JPH08259917A - 変性ポリエチレン接着剤およびポリオレフィン樹脂被覆鋼材 - Google Patents

変性ポリエチレン接着剤およびポリオレフィン樹脂被覆鋼材

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JPH08259917A
JPH08259917A JP9010395A JP9010395A JPH08259917A JP H08259917 A JPH08259917 A JP H08259917A JP 9010395 A JP9010395 A JP 9010395A JP 9010395 A JP9010395 A JP 9010395A JP H08259917 A JPH08259917 A JP H08259917A
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JP
Japan
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adhesive
polyolefin resin
modified polyethylene
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less
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Withdrawn
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JP9010395A
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English (en)
Inventor
Hidekazu Endo
英一 遠藤
Kensho Yuasa
健正 湯浅
Masahiro Yamamoto
正弘 山本
Yoshiyuki Harada
佳幸 原田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高い接着力を発現できる変性ポリ
エチレン接着剤と、その接着剤を中間層に適用したポリ
オレフィン樹脂被覆鋼材を提供する。 【構成】 ポリオレフィン樹脂を接着剤を介して積層し
てポリオレフィン樹脂被覆鋼材を製造する際に、その接
着剤を、(1)エチレンに対して7重量%を超えて10
重量%以下の1−ブテンをチーグラー型触媒を用いて共
重合させた直鎖状低密度ポリエチレン、(2)その直鎖
状低密度ポリエチレン1分子に対し、環状不飽和カルボ
ン酸無水物を1〜2個の範囲でグラフトさせる、(3)
環状不飽和カルボン酸無水物をグラフトした後の直鎖状
低密度ポリエチレンの重量平均分子量が130000を
超えて160000以下であり、数平均分子量が230
00以上で31500以下であり、分子量分布を6以下
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼材にポリオレフィン
樹脂を積層してポリオレフィン被覆鋼材を製造する場合
において、接着性中間層として用いられる変性ポリエチ
レン接着剤およびその変性ポリエチレン接着剤を介し
て、ポリオレフィン樹脂を積層して成るポリオレフィン
樹脂被覆鋼材に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリオレフィン被覆鋼材は、旧来から原
油,天然ガス等の流体を輸送するためのラインパイプと
しての用途のほかに、護岸工事用土木資材や桟橋や防波
堤等の海洋構造物として、更に新しくは、地域冷暖房の
分野においてエネルギー輸送配管として国内外を問わず
幅広く使用されている。
【0003】このポリオレフィン被覆材料は、その化学
的安定性のために単体では鋼材に接着しない。これを克
服して強固な被覆接着性を得るために、ポリオレフィン
被覆鋼材は一般に次のような被覆構成になっている。
【0004】すなわち図2に示すように、酸洗処理、ブ
ラスト処理等によってスケールを除去した鋼材1の表面
に、クロメート,リン酸塩,シランカップリング剤等に
よる下地処理層2を設け、その上にエポキシ樹脂等のプ
ライマー層3を設け、その上に変性ポリエチレン接着剤
層4を設け、更にその上に、ポリエチレンやポリプロピ
レン等のポリオレフィン樹脂層5を積層した構造であ
る。
【0005】本発明者らは、変性ポリオレフィン接着剤
を静電粉体塗装法によって塗布する方法を前提とした変
性ポリエチレン接着剤、およびそれを用いたポリオレフ
ィン被覆鋼材を既に発明し、特願平5−346897号
および特願平5−346898号として出願した。
【0006】これらの発明においては、変性ポリエチレ
ン接着剤を積層する方法として静電粉体塗装法を前提と
しているために、接着力だけでなく接着時間の上限をも
重要な要素と位置付け、比較的短い接着時間で、比較的
高い接着力を得るという、いわば平均的な接着剤を提示
するものである。
【0007】静電粉体塗装法では、先ず変性ポリエチレ
ン接着剤の粉末を積層し、この粉末層を鋼材の保有する
熱によって溶融させる。その後、外皮のポリオレフィン
樹脂を被覆して冷却する。
【0008】ここで変性ポリエチレン接着剤の粉末層を
十分に溶融させておかないと、十分に接着しないうちに
冷却されてしまうので、高い接着力は得られない。変性
ポリエチレン接着剤の溶融は、粉体塗装法では必要不可
欠である。従って静電粉体塗装法によって積層する被覆
ラインの設備面から、接着時間は限られた範囲に制限さ
れる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし変性ポリエチレ
ン接着剤の積層方法としては、前記の静電粉体塗装法以
外に、押出被覆法がある。
【0010】この押出被覆法では、予め十分に溶融した
変性ポリエチレン接着剤を積層するので、積層と同時に
接着が始まる。従って静電粉体塗装のように溶融という
プロセスを必要とせず、その分だけ接着時間の制約は緩
和される。
【0011】本発明は前記課題に鑑み、変性ポリエチレ
ン接着剤を押出被覆法によって積層する方法を前提とし
て、高い接着力を発現できる変性ポリオレフィン接着
剤,およびその接着剤を中間層に適用したポリオレフィ
ン被覆鋼材を提供する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、高い接着
力を得るために詳細に検討した結果、接着力の強弱は接
着界面に生じた共有結合量に加え、変性ポリエチレン接
着剤1分子あたりの引張破断強度と引張弾性率および変
性ポリエチレン接着剤の溶融粘性が大きな影響を及ぼす
ことを出した。そしてこれらの諸因子は、変性ポリエチ
レン接着剤の平均分子量に大きく依存することをつきと
め、本発明に至った。
【0013】即ち第1の本発明は、押出被覆法によって
ポリオレフィン樹脂を接着剤を介して積層してポリオレ
フィン樹脂被覆鋼材を製造する際に、その接着剤が、
(1)エチレンに対して7重量%を超えて10重量%以
下の1−ブテンをチーグラー型触媒を用いて共重合させ
た直鎖状低密度ポリエチレンであり、(2)その直鎖状
低密度ポリエチレン1分子に対し、環状不飽和カルボン
酸無水物を1〜2個の範囲でグラフトさせたものであ
り、(3)環状不飽和カルボン酸無水物をグラフトした
後の直鎖状低密度ポリエチレンの重量平均分子量(M
w)が130000を超えて160000以下であり、
数平均分子量(Mn)が23000以上で31500以
下であり、分子量分布(Mw/Mn)が6以下であるこ
とを特徴とする変性ポリエチレン接着剤である。
【0014】また第2の本発明は、上記第1の本発明に
記載の変性ポリエチレン接着剤を介してポリオレフィン
樹脂を積層したことを特徴とするポリオレフィン樹脂被
覆鋼材である。
【0015】
【作用】本発明では、変性ポリエチレン接着剤の原料と
して、エチレンと1−ブテンとをチーグラー型触媒を用
いて共重合した直鎖状低密度ポリエチレンを用いる。
【0016】1−ブテンの代わりに、プロピレン,1−
ヘキセン,1−オクテン等を用いると、高い接着力は得
られない。またエチレンに対する1−ブテンの共重合比
は、7重量%を超えて10重量%以下の範囲がよく、こ
の範囲を外れると高い接着力は得られない。
【0017】その直鎖状低密度ポリエチレン1分子に対
して、1〜2個の範囲で環状不飽和カルボン酸無水物を
グラフトさせる。環状不飽和カルボン酸無水物の変性量
が1個未満では、良好な接着力が得られるけれども接着
に必要な時間が長くなり、2個を超えると高い接着力は
得られない。
【0018】また環状不飽和カルボン酸無水物の代わり
に、不飽和カルボン酸を用いると高い接着力が得られな
い。不飽和カルボン酸無水物であっても、それが鎖状化
合物である場合は、接着力のばらつきが大きくなる。そ
して環状不飽和カルボン酸無水物の中でも、5員環もし
くは6員環化合物が望ましく、特に無水マレイン酸が望
ましい。
【0019】変性ポリエチレン接着剤の分子量は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィーで測定した重量平
均分子量(Mw)および数平均分子量(Mn)が、それ
ぞれ130000超〜160000以下および2300
0以上〜31500以下の範囲で、更にこれらの比であ
る分子量分布(Mw/Mn)が6以下の範囲のものが望
ましい。この範囲を外れると高い接着力は得られない。
【0020】
【実施例】以下、実施例に基づいて本発明を詳細に説明
する。
【0021】実施例1として、先ず長さ150mm,幅
50mm,厚さ4.5mmの鋼板を用いて、接着性の評
価試験を行った。評価試験片は、以下の手順によって作
成した。
【0022】厚さ約0.2mmの変性ポリエチレン接着
剤シートと、厚さ約3mmのポリオレフィン樹脂のシー
トを接着させた積層シートを作製した。ここで用いた変
性ポリエチレン接着剤は、エチレンに対して10重量%
の1−ブテンを共重合させた直鎖状低密度ポリエチレン
であり、その直鎖状低密度ポリエチレン1分子に対し、
無水マレイン酸を1〜2個の割合でグラフトさせたもの
である。またポリオレフィン樹脂は、低密度ポリエチレ
ンを使用した。
【0023】この積層シートと、エポキシプライマーを
塗布した鋼板を、所定の温度に設定した熱板上で7分間
保定した。エポキシプライマーは油化シェルエポキシ社
製エピコート828を用い、硬化剤は複素環式アミン化
合物を用いた。次いで鋼板のプライマー塗布面に溶融し
た積層シートを貼り合わせ、そのまま所定時間保定した
のち急冷した。
【0024】次に、このようにして得られたポリオレフ
ィン積層鋼板の被覆接着力を測定した。接着力の測定
は、剥離幅を2cmとし、室温において、DIN306
70等に記載されているピール強度測定方法に従った。
そしてその測定値を、剥離幅1cmあたりに換算して、
評価した。
【0025】接着力は、一般的な傾向として接着初期に
は低いが、接着時間にともなって増加し、やがて接着時
間を如何に長くしても増加しなくなる。そこで、接着時
間によらず一定の接着力を示す時間帯を接着力安定域と
定義し、接着力安定域における接着力を評価した。そし
て、20kg/cm以上を良好な接着力とした。
【0026】図1は、鋼板と積層シートとの界面温度が
それぞれ170℃および200℃で作製した試験片の接
着力である。図において、○はピール強度が20kg/
cm未満,●はピール強度が20kg/cm以上を表
し、またMwは重量平均分子量,Mnは数平均分子量を
表す。
【0027】この図より、変性ポリエチレン接着剤とし
て、重量平均分子量(Mw)が130000〜1600
00,数平均分子量(Mn)が23000〜31500
で、分子量分布(Mw/Mn)が6以下である範囲にお
いて、20kg/cm以上の接着力が得られることが判
明した。
【0028】次に、1−ブテンの共重合比を7重量%に
した変性ポリエチレン接着剤を用いて、同様の検討を行
った。この場合は、重量平均分子量が95000〜12
0000で、数平均分子量が22000〜25000の
範囲において、接着力は極大値を示した。しかしその値
は20kg/cmに満たず、この分子量範囲を外れると
接着力は更に著しく低下した。従って1−ブテンの共重
合比が7重量%以下の変性ポリエチレン接着剤では、良
好な接着力は得られない。
【0029】次に実施例2として、更に上記した本発明
例および比較例の変性ポリエチレン接着剤を用いて、図
2に示すポリオレフィン被覆金属管を製造した。
【0030】まず、ブラスト処理によって表面調整した
金属管1として、外径が16インチで板厚が0.2イン
チの鋼管を使用した。これらの鋼管に下地処理としてク
ロメート処理を行った。得られたクロメート層2は、金
属クロム換算で1mm2 あたり200〜400mgのク
ロムが付着していた。
【0031】次に、油化シェルエポキシ社製エピコート
828のエポキシ樹脂と、複素環式ジアミン化合物を化
学量論的に1:0.8の割合で混合し、霧化しながら1
55〜160℃に加熱した鋼管表面に0.05mmの厚
さになるように塗布し、鋼管の保有する熱で十分に硬化
させてエポキシプライマー層3を形成させた。
【0032】その上に、変性ポリエチレン接着剤と低密
度ポリエチレンを、225〜230℃の温度で2層Tダ
イ共押出被覆法によって被覆して、変性ポリエチレン接
着剤層4およびポリオレフィン樹脂層5を同時に形成さ
せた。この時、鋼管と被覆の界面は180〜185℃で
あった。
【0033】そしてこの被覆鋼管を、水冷によって室温
まで冷却した。変性ポリエチレン接着剤層4の膜厚は約
0.2mmで、ポリオレフィン樹脂層5の膜厚は約3m
mであった。
【0034】以上の全ての被覆工程において、金属管1
の搬送速度を1.5m/分とした。そして得られた各種
被覆鋼材のエポキシプライマー層3と、変性ポリエチレ
ン接着剤層4との接着力を調査した。接着力の評価は、
DIN30670等に記載されている測定方法に従って
ピール強度によって行った。
【0035】一般にポリオレフィンを金属管に被覆した
場合は、それと対応する平板に被覆した場合に比べ、ピ
ール強度は約5kg/cm向上する。従ってピール強度
は25kg/cm以上を良好な判断基準とした。調査結
果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、本発明の変性ポ
リエチレン接着剤を用いると、本発明範囲外の変性ポリ
エチレン接着剤に比べ、高いピール強度が得られる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の変性ポリ
エチレン接着剤を押出被覆法によりエポキシプライマー
等に積層することによって、強固な被覆接着性を発現さ
せることができる。そして更にポリオレフィン被覆鋼材
の製造において、本発明の変性ポリエチレン接着剤を中
間層としてポリオレフィン樹脂を積層することによっ
て、強固な被覆接着性を有するポリオレフィン被覆鋼材
を得ることができ、原油,天然ガス等のラインパイプや
海洋構造物,更にはエネルギー輸送配管として、機械的
および化学的に安定した被覆鋼材を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変性ポリエチレン接着剤の分子量範囲
を示す説明図である。
【図2】本発明実施例のポリオレフィン被覆金属管の被
覆構成を示す図面である。
【符号の説明】
1 金属管 2 クロメート層 3 エポキシプライマー層 4 変性ポリエチレン接着剤層 5 ポリオレフィン樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原田 佳幸 富津市新富20−1 新日本製鐵株式会社技 術開発本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出被覆法によってポリオレフィン樹脂
    を接着剤を介して積層してポリオレフィン樹脂被覆鋼材
    を製造する際に、その接着剤が、(1)エチレンに対し
    て7重量%を超えて10重量%以下の1−ブテンをチー
    グラー型触媒を用いて共重合させた直鎖状低密度ポリエ
    チレンであり、(2)その直鎖状低密度ポリエチレン1
    分子に対し、環状不飽和カルボン酸無水物を1〜2個の
    範囲でグラフトさせたものであり、(3)環状不飽和カ
    ルボン酸無水物をグラフトした後の直鎖状低密度ポリエ
    チレンの重量平均分子量(Mw)が130000を超え
    て160000以下であり、数平均分子量(Mn)が2
    3000以上で31500以下であり、分子量分布(M
    w/Mn)が6以下であることを特徴とする変性ポリエ
    チレン接着剤。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の変性ポリエチレン接着
    剤を介してポリオレフィン樹脂を積層したことを特徴と
    するポリオレフィン樹脂被覆鋼材。
JP9010395A 1995-03-24 1995-03-24 変性ポリエチレン接着剤およびポリオレフィン樹脂被覆鋼材 Withdrawn JPH08259917A (ja)

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