JPH08245185A - バトン等の巻取装置 - Google Patents

バトン等の巻取装置

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JPH08245185A
JPH08245185A JP7992195A JP7992195A JPH08245185A JP H08245185 A JPH08245185 A JP H08245185A JP 7992195 A JP7992195 A JP 7992195A JP 7992195 A JP7992195 A JP 7992195A JP H08245185 A JPH08245185 A JP H08245185A
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drum
rotation
winding
wire
shaft
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Katsumi Otsuka
勝美 大塚
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドラムの正規の送り出し回転での元ワイヤの
巻き取りを行うことができず、結果として安全上の改善
がなされた新規なバトン等の巻取装置を提供する。 【構成】 本発明の巻取装置1は、舞台演出に用いる種
々の演出部材等を吊り下げるバトン3と、このバトン3
を吊持したワイヤと、このワイヤを巻き取るドラム12
と、このドラム12を正逆方向に回転操作するハンドル
14と、前記ワイヤの張力によるドラム12の送り出し
回転を防止する機構とを具えた装置において、この装置
はドラム回転範囲規制機構20を具えることを特徴とす
る。また前記ドラム回転範囲規制機構20は、ドラム1
2の回転と連動するねじ切りされた回転軸21と、この
回転軸21に螺合し且つ回転軸21に沿って移動する検
知駒22と、固定位置が回転軸21の任意の位置に設定
自在である送り出し長調整ストッパ23aとを具えて成
ることを特徴とする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】
【産業上の利用分野】本発明は舞台演出に用いる種々の
演出部材等を吊り下げるバトン等を昇降する手動の巻取
装置の構造に関するものである。
【0002】
【発明の背景】学校、演劇場等における舞台では、演出
に用いるどん帳、かすみ幕、スクリーン、文字看板、旗
等、種々の演出部材等が設けられるものであって、これ
ら演出部材は、図1に示すようにバトン3に吊り下げら
れた状態で昇降自在に設けられる。このバトン3は複数
本一例として枝滑車8に張架された三本の枝ワイヤ7と
元滑車6及び枝滑車8に張架された元ワイヤ5とにより
直接吊り下げられる。そしてこの元ワイヤ5は巻取装置
1のドラム12に巻き付けられ、元ワイヤ5の巻き取
り、送り出し操作によりバトン3を昇降する。因みにこ
のような巻取装置1は、後述する安全対策のために元ワ
イヤ5の巻き取り時のドラム12の回転方向が決められ
ており、このような正規の回転方向を巻き取り回転と定
義し、元ワイヤ5の送り出し時のドラム12の正規の回
転方向を送り出し回転と定義する。
【0003】このような巻取装置1は電動のものと手動
のものとがあり、手動のものに関しては安全上次のよう
な対策がとられているが、それでもなお改善の余地が残
されている。具体的には安全対策として一例として図5
に示すようにラチェット機構を具えるものであって、こ
れによって例えばバトン3の引き上げ途中でハンドル1
4を放してしまったような場合、バトン3の負荷によっ
て元ワイヤ5が戻り結果的にドラム12の送り出し回転
を生ずるおそれがあるが、これを前記ラチェット機構に
おけるラチェット爪157がラチェットホイール153
に噛み合ってドラム12の送り出し回転を防止するよう
に図られているのである。
【0004】因みに図5(a)に示すように、操作者が
積極的にハンドル14操作をしてドラム12を送り出し
回転するときには、ドラム12を駆動する入力軸13と
ラチェットホイール153との間がクラッチ機構により
開放され、主体的な送り出し回転はラチェット爪157
とラチェットホイール153との噛み合いに係わりなく
行われるような工夫がされているものであって、この詳
細な説明は実施例中において行う。
【0005】ところで図5(b)に示すように、ハンド
ル14操作による元ワイヤ5の送り出しの際、ドラム1
2に巻き付けられた元ワイヤ5が出きってしまった状態
で更に不用意にハンドルを回し続けると、図5(c)に
示すようにドラムが正規の送り出し回転であるにもかか
わらず元ワイヤ5を再び巻き取ってしまう。
【0006】この状態を正規の状態であると錯覚して、
前記ラチェット機構によりその位置で元ワイヤ5の送り
出しが停止すると期待して回転操作を止めた場合には、
前記ラチェット機構は作動せずバトン3の負荷によって
元ワイヤ5が戻り、ハンドル14が回転してしまうこと
があった。すなわち図5(d)に示すように、ドラム1
2が送り出し回転で元ワイヤ5を巻き取ってしまってい
る場合には、その負荷はドラム12に対しては図中反時
計回り方向に回転させる力となり、ドラム12を駆動す
る入力軸13からこの回転力が作用すると、ラチェット
爪157はラチェットホイール153の逆爪状の各ラチ
ェット歯をなでる方向に作用するだけであって、その回
転を停止させる作用は全く期待し得ない。更にクラッチ
機構により入力軸13からのトルクがハンドル14へ伝
達されるので、その結果ハンドル14から手を放した瞬
間ハンドル14が高速回転し、はなはだしい場合にはこ
れがハンドル14の固定部材から外れ、放擲されるよう
になって事故等を生ずるおそれがあり、更にバトン3側
からみればこのものが一挙に落下する危険が生ずるので
ある。
【0007】
【開発を試みた技術的事項】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、ドラムの正規の送り出
し回転での元ワイヤの巻き取りを行うことができず、結
果として安全上の改善がなされた新規なバトン等の巻取
装置を提供する。
【0008】
【発明の構成】
【目的達成の手段】すなわち請求項1記載のバトン等の
巻取装置は、舞台演出に用いる種々の演出部材等を吊り
下げるバトン等と、このバトン等を吊持したワイヤと、
このワイヤを巻き取るドラムと、このドラムを正逆方向
に回転操作するハンドルと、前記ワイヤの張力によるド
ラムの送り出し回転を防止する機構とを具えた装置にお
いて、この装置はドラム回転範囲規制機構を具えること
を特徴とする。
【0009】また請求項2記載のバトン等の巻取装置
は、前記要件に加え、前記ドラム回転範囲規制機構は、
ドラムの回転と連動するねじ切りされた回転軸と、この
回転軸に螺合し且つ回転軸に沿って移動する検知駒と、
固定位置が回転軸の任意の位置に設定自在である送り出
し長調整ストッパとを具えて成ることを特徴とする。そ
してこれら各請求項記載の発明の構成を手段として前記
目的を達成しようとするものである。
【0010】
【発明の作用】請求項1記載の発明によれば、巻取装置
にはドラム回転範囲規制機構を具えるので、ドラムの送
り出し回転での元ワイヤの巻き取りができない。このた
めバトンの落下、ハンドルの高速回転等を未然に防ぐ。
【0011】また請求項2記載の発明によれば、ドラム
回転範囲規制機構はドラムの回転と連動するねじ切りさ
れた回転軸と、この回転軸に螺合し且つ回転軸に沿って
移動する検知駒と、固定位置が回転軸の任意の位置に設
定自在である送り出し長調整ストッパとを具えて成るの
で、検知駒が送り出し長調整ストッパに当接することで
回転軸の回転を規制し、ドラムの回転を規制する。また
送り出し長調整ストッパの位置によってドラムの回転範
囲を設定することができ、元ワイヤの長さに対応するこ
とができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明のバトン等の巻取装置を図面に
基づいて具体的に説明する。図1に示すものが本発明の
主要部材である巻取装置1を適用した、一例として演劇
舞台を示す斜視図であって、前記巻取装置1はどん帳2
等を吊持したバトン3の昇降を行う。一方、舞台の上方
には、すのこ状のブドウ棚4が架設され、このブドウ棚
4の長手方向には一例として四基の枝滑車8が等間隔に
配置されるとともに、片端に元滑車6が設けられる。ま
た枝滑車8に張架された三本の枝ワイヤ7と元滑車6及
び枝滑車8に張架された元ワイヤ5とにはパイプ状のバ
トン3が吊り下げられ、この元ワイヤ5は巻取装置1の
ドラム12に巻き付けられる。そして元ワイヤ5の巻き
取り、送り出し操作によりバトン3を昇降する。
【0013】以下、巻取装置1について説明する。この
ものは図2、3に示すようにウインチ10に対して本発
明の特徴的構成であるドラム回転範囲規制機構20を具
えたものである。ここでドラム12が巻き取り回転する
ときのハンドル14、入力軸13及びディスクハブ15
1の回転方向もまた巻き取り回転と定義し、ドラム12
が送り出し回転するときのハンドル14、入力軸13及
びディスクハブ151の回転方向もまた送り出し回転と
定義する。まずウインチ10について説明する。このも
のは図3に分解して示すように公知の手動ウインチであ
り、本体11に対してドラム12における回転軸121
が軸支される。この回転軸121にはギヤ122が具え
られ、入力軸13に具えるギヤ131と噛み合う。また
この入力軸13には螺旋状のスクリューガイド132が
一例として右雄ねじ状に刻まれ、クラッチボス154の
軸穴に一例として右雌ねじ状に形成されたスクリューガ
イド154aと遊合する。そしてこのクラッチボス15
4に対してはハンドル14が固定される。
【0014】更に前記ハンドル14と入力軸13との間
には送出回転防止機構15が設けられる。このものは入
力軸13に対してディスクハブ151を固定し、このデ
ィスクハブ151とホイール状のクラッチディスク15
2と逆爪状のラチェット歯を円周上に具えたラチェット
ホイール153とクラッチディスク152とを順に遊嵌
状態に組み付ける。更に前記スクリューガイド132に
クラッチボス154におけるスクリューガイド154a
を遊合し、クラッチボス154から突出した軸端にスト
ッパ155を具えたものである。前記入力軸13とクラ
ッチボス154とは、ストッパ155とクラッチボス1
54におけるブロック154bとが当接するまでのある
程度の独立した回転が許されている。また前記ディスク
ハブ151の外周には溝が形成され、ここにスプリング
156が外嵌され、このスプリング156はディスクハ
ブ151の送り出し回転で閉じ、巻き取り回転で開く。
更にこのスプリング156の先端にはラチェット爪15
7が回動可能に支持され、スプリング156が閉じると
ラチェット爪157は前記ラチェットホイール153に
おけるラチェット歯に噛み合い、またスプリング156
が開くとラチェット爪157はラチェットホイール15
3におけるラチェット歯をなでる方向に作用するだけで
ある。
【0015】以下入力軸13に対して加わるトルクに応
じた動作をそれぞれ説明する。 (i) ハンドル操作による巻き取り回転のトルク ハンドル14を巻き取り回転させると、入力軸13とク
ラッチボス154とはストッパ155とブロック154
bとはある程度の独立した回転をした後当接し、ハンド
ル14からのトルクが入力軸13に伝達するようにな
る。このとき入力軸13におけるスクリューガイド13
2とクラッチボス154におけるスクリューガイド15
4aとは右ねじの関係で遊合しているので、クラッチボ
ス154は本体11側に移動し、クラッチディスク15
2、ラチェットホイール153、クラッチディスク15
2をディスクハブ151に対して押圧し、見かけ上これ
らを一体部材とする。これらの部材はハンドル14及び
入力軸13とともに回転し、ドラム12を巻き取り回転
させる。因みにディスクハブ151が巻き取り回転する
ためスプリング156が開き、ラチェット爪157がラ
チェットホイール153に対してなでる方向に作用する
だけであって、ラチェットホイール153の回転を防止
しない。
【0016】(ii)ハンドル操作による送り出し回転のト
ルク ハンドル14を送り出し回転させると、入力軸13とク
ラッチボス154とはストッパ155とブロック154
bとはある程度の独立した回転をした後当接し、ハンド
ル14からのトルクが入力軸13に伝達するようにな
る。そしてディスクハブ151が送り出し回転してスプ
リング156が閉じ、ラチェット爪157がラチェット
ホイール153に対して噛み合うので、ラチェットホイ
ール153の回転を防止する。このとき入力軸13にお
けるスクリューガイド132とクラッチボス154にお
けるスクリューガイド154aとは右ねじの関係で遊合
しているのでクラッチボス154は外側に移動し、クラ
ッチディスク152とラチェットホイール153との間
の隙間があき、クラッチボス154の回転を防止しな
い。そしてクラッチボス154から入力軸13に直接ト
ルクが加わり、ドラム12を送り出し回転させる。
【0017】(iii) ドラムの回転軸から伝達される送り
出し回転のトルク またドラム12の巻き取り回転により巻き付けられた元
ワイヤ5の張力、つまりドラム12を送り出し回転させ
ようとする力が作用したときは、入力軸13に送り出し
回転のトルクが加わり、ディスクハブ151が送り出し
回転してスプリング156が閉じ、ラチェット爪157
がラチェットホイール153に対して噛み合うので、ラ
チェットホイール153の回転を防止する。このとき入
力軸13におけるスクリューガイド132とクラッチボ
ス154におけるスクリューガイド154aとは右ねじ
の関係で遊合しているのでクラッチボス154は軸方向
を本体11側に移動し、クラッチディスク152、ラチ
ェットホイール153、クラッチディスク152をディ
スクハブ151に対して押圧し、見かけ上これらを一体
部材とするから、クラッチボス154及びここに取り付
けられたハンドル14の回転を防止する。
【0018】(iv)ドラムの回転軸から伝達される巻き取
り回転のトルク またドラム12の送り出し回転により巻き付けられた元
ワイヤ5の張力、つまりドラム12を巻き取り回転させ
ようとする力が作用したときは、入力軸13に巻き取り
回転のトルクが加わり、ディスクハブ151が巻き取り
回転してスプリング156が開き、ラチェット爪157
がラチェットホイール153に対してなでる方向に作用
するだけであって、ラチェットホイール153の回転を
防止しない。そして入力軸13におけるスクリューガイ
ド132とクラッチボス154におけるスクリューガイ
ド154aとは右ねじの関係で遊合しているのでクラッ
チボス154は本体11側に移動し、クラッチディスク
152、ラチェットホイール153、クラッチディスク
152をディスクハブ151に対して押圧し、見かけ上
これらを一体部材とするから、クラッチボス154及び
ここに取り付けられたハンドル14を回転させる。
【0019】このようにハンドル14の操作によるドラ
ム12の巻き取り回転及び送り出し回転は随時可能であ
る。一方、発明の背景で述べた安全対策としてドラム1
2の巻き取り回転によって巻き取られた元ワイヤ5の張
力によるドラム12の回転は防止されるものの、ドラム
12の送り出し回転によって巻き取られた元ワイヤ5の
張力によるドラム12の回転は防止されないのである。
【0020】次に本発明の特徴的構成であるドラム回転
範囲規制機構20について説明する。このものは図2に
示すように本体11に対して設けられるものであり、本
体11の外側にドラム12の回転軸121と連通した駆
動ギヤ24を具え、この駆動ギヤ24に従動ギヤ25が
噛み合い、この従動ギヤ25に対しては一例として右ね
じ加工された回転軸21が取り付けられる。因みに駆動
ギヤ24と従動ギヤ25とのギヤ比は一例として1:
2.5である。前記回転軸21は、本体11内に対向し
て立てられた軸支部29にそれぞれ設けたベアリング2
8間に軸支される。
【0021】ここでドラム12が巻き取り回転するとき
の回転軸21の回転方向を巻き取り回転と定義し、ドラ
ム12が送り出し回転するときの回転軸21の回転方向
を送り出し回転と定義する。前記回転軸21には検知駒
22が螺合し、この検知駒22を挟むように送り出し長
調整ストッパ23aが従動ギヤ25側に螺合し、巻き取
り長調整ストッパ23bがハンドル14側に螺合する、
更にこれら送り出し長調整ストッパ23aと巻き取り長
調整ストッパ23bとの外側にはそれぞれナット23c
が螺合する。前記検知駒22は一辺にガイド片26を具
えたナットであり、このガイド片26が回転軸21の下
方に平行に設けられるガイドレール27に対して摺動可
能に遊嵌される。また前記送り出し長調整ストッパ23
a及び巻き取り長調整ストッパ23bはナットであり、
一つの面には垂直に雌ねじ23eが刻まれ、ここに止め
ねじ23dが螺合する。因みに前記検知駒22及びガイ
ド片26は、移動部材であるので、移動度が目視できる
ようにこれら部材に色付けを施したり、ガイドレール2
7に対してマーキングを行うことが好ましい。
【0022】本発明のバトン等の巻取装置1は前記のよ
うな構成から成るものであって、以下のようにしてバト
ン3の昇降を行い、その際ドラム12の送り出し回転で
の元ワイヤ5の巻き取りを防止する。まず巻取装置1を
適宜の架台上に設置し、ハンドル14を操作して検知駒
22を従動ギヤ25側に位置させる。次いでドラム12
に対して元ワイヤ5を三巻以上捨巻きする。もちろんこ
の捨巻きはドラム12の巻き取り回転により行うもので
あり、この状態でどん帳2が最下点に位置するように事
前に元ワイヤ5の長さを調節する。
【0023】そしてこの状態で図4(a)に示すように
送り出し長調整ストッパ23aを回し、検知駒22に対
して当接させるとともに止めねじ23dを締め込み、送
り出し長調整ストッパ23aを回転軸21に固定する。
更に送り出し長調整ストッパ23aの外側にナット23
cを当接させて送り出し長調整ストッパ23aの固着を
強固にする。
【0024】次いでハンドル14を巻き取り回転するこ
とでドラム12は巻き取り回転し、元ワイヤ5を巻き取
り、これに接続された枝ワイヤ6に吊持されるバトン3
及びこのバトン3に吊持されるどん帳2を引き上げる。
バトン3が最上部あるいは停止希望個所に至ったときの
ドラム回転範囲規制機構20の様子を図4(b)に示
す。この状態で巻き取り長調整ストッパ23bを回し、
検知駒22に対して当接させるとともに止めねじ23d
を締め込み、巻き取り長調整ストッパ23bを回転軸2
1に固定する。更に巻き取り長調整ストッパ23bの外
側にナット23cを当接させて巻き取り長調整ストッパ
23bの固着を強固にする。
【0025】ここまでが事前準備であり、舞台の閉幕に
際しては、ハンドル14を送り出し回転することでドラ
ム12は送り出し回転し、元ワイヤ5を送り出し、これ
に接続された枝ワイヤ6に吊持されるバトン3及びこれ
に吊持されるどん帳2を引き下げる。この際、どん帳2
が最下点に位置すると、図4(c)に示すように検知駒
22が送り出し長調整ストッパ23aに対して当接する
ので、回転軸21のそれ以上の回転を防止する。この結
果、回転軸21と連動するドラム12の回転を規制する
ことになり、ドラム12に巻かれた元ワイヤ5の捨て巻
き部分は送り出されることがなく、ドラム12の送り出
し回転による元ワイヤ5の巻き取りは不可能である。
【0026】
【他の実施例】先の実施例においてはドラム回転範囲規
制機構20における検知駒22のストッパとしては、回
転軸21に螺合するナットである送り出し長調整ストッ
パ23a及び巻き取り長調整ストッパ23bを用いた
が、要は回転軸21の回転とともに移動する検知駒22
に当接してこの移動を阻止するような構成であればよい
ので、本体11上の任意の位置に固定できるボルト、板
状部材等を用いてもよい。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、巻取装置
1にはドラム回転範囲規制機構20を具えるので、ドラ
ム12の送り出し回転での元ワイヤ5の巻き取りができ
ない。このためバトン3の落下、ハンドル14の高速回
転等を未然に防ぎ、安全上の改善がなされる。
【0028】また請求項2記載の発明によれば、ドラム
回転範囲規制機構20はドラム12の回転と連動するね
じ切りされた回転軸21と、この回転軸21に螺合し且
つ回転軸21に沿って移動する検知駒22と、固定位置
が回転軸21の任意の位置に設定自在である送り出し長
調整ストッパ23aとを具えて成るので、検知駒22が
送り出し長調整ストッパ23aに当接することで回転軸
21の回転を規制し、ドラム12の回転を規制する。ま
た送り出し長調整ストッパ23a及び巻き取り長調整ス
トッパ23dの位置によってドラム12の回転範囲を設
定することができ、元ワイヤ5の長さに対応することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の巻取装置を適用した舞台を示す斜視図
である。
【図2】本発明の巻取装置を示す斜視図及び一部拡大図
である。
【図3】巻取装置を示す分解斜視図である。
【図4】回転軸の回転に伴う検知駒の動きを段階的に示
す説明図である。
【図5】ドラムの引き出し回転による元ワイヤの巻き取
りの様子を骨格的且つ段階的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 巻取装置 2 どん帳 3 バトン 4 ブドウ棚 5 元ワイヤ 6 元滑車 7 枝ワイヤ 8 枝滑車 10 ウインチ 11 本体 12 ドラム 121 回転軸 122 ギヤ 13 入力軸 131 ギヤ 132 スクリューガイド 14 ハンドル 15 送出回転防止機構 151 ディスクハブ 152 クラッチディスク 153 ラチェットホイール 154 クラッチボス 154a スクリューガイド 154b ブロック 155 ストッパ 156 スプリング 157 ラチェット爪 20 ドラム回転範囲規制機構 21 回転軸 22 検知駒 23a 送り出し長調整ストッパ 23b 巻き取り長調整ストッパ 23c ナット 23d 止めねじ 23e 雌ねじ 24 駆動ギヤ 25 従動ギヤ 26 ガイド片 27 ガイドレール 28 ベアリング 29 軸支部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舞台演出に用いる種々の演出部材等を吊
    り下げるバトン等と、このバトン等を吊持したワイヤ
    と、このワイヤを巻き取るドラムと、このドラムを正逆
    方向に回転操作するハンドルと、前記ワイヤの張力によ
    るドラムの送り出し回転を防止する機構とを具えた装置
    において、この装置はドラム回転範囲規制機構を具える
    ことを特徴とするバトン等の巻取装置。
  2. 【請求項2】 前記ドラム回転範囲規制機構は、ドラム
    の回転と連動するねじ切りされた回転軸と、この回転軸
    に螺合し且つ回転軸に沿って移動する検知駒と、固定位
    置が回転軸の任意の位置に設定自在である送り出し長調
    整ストッパとを具えて成ることを特徴とする請求項1記
    載のバトン等の巻取装置。
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