JPH08254881A - 帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ - Google Patents

帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカートリッジ

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JPH08254881A
JPH08254881A JP7084759A JP8475995A JPH08254881A JP H08254881 A JPH08254881 A JP H08254881A JP 7084759 A JP7084759 A JP 7084759A JP 8475995 A JP8475995 A JP 8475995A JP H08254881 A JPH08254881 A JP H08254881A
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JP
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magnetic
charging
charged
roller
magnetic brush
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JP7084759A
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Yasunori Kono
康則 児野
Harumi Ishiyama
晴美 石山
Tadashi Furuya
正 古屋
Seiji Mashita
精二 真下
Takeo Yamamoto
武男 山本
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Original Assignee
Canon Inc
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/02Arrangements for laying down a uniform charge
    • G03G2215/021Arrangements for laying down a uniform charge by contact, friction or induction
    • G03G2215/022Arrangements for laying down a uniform charge by contact, friction or induction using a magnetic brush

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  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁性ローラ型の磁気ブラシ帯電装置につい
て、磁気ブラシ24からの磁性粒子23の機械的要因に
よる離脱、被帯電体1への付着を実質的になくして、帯
電不良、被帯電体に対する磁性粒子付着による弊害、画
像形成装置にあってはそれに起因する画像不良の発生等
の問題を解消すること。 【構成】 磁性ローラ22の全周に渡る該ローラの径方
向磁束密度の絶対値分布が複数の極大を有し、該磁性ロ
ーラが最も遠距離に拘束する磁性粒子の位置cに及ぼす
径方向磁束密度の絶対値分布における極大値の平均をB
(T)とし、一時間当りに磁性ローラの極大値がローラ
円周上の或る一点を通過する回数をN(回/min )、被
帯電体1の移動速度をVps(cm/h)とするとき、 (-1.58 ×B +0.098 )×10(-N/732)/Vps <8.8 ×10
-7 が成り立つこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被帯電体を帯電処理
(除電処理も含む)するための、接触式の帯電装置、該
帯電装置を具備した画像形成装置やプロセスカートリッ
ジに関する。
【0002】特に、磁気ブラシタイプの接触帯電部材
(磁気ブラシ帯電部材)を用いた帯電装置、該帯電装置
を具備した画像形成装置やプロセスカートリッジに関す
る。
【0003】
【従来の技術】被帯電体の帯電処理手段は「非接触系」
と「接触系」の2系統に大別される。
【0004】非接触系の代表例はコロナ帯電器である。
これは該コロナ帯電器を被帯電体に非接触に対向させて
配設し、高圧印加でコロナ帯電器にコロナ放電を生じさ
せ、該放電コロナに被帯電体面を曝すことで被帯電体面
を帯電させるものである。
【0005】接触系には、摩擦帯電や、ローラ体・ブラ
シ体などの帯電部材を被帯電体に接触させ電圧を印加し
て被帯電体を帯電する接触帯電装置などがある。
【0006】従来、例えば、電子写真方式や静電記録方
式の画像形成装置においては、電子写真感光体・静電記
録誘電体等の像担持体の帯電処理手段としては非接触系
であるコロナ帯電器が多用されていたが、近年は、エコ
ロジーが注目されるにつれて、低オゾン・低電力等の利
点を有することから、接触系の接触帯電装置が実用化さ
れてきている。接触帯電部材としてはゴムローラ、固定
ブラシ、ロール形状のファーブラシ、磁気ブラシなど、
様々な部材がある。
【0007】a)ローラ帯電方式 特に、接触帯電部材として導電ローラを用いたローラ帯
電方式の装置が帯電の安定性という点から好ましく用い
られている。
【0008】ローラ帯電方式の接触帯電装置では、帯電
部材として導電性の弾性ローラ(帯電ローラ)を被帯電
体に加圧当接させ、これに電圧を印加することによって
被帯電体を帯電処理する。具体的には、帯電は帯電部材
から被帯電体への放電によって行われるため、ある閾値
電圧以上の電圧を印加することによって帯電が開始され
る。
【0009】例を示すと、被帯電体として、厚さ25μ
mのOPC感光体に対して帯電ローラを加圧当接させて
帯電処理を行わせる場合には、帯電ローラに対して約6
40V以上の電圧を印加すれば感光体の表面電位が上昇
し始め、それ以降は印加電圧に対して傾き1で線形に感
光体表面電位が増加する。この閾値電圧を帯電開始電圧
Vthと定義する。
【0010】つまり、電子写真に必要とされる感光体表
面電位Vd を得るためには帯電ローラにはVd +Vthと
いう必要とされる以上のDC電圧が必要となる。このよ
うにしてDC電圧のみを接触帯電部材に印加して被帯電
体の帯電を行う接触帯電方式を「DC帯電方式」と称す
る。
【0011】しかし、DC帯電方式においては環境変動
等によって接触帯電部材の抵抗値が変動するため、また
被帯電体としての感光体が削れることによって膜厚が変
化すると帯電開始電圧Vthが変動するため、感光体の電
位を所望の値にすることが難しかった。
【0012】このため更なる帯電の均一化を図るために
特開昭63−149669号公報等に開示されるよう
に、所望のVd に相当するDC電圧に2×Vth以上のピ
ーク間電圧を持つAC成分を重畳した振動電圧を接触帯
電部材に印加して被帯電体の帯電を行う「AC帯電方
式」が用いられる。これはACによる電位のならし効果
を目的としたものであり、被帯電体の電位はAC電圧の
ピークの中央であるVd に収束し、環境等の外乱には影
響されることはない。
【0013】しかしながら、このような接触帯電におい
ても、その本質的な帯電機構は接触帯電部材から被帯電
体への放電現象を用いているため、先に述べたように帯
電に必要とされる電圧は被帯電体表面電位以上の値が必
要とされ、微量のオゾンは発生する。
【0014】また、帯電均一化のためにAC帯電方式を
用いた場合には、更なるオゾン量の発生、AC電圧の電
界による帯電部材と被帯電体の振動騒音(AC帯電音)
の発生、また放電による被帯電体表面の劣化等が顕著に
なり新たな問題点となっていた。
【0015】ここで、ローラ帯電に限らず接触帯電部材
に必要とされる特性において、抵抗値の低い帯電部材を
使用した場合、被帯電体上にキズやピンホール等の低耐
圧欠陥部があると、帯電部材からその低耐圧欠陥部に過
大なリーク電流が流れ込み、低耐圧欠陥部周辺の被帯電
体部分に帯電不良やピンホールの拡大、帯電部材の通電
破壊が生じる。これを防止するためには、帯電部材の抵
抗値を1×104 Ω程度以上にする必要がある。一方、
1×108 Ω以上では、抵抗値が高過ぎて、帯電に必要
な電流を流すことができない。従って、接触帯電部材の
抵抗値は1×104 〜1×108 Ωの範囲でなければな
らない。
【0016】b)注入帯電方式 また、接触式であって、被帯電体への電荷の直接注入に
よる帯電を行わせる注入帯電方式が考案されている(特
開平6−3927号公報、特願平5−66150号
等)。
【0017】この注入帯電方式は、帯電ローラ・帯電フ
ァーブラシ・帯電磁気ブラシ等の接触帯電部材に所望の
Vd に相当するDC電圧のみを印加し被帯電体表面にあ
るトラップ準位に電荷を注入する、あるいは、導電粒子
を分散した保護膜を有する被帯電体の導電粒子に電荷を
充電する、といった方法で所望のVd を得るものであ
る。特開平6−3927号公報には、表面に電荷注入層
を設けた被帯電体(感光体)上のフロート電極に電荷を
注入して接触帯電する方法を開示しており、電荷注入層
として、感光体表面にアクリル樹脂に導電フィラーであ
るアンチモンドープで導電化したSnO2 粒子を分散し
たものを塗工して用いることが可能であるとの記述があ
る。
【0018】この帯電方式では、放電現象を用いないた
め、帯電に必要とされる電圧は所望する被帯電体表面電
位分のみのDC電圧であり、オゾンの発生もない。さら
に、AC電圧を印加しないので、帯電音の発生もなく、
ローラ帯電方式と比べると、より低オゾン性、低電圧性
に優れた帯電方式である。
【0019】前述のDC帯電方式・AC帯電方式のよう
な接触帯電方式では、帯電機構が放電によるものである
ため、帯電部材と被帯電体表面の間に多少のギャップが
生じても帯電はなされていたが、注入帯電方式では帯電
部材と被帯電体とが直接接触して電荷を授受するため、
両者が密に接触して微視的な帯電し残しがないような構
成を取る必要がある。
【0020】また、電荷の授受を妨げないように帯電部
材の抵抗はより低い方が好ましいが、前述したように、
接触帯電部材を用いた装置では、被帯電体上にキズやピ
ンホール等の低圧欠陥部があった場合に、帯電部材の抵
抗が低いとリークが生じ、電源電圧が降下して帯電不良
となるため、実用上は帯電部材がある程度以上の抵抗を
保持している必要がある。このように帯電部材の抵抗が
高い場合には電荷の注入性が落ちてしまうので、帯電部
材を早回しする等の手段を用いて、帯電部材と被帯電体
との接触機会を増やしてやり、電荷の注入能力を確保す
る必要がある。
【0021】以上述べてきたように注入帯電方式に用い
る帯電部材としては、被帯電体と密に接触でき、かつ、
被帯電体に対して周速差を持つことが可能な部材という
観点から、磁気ブラシ、磁性流体などの磁気拘束系の帯
電部材(磁気ブラシ帯電部材)が適している。
【0022】c)磁気ブラシ帯電部材 磁気ブラシ帯電部材は、担持体に磁性粒子を磁気力で拘
束して磁気ブラシとして付着保持させたもので、該磁気
ブラシを被帯電体に接触させ、電圧を印加して被帯電体
の帯電を行うものである。より具体的には、 .磁気ブラシ担持体が回転可能なスリーブであり、該
スリーブ内に配設した磁界発生手段の磁気力で磁性粒子
がスリーブ外面に拘束されて磁気ブラシとして付着保持
されている形態のもの(スリーブ型)、 .磁気ブラシ担持体が回転可能な磁性ローラであり、
該磁性ローラの外面に直接に磁性粒子が磁気力で拘束さ
れて磁気ブラシとして付着保持されている形態のもの
(磁性ローラ型)などである。
【0023】図7は上記のスリーブ型の磁気ブラシ帯
電部材2ないしは帯電装置の構成模型図である。
【0024】21は磁気ブラシ担持体としての、アルミ
ニウム等の非磁性の導電性スリーブ(電極スリーブ、導
電スリーブ、帯電スリーブなどと称される)である。
【0025】22はこのスリーブ21内に挿入配設した
磁界発生手段としてのマグネットロールである。N・S
は該ロールの着磁部である。このマグネットロール22
は非回転の固定部材であり、このマグネットロール22
の外周りをスリーブ21が同心に矢示の時計方向bに不
図示の駆動機構にて所定の周速度にて回転駆動される。
【0026】23は導電性の磁性粒子(以下、キャリア
と記す)であり、スリーブ21の外周面にスリーブ内部
のマグネットロール22の磁気力で拘束されて磁気ブラ
シ(導電磁気ブラシ)24として付着保持されている。
【0027】キャリア23はマグネットロール22の磁
気拘束力によりスリーブ21の外面上で磁気的な穂立ち
を形成し、これが集まってブラシ形状となっている。
【0028】S1はスリーブ21に対する帯電バイアス
印加電源である。
【0029】1は被帯電体であり、例えば、矢示の時計
方向aに所定のプロセススピードをもって回転駆動され
るドラム型電子写真感光体である。
【0030】磁気ブラシ帯電部材2は磁気ブラシ24を
被帯電体1の面に接触させて接触ニップ部(帯電ニップ
部)Dを形成させた状態にして配置される。
【0031】磁気ブラシ24は、スリーブ21の回転に
伴って同じ方向に回転搬送され、帯電ニップ部Dにおい
て回転感光体1面を摺擦し、電源S1からスリーブ21
を介して磁気ブラシ24に印加された帯電バイアスによ
り、被帯電体としての回転感光体1面が接触方式で帯電
処理される。接触ニップ部Dにおいて、スリーブ21の
回転方向、それに伴う磁気ブラシ24の回転搬送方向は
被帯電体としての回転感光体1の回転方向に対してカウ
ンター方向としてある。
【0032】スリーブ21は、磁気ブラシ24の担持機
能、搬送機能、帯電バイアス印加電極機能を担ってい
る。
【0033】図8は前記の磁性ローラ型の磁気ブラシ
帯電部材2ないしは帯電装置の構成模型図である。
【0034】磁性ローラとしてのマグネットロール22
は駆動及び給電を兼ねた中心芯金25を中心に矢示の時
計方向bに不図示の駆動機構で所定の周速度にて回転駆
動される。このマグネットロール22の外周面にキャリ
ア23をマグネットロール22の磁気力で拘束して磁気
ブラシ24として付着保持させてある。
【0035】磁気ブラシ24は、マグネットロール22
の回転に伴って同方向に回転搬送され、接触ニップ部D
において回転感光体1面を摺擦し、電源S1からマグネ
ットロール22の中心芯金25に印加された帯電バイア
スにより、被帯電体としての回転感光体1面が接触帯電
処理される。
【0036】また図7のスリーブ型の帯電装置も、図8
の磁性ローラ型の帯電装置も、帯電に寄与する磁気ブラ
シ24と感光体1との接触ニップ部(帯電ニップ部)D
の幅を十分に確保するために、磁気ブラシ24の層厚に
対して、磁気ブラシ24と感光体1との接触ニップ部D
での帯電スリーブ21と感光体1とのギャップ(離間距
離)αを所定に小さく設定しており、被帯電体1と磁気
ブラシ24の接触ニップ部Dの被帯電体面移動方向下流
側端部には磁気ブラシキャリアの溜り部24aが形成さ
れる構成となっている。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】ところで、磁気ブラシ
帯電部材を用いた帯電装置、該帯電装置を具備した装置
に関しては、磁気ブラシ24からのキャリア23の離
脱、離脱キャリア23の被帯電体1面に対する付着の問
題がある。
【0038】上記の磁気ブラシキャリア溜り部24aは
他の磁気ブラシ部分よりもマグネットロール22から離
れ位置であり、該磁気ブラシキャリア溜り部24aの、
特には接触ニップ端cにおけるキャリア23は磁気拘束
力を逃がれて離脱しやすく、それが被帯電体1面に付着
しやすい。
【0039】磁気ブラシキャリアの離脱は帯電に寄与す
る磁気ブラシ24のキャリアが経時的に減少すること
で、帯電不良を生じさせる。また離脱キャリアの被帯電
体面に対する付着は、例えば、画像形成装置にあって
は、 .被帯電体としての感光体上に付着したキャリアによ
る像露光の阻害 .感光体上のキャリアの付着位置での現像不良 .キャリアが現像器に混入した場合の現像性低下 .転写材にキャリアが転写された場合、転写された後
の定着工程でキャリアは定着されないための定着不良 .転写されなかったキャリアがクリーニング位置でク
リーニングブレードと感光体の間にひっかかることによ
る感光体の傷付き等を生じさせることになる。
【0040】被帯電体としての感光体1に対する磁気ブ
ラシキャリアの離脱・付着は、静電的要因と機械的要因
に分類される。
【0041】静電的要因によるキャリアの離脱・付着
は、磁気ブラシ24による感光体1の帯電が不十分であ
る場合、磁気ブラシ24と感光体1間に電位差を生じ
る。この電位差が生じたとき、磁気ブラシキャリアの先
端に電荷が起因され、キャリア23が感光体1に静電気
力で飛翔し付着する現象である。これについては、例え
ば、特願平06−208062号の明細書に記載の磁気
ブラシ構成を用いることで良好な帯電特性を得ることが
でき、感光体を十分帯電できるため、帯電磁気ブラシと
感光体の電位差は減少し、キャリアの静電的付着をなく
すことができる。また、磁気ブラシが接触していない感
光体の長手方向端部におけるキャリア付着に対しては、
特願平06−205959号の明細書に記載の磁気ブラ
シの構成をとることで感光体との電位差を所定の値以下
に抑えキャリアが静電的に付着することを防ぐことが可
能である。
【0042】一方、機械的要因によるキャリアの離脱・
付着は、磁気ブラシ24の感光体1との摺擦により、磁
気ブラシ24のキャリア23が物理的に感光体1に付着
(あるいは飛散)する現象である。実際、磁気ブラシ2
4にバイアスを印加しない状態でも感光体に磁気ブラシ
キャリア23が付着していることが確認できる。
【0043】この機械的要因によるキャリアの離脱・付
着につて、帯電装置が前述図8の磁性ローラ型の磁気ブ
ラシ帯電装置の場合にあっては、磁性ローラとしてのマ
グネットローラ22の回転に伴い前記の磁気ブラシキャ
リア溜り部24aの位置を繰返し通過する磁極により磁
気ブラシキャリア溜り部24aが動揺し、該溜り部24
aのキャリアが機械的に離脱して感光体に付着し感光体
下流へ漏れている。磁気ブラシ24の観察から磁気ブラ
シキャリア溜り部24aに磁性ローラ22の磁極が入り
込む時、該キャリア溜り部24aからキャリアをはぎ取
るようにしてキャリア粒子が動くことが解った。また、
その前後に集中して付着が生じていることも確認され、
キャリア付着は帯状におきている。
【0044】そこで本発明は、特に、前述した図8の磁
性ローラ型の磁気ブラシ帯電装置、該帯電装置を具備し
た装置について、磁気ブラシ24からの磁性粒子(キャ
リア)23の機械的要因による離脱、被帯電体1への付
着を実質的になくして、上述の帯電不良、被帯電体に対
する磁性粒子付着による弊害、画像形成装置にあっては
それに起因する画像不良の発生等の問題を解消すること
を目的とする。
【0045】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする、帯電装置、画像形成装置、及びプロセスカー
トリッジである。
【0046】(1)磁性ローラの周面に磁性粒子を磁気
力で拘束して磁気ブラシとして付着保持させ、該磁気ブ
ラシを被帯電体に接触させ、磁気ブラシと被帯電体との
接触ニップ部において磁性ローラ表面が被帯電体の移動
方向と逆方向に移動するように磁性ローラを回転させて
磁気ブラシを搬送させ、磁気ブラシに電圧を印加して被
帯電体を帯電する帯電装置であり、前記磁性ローラの全
周に渡る該ローラの径方向磁束密度の絶対値分布が複数
の極大を有し、該磁性ローラが最も遠距離に拘束する磁
性粒子の位置に及ぼす径方向磁束密度の絶対値分布にお
ける極大値の平均をB(T、テスラ)とし、また一時間
当りに磁性ローラの極大値がローラ円周上の或る一点を
通過する回数をN(回/min )、被帯電体の移動速度を
Vps(cm/h)とするとき、 (-1.58 ×B +0.098 )×10(-N/732)/Vps <8.8 ×10-7 が成り立つことを特徴とする帯電装置。
【0047】(2)磁性ローラの半径が0.3〜2.5
cmであり、該磁性ローラの全周に渡る該磁性ローラ表
面の径方向磁束密度の絶対値をとり、複数存在する極大
値の平均が0.05から0.3(T)であり、極大の数
が4から30であることを特徴とする(1)に記載の帯
電装置。
【0048】(3)被帯電体表面の水に対する接触角度
が90°以上であることを特徴とする(1)または
(2)に記載の帯電装置。
【0049】(4)被帯電体の帯電が被帯電体表面に電
荷を直接注入する注入帯電方式でなされることを特徴と
する(1)乃至(3)の何れかに記載の帯電装置。
【0050】(5)像担持体を帯電する工程を含む作像
プロセスにより画像形成を実行する画像形成装置であ
り、像担持体の帯電手段が(1)乃至(4)の何れかに
記載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
【0051】(6)少なくとも、像担持体と、該像担持
体を帯電処理するための帯電装置の少なくとも帯電部材
を包含し、画像形成装置本体に対して着脱されるプロセ
スカートリッジであり、帯電部材が(1)乃至(4)の
何れかに記載の帯電装置の磁気ブラシ帯電部材であるこ
とを特徴とするプロセスカートリッジ。
【0052】(7)プロセスカートリッジは、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段と、像担持体とを
一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形
成装置本体に着脱可能とするものであることを特徴とす
る(6)に記載のプロセスカートリッジ。
【0053】(8)プロセスカートリッジは、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段の少なくとも一つ
と、像担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカー
トリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするものであ
ることを特徴とする(6)に記載のプロセスカートリッ
ジ。
【0054】(9)プロセスカートリッジは、少なくと
も、現像手段と像担持体とを一体的にカートリッジ化
し、このカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能と
するものであることを特徴とする(6)に記載のプロセ
スカートリッジ。
【0055】
【作用】磁性ローラの回転数を速める、または磁極数を
増加させることで、被帯電体に対する磁気ブラシ磁性粒
子の付着量が減少することが確認された。つまり、時間
当りに通過する極数を増すことにより、磁性ローラの回
転に伴う磁束密度のむら(磁極位置と極間位置)が見か
け上減少して付着量が減少すると考えられ、詳細な測定
から、磁気ブラシ磁性粒子の被帯電体に対する付着量と
その要因との間の定量的な関係を考察して、前記の関係
式が成り立つように装置構成することで、磁気ブラシか
らの磁性粒子の機械的要因による離脱、被帯電体への付
着を実質的になくして、帯電不良、被帯電体に対する磁
性粒子付着による弊害、画像形成装置にあってはそれに
起因する画像不良の発生等の問題を解消することができ
ることを見出して本発明を完成した。その詳細は後述の
実施例に記載した。
【0056】また、帯電装置を構成する上で、磁性ロー
ラの半径が0.3から2.5(cm)の範囲にある時、
更に、該ローラ22の極表面の径方向の磁束密度分布が
等極配置であり、磁束密度の絶対値において極の数(極
大の数)が4から30、その強度が0.05から0.3
(T)である磁性ローラを用いるときには、特に前記の
関係式の構成条件を満たしたときの磁性粒子付着量予測
が良好である。
【0057】また、磁気ブラシ磁性粒子の被帯電体付着
は、被帯電体表面の滑性に依存する部分もある。被帯電
体表面に水に対する接触角度が90°以上である特性を
持たせることで、前記関係式により、的確に磁気ブラシ
磁性粒子付着状況を予測可能である。
【0058】
【実施例】
(1)画像形成装置例(図1) 図1は画像形成装置例の概略図である。
【0059】本例の画像形成装置は、プロセスカートリ
ッジ着脱方式、転写式電子写真プロセス利用のレーザー
ビームプリンタ(LBP)である。
【0060】また、像担持体として表面に電荷注入機能
を有するOPC感光体を用い、接触帯電部材として磁気
ブラシ帯電部材を用いて像担持体を注入帯電方式で一次
帯電処理する構成のものである。
【0061】1は像担持体としての回転ドラム型の電子
写真感光体であり、本実施例では直径30mmの、表面
に電荷注入機能を有するOPC感光体であり、矢示の時
計方向aに3.4×104 cm/h(94mm/se
c)のプロセススピード(周速度)をもつて回転駆動さ
れる。感光体の層構成については(2)項で詳述する。
【0062】2は感光体1の周面を所定の極性・電位に
一様に帯電処理するための接触帯電部材であり、本実施
例では前述図8の磁性ローラ型の磁気ブラシ帯電部材で
ある。この磁気ブラシ帯電部材2については(3)項で
詳述する。
【0063】この磁気ブラシ帯電部材2には帯電バイア
ス印加電源S1から−700VのDC帯電バイアスが印
加されていて、電荷注入帯電によって回転感光体1の外
周面がほぼ−700Vに一様に帯電される。
【0064】この回転感光体1の帯電面に対してレーザ
ーダイオード・ポリゴンミラー等を含むレーザービーム
スキャナ7から出力される目的の画像情報の時系列電気
デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザービ
ームによる走査露光Lがなされ、回転感光体1の周面に
対して目的の画像情報に対応した静電潜像が形成され
る。
【0065】その静電潜像は磁性一成分絶縁トナー(ネ
ガトナー)を用いた反転現像装置3によりトナー像とし
て現像される。3aはマグネット3bを内包する直径1
6mmの非磁性現像スリーブであり、この現像スリーブ
3aに上記のネガトナーをコートし、感光体1表面との
ギャップ(離間距離)を300μmに固定した状態で、
感光体1と等速で回転させ、現像スリーブ3aに現像バ
イアス電源S2より現像バイアス電圧を印加する。電圧
は、−500VのDC電圧と、周波数1800Hz、ピ
ーク間電圧1600Vの矩形のAC電圧を重畳したもの
を用い、スリーブ3aと感光体1の間でジャンピング現
像を行わせる。即ち現像スリーブ3aで運ばれてくる負
に帯電されたトナーを潜像の画像部に電界により付着さ
せて現像する。
【0066】一方、不図示の給紙部から記録材としての
転写材30が供給されて、回転感光体1と、これに所定
の押圧力で当接させた接触転写手段としての、中抵抗の
転写ローラ4との圧接ニップ部(転写部)Tに所定のタ
イミングにて導入される。転写ローラ4には転写バイア
ス印加電源S3から所定の転写バイアス電圧が印加され
る。本実施例では転写ローラ4として、芯金に中抵抗発
泡層を形成した、抵抗値5×108 Ωのものを用い、芯
金に+2000VのDC電圧を印加して転写材裏面を帯
電して転写を行った。
【0067】転写部Tに導入された転写材30はこの転
写部Tを挟持搬送されて、その表面側に回転感光体1の
表面に形成担持されているトナー画像が順次に静電気力
と押し圧力にて転写されていく。
【0068】トナー画像の転写を受けた転写材30は感
光体1の面から分離されて熱定着方式等の定着装置5へ
導入されてトナー画像の定着を受け、画像形成物(プリ
ント、コピー)として装置外へ排出される。
【0069】また転写材30に対するトナー画像転写後
の感光体面は、クリーニング装置6により残留トナー等
の付着汚染物の除去を受けて清掃され、繰り返して作像
に供される。
【0070】本例の画像形成装置においては、感光体
1、磁気ブラシ帯電部材2、現像装置3、クリーニング
装置6の4つのプロセス機器を一括して画像形成装置本
体に対して着脱交換自在のプロセスカートリッジ10と
してある。9は上記4つのプロセス機器1・2・3・6
を所定の配置で組み込んだカートリッジハウジングであ
る。8・8は画像形成装置本体側のプロセスカートリッ
ジ挿脱案内兼保持部である。
【0071】画像形成装置本体に対して該プロセスカー
トリッジ10を所定に装着した状態において、プロセス
カートリッジ10側と画像形成装置本体側とが機械的・
電気的に相互カップリング状態となり、またプロセスカ
ートリッジ10側の感光体1の下面が画像形成装置本体
側の転写ローラ4に所定に当接した状態となり、画像形
成実行可能状態となる。
【0072】なお、プロセスカートリッジとは、帯電手
段、現像手段またはクリーニング手段と、電子写真感光
体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッジを
画像形成装置本体に対して着脱可能とするものである。
及び帯電手段、現像手段、クリーニング手段の少なくと
も一つと電子写真感光体とを一体的にカートリッジ化し
て画像形成装置本体に着脱可能とするものである。更
に、少なくとも現像手段と電子写真感光体とを一体的に
カートリッジ化して装置本体に着脱可能とするものをい
う。
【0073】(2)感光体1、注入帯電 a)感光体1について(図2) 図2は本実施例で用いた被帯電体としての感光体1の層
構成模型図である。本実施例で用いた感光体1は表面に
電荷注入機能を有する負帯電のOPC感光体であり、φ
30mmのアルミニウム製のドラム基体11上に下記の
第1〜第5の5層の機能層12〜16を下から順に設け
たものである。
【0074】第1層は下引き層12であり、アルミニウ
ムドラム基体11の外周面の欠陥等をならすため、また
レーザ露光の反射によるモアレの発生を防止するために
設けられている厚さ約20μmの導電層である。
【0075】第2層は正電荷注入防止層13であり、ア
ルミニウム基体11から注入された正電荷が感光体表面
に帯電された負電荷を打ち消すのを防止する役割を果た
し、アミラン樹脂とメトキシメチル化ナイロンによって
106 Ωcm程度に抵抗調整された厚さ約1μmの中抵
抗層である。
【0076】第3層は電荷発生層14であり、ジスアゾ
系の顔料を樹脂に分散した厚さ約0.3μmの層であ
り、レーザ露光を受けることによって正負の電荷対を発
生する。
【0077】第4層は電荷輸送層15であり、ポリカー
ボネート樹脂にヒドラゾンを分散したものであり、P型
半導体である。従って、感光体表面に帯電された負電荷
はこの層を移動することはできず、電荷発生層13で発
生した正電荷のみを感光体表面に輸送することができ
る。
【0078】第5層は電荷注入層16であり、光硬化性
のアクリル樹脂に超微粒子の導電粒子(導電フィラー)
16aとしてSnO2 を分散した材料の塗工層である。
具体的には、アンチモンをドーピングし、低抵抗化した
粒径約0.03μmのSnO2 粒子を樹脂に対して70
重畳パーセント分散した材料の塗工層である。このよう
にして調合した塗工液をディッピング塗工法にて、厚さ
約2μmに塗工して電荷注入層とした。
【0079】これによって感光体1表面の抵抗は、電荷
輸送層単体の場合1×1015Ωcmだったのに比べ、1
×1013Ωcmにまで低下した。
【0080】電荷注入層16は磁気ブラシ帯電部材2か
ら電荷を直接注入することで表面を均一に帯電するため
の注入サイトを意図的に作成したものであるが、潜像の
電荷が表面を流れないよう電荷注入層16の抵抗は1×
108 Ωcm以上である必要がある。電荷注入層16の
抵抗値は絶縁性シート上に電荷注入層を塗布し、これを
HP社製の高抵抗計4329Aで印加電圧100Vにて
表面抵抗を測定したものである。
【0081】本実施例では電荷注入層16を独立した層
として形成したが、感光体表層が電子の授与可能な電子
準位をもつ事が重要であり、独立して電荷注入層を有す
る構成に限定するものではない。
【0082】感光体表面に対する磁気ブラシ帯電部材側
のキャリアの付着を低減するために感光体1は低表面エ
ネルギーの特性を有することがが好ましく、感光体最表
面は所望の滑剤を添加し一定の滑性を得ている。
【0083】b)注入帯電について(図3) 本実施例における感光体の電荷注入帯電は、中抵抗の接
触帯電部材で、中抵抗の表面抵抗を持つ感光体表面に電
荷注入を行うものであり、感光体表面材質の持つトラツ
プ電位に電荷を注入するものではなく、電荷注入層16
の導電粒子16aに電荷を充電して帯電を行う方式であ
る。帯電時に磁気ブラシ帯電部材2に所望の電圧を印加
することで電荷注入層16に電荷が注入されて被帯電体
としての感光体1表面は最終的に磁気ブラシ24と同電
位に帯電(充電)される。
【0084】具体的には図3の(a)・(b)の模型図
・等価回路図に示すように、感光体1は、電荷輸送層1
5を誘電体とし、アルミニウムドラム基体11と電荷注
入層16内の導電粒子16a(SnO2 )を両電極板と
する微小なコンデンサーの並列集合体とみることがで
き、注入帯電は、その個々の微小なコンデンサーに接触
帯電部材2で電荷を充電する理論に基づくものである。
【0085】導電粒子16aは互いに電気的には独立で
あり一種の微小なフロート電極を形成している。このた
め、マクロ的には感光体1表面は均一電位に充電、帯電
されているように見えるが、実際には微小な無数の充電
された導電粒子16aが感光体表面を覆っているような
状況となっている。このため、レーザーによって画像露
光Lを行ってもそれぞれの導電粒子16aは電気的に独
立なため、静電潜像を保持することが可能になる。
【0086】(3)磁気ブラシ帯電部材2、帯電装置
(図4) 図4は本実施例で用いた接触帯電部材として磁気ブラシ
帯電部材2の構成模型図であり、前述図8のものと同様
に磁性ローラ型の磁気ブラシ帯電部材である。即ち、磁
性ローラとしてのマグネットロール22は駆動及び給電
を兼ねた中心芯金25を中心に矢示の時計方向bに不図
示の駆動機構で所定の周速度にて回転駆動される。マグ
ネットロール22の外周面は帯電バイアス印加電極(給
電面)としての導電層22aで被覆してある。その導電
層22aの外周面にキャリア23をマグネットロール2
2の磁気力で拘束して磁気ブラシ24として付着保持さ
せてある。
【0087】磁気ブラシ24は、マグネットロール22
の回転に伴って同方向に回転搬送され、接触ニップ部D
において回転感光体1面を摺擦し、電源S1からマグネ
ットロール22の中心芯金25に印加された帯電バイア
スにより、被帯電体としての回転感光体1面が接触帯電
処理される。マグネットロール22の外周面に設けた導
電層22aは磁気ブラシ24に帯電バイアスを安定して
均一に給電する役目をする。
【0088】磁性ローラとしてのマグネットロール22
は、フェライトなど一般的な永久磁石に加え、これらの
粉末を樹脂とともに成形し、所望の温度下で所望の磁束
パターンに着磁し使用することができる。
【0089】本実施例では等間隔にNSNSの4極配置
したマグネットロール22を用いた。マグネットロール
22の表面は磁気ブラシ24に対して安定して均一に給
電するために導電化することが望ましく、導電層22a
を設けてある。導電層22aはマグネットロール22に
導電粉を樹脂に分散して形成したチューブを被せる、あ
るいは同種の導電財を塗布する、導電性のテープを一面
に貼るなどで形成することができる。
【0090】磁気ブラシ24と感光体1との接触ニップ
部(帯電ニップ部)Dでの帯電スリーブ21と感光体1
とのギャップ(離間距離)αはマグネットロール22の
長手両端部に配設したスペーサ部材により500μmに
設定した。
【0091】マグネットロール22を回転感光体1表面
に対してカウンター方向に回転させる。磁気ブラシ24
はマグネットロール22が回転することにより同方向に
回転して磁気ブラシを構成するキャリア23が搬送さ
れ、キャリアが次々に感光体1表面に接触しながら接触
ニップ部Dを通過していく。
【0092】a)キャリア23について 磁気ブラシ24を構成させる磁性粒子であるキャリア2
3としては、 ・樹脂とマグネタイト等の磁性粉体を混練して粒子に成
型したもの、もしくはこれに抵抗値調節のために導電カ
ーボン等を混ぜたもの、 ・焼結したマグネタイト、フェライト、もしくはこれら
を還元または酸化処理して抵抗値を調整したもの、 ・上記のキャリアを抵抗調整をしたコート材(フェノー
ル樹脂にカーボンを分散したもの等)でコートまたはN
i等の金属でメッキ処理して抵抗値を適当な値にしたも
の等が考えられる。感光体1へのダメージを軽減するた
めに、キャリア23は球形化処理をするのが望ましい。
【0093】本実施例で用いたキャリア23は、平均粒
径が15μm、抵抗値が1×106Ω、飽和磁化が58
A・m2 /kgのフェライト粒子である。
【0094】キャリア23の抵抗値としては、高すぎる
と感光体1に電荷が均一に注入できず、微小な帯電不良
によるカブリ画像となってしまう。低すぎると感光体表
面にピンホールがあったとき、ピンホールに電流が集中
して帯電電圧が降下し感光体表面を帯電することができ
ず、帯電ニップ状の帯電不良となる。よってキャリア2
3の抵抗値としては、1×104 〜1×108 Ωが望ま
しい。キャリア23の抵抗値は、電圧が印加できる金属
セル(底面積228mm2 )にキャリアを2g入れた後
加重し、上下から電圧を1〜1000V、例えば100
V印加して、この系に流れる測定電流から算出し正規化
したもので定義した。
【0095】複数種のキャリアを混合して用いることで
帯電性の向上を図ることも可能である。
【0096】キャリア23の粒径としては、あまり細か
すぎると、磁気拘束力が小さくなり、感光体1面へのキ
ャリア付着を起こす。また大きすぎると、感光体1への
接触面積が減り、帯電不良が増える。よって、キャリア
の平均粒径としては5〜500μm程度が帯電性と磁気
保持の点で望ましい。
【0097】キャリアの磁気特性としては、感光体への
キャリア付着を防止するために磁気拘束力を高くする方
がよく、飽和磁化が30A・m2 /kg以上、より好ま
しくは50A・m2 /kg以上が望ましい。
【0098】b)磁気ブラシキャリアの離脱、被帯電体
への付着防止について 前述したように、機械的要因による磁気ブラシキャリア
の離脱、感光体への付着につて、磁性ローラ型の磁気ブ
ラシ帯電装置の場合にあっては、磁性ローラとしてのマ
グネットローラ22の回転に伴い磁気ブラシキャリア溜
り部24aの位置を繰返し通過する磁極により磁気ブラ
シキャリア溜り部24aが動揺し、該溜り部24aのキ
ャリアが機械的に離脱して感光体に付着し感光体下流へ
漏れている。磁気ブラシ24の観察から磁気ブラシキャ
リア溜り部24aに磁性ローラの磁極が入り込む時、該
キャリア溜り部24aからキャリアをはぎ取るようにし
てキャリア粒子が動くことが解った。また、その前後に
集中して付着が生じていることも確認され、付着は帯状
におきている。
【0099】そこで、磁性ローラとしてのマグネットロ
ール22の回転数を速める、または一つのローラ当りの
磁極数を増加させたところ、被帯電体としての感光体1
に対するキャリア付着量が減少することが確認された。
つまり、時間当りに通過する極数を増すことにより、マ
グネットロール22の回転に伴う磁束密度のむら(磁極
位置と極間位置)が見かけ上減少することにより、付着
量が減少すると考えられる。
【0100】また、磁束密度を増加することにより付着
量は低減される。これは磁性ローラとしてのマグネット
ロール22に対する磁気ブラシキャリアの磁気拘束力が
増加するためである。特に、磁気ブラシ24と感光体1
の接触ニップ部Dの感光体移動方向下流側のニップ端e
における磁束密度に関係している。
【0101】以上のように、磁気ブラシキャリア溜り部
24a、特に接触ニップ部Dのニップ端eからのキャリ
アの離脱、感光体1への付着は回転磁性ローラとしての
マグネットロール22の時間当りの通過極数と磁束密度
に大きく依存することを明らかにした。
【0102】次に、詳細な測定から、キャリア付着量と
その要因との間の定量的な関係を見い出したので説明す
る。
【0103】キャリア付着の要因は、磁性ローラとして
のマグネットロール22から最も遠距離に拘束されたニ
ップ端eのキャリアの磁気拘束力、つまりニップ端eの
磁束密度と、磁極がニップを通過する回数であることは
先に述べたとおりである。
【0104】図5はニップ端eにおける磁束密度を周方
向の角度に対し測定し、その絶対値を示した結果であ
る。
【0105】ここで、磁性ローラとしてのマグネットロ
ール22は均等に極配置され、図中のABCDの4つの
極大値が存在する。極大値の平均をB(T)とする。
【0106】一方、磁性ローラ22の極数(極大の数)
をnとし、その回転数をf(rpm)とすると、単位時
間当りの通過極数は N=n×f(極/min) で与えられる。
【0107】ニップ端eにおける磁束密度Bと単位時間
当りの通過極数Nに対し、磁気ブラシ長手1cm当り1
時間のキャリアの感光体1への付着量m(g/h)を測
定結果から換算し数式化した結果を図6に示す。数式は
以下のとおりである。
【0108】 m=(−1.58×B+0.098)×10(-N/732) (g/h)…(1) 付着量mは磁束密度Bの増加により、一次で減少し、一
方通過極数Nに対しては、Nの増加により指数関数的に
減少する特性を示した。
【0109】また、この特性から磁束密度Bが0.06
2(T)を越えると計算式は0になる。実際にB>0.
062では、付着は非常に少なく良好な画像を得てい
る。
【0110】一方、画像劣化の点から感光体1に対する
キャリア付着はどの程度まで許容できるのかということ
を考える必要がある。そこで、次にその許容量を求め
た。
【0111】感光体に対するキャリア付着量と画像劣化
の関係は、当然、キャリア付着量が多いほど付着したキ
ャリアが画像露光を遮るため、画像が劣化するという傾
向を示した。画像不良は反転現像系の画像形成では光の
遮られた部分が未露光になるため、黒部のなかに細かく
白抜け部が現れる。実際、画像を主観評価した所、付着
量mが8.8×10-7(g/cm2 )以下であれば画像
不良は問題ない事が解った。
【0112】また、感光体1の単位面積当りのキャリア
付着量は、感光体移動速度をVps(cm/h)とすると、 m/Vps (g/cm2 ) …(2) で求められる。
【0113】従って、画像不良を生じない磁気ブラシ構
成の条件としては、 m/Vps<8.8×10-7 (g/cm2 ) …(3) 先の(1),(2),(3)式より、 (-1.58×B+0.098)×10(-N/732)/Vps<8.8 ×10-7(g/cm2 ) …(4) が求められる。
【0114】従って、磁気ブラシキャリア付着による画
像不良を防ぐには、磁気ブラシ構成を(4)式を満足す
る条件に設定する事が有効である。
【0115】さらに、帯電装置を構成する上で、磁性ロ
ーラ22の半径が0.3から2.5(cm)の範囲にあ
る時、更に、該ローラ22の極表面の径方向の磁束密度
分布が等極配置であり、磁束密度の絶対値において極の
数(極大の数)が4から30、その強度が0.05から
0.3(T)である磁性ローラを用いるときには、特に
(4)式の構成条件を満たしたときのキャリア付着量予
測が良好である。
【0116】また、キャリアの感光体付着は、被帯電体
としての感光体の表面の滑性に依存する部分もある。本
発明者らの測定では、感光体表面に水に対する接触角度
が90°以上である特性を持たせることで、(4)式に
より、的確にキャリア付着状況を予測可能であり画像不
良を防ぐことができる。
【0117】次に、実施例の磁気ブラシ構成を比較例と
共に表1に示す。
【0118】
【表1】 このほかの条件としては、感光体1の移動速度はVps
=3.4×104cm/hである。
【0119】表1中に示した比較例の8極の磁性ローラ
を使用した場合、感光体に対するキャリア付着量は1.
2×10-6(g/cm2 )であり、8.8×10-7を越える
ためキャリア付着による画像不良が発生していた。
【0120】しかし、実施例1及び実施例2では、磁性
ローラ22の回転速度を上げる、あるいは磁束密度の大
きな磁性ローラ22を用いるなどしたことで、感光体に
対するキャリア付着量を減らすことができ、画像不良を
改善する事ができた。
【0121】以上説明したように、(4)式を満足する
磁気ブラシ帯電装置構成をとることで、被帯電体として
の感光体1への磁気ブラシキャリアの付着による画像不
良を無くし、良好な画像記録が可能になる。
【0122】なお、以上の実施例は注入帯電方式の接触
帯電部材に磁気ブラシを用いたものであるが、本発明の
磁気ブラシ帯電装置は注入帯電方式以外の接触帯電にも
使用できる。
【0123】また画像形成装置は実施例のプロセスカー
トリッジ着脱方式のものに限られるものではない。レー
ザービームプリンタに限られるものでもない。
【0124】
【発明の効果】以上のように本発明は、特に、磁性ロー
ラ型の磁気ブラシ帯電部材を用いた帯電装置、該帯電装
置を具備した装置について、磁気ブラシからの磁性粒子
の機械的要因による離脱、被帯電体への付着を実質的に
なくして、帯電不良、被帯電体に対する磁性粒子付着に
よる弊害、画像形成装置にあってはそれに起因する画像
不良の発生等の問題を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置例の概略構成図
【図2】感光体の層構成模型図
【図3】注入帯電の原理説明図
【図4】使用した磁性ローラ型帯電部材もしくは帯電装
置の構成模型図
【図5】磁性ローラの磁束密度分布を示すグラフ
【図6】(4)式を表すグラフ
【図7】スリーブ型の磁気ブラシ帯電部材ないしは帯電
装置の概略構成模型図
【図8】磁性ローラ型の磁気ブラシ帯電部材ないしは帯
電装置の概略構成模型図
【符号の説明】
1 被帯電体(電子写真感光体) 2 磁気ブラシ帯電部材 21 スリーブ 22 マグネットロール 23 磁性粒子(キャリア) 24 磁気ブラシ 25 芯金 S1 帯電バイアス印加電源 3 現像装置 4 転写ローラ 5 定着装置 6 クリーニング装置 10 プロセスカートリッジ 30 記録材(転写材)
フロントページの続き (72)発明者 真下 精二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山本 武男 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁性ローラの周面に磁性粒子を磁気力で
    拘束して磁気ブラシとして付着保持させ、該磁気ブラシ
    を被帯電体に接触させ、磁気ブラシと被帯電体との接触
    ニップ部において磁性ローラ表面が被帯電体の移動方向
    と逆方向に移動するように磁性ローラを回転させて磁気
    ブラシを搬送させ、磁気ブラシに電圧を印加して被帯電
    体を帯電する帯電装置であり、 前記磁性ローラの全周に渡る該ローラの径方向磁束密度
    の絶対値分布が複数の極大を有し、 該磁性ローラが最も遠距離に拘束する磁性粒子の位置に
    及ぼす径方向磁束密度の絶対値分布における極大値の平
    均をB(T)とし、また一時間当りに磁性ローラの極大
    値がローラ円周上の或る一点を通過する回数をN(回/
    min )、被帯電体の移動速度をVps(cm/h)とすると
    き、 (-1.58 ×B +0.098 )×10(-N/732)/Vps <8.8 ×10-7 が成り立つことを特徴とする帯電装置。
  2. 【請求項2】 磁性ローラの半径が0.3〜2.5cm
    であり、該磁性ローラの全周に渡る該磁性ローラ表面の
    径方向磁束密度の絶対値をとり、複数存在する極大値の
    平均が0.05から0.3(T)であり、極大の数が4
    から30であることを特徴とする請求項1に記載の帯電
    装置。
  3. 【請求項3】 被帯電体表面の水に対する接触角度が9
    0°以上であることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載の帯電装置。
  4. 【請求項4】 被帯電体の帯電が被帯電体表面に電荷を
    直接注入する注入帯電方式でなされることを特徴とする
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の帯電装置。
  5. 【請求項5】 像担持体を帯電する工程を含む作像プロ
    セスにより画像形成を実行する画像形成装置であり、像
    担持体の帯電手段が請求項1乃至請求項4の何れかに記
    載の帯電装置であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 少なくとも、像担持体と、該像担持体を
    帯電処理するための帯電装置の少なくとも帯電部材を包
    含し、画像形成装置本体に対して着脱されるプロセスカ
    ートリッジであり、帯電部材が請求項1乃至請求項4の
    何れかに記載の帯電装置の磁気ブラシ帯電部材であるこ
    とを特徴とするプロセスカートリッジ。
  7. 【請求項7】 プロセスカートリッジは、帯電手段、現
    像手段またはクリーニング手段と、像担持体とを一体的
    にカートリッジ化し、このカートリッジを画像形成装置
    本体に着脱可能とするものであることを特徴とする請求
    項6に記載のプロセスカートリッジ。
  8. 【請求項8】 プロセスカートリッジは、帯電手段、現
    像手段またはクリーニング手段の少なくとも一つと、像
    担持体とを一体的にカートリッジ化し、このカートリッ
    ジを画像形成装置本体に着脱可能とするものであること
    を特徴とする請求項6に記載のプロセスカートリッジ。
  9. 【請求項9】 プロセスカートリッジは、少なくとも、
    現像手段と像担持体とを一体的にカートリッジ化し、こ
    のカートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするも
    のであることを特徴とする請求項6に記載のプロセスカ
    ートリッジ。
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