JPH08246100A - 耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 - Google Patents
耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造法Info
- Publication number
- JPH08246100A JPH08246100A JP4675395A JP4675395A JPH08246100A JP H08246100 A JPH08246100 A JP H08246100A JP 4675395 A JP4675395 A JP 4675395A JP 4675395 A JP4675395 A JP 4675395A JP H08246100 A JPH08246100 A JP H08246100A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- pearlite structure
- wear resistance
- steel
- hardness
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Heat Treatment Of Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 重軸重鉄道の曲線区間レールに要求される耐
摩耗性を向上させる。 【構成】 C :0.85超〜1.20%、Si:0.10〜1.00%、M
n:0.40〜1.50%を含有し、さらに必要に応じてCr,Mo,
V,Nb,Co,B の1種または2種以上を含む熱間圧延した高
温度の熱を保有する鋼レール、あるいは熱処理する目的
で高温に加熱された鋼レールの頭部をオーステナイト域
温度から冷却停止温度 700〜500 ℃までの間を 1〜10℃
/secで加速冷却し、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部の該頭部表面を起点として深さ20mmの範囲がパー
ライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬さが
Hv320以上であることを特徴とする耐摩耗性に優れたパ
ーライト系レールおよびその製造法。 【効果】 本発明レール鋼は従来レール鋼よりも炭素量
を高め、同時に硬さを向上させることにより、従来レー
ルよりも耐摩耗性が向上している。
摩耗性を向上させる。 【構成】 C :0.85超〜1.20%、Si:0.10〜1.00%、M
n:0.40〜1.50%を含有し、さらに必要に応じてCr,Mo,
V,Nb,Co,B の1種または2種以上を含む熱間圧延した高
温度の熱を保有する鋼レール、あるいは熱処理する目的
で高温に加熱された鋼レールの頭部をオーステナイト域
温度から冷却停止温度 700〜500 ℃までの間を 1〜10℃
/secで加速冷却し、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部の該頭部表面を起点として深さ20mmの範囲がパー
ライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬さが
Hv320以上であることを特徴とする耐摩耗性に優れたパ
ーライト系レールおよびその製造法。 【効果】 本発明レール鋼は従来レール鋼よりも炭素量
を高め、同時に硬さを向上させることにより、従来レー
ルよりも耐摩耗性が向上している。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重軸重鉄道の曲線区間
のレールに要求される耐摩耗性を大きく向上させたパー
ライト系レールおよびその製造法に関するものである。
のレールに要求される耐摩耗性を大きく向上させたパー
ライト系レールおよびその製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄道輸送の高効率化の手段として、列車
速度の向上や列車積載重量の増加が図られている。この
ような鉄道輸送の効率化はレール使用環境の過酷化を意
味し、レール材質の一層の改善が要求されるに至ってい
る。具体的には、海外の重荷重鉄道の曲線区間に敷設さ
れたレールでは摩耗が急激に増加し、レールの高寿命化
の点で問題視されるようになった。
速度の向上や列車積載重量の増加が図られている。この
ような鉄道輸送の効率化はレール使用環境の過酷化を意
味し、レール材質の一層の改善が要求されるに至ってい
る。具体的には、海外の重荷重鉄道の曲線区間に敷設さ
れたレールでは摩耗が急激に増加し、レールの高寿命化
の点で問題視されるようになった。
【0003】しかしながら、最近のレール高強度化熱処
理技術の向上により、共析炭素鋼を用いた微細パーライ
ト組織を呈した下記に示すような高強度(高硬度)レー
ルが開発され、重荷重鉄道の曲線区間のレール寿命を飛
躍的に改善してきた。 頭部がソルバイト組織、または、微細なパーライト組
織の超大荷重用の熱処理レール(特公昭54−2549
0号公報参照)。 Cr、Nbなどの合金を添加し、耐摩耗性ばかりでな
く溶接部の硬度低下を改善した低合金熱処理レールの製
造法(特公昭59−19173号公報参照)。 これらのレールの特徴は、共析炭素含有鋼による微細パ
ーライト組織を呈する高強度(高硬度)レールであり、
その目的とするところは耐摩耗性を向上させるところに
あった。
理技術の向上により、共析炭素鋼を用いた微細パーライ
ト組織を呈した下記に示すような高強度(高硬度)レー
ルが開発され、重荷重鉄道の曲線区間のレール寿命を飛
躍的に改善してきた。 頭部がソルバイト組織、または、微細なパーライト組
織の超大荷重用の熱処理レール(特公昭54−2549
0号公報参照)。 Cr、Nbなどの合金を添加し、耐摩耗性ばかりでな
く溶接部の硬度低下を改善した低合金熱処理レールの製
造法(特公昭59−19173号公報参照)。 これらのレールの特徴は、共析炭素含有鋼による微細パ
ーライト組織を呈する高強度(高硬度)レールであり、
その目的とするところは耐摩耗性を向上させるところに
あった。
【0004】しかし、近年海外の重荷重鉄道ではより一
層の鉄道輸送の高効率化のために、貨物の高軸重化(列
車積載重量の増加)を強力に進めており、特に急曲線の
レールでは上記開発のレールを用いても耐摩耗性が確保
できず、摩耗によるレール寿命の低下が問題となってき
た。このような背景から、現状の共析炭素鋼の高強度レ
ール以上の耐摩耗性を有するレールの開発が求められる
ようになってきた。
層の鉄道輸送の高効率化のために、貨物の高軸重化(列
車積載重量の増加)を強力に進めており、特に急曲線の
レールでは上記開発のレールを用いても耐摩耗性が確保
できず、摩耗によるレール寿命の低下が問題となってき
た。このような背景から、現状の共析炭素鋼の高強度レ
ール以上の耐摩耗性を有するレールの開発が求められる
ようになってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来レール鋼として用
いられている共析炭素成分のパーライト組織の耐摩耗性
を向上させる方法としては、一般的にはパーライト組織
の硬さを向上させる方法がある。しかし、共析炭素成分
のパーライト組織を呈した高強度レールでは現状の硬さ
が上限であり、硬さの向上を狙って熱処理冷却速度や合
金の添加量を増加させると、パーライト組織中に硬いマ
ルテンサイト組織が生成し、レールの靭性と耐摩耗性を
低下させるといった問題点があった。
いられている共析炭素成分のパーライト組織の耐摩耗性
を向上させる方法としては、一般的にはパーライト組織
の硬さを向上させる方法がある。しかし、共析炭素成分
のパーライト組織を呈した高強度レールでは現状の硬さ
が上限であり、硬さの向上を狙って熱処理冷却速度や合
金の添加量を増加させると、パーライト組織中に硬いマ
ルテンサイト組織が生成し、レールの靭性と耐摩耗性を
低下させるといった問題点があった。
【0006】また、もう一つの解決策としてはパーライ
ト組織より耐摩耗性が高い金属組織を呈した材料をレー
ル鋼として使用する方法が考えられるが、レールと車輪
のようなころがり摩耗環境下では微細パーライト組織よ
りも安価で耐摩耗性に優れた材料は見いだされていない
のが現状である。
ト組織より耐摩耗性が高い金属組織を呈した材料をレー
ル鋼として使用する方法が考えられるが、レールと車輪
のようなころがり摩耗環境下では微細パーライト組織よ
りも安価で耐摩耗性に優れた材料は見いだされていない
のが現状である。
【0007】従来レール鋼として用いられてきた共析炭
素成分のパーライト組織は硬さの低いフェライト組織と
板状の硬いセメンタイト組織の層状構造になっている。
本発明者らはパーライト組織の摩耗機構を観察した結
果、まずはじめに車輪の通過により柔らかなフェライト
組織が絞り出され、その後ころがり面直下に硬いセメン
タイトのみが積み重なり、これに加工硬化が加わって耐
摩耗性が確保されていることを確認した。
素成分のパーライト組織は硬さの低いフェライト組織と
板状の硬いセメンタイト組織の層状構造になっている。
本発明者らはパーライト組織の摩耗機構を観察した結
果、まずはじめに車輪の通過により柔らかなフェライト
組織が絞り出され、その後ころがり面直下に硬いセメン
タイトのみが積み重なり、これに加工硬化が加わって耐
摩耗性が確保されていることを確認した。
【0008】そこで、本発明者らは耐摩耗性を得るため
にパーライト組織の硬さを向上させると同時に、炭素量
を高くしてパーライト組織の耐摩耗性を確保している板
状の硬いセメンタイト組織比率を増加させ、ころがり面
直下でのセメンタイト密度を高めることにより靭性およ
び延性を損なわず、耐摩耗性が飛躍的に向上することを
実験により見いだした。
にパーライト組織の硬さを向上させると同時に、炭素量
を高くしてパーライト組織の耐摩耗性を確保している板
状の硬いセメンタイト組織比率を増加させ、ころがり面
直下でのセメンタイト密度を高めることにより靭性およ
び延性を損なわず、耐摩耗性が飛躍的に向上することを
実験により見いだした。
【0009】すなわち本発明は重軸重鉄道の曲線区間の
レールに要求される耐摩耗性を大きく向上させたレール
を低コストで提供することを目的とするものである。
レールに要求される耐摩耗性を大きく向上させたレール
を低コストで提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するものであって、その要旨とするところは、重量%
で、C :0.85超〜1.20%、 Si:0.10
〜1.00%、Mn:0.40〜1.50%を含有し
て、さらに必要に応じて、Cr:0.05〜0.60
%、 Mo:0.01〜0.20%、V :0.02
〜0.30%、 Nb:0.002〜0.050%、
Co:0.10〜2.00%、 B :0.0005
〜0.005%の1種または2種以上を含有して、残部
が鉄および不可避的不純物からなる鋼レールであって、
該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点と
して少なくとも深さ20mmの範囲がパーライト組織を呈
し、前記範囲のパーライト組織の硬さがHv320以上
であることを特徴とする耐摩耗性に優れたパーライト系
レール。および前記成分の鋼を熱間圧延した高温度の熱
を保有する鋼レール、あるいは熱処理する目的で高温に
加熱された鋼レールの頭部をオーステナイト域温度から
冷却停止温度700〜500℃までの間を1〜10℃/s
ecで加速冷却し、該鋼レールの頭部コーナー部および頭
頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲がパ
ーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬さ
がHv320以上であることを特徴とする耐摩耗性に優
れたパーライト系レールおよびその製造法である。
するものであって、その要旨とするところは、重量%
で、C :0.85超〜1.20%、 Si:0.10
〜1.00%、Mn:0.40〜1.50%を含有し
て、さらに必要に応じて、Cr:0.05〜0.60
%、 Mo:0.01〜0.20%、V :0.02
〜0.30%、 Nb:0.002〜0.050%、
Co:0.10〜2.00%、 B :0.0005
〜0.005%の1種または2種以上を含有して、残部
が鉄および不可避的不純物からなる鋼レールであって、
該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点と
して少なくとも深さ20mmの範囲がパーライト組織を呈
し、前記範囲のパーライト組織の硬さがHv320以上
であることを特徴とする耐摩耗性に優れたパーライト系
レール。および前記成分の鋼を熱間圧延した高温度の熱
を保有する鋼レール、あるいは熱処理する目的で高温に
加熱された鋼レールの頭部をオーステナイト域温度から
冷却停止温度700〜500℃までの間を1〜10℃/s
ecで加速冷却し、該鋼レールの頭部コーナー部および頭
頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲がパ
ーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬さ
がHv320以上であることを特徴とする耐摩耗性に優
れたパーライト系レールおよびその製造法である。
【0011】以下、本発明について詳細に説明する。ま
ず、本発明においてレールの化学成分を上記のように限
定した理由について説明する。Cはパーライト変態を促
進させて、かつ、耐摩耗性を確保する有効な元素であ
り、通常のレール鋼としてはC量0.60〜0.85%
が添加されているが、C量0.85%以下では耐摩耗性
の向上を図るためのパーライト組織中のセメンタイト密
度が確保できない。また、C量1.20%を超えると旧
オーステナイト粒界の初析セメンタイトの量が増加し、
延性および靭性が大きく低下するため、C量を0.85
超〜1.20%に限定した。
ず、本発明においてレールの化学成分を上記のように限
定した理由について説明する。Cはパーライト変態を促
進させて、かつ、耐摩耗性を確保する有効な元素であ
り、通常のレール鋼としてはC量0.60〜0.85%
が添加されているが、C量0.85%以下では耐摩耗性
の向上を図るためのパーライト組織中のセメンタイト密
度が確保できない。また、C量1.20%を超えると旧
オーステナイト粒界の初析セメンタイトの量が増加し、
延性および靭性が大きく低下するため、C量を0.85
超〜1.20%に限定した。
【0012】Siはパーライト組織中のフェライト相へ
の固溶体硬化により強度を向上させる元素であるが、
0.10%未満ではその効果が十分に期待できず、ま
た、1.00%を超えるとレールの脆化をもたらし溶接
性も低下するので、Si量を0.10〜1.00%に限
定した。
の固溶体硬化により強度を向上させる元素であるが、
0.10%未満ではその効果が十分に期待できず、ま
た、1.00%を超えるとレールの脆化をもたらし溶接
性も低下するので、Si量を0.10〜1.00%に限
定した。
【0013】Mnはパーライト変態温度を低下させ、焼
き入れ性を高めることによって高強度化に寄与し、さら
に、初析セメンタイトの生成を抑制する元素であるが、
0.40%未満の含有量ではその効果が小さく、また、
1.50%を超えると偏析部にレールの靭性、耐摩耗性
に有害なマルテンサイト組織を生成させ易くするために
Mn量を0.40〜1.50%に限定した。
き入れ性を高めることによって高強度化に寄与し、さら
に、初析セメンタイトの生成を抑制する元素であるが、
0.40%未満の含有量ではその効果が小さく、また、
1.50%を超えると偏析部にレールの靭性、耐摩耗性
に有害なマルテンサイト組織を生成させ易くするために
Mn量を0.40〜1.50%に限定した。
【0014】また、上記の成分組成で製造されるレール
は強度、延性、靭性を向上させる目的で以下の元素を必
要に応じて1種類または2種以上を添加する。Cr:
0.05〜0.60%、 Mo:0.01〜0.20
%、V :0.02〜0.30%、 Nb:0.00
2〜0.050%、Co:0.10〜2.00%、
B :0.0005〜0.005%
は強度、延性、靭性を向上させる目的で以下の元素を必
要に応じて1種類または2種以上を添加する。Cr:
0.05〜0.60%、 Mo:0.01〜0.20
%、V :0.02〜0.30%、 Nb:0.00
2〜0.050%、Co:0.10〜2.00%、
B :0.0005〜0.005%
【0015】次に、これらの化学成分を上記のように定
めた理由について説明する。Crはパーライトの平衡変
態点を上昇させ、結果としてパーライト組織を微細にし
て高強度化に寄与すると同時に、パーライト組織中のセ
メンタイト相を強化することによって耐摩耗性を向上さ
せる元素であるが、0.05%未満ではその効果が小さ
く、0.60%を超える過剰な添加はマルテンサイト組
織を生成させ、鋼を脆化させるため、Cr添加量を0.
05〜0.60%に限定した。
めた理由について説明する。Crはパーライトの平衡変
態点を上昇させ、結果としてパーライト組織を微細にし
て高強度化に寄与すると同時に、パーライト組織中のセ
メンタイト相を強化することによって耐摩耗性を向上さ
せる元素であるが、0.05%未満ではその効果が小さ
く、0.60%を超える過剰な添加はマルテンサイト組
織を生成させ、鋼を脆化させるため、Cr添加量を0.
05〜0.60%に限定した。
【0016】MoはCr同様パーライトの平衡変態点を
上昇させ、結果としてパーライト組織を微細にして高強
度化に寄与し、耐摩耗性を向上させる元素であるが、
0.01%未満ではその効果が小さく、0.20%を超
える過剰な添加はパーライト変態速度を低下させて靭性
に有害なマルテンサイト組織を生成させるため、Mo添
加量を0.01〜0.20%に限定した。
上昇させ、結果としてパーライト組織を微細にして高強
度化に寄与し、耐摩耗性を向上させる元素であるが、
0.01%未満ではその効果が小さく、0.20%を超
える過剰な添加はパーライト変態速度を低下させて靭性
に有害なマルテンサイト組織を生成させるため、Mo添
加量を0.01〜0.20%に限定した。
【0017】Vは熱間圧延時の冷却課程で生成したV炭
・窒化物による析出硬化で塑性変形能を高め、さらに、
高温度に加熱する熱処理が行われる際に結晶粒の成長を
抑制する作用によりオーステナイト粒を微細化させ、冷
却後のパーライト組織を強化してレールに要求される強
度と靭性を向上させるのに有効な成分であるが、0.0
3%未満ではその効果が期待できず、その反対に0.3
0%を超えて含有させてもそれ以上の効果が期待できな
いことから、V量を0.03〜0.30%に限定した。
・窒化物による析出硬化で塑性変形能を高め、さらに、
高温度に加熱する熱処理が行われる際に結晶粒の成長を
抑制する作用によりオーステナイト粒を微細化させ、冷
却後のパーライト組織を強化してレールに要求される強
度と靭性を向上させるのに有効な成分であるが、0.0
3%未満ではその効果が期待できず、その反対に0.3
0%を超えて含有させてもそれ以上の効果が期待できな
いことから、V量を0.03〜0.30%に限定した。
【0018】NbはVと同様にNb炭・窒化物を形成し
てオーステナイト粒を細粒化する有効な元素であり、そ
のオーステナイト粒成長抑制効果もVよりも高温度(1
200℃近傍)まで効果を示し、レールの延性と靭性を
改善する。その効果は、0.002%未満の少ない含有
量では期待できず、また、0.050%を超える過剰な
含有はそれ以上の効果が期待できない。従って、Nb量
を0.002〜0.050%に限定した。
てオーステナイト粒を細粒化する有効な元素であり、そ
のオーステナイト粒成長抑制効果もVよりも高温度(1
200℃近傍)まで効果を示し、レールの延性と靭性を
改善する。その効果は、0.002%未満の少ない含有
量では期待できず、また、0.050%を超える過剰な
含有はそれ以上の効果が期待できない。従って、Nb量
を0.002〜0.050%に限定した。
【0019】Coはパーライトの変態エネルギーを増加
させて、パーライト組織を微細にすることにより強度を
向上させる元素であるが、0.10%未満の少ない含有
量ではその効果が期待できず、また、2.00%を超え
る過剰な添加では強化の効果が飽和域に達するため、C
o量を0.10〜2.00%に限定した。
させて、パーライト組織を微細にすることにより強度を
向上させる元素であるが、0.10%未満の少ない含有
量ではその効果が期待できず、また、2.00%を超え
る過剰な添加では強化の効果が飽和域に達するため、C
o量を0.10〜2.00%に限定した。
【0020】Bは旧オーステナイト粒界から生成する初
析セメンタイトを抑制する効果があり、パーライト組織
を安定的に生成させるためには有効な元素である。しか
し、0.0005%未満ではその効果が弱く、0.00
50%を超えて添加するとBの粗大な化合物が生成し、
レール材質を劣化させるため0.0005〜0.005
0%に限定した。
析セメンタイトを抑制する効果があり、パーライト組織
を安定的に生成させるためには有効な元素である。しか
し、0.0005%未満ではその効果が弱く、0.00
50%を超えて添加するとBの粗大な化合物が生成し、
レール材質を劣化させるため0.0005〜0.005
0%に限定した。
【0021】上記のような成分組成で構成されるレール
鋼は、転炉、電気炉などの通常使用される溶解炉で溶製
を行い、この溶鋼を造塊・分塊法あるいは連続鋳造法、
さらに熱間圧延を経てレールとして製造される。次に、
この熱間圧延した高温度の熱を保有するレール、あるい
は熱処理する目的で高温に加熱されたレールの頭部を加
速冷却し、レール頭部のパーライト組織の硬さを向上さ
せる。
鋼は、転炉、電気炉などの通常使用される溶解炉で溶製
を行い、この溶鋼を造塊・分塊法あるいは連続鋳造法、
さらに熱間圧延を経てレールとして製造される。次に、
この熱間圧延した高温度の熱を保有するレール、あるい
は熱処理する目的で高温に加熱されたレールの頭部を加
速冷却し、レール頭部のパーライト組織の硬さを向上さ
せる。
【0022】次に、Hv320以上の硬さを有するパー
ライト組織の呈する範囲を、頭部コーナー部および頭頂
部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲に限定
した理由について説明する。20mm未満では、レール頭
部に要求されている耐摩耗範囲が少なく、摩耗の進行に
より十分な寿命改善効果が得られないためである。ま
た、前記パーライト組織を呈する範囲が頭部コーナー部
および頭頂部表面を起点として深さ30mm以上の範囲で
あれば、さらに寿命改善効果が得られより望ましい。
ライト組織の呈する範囲を、頭部コーナー部および頭頂
部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲に限定
した理由について説明する。20mm未満では、レール頭
部に要求されている耐摩耗範囲が少なく、摩耗の進行に
より十分な寿命改善効果が得られないためである。ま
た、前記パーライト組織を呈する範囲が頭部コーナー部
および頭頂部表面を起点として深さ30mm以上の範囲で
あれば、さらに寿命改善効果が得られより望ましい。
【0023】ここで、図1に本発明の耐摩耗性に優れた
レールの頭部断面表面位置の呼称を示す。図のレール頭
部において1は頭頂部、2は頭部コーナー部であり、頭
部コーナー部2の一方は車輪と主に接触するゲージコー
ナー(G.C.)部である。さらに、パーライト組織の
硬さをHv320以上に限定した理由について説明す
る。硬さがHv320未満では、本成分系において重荷
重鉄道用レールに要求されている耐摩耗性を確保するこ
とが困難であり、さらに、急曲線区間のレールG.C.
(ゲージコーナー)部においてレールと車輪の強い接触
により金属塑性フローが生成し、これにともないきしみ
割れやフレーキングなどの表面損傷が発生するため、パ
ーライト組織の硬さをHv320以上に限定した。
レールの頭部断面表面位置の呼称を示す。図のレール頭
部において1は頭頂部、2は頭部コーナー部であり、頭
部コーナー部2の一方は車輪と主に接触するゲージコー
ナー(G.C.)部である。さらに、パーライト組織の
硬さをHv320以上に限定した理由について説明す
る。硬さがHv320未満では、本成分系において重荷
重鉄道用レールに要求されている耐摩耗性を確保するこ
とが困難であり、さらに、急曲線区間のレールG.C.
(ゲージコーナー)部においてレールと車輪の強い接触
により金属塑性フローが生成し、これにともないきしみ
割れやフレーキングなどの表面損傷が発生するため、パ
ーライト組織の硬さをHv320以上に限定した。
【0024】なお、本発明レールの底部においては、車
輪と接触する頭部とは異なり、耐摩耗性を得るために硬
度を高くする必要がない。従って、レール底部は靭性を
高める目的から頭部より硬度を下げ、延性を高めること
が望ましい。具体的なレール底部の硬度としては、Hv
320未満であることが好ましく、さらに靭性を高める
目的からHv280未満にするとより一層延性が改善さ
れて好ましい。
輪と接触する頭部とは異なり、耐摩耗性を得るために硬
度を高くする必要がない。従って、レール底部は靭性を
高める目的から頭部より硬度を下げ、延性を高めること
が望ましい。具体的なレール底部の硬度としては、Hv
320未満であることが好ましく、さらに靭性を高める
目的からHv280未満にするとより一層延性が改善さ
れて好ましい。
【0025】次に、各冷却停止温度範囲および加速冷却
速度を上記のように定めた理由を詳細に説明する。ま
ず、オーステナイト域温度から冷却停止温度700〜5
00℃の範囲に限定した理由を説明する。700℃を超
える温度で加速冷却を停止すると、加速冷却直後にパー
ライト変態が開始し、粗大で、かつ、硬さの低いパーラ
イト組織が生成し、レール頭部の硬さがHv320未満
になるため700℃以下に限定した。また、500℃未
満まで加速冷却を行うと、加速冷却後にレール内部から
の十分な復熱が期待できず、偏析部にレールの靭性・耐
摩耗性に有害なマルテンサイト組織が生成するため50
0℃以上に限定した。
速度を上記のように定めた理由を詳細に説明する。ま
ず、オーステナイト域温度から冷却停止温度700〜5
00℃の範囲に限定した理由を説明する。700℃を超
える温度で加速冷却を停止すると、加速冷却直後にパー
ライト変態が開始し、粗大で、かつ、硬さの低いパーラ
イト組織が生成し、レール頭部の硬さがHv320未満
になるため700℃以下に限定した。また、500℃未
満まで加速冷却を行うと、加速冷却後にレール内部から
の十分な復熱が期待できず、偏析部にレールの靭性・耐
摩耗性に有害なマルテンサイト組織が生成するため50
0℃以上に限定した。
【0026】次に、加速冷却速度を1〜10℃/secに限
定した理由を説明する。加速冷却速度が1℃/sec未満に
なると、加速冷却途中でパーライト変態が開始し、粗大
で、かつ、硬さの低いパーライト組織が生成し、レール
頭部の硬さがHv320未満となることや、レールの靭
性および延性に有害な初析セメンタイトが多く生成する
ため1℃/sec以上に限定した。また、10℃/secを超え
る冷却速度で加速冷却を行うと、G.C.(ゲージコー
ナー)部にレールの靭性、耐摩耗性および耐表面損傷性
に有害なベイナイトやマルテンサイトなどの異組織が生
成するため、1〜10℃/secに限定した。
定した理由を説明する。加速冷却速度が1℃/sec未満に
なると、加速冷却途中でパーライト変態が開始し、粗大
で、かつ、硬さの低いパーライト組織が生成し、レール
頭部の硬さがHv320未満となることや、レールの靭
性および延性に有害な初析セメンタイトが多く生成する
ため1℃/sec以上に限定した。また、10℃/secを超え
る冷却速度で加速冷却を行うと、G.C.(ゲージコー
ナー)部にレールの靭性、耐摩耗性および耐表面損傷性
に有害なベイナイトやマルテンサイトなどの異組織が生
成するため、1〜10℃/secに限定した。
【0027】従って、Hv320以上のパーライト組織
を呈した耐摩耗性に優れたレールを製造するには、粗大
で、かつ、硬さの低いパーライト組織および靭性・耐摩
耗性に有害なマルテンサイト組織を生成しないように、
オーステナイト域温度から冷却停止温度700〜500
℃までの間を1〜10℃/secで加速冷却し、低温度域で
硬さの高いパーライト組織を生成させる必要がある。
を呈した耐摩耗性に優れたレールを製造するには、粗大
で、かつ、硬さの低いパーライト組織および靭性・耐摩
耗性に有害なマルテンサイト組織を生成しないように、
オーステナイト域温度から冷却停止温度700〜500
℃までの間を1〜10℃/secで加速冷却し、低温度域で
硬さの高いパーライト組織を生成させる必要がある。
【0028】なお、本発明レールの底部を頭部より低硬
度とするには、底部冷却速度を頭部より遅く制御すれば
よい。ただし、この底部冷却速度を頭部より遅くなるよ
うにレール底部の制御冷却を行っても、レール頭部と底
部は柱部によって断熱されているためレール頭部の冷却
には大きな影響をおよぼさない。
度とするには、底部冷却速度を頭部より遅く制御すれば
よい。ただし、この底部冷却速度を頭部より遅くなるよ
うにレール底部の制御冷却を行っても、レール頭部と底
部は柱部によって断熱されているためレール頭部の冷却
には大きな影響をおよぼさない。
【0029】また、レールの金属組織としてはパーライ
ト組織であることが望ましいが、レールの冷却方法や素
材の偏析状態によってはパーライト組織中に微量な初析
セメンタイトが生成することがある。しかし、パーライ
ト組織中に微小な初析セメンタイトが生成してもレール
の靭性、耐摩耗性、および強度に大きな影響をおよぼさ
ないため、本パーライト系レールの組織としては若干の
初析セメンタイト組織の混在も含んでいる。
ト組織であることが望ましいが、レールの冷却方法や素
材の偏析状態によってはパーライト組織中に微量な初析
セメンタイトが生成することがある。しかし、パーライ
ト組織中に微小な初析セメンタイトが生成してもレール
の靭性、耐摩耗性、および強度に大きな影響をおよぼさ
ないため、本パーライト系レールの組織としては若干の
初析セメンタイト組織の混在も含んでいる。
【0030】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。表
1には本発明レール鋼と比較レール鋼の化学成分および
加速冷却条件を示す。さらに、表1には加速冷却後の硬
さおよび図2に示す西原式摩耗試験における圧搾空気に
よる強制冷却条件下での70万回繰り返し後の摩耗量測
定結果も併記した。図2において、3はレール試験片、
4は相手材(車輪材)、5は冷却ノズルを示す。また、
図3には表1に示す本発明レール鋼と比較レール鋼の摩
耗試験結果を硬さと摩耗量の関係で比較したものであ
る。
1には本発明レール鋼と比較レール鋼の化学成分および
加速冷却条件を示す。さらに、表1には加速冷却後の硬
さおよび図2に示す西原式摩耗試験における圧搾空気に
よる強制冷却条件下での70万回繰り返し後の摩耗量測
定結果も併記した。図2において、3はレール試験片、
4は相手材(車輪材)、5は冷却ノズルを示す。また、
図3には表1に示す本発明レール鋼と比較レール鋼の摩
耗試験結果を硬さと摩耗量の関係で比較したものであ
る。
【0031】なお、レールの構成は以下のとおりであ
る。 ・本発明レール(16本)符号:A〜P :上記成分範囲で、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲が
パーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬
さがHv320以上の頭部に加速冷却を施した熱処理レ
ール。 ・比較レール(6本)符号:Q〜V :共析炭素含有鋼による比較レール。 また、摩耗試験条件は次のとおりとした。 ・試験機 :西原式摩耗試験機 ・試験片形状:円盤状試験片(外径:30mm、厚さ:8
mm) ・試験荷重 :686N ・すべり率 :20% ・相手材 :パーライト鋼(Hv390) ・雰囲気 :大気中 ・冷却 :圧搾空気による強制冷却(流量:100
NI/min) ・繰返し回数:70万回
る。 ・本発明レール(16本)符号:A〜P :上記成分範囲で、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲が
パーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬
さがHv320以上の頭部に加速冷却を施した熱処理レ
ール。 ・比較レール(6本)符号:Q〜V :共析炭素含有鋼による比較レール。 また、摩耗試験条件は次のとおりとした。 ・試験機 :西原式摩耗試験機 ・試験片形状:円盤状試験片(外径:30mm、厚さ:8
mm) ・試験荷重 :686N ・すべり率 :20% ・相手材 :パーライト鋼(Hv390) ・雰囲気 :大気中 ・冷却 :圧搾空気による強制冷却(流量:100
NI/min) ・繰返し回数:70万回
【0032】
【表1】
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】図3に示したように本発明レール鋼は比
較レール鋼よりも炭素量を高め、同時に硬さを向上させ
ることにより、比較レールよりも同一硬さにおいて摩耗
量が少なく、耐摩耗性が大きく向上している。このよう
に本発明によれば、重軸重鉄道の曲線区間においても耐
摩耗性に優れたレールを提供することができる。
較レール鋼よりも炭素量を高め、同時に硬さを向上させ
ることにより、比較レールよりも同一硬さにおいて摩耗
量が少なく、耐摩耗性が大きく向上している。このよう
に本発明によれば、重軸重鉄道の曲線区間においても耐
摩耗性に優れたレールを提供することができる。
【図1】レール頭部断面表面位置の呼称を示す図。
【図2】西原式摩耗試験機の概略図。
【図3】表1に示す本発明レール鋼と比較レール鋼の摩
耗試験結果を硬さと摩耗量の関係で比較した図。
耗試験結果を硬さと摩耗量の関係で比較した図。
1:頭頂部 2:頭部コーナー部 3:レール試験片 4:相手材 5:冷却ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】なお、レールの構成は以下のとおりであ
る。 ・本発明レール(16本)符号:A〜P :上記成分範囲で、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲が
パーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬
さがHv320以上の頭部に加速冷却を施した熱処理レ
ール。 ・比較レール(6本)符号:Q〜V :共析炭素含有鋼による比較レール。 また、摩耗試験条件は次のとおりとした。 ・試験機 :西原式摩耗試験機 ・試験片形状:円盤状試験片(外径:30mm、厚さ:8
mm) ・試験荷重 :686N ・すべり率 :20% ・相手材 :パーライト鋼(Hv390) ・雰囲気 :大気中 ・冷却 :圧搾空気による強制冷却(流量:100
Nl (リッター)/min) ・繰返し回数:70万回
る。 ・本発明レール(16本)符号:A〜P :上記成分範囲で、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲が
パーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬
さがHv320以上の頭部に加速冷却を施した熱処理レ
ール。 ・比較レール(6本)符号:Q〜V :共析炭素含有鋼による比較レール。 また、摩耗試験条件は次のとおりとした。 ・試験機 :西原式摩耗試験機 ・試験片形状:円盤状試験片(外径:30mm、厚さ:8
mm) ・試験荷重 :686N ・すべり率 :20% ・相手材 :パーライト鋼(Hv390) ・雰囲気 :大気中 ・冷却 :圧搾空気による強制冷却(流量:100
Nl (リッター)/min) ・繰返し回数:70万回
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 馬場園 浩二 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内 (72)発明者 久多良木 献 福岡県北九州市戸畑区飛幡町1番1号 新 日本製鐵株式会社八幡製鐵所内
Claims (4)
- 【請求項1】 重量%で、 C :0.85超〜1.20%、 Si:0.10〜1.00%、 Mn:0.40〜1.50%を含有して、残部が鉄およ
び不可避的不純物からなる鋼レールであって、該鋼レー
ルの頭部コーナー部および頭頂部表面を起点として少な
くとも深さ20mmの範囲がパーライト組織を呈し、前記
範囲のパーライト組織の硬さがHv320以上であるこ
とを特徴とする耐摩耗性に優れたパーライト系レール。 - 【請求項2】 重量%で、 C :0.85超〜1.20%、 Si:0.10〜1.00%、 Mn:0.40〜1.50%を含有して、さらに Cr:0.05〜0.60%、 Mo:0.01〜0.20%、 V :0.02〜0.30%、 Nb:0.002〜0.050%、 Co:0.10〜2.00%、 B :0.0005〜0.005%の1種または2種以
上を含有して、残部が鉄および不可避的不純物からなる
鋼レールであって、該鋼レールの頭部コーナー部および
頭頂部表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲が
パーライト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬
さがHv320以上であることを特徴とする耐摩耗性に
優れたパーライト系レール。 - 【請求項3】 重量%で、 C :0.85超〜1.20%、 Si:0.10〜1.00%、 Mn:0.40〜1.50%を含有して、残部が鉄およ
び不可避的不純物からなる熱間圧延した高温度の熱を保
有する鋼レール、あるいは熱処理する目的で高温に加熱
された鋼レールの頭部をオーステナイト域温度から冷却
停止温度700〜500℃までの間を1〜10℃/secで
加速冷却し、該鋼レールの頭部コーナー部および頭頂部
表面を起点として少なくとも深さ20mmの範囲がパーラ
イト組織を呈し、前記範囲のパーライト組織の硬さがH
v320以上であることを特徴とする耐摩耗性に優れた
パーライト系レールの製造法。 - 【請求項4】 重量%で、 C :0.85超〜1.20%、 Si:0.10〜1.00%、 Mn:0.40〜1.50%を含有して、さらに Cr:0.05〜0.60%、 Mo:0.01〜0.20%、 V :0.02〜0.30%、 Nb:0.002〜0.050%、 Co:0.10〜2.00%、 B :0.0005〜0.005%の1種または2種以
上を含有して、残部が鉄および不可避的不純物からなる
熱間圧延した高温度の熱を保有する鋼レール、あるいは
熱処理する目的で高温に加熱された鋼レールの頭部をオ
ーステナイト域温度から冷却停止温度700〜500℃
までの間を1〜10℃/secで加速冷却し、該鋼レールの
頭部コーナー部および頭頂部表面を起点として少なくと
も深さ20mmの範囲がパーライト組織を呈し、前記範囲
のパーライト組織の硬さがHv320以上であることを
特徴とする耐摩耗性に優れたパーライト系レールの製造
法。
Priority Applications (15)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4675395A JPH08246100A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 |
| US11/561,654 USRE41033E1 (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Pearlitic steel rail having excellent wear resistance and method of producing the same |
| BR9506522A BR9506522A (pt) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Trilho de aço perlítico que tem excelente resisténcia ao desgaste e método de produção do mesmo |
| US12/474,137 USRE42360E1 (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Pearlitic steel rail having excellent wear resistance and method of producing the same |
| EP95936781A EP0754775B1 (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Perlite rail of high abrasion resistance and method of manufacturing the same |
| CA002181058A CA2181058C (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Pearlitic steel rail having excellent wear resistance and method of producing the same |
| PCT/JP1995/002312 WO1996015282A1 (fr) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Rail en perlite a forte resistance a l'abrasion et procede de fabrication de ce rail |
| US08/676,159 US5762723A (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Pearlitic steel rail having excellent wear resistance and method of producing the same |
| KR1019960703803A KR100202251B1 (ko) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | 우수한 내마모성을 가지는 펄라이트강 레일 및 그 제조방법 |
| AU38564/95A AU687648C (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Perlite rail of high abrasion resistance and method of manufacturing the same |
| RU96116891A RU2112051C1 (ru) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Рельс из перлитной стали с высокой износостойкостью и способ производства рельса |
| CN95191600A CN1044826C (zh) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | 耐磨性优良的珠光体类钢轨及其制造方法 |
| US12/893,741 USRE42668E1 (en) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Pearlitic steel rail having excellent wear resistance and method of producing the same |
| DE69523149T DE69523149T2 (de) | 1994-11-15 | 1995-11-13 | Perlitschiene mit hoher abriebfestigkeit und verfahren zu deren herstellung |
| US10/974,048 USRE40263E1 (en) | 1994-11-15 | 1996-07-15 | Pearlitic steel rail having excellent wear resistance and method of producing the same |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4675395A JPH08246100A (ja) | 1995-03-07 | 1995-03-07 | 耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08246100A true JPH08246100A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12756096
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4675395A Pending JPH08246100A (ja) | 1994-11-15 | 1995-03-07 | 耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08246100A (ja) |
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002069585A (ja) * | 2000-06-14 | 2002-03-08 | Nippon Steel Corp | 耐摩耗性および耐内部疲労損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 |
| US6375763B1 (en) | 1999-06-02 | 2002-04-23 | Nkk Corporation | Pearlitic steel railroad rail |
| JP2006111939A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Nippon Steel Corp | 耐摩耗性に優れたパーライト系鋼レール |
| WO2008123483A1 (ja) | 2007-03-28 | 2008-10-16 | Jfe Steel Corporation | 耐磨耗性と耐疲労損傷性に優れた内部高硬度型パーライト鋼レールおよびその製造方法 |
| WO2010050238A1 (ja) | 2008-10-31 | 2010-05-06 | 新日本製鐵株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたパーライト系レール |
| WO2010095354A1 (ja) | 2009-02-18 | 2010-08-26 | 新日本製鐵株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたパーライト系レール |
| WO2011021582A1 (ja) | 2009-08-18 | 2011-02-24 | 新日本製鐵株式会社 | パーライト系レール |
| JP2011512458A (ja) * | 2008-02-22 | 2011-04-21 | タタ、スティール、ユーケー、リミテッド | 摩耗特性と耐転がり疲労性の優れた組合せを有するレール鋼 |
| WO2013161794A1 (ja) | 2012-04-23 | 2013-10-31 | 新日鐵住金株式会社 | レール |
| WO2013187470A1 (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-19 | 新日鐵住金株式会社 | レール |
| US8747576B2 (en) | 2009-06-26 | 2014-06-10 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Pearlite-based high carbon steel rail having excellent ductility and process for production thereof |
| US8980019B2 (en) | 2010-06-07 | 2015-03-17 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel rail and method of manufacturing the same |
| JP2016053191A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | 新日鐵住金株式会社 | 延性に優れたパーライト系高炭素鋼レール及びその製造方法 |
| JP2017206743A (ja) * | 2016-05-19 | 2017-11-24 | 新日鐵住金株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたレール |
| WO2019189686A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | Jfeスチール株式会社 | レールおよびその製造方法 |
| WO2019189688A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | Jfeスチール株式会社 | レールおよびその製造方法 |
| WO2020189232A1 (ja) | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 日本製鉄株式会社 | レール |
| WO2021070452A1 (ja) | 2019-10-11 | 2021-04-15 | Jfeスチール株式会社 | レール及びその製造方法 |
| WO2022004247A1 (ja) | 2020-06-29 | 2022-01-06 | Jfeスチール株式会社 | 耐疲労き裂伝播特性に優れるレールおよびその製造方法 |
-
1995
- 1995-03-07 JP JP4675395A patent/JPH08246100A/ja active Pending
Cited By (34)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6375763B1 (en) | 1999-06-02 | 2002-04-23 | Nkk Corporation | Pearlitic steel railroad rail |
| JP2002069585A (ja) * | 2000-06-14 | 2002-03-08 | Nippon Steel Corp | 耐摩耗性および耐内部疲労損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 |
| JP2006111939A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Nippon Steel Corp | 耐摩耗性に優れたパーライト系鋼レール |
| WO2008123483A1 (ja) | 2007-03-28 | 2008-10-16 | Jfe Steel Corporation | 耐磨耗性と耐疲労損傷性に優れた内部高硬度型パーライト鋼レールおよびその製造方法 |
| US7955445B2 (en) | 2007-03-28 | 2011-06-07 | Jfe Steel Corporation | Internal high hardness type pearlitic rail with excellent wear resistance and rolling contact fatigue resistance and method for producing same |
| JP2011512458A (ja) * | 2008-02-22 | 2011-04-21 | タタ、スティール、ユーケー、リミテッド | 摩耗特性と耐転がり疲労性の優れた組合せを有するレール鋼 |
| WO2010050238A1 (ja) | 2008-10-31 | 2010-05-06 | 新日本製鐵株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたパーライト系レール |
| WO2010095354A1 (ja) | 2009-02-18 | 2010-08-26 | 新日本製鐵株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたパーライト系レール |
| JP4824141B2 (ja) * | 2009-02-18 | 2011-11-30 | 新日本製鐵株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたパーライト系レール |
| RU2485201C2 (ru) * | 2009-02-18 | 2013-06-20 | Ниппон Стил Корпорейшн | Рельсы из перлитной стали с превосходной износостойкостью и ударной вязкостью |
| US8469284B2 (en) | 2009-02-18 | 2013-06-25 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Pearlitic rail with excellent wear resistance and toughness |
| KR101363717B1 (ko) * | 2009-02-18 | 2014-02-17 | 신닛테츠스미킨 카부시키카이샤 | 내마모성 및 인성이 우수한 펄라이트계 레일 |
| US8747576B2 (en) | 2009-06-26 | 2014-06-10 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Pearlite-based high carbon steel rail having excellent ductility and process for production thereof |
| WO2011021582A1 (ja) | 2009-08-18 | 2011-02-24 | 新日本製鐵株式会社 | パーライト系レール |
| US8361246B2 (en) | 2009-08-18 | 2013-01-29 | Nippon Steel Corporation | Pearlite rail |
| EP3604600A1 (en) | 2010-06-07 | 2020-02-05 | Nippon Steel Corporation | Method of manufacturing a steel rail |
| US8980019B2 (en) | 2010-06-07 | 2015-03-17 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Steel rail and method of manufacturing the same |
| WO2013161794A1 (ja) | 2012-04-23 | 2013-10-31 | 新日鐵住金株式会社 | レール |
| US9127409B2 (en) | 2012-04-23 | 2015-09-08 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Rail |
| JP5482974B1 (ja) * | 2012-06-14 | 2014-05-07 | 新日鐵住金株式会社 | レール |
| WO2013187470A1 (ja) * | 2012-06-14 | 2013-12-19 | 新日鐵住金株式会社 | レール |
| US9534278B2 (en) | 2012-06-14 | 2017-01-03 | Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation | Rail |
| JP2014101583A (ja) * | 2012-06-14 | 2014-06-05 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | レールの製造方法 |
| JP2016053191A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-04-14 | 新日鐵住金株式会社 | 延性に優れたパーライト系高炭素鋼レール及びその製造方法 |
| JP2017206743A (ja) * | 2016-05-19 | 2017-11-24 | 新日鐵住金株式会社 | 耐摩耗性および靭性に優れたレール |
| WO2019189688A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | Jfeスチール株式会社 | レールおよびその製造方法 |
| WO2019189686A1 (ja) | 2018-03-30 | 2019-10-03 | Jfeスチール株式会社 | レールおよびその製造方法 |
| US11492689B2 (en) | 2018-03-30 | 2022-11-08 | Jfe Steel Corporation | Rail and method for manufacturing same |
| US11530471B2 (en) | 2018-03-30 | 2022-12-20 | Jfe Steel Corporation | Rail and method for manufacturing same |
| WO2020189232A1 (ja) | 2019-03-15 | 2020-09-24 | 日本製鉄株式会社 | レール |
| US12247358B2 (en) | 2019-03-15 | 2025-03-11 | Nippon Steel Corporation | Rail |
| WO2021070452A1 (ja) | 2019-10-11 | 2021-04-15 | Jfeスチール株式会社 | レール及びその製造方法 |
| WO2022004247A1 (ja) | 2020-06-29 | 2022-01-06 | Jfeスチール株式会社 | 耐疲労き裂伝播特性に優れるレールおよびその製造方法 |
| KR20220160695A (ko) | 2020-06-29 | 2022-12-06 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 내피로 균열 전파 특성이 우수한 레일 및 그 제조 방법 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP3445619B2 (ja) | 耐摩耗性および耐内部損傷性に優れたレールおよびその製造方法 | |
| JPH08246100A (ja) | 耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 | |
| JPH09316598A (ja) | 耐摩耗性および溶接性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 | |
| JP3078461B2 (ja) | 高耐摩耗パーライト系レール | |
| JPWO1996028581A1 (ja) | 耐摩耗性および耐内部損傷性に優れたレールおよびその製造方法 | |
| JP5267306B2 (ja) | 高炭素鋼レールの製造方法 | |
| JP4949144B2 (ja) | 耐表面損傷性および耐摩耗性に優れたパーライト系レールおよびその製造方法 | |
| JP3631712B2 (ja) | 耐表面損傷性および靭性に優れた熱処理パーライト系レールおよびその製造法 | |
| JP4598265B2 (ja) | パーライト系レールおよびその製造法 | |
| JP2000226636A (ja) | 耐摩耗性と耐内部疲労損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造方法 | |
| JP3267772B2 (ja) | 高強度、高延性、高靭性レールの製造法 | |
| JP2000199041A (ja) | 耐ころがり疲労損傷性、耐内部疲労損傷性に優れたベイナイト系レ―ル | |
| JPH10195601A (ja) | 耐摩耗性・耐内部疲労損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 | |
| JP2000178690A (ja) | 耐摩耗性、耐内部疲労損傷性に優れたパ―ライト系レ―ルおよびその製造法 | |
| JPH08246101A (ja) | 耐摩耗性・耐損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 | |
| JP3117916B2 (ja) | 耐摩耗性に優れたパーライト系レールの製造法 | |
| JP2006057128A (ja) | 耐落重破壊特性に優れたパーライト系レールの製造方法 | |
| JPH06248347A (ja) | ベイナイト組織を呈し耐表面損傷性に優れた高強度レールの製造法 | |
| JP4272410B2 (ja) | パーライトレールの熱処理方法 | |
| JPH1192867A (ja) | 耐摩耗性、溶接性に優れた低偏析性パーライト系レールおよびその製造法 | |
| JP2004043865A (ja) | 延靭性に優れたパーライト系高強度レールおよびその製造方法 | |
| JP2000226637A (ja) | 耐摩耗性と耐内部疲労損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造方法 | |
| JP3117915B2 (ja) | 高耐摩耗パーライトレールの製造法 | |
| JP2000219939A (ja) | 耐摩耗性および耐表面損傷性に優れたパーライト系レール | |
| JP2000008142A (ja) | 耐内部疲労損傷性に優れたパーライト系レールおよびその製造法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20000523 |