JPH08246353A - ポリエステル繊維の製造法 - Google Patents
ポリエステル繊維の製造法Info
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- JPH08246353A JPH08246353A JP7052228A JP5222895A JPH08246353A JP H08246353 A JPH08246353 A JP H08246353A JP 7052228 A JP7052228 A JP 7052228A JP 5222895 A JP5222895 A JP 5222895A JP H08246353 A JPH08246353 A JP H08246353A
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- Artificial Filaments (AREA)
- Chemical Treatment Of Fibers During Manufacturing Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ゴムとの接着性が良好なポリエステル繊維
を、製糸性良く、長期安定して製造することのできるポ
リエステル繊維の製造法を提供する。 【構成】 ポリエステル繊維を製造するに際し、溶融紡
出した糸条に紡糸油剤を付与し、熱延伸した後、1分子
中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物及びシ
ランカップリング剤を含有した仕上油剤を付与する。
を、製糸性良く、長期安定して製造することのできるポ
リエステル繊維の製造法を提供する。 【構成】 ポリエステル繊維を製造するに際し、溶融紡
出した糸条に紡糸油剤を付与し、熱延伸した後、1分子
中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物及びシ
ランカップリング剤を含有した仕上油剤を付与する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴムとの接着性の改良
されたポリエステル繊維の製造法に関するものである。
されたポリエステル繊維の製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレート及びこれを
主体とするポリエステル繊維は、優れた物理的、化学的
性質を有し、工業的に大量生産され、各方面に多用され
ている極めて有用な繊維であり、ゴムの補強材料として
も非常に好適な素材である。しかしながら、ポリエステ
ル繊維は、ゴムとの接着性が良好でないという欠点を有
しており、従来、ポリエステル繊維とゴムとの接着性を
改良する方法が種々提案されている。
主体とするポリエステル繊維は、優れた物理的、化学的
性質を有し、工業的に大量生産され、各方面に多用され
ている極めて有用な繊維であり、ゴムの補強材料として
も非常に好適な素材である。しかしながら、ポリエステ
ル繊維は、ゴムとの接着性が良好でないという欠点を有
しており、従来、ポリエステル繊維とゴムとの接着性を
改良する方法が種々提案されている。
【0003】その代表的な方法として、生コード又はそ
の織物を、レゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合
物及びゴムラテックスを混合して熟成させた液(RF
L)で処理する、いわゆるディップ処理に際し、その前
処理としてエポキシ化合物、イソシアネート化合物、エ
チレン尿素化合物等の接着性向上剤で処理した後に、R
FL処理する方法(特公昭60−24226 号) 、RFLに
2,6−ビス(2′,4′−ジヒドロキシフェニルメチ
ル)−4−クロロフェノール等の縮合フェノール化合物
を配合したRFLで処理する方法(特公昭46−11251
号、特開昭63−249784号)がある。しかし、これらの方
法では、ある程度目的とする接着性能は得られるもの
の、これらの方法は、接着性向上剤の使用量が大、処理
方法の煩雑化等の問題から結果的にコストの増大を招く
という欠点を有している。
の織物を、レゾルシンとホルムアルデヒドとの初期縮合
物及びゴムラテックスを混合して熟成させた液(RF
L)で処理する、いわゆるディップ処理に際し、その前
処理としてエポキシ化合物、イソシアネート化合物、エ
チレン尿素化合物等の接着性向上剤で処理した後に、R
FL処理する方法(特公昭60−24226 号) 、RFLに
2,6−ビス(2′,4′−ジヒドロキシフェニルメチ
ル)−4−クロロフェノール等の縮合フェノール化合物
を配合したRFLで処理する方法(特公昭46−11251
号、特開昭63−249784号)がある。しかし、これらの方
法では、ある程度目的とする接着性能は得られるもの
の、これらの方法は、接着性向上剤の使用量が大、処理
方法の煩雑化等の問題から結果的にコストの増大を招く
という欠点を有している。
【0004】また、ヤーンの段階で接着性向上剤として
エポキシ化合物を付与した、いわゆるプレコート糸をR
FL処理する方法(特公平1− 37514号等)がある。す
なわち、ポリエステル繊維の製造工程において紡糸油剤
としてエポキシ化合物を含有した油剤を付与し、延伸工
程の熱を利用して熱処理を行うことにより接着性を向上
させるものである。しかし、この方法では、延伸ローラ
や熱処理ローラ等にエポキシ化合物の硬化物や熱劣化物
等が付着し、ポリエステル繊維の性能が変わったり、頻
繁に操業を止めてローラに付着したエポキシ硬化物や熱
劣化物を除去しなければならないという問題があった。
エポキシ化合物を付与した、いわゆるプレコート糸をR
FL処理する方法(特公平1− 37514号等)がある。す
なわち、ポリエステル繊維の製造工程において紡糸油剤
としてエポキシ化合物を含有した油剤を付与し、延伸工
程の熱を利用して熱処理を行うことにより接着性を向上
させるものである。しかし、この方法では、延伸ローラ
や熱処理ローラ等にエポキシ化合物の硬化物や熱劣化物
等が付着し、ポリエステル繊維の性能が変わったり、頻
繁に操業を止めてローラに付着したエポキシ硬化物や熱
劣化物を除去しなければならないという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
現状に鑑み、繊維製造工程における延伸ローラや熱処理
ローラ等を汚さずに、後でRFL処理を行うだけでゴム
との良好な接着性を示すポリエステル繊維を得ることの
できるのポリエステル繊維の製造法を提供しようとする
ものである。
現状に鑑み、繊維製造工程における延伸ローラや熱処理
ローラ等を汚さずに、後でRFL処理を行うだけでゴム
との良好な接着性を示すポリエステル繊維を得ることの
できるのポリエステル繊維の製造法を提供しようとする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するもので、その要旨は、ポリエステル繊維を製造
するに際し、溶融紡出した糸条に紡糸油剤を付与し、熱
延伸した後、1分子中にエポキシ基を2個以上有するエ
ポキシ化合物及びシランカップリング剤を含有した仕上
油剤を付与することを特徴とするポリエステル繊維の製
造法にある。
解決するもので、その要旨は、ポリエステル繊維を製造
するに際し、溶融紡出した糸条に紡糸油剤を付与し、熱
延伸した後、1分子中にエポキシ基を2個以上有するエ
ポキシ化合物及びシランカップリング剤を含有した仕上
油剤を付与することを特徴とするポリエステル繊維の製
造法にある。
【0007】以下、本発明について詳細に説明する。
【0008】本発明においてポリエステル繊維とは、ポ
リエチレンテレフタレート及びこれを主体とするポリエ
ステルからなるマルチフィラメントであり、ポリエステ
ル繊維の分子量、デニール、フィラメント数、断面形
状、糸質物性、微細構造、添加剤含有の有無、ポリマー
性状(末端カルボキシル基濃度)は何等限定されるもの
ではない。
リエチレンテレフタレート及びこれを主体とするポリエ
ステルからなるマルチフィラメントであり、ポリエステ
ル繊維の分子量、デニール、フィラメント数、断面形
状、糸質物性、微細構造、添加剤含有の有無、ポリマー
性状(末端カルボキシル基濃度)は何等限定されるもの
ではない。
【0009】本発明においては、溶融紡出した糸条を冷
却固化した後、まず、紡糸油剤を付与する。
却固化した後、まず、紡糸油剤を付与する。
【0010】紡糸油剤は、特に限定されるものではない
が、エポキシ化合物やシランカップリング剤を含有しな
い通常のポリエステル繊維用紡糸油剤が使用される。例
えば、ヤシ油、ナタネ油、マッコウ油等の天然油、高級
アルコールもしくは多価アルコールと高級脂肪酸とのエ
ステル、アルキルポリエーテル等の合成油、このような
合成油の硫黄付加物等の平滑剤、さらにその平滑剤を乳
化、分散するに足る界面活性剤と、さらに必要に応じて
帯電防止剤、耐熱剤、着色剤等を配合したものが使用さ
れる。乳化、分散剤としての界面活性剤の使用は必ずし
も必要ではないが、一般にはヒマシ油や高級アルコール
にアルキレンオキシドを付加した化合物もしくはポリエ
チレンオキシドやポリエチレングリコールと高級脂肪酸
とのエステル等が好ましく用いられる。
が、エポキシ化合物やシランカップリング剤を含有しな
い通常のポリエステル繊維用紡糸油剤が使用される。例
えば、ヤシ油、ナタネ油、マッコウ油等の天然油、高級
アルコールもしくは多価アルコールと高級脂肪酸とのエ
ステル、アルキルポリエーテル等の合成油、このような
合成油の硫黄付加物等の平滑剤、さらにその平滑剤を乳
化、分散するに足る界面活性剤と、さらに必要に応じて
帯電防止剤、耐熱剤、着色剤等を配合したものが使用さ
れる。乳化、分散剤としての界面活性剤の使用は必ずし
も必要ではないが、一般にはヒマシ油や高級アルコール
にアルキレンオキシドを付加した化合物もしくはポリエ
チレンオキシドやポリエチレングリコールと高級脂肪酸
とのエステル等が好ましく用いられる。
【0011】紡糸油剤の各成分の割合は、平滑剤30〜80
重量%、乳化剤20〜70重量%、その他の添加剤適量で全
体で 100重量%になるような組み合わせが好ましい。こ
の範囲であれば、紡糸油剤本来の平滑性、集束性の機能
が失われない。
重量%、乳化剤20〜70重量%、その他の添加剤適量で全
体で 100重量%になるような組み合わせが好ましい。こ
の範囲であれば、紡糸油剤本来の平滑性、集束性の機能
が失われない。
【0012】紡糸油剤は、通常のローラ式給油法やノズ
ル式給油法により溶融紡出された糸条に付与されるが、
その付与量は0.05〜1重量%、好ましくは 0.2〜0.6 重
量%である。紡糸油剤は、通常、低粘度鉱物油等で希釈
したストレート油剤の形で付与されるが、水性エマルジ
ョン油剤として付与してもよい。
ル式給油法により溶融紡出された糸条に付与されるが、
その付与量は0.05〜1重量%、好ましくは 0.2〜0.6 重
量%である。紡糸油剤は、通常、低粘度鉱物油等で希釈
したストレート油剤の形で付与されるが、水性エマルジ
ョン油剤として付与してもよい。
【0013】紡糸油剤が付与された糸条は、常法によっ
て熱延伸された後、1分子中にエポキシ基を2個以上有
するエポキシ化合物及びシランカップリング剤を含有し
た仕上油剤が付与される。
て熱延伸された後、1分子中にエポキシ基を2個以上有
するエポキシ化合物及びシランカップリング剤を含有し
た仕上油剤が付与される。
【0014】本発明における仕上油剤に添加されるエポ
キシ化合物は、1分子中にエポキシ基を2個以上有する
もので、通常、ハロゲン含有のエポキシ類、例えばエピ
クロルヒドリンと多価アルコール又は多価フェノールと
の反応によって合成される。この種の多価アルコール又
は多価フェノールの例としては、グリセロール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、トリ
メチロールプロパンあるいはこれらの誘導体等の多価ア
ルコール、レゾルシノール、カテコール、ハイドロキノ
ンあるいはこれらの誘導体等の多価フェノールがある。
また、不飽和結合を過酢酸等で酸化して得られるシクロ
ヘキサンエポキシド、ジグリシジルエーテル等も使用で
きる。
キシ化合物は、1分子中にエポキシ基を2個以上有する
もので、通常、ハロゲン含有のエポキシ類、例えばエピ
クロルヒドリンと多価アルコール又は多価フェノールと
の反応によって合成される。この種の多価アルコール又
は多価フェノールの例としては、グリセロール、エチレ
ングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリ
コール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、トリ
メチロールプロパンあるいはこれらの誘導体等の多価ア
ルコール、レゾルシノール、カテコール、ハイドロキノ
ンあるいはこれらの誘導体等の多価フェノールがある。
また、不飽和結合を過酢酸等で酸化して得られるシクロ
ヘキサンエポキシド、ジグリシジルエーテル等も使用で
きる。
【0015】エポキシ化合物の具体例としては、次のよ
うな化合物が挙げられる。(かっこ内はナガセ化成工業
社から市販されている製品の商品名を示す。) グリセロールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 313」、「デナコールEX− 31
4」) ポリグリセロールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 512」、「デナコールEX− 52
1」) ジグリセロールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 421」) レゾルシンジグリシジルエーテル (「デナコールEX− 201」) ソルビトールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 611」、「デナコールEX− 61
4」) エチレングリコールジグリシジルエーテル (「デナコールEX− 811」)
うな化合物が挙げられる。(かっこ内はナガセ化成工業
社から市販されている製品の商品名を示す。) グリセロールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 313」、「デナコールEX− 31
4」) ポリグリセロールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 512」、「デナコールEX− 52
1」) ジグリセロールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 421」) レゾルシンジグリシジルエーテル (「デナコールEX− 201」) ソルビトールポリグリシジルエーテル (「デナコールEX− 611」、「デナコールEX− 61
4」) エチレングリコールジグリシジルエーテル (「デナコールEX− 811」)
【0016】また、本発明における仕上油剤に添加され
るシランカップリング剤は、1分子中に少なくとも2種
類の反応性の異なる官能基を有するシラン化合物(ただ
し、エポキシ基を2個以上有するものを除く)で、官能
基としてアミノ基、エポキシ基及びビニル基から選ばれ
た基を有するものが望ましい。
るシランカップリング剤は、1分子中に少なくとも2種
類の反応性の異なる官能基を有するシラン化合物(ただ
し、エポキシ基を2個以上有するものを除く)で、官能
基としてアミノ基、エポキシ基及びビニル基から選ばれ
た基を有するものが望ましい。
【0017】シランカップリング剤の具体例としては、
次のような化合物が挙げられる。(かっこ内は信越化学
工業社から市販されている製品の商品名を示す。) N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン (「KBM 602」) N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン (「KBM 603」) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン (「KBM 403」) γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン (「KBE 402」) ビニルトリメトキシシラン (「KBM1003」)
次のような化合物が挙げられる。(かっこ内は信越化学
工業社から市販されている製品の商品名を示す。) N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルメチルジメ
トキシシラン (「KBM 602」) N−β−アミノエチル−γ−アミノプロピルトリメトキ
シシラン (「KBM 603」) γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン (「KBM 403」) γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン (「KBE 402」) ビニルトリメトキシシラン (「KBM1003」)
【0018】仕上油剤には、エポキシ化合物及びシラン
カップリング剤の他に、ヤシ油、ナタネ油、マッコウ油
等の天然油、高級アルコールもしくは多価アルコールと
高級脂肪酸とのエステル、アルキルポリエーテル等の合
成油、このような合成油の硫黄付加物等の平滑剤、さら
にその平滑剤を乳化、分散するに足る界面活性剤と、さ
らに必要に応じて帯電防止剤、耐熱剤、着色剤等が配合
される。乳化、分散剤としての界面活性剤の使用は必ず
しも必要ではないが、一般にはヒマシ油や高級アルコー
ルや脂肪族アミン化合物にアルキレンオキシドを付加し
た化合物もしくはポリエチレンオキシドやポリエチレン
グリコールと高級脂肪酸とのエステル等が好ましく用い
られる。
カップリング剤の他に、ヤシ油、ナタネ油、マッコウ油
等の天然油、高級アルコールもしくは多価アルコールと
高級脂肪酸とのエステル、アルキルポリエーテル等の合
成油、このような合成油の硫黄付加物等の平滑剤、さら
にその平滑剤を乳化、分散するに足る界面活性剤と、さ
らに必要に応じて帯電防止剤、耐熱剤、着色剤等が配合
される。乳化、分散剤としての界面活性剤の使用は必ず
しも必要ではないが、一般にはヒマシ油や高級アルコー
ルや脂肪族アミン化合物にアルキレンオキシドを付加し
た化合物もしくはポリエチレンオキシドやポリエチレン
グリコールと高級脂肪酸とのエステル等が好ましく用い
られる。
【0019】仕上油剤の各成分の割合は、エポキシ化合
物30〜60重量%、シランカップリング剤5〜20重量%、
平滑剤20〜50重量%、乳化剤5〜20重量%、その他の添
加剤適量で全体で 100重量%になるような組み合わせが
好ましい。この範囲であれば、仕上油剤本来の平滑性、
集束性の機能を失わず、目的とする接着性能向上効果が
好ましく発揮される。
物30〜60重量%、シランカップリング剤5〜20重量%、
平滑剤20〜50重量%、乳化剤5〜20重量%、その他の添
加剤適量で全体で 100重量%になるような組み合わせが
好ましい。この範囲であれば、仕上油剤本来の平滑性、
集束性の機能を失わず、目的とする接着性能向上効果が
好ましく発揮される。
【0020】仕上油剤は、通常のローラ式給油法やノズ
ル式給油法により熱延伸後の糸条に付与されるが、その
付与量は 0.1〜2重量%、好ましくは 0.3〜1重量%で
ある。仕上油剤は、通常、水性エマルジョンの形で使用
さる。
ル式給油法により熱延伸後の糸条に付与されるが、その
付与量は 0.1〜2重量%、好ましくは 0.3〜1重量%で
ある。仕上油剤は、通常、水性エマルジョンの形で使用
さる。
【0021】本発明によって得られるポリエステル繊維
は、常法どおり撚糸してコードとし、コードの状態又は
それを製織してコード織物とした状態で、通常のRFL
処理を施すだけでゴムとの接着性が著しく良好なものと
なる。このような接着性能の向上は、ポリエステル繊維
自身の改良にとどまらず、補強の対象であるゴム製品の
品質向上に直結するものであり、大きな実用効果をもた
らすものである。
は、常法どおり撚糸してコードとし、コードの状態又は
それを製織してコード織物とした状態で、通常のRFL
処理を施すだけでゴムとの接着性が著しく良好なものと
なる。このような接着性能の向上は、ポリエステル繊維
自身の改良にとどまらず、補強の対象であるゴム製品の
品質向上に直結するものであり、大きな実用効果をもた
らすものである。
【0022】
【作用】本発明において、仕上油剤に配合されるエポキ
シ化合物とシランカップリング剤との相乗効果でこれら
がポリエステル繊維と強固に接着し、RFLとも強固な
接着が起こり、さらには、ゴムとも強固に接着するよう
になる。
シ化合物とシランカップリング剤との相乗効果でこれら
がポリエステル繊維と強固に接着し、RFLとも強固な
接着が起こり、さらには、ゴムとも強固に接着するよう
になる。
【0023】また、本発明においては、紡糸工程におい
て付与される紡糸油剤はエポキシ化合物やシランカップ
リング剤を含まず、エポキシ化合物やシランカップリン
グ剤を含む仕上油剤は、最高周速で回転する熱延伸ロー
ラより下流で付与されることから、エポキシ化合物やシ
ランカップリング剤の硬化物や熱劣化物が最高周速で回
転する延伸ローラまでの各段の延伸ローラ上に堆積する
ことを回避できる。その結果、熱延伸の長期連続操業が
可能となるとともに、製品品質の均一化が達成でき、大
きな実用効果がもたらされる。
て付与される紡糸油剤はエポキシ化合物やシランカップ
リング剤を含まず、エポキシ化合物やシランカップリン
グ剤を含む仕上油剤は、最高周速で回転する熱延伸ロー
ラより下流で付与されることから、エポキシ化合物やシ
ランカップリング剤の硬化物や熱劣化物が最高周速で回
転する延伸ローラまでの各段の延伸ローラ上に堆積する
ことを回避できる。その結果、熱延伸の長期連続操業が
可能となるとともに、製品品質の均一化が達成でき、大
きな実用効果がもたらされる。
【0024】
【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、「部」は重量部を意味し、測定、評価は、次
の方法により行った。 (1) 製糸性 延伸ローラ及び熱処理ローラにエポキシ硬化物及び熱劣
化物が堆積し、延伸が困難となり、清掃を行うことが必
要となるまでの時間により、次の3段階で評価した。 ○:2日以上、△:8時間〜2日未満、×:8時間未満 (2) 接着力 処理コードを自動車タイヤ用カーカス配合ゴム中に、コ
ード密度35本/2.5cmになるように埋め込んだプライ2
枚を重ね合せ、20kg/cm2の加圧下で、150 ℃で30分間加
硫した後取り出し、温度20〜25℃で、オートグラフを使
用して、引張速度5cm/分で剥離に要する剥離強力を測
定した。
る。なお、「部」は重量部を意味し、測定、評価は、次
の方法により行った。 (1) 製糸性 延伸ローラ及び熱処理ローラにエポキシ硬化物及び熱劣
化物が堆積し、延伸が困難となり、清掃を行うことが必
要となるまでの時間により、次の3段階で評価した。 ○:2日以上、△:8時間〜2日未満、×:8時間未満 (2) 接着力 処理コードを自動車タイヤ用カーカス配合ゴム中に、コ
ード密度35本/2.5cmになるように埋め込んだプライ2
枚を重ね合せ、20kg/cm2の加圧下で、150 ℃で30分間加
硫した後取り出し、温度20〜25℃で、オートグラフを使
用して、引張速度5cm/分で剥離に要する剥離強力を測
定した。
【0025】実施例1〜4及び比較例1〜7 (a) 紡糸油剤A〜Eの調製 低粘度鉱物油50部を40℃に加温し、表1に示す組成
(部)の油剤組成物の50℃に加温した混合液50部をゆっ
くり添加しながら撹拌した後、室温に冷却した。なお、
POE はポリオキシエチレン化を意味し、かっこ内の数値
はエチレンオキシドの付加モル数を示す。
(部)の油剤組成物の50℃に加温した混合液50部をゆっ
くり添加しながら撹拌した後、室温に冷却した。なお、
POE はポリオキシエチレン化を意味し、かっこ内の数値
はエチレンオキシドの付加モル数を示す。
【0026】
【表1】
【0027】(b) 仕上油剤イ〜ホの調製 水80部を40℃に加温し、表2に示す組成(部)の油剤組
成物を40℃に加温した液20部をゆっくり添加しながら撹
拌した後、室温に冷却した。
成物を40℃に加温した液20部をゆっくり添加しながら撹
拌した後、室温に冷却した。
【0028】
【表2】
【0029】(c) RFLの調製 水 125部に10%水酸化ナトリウム水溶液19部を加えた
後、レゾルシン17部を添加し、撹拌溶解した。次いで、
37%ホルムアルデヒド水溶液30部を加え、撹拌し、25℃
で30分間反応させた。得られた反応液を固形分濃度41%
のVPラテックス:「ピラテックスJ-1904」(住友ダウ
社商品名) 186部と固形分濃度40%のSBRラテック
ス:「JSR-2108」(日本合成ゴム社商品名) 190部との
混合液に撹拌しながら加え、さらに、水431部を撹拌し
ながら加え、10分間撹拌混合した後、25℃で24時間熟成
させた。
後、レゾルシン17部を添加し、撹拌溶解した。次いで、
37%ホルムアルデヒド水溶液30部を加え、撹拌し、25℃
で30分間反応させた。得られた反応液を固形分濃度41%
のVPラテックス:「ピラテックスJ-1904」(住友ダウ
社商品名) 186部と固形分濃度40%のSBRラテック
ス:「JSR-2108」(日本合成ゴム社商品名) 190部との
混合液に撹拌しながら加え、さらに、水431部を撹拌し
ながら加え、10分間撹拌混合した後、25℃で24時間熟成
させた。
【0030】(d) ポリエステル繊維の製造 固有粘度(フェノールと四塩化エタンとの等重量混合物
を溶媒とし、温度20℃で測定)が0.97のポリエチレンテ
レフタレートチップから溶融紡糸法により下記要領で15
00d/192fのヤーンを得た。紡糸口金より紡出され、冷
却固化した未延伸糸条に、上記の方法で調製した紡糸油
剤を繊維 100部に対して油剤付着分 0.3部となるように
ローラ給油法で付与した後、70℃の第1ローラで引取
り、第1ローラと 120℃の第2ローラとの間で3.5倍に
第1段延伸し、さらに、第2ローラと 220℃の第3ロー
ラとの間で合計延伸倍率が 6.1倍になるように第2段延
伸し、引き続き第3ローラと 180℃の第4ローラとの間
で4%のリラックスを与え、第4ローラと巻取機との間
で、上記の方法で調製した仕上油剤を繊維 100部に対し
て油剤付着分 0.6部となるように計量ノズル式給油法で
付与し、 2500m/分の速度で巻取った。
を溶媒とし、温度20℃で測定)が0.97のポリエチレンテ
レフタレートチップから溶融紡糸法により下記要領で15
00d/192fのヤーンを得た。紡糸口金より紡出され、冷
却固化した未延伸糸条に、上記の方法で調製した紡糸油
剤を繊維 100部に対して油剤付着分 0.3部となるように
ローラ給油法で付与した後、70℃の第1ローラで引取
り、第1ローラと 120℃の第2ローラとの間で3.5倍に
第1段延伸し、さらに、第2ローラと 220℃の第3ロー
ラとの間で合計延伸倍率が 6.1倍になるように第2段延
伸し、引き続き第3ローラと 180℃の第4ローラとの間
で4%のリラックスを与え、第4ローラと巻取機との間
で、上記の方法で調製した仕上油剤を繊維 100部に対し
て油剤付着分 0.6部となるように計量ノズル式給油法で
付与し、 2500m/分の速度で巻取った。
【0031】(e) コードの処理 上記の方法で得られた1500d/192fのヤーン2本を、下
撚40回/10cm、上撚40回/10cmの撚数で撚糸してコード
とし、リッツラー社製コンピュートリーターを用いて、
上記の方法で調製したRFL浴に浸漬し、RFLを固形
分付着量が 4.5〜5.5 重量%となるように付与し、 120
℃で 120秒間乾燥した後、 200℃で 120秒間熱処理し
た。
撚40回/10cm、上撚40回/10cmの撚数で撚糸してコード
とし、リッツラー社製コンピュートリーターを用いて、
上記の方法で調製したRFL浴に浸漬し、RFLを固形
分付着量が 4.5〜5.5 重量%となるように付与し、 120
℃で 120秒間乾燥した後、 200℃で 120秒間熱処理し
た。
【0032】製糸性及び処理コードの接着力を評価した
結果を表3に示す。
結果を表3に示す。
【0033】
【表3】
【0034】表3から明かなように、本発明の実施例1
〜4では製糸性、接着力とも良好であった。これに対し
て、比較例1〜3では製糸性は良好であるものの、接着
力が劣り、比較例4〜7では接着力は良好であるもの
の、製糸性に問題があり、満足できるものではなかっ
た。
〜4では製糸性、接着力とも良好であった。これに対し
て、比較例1〜3では製糸性は良好であるものの、接着
力が劣り、比較例4〜7では接着力は良好であるもの
の、製糸性に問題があり、満足できるものではなかっ
た。
【0035】比較例8〜9 仕上油剤の付与位置を延伸工程の最高周速ローラである
第3ローラの前に移した以外は実施例1、2と同一条件
で試験を繰返した。比較例8、9ともに製糸時間の経過
とともに第3ローラ上に樹脂皮膜の堆積が発生し、8時
間後には糸条に毛羽が発生し、ローラの清掃を必要とし
た。
第3ローラの前に移した以外は実施例1、2と同一条件
で試験を繰返した。比較例8、9ともに製糸時間の経過
とともに第3ローラ上に樹脂皮膜の堆積が発生し、8時
間後には糸条に毛羽が発生し、ローラの清掃を必要とし
た。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステル繊維の製
造工程における延伸ローラや熱処理ローラの汚れが著し
く少なくなり、長期連続した安定操業が可能となる、ま
た、本発明によって得られるポリエステル繊維は、常法
どおり撚糸してコードとし、コードの状態またはそれを
製織してコード織物とした状態で、通常のRFL処理を
施すだけでゴムとの接着性が良好となるものであり、大
きな実用効果をもたらすものである。
造工程における延伸ローラや熱処理ローラの汚れが著し
く少なくなり、長期連続した安定操業が可能となる、ま
た、本発明によって得られるポリエステル繊維は、常法
どおり撚糸してコードとし、コードの状態またはそれを
製織してコード織物とした状態で、通常のRFL処理を
施すだけでゴムとの接着性が良好となるものであり、大
きな実用効果をもたらすものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリエステル繊維を製造するに際し、溶
融紡出した糸条に紡糸油剤を付与し、熱延伸した後、1
分子中にエポキシ基を2個以上有するエポキシ化合物及
びシランカップリング剤を含有した仕上油剤を付与する
ことを特徴とするポリエステル繊維の製造法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7052228A JPH08246353A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | ポリエステル繊維の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7052228A JPH08246353A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | ポリエステル繊維の製造法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08246353A true JPH08246353A (ja) | 1996-09-24 |
Family
ID=12908887
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7052228A Pending JPH08246353A (ja) | 1995-03-13 | 1995-03-13 | ポリエステル繊維の製造法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08246353A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020056669A (ko) * | 2000-12-29 | 2002-07-10 | 조정래 | 접착성이 개선된 폴리에스테르 섬유의 제조방법 |
| KR100426426B1 (ko) * | 1996-10-30 | 2004-05-17 | 주식회사 휴비스 | 산업용 폴리에스테르 필라멘트사의 제조방법 |
| US6780922B2 (en) | 2002-01-17 | 2004-08-24 | Honeywell International Inc. | Adhesion promoters with epoxy-reactive groups |
| KR100611836B1 (ko) * | 1999-12-08 | 2006-08-11 | 주식회사 코오롱 | 고무와의 접착성이 개선된 폴리에스테르 섬유 및 그제조방법 |
| WO2010101745A1 (en) | 2009-03-04 | 2010-09-10 | Dow Global Technologies Inc. | Thermosettable composition containing a glycidylether based on trimethyolpropane octadecaethoxilate |
| CN105908287A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-08-31 | 金利芬 | 一种新型高效抗菌纤维制备方法 |
-
1995
- 1995-03-13 JP JP7052228A patent/JPH08246353A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100426426B1 (ko) * | 1996-10-30 | 2004-05-17 | 주식회사 휴비스 | 산업용 폴리에스테르 필라멘트사의 제조방법 |
| KR100611836B1 (ko) * | 1999-12-08 | 2006-08-11 | 주식회사 코오롱 | 고무와의 접착성이 개선된 폴리에스테르 섬유 및 그제조방법 |
| KR20020056669A (ko) * | 2000-12-29 | 2002-07-10 | 조정래 | 접착성이 개선된 폴리에스테르 섬유의 제조방법 |
| US6780922B2 (en) | 2002-01-17 | 2004-08-24 | Honeywell International Inc. | Adhesion promoters with epoxy-reactive groups |
| US7067189B2 (en) | 2002-01-17 | 2006-06-27 | Performance Fibers, Inc. | Adhesion promoters with epoxy-reactive groups |
| WO2010101745A1 (en) | 2009-03-04 | 2010-09-10 | Dow Global Technologies Inc. | Thermosettable composition containing a glycidylether based on trimethyolpropane octadecaethoxilate |
| CN105908287A (zh) * | 2016-06-21 | 2016-08-31 | 金利芬 | 一种新型高效抗菌纤维制备方法 |
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