JPH0826143A - 中空パネル用押出形材及び該押出形材を用いた中空パネルの製造方法 - Google Patents

中空パネル用押出形材及び該押出形材を用いた中空パネルの製造方法

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JPH0826143A
JPH0826143A JP16658394A JP16658394A JPH0826143A JP H0826143 A JPH0826143 A JP H0826143A JP 16658394 A JP16658394 A JP 16658394A JP 16658394 A JP16658394 A JP 16658394A JP H0826143 A JPH0826143 A JP H0826143A
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Yasushi Tashiro
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    • B21C23/00Extruding metal; Impact extrusion
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡易な方法で目違い等の少ない幅広中空パネル
を製造するための中空パネル用押出形材及び該押出形材
を用いた中空パネルの製造方法を提供する。 【構成】中空パネル用押出形材1は、少なくとも2個の
中空パネル単位2、3、4、5の隣接するものどおし
が、端部の連結片6を介して相互に断面V字状または逆
V字状に連結されている。連結された中空パネル単位の
隣接端部に、中空パネル単位の平面展開状態において該
展開状態を保持する方向に係合する係合部22、32が形成
されてなる。中空パネル単位の厚さ方向における連結片
と係合部との位置関係は、連結部ごとに交互に逆となさ
れているのが望ましい。また、中空パネルの製造方法
は、上記の中空パネル用押出形材1の隣接中空パネル単
位2、3、4、5を、連結片6を変形させて、隣接端部
の係合部22、32が相互に係合するまで平面展開状態に開
き加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用フロアーパ
ネル等の幅広中空パネルを製造するための中空パネル用
押出形材及び該押出形材を用いた中空パネルの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記のような幅広中空パネルの製
造は、1枚の平板状部材と断面矩形状部材とを対向状に
配置して溶接するとか、分離独立した複数枚の中空パネ
ル単位の端部を嵌合状態に突き合わせるとか、さらには
大型押出機を用いて直接押出成形する等の方法により行
われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、1枚の
平板状部材と断面矩形状部材とを溶接する方法では、1
枚の平板状部材や断面矩形状部材の大きさがそのまま中
空パネルの大きさとなるため、幅広の中空パネルを製造
するためにはそれ自体大きな平板状部材や断面矩形状部
材を準備しなければならず、その取扱いや保管が煩雑で
あるうえ、平板状部材と断面矩形状部材との溶接作業も
面倒であり、コストも高くつくものであった。
【0004】また、分離独立した複数枚の中空パネル単
位の端部を嵌合状態に突き合わせる方法では、突き合わ
せ部で目違い等を生じやすく、製造された中空パネルに
局部的な段差や凹凸が発生し易いとか、突き合わせ作業
が面倒であるという欠点があった。しかも、突き合わせ
部のシール性を確保するためには、パネル表面と裏面の
2箇所において溶接を行う必要があり、溶接作業が面倒
なばかりか、溶接不良が存在するとシール性が損なわれ
る虞れがあった。さらには、薄肉になると嵌合そのもの
が困難となるという欠点もあった。
【0005】また、幅広中空パネルを大型押出機で直接
押出す方法では、ダイス径の大きなダイスを用いなけれ
ばならず、ダイス費用が高くつくとかダイス寿命が短い
というような問題があった。しかも、中空パネルが大き
くなるほど、技術的な限界から薄肉化が困難となるとい
う問題もあった。
【0006】この発明は、かかる欠点を解消するために
なされたものであって、目違い等が少なく、シール性に
優れ、しかも薄肉化が可能な幅広中空パネルを簡易な方
法で効率良く製造するための中空パネル用押出形材及び
該押出形材を用いた中空パネルの製造方法の提供を目的
とする。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記目的において、こ
の発明は、図面の符号を参照して示すと、少なくとも2
枚の中空パネル単位(2)(3)(4)(5)の隣接す
るものどおしが、端部に沿って設けられた連結片(6)
を介して相互に断面V字状または逆V字状に連結される
とともに、連結された中空パネル単位の隣接端部に、こ
れら中空パネル単位の平面展開状態において該展開状態
を保持する方向に相互に係合する係合部(22)(32)が
形成されてなることを特徴とする中空パネル用押出形材
を要旨とするものである。好ましくは、中空パネル単位
の厚さ方向における連結片(6)と係合部(22)(32)
との位置関係が、中空パネル単位の連結部ごとに交互に
逆となされている。
【0008】そしてまた、請求項1の押出形材(1)の
隣接中空パネル単位(2)(3)(4)(5)を、連結
片(6)を変形させて、隣接端部の係合部(22)(32)
が相互に係合するまで平面展開状態に開き加工すること
を特徴とする中空パネルの製造方法を要旨とするもので
ある。
【0009】
【作用】中空パネル用押出形材(1)の隣接中空パネル
単位(2)(3)(4)(5)を、連結片(6)を変形
させて、隣接端部の係合部(22)(32)が相互に係合す
るまで平面展開状態に開き加工することにより、幅広の
中空パネル(A)が製造される。また、各中空パネル単
位は予め連結片(6)により連結されると共に、係合部
(22)(32)により係合されているから、突き合わせ部
で目違い等を生じる危険が低減されると共に、上記連
結、係合によりパネル単位が拘束されているため、突き
合わせ部を溶接する場合には、溶接作業が簡単になる。
また、連結片(6)は押出により中空パネル単位(2)
(3)(4)(5)と一体に形成されているから、中空
パネル内に水分等の液体が侵入しても、連結片(6)に
よってそれ以上の侵入、透過が阻止され、シール性にも
優れたものとなる。
【0010】また、中空パネル単位の厚さ方向における
連結片(6)と係合部(22)(32)との位置関係が、中
空パネル単位の連結部ごとに交互に逆となされているか
ら、突き合わせ部を溶接する場合、該溶接に起因して生
じる熱歪みによって連結部に作用する曲げモーメントの
方向は、隣り合う連結部で相互に逆となる。このため、
すべての連結部が同一方向の曲げモーメントを受けて展
開状態の中空パネル全体が弧状に変形する不都合がな
く、中空パネル全体の平坦性が確保される。
【0011】
【実施例】次に、この発明を、アルミニウム(その合金
を含む、以下同じ)製中空パネルに適用した実施例につ
いて、図面を参照しつつ説明する。
【0012】図2は、アルミニウムからなる中空パネル
用押出形材(1)を示すものである。この中空パネル用
押出形材(1)は、複数個(実施例では4個)の薄肉偏
平状の中空パネル単位(2)(3)(4)(5)が、隣
接するものどうし相互に断面逆V字状またはV字状をな
して配置され、全体が断面逆W字状となされている。こ
の押出形材は、アルミニウムビレットを断面逆W字状の
ものとして押出した後、押出方向と直交する向きで所定
長さに切断することにより形成されたものである。そし
て、隣接する2個の中空パネル単位どうしは、隣接端部
側面における内側端縁に沿って設けられ、かつ該端縁か
らパネル単位の厚さ方向内向きに延出した断面逆U字状
またはU字状の連結片(6)を介してそれぞれ連結され
ている。
【0013】さらに、図1に左側の2つの中空パネル単
位(2)(3)の端部付近を代表して示すように、隣接
する2枚の中空パネル単位(2)(3)の隣接端部側面
における外側端縁には、該端縁に沿ってパネル単位の厚
さ方向と直角な方向に当接片(21)(31)がそれぞれ延
設されている。これらの当接片(21)(31)は、中空パ
ネル単位(2)(3)を平面展開状態に開き加工したと
きに、両当接片の先端部が当接しまたはほぼ当接するよ
うに、その突出長さが設定されている。かつ、一方の中
空パネル単位(2)における当接片(21)の先端部内面
には、前記連結片(6)側に突出した断面半円状の係合
突起(22)が形成されている。また、他方の中空パネル
単位(3)における当接片(31)の先端部内面には、前
記連結片(6)側に膨出した断面J状の係合鉤部(32)
が形成されている。この係合鉤部(32)と前記係合突起
(22)とは、中空パネル単位を平面展開状態に開き加工
したときに、係合突起(22)が係合鉤部(32)の凹部
(32a )に嵌まって両者が係合可能となるように、その
大きさ、形状が設定されている。
【0014】尚、中空パネル単位(3)と(4)及び
(4)と(5)の隣接端部の構成も中空パネル単位
(2)(3)の構成と同一であり、それぞれ連結片
(6)、当接片(21)(31)、係合突起(22)、係合鉤
部(32)が形成されているが、中空パネル単位の厚さ方
向における連結片(6)と係合突起(22)および係合鉤
部(32)との位置関係が、中空パネル単位の連結部ごと
に交互に逆となされている。即ち、図2および図4に示
されるように、中空パネル単位(2)と(3)の連結部
においては、中空パネル単位の厚さ方向の下縁側に連結
片(6)が、上縁側に係合突起(22)および係合鉤部
(32)が設けられている。また、中空パネル単位(3)
と(4)の連結部においては、上記と逆に中空パネル単
位の厚さ方向の上縁側に連結片(6)が、下縁側に係合
突起(22)および係合鉤部(32)が設けられている。ま
た、中空パネル単位(4)と(5)の連結部において
は、中空パネル単位の厚さ方向の下縁側に連結片(6)
が、上縁側に係合突起(22)および係合鉤部(32)が設
けられており、中空パネル単位(2)(3)(4)
(5)の各連結部ごとに交互に逆となされている。
【0015】次に、図1及び図2に示した押出形材
(1)を用いた中空パネルの製造方法について説明する
と、隣接中空パネル単位(2)(3)(4)(5)を両
パネル単位のなす角度が大きくなるように、連結片
(6)を変形させながら開き加工する。開き加工の進行
に伴い、両中空パネル単位(2)(3)(4)(5)の
隣接端部は徐々に接近する。そして、一方の中空パネル
単位(3)(以下中空パネル単位(2)と(3)を例に
とって説明する)の係合鉤部(32)の先端が他方の中空
パネル単位(2)の係合突起(22)に当接するが、さら
に開き加工を進行すると係合鉤部(32)は弾性変形しつ
つ係合突起(22)の端縁に沿って案内されていく。そし
て、連結片(6)を直線状に変形させて、中空パネル単
位を図3及び図4に示すような平面展開状態まで開き加
工したときに、隣接中空パネル単位(2)(3)の両当
接片(21)(31)の先端が突き合わせ状態に当接すると
ともに、一方の中空パネル単位(2)における係合突起
(22)が、他方の中空パネル単位(3)における係合鉤
部(32)の凹部(32a )に嵌まり込んで、係合突起(2
2)と係合鉤部(32)は係合し、原形状への復帰変形を
阻止する状態となる。
【0016】こうして、平面状の幅広中空パネル(A)
としたのち、必要なら当接片(21)(31)の突き合わせ
部(7)を溶接する。連結片(6)による連結及び係合
突起(22)と係合鉤部(32)の係合により各パネル単位
が拘束されているから、溶接作業を簡易に行うことがで
きる。しかも、中空パネル単位の厚さ方向における連結
片(6)と係合部(22)(32)との位置関係が、中空パ
ネル単位の連結部ごとに交互に逆となされているから、
当接片(21)(31)の突き合わせ部(7)を溶接したと
きに生じる溶接熱歪みによって連結部に作用する曲げモ
ーメントの方向が、隣り合う連結部で相互に逆となる。
このため、すべての連結部が同一方向の曲げモーメント
を受けて展開状態の中空パネル全体が弧状に変形する不
都合を防止でき、中空パネル全体の平坦性を良好に確保
できる。
【0017】また、この実施例では、各パネル単位
(2)(3)(4)(5)において、当接片(21)(3
1)と連結片(6)との間の空間に係合突起(22)や係
合鉤部(32)が形成されているから、幅広中空パネル
(A)の完成状態ではこれら係合突起(22)や係合鉤部
(32)は、当接片(21)(31)と連結片(6)との間の
空間部(8)に収容されて外部には露出しなくなり、外
見上あたかも一枚ものの中空パネルに見せることがで
き、見映えが良くなる。
【0018】また、連結片(6)は押出により各中空パ
ネル単位(2)(3)(4)(5)と一体に形成されて
いるから、溶接不良等により突き合わせ部(7)から水
分等の液体がパネル内に侵入しても、連結片(6)を透
過することはなく、極めてシール性に優れたものとな
る。
【0019】
【発明の効果】この発明は、上述の次第で、少なくとも
2枚の中空パネル単位の隣接するものどおしが、端部に
沿って設けられた連結片を介して相互に断面V字状また
は逆V字状に連結されるとともに、連結片により連結さ
れた中空パネル単位の隣接端部に、これら中空パネル単
位の平面展開状態において該展開状態を保持する方向に
相互に係合する係合部が形成されてなることを特徴とす
るものである。従って、該押出形材の隣接中空パネル単
位を、連結片を変形させて、隣接端部の係合部が相互に
係合するまで平面展開状態に開き加工するという極めて
簡単な操作により、幅広の中空パネルを効率良く製造す
ることができる。その結果、1枚の平板状部材と断面矩
形状部材とを対向状に配置して接合する場合のように、
それ自体大きな平板状部材や断面矩形状部材を準備しな
ければならない不都合はなくなり、断面V字状または逆
V字状に連結されたコンパクトな押出形材を用意すれば
良いから、その取扱いや保管も容易となる。
【0020】また、各中空パネル単位は予め連結片によ
り連結されると共に、係合部により係合されているか
ら、分離した複数枚の中空パネル単位の端部を嵌合状態
に突き合わせて、突き合わせ部を溶接する場合のよう
に、突き合わせ部で目違い等を生じる危険を低減でき、
局部的な段差や凹凸の少ない中空パネルを提供すること
ができる。しかも、前記連結片は押出により中空パネル
単位と一体に形成されているから、中空パネル内に水分
等の液体が侵入しても、連結片によってそれ以上の侵
入、透過を阻止することができ、極めてシール性に優れ
た中空パネルとなしうる。
【0021】しかもまた、突き合わせ部を溶接する場合
には、1つの突き合わせ部に対しパネルの表裏両面から
溶接する必要はなくなり、溶接箇所は1箇所で済むのに
加えて、連結片及び係合部により各パネル単位が拘束さ
れているから、溶接作業を簡易に行いうる。また、中空
パネル単位の厚さ方向における連結片と係合部との位置
関係が、中空パネル単位の連結部ごとに交互に逆となさ
れているから、突き合わせ部を溶接する場合、該溶接に
起因して生じる熱歪みによって連結部に作用する曲げモ
ーメントの方向を、隣り合う連結部で相互に逆にするこ
とができる。このため、すべての連結部が同一方向の曲
げモーメントを受けて展開状態の中空パネル全体が弧状
に変形する不都合を防止しえて、中空パネル全体を平坦
に維持でき、良好な平坦性が要求される自動車用フロア
ーパネル等に好適に用いることができる。
【0022】さらに、1枚の幅広中空パネルを押出すの
ではなく、中空パネル単位が断面V字状または逆V字状
に連結された形材として押出すものであるから、ダイス
径の大きなダイスを用いる必要がなくなり、ダイス寿命
の低下等を防止できると共に、パネルの薄肉化も可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線断面図である。
【図2】この発明に係る中空パネル用押出形材の一実施
例を示す斜視図である。
【図3】図2の中空パネル用押出形材を用いて製造した
中空パネルの要部断面図である。
【図4】図2の中空パネル用押出形材を用いて製造した
中空パネルの断面図である。
【符号の説明】
A…中空パネル 1…中空パネル用押出形材 2、3、4、5…中空パネル単位 6…連結片 22…係合突起(係合部) 32…係合鉤部(係合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 斉藤 裕司 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 北野 光宏 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 田代 泰 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内 (72)発明者 小野 達治 堺市海山町6丁224番地 昭和アルミニウ ム株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個の中空パネル単位(2)
    (3)(4)(5)の隣接するものどおしが、端部に沿
    って設けられた連結片(6)を介して相互に断面V字状
    または逆V字状に連結されるとともに、連結された中空
    パネル単位の隣接端部に、これら中空パネル単位の平面
    展開状態において該展開状態を保持する方向に相互に係
    合する係合部(22)(32)が形成されてなることを特徴
    とする中空パネル用押出形材。
  2. 【請求項2】 中空パネル単位の厚さ方向における連結
    片(6)と係合部(22)(32)との位置関係が、中空パ
    ネル単位の連結部ごとに交互に逆となされている請求項
    1に記載の中空パネル用押出形材。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の押出形材(1)の隣
    接中空パネル単位(2)(3)(4)(5)を、連結片
    (6)を変形させて、隣接端部の係合部(22)(32)が
    相互に係合するまで平面展開状態に開き加工することを
    特徴とする中空パネルの製造方法。
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