JPH0825137B2 - 研磨方法 - Google Patents

研磨方法

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JPH0825137B2
JPH0825137B2 JP2333186A JP33318690A JPH0825137B2 JP H0825137 B2 JPH0825137 B2 JP H0825137B2 JP 2333186 A JP2333186 A JP 2333186A JP 33318690 A JP33318690 A JP 33318690A JP H0825137 B2 JPH0825137 B2 JP H0825137B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、アルミニウム、銅、真ちゅう等の非鉄金属
の被研磨物をスクラッチのない鏡面に研磨することがで
きる被研方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題] 近年、時計ケース,眼鏡フレーム,更に洋食器,アル
ミ鍋,アルミ製ドアー取手,自動車用アルミホィール等
のアルミニウムや銅及び真ちゅう製品等の非鉄金属製品
に対し、その表面の光沢を非常に重要視するようになっ
ており、特に、機能面もさることながら、装飾用におい
てもスクラッチが全くないという平滑面を得ることが強
く要求されている。
従来、かかる鏡面研磨方法としては、主に油脂性バフ
研磨法が採用されているが、この方法は砥石の擦過傷が
研磨面に入るため、スクラッチのない平滑面を得るとい
う要求は十分満足し得るものではなかった。
この解決策として、従来から電解複合研磨法も提案さ
れているが、二次,三次曲面を有する被研磨物に対する
研磨では、電解電流、電圧などを均一化することは難し
く、このため電解複合研磨法は平面部分に対する研磨に
局限されていた。また、この電解複合研磨法は、装置も
複雑化し、研磨コストも高くなるという問題もあった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、従来のバ
フ研磨法と同様に種々の形状の被研磨物、特に非鉄金属
の被研磨物を簡単に研磨し得る上、従来のバフ研磨法で
は得られなかったスクラッチの全くない鏡面研磨面を与
えることができ、しかも研磨コストも安価で、研磨後の
洗浄も有機溶剤を使用する必要がなく、後処理も簡単な
研磨方法を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段及び作用] 本発明者は、上記目的を達成するため、バフ研磨法に
着目し、その検討を行った。
ここで、バフ研磨は、高速回転するバフに油脂性バフ
研磨剤を塗着し、これに被研磨物を圧着して研磨を行う
もので、この場合仕上げ研磨では、通常研磨砥粒による
スクラッチを可及的に少なくするため、砥粒を油脂で被
覆した油脂性研磨剤が使用される。砥粒はバフ面上で固
定されず(即ち固定砥粒ではない)、ある程度自由に動
くが、上述したように砥粒は油脂によって被覆されてお
り、砥粒自体の切削と油脂の潤滑力と被研磨物の金属と
の反応(金属石鹸の生成)によって平滑化と鏡面化が行
われ、特にこの作用は高温,高圧下によって行われる。
この場合、砥粒の性質、大きさ、成分によって被研磨物
に与える影響は異なる。一般に粒子の大きい程、また硬
度が高いほど、研磨力が大きく、研磨条痕も深い。通
常、仕上げ研磨と呼ばれる鏡面には、酸化鉄,酸化クロ
ム,アルミナ等の1μm以下の粒子か、非常に硬度の低
い炭酸カルシウム,非結晶性シリカ等が用いられる。し
かし、高温、高圧下では、砥粒の擦過傷を皆無にするこ
とは不可能である。実際、本発明者は実験的に油脂に研
磨剤砥粒を添加しない研磨剤を調製してバフ研磨したと
ころ、バフと被研磨物との接触によって傷が生成した。
即ち、従来の方法ではスクラッチの無い面は得られない
ことを示した。しかし、バフ研磨そのものの機能は簡便
であり、しかも曲面への追随性もよく、また設備費も少
ないため、この機構を利用して本発明者は検討を続けた
結果、平均粒径が2μm以下、より好ましくは1μm以
下の研磨砥粒を脂肪酸石けん水溶液に3〜20重量%濃度
で分散させたスラリーをバフに供給してバフ研磨を、回
転数100〜1000rpm、周速1000m/分以下の条件下で行うこ
とにより、スクラッチの無い鏡面研磨が可能になること
を見い出したものである。
この場合、従来の最終仕上げバフ研磨で得られる被研
磨物の表面最大粗さRmaxは約0.1μmが限度であり、こ
れが通常最も優れた加工粗さであるが、この表面は砥粒
の擦過傷を蛍光灯や太陽光線下で目視で判別し得るもの
である。これに対し、本発明の上述したバフ研磨法の採
用によって得られる被研磨物の表面最大粗さRmaxは0.1
μmを大幅に下回るものであり、かかるRmaxが0.1μm
より小さい表面粗さでは、最早蛍光灯、太陽光線下で砥
粒の擦過傷を判断し得ないもので、従って従来のバフ研
磨法と比較して明確に外観上に差がある、スクラッチの
無い光沢面が得られるものである。
この理由は、従来のバフ研磨の機構は、上述したよう
に油脂と砥粒とバフによる高温,高圧下における脂肪酸
と金属との反応、同条件下による砥粒切削の総合効果に
よってなされるが、砥粒の切り込み作用が大きなため、
深いスクラッチを生成する。更に、バフ研磨剤には脂肪
酸が混入されているため、被研磨物の表面では酸化反応
も生じていると考えられ、表面の酸化膜での砥粒の擦過
傷は、一般に深くむしり取られる面を呈することがあ
る。
一方、本発明方法は油脂を介在させず、そして過度に
高温,高圧にならない周速1000m/分以下の条件下で研磨
するもので、この際スラリー中の研磨砥粒が研削作用を
行うが、この際該スラリーに含まれる脂肪酸石けんの潤
滑力によって砥粒の過剰の食い込みを防ぐものと考えら
れ、これによってスクラッチの無い鏡面研磨が得られる
ものである。
なお、油脂性バフ研磨剤には液体研磨剤と称するペー
スト状のものがあるが、この研磨剤は実質的には固形バ
フ研磨剤を水を加えて乳化剤によって乳化ペースト化し
たもので、スプレーガンでバフへ供給されるが、研磨熱
により水分が蒸発して固形研磨剤の役割を果すもので、
後処理も固定研磨剤と同様であり、本発明方法とは相違
するものである。
従って、本発明は、研磨剤が付着したバフを回転させ
ると共に、該バフに非鉄金属の被研磨物を押しつけて、
被研磨物の表面を研磨する研磨方法において、上記研磨
剤として、平均粒径が2μm以下の研磨砥粒を脂肪酸石
けん水溶液に3〜20重量%濃度で分散させたスラリーを
使用し、回転数100〜1000rpm、周速1000m/分以下の条件
下でバフ研磨を行うことを特徴とする研磨方法を提供す
る。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の研磨方法は、バフ研磨方法に係るもので、特
にアルミニウム,真ちゅう等の非鉄金属の表面を最終仕
上げ研磨として鏡面研磨するものに有効に採用される。
この点から、本発明の研磨方法の実施に当たっては、被
研磨物の表面最大粗さRmaxを0.5μm以下に加工したも
のを用いることが好ましい。
ここで、被研磨物の表面最大粗さRmaxを0.5μm以下
に加工する方法としては常法が採用し得、特に制限され
るものではないが、例えばエメリー研磨後、サイザルバ
フを用いる中研磨、綿バフを用いる中間仕上げ研磨を順
次採用して被研磨物をRmax0.5μm以下に整面すること
ができる。
而して、本発明は、このように整面した被研磨物をバ
フ研磨するものであるが、本発明においては、バフに供
給塗布する研磨剤として、平均粒径が2μm以下、好ま
しくは1μmの研磨砥粒を脂肪酸石けんの水溶液に分散
したスラリーを使用する。
この場合、研磨砥粒としては、マルミナ,酸化クロ
ム,酸化鉄,溶融アルミナ,アランダム,カーボランダ
ム,ジルコニア,窒化珪素,シリカ等が用いられるが、
これらはその1種を単独で使用しても2種以上を併用す
るようにしてもよい。その平均粒径は、上述したように
2μm以下であるが、より好ましくは0.3〜1μmであ
り、またスクラッチ防止の点から2μm以上の粒径のも
のを含まないようにすることが好ましい。更に、研磨砥
粒のスラリー中における含有量3〜20%(重量%、以下
同じ)であり、より好ましくは3〜10%である。
上記スラリーは脂肪酸石鹸を含有するが、その含有量
は1〜20%、特に3〜10%であることが好ましい。その
量が好なすぎると、本発明が目的とする砥粒と被研磨物
との境界潤滑効果が十分発揮されず、多すぎると研磨力
が低下して被研磨物の粗さを改善し得ない。
なお、脂肪酸石鹸としてはカプリル酸,カプリン酸,
ラウリン酸,ミリスチン酸,パルミチン酸,ステアリン
酸,オレイン酸等の飽和、不飽和脂肪酸のナトリウム
塩,カリウム塩等のアルカリ金属塩及びモノ,ジ,トリ
エタノールアミン塩等を単独でまたは2種以上を混合し
て用いることができる。
上記スラリーには、更に界面活性剤を配合することが
好ましい。界面活性剤としては、トリエタノールアミン
塩類自体がその作用を有するが、ポリオキシエチレンラ
ウリルエーテル,ソルビタンモノオレエート等の非イオ
ン活性剤、更にアニオン活性剤などが好適に使用でき
る。その他、研磨剤砥粒の再分散性改良剤、例えばセル
ロース類、更に発泡制御剤、例えばポリアルキレングリ
コール類等を添加することができる。なお、界面活性
剤,再分散剤,発泡抑制剤等の添加量は1〜3%程度と
し得る。
このスラリーが塗布されるバフは、該スラリーを確実
に保持する点から吸湿性に優れた材質のものがよく、例
えばフェルト,ネル,スポンジ状合成繊維等の多吸湿性
繊維からなるものを使用することができる。バフの大き
さは被研磨物により適宜選定されるが、通常10〜300mm
である。バフに対するスラリーの供給方法としては、自
然滴下による方法、スプレーによる塗布方法、ポンプに
よる供給方法等が採用される。
被研磨物に対する本発明のバフ研磨の操作の仕方は、
公知のバフ研磨法と同様であるが、バフ回転数は低速と
することが好ましい。即ち、従来の青棒等を用いる最終
仕上げバフ研磨法におけるバフの回転数は通常1500〜25
00rpm程度であるが、本発明においてはバフ回転数を100
〜1000rpmとし、周速を1000m/分以下とする。バフ回転
数が大きすぎ、周速が速くなるすぎると、スラリーの研
磨液が飛散されて多量の研磨剤が必要となる。
なお、バフに対するスラリー供給量は1回の研磨に対
し1〜10ml程度である。また、研磨時間は通常10〜30秒
である。
本発明の研磨方法の実施に当たってスラリーはタンク
に貯蔵され、これから上述したような供給方法でバフに
供給されるが、バフに供給、含浸されたスラリーは上記
タンクに循環させ、再使用することもできる。
上記のように研磨された被研磨物は洗浄されるが、こ
の場合、本発明の実施による効果として、従来のバフ研
磨法では油脂性バフ研磨剤を使用するためにトリクロル
エチレン等の有機溶剤で洗浄されるが、本発明法は上述
したように油脂は全く使用されていない。従って、研磨
後は水洗−湯洗−乾燥の工程でよく、有害な有機溶剤の
使用をなくすことができる。
以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体的に説明
するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではな
い。
[実施例] アルミニウム製ドアノブを#250エメリーバフで仕上
げ、最大表面粗さを1.3μmに仕上げた後、油脂性バフ
研磨剤Uライム(上村工業(株)製)を用い、径12イン
チのバイアスバフにて2,300rpmの回転数で仕上げた。こ
のときの最大表面粗さは0.4μmであった。
次に、Uライムで仕上げたものをバフとして直径150m
mのフェルトバフを使用し、回転数400rpm(周速188.4
m)で回転させると共に、下記組成のスラリーをスプレ
ーガンでバフに吹きつけ、この回転バフに被研磨物を押
しつけ、研磨を行った。この場合、1回の研磨における
スラリーの吹きつけ量は4mlで、研磨時間は10秒とし
た。また、研磨後は、被研磨物を中性洗剤で洗浄し、湯
洗乾燥した。スラリー組成 脂肪酸石けん* 10重量% アルミナ** 20 界面活性剤*** 2水 残 合計 100 * ステアリン酸65%,パルミチン酸35%のナトリ
ウム塩 ** 平均粒径0.8μmの焼成アルミナ *** ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル
(HLB18.2) [比較例] アルミニウム製ドアノブを#250エメリーバフで仕上
げ、最大表面粗さを1.3μmに仕上げた後、油脂製バフ
研磨剤Uライム(上村工業(株)製)を用い、径12イン
チのバイアスバフにて2,300rpmの回転数で仕上げた。更
に、最終仕上げとして、光沢用#3000青棒(上村工業
(株)製)で同形のバフで加工し、比較品とした。な
お、青棒の1回の研磨における使用量は5グラムで研磨
時間は10秒である。また、研磨後、トリクロルエチレン
で洗浄して乾燥した。
次に、実施例、比較例で研磨した被研磨物(ドアーハ
ンドル)の表面粗さを東京精密社製サーフコム1500型を
用い、倍率5万倍で4カ所の粗さを測定した(測定条件
は、測定距離2mm,カットオフ0.08である)。結果を第1
表に示す。なお、結果は4カ所の平均値である。
第1表の結果より、本発明方法によって得られる被研
磨物表面の最大粗さRmaxは、比較例の1/2になってお
り、目視や蛍光灯、太陽光線で外観を比較しても優れた
光沢を有していた。一方、比較例は、研磨条痕が目視で
確認され、光沢は白く感じられ、実施例のものとは歴然
として差が認められた。
[発明の効果] 本発明によれば、被研磨物表面はスクラッチのない、
光沢度の高い鏡面にバフ研磨することができ、また、油
脂を用いないため、研磨表面に汚垢物質を残すことがな
いので、トリクロルエチレン等による有機溶剤洗浄を省
略することができるなど、後処理が簡単化される。更
に、本発明によれば、従来のバフ研磨では不可能であっ
た研磨剤を循環使用でき、材料の節減と環境汚染を大幅
に改善することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】研磨剤が付着したバフを回転させると共
    に、該バフに非鉄金属の被研磨物を押しつけて、被研磨
    物の表面を研磨する研磨方法において、上記研磨剤とし
    て、平均粒径が2μm以下の研磨砥粒を脂肪酸石けん水
    溶液に3〜20重量%濃度で分散させたスラリーを使用
    し、回転数100〜1000rpm、周速1000m/分以下の条件下で
    バフ研磨を行うことを特徴とする研磨方法。
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