな
ピークも、前述のように浸透した洗浄液が部分的に溶出
しているものと考えられる。そこで、時間t3〜t4間
にリンス液を滞留させて、時間t4でリンス液の流通を
再開した。すると、電気伝導度は大きな増加ピークが観
察された後、速やかにゼロ近くの値まで減少した。これ
は、滞留により、汚れや容器表面の傷等に浸透した洗浄
液が、リンス液の滞留工程中に、十分にリンス液と接触
して、リンス液中に溶出した結果である。さらに(c)
では、電気伝導度は、時間t1〜t3間で、若干の乱れ
はあるが、ほぼ(a)と同様な変化をしており、一見、
リンスは良好に進んでいるように見える。しかし、リン
ス液を滞留させ、リンス液の流通を再開したところ、
(b)と同様に電気伝導度の増加ピークが観察され、そ
の後、速やかに減少した。これは、(b)の場合よりも
微量ではあるが、やはり残存汚れ,容器表面の傷等に洗
浄液が浸透していたためと考えられる。このように、本
実施例では、リンス工程に、新たに滞留工程を設けるこ
とで、(c)のように一見異常がないように見える場合
でも、リンス異常の発生を検知できるので、正常なリン
スを実施することができる。また、(b)のように一見
して明らかなリンス異常についても、洗浄液による再洗
浄を行うことなく、正常な洗浄を実施することができ
る。また、図示していないが、滞留工程後に電気伝導度
の増加ピークが観察された後、電気伝導度の減少が遅い
場合は、再度、滞留工程を設ける。図3のグラフは、図
2と同様のリンス工程で、フローセル11により、リン
ス液中の非イオン性の溶解成分として、汚れ物質由来の
タンパク質を測定した結果例を示している。タンパク質
は、電気伝導度がある程度減少して、その変化の傾きが
ゆるやかになる時間t2から測定を開始する。(e)は
測定開始の時間t2から洗浄終了の時間t5まで吸光度
はほとんどゼロである。これは、リンス工程前の洗浄液
での洗浄工程で全ての汚れが剥離または洗浄液中に溶出
しており、リンス工程初期に速やかに系外に排出された
ことを示している。(f)は(e)とは対照的に、一定レ
ベルの吸光度及び微少な吸光度の増加ピークが観察され
ている。これは、洗浄工程で十分に汚れが剥離・溶出さ
れずに残存しており、リンス工程で徐々に剥離・溶出し
てきていることを示す。(g)は、時間t2〜t4間
で、若干の吸光度が測定されており、(e)との区別が
難しい。しかし、(f)(g)ともに、時間t3〜t4
間でリンス液を滞留させ、その後リンス液の流通を再開
したところ、吸光度の増加ピークが観察され、その後速
やかに吸光度は低下して測定されなくなった。(g)で
は、残存していた微量の汚れ物質が滞留工程を経たこと
により、リンス液中に溶出してリンス液中のタンパク質
濃度が上昇し、結果として、吸光度の増加ピークとして
観察されたと考えられる。
での電気伝導度の測定結果の例を示したものである。横
軸はリンス時間tであり、時間t3〜t4間はリンス液
の排出を止め、設備内部にリンス液を滞留させている。
(a)では、電気伝導度は、時間t1のリンス開始後速
やかに低下し、時間t3で殆どゼロとなった。その後、
リンス液を滞留させている間も、通常のリンスを再開し
た後も、電気伝導度は変化しなかった。これは、リンス
異常が発生していない理想的なリンス工程を示したもの
である。一方、(b)では、リンス工程初期の時間t1
〜t2間で、(a)と比較して電気伝導度の減少が遅
く、洗浄液とリンス液の置換がうまくいっていないこと
がわかる。これは、容器内部に汚れが残存していると
か、表面に傷や腐食が生じて、そこに洗浄液が浸透し、
その浸透した洗浄液がゆっくりとリンス液に溶出してい
ると推測される。時間t2〜t3間に観測された小さな
ピークも、前述のように浸透した洗浄液が部分的に溶出
しているものと考えられる。そこで、時間t3〜t4間
にリンス液を滞留させて、時間t4でリンス液の流通を
再開した。すると、電気伝導度は大きな増加ピークが観
察された後、速やかにゼロ近くの値まで減少した。これ
は、滞留により、汚れや容器表面の傷等に浸透した洗浄
液が、リンス液の滞留工程中に、十分にリンス液と接触
して、リンス液中に溶出した結果である。さらに(c)
では、電気伝導度は、時間t1〜t3間で、若干の乱れ
はあるが、ほぼ(a)と同様な変化をしており、一見、
リンスは良好に進んでいるように見える。しかし、リン
ス液を滞留させ、リンス液の流通を再開したところ、
(b)と同様に電気伝導度の増加ピークが観察され、そ
の後、速やかに減少した。これは、(b)の場合よりも
微量ではあるが、やはり残存汚れ,容器表面の傷等に洗
浄液が浸透していたためと考えられる。このように、本
実施例では、リンス工程に、新たに滞留工程を設けるこ
とで、(c)のように一見異常がないように見える場合
でも、リンス異常の発生を検知できるので、正常なリン
スを実施することができる。また、(b)のように一見
して明らかなリンス異常についても、洗浄液による再洗
浄を行うことなく、正常な洗浄を実施することができ
る。また、図示していないが、滞留工程後に電気伝導度
の増加ピークが観察された後、電気伝導度の減少が遅い
場合は、再度、滞留工程を設ける。図3のグラフは、図
2と同様のリンス工程で、フローセル11により、リン
ス液中の非イオン性の溶解成分として、汚れ物質由来の
タンパク質を測定した結果例を示している。タンパク質
は、電気伝導度がある程度減少して、その変化の傾きが
ゆるやかになる時間t2から測定を開始する。(e)は
測定開始の時間t2から洗浄終了の時間t5まで吸光度
はほとんどゼロである。これは、リンス工程前の洗浄液
での洗浄工程で全ての汚れが剥離または洗浄液中に溶出
しており、リンス工程初期に速やかに系外に排出された
ことを示している。(f)は(e)とは対照的に、一定レ
ベルの吸光度及び微少な吸光度の増加ピークが観察され
ている。これは、洗浄工程で十分に汚れが剥離・溶出さ
れずに残存しており、リンス工程で徐々に剥離・溶出し
てきていることを示す。(g)は、時間t2〜t4間
で、若干の吸光度が測定されており、(e)との区別が
難しい。しかし、(f)(g)ともに、時間t3〜t4
間でリンス液を滞留させ、その後リンス液の流通を再開
したところ、吸光度の増加ピークが観察され、その後速
やかに吸光度は低下して測定されなくなった。(g)で
は、残存していた微量の汚れ物質が滞留工程を経たこと
により、リンス液中に溶出してリンス液中のタンパク質
濃度が上昇し、結果として、吸光度の増加ピークとして
観察されたと考えられる。
【0028】このように、本実施例では、リンス工程
に、新たに滞留工程を設けることで、(g)のように一
見異常がないように見える場合でも、リンス異常の発生
を検知できるので、正常なリンスを実施することができ
る。また、(f)のように一見して明らかなリンス異常
についても、洗浄液による再洗浄を行うことなく、正常
な洗浄を実施することができる。また、図示していない
が、滞留工程後に吸光度の増加ピークが観察された後、
吸光度の減少が遅い場合は、再度、滞留工程を設けるこ
とにより、正常な洗浄を実施する。
に、新たに滞留工程を設けることで、(g)のように一
見異常がないように見える場合でも、リンス異常の発生
を検知できるので、正常なリンスを実施することができ
る。また、(f)のように一見して明らかなリンス異常
についても、洗浄液による再洗浄を行うことなく、正常
な洗浄を実施することができる。また、図示していない
が、滞留工程後に吸光度の増加ピークが観察された後、
吸光度の減少が遅い場合は、再度、滞留工程を設けるこ
とにより、正常な洗浄を実施する。
【0029】本発明で、滞留工程を繰り返し実施するこ
とは、洗浄異常の発生の有無をより精度高く判定してい
ることになる。よって、リンス工程時に設定するリンス
液の滞留工程の回数は、製造設備に要求される洗浄度の
レベルに応じて設定される。本実施例では、図2及び図
3に示したリンス液中のイオン性・非イオン性の溶解成
分の両方の測定結果に基づき、制御部12で洗浄異常の
発生の有無及びリンス工程終了(洗浄終了)を判定/決
定する。制御部12には、予め、図2及び図3で述べた
ような「洗浄異常なし」,「洗浄異常有り」の代表的な
パターンのデータを記憶させておく。制御部12では、
実際の洗浄で、既存のデータと測定データの、測定値の
大きさ,変化量の大きさ,ピーク発生の有無等について
比較して、洗浄異常発生の有無を判定およびリンス終了
を決定する。制御部での具体的な判定ルールは、AI,
ニューロ,ファジー等公知の方法を用いる。
とは、洗浄異常の発生の有無をより精度高く判定してい
ることになる。よって、リンス工程時に設定するリンス
液の滞留工程の回数は、製造設備に要求される洗浄度の
レベルに応じて設定される。本実施例では、図2及び図
3に示したリンス液中のイオン性・非イオン性の溶解成
分の両方の測定結果に基づき、制御部12で洗浄異常の
発生の有無及びリンス工程終了(洗浄終了)を判定/決
定する。制御部12には、予め、図2及び図3で述べた
ような「洗浄異常なし」,「洗浄異常有り」の代表的な
パターンのデータを記憶させておく。制御部12では、
実際の洗浄で、既存のデータと測定データの、測定値の
大きさ,変化量の大きさ,ピーク発生の有無等について
比較して、洗浄異常発生の有無を判定およびリンス終了
を決定する。制御部での具体的な判定ルールは、AI,
ニューロ,ファジー等公知の方法を用いる。
【0030】(実施例2)洗浄対象物である複数のタン
クを含む製造設備での、本発明の洗浄方法及び洗浄異常
の発生の有無の判定方法の実施例を以下に説明する。タ
ンクが複数あり、配管系も複雑な場合は、通常、タンク
ごとに洗浄ループを設定して、そのループごとに順次洗
浄を行う。よって、実施例1で説明した滞留工程を次の
ように設定することになる。
クを含む製造設備での、本発明の洗浄方法及び洗浄異常
の発生の有無の判定方法の実施例を以下に説明する。タ
ンクが複数あり、配管系も複雑な場合は、通常、タンク
ごとに洗浄ループを設定して、そのループごとに順次洗
浄を行う。よって、実施例1で説明した滞留工程を次の
ように設定することになる。
【0031】まず、タンク1の系に洗浄液を噴射・流通
させて洗浄する。所定時間後、タンク1の系列の洗浄液
の噴射・流通を止めて、系列内のバルブを閉じて、洗浄
液を滞留させる。タンク1の洗浄液を滞留させている間
に、次のタンク2の系列で洗浄液による洗浄を実施す
る。タンク2を所定時間洗浄したら、同様に洗浄液を滞
留させ、この間にタンク1はリンス工程に移る。所定時
間リンスしたら、滞留工程に移り、この間にタンク2が
リンス工程に入る。この洗浄液での洗浄工程、及びリン
ス工程,リンス工程での滞留工程時で、実施例1と同様
に、リンス液中のイオン性の溶解成分及び非溶解成分を
測定して、洗浄異常の発生の有無の判定及び洗浄終了の
決定を行う。タンクの数がさらに多い場合も同様に、タ
ンクごとに、洗浄液による洗浄工程,洗浄液の滞留工
程,リンス工程,リンス液滞留工程を、交互に、順次実
施する。
させて洗浄する。所定時間後、タンク1の系列の洗浄液
の噴射・流通を止めて、系列内のバルブを閉じて、洗浄
液を滞留させる。タンク1の洗浄液を滞留させている間
に、次のタンク2の系列で洗浄液による洗浄を実施す
る。タンク2を所定時間洗浄したら、同様に洗浄液を滞
留させ、この間にタンク1はリンス工程に移る。所定時
間リンスしたら、滞留工程に移り、この間にタンク2が
リンス工程に入る。この洗浄液での洗浄工程、及びリン
ス工程,リンス工程での滞留工程時で、実施例1と同様
に、リンス液中のイオン性の溶解成分及び非溶解成分を
測定して、洗浄異常の発生の有無の判定及び洗浄終了の
決定を行う。タンクの数がさらに多い場合も同様に、タ
ンクごとに、洗浄液による洗浄工程,洗浄液の滞留工
程,リンス工程,リンス液滞留工程を、交互に、順次実
施する。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば従来法では検出すること
ができない、汚れ物質の残存や洗浄液の残存を検知する
ことができる。よって、確実に正常な洗浄を実施するこ
とができ、洗浄不良が原因で生じる製造物の汚染や品質
低下を未然に防ぎ、製造物の安全性及び品質を高速に保
証することができる。
ができない、汚れ物質の残存や洗浄液の残存を検知する
ことができる。よって、確実に正常な洗浄を実施するこ
とができ、洗浄不良が原因で生じる製造物の汚染や品質
低下を未然に防ぎ、製造物の安全性及び品質を高速に保
証することができる。
【図1】本発明の製造設備の一実施例の系統図。
【図2】洗浄異常発生の有無を判定するデータ例の特性
図。
図。
【図3】洗浄異常発生の有無を判定する他のデータ例の
特性図。
特性図。
【符号の説明】 10…電気伝導度計、11…フローセル、12…制御
部、13…製造物生産用タンク、14…液噴射ノズル、
15…洗浄液貯槽、16…酸溶液貯槽、17…アルカリ
溶液貯槽、18a〜18d…ポンプ、19…三方向バル
ブ、20…熱交換器。
部、13…製造物生産用タンク、14…液噴射ノズル、
15…洗浄液貯槽、16…酸溶液貯槽、17…アルカリ
溶液貯槽、18a〜18d…ポンプ、19…三方向バル
ブ、20…熱交換器。
Claims (7)
- 【請求項1】配管,弁,タンクを含む設備の内部を、前
記設備を分解することなく洗浄する方法において、洗浄
液での洗浄工程及びまたはリンス工程において、少なく
とも一回、前記設備内部に液を一時的に滞留させる工程
を設け、その後、前記リンス液中に溶出するイオン性の
溶解成分を測定し、この結果により洗浄状態を判定する
ことを特徴とする設備の洗浄方法。 - 【請求項2】請求項1において、前記リンス液中のイオ
ン性の溶解成分を測定すると同時に、前記リンス液中の
非イオン性の溶解性成分を測定して、これらの結果によ
り洗浄状態を判定する設備の洗浄方法。 - 【請求項3】配管,弁,タンクを含む設備の内部を、前
記設備を分解することなく洗浄する方法において、洗浄
液での洗浄及びまたはリンス操作を間歇的に実施するこ
とにより、前記設備内での、前記洗浄液および/または
リンス液の流通と滞留を交互に行い、間欠的な洗浄液で
の洗浄操作及びまたはリンス操作中、任意に、前記リン
ス液中のイオン性の溶解成分と少なくとも一種類の非イ
オン性の溶解成分とを測定して、これらの結果に基づき
洗浄状態を判定することを特徴とする設備の洗浄方法。 - 【請求項4】配管,弁,タンクを含む設備において、リ
ンス液中のイオン性の溶解成分を測定する手段を具備
し、前記リンス液を一時的に前記設備内に滞留させた後
に、前記リンス液中に溶出するイオン性の溶解成分を測
定し、この結果により洗浄状態を判定して、前記設備の
内部を洗浄することを特徴とする設備。 - 【請求項5】配管,弁,タンクを含む設備において、リ
ンス液中のイオン性の溶解成分を測定する手段と、前記
リンス液中の少なくとも一種類の非イオン性の溶解成分
を測定する手段を具備し、前記リンス液を前記設備内部
に一時的に滞留させた後に、前記リンス液中のイオン性
の溶解成分及び非イオン性の溶解成分とを測定し、これ
らの結果に基づき洗浄状態を判定して、前記設備の内部
を洗浄することを特徴とする設備。 - 【請求項6】請求項4または5において、前記配管,
弁,タンクを含む設備が、医薬品,化粧品,食品のいず
れかを製造する設備である設備。 - 【請求項7】請求項4または5において、前記配管,
弁,タンクを含む設備が、生体の細胞の培養装置を構成
する設備である設備。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7048096A JPH08243520A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 設備の洗浄方法及びそれを実施する設備 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7048096A JPH08243520A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 設備の洗浄方法及びそれを実施する設備 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08243520A true JPH08243520A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12793792
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7048096A Pending JPH08243520A (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 設備の洗浄方法及びそれを実施する設備 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08243520A (ja) |
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003049193A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-21 | Asahi Denka Kogyo Kk | Cip洗浄用脱臭剤組成物 |
| KR100391309B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 서지탱크 정화장치 |
| JP2005279350A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Kansai Paint Co Ltd | 循環洗浄装置及び該循環洗浄装置を備える循環ラインシステム |
| JP2007167716A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Asahi Breweries Ltd | 洗浄方法 |
| JP2008119591A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Sakura Seiki Kk | 洗浄装置 |
| JP2010036150A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Universal Shipbuilding Corp | シリンダカバー内洗浄装置 |
| JP4808775B2 (ja) * | 2005-06-17 | 2011-11-02 | ナルコ カンパニー | 定置式洗浄システムをモニタリングする蛍光分析的方法 |
| CN105562389A (zh) * | 2014-10-16 | 2016-05-11 | 北京普利生仪器有限公司 | 采样针清洗系统及采样针清洗方法 |
| CN112986234A (zh) * | 2019-12-02 | 2021-06-18 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 钾离子检测试剂、检测方法及其用途 |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP7048096A patent/JPH08243520A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100391309B1 (ko) * | 2000-12-15 | 2003-07-12 | 현대자동차주식회사 | 자동차용 서지탱크 정화장치 |
| JP2003049193A (ja) * | 2001-08-03 | 2003-02-21 | Asahi Denka Kogyo Kk | Cip洗浄用脱臭剤組成物 |
| JP2005279350A (ja) * | 2004-03-29 | 2005-10-13 | Kansai Paint Co Ltd | 循環洗浄装置及び該循環洗浄装置を備える循環ラインシステム |
| JP4808775B2 (ja) * | 2005-06-17 | 2011-11-02 | ナルコ カンパニー | 定置式洗浄システムをモニタリングする蛍光分析的方法 |
| JP2007167716A (ja) * | 2005-12-19 | 2007-07-05 | Asahi Breweries Ltd | 洗浄方法 |
| JP2008119591A (ja) * | 2006-11-10 | 2008-05-29 | Sakura Seiki Kk | 洗浄装置 |
| JP2010036150A (ja) * | 2008-08-07 | 2010-02-18 | Universal Shipbuilding Corp | シリンダカバー内洗浄装置 |
| CN105562389A (zh) * | 2014-10-16 | 2016-05-11 | 北京普利生仪器有限公司 | 采样针清洗系统及采样针清洗方法 |
| CN112986234A (zh) * | 2019-12-02 | 2021-06-18 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 钾离子检测试剂、检测方法及其用途 |
| CN112986234B (zh) * | 2019-12-02 | 2025-10-03 | 深圳迈瑞生物医疗电子股份有限公司 | 钾离子检测试剂、检测方法及其用途 |
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