JPH08256735A - 酵素処理魚粉の製造方法 - Google Patents
酵素処理魚粉の製造方法Info
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- JPH08256735A JPH08256735A JP7091831A JP9183195A JPH08256735A JP H08256735 A JPH08256735 A JP H08256735A JP 7091831 A JP7091831 A JP 7091831A JP 9183195 A JP9183195 A JP 9183195A JP H08256735 A JPH08256735 A JP H08256735A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 低分子量の蛋白質を多量に含み、消化吸収が
良く、稚魚、幼動物等に対する飼料効率を高めることが
出来る魚粉を製造する方法の提供を図る。 【構成】 魚体及び/又は魚体の加工残差を原料1とし
て、これを煮熟2し、圧搾3してケーキ4とする。この
ケーキ4を蛋白質分解酵素の作用温度まで冷却5し、酵
素処理6を行う。この酵素処理6は、ケーキ4に蛋白質
分解酵素を作用させて熟成することにより、蛋白質を分
解させるもので、煮熟2により、予め蛋白質を熱分解し
て細胞膜を破壊しているため、蛋白質の低分子化を図る
ことができる。その後、蛋白質分解酵素の失活温度より
も高い温度か、或いは蛋白質分解酵素の失活温度よりも
低い温度にて乾燥7し、粉砕8して魚粉9を得る。
良く、稚魚、幼動物等に対する飼料効率を高めることが
出来る魚粉を製造する方法の提供を図る。 【構成】 魚体及び/又は魚体の加工残差を原料1とし
て、これを煮熟2し、圧搾3してケーキ4とする。この
ケーキ4を蛋白質分解酵素の作用温度まで冷却5し、酵
素処理6を行う。この酵素処理6は、ケーキ4に蛋白質
分解酵素を作用させて熟成することにより、蛋白質を分
解させるもので、煮熟2により、予め蛋白質を熱分解し
て細胞膜を破壊しているため、蛋白質の低分子化を図る
ことができる。その後、蛋白質分解酵素の失活温度より
も高い温度か、或いは蛋白質分解酵素の失活温度よりも
低い温度にて乾燥7し、粉砕8して魚粉9を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、酵素処理魚粉の製造
方法に関するものである。
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より魚粉は、所謂フィッシュミール
として養殖魚用餌料、飼料、ペットフード等に使用され
ているが、近年、酵素処理を施した魚粉が使用されつつ
ある。この酵素処理魚粉の製造方法としては、特開昭6
1−231973号公報や特開平1−30560号公報
等に見られるように、魚体をそのままの状態や切断或い
は内蔵を除去した状態で、蛋白質分解酵素を作用させて
スラリーとし、このスラリー状物を分離(例えば、三相
デカンターで、ケーキ、重液、軽液に分離)し、その
後、適当な処理を施して魚粉を得る方法が知られてい
る。
として養殖魚用餌料、飼料、ペットフード等に使用され
ているが、近年、酵素処理を施した魚粉が使用されつつ
ある。この酵素処理魚粉の製造方法としては、特開昭6
1−231973号公報や特開平1−30560号公報
等に見られるように、魚体をそのままの状態や切断或い
は内蔵を除去した状態で、蛋白質分解酵素を作用させて
スラリーとし、このスラリー状物を分離(例えば、三相
デカンターで、ケーキ、重液、軽液に分離)し、その
後、適当な処理を施して魚粉を得る方法が知られてい
る。
【0003】図2は、その一具体例を示すもので、原料
101を、低温のまま酵素処理102し、高温に加熱す
ることにより酵素を失活103させてスラリー104を
得る。このスラリー104を分離105し、ケーキ10
6、重液107、軽液108を得る。重液107を濃縮
109し、ケーキ106と混合した後、低温乾燥110
し、魚粉111を得るものである。尚、他方の軽液10
8は、さらに分離112して、魚油113を得るように
するものである。
101を、低温のまま酵素処理102し、高温に加熱す
ることにより酵素を失活103させてスラリー104を
得る。このスラリー104を分離105し、ケーキ10
6、重液107、軽液108を得る。重液107を濃縮
109し、ケーキ106と混合した後、低温乾燥110
し、魚粉111を得るものである。尚、他方の軽液10
8は、さらに分離112して、魚油113を得るように
するものである。
【0004】上記の方法によって製造される蛋白質材料
(魚粉)については、特公平5−45220号公報とし
て提案されている。この発明は、部分的に分解され、熱
変性されていない魚蛋白質であって、分子量10万より
大きいものが20%以下、分子量10万〜4万のものが
20〜50%、分子量4万〜1.4万のものが20〜5
0%、分子量1.4万より小さいものが20%以下であ
る部分分解魚蛋白質からなる蛋白質材料を提供するもの
である。
(魚粉)については、特公平5−45220号公報とし
て提案されている。この発明は、部分的に分解され、熱
変性されていない魚蛋白質であって、分子量10万より
大きいものが20%以下、分子量10万〜4万のものが
20〜50%、分子量4万〜1.4万のものが20〜5
0%、分子量1.4万より小さいものが20%以下であ
る部分分解魚蛋白質からなる蛋白質材料を提供するもの
である。
【0005】このように、酵素処理を施した魚粉は、煮
熟しない状態で酵素処理を施すことにより、比較的小さ
な分子量の蛋白質が得られると共に熱変性していないた
めに、消化吸収が良いと言われている。ところが、分子
量が比較的小さいとは言え、上記の程度であり、より消
化吸収を良くするためには、さらに分子量の小さな蛋白
質を多く含むものとすることが望ましい。
熟しない状態で酵素処理を施すことにより、比較的小さ
な分子量の蛋白質が得られると共に熱変性していないた
めに、消化吸収が良いと言われている。ところが、分子
量が比較的小さいとは言え、上記の程度であり、より消
化吸収を良くするためには、さらに分子量の小さな蛋白
質を多く含むものとすることが望ましい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、酵素処理
を利用して、分子量の小さな蛋白質を多く含む魚粉を提
供することを目的とする。
を利用して、分子量の小さな蛋白質を多く含む魚粉を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、魚
体及び/又は魚体の加工残滓を煮熟し、圧搾すると共に
冷却して得られたケーキに蛋白質分解酵素を作用させて
熟成した後、乾燥させて魚粉とすることを特徴とする酵
素処理魚粉の製造方法を提供することにより、上記の目
的を達成する。
体及び/又は魚体の加工残滓を煮熟し、圧搾すると共に
冷却して得られたケーキに蛋白質分解酵素を作用させて
熟成した後、乾燥させて魚粉とすることを特徴とする酵
素処理魚粉の製造方法を提供することにより、上記の目
的を達成する。
【0008】本願の第2の発明は、第1の発明に係る上
記の乾燥温度を蛋白質分解酵素の失活温度よりも高くす
ることにより、蛋白質分解酵素を失活させた魚粉を得る
ことを特徴とする酵素処理魚粉の製造方法を提供する。
記の乾燥温度を蛋白質分解酵素の失活温度よりも高くす
ることにより、蛋白質分解酵素を失活させた魚粉を得る
ことを特徴とする酵素処理魚粉の製造方法を提供する。
【0009】本願の第3の発明は、第1の発明に係る上
記の乾燥温度を蛋白質分解酵素の失活温度よりも低くす
ることにより、蛋白質分解酵素を失活させていない魚粉
を得ることを特徴とする酵素処理魚粉の製造方法を提供
する。
記の乾燥温度を蛋白質分解酵素の失活温度よりも低くす
ることにより、蛋白質分解酵素を失活させていない魚粉
を得ることを特徴とする酵素処理魚粉の製造方法を提供
する。
【0010】以下、図1に基づき本願発明をさらに詳細
に説明する。まず、本願の魚粉の原料1には、魚体を使
用する。魚体の種類は問わないが、イワシ、サバ、ニシ
ン、タラ等々の多獲性魚類の魚体を使用することが経済
性の面からは有利である。魚体は、適当な大きさに切断
したり、或いは内蔵を除去したものでもよい。
に説明する。まず、本願の魚粉の原料1には、魚体を使
用する。魚体の種類は問わないが、イワシ、サバ、ニシ
ン、タラ等々の多獲性魚類の魚体を使用することが経済
性の面からは有利である。魚体は、適当な大きさに切断
したり、或いは内蔵を除去したものでもよい。
【0011】また、魚体から、食用や缶詰用等の食肉部
分を除去する等した加工残滓を、原料1として利用する
ことも可能である。これらの魚体と加工残滓とは、夫々
単独で用いてもよく、混合して用いてもよい。
分を除去する等した加工残滓を、原料1として利用する
ことも可能である。これらの魚体と加工残滓とは、夫々
単独で用いてもよく、混合して用いてもよい。
【0012】次に、この原料1を煮熟2する。煮熟は、
クッカー等の加熱装置により、100°C前後で20〜
30分、加熱を行えばよい。これにより、魚体が煮崩れ
ると共に、蛋白質が熱分解して、蛋白質分解酵素が作用
しやすい状態となる。この煮熟は、連続式で行ってもよ
く、バッチ式で行ってもよい。尚、煮熟2の前に、血水
を除去しておいてもよい。
クッカー等の加熱装置により、100°C前後で20〜
30分、加熱を行えばよい。これにより、魚体が煮崩れ
ると共に、蛋白質が熱分解して、蛋白質分解酵素が作用
しやすい状態となる。この煮熟は、連続式で行ってもよ
く、バッチ式で行ってもよい。尚、煮熟2の前に、血水
を除去しておいてもよい。
【0013】煮熟2後、連続式或いはバッチ式によって
圧搾3し、液分(プレスウオーター10)を除去したケ
ーキ4を得る。この液分(プレスウオーター10)から
は、後述するように、フィッシュソリブル14と魚油1
5を得ることができ、再利用や製品として使用できる。
圧搾は、スクリューによる移送経路を徐々に細くして圧
搾を行うようにした連続式の圧搾機を用いることも可能
であり、また、バッチ式のプレス機を用いることも可能
である。尚、以下の各工程においても、特に断りがない
限り、連続式で行ってもよく、バッチ式で行ってもよい
が、経済性の観点からは、連続式の方が有利である。
圧搾3し、液分(プレスウオーター10)を除去したケ
ーキ4を得る。この液分(プレスウオーター10)から
は、後述するように、フィッシュソリブル14と魚油1
5を得ることができ、再利用や製品として使用できる。
圧搾は、スクリューによる移送経路を徐々に細くして圧
搾を行うようにした連続式の圧搾機を用いることも可能
であり、また、バッチ式のプレス機を用いることも可能
である。尚、以下の各工程においても、特に断りがない
限り、連続式で行ってもよく、バッチ式で行ってもよい
が、経済性の観点からは、連続式の方が有利である。
【0014】次に、蛋白質分解酵素が作用し得る温度ま
で冷却5し、ケーキの温度を低下させる。この蛋白質分
解酵素が作用し得る温度は、酵素の種類によって変化す
るが、通常は、30〜80°Cである。この冷却は、次
工程にケーキを送るまでの移送中に自然に行われるもの
であってもよく、さらに求められる温度が高い場合に
は、上記の圧搾中に自然に行われるものであってもよ
く、要するに煮熟の温度から蛋白質分解酵素が作用し得
る温度まで、原料の温度を低下させれば良い。
で冷却5し、ケーキの温度を低下させる。この蛋白質分
解酵素が作用し得る温度は、酵素の種類によって変化す
るが、通常は、30〜80°Cである。この冷却は、次
工程にケーキを送るまでの移送中に自然に行われるもの
であってもよく、さらに求められる温度が高い場合に
は、上記の圧搾中に自然に行われるものであってもよ
く、要するに煮熟の温度から蛋白質分解酵素が作用し得
る温度まで、原料の温度を低下させれば良い。
【0015】次に、必要に応じて、ケーキに、フィッシ
ュソリブル14や添加剤を付加して混合してもよい。こ
の混合は、スクリューコンベアを利用する等して、ケー
キを移送する際に行えばよく、また、この移送中や攪拌
中に、ケーキは適当な大きさまで崩れるため、次の蛋白
質分解酵素を満遍なく添加し易くなるが、ケーキを崩さ
なくとも、蛋白質分解酵素の添加後に攪拌しても足る。
ュソリブル14や添加剤を付加して混合してもよい。こ
の混合は、スクリューコンベアを利用する等して、ケー
キを移送する際に行えばよく、また、この移送中や攪拌
中に、ケーキは適当な大きさまで崩れるため、次の蛋白
質分解酵素を満遍なく添加し易くなるが、ケーキを崩さ
なくとも、蛋白質分解酵素の添加後に攪拌しても足る。
【0016】次に、酵素処理6行う。使用する酵素とし
ては蛋白質を分解する作用をなす酵素を適宜選択して添
加すればよく、例えば、プロティナーゼ、アミノペブチ
ターゼ、グリセロール、アンギオテンシナーゼ、アンギ
オテンシン変換酵素、インシュリナーゼ、ペプチターゼ
等々を使用し得る。この酵素は、1種類のみを添加して
もよく、数種類を添加してもよい。そして、この蛋白質
分解酵素の添加後、熟成して蛋白質を分解作用をなさし
める。この熟成は、酵素の活性温度(20〜70°C、
より好ましくは50〜60°C)で、5分〜2時間、好
ましくは1〜2時間、混合しつつ攪拌すればよい。この
酵素処理6は、液分を除去したケーキに対して行うた
め、酵素の添加、熟成後における固形分中の水分を20
〜40(より好ましくは25〜35%)とすることがで
き、スラリー状とは異なり、少し粘りのある粉粒体とし
て、次工程への移送や処理を容易に行うことができる。
さらに重要な事は、原料を煮熟しているため、細胞膜が
分解されて酵素が働きやすい状態となっていると共に、
既に一部熱分解された蛋白質に酵素が作用するため、分
子量の小さな蛋白質を多く含むものとすることができ
る。
ては蛋白質を分解する作用をなす酵素を適宜選択して添
加すればよく、例えば、プロティナーゼ、アミノペブチ
ターゼ、グリセロール、アンギオテンシナーゼ、アンギ
オテンシン変換酵素、インシュリナーゼ、ペプチターゼ
等々を使用し得る。この酵素は、1種類のみを添加して
もよく、数種類を添加してもよい。そして、この蛋白質
分解酵素の添加後、熟成して蛋白質を分解作用をなさし
める。この熟成は、酵素の活性温度(20〜70°C、
より好ましくは50〜60°C)で、5分〜2時間、好
ましくは1〜2時間、混合しつつ攪拌すればよい。この
酵素処理6は、液分を除去したケーキに対して行うた
め、酵素の添加、熟成後における固形分中の水分を20
〜40(より好ましくは25〜35%)とすることがで
き、スラリー状とは異なり、少し粘りのある粉粒体とし
て、次工程への移送や処理を容易に行うことができる。
さらに重要な事は、原料を煮熟しているため、細胞膜が
分解されて酵素が働きやすい状態となっていると共に、
既に一部熱分解された蛋白質に酵素が作用するため、分
子量の小さな蛋白質を多く含むものとすることができ
る。
【0017】酵素処理6後は、乾燥7し、適当な粉体の
大きさに粉砕8(必要に応じて、篩いによって粉体の粒
度を整える)し、魚粉9を得るものである。そして、こ
の乾燥7は、蛋白質分解酵素の失活温度よりも高い乾燥
温度(酵素の種類によって異なるが、70〜80°C以
上程度)で、5分〜2時間、好ましくは30分〜2時間
乾燥することにより、蛋白質分解酵素を失活させた魚粉
を得ることができる。また、乾燥温度を蛋白質分解酵素
の失活温度よりも低くすることにより(60〜70°C
以下程度)、蛋白質分解酵素を失活させていない魚粉を
得ることができる。失活させることにより、酵素の働き
が停止し、それ以上の蛋白質の分解が行われないが、失
活させていない魚粉の場合、徐々にではあるが蛋白質の
分解が進行するため、安定性や保存性の観点からは、失
活させる方が有利である。他方、蛋白質分解酵素を失活
させていない場合については、養殖等に使用されるまで
徐々に蛋白質分解を進ませることができ、より消化し易
い魚粉を提供することができるものである。
大きさに粉砕8(必要に応じて、篩いによって粉体の粒
度を整える)し、魚粉9を得るものである。そして、こ
の乾燥7は、蛋白質分解酵素の失活温度よりも高い乾燥
温度(酵素の種類によって異なるが、70〜80°C以
上程度)で、5分〜2時間、好ましくは30分〜2時間
乾燥することにより、蛋白質分解酵素を失活させた魚粉
を得ることができる。また、乾燥温度を蛋白質分解酵素
の失活温度よりも低くすることにより(60〜70°C
以下程度)、蛋白質分解酵素を失活させていない魚粉を
得ることができる。失活させることにより、酵素の働き
が停止し、それ以上の蛋白質の分解が行われないが、失
活させていない魚粉の場合、徐々にではあるが蛋白質の
分解が進行するため、安定性や保存性の観点からは、失
活させる方が有利である。他方、蛋白質分解酵素を失活
させていない場合については、養殖等に使用されるまで
徐々に蛋白質分解を進ませることができ、より消化し易
い魚粉を提供することができるものである。
【0018】尚、ここでプレスウオーター10の処理に
ついて説明しておくと、三相分離によって、重液と、軽
液と、僅かな固体とを得る。固体は、通常、廃棄される
が、再利用を図ってもよい。重液は、一般にスティック
ウオーター12と呼ばれるが、さらに濃縮13され、フ
ィッシュソリブル14となり、一部は製品として出荷さ
れ、一部は前述のように、ケーキに添加される。また、
軽液は適当な処理を行い、魚油15として製品とされ
る。
ついて説明しておくと、三相分離によって、重液と、軽
液と、僅かな固体とを得る。固体は、通常、廃棄される
が、再利用を図ってもよい。重液は、一般にスティック
ウオーター12と呼ばれるが、さらに濃縮13され、フ
ィッシュソリブル14となり、一部は製品として出荷さ
れ、一部は前述のように、ケーキに添加される。また、
軽液は適当な処理を行い、魚油15として製品とされ
る。
【0019】
【実施例】次に、本願発明の理解を高めるために、実施
例を挙げる。マイワシ(夏場の収獲)を1000kgを、
96〜98°Cで20分煮熟する。煮熟後、連続式の圧
搾機により圧搾してケーキを得る。ケーキをスクリュー
コンベアで移送することにより、ほぐし、且つ冷却す
る。さらにミキシングコンベアで55°Cまで冷却しつ
つ、フィッシュソリブルを付加して混合する。ミキシン
グコンベアの終端付近で、蛋白質分解酵素(プロティナ
ーゼ50%、グリセロール50%)を少量の水に溶解し
て添加し、回転式の熟成炉内を55°Cに保ちつつ、1
時間30分、混合しつつ攪拌する。酵素の添加、熟成後
における固形分中の水分は約30%であった。次に、回
転式の乾燥炉(75°C、40〜1時間)により、酵素
を失活させると同時に乾燥(固形分中の水分約6.6
%)し、粉砕して魚粉(220kg)を得た。この魚粉の
分析値を表1及び表2に示す。尚、圧搾により得られた
プレスウオーターからは、約18kgの魚油が得られた。
例を挙げる。マイワシ(夏場の収獲)を1000kgを、
96〜98°Cで20分煮熟する。煮熟後、連続式の圧
搾機により圧搾してケーキを得る。ケーキをスクリュー
コンベアで移送することにより、ほぐし、且つ冷却す
る。さらにミキシングコンベアで55°Cまで冷却しつ
つ、フィッシュソリブルを付加して混合する。ミキシン
グコンベアの終端付近で、蛋白質分解酵素(プロティナ
ーゼ50%、グリセロール50%)を少量の水に溶解し
て添加し、回転式の熟成炉内を55°Cに保ちつつ、1
時間30分、混合しつつ攪拌する。酵素の添加、熟成後
における固形分中の水分は約30%であった。次に、回
転式の乾燥炉(75°C、40〜1時間)により、酵素
を失活させると同時に乾燥(固形分中の水分約6.6
%)し、粉砕して魚粉(220kg)を得た。この魚粉の
分析値を表1及び表2に示す。尚、圧搾により得られた
プレスウオーターからは、約18kgの魚油が得られた。
【0020】
【表1】 水 分 7.1% 粗蛋白 71.3% 粗脂肪 8.7% 灰 分 12.7%
【0021】
【表2】 酸 価 13.2mg/g 過酸化物価 11.21meg/kg 水溶性窒素 1.351% 塩基性窒素 0.061%
【0022】次に、実施例の魚粉の蛋白質の分子量分布
を試験した結果を表3に示し、参考例を表4、表5に示
す。参考例1,2は、前述の特公平5−45220号公
報に記載の実施例1及び2に示された数値である。この
分子量分布試験は、TSKgel G3000SWxlカ
ラムを用いた濾過クロマトグラフィー(GFC)によっ
て行った。詳しくは、下記の方法によって行った。
を試験した結果を表3に示し、参考例を表4、表5に示
す。参考例1,2は、前述の特公平5−45220号公
報に記載の実施例1及び2に示された数値である。この
分子量分布試験は、TSKgel G3000SWxlカ
ラムを用いた濾過クロマトグラフィー(GFC)によっ
て行った。詳しくは、下記の方法によって行った。
【0023】 標準溶液の調製……分子量標準品を移
動相(下記のに記載)に溶解して0.02〜0.05
%(W/V)溶液とした。 試験溶液の調製……検体約10mgを採取し、移動相
(下記のに記載)5mlを加えて室温で一晩放置し、こ
れを攪拌抽出し、0.45μmのメンブランフィルター
で濾過して得られた濾液を試験溶液とした。 分子量分布の測定……標準溶液を高速液体クロマト
グラフに注入して検量線を作成した。続いて、試験溶液
を高速液体クロマトグラフに注入して分子量分布を測定
した。 高速液体クロマトグラフ操作条件……機種:島津L
C−9A、検出機:紫外部分光光度計 島津SPD−2
A、カラム:TSKgel G3000SWxl,ステン
レス管,7.8mm×300mm、温度:カラム 室温、移
動相:0.05Mリン酸緩衝液(PH7.0)+0.3
M塩化ナトリウム、流速:0.5ml/min 、測定波長:
220nm、測定レンジ:0.32AUFS、記録紙送り
速度:5mm/min 、注入量:25μl。
動相(下記のに記載)に溶解して0.02〜0.05
%(W/V)溶液とした。 試験溶液の調製……検体約10mgを採取し、移動相
(下記のに記載)5mlを加えて室温で一晩放置し、こ
れを攪拌抽出し、0.45μmのメンブランフィルター
で濾過して得られた濾液を試験溶液とした。 分子量分布の測定……標準溶液を高速液体クロマト
グラフに注入して検量線を作成した。続いて、試験溶液
を高速液体クロマトグラフに注入して分子量分布を測定
した。 高速液体クロマトグラフ操作条件……機種:島津L
C−9A、検出機:紫外部分光光度計 島津SPD−2
A、カラム:TSKgel G3000SWxl,ステン
レス管,7.8mm×300mm、温度:カラム 室温、移
動相:0.05Mリン酸緩衝液(PH7.0)+0.3
M塩化ナトリウム、流速:0.5ml/min 、測定波長:
220nm、測定レンジ:0.32AUFS、記録紙送り
速度:5mm/min 、注入量:25μl。
【0024】
【表3】 実施例の魚粉の蛋白質の分子量分布 分子量3万〜10万 5% 分子量1万〜3万 21% 分子量1万未満 74%
【0025】
【表4】 参考例1の蛋白質の分子量分布 分子量10万超 34% 分子量4万〜10万 28% 分子量1.4万〜4万 30% 分子量1.4万未満 17%
【0026】
【表5】 参考例2の蛋白質の分子量分布 分子量10万超 11% 分子量4万〜10万 46% 分子量1.4万〜4万 33% 分子量1.4万未満 10%
【0027】上記の表3乃至表5から明らかなように、
実施例の魚粉の蛋白質の分子量分布では、分子量1万未
満が74%であるのに対して、参考例1については分子
量1.4万未満が17%、参考例2については分子量
1.4万未満が10%に過ぎない。このように、本願発
明においては、蛋白質分解酵素の作用によって比較的低
分子化されていると言われる特公平5−45220号公
報に記載の蛋白質に比しても、低分子化を数段に押し進
めることができた魚粉を製造することができたものであ
る。
実施例の魚粉の蛋白質の分子量分布では、分子量1万未
満が74%であるのに対して、参考例1については分子
量1.4万未満が17%、参考例2については分子量
1.4万未満が10%に過ぎない。このように、本願発
明においては、蛋白質分解酵素の作用によって比較的低
分子化されていると言われる特公平5−45220号公
報に記載の蛋白質に比しても、低分子化を数段に押し進
めることができた魚粉を製造することができたものであ
る。
【0028】次に、実施例の魚粉を飼料として使用した
場合の養魚飼育に及ぼす効果を確認した。試験は、実施
例の魚粉と、酵素処理を施していない無添加の魚粉(鳥
取缶詰株式会社製 商品名:フレッシュミール)との混
合率を異ならしめた5種の飼料を用意し、これをハマチ
の稚魚に飼料として与え、12週間後の飼料効果の差異
を確認し、その結果を表6に示す。
場合の養魚飼育に及ぼす効果を確認した。試験は、実施
例の魚粉と、酵素処理を施していない無添加の魚粉(鳥
取缶詰株式会社製 商品名:フレッシュミール)との混
合率を異ならしめた5種の飼料を用意し、これをハマチ
の稚魚に飼料として与え、12週間後の飼料効果の差異
を確認し、その結果を表6に示す。
【0029】
【表6】
【0030】表6中、比較例は上記実施例の魚粉0%、
実施例1は5.0%、実施例2は10.0%、実施例3
は15.0%、実施例2は20.0%を配合した飼料
(その他の成分は一定)を用いたものであり、飼料効率
(総増加体重(kg)/投餌量(kg))を算出したとこ
ろ、実施例の魚粉を多く用いた方が、飼料効率が向上す
ることが確認された。
実施例1は5.0%、実施例2は10.0%、実施例3
は15.0%、実施例2は20.0%を配合した飼料
(その他の成分は一定)を用いたものであり、飼料効率
(総増加体重(kg)/投餌量(kg))を算出したとこ
ろ、実施例の魚粉を多く用いた方が、飼料効率が向上す
ることが確認された。
【0031】
【発明の効果】本願の第1の発明は、低分子量の蛋白質
を多量に含み、消化吸収が良く、稚魚、幼動物等に対す
る飼料効率を高めることが出来る魚粉を製造する方法を
提供することができたものである。
を多量に含み、消化吸収が良く、稚魚、幼動物等に対す
る飼料効率を高めることが出来る魚粉を製造する方法を
提供することができたものである。
【0032】本願の第2の発明は、上記の効果に加え、
魚粉製品としての安定性を得ることができる魚粉の製造
方法を提供することができたものである。
魚粉製品としての安定性を得ることができる魚粉の製造
方法を提供することができたものである。
【0033】本願の第3の発明は、上記の第1の発明の
効果に加え、養殖等に使用されるまで徐々に蛋白質分解
を進ませることができ、より消化し易い魚粉を提供する
ことができたものである。
効果に加え、養殖等に使用されるまで徐々に蛋白質分解
を進ませることができ、より消化し易い魚粉を提供する
ことができたものである。
【図1】本願発明の酵素処理による魚粉の製造工程の説
明図である。
明図である。
【図2】従来の酵素処理による魚粉の製造工程の説明図
である。
である。
1 原料 2 煮熟 3 圧搾 4 ケーキ 5 冷却 6 酵素処理 7 乾燥 8 粉砕 9 魚粉
Claims (3)
- 【請求項1】 魚体及び/又は魚体の加工残滓を煮熟
し、圧搾すると共に冷却して得られたケーキに蛋白質分
解酵素を作用させて熟成した後、乾燥させて魚粉とする
ことを特徴とする酵素処理魚粉の製造方法。 - 【請求項2】 上記の乾燥温度を蛋白質分解酵素の失活
温度よりも高くすることにより、蛋白質分解酵素を失活
させた魚粉を得ることを特徴とする請求項1記載の酵素
処理魚粉の製造方法。 - 【請求項3】 上記の乾燥温度を蛋白質分解酵素の失活
温度よりも低くすることにより、蛋白質分解酵素を失活
させていない魚粉を得ることを特徴とする請求項1記載
の酵素処理魚粉の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7091831A JPH08256735A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 酵素処理魚粉の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7091831A JPH08256735A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 酵素処理魚粉の製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08256735A true JPH08256735A (ja) | 1996-10-08 |
Family
ID=14037554
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7091831A Pending JPH08256735A (ja) | 1995-03-24 | 1995-03-24 | 酵素処理魚粉の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08256735A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006141409A (ja) * | 2006-02-17 | 2006-06-08 | Tottori Kanzume Kk | 酵素処理魚粉の製造方法及び酵素処理魚粉を配合した飼料 |
| JP2023076944A (ja) * | 2021-11-24 | 2023-06-05 | 株式会社トリドールホールディングス | 麺軟化物の製造方法、及び穀粉由来食品の製造方法 |
-
1995
- 1995-03-24 JP JP7091831A patent/JPH08256735A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006141409A (ja) * | 2006-02-17 | 2006-06-08 | Tottori Kanzume Kk | 酵素処理魚粉の製造方法及び酵素処理魚粉を配合した飼料 |
| JP2023076944A (ja) * | 2021-11-24 | 2023-06-05 | 株式会社トリドールホールディングス | 麺軟化物の製造方法、及び穀粉由来食品の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19981110 |