JPH09276811A - 洗浄方法及びその装置 - Google Patents
洗浄方法及びその装置Info
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- JPH09276811A JPH09276811A JP9505396A JP9505396A JPH09276811A JP H09276811 A JPH09276811 A JP H09276811A JP 9505396 A JP9505396 A JP 9505396A JP 9505396 A JP9505396 A JP 9505396A JP H09276811 A JPH09276811 A JP H09276811A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】厳密な洗浄が要求される医薬品,化粧品及び食
品の製造設備の洗浄で、残留汚れを生じない洗浄方法と
装置を提供する。 【解決手段】過酸化水素水調製槽2中の精製水に過酸化
水素水貯槽3より弁22を開いて洗浄液中の所定濃度の
ように過酸化水素水を添加し混合する。過酸化水素水調
製槽2に設置されたpHセンサ41及び酸化還元電位セ
ンサ42によりpHおよび酸化還元電位を測定し、アル
カリ溶液貯槽4より水酸化ナトリウム溶液を添加して所
定のpHに調節する。次いで、ノズル9から製造物生産
タンク7内部に噴射する。
品の製造設備の洗浄で、残留汚れを生じない洗浄方法と
装置を提供する。 【解決手段】過酸化水素水調製槽2中の精製水に過酸化
水素水貯槽3より弁22を開いて洗浄液中の所定濃度の
ように過酸化水素水を添加し混合する。過酸化水素水調
製槽2に設置されたpHセンサ41及び酸化還元電位セ
ンサ42によりpHおよび酸化還元電位を測定し、アル
カリ溶液貯槽4より水酸化ナトリウム溶液を添加して所
定のpHに調節する。次いで、ノズル9から製造物生産
タンク7内部に噴射する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医薬品を製造する
ための設備、及び化粧品,食品を製造するための設備に
おいて、これらの製造設備の洗浄方法及び洗浄装置に関
する。
ための設備、及び化粧品,食品を製造するための設備に
おいて、これらの製造設備の洗浄方法及び洗浄装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】医薬品や化粧品及び食品の製造では、そ
の製品の品質や安全性を保証することが要求される。こ
のため、医薬品や化粧品の製造では、製品純度の維持の
ため、不純物の混入が生じないように、製造設備の細部
まで厳密に洗浄することが要求される。また、同様に、
食品の製造でも、原材料品質の劣化や腐敗を防止し、良
好な衛生状態を保持するために、その製造設備を確実に
洗浄することが求められる。
の製品の品質や安全性を保証することが要求される。こ
のため、医薬品や化粧品の製造では、製品純度の維持の
ため、不純物の混入が生じないように、製造設備の細部
まで厳密に洗浄することが要求される。また、同様に、
食品の製造でも、原材料品質の劣化や腐敗を防止し、良
好な衛生状態を保持するために、その製造設備を確実に
洗浄することが求められる。
【0003】このような医薬品等の製造設備の洗浄は、
近年の製造設備の大型化,運転制御の自動化にともな
い、製造設備を分解,解体して、人力により洗浄する方
法から、かかる設備を解体せずに、設備内部に洗浄液を
注入して洗浄する方法が使われるようになってきた。こ
の方法は、定置洗浄法と呼ばれる方法で、具体的には、
洗浄対象物である医薬品,化粧品、または、食品製造設
備を構成するタンク,配管等の表面の汚れに、温水,酸
性溶液,アルカリ性溶液,洗浄用界面活性剤溶液、及び
それらの混合溶液である洗浄液を注入して接触させるこ
とにより、汚れ物質を取り除く方法である。
近年の製造設備の大型化,運転制御の自動化にともな
い、製造設備を分解,解体して、人力により洗浄する方
法から、かかる設備を解体せずに、設備内部に洗浄液を
注入して洗浄する方法が使われるようになってきた。こ
の方法は、定置洗浄法と呼ばれる方法で、具体的には、
洗浄対象物である医薬品,化粧品、または、食品製造設
備を構成するタンク,配管等の表面の汚れに、温水,酸
性溶液,アルカリ性溶液,洗浄用界面活性剤溶液、及び
それらの混合溶液である洗浄液を注入して接触させるこ
とにより、汚れ物質を取り除く方法である。
【0004】定置洗浄法については、ファームテックジ
ャパン1992年第8巻第8号31〜38頁(Pharm.Te
ch.Japan,8(8)p.31〜38,1992)にその概
要が記載されている。
ャパン1992年第8巻第8号31〜38頁(Pharm.Te
ch.Japan,8(8)p.31〜38,1992)にその概
要が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】定置洗浄法では、短時
間に少量の洗浄液で汚れを除去し、かつ汚れの残留を生
じない洗浄方法の確立にある。通常の洗浄方法は、予
め、予備洗浄試験を実施して確認した洗浄条件に基づい
て洗浄作業手順書を整備し、この洗浄作業手順書に沿っ
て洗浄を実施している。このような洗浄作業は、汚れ成
分,酸,アルカリ、及び界面活性剤を含む浄化処理を必
要とする廃水が多量に発生し、多大な処理費を必要とす
る。
間に少量の洗浄液で汚れを除去し、かつ汚れの残留を生
じない洗浄方法の確立にある。通常の洗浄方法は、予
め、予備洗浄試験を実施して確認した洗浄条件に基づい
て洗浄作業手順書を整備し、この洗浄作業手順書に沿っ
て洗浄を実施している。このような洗浄作業は、汚れ成
分,酸,アルカリ、及び界面活性剤を含む浄化処理を必
要とする廃水が多量に発生し、多大な処理費を必要とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このような従来技術の問
題点を解決するために、本発明では以下に述べる手段を
用いている。
題点を解決するために、本発明では以下に述べる手段を
用いている。
【0007】本発明の洗浄方法は、配管,弁,タンクよ
り構成される装置の内部を前記装置を分解することなく
過酸化水素を含有する洗浄液を用いて洗浄する方法で、
前記洗浄液中の過酸化水素の濃度が0.1〜5% である
こと、水酸化ナトリウムを混合してpH8〜14に調節
してなるところの洗浄液を用いることを特徴とする。さ
らに、洗浄液のpHを段階的に変化させて洗浄すること
を特徴とする。
り構成される装置の内部を前記装置を分解することなく
過酸化水素を含有する洗浄液を用いて洗浄する方法で、
前記洗浄液中の過酸化水素の濃度が0.1〜5% である
こと、水酸化ナトリウムを混合してpH8〜14に調節
してなるところの洗浄液を用いることを特徴とする。さ
らに、洗浄液のpHを段階的に変化させて洗浄すること
を特徴とする。
【0008】また、上記の配管,弁,タンクで構成され
る装置は、医薬品,化粧品,食品のいずれかを製造する
設備の装置である。
る装置は、医薬品,化粧品,食品のいずれかを製造する
設備の装置である。
【0009】さらに本発明が特に有効となる上記の配
管,弁,タンクで構成される装置は、生体の細胞の培養
装置を構成する装置である。
管,弁,タンクで構成される装置は、生体の細胞の培養
装置を構成する装置である。
【0010】本発明の装置は、配管,弁,タンクで構成
されており、過酸化水素供給手段と、pH調整用薬剤供
給手段と、前記過酸化水素とpH調整用薬剤とを混合し
て洗浄液を調製する手段と、前記洗浄液のpHを検出す
る手段と、前記pH情報をもとに洗浄液のpHを調節す
る手段とを具備し、洗浄液のpH計測情報をもとに洗浄
液のpHを8〜14の範囲のように過酸化水素及び/又
は水酸化ナトリウムを混合すること、洗浄に使用する洗
浄液のpHを段階的に変化させて洗浄することを特徴と
する。
されており、過酸化水素供給手段と、pH調整用薬剤供
給手段と、前記過酸化水素とpH調整用薬剤とを混合し
て洗浄液を調製する手段と、前記洗浄液のpHを検出す
る手段と、前記pH情報をもとに洗浄液のpHを調節す
る手段とを具備し、洗浄液のpH計測情報をもとに洗浄
液のpHを8〜14の範囲のように過酸化水素及び/又
は水酸化ナトリウムを混合すること、洗浄に使用する洗
浄液のpHを段階的に変化させて洗浄することを特徴と
する。
【0011】上記装置が、医薬品,化粧品,食品のいず
れかを製造する設備の装置である。さらに上記の装置
が、生体の細胞の培養装置を構成する装置である。
れかを製造する設備の装置である。さらに上記の装置
が、生体の細胞の培養装置を構成する装置である。
【0012】医薬品等の製造プラントでは、製品品質維
持のために非常に厳密な洗浄が要求される。本発明で
は、洗浄の対象となる装置の内壁面に過酸化水素を含有
する洗浄液を接触せしめ、前記装置の内部に付着した物
質を前記装置から除去することを特徴とする。過酸化水
素は、酸化剤として知られる物質であり、水溶液では特
にアルカリ領域で強力な酸化力を有する。汚れを構成す
る物質が過酸化水素を含有する洗浄液と接触することに
より、汚れ物質が酸化され、洗浄液中に溶解しやすくな
る。すなわち、洗浄速度が向上し、短時間で洗浄するこ
とが可能となる。しかし、洗浄液の酸化力が大きければ
洗浄力が増大すると言うわけではなく、汚れを構成する
物質によって、適度な酸化力が存在する。このため、本
発明では、過酸化水素濃度と洗浄液pHの調節により酸
化力を調整する。その調節する範囲は、過酸化水素濃度
が0.1〜5% 、pHが8〜14であり、過酸化水素及
び水酸化ナトリウムを混合して洗浄液とする。
持のために非常に厳密な洗浄が要求される。本発明で
は、洗浄の対象となる装置の内壁面に過酸化水素を含有
する洗浄液を接触せしめ、前記装置の内部に付着した物
質を前記装置から除去することを特徴とする。過酸化水
素は、酸化剤として知られる物質であり、水溶液では特
にアルカリ領域で強力な酸化力を有する。汚れを構成す
る物質が過酸化水素を含有する洗浄液と接触することに
より、汚れ物質が酸化され、洗浄液中に溶解しやすくな
る。すなわち、洗浄速度が向上し、短時間で洗浄するこ
とが可能となる。しかし、洗浄液の酸化力が大きければ
洗浄力が増大すると言うわけではなく、汚れを構成する
物質によって、適度な酸化力が存在する。このため、本
発明では、過酸化水素濃度と洗浄液pHの調節により酸
化力を調整する。その調節する範囲は、過酸化水素濃度
が0.1〜5% 、pHが8〜14であり、過酸化水素及
び水酸化ナトリウムを混合して洗浄液とする。
【0013】さらに、洗浄に使用するには、洗浄液のp
Hを段階的に変化させて洗浄することを特徴とする。す
なわち、洗浄液の酸化力を、汚れを構成する代表的な成
分に適度な酸化力に相当する洗浄液にして所定時間洗浄
する。次いで、別の成分に適度な酸化力となるように洗
浄液のpHを変化させ、所定時間の洗浄を行う。このよ
うな操作を繰り返すことにより、汚れ残留のない洗浄を
実施することができる。
Hを段階的に変化させて洗浄することを特徴とする。す
なわち、洗浄液の酸化力を、汚れを構成する代表的な成
分に適度な酸化力に相当する洗浄液にして所定時間洗浄
する。次いで、別の成分に適度な酸化力となるように洗
浄液のpHを変化させ、所定時間の洗浄を行う。このよ
うな操作を繰り返すことにより、汚れ残留のない洗浄を
実施することができる。
【0014】本発明に使用する洗浄液の主体の過酸化水
素は、自己分解性を有しており、徐々に分解して酸素と
水に分解する。すなわち、洗浄廃液を貯蔵することによ
り、過酸化水素が消滅することから洗浄廃液処理費用が
低減される。
素は、自己分解性を有しており、徐々に分解して酸素と
水に分解する。すなわち、洗浄廃液を貯蔵することによ
り、過酸化水素が消滅することから洗浄廃液処理費用が
低減される。
【0015】本発明の装置は、配管,弁,タンクで構成
されており、上記の本発明の洗浄方法を実施するに必要
な機能として、過酸化水素供給手段と、pH調整用薬剤
供給手段と、前記過酸化水素とpH調整用薬剤とを混合
して洗浄液を調製する手段と、前記洗浄液のpHを検出
する手段と、前記pH情報をもとに洗浄液のpHを調節
する手段とを具備し、洗浄液のpH計測情報をもとに洗
浄液のpHを8〜14の範囲のように過酸化水素及び/
又は水酸化ナトリウムを混合すること、洗浄に使用する
洗浄液のpHを段階的に変化させて洗浄することを特徴
とする。
されており、上記の本発明の洗浄方法を実施するに必要
な機能として、過酸化水素供給手段と、pH調整用薬剤
供給手段と、前記過酸化水素とpH調整用薬剤とを混合
して洗浄液を調製する手段と、前記洗浄液のpHを検出
する手段と、前記pH情報をもとに洗浄液のpHを調節
する手段とを具備し、洗浄液のpH計測情報をもとに洗
浄液のpHを8〜14の範囲のように過酸化水素及び/
又は水酸化ナトリウムを混合すること、洗浄に使用する
洗浄液のpHを段階的に変化させて洗浄することを特徴
とする。
【0016】本発明の装置は、医薬品,化粧品,食品の
いずれかを製造する設備に適用すれば特に有効である。
いずれかを製造する設備に適用すれば特に有効である。
【0017】さらに、本発明は動物細胞などの生体の細
胞、及び酵母,細菌等の各種微生物を用いた培養プラン
トの洗浄に特に有効である。これらの細胞の培養では、
培養槽の気液界面部の壁面に細胞の死骸が付着するとい
った現象がよくみられる。これらは非常に粘着性や脂質
に富んだ汚れであり、洗浄するのが困難である。さら
に、医薬品では混入が厳しく管理されるパイロジェンも
多量に含まれることがあり、特に注意が必要となる。こ
のような場合でも、本発明の過酸化水素を含有する洗浄
液を接触せしめる洗浄方法及び装置により、従来の洗浄
方法に比較して短時間で効率よい洗浄が可能となる。
胞、及び酵母,細菌等の各種微生物を用いた培養プラン
トの洗浄に特に有効である。これらの細胞の培養では、
培養槽の気液界面部の壁面に細胞の死骸が付着するとい
った現象がよくみられる。これらは非常に粘着性や脂質
に富んだ汚れであり、洗浄するのが困難である。さら
に、医薬品では混入が厳しく管理されるパイロジェンも
多量に含まれることがあり、特に注意が必要となる。こ
のような場合でも、本発明の過酸化水素を含有する洗浄
液を接触せしめる洗浄方法及び装置により、従来の洗浄
方法に比較して短時間で効率よい洗浄が可能となる。
【0018】これらの効果により、洗浄時間の短縮や洗
浄液使用量の削減が可能であり、全体として洗浄にかか
るコストを削減することができる。
浄液使用量の削減が可能であり、全体として洗浄にかか
るコストを削減することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例により詳細
に説明する。
に説明する。
【0020】(実施例1)表面を#400バフ研磨した
ステンレス鋼板(50×50×1mm)に牛乳1.5mlを
ひろげ、60℃の乾燥器内部に80分間静置して乾燥さ
せた。この操作により、牛乳が乾燥してステンレスパイ
プ板表面に汚れの固着した洗浄試験用試料を得た。
ステンレス鋼板(50×50×1mm)に牛乳1.5mlを
ひろげ、60℃の乾燥器内部に80分間静置して乾燥さ
せた。この操作により、牛乳が乾燥してステンレスパイ
プ板表面に汚れの固着した洗浄試験用試料を得た。
【0021】まず、1000mlビーカ内に蒸留純水を
500ml入れ、翼幅10mm,回転直径55mmの2枚羽
根パドル翼にて120rpm で撹拌しながら水温を30℃
に調節した。次いで、30%過酸化水素溶液(和光純薬
製)17mlを加えた後、直ちに前記洗浄試験用試料1
枚をビーカ底に沈め、所定時間接触させた。そののち、
洗浄試験用試料のみを取りだし、試料に残留する牛乳の
量を定量した。このような洗浄実験を洗浄時間,洗浄液
pHを変えて繰り返し行い、それぞれでの牛乳の残留量
を求めた。pHの調整は、水酸化ナトリウム濃度を変え
て行った。なお、牛乳量の定量と、残留物を0.1% 水
酸化ナトリウム溶液に溶解させた後、プラッドフォード
法(日本バイオラッド製プロテインアッセイ染色液)に
より行った。
500ml入れ、翼幅10mm,回転直径55mmの2枚羽
根パドル翼にて120rpm で撹拌しながら水温を30℃
に調節した。次いで、30%過酸化水素溶液(和光純薬
製)17mlを加えた後、直ちに前記洗浄試験用試料1
枚をビーカ底に沈め、所定時間接触させた。そののち、
洗浄試験用試料のみを取りだし、試料に残留する牛乳の
量を定量した。このような洗浄実験を洗浄時間,洗浄液
pHを変えて繰り返し行い、それぞれでの牛乳の残留量
を求めた。pHの調整は、水酸化ナトリウム濃度を変え
て行った。なお、牛乳量の定量と、残留物を0.1% 水
酸化ナトリウム溶液に溶解させた後、プラッドフォード
法(日本バイオラッド製プロテインアッセイ染色液)に
より行った。
【0022】さらに、汚れ物質として、糊、及びクリー
ム状チーズを用いた洗浄試料についても同様な洗浄試験
を実施した。なお、これらの試料については、乾燥を目
的とした熱処理は行わなかった。糊についてはフェノー
ル硫酸法により全糖量を、クリーム状チーズについては
ブラッドフォード法によりタンパク量を定量した。
ム状チーズを用いた洗浄試料についても同様な洗浄試験
を実施した。なお、これらの試料については、乾燥を目
的とした熱処理は行わなかった。糊についてはフェノー
ル硫酸法により全糖量を、クリーム状チーズについては
ブラッドフォード法によりタンパク量を定量した。
【0023】洗浄試験については、数1により汚れ残留
率Rを算出した。
率Rを算出した。
【0024】
【数1】
【0025】次いで、洗浄時間と汚れ残留率との関係を
数2の形式で近似し、数2中のkを洗浄係数として求め
た。
数2の形式で近似し、数2中のkを洗浄係数として求め
た。
【0026】
【数2】
【0027】上記の洗浄試験により求めた洗浄係数kと
洗浄液pHの関係を図2に示す。線Aは牛乳,線Bは
糊,及び線Cはクリーム状チーズの結果を示す。それぞ
れの汚れに対応して洗浄液には好適なpH領域があるこ
とがわかる。すなわち、牛乳についてはpH12以上、
糊については8〜12の範囲,クリーム状チーズについ
ては8〜10の範囲が洗浄に好適である。
洗浄液pHの関係を図2に示す。線Aは牛乳,線Bは
糊,及び線Cはクリーム状チーズの結果を示す。それぞ
れの汚れに対応して洗浄液には好適なpH領域があるこ
とがわかる。すなわち、牛乳についてはpH12以上、
糊については8〜12の範囲,クリーム状チーズについ
ては8〜10の範囲が洗浄に好適である。
【0028】(実施例2)実施例1で、クリーム状チー
ズについて、洗浄液pH8で洗浄液中過酸化水素濃度を
0.01〜10% に変化させてその際の洗浄係数を求め
た。その結果を図3に示す。洗浄に好適な過酸化水素濃
度は、0.1〜5% であることがわかる。 (実施例3)図1は本発明の洗浄を実現することができ
る製造設備の一例を示すブロック図である。
ズについて、洗浄液pH8で洗浄液中過酸化水素濃度を
0.01〜10% に変化させてその際の洗浄係数を求め
た。その結果を図3に示す。洗浄に好適な過酸化水素濃
度は、0.1〜5% であることがわかる。 (実施例3)図1は本発明の洗浄を実現することができ
る製造設備の一例を示すブロック図である。
【0029】本装置は、製造物を生産するタンク7と過
酸化水素水調製槽2と過酸化水素水貯槽3,水酸化ナト
リウム溶液貯槽4,熱交換器17,制御用コンピュータ
60、これらを接続する配管,バルブ,ポンプ及び配線
からなる。製造物生産タンク7内には、洗浄液が噴射さ
れるノズル8が設置されている。洗浄の対象物である製
造物生産タンク7は、医薬品製造装置,食品製造装置等
の他、内部の洗浄を必要とする装置であり、その詳細に
ついては省略するが、タンク類の他、多数の配管及び弁
により構成されている。
酸化水素水調製槽2と過酸化水素水貯槽3,水酸化ナト
リウム溶液貯槽4,熱交換器17,制御用コンピュータ
60、これらを接続する配管,バルブ,ポンプ及び配線
からなる。製造物生産タンク7内には、洗浄液が噴射さ
れるノズル8が設置されている。洗浄の対象物である製
造物生産タンク7は、医薬品製造装置,食品製造装置等
の他、内部の洗浄を必要とする装置であり、その詳細に
ついては省略するが、タンク類の他、多数の配管及び弁
により構成されている。
【0030】本実施例による洗浄は次のように実施され
る。まず精製水製造装置1により製造した精製水を弁2
1を開いて過酸化水素水調製槽2に所定量貯める。精製
水は、過酸化水素の分解を促進するような成分を含まな
い洗滌水として適したものを用いることが必要である。
すなわち、水中に過酸化水素と反応性を有する金属塩類
や有機物を含まないこと、及び粒子を含まないことが肝
要である。通常、蒸留,膜ろ過,イオン交換等の精製工
程を組み合わせて調製される精製水を用いることが望ま
しい。
る。まず精製水製造装置1により製造した精製水を弁2
1を開いて過酸化水素水調製槽2に所定量貯める。精製
水は、過酸化水素の分解を促進するような成分を含まな
い洗滌水として適したものを用いることが必要である。
すなわち、水中に過酸化水素と反応性を有する金属塩類
や有機物を含まないこと、及び粒子を含まないことが肝
要である。通常、蒸留,膜ろ過,イオン交換等の精製工
程を組み合わせて調製される精製水を用いることが望ま
しい。
【0031】所定量の水が貯まったら弁21を閉じ、撹
拌機駆動モータ6を稼働させ、撹拌翼5を回転させる。
次いで、過酸化水素水貯槽3より弁22を開いて洗浄液
中の過酸化水素濃度が所定濃度のように過酸化水素水を
添加し混合する。過酸化水素水調製槽2に設置されたp
Hセンサ41及び酸化還元電位センサ42によりpHお
よび酸化還元電位を測定し、所定のpHとなるようにア
ルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶液を添加して調節す
る。洗浄液を所定の過酸化水素濃度及びpHに調製した
後、弁24を開き、ポンプ11を稼働させて製造物生産
タンク7に移送する。洗浄液が確実に供給されているこ
とを確認するため、流量センサ43により洗浄液流量を
計測する。洗浄液は、ノズル8から製造物生産タンク7
内部に噴射される。これにより、製造物生産タンク7内
壁表面に付着していた汚れが、剥離や溶出により除去さ
れる。製造物生産タンク7内の洗浄液は、弁25を開く
ことにより速やかに製造物生産タンク7外に排出され、
三方弁34を経て過酸化水素水調製槽2に戻る。以上述
べた方法により洗浄液を所定時間循環させて、製造物生
産タンク7内壁面の汚れを溶出させる。ついで、次なる
所定のpHとなるようにアルカリ溶液貯槽4よりアルカ
リ溶液を添加して調節する。その後、洗浄操作を繰り返
してタンク7内壁表面に付着した汚れを除去する。再
び、洗浄液を所定時間循環させて、製造物生産タンク7
内壁面の汚れを溶出させる。ついで、さらに次なる所定
のpHとなるようにアルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶
液を添加して調節する。その後、洗浄操作を繰り返して
タンク7内壁表面に付着した汚れを除去する。
拌機駆動モータ6を稼働させ、撹拌翼5を回転させる。
次いで、過酸化水素水貯槽3より弁22を開いて洗浄液
中の過酸化水素濃度が所定濃度のように過酸化水素水を
添加し混合する。過酸化水素水調製槽2に設置されたp
Hセンサ41及び酸化還元電位センサ42によりpHお
よび酸化還元電位を測定し、所定のpHとなるようにア
ルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶液を添加して調節す
る。洗浄液を所定の過酸化水素濃度及びpHに調製した
後、弁24を開き、ポンプ11を稼働させて製造物生産
タンク7に移送する。洗浄液が確実に供給されているこ
とを確認するため、流量センサ43により洗浄液流量を
計測する。洗浄液は、ノズル8から製造物生産タンク7
内部に噴射される。これにより、製造物生産タンク7内
壁表面に付着していた汚れが、剥離や溶出により除去さ
れる。製造物生産タンク7内の洗浄液は、弁25を開く
ことにより速やかに製造物生産タンク7外に排出され、
三方弁34を経て過酸化水素水調製槽2に戻る。以上述
べた方法により洗浄液を所定時間循環させて、製造物生
産タンク7内壁面の汚れを溶出させる。ついで、次なる
所定のpHとなるようにアルカリ溶液貯槽4よりアルカ
リ溶液を添加して調節する。その後、洗浄操作を繰り返
してタンク7内壁表面に付着した汚れを除去する。再
び、洗浄液を所定時間循環させて、製造物生産タンク7
内壁面の汚れを溶出させる。ついで、さらに次なる所定
のpHとなるようにアルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶
液を添加して調節する。その後、洗浄操作を繰り返して
タンク7内壁表面に付着した汚れを除去する。
【0032】なお、洗浄液中に多量の汚れが含まれてい
る場合には、三方弁34を切り換えて廃液処理装置17
に排出する。洗浄液の排出により過酸化水素水調製槽2
の洗浄液が不足する場合には、弁21を開いて精製水を
補給し、弁22を開いて過酸化水素水貯槽3より過酸化
水素水を添加して所定の洗浄液を調製する。
る場合には、三方弁34を切り換えて廃液処理装置17
に排出する。洗浄液の排出により過酸化水素水調製槽2
の洗浄液が不足する場合には、弁21を開いて精製水を
補給し、弁22を開いて過酸化水素水貯槽3より過酸化
水素水を添加して所定の洗浄液を調製する。
【0033】本実施例のように、洗浄液のpHを段階的
に変化させることにより、洗浄しようとする汚れが多様
な物質の混合物である場合に、それぞれの汚れを構成す
る成分の除去に好適な洗浄液を使用することにより、残
留汚れを生じることのない完全な洗浄を実施することが
可能となる。
に変化させることにより、洗浄しようとする汚れが多様
な物質の混合物である場合に、それぞれの汚れを構成す
る成分の除去に好適な洗浄液を使用することにより、残
留汚れを生じることのない完全な洗浄を実施することが
可能となる。
【0034】(実施例4)図4は本発明の洗浄を具備し
た製造設備の一例を示すブロック図である。本製造設備
は過酸化水素水洗浄と薬剤洗浄の2方法により洗浄を行
うものであり、過酸化水素水調製槽2と過酸化水素水貯
槽3,アルカリ溶液貯槽4,制御用コンピュータ60、
これらを接続する配管,バルブ,ポンプ及び配線からな
る本発明の過酸化水素水洗浄を実現するための設備,酸
性洗浄剤貯槽18,アルカリ性洗浄剤貯槽19,電気伝
導度センサ47,洗浄薬液調製槽16,熱交換器14、
及びこれらを接続するための配管及びバルブで構成され
る酸性,アルカリ性または/界面活性剤よりなる洗浄用
薬剤を使用する洗浄設備,洗浄の対象である製造物生産
タンク7により構成される。製造物生産タンク7内に
は、洗浄液が噴射されるノズル8が設置されている。
た製造設備の一例を示すブロック図である。本製造設備
は過酸化水素水洗浄と薬剤洗浄の2方法により洗浄を行
うものであり、過酸化水素水調製槽2と過酸化水素水貯
槽3,アルカリ溶液貯槽4,制御用コンピュータ60、
これらを接続する配管,バルブ,ポンプ及び配線からな
る本発明の過酸化水素水洗浄を実現するための設備,酸
性洗浄剤貯槽18,アルカリ性洗浄剤貯槽19,電気伝
導度センサ47,洗浄薬液調製槽16,熱交換器14、
及びこれらを接続するための配管及びバルブで構成され
る酸性,アルカリ性または/界面活性剤よりなる洗浄用
薬剤を使用する洗浄設備,洗浄の対象である製造物生産
タンク7により構成される。製造物生産タンク7内に
は、洗浄液が噴射されるノズル8が設置されている。
【0035】本実施例における洗浄操作は、以下に述べ
る第1工程〜第3工程の3工程により洗浄を実施する。
る第1工程〜第3工程の3工程により洗浄を実施する。
【0036】(第一工程)第一工程は、本洗浄に先立ち
実施する予備洗浄であり、弱く付着した汚れや溶解しや
すい汚れを除去することを目的とする。まず、洗浄薬液
調製槽16に市水供給装置15より市水を張り込んでお
く。次いでポンプ12を稼働させ、三方弁34,36及
び弁25を操作して流路を変更して洗浄薬液調製槽16
の洗浄液を製造物生産タンク7に供給する。洗浄薬液調
製槽16の市水は、ポンプ12により製造物生産タンク
7に圧送される間に、熱交換器14により洗浄に好適な
温度まで昇温される。加温された市水は、噴射ノズル8
から製造物生産タンク7内部に噴射され、壁面に付着し
た汚れを除去する。製造物生産タンク7内部に噴射され
た汚れを含む洗浄水はポンプ13により吸引されて弁2
5,三方弁35をへて廃液処理装置17に排出される。
市水の温度は、汚れを溶かし出すのにより好適な温度を
選択するが、通常40〜80℃である。また、洗浄時間
は通常1〜3分間行うが、汚れの性状に対応して適宜設
定される。
実施する予備洗浄であり、弱く付着した汚れや溶解しや
すい汚れを除去することを目的とする。まず、洗浄薬液
調製槽16に市水供給装置15より市水を張り込んでお
く。次いでポンプ12を稼働させ、三方弁34,36及
び弁25を操作して流路を変更して洗浄薬液調製槽16
の洗浄液を製造物生産タンク7に供給する。洗浄薬液調
製槽16の市水は、ポンプ12により製造物生産タンク
7に圧送される間に、熱交換器14により洗浄に好適な
温度まで昇温される。加温された市水は、噴射ノズル8
から製造物生産タンク7内部に噴射され、壁面に付着し
た汚れを除去する。製造物生産タンク7内部に噴射され
た汚れを含む洗浄水はポンプ13により吸引されて弁2
5,三方弁35をへて廃液処理装置17に排出される。
市水の温度は、汚れを溶かし出すのにより好適な温度を
選択するが、通常40〜80℃である。また、洗浄時間
は通常1〜3分間行うが、汚れの性状に対応して適宜設
定される。
【0037】(第二工程)第二工程は、酸性洗浄剤及び
/又はアルカリ性洗浄剤及び/又は界面活性剤を含有す
る洗浄薬液を使用して汚れを溶解除去することを目的と
する。洗浄薬液は通常繰り返し使用するため、使用済み
の洗浄薬液が洗浄薬液調製槽16に戻るように三方弁3
5及び33を切り換える。洗浄液供給管路の途中には、
流量センサ45,温度センサ46、及び電気伝導度セン
サ47が設置されており、所定の洗浄が実施されたこと
を監視する。
/又はアルカリ性洗浄剤及び/又は界面活性剤を含有す
る洗浄薬液を使用して汚れを溶解除去することを目的と
する。洗浄薬液は通常繰り返し使用するため、使用済み
の洗浄薬液が洗浄薬液調製槽16に戻るように三方弁3
5及び33を切り換える。洗浄液供給管路の途中には、
流量センサ45,温度センサ46、及び電気伝導度セン
サ47が設置されており、所定の洗浄が実施されたこと
を監視する。
【0038】洗浄剤は、汚れの主たる成分に対応して選
定することが必要であり、酸性洗浄剤又はアルカリ性洗
浄剤又は界面活性剤のいずれかを使用するか、又はこれ
らを併用するかをあらかじめ選択する。酸性洗浄剤を使
用する場合は、酸性洗浄剤貯槽18よりバルブ26を調
節することにより、アルカリ性洗浄剤を使用する場合は
アルカリ性洗浄剤貯槽19よりバルブ27を調節するこ
とにより、それぞれ所定の濃度のよう供給される。な
お、酸又はアルカリ性洗浄剤の供給および洗浄液の加熱
は、洗浄薬液調製槽16にて行っても良い。洗浄液はポ
ンプ13により洗浄薬液調製槽16に戻され、再使用さ
れる。なお、本実施例のように洗浄液を繰り返し使用せ
ずに、洗浄の対象および汚れの種類とその量によって
は、使い捨てにしてもよい。使用済みの洗浄薬液は、排
水処理装置17により無害化された後放流される。洗浄
薬液の温度は、汚れを溶かし出すのにより好適な温度を
選択するが、通常40〜80℃である。また、洗浄時間
は通常1〜5分間行うが、汚れの性状に対応して適宜設
定される。
定することが必要であり、酸性洗浄剤又はアルカリ性洗
浄剤又は界面活性剤のいずれかを使用するか、又はこれ
らを併用するかをあらかじめ選択する。酸性洗浄剤を使
用する場合は、酸性洗浄剤貯槽18よりバルブ26を調
節することにより、アルカリ性洗浄剤を使用する場合は
アルカリ性洗浄剤貯槽19よりバルブ27を調節するこ
とにより、それぞれ所定の濃度のよう供給される。な
お、酸又はアルカリ性洗浄剤の供給および洗浄液の加熱
は、洗浄薬液調製槽16にて行っても良い。洗浄液はポ
ンプ13により洗浄薬液調製槽16に戻され、再使用さ
れる。なお、本実施例のように洗浄液を繰り返し使用せ
ずに、洗浄の対象および汚れの種類とその量によって
は、使い捨てにしてもよい。使用済みの洗浄薬液は、排
水処理装置17により無害化された後放流される。洗浄
薬液の温度は、汚れを溶かし出すのにより好適な温度を
選択するが、通常40〜80℃である。また、洗浄時間
は通常1〜5分間行うが、汚れの性状に対応して適宜設
定される。
【0039】(第三工程)第三工程は、本発明の過酸化
水素水による洗浄を行う工程である。まず精製水製造装
置1により製造した精製水を三方弁31を切り換えて過
酸化水素水調製槽2に所定量貯める。所定量の水が貯ま
ったら三方弁31を閉じ、撹拌機駆動モータ6を稼働さ
せ、撹拌翼5を回転させる。次いで、過酸化水素水貯槽
3より弁22を開いて洗浄液中の過酸化水素濃度が所定
濃度になるように過酸化水素水を添加し混合する。過酸
化水素水調製槽2に設置されたpHセンサ41及び酸化
還元電位センサ42によりpHおよび酸化還元電位を測
定し、所定のpHとなるようにアルカリ溶液貯槽4より
アルカリ溶液を添加して調節する。洗浄液を所定の過酸
化水素濃度及びpHに調製した後、弁24を開き、ポン
プ11を稼働させて製造物生産タンク7に移送し、ノズ
ル8から製造物生産タンク7内部に噴射される。これに
より、製造物生産タンク7内壁表面に付着していた汚れ
が、過酸化水素により酸化されて剥離や溶出がし易くな
り除去される。製造物生産タンク7内の洗浄液は、ポン
プ13により吸引されて速やかに製造物生産タンク7外
に排出され、弁25,三方弁35及び33を経て過酸化
水素水調製槽2に戻る。以上述べた方法により洗浄液を
所定時間循環させて、製造物生産タンク7内壁面の汚れ
を溶出させる。ついで、次なる所定のpHとなるように
アルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶液を添加して調節す
る。その後、前記の洗浄操作を繰り返してタンク7内壁
表面に付着した汚れを除去する。再び、洗浄液を所定時
間循環させて、製造物生産タンク7内壁面の汚れを溶出
させる。ついで、さらに次なる所定のpHとなるように
アルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶液を添加して調節す
る。その後、洗浄操作を繰り返してタンク7内壁表面に
付着した汚れを除去する。
水素水による洗浄を行う工程である。まず精製水製造装
置1により製造した精製水を三方弁31を切り換えて過
酸化水素水調製槽2に所定量貯める。所定量の水が貯ま
ったら三方弁31を閉じ、撹拌機駆動モータ6を稼働さ
せ、撹拌翼5を回転させる。次いで、過酸化水素水貯槽
3より弁22を開いて洗浄液中の過酸化水素濃度が所定
濃度になるように過酸化水素水を添加し混合する。過酸
化水素水調製槽2に設置されたpHセンサ41及び酸化
還元電位センサ42によりpHおよび酸化還元電位を測
定し、所定のpHとなるようにアルカリ溶液貯槽4より
アルカリ溶液を添加して調節する。洗浄液を所定の過酸
化水素濃度及びpHに調製した後、弁24を開き、ポン
プ11を稼働させて製造物生産タンク7に移送し、ノズ
ル8から製造物生産タンク7内部に噴射される。これに
より、製造物生産タンク7内壁表面に付着していた汚れ
が、過酸化水素により酸化されて剥離や溶出がし易くな
り除去される。製造物生産タンク7内の洗浄液は、ポン
プ13により吸引されて速やかに製造物生産タンク7外
に排出され、弁25,三方弁35及び33を経て過酸化
水素水調製槽2に戻る。以上述べた方法により洗浄液を
所定時間循環させて、製造物生産タンク7内壁面の汚れ
を溶出させる。ついで、次なる所定のpHとなるように
アルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶液を添加して調節す
る。その後、前記の洗浄操作を繰り返してタンク7内壁
表面に付着した汚れを除去する。再び、洗浄液を所定時
間循環させて、製造物生産タンク7内壁面の汚れを溶出
させる。ついで、さらに次なる所定のpHとなるように
アルカリ溶液貯槽4よりアルカリ溶液を添加して調節す
る。その後、洗浄操作を繰り返してタンク7内壁表面に
付着した汚れを除去する。
【0040】なお、第三工程開始直後等で洗浄液中に多
量の汚れが含まれている場合には、三方弁34を切り換
えて廃液処理装置17に排出する。洗浄液の排出により
過酸化水素水調製槽2の洗浄液が不足する場合には、弁
21を開いて精製水を補給し、弁22を開いて過酸化水
素水貯槽3より過酸化水素水を添加して所定の洗浄液を
調製する。
量の汚れが含まれている場合には、三方弁34を切り換
えて廃液処理装置17に排出する。洗浄液の排出により
過酸化水素水調製槽2の洗浄液が不足する場合には、弁
21を開いて精製水を補給し、弁22を開いて過酸化水
素水貯槽3より過酸化水素水を添加して所定の洗浄液を
調製する。
【0041】(第四工程)第三工程終了後、洗浄の対象
物に過酸化水素やアルカリ,洗浄薬剤が残留するのを防
ぐため、精製水によるリンスを実施する。まず、三方弁
31,32、および36を操作して精製水供給装置1か
ら精製水が洗浄の対象物である製造物生産タンク7に供
給されるよう流路を変更する。ついで、洗浄の対象物に
過酸化水素やアルカリ,洗浄薬剤の残留が無くなるまで
精製水によるリンスを継続する。リンス工程では、電気
伝導度センサ44、および48により電気伝導度を計測
して酸またはアルカリ性の洗浄剤の残留の有無を推測す
る。これらの指標の変化を経時的に記録保存すること
は、プラントの信頼性、ひいては製品の品質を維持する
上で有用な情報となすことが可能となる。
物に過酸化水素やアルカリ,洗浄薬剤が残留するのを防
ぐため、精製水によるリンスを実施する。まず、三方弁
31,32、および36を操作して精製水供給装置1か
ら精製水が洗浄の対象物である製造物生産タンク7に供
給されるよう流路を変更する。ついで、洗浄の対象物に
過酸化水素やアルカリ,洗浄薬剤の残留が無くなるまで
精製水によるリンスを継続する。リンス工程では、電気
伝導度センサ44、および48により電気伝導度を計測
して酸またはアルカリ性の洗浄剤の残留の有無を推測す
る。これらの指標の変化を経時的に記録保存すること
は、プラントの信頼性、ひいては製品の品質を維持する
上で有用な情報となすことが可能となる。
【0042】第4工程を終了することにより、本発明の
洗浄装置による洗浄操作が終了する。
洗浄装置による洗浄操作が終了する。
【0043】コンピュータ60は、装置の各要所に設置
された各種センサ,弁の開閉,ポンプの稼働等洗浄に関
与する情報を経時的に電気情報として取り込み、これを
データベース61に保管する。コンピュータは、これら
の情報を経時的に整理して洗浄記録を作製する。さら
に、必要に応じてデータベースに格納した情報を取りだ
して解析することもできる。書類として保管される洗浄
記録、およびデータベースの情報は、一連の洗浄操作が
異常なく実施されたことを検証する上で不可欠な情報と
なる。
された各種センサ,弁の開閉,ポンプの稼働等洗浄に関
与する情報を経時的に電気情報として取り込み、これを
データベース61に保管する。コンピュータは、これら
の情報を経時的に整理して洗浄記録を作製する。さら
に、必要に応じてデータベースに格納した情報を取りだ
して解析することもできる。書類として保管される洗浄
記録、およびデータベースの情報は、一連の洗浄操作が
異常なく実施されたことを検証する上で不可欠な情報と
なる。
【0044】本実施例によれば、汚れを短時間に少量の
洗浄液で効率良く洗浄できる洗浄装置を提供できる。さ
らに、自動的に作製される洗浄記録およびデータベース
の解析より、洗浄操作の検証が容易となる。
洗浄液で効率良く洗浄できる洗浄装置を提供できる。さ
らに、自動的に作製される洗浄記録およびデータベース
の解析より、洗浄操作の検証が容易となる。
【0045】(実施例5)実施例1にて使用したステン
レス鋼板にリポ多糖類水溶液1g(エンドトキシン濃度
20μg/g)を塗り広げ、60℃で1時間乾燥した。
次いで、これを実施例4の製造物生産タンク7の内壁に
張り付け、実施例4に記載の洗浄操作を実施した。な
お、第一工程の洗浄液温度は60℃とし、洗浄液供給速
度は、タンク7の円周長さ1mあたり毎分30Lとして
3分間洗浄した。第二工程では、洗浄液として水酸化ナ
トリウム1%溶液を使用し、温度は60℃とし、洗浄液
供給速度は、タンク7の円周長さ1mあたり毎分30L
として3分間洗浄した。第三工程では、洗浄液として過
酸化水素濃度2%,pH13.5(水酸化ナトリウムで調
節)の洗浄液を使用し、温度は30℃とし、洗浄液供給
速度は、タンク7の円周長さ1mあたり毎分30Lとし
て10分間洗浄した。第四工程では、洗浄液として精製
水を使用し、温度は25℃とし、洗浄液供給速度は、タ
ンク7の円周長さ1mあたり毎分30Lとして5分間洗
浄した。洗浄終了後、試料を回収し、表面に残留するエ
ンドトキシン量を測定した。検出されたエンドトキシン
量は、総量で2ngであり、除去率は99.99%であ
った。
レス鋼板にリポ多糖類水溶液1g(エンドトキシン濃度
20μg/g)を塗り広げ、60℃で1時間乾燥した。
次いで、これを実施例4の製造物生産タンク7の内壁に
張り付け、実施例4に記載の洗浄操作を実施した。な
お、第一工程の洗浄液温度は60℃とし、洗浄液供給速
度は、タンク7の円周長さ1mあたり毎分30Lとして
3分間洗浄した。第二工程では、洗浄液として水酸化ナ
トリウム1%溶液を使用し、温度は60℃とし、洗浄液
供給速度は、タンク7の円周長さ1mあたり毎分30L
として3分間洗浄した。第三工程では、洗浄液として過
酸化水素濃度2%,pH13.5(水酸化ナトリウムで調
節)の洗浄液を使用し、温度は30℃とし、洗浄液供給
速度は、タンク7の円周長さ1mあたり毎分30Lとし
て10分間洗浄した。第四工程では、洗浄液として精製
水を使用し、温度は25℃とし、洗浄液供給速度は、タ
ンク7の円周長さ1mあたり毎分30Lとして5分間洗
浄した。洗浄終了後、試料を回収し、表面に残留するエ
ンドトキシン量を測定した。検出されたエンドトキシン
量は、総量で2ngであり、除去率は99.99%であ
った。
【0046】比較のため、洗浄工程から第三工程を省い
たのみの洗浄試験を実施してエンドトキシン量を測定し
た。その結果、エンドトキシン量は、総量で38ngで
あり、除去率は99.8%であった。
たのみの洗浄試験を実施してエンドトキシン量を測定し
た。その結果、エンドトキシン量は、総量で38ngで
あり、除去率は99.8%であった。
【0047】本実施例の結果より、過酸化水素水を洗浄
液として使用する本発明により、エンドトキシンをも低
減できることがわかる。
液として使用する本発明により、エンドトキシンをも低
減できることがわかる。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、医薬品,化粧品及び食
品製造設備内部をより高度に洗浄することができ、洗浄
異常発生すなわち汚れの残存を防止することができ、洗
浄不良が原因で生じる製造物の汚染や品質低下を防ぐこ
とができる。
品製造設備内部をより高度に洗浄することができ、洗浄
異常発生すなわち汚れの残存を防止することができ、洗
浄不良が原因で生じる製造物の汚染や品質低下を防ぐこ
とができる。
【図1】本発明の製造設備の一実施例を示すブロック
図。
図。
【図2】本発明の洗浄方法の効果とpHの関係を示す特
性図。
性図。
【図3】本発明の洗浄方法の効果と過酸化水素濃度の関
係を示す特性図。
係を示す特性図。
【図4】本発明の製造設備の一実施例を示すブロック
図。
図。
1…精製水製造装置、2…過酸化水素水調製槽、3…過
酸化水素水貯槽、4…水酸化ナトリウム溶液貯槽、5…
撹拌翼、6…撹拌機駆動モータ、7…製造物生産タン
ク、8…ノズル、11…ポンプ、17…廃液処理装置、
21〜25…弁、34…三方弁、41…pHセンサ、4
2…酸化還元電位センサ、43…流量センサ、60…制
御用コンピュータ。
酸化水素水貯槽、4…水酸化ナトリウム溶液貯槽、5…
撹拌翼、6…撹拌機駆動モータ、7…製造物生産タン
ク、8…ノズル、11…ポンプ、17…廃液処理装置、
21〜25…弁、34…三方弁、41…pHセンサ、4
2…酸化還元電位センサ、43…流量センサ、60…制
御用コンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 利克 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内
Claims (7)
- 【請求項1】配管,弁,タンクより構成される装置の内
部を前記装置を分解することなく過酸化水素を含有する
洗浄液を用いて洗浄する方法において、前記洗浄液中の
過酸化水素の濃度が0.1〜5% であること、水酸化ナ
トリウムを混合してpHを8〜14に調節してなるとこ
ろの過酸化水素を含有する洗浄液を用いることを特徴と
する洗浄方法。 - 【請求項2】請求項1において、洗浄に使用する洗浄液
のpHを段階的に変化させる洗浄方法。 - 【請求項3】前記配管,弁,タンクで構成される装置
が、医薬品,化粧品,食品のいずれかを製造する設備の
装置である請求項1または2に記載の洗浄方法。 - 【請求項4】前記配管,弁,タンクで構成される装置
が、生体の細胞の培養装置を構成する装置である請求項
1または2に記載の洗浄方法。 - 【請求項5】配管,弁,タンクで構成される装置におい
て、過酸化水素供給手段と、pH調整用薬剤供給手段
と、前記過酸化水素とpH調整用薬剤とを混合して洗浄
液を調製する手段と、前記洗浄液のpHを検出する手段
と、前記pH情報をもとに洗浄液のpHを調節する手段
とを具備し、洗浄液のpH計測情報をもとに洗浄液のp
Hを8〜14の範囲になるように過酸化水素及び/又は
水酸化ナトリウムを混合すること、洗浄に使用する洗浄
液のpHを段階的に変化させて洗浄することを特徴とす
る装置。 - 【請求項6】前記配管,弁,タンクで構成される装置
が、医薬品,化粧品,食品のいずれかを製造する設備の
装置である請求項7に記載の装置。 - 【請求項7】前記配管,弁,タンクで構成される装置
が、生体の細胞の培養装置を構成する装置である請求項
7または8に記載の装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9505396A JPH09276811A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 洗浄方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9505396A JPH09276811A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 洗浄方法及びその装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09276811A true JPH09276811A (ja) | 1997-10-28 |
Family
ID=14127316
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9505396A Pending JPH09276811A (ja) | 1996-04-17 | 1996-04-17 | 洗浄方法及びその装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09276811A (ja) |
Cited By (12)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| US7368088B2 (en) | 2000-06-21 | 2008-05-06 | Santoku Chemical Industries Co., Ltd. | Apparatus for producing purified aqueous hydrogen peroxide solution |
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| JP2010284535A (ja) * | 2001-12-26 | 2010-12-24 | Nihon Medi Physics Co Ltd | エンドトキシン除去用組成物 |
| CN102698997A (zh) * | 2012-05-28 | 2012-10-03 | 上海东富龙制药设备制造有限公司 | 一种用于无菌生产的物料桶在线清洗灭菌的方法 |
| JP2013236808A (ja) * | 2012-05-16 | 2013-11-28 | Tadashi Inoue | 食品製造装置の消毒方法 |
| CN104971373A (zh) * | 2015-08-10 | 2015-10-14 | 四川新华西乳业有限公司 | 一种乳制品生产线cip中控系统冷消毒方法 |
| KR20160063591A (ko) * | 2014-11-27 | 2016-06-07 | 김승근 | 식품 제조 공정용 현장 세정 장치 |
| CN107267956A (zh) * | 2017-04-28 | 2017-10-20 | 华灿光电股份有限公司 | 一种喷头清洗方法 |
| JP2018526200A (ja) * | 2015-07-31 | 2018-09-13 | エコラボ ユーエスエー インコーポレイティド | 定置洗浄方法ならびにそのためのシステム及び組成物 |
-
1996
- 1996-04-17 JP JP9505396A patent/JPH09276811A/ja active Pending
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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