JPH08265093A - チップ型圧電共振部品 - Google Patents

チップ型圧電共振部品

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JPH08265093A
JPH08265093A JP6295995A JP6295995A JPH08265093A JP H08265093 A JPH08265093 A JP H08265093A JP 6295995 A JP6295995 A JP 6295995A JP 6295995 A JP6295995 A JP 6295995A JP H08265093 A JPH08265093 A JP H08265093A
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JP
Japan
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piezoelectric
resonance
piezoelectric resonance
base substrate
dynamic vibration
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Application number
JP6295995A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Kaida
弘明 開田
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 さまざまな振動モードを利用して構成するこ
とができ、小型かつ安価なチップ型の圧電共振部品を提
供する。 【構成】 端子電極4,5が上面に形成されたベース基
板1上に、幅拡がりモードを利用した圧電振動体2に連
結部7,8を介して動吸振部9,10を連結してなる圧
電共振素子2を半田17,18により連結部7,8の外
側端部近傍において固定し、キャップ3により圧電共振
素子2を囲繞しつつキャップ3をベース基板1に固定し
てなるチップ型圧電共振部品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電共振子や圧電フィ
ルタなどの圧電共振部品に関し、特に、種々の振動モー
ドの圧電振動体を利用して構成し得る動吸振部内蔵型の
圧電共振素子を用いたチップ型圧電共振部品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧電共振子や圧電フィルタな
どの圧電共振部品として、種々の圧電振動体を利用した
ものが提案されている。例えば、正方形板の拡がりモー
ドを利用した圧電共振子、細長い板状の圧電振動体の長
さモードを利用した圧電共振子などの種々の圧電共振子
が知られている。
【0003】他方、圧電共振子や圧電フィルタなどの圧
電共振部品においても、他の電子部品と同様に、プリン
ト回路基板上に面実装可能なチップ型の部品として供給
されることが強く求められている。しかしながら、上記
拡がりモードを利用した圧電共振子や長さモードを利用
した圧電共振子では、圧電振動体が振動するため、共振
子のみを直接プリント回路基板上に面実装することはで
きない。
【0004】そこで、上記のような圧電共振子をチップ
型部品として構成するに際し、従来、一対のばね端子に
より圧電共振子を保持し、合成樹脂製ケース内に収納
し、開口部を封止した構造等が用いられていた。
【0005】また、圧電板の一部にのみ共振部を構成し
て共振エネルギーを閉じ込めるエネルギー閉じ込め型の
圧電共振子も用いられている。エネルギー閉じ込め型の
圧電共振子では、共振部以外の圧電板部分を利用して共
振子を機械的に保持することができる。従って、エネル
ギー閉じ込め型の圧電共振子の圧電板の共振部以外の部
分を、例えばケース材と貼り合わせることによりチップ
型圧電共振部品が構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の拡がりモードを
利用した圧電共振子や長さモードを利用した圧電共振子
では、上記のように共振子自体が振動するため、チップ
型圧電共振部品を構成するには、一対のばね端子を用い
て保持し、ケースに収納するという複雑な構造を採用せ
ざるを得なかった。その結果、圧電共振部品の小型化及
び低コスト化の大きな妨げとなっていた。
【0007】他方、従来より周知の一般的なエネルギー
閉じ込め型圧電共振子を用いた場合は、共振部以外の圧
電板部分を機械的に保持することができる。しかしなが
ら、圧電板において、共振部を部分的に構成するもので
あるため、使用する圧電板が大きくなりがちであった。
従って、やはり、圧電共振部品の小型化を進めることが
困難であった。加えて、圧電板の一部に共振部を構成し
て共振エネルギー閉じ込める構造は、任意のモードや周
波数の振動に適用し得るものではなかった。すなわち、
上記のようなエネルギー閉じ込め構造を利用し得る振動
モード及び周波数帯が限られ、従って、例えばKHz帯
の周波数に適したエネルギー閉じ込め型圧電共振子を提
供することは非常に困難であった。
【0008】本発明の目的は、種々の振動モードの圧電
共振素子に適用することができ、従って、種々の周波数
帯で用いることができる、小型かつ安価なチップ型圧電
共振部品を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために成されたものであり、圧電共振素子とし
て、圧電振動体に連結部を介して動吸振部を設けたこと
により、動吸振部が設けられている部分までに振動エネ
ルギーを閉じ込めることを可能としたものである。
【0010】すなわち、本発明は、圧電振動体と、前記
圧電振動体に一端が連結された連結部と、前記連結部の
他端側に連結された動吸振部とを有する動吸振部内蔵型
の圧電共振素子と、前記圧電共振素子が上面に固定され
ているベース基板とを備え、前記圧電共振素子の動吸振
部が設けられている部分の外側において前記連結部がベ
ース基板に固定されており、前記圧電共振素子を囲繞す
るように前記ベース基板に固定されたキャップをさらに
備えることを特徴とする、チップ型圧電共振部品であ
る。
【0011】本発明の特定的な局面によれば、前記動吸
振部は、前記連結部の他端近傍において、該連結部の両
側面に連ねられており、かつ前記連結部他端近傍が前記
ベース基板に固定されている。
【0012】また、本発明の別の特定的な局面によれ
ば、前記動吸振部は、伝搬してきた振動により屈曲モー
ドで振動され得るように構成される。さらに、本発明で
は、好ましくは、前記圧電共振素子のベース基板に対す
る固定が接合剤により行われており、該接合剤の厚み
が、圧電振動体及び動吸振部の振動を妨げないための空
間を圧電共振素子とベース基板との間に形成するように
定められている。
【0013】より好ましくは、上記接合剤は、導電性接
合剤、例えば導電性接着剤や半田で構成され、それによ
ってベース基板と圧電共振子素子との固定だけでなく、
圧電共素子の共振電極と、上記端子電極との電気的接続
も接合剤により果たされる。
【0014】
【発明の作用及び効果】本発明のチップ型圧電共振部品
では、動吸振部内蔵型の圧電共振素子が用いられてい
る。動吸振部とは、動吸振現象により伝搬してきた振動
を打ち消すように作用する部分であり、この動吸振現象
の詳細は、例えば谷口修著「振動工学」第113頁〜1
16頁(コロナ社発行)に記載されている。簡単に言え
ば、動吸振現象とは、振動が防止されるべき主振動体
に、副振動体を連結し、該副振動体の固有振動数を適当
に選ぶことにより、主振動体の振動が抑制される現象で
ある。本発明のチップ型圧電共振部品における動吸振部
は、この動吸振現象における副振動体に相当し、伝搬し
てきた振動が、該動吸振部により動吸振現象に基づいて
抑制される。
【0015】従って、上記圧電共振素子では、動吸振部
までの部分に共振エネルギーが閉じ込められるため、動
吸振部よりも外側の部分で共振特性に影響を与えること
なく保持することができる。すなわち、動吸振部までの
部分が、あたかもエネルギー閉じ込め型の圧電共振素子
として動作することになる。
【0016】本発明では、上記圧電共振素子が、上記動
吸振部の外側において連結部によりベース基板に対して
固定されている。従って、共振エネルギーは、動吸振部
までの部分に閉じ込められるため、ベース基板側にはほ
とんど漏洩しない。言い換えれば、上記固定構造を採用
したとしても、共振特性に影響を与えることがほとんど
ない。
【0017】従って、上記圧電共振素子をベース基板に
固定し、さらに上記キャップをベース基板に固定するこ
とにより構成された本発明のチップ型圧電共振部品で
は、動吸振部の作用によりエネルギーを閉じ込めること
が可能であるため、従来エネルギー閉じ込めが不可能で
あった拡がりモード、長さモードなどの種々の振動モー
ドを利用して圧電振動体を構成することができる。しか
も、チップ型圧電共振部品を構成するのに、ばね端子に
よる保持などの複雑な構造を必要としないため、チップ
型圧電共振部品の小型化及び低コスト化を果たすことが
可能となる。
【0018】よって、本発明によれば、種々の周波数帯
で使用することができる小型かつ安価なチップ型圧電共
振部品を提供することかできる。加えて、従来のエネル
ギー閉じ込め型圧電共振子を用いた場合には、使用し得
る振動モードや周波数帯の制約があったが、このような
制約もない。また、従来のエネルギー閉じ込め型圧電共
振子を用いる場合、圧電板が共振部以外の圧電板部分を
必要とするため大きくならざるを得なかったのに対し、
本発明では、圧電振動体は、その全体が振動するように
構成され得るため、従来のエネルギー閉じ込め型圧電共
振子の場合のような大きな圧電板を必要としない。従っ
て、この点からも、圧電共振部品の小型化を進めること
ができる。
【0019】また、本発明において、ベース基板への圧
電共振素子への固定を接合剤で行う場合には、上記のよ
うに接合剤の厚みを調整することにより、振動体及び動
吸振部の振動を妨げないための空間を確実に圧電共振素
子とベース基板との間に形成することができる。
【0020】さらに、接合剤を導電性接着剤や半田など
の導電性接合剤で構成し、ベース基板に対する圧電共振
素子の固定だけでなく、共振電極と端子電極との電気的
接続も接合剤により果たした構成では、圧電共振素子の
固定と電気的接続との双方を接合剤で果たし得るため、
より一層構造が簡略化されたチップ型圧電共振部品を提
供し得る。
【0021】
【実施例の説明】以下、図面を参照しつつ実施例を説明
することにより、本発明を明らかにする。
【0022】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例にかかるチップ型圧電共
振部品を説明するための分解斜視図であり、図2はその
外観を示す斜視図である。
【0023】本実施例のチップ型圧電共振部品では、ベ
ース基板1上に圧電共振素子2が固定されており、該圧
電共振素子2を囲繞するようにキャップ3がベース基板
1に取り付けられる。
【0024】ベース基板1は、アルミナなどの絶縁性セ
ラミックスよりなるが、合成樹脂などの他の絶縁性材料
により構成されていてもよい。ベース基板1は、矩形板
状の形状を有し、短辺側の両側面に、切欠1a,1bを
有する。
【0025】ベース基板1の上面には、端子電極4,5
がケースされている。端子電極4,5は、ベース基板1
の短辺側の側面に沿うように形成されている。また、端
子電極4,5は、ベース基板1の上面だけでなく、それ
ぞれ、切欠1a,1bの内周面にも至るように形成され
ている。端子電極4,5は、本実施例のチップ型圧電共
振部品をプリント回路基板上に面実装する際に、プリン
ト回路基板上の配線パターンとの電気的接続を行うため
に設けられている。また、切欠1a,1bは、上記電気
的接続をより確実にするために設けられている。上記端
子電極4,5は、例えばAgなどの導電性材料よりな
り、導電ペーストの塗布・硬化、めっき、蒸着もしくは
スパッタリングなどの適宜の方法により形成され得る。
【0026】圧電共振素子2は、図3(a)及び(b)
に示すように、中央に矩形板状の圧電振動体6を有す
る。圧電振動体6の短辺側の側面中央には、連結部7,
8が連結されている。また、連結部7,8の外側端近傍
において、それぞれ、動吸振部9,10が設けられてい
る。本実施例では、動吸振部9,10は、細長い矩形板
状の形状を有するが、動吸振部9,10の形状は特にこ
れに限定されるものではない。すなわち、動吸振現象に
より連結部7,8を経由してきた振動を抑制し得る限
り、適宜の形状とすることができる。
【0027】本実施例では、圧電振動体6、連結部7,
8及び動吸振部9,10は一体に形成されているが、そ
れぞれ別の部材で構成され、接着剤等により接合されて
いていもよい。本実施例では、上記圧電振動体6、連結
部7,8及び動吸振部9,10は、チタン酸ジルコン酸
鉛系圧電セラミックスよりなる矩形板状の部材を図示の
形状となるように機械加工することにより得られてい
る。なお、圧電振動体6を構成する圧電材料としては、
上記チタン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスの他、他
の圧電セラミックスや水晶等の圧電単結晶を用いてもよ
い。
【0028】また、圧電振動体6は、長辺の長さがb、
短辺の長さがaの矩形板状の形状を有する。この長辺の
長さb、短辺の長さa及び圧電振動体6を構成している
圧電材料のポアソン比σとは、比a/bが、
【0029】
【数1】
【0030】を満たす値を中心として±10%の範囲内
となるように決定されている。また、圧電振動体6の上
面には第1の共振電極11が、下面には第2の共振電極
12が形成されている。また、圧電振動体6は厚み方向
に一様に分極処理されている。従って、共振電極11,
12間に交流電圧を印加した場合、圧電振動体6が上述
した式(1)を満たす値を中心として±10%の範囲内
となるb/a値を有するため、圧電振動体6は幅拡がり
モードで励振される。
【0031】上記幅拡がりモードは、矩形板状の振動体
の幅モードと、正方形板の拡がりモードとの間の振動姿
態をとる振動モードであり、該幅拡がりモードの振動の
振動のノード点は、圧電振動体6の上面及び下面の中心
と、短辺側の側面の中央に存在する。
【0032】本実施例では、連結部7,8の一端が、上
記圧電振動体6の短辺側の側面中央に連結されているた
め、すなわち連結部7,8の一端が振動のノード点に連
結されているため、連結部7,8には、圧電振動体6の
振動はほとんど漏洩してこない。加えて、連結部7,8
に漏洩してきた若干の振動は、動吸振部9,10により
抑制される。
【0033】動吸振部9,10は上記のような機能を果
たすために、連結部7,8に伝達してきた振動によっ
て、屈曲モードで振動し得るように、その固有振動数が
定められている。従って、動吸振現象に基づいて伝搬し
てきた振動が抑制される。よって、連結部7,8の他
端、すなわち図3の7a,8aに示す部分には、振動は
ほとんど伝搬しない。言い換えれば、動吸振部9,10
が設けられている部分までに伝搬してきた振動のエネル
ギーが確実に閉じ込められる。従って、連結部7,8の
他端7a,8aを機械的に保持したとしても、圧電共振
素子2の共振特性はほとんど影響されない。
【0034】なお、圧電共振素子2の上面においては、
共振電極11に電気的に接続されるように接続導電部1
3が連結部7の上面に形成されている。また、接続導電
部13の外側端部は動吸振部9に設けられた引出し電極
14に電気的に接続されている。同様に、圧電共振素子
2の下面においても、共振電極12に電気的に接続され
る接続導電部15及び引出し電極16が形成されてい
る。
【0035】図1に戻り、圧電共振素子2は、半田1
7,18を用いてベース基板1上に固定されている。半
田17は、引出し電極14を端子電極4に接合してお
り、それによって両者の間の電気的接続も果たされてい
る。同様に、半田18は、引出し電極16と端子電極5
とを接合しており、それによってこれは両者の電気的接
続を果たしている。
【0036】すなわち、本実施例では、導電性接合剤と
しての半田17,18が、圧電共振素子2をベース基板
1に物理的に固定する機能だけでなく、圧電共振素子2
とベース基板1上の端子電極4,5との間の電気的接続
も果たしている。
【0037】また、上記半田17,18による接合に際
しては、圧電共振素子2の下面とベース基板1の上面と
の間に、所定の厚みの空隙Aを形成するように定められ
ている。この空隙Aは、圧電共振素子2をベース基板1
に固定した状態において、圧電振動体6及び動吸振部
9,10の振動を妨げないために設けられている。
【0038】本実施例では、上記ベース基板1に対し
て、合成樹脂やセラミックス等からなるキャップ3が固
定される。この固定は、接着剤などの適宜の接合剤を用
いて行うことができ、それによって図2に示すチップ型
圧電共振部品19が構成されている。
【0039】本実施例では、圧電共振素子2において、
動吸振部9,10までの部分に振動は確実に閉じ込めら
れる。従って、半田17,18により圧電共振素子2を
ベース基板1に固定することができ、該固定によって共
振特性がほとんど影響を受けない。よって、上記幅拡が
りモードを利用した圧電振動体6を用いてチップ型圧電
共振部品19を提供することが可能となる。
【0040】また、従来のエネルギー閉じ込め型圧電共
振子では、圧電板の一部に共振部を構成するものである
ため、圧電板として、振動しない大きな面積の部分を必
要としていたのに対し、本実施例では圧電振動体6はそ
の全体が振動し、振動に寄与しない圧電板部分を必要と
しない。よって、従来のエネルギー閉じ込め型圧電共振
子に比べても小型のチップ型圧電共振部品の得られるこ
とがわかる。
【0041】第1の実施例の変形例第1の実施例では、
圧電共振素子2として、幅拡がりモードを利用した圧電
共振素子を用いたが、正方形板の拡がり振動モードを利
用しても本発明のチップ型圧電共振部品を構成し得る。
このような例を、図4及び図5を参照して説明する。
【0042】図4は、正方形板の拡がりモードを利用し
た圧電共振素子22を示す平面図である。圧電共振素子
22では、中央に正方形板の圧電振動体26が設けられ
ている。圧電振動体26の向かい合う側面の一方の中央
に連結部27が、他方の側面の中央に連結部28が連結
されている。また、連結部27,28の外側端部27
a,28a近傍に、動吸振部29,30が設けられてい
る。圧電振動体26の上面には、第1の共振電極31が
全面に形成されており、下面にも第2の共振電極(図示
されず)が全面に形成されている。第1の共振電極31
は引出し電極32に電気的に接続されており、下面の第
2の共振電極は、動吸振部29の下面に形成された引出
し電極33に電気的に接続されている。
【0043】圧電振動体26はチタン酸ジルコン酸鉛系
圧電セラミックスのような圧電セラミックスもしくは圧
電単結晶よりなり、分極軸は厚み方向に得られている。
従って、第1,第2の共振電極から交流電圧を印加する
ことにより、圧電振動体26は拡がりモードで励振され
る。この場合、連結部27,28に圧電振動体26の振
動に伴う振動が漏洩してくる。しかしながら、漏洩して
きた振動は、動吸振部29,30において、動吸振現象
に基づいて抑制される。よって、連結部27,28の外
側端27a,28aには振動はほとんど漏洩してこな
い。
【0044】よって、図5に平面図で示すベース基板2
1に、上記圧電共振素子22を第1の実施例と同様にし
て固定し、圧電共振素子22を囲繞するようにキャップ
をベース基板21上に固定することにより、第1の実施
例と同様にチップ型圧電共振部品を構成し得る。なお、
図5において、34,35は、それぞれ端子電極を示
す。また、22a〜21dは切欠を示す。切欠21a〜
21dの内周面にも端子電極34,35が至るように上
記端子電極34,35が形成されている。
【0045】第2の実施例第2の実施例では、長さモー
ドを利用したチップ型圧電共振部品が提供される。すな
わち、ベース基板41上に、長さモードを利用した圧電
共振素子42が固定され、キャップ3がベース基板41
上に圧電共振素子42を囲繞するように固定される。
【0046】ベース基板41は、第1の実施例で用いた
ベース基板1と同様の材料で構成されている。もっと
も、ここでは、短辺側の側面に、それぞれ、切欠41
a,41b及び41c,41dが形成されている。ま
た、端子電極44,45が長辺側の側縁に沿うように上
面に形成されている。端子電極44は、切欠41a,4
1cの内周面に至るように、端子電極45は切欠41
b,41dの内周面に至るように形成されている。
【0047】圧電共振素子42は、細長い矩形板状の圧
電振動体43を有する。圧電振動体43の上面には第1
の共振電極46が形成されており、下面には第2の共振
電極47が形成されている。第1,第2の共振電極4
6,47は厚み方向において対向し合うように形成され
ている。また、圧電振動体43は、チタン酸ジルコン酸
鉛系圧電セラミックスのような圧電セラミックスまたは
水晶などの圧電単結晶により構成されており、分極軸が
厚み方向に沿うように形成されている。従って、第1,
第2の共振電極46,47から交流電圧を印加した場
合、圧電振動体43は長さモードで振動される。
【0048】圧電振動体43の長辺側の側面中央には、
それぞれ、連結部48,49が連結されており、該連結
部48,49の外側端近傍に、それぞれ、動吸振部5
0,51が設けられている。動吸振部50,51及び連
結部48,49が設けられている部分において、圧電共
振素子42の上面には引出し電極52が、下面には引出
し電極53が形成されている。引出し電極52,53
は、それぞれ、連結部48,49の外側端部の側面にま
で至るように形成されている。さらに、引出し電極52
については、図示のように、動吸振部51が設けられて
いる部分の下面にまで至るように形成されている。
【0049】圧電共振素子42は、導電性接着剤54,
55によりベース基板41上に固定される。導電性接着
剤54は、引出し電極53と端子電極44とを接合して
いる。同様に、導電性接着剤55は、引出し電極52
と、端子電極45とを接合している。従って、導電性接
着剤54,55は、圧電共振素子42をベース基板41
に物理的に固定しているだけでなく、圧電共振素子42
とベース基板41との電気的接続も果たしている。
【0050】その他の点については、第1の実施例と同
様であるため、その詳細な説明は省略する。本実施例に
おいても、上記のようにして組み立てることにより、図
7に示す小型のチップ型圧電共振部品56が提供され
る。すなわち、チップ型圧電共振部品56では、圧電共
振素子42が上記のような動吸振部50,51を備えて
いるため、共振特性に影響を与えることなく圧電共振素
子42がベース基板41上に固定されている。よって、
長さモードを利用した圧電共振素子を用いて小型のチッ
プ型圧電共振部品を提供することができる。しかも、ば
ね端子のような複雑な支持構造を必要としないため、耐
衝撃性にも優れたチップ型圧電共振部品を構成すること
ができる。
【0051】第3の実施例 第3の実施例は、すべりモードを利用したチップ型圧電
共振部品に適用した例である。図8及び図9を参照し
て、第3の実施例を説明する。
【0052】図8は、本実施例において、用いられる圧
電共振素子と導電性接着剤とを説明するための平面図で
あり、図9はベース基板を示す平面図である。本実施例
では、すべりモードを利用した圧電共振素子62が用い
られる。圧電共振素子62では、中央に矩形板状の圧電
振動体63が配置されており、該圧電振動体63の短辺
側の側面の一端側に寄せて連結部64が連結されてい
る。また、圧電振動体63の他方側の短辺側側面の一端
に寄せて連結部65が連結されている。連結部64,6
5の外側端部64a,65aの側方には、動吸振部6
6,67が設けられている。圧電振動体63、連結部6
4,65及び動吸振部66,67は、本実施例では圧電
材料を図示の平面形状を有するように機械加工すること
により一体に形成されている。
【0053】もっとも、これらは、別部材として用意さ
れ、導電性接着剤などにより接合されていてもよい。も
っとも、本実施例のように、圧電材料を用いて一体に構
成する方法では、細長い矩形の圧電板には、溝68,6
9を形成するだけで、上記各部材が構成されるため、好
ましい。圧電振動体63は矢印P方向、すなわち、その
主面と平行であり、かつ長さ方向に平行に分極処理され
ている。
【0054】他方、圧電振動体63の長辺側の側面に沿
うように、圧電振動体63の上面に、第1,第2の共振
電極70,71が形成されている。なお、共振電極7
0,71は、圧電振動体63の長辺側の側面にも至るよ
うに形成されていてもよく、あるいは側面にのみ形成さ
れていもよい。さらに、一方の共振電極70及び他方の
共振電極71のいずれか一方を圧電振動体63の下面に
形成してもよい。要するに、圧電振動体63の一対の長
辺側側縁近傍に、それぞれ、共振電極が形成されていれ
ばよい。
【0055】圧電振動体63は、上記の方向に分極処理
されており、かつ共振電極70,71が上記のように構
成されているため、共振電極70,71から交流電極を
印加することにより、圧電振動体63はすべりモードで
励振される。この振動は、連結部64,65に漏洩す
る。しかしながら、本実施例においても、漏洩してきた
振動により、動吸振部66,67が屈曲モードで振動
し、動吸振現象に基づいて伝達してきた振動を抑制す
る。すなわち、動吸振部66,67において、伝搬して
きた振動が抑制される。よって、連結部64,65の外
側端部64a,65aには、振動はほとんど漏洩してこ
ない。
【0056】本実施例では、外側端部64a,65a近
傍において、導電性接着剤72,73により、ベース基
板61に圧電共振素子62が固定される。ベース基板6
1は、上面に短辺側の側縁に沿うように形成された端子
電極74,75を有する。なお、61a〜61dは切欠
を示す。
【0057】上記導電性接着剤72により、共振電極7
1が端子電極74に電気的に接続される。同様に、導電
性接着剤73により共振電極70が端子電極75に電気
的に接続される。同時に、これらの導電性接着剤72,
73により、圧電共振素子62がベース基板61に固定
される。
【0058】従って、第1の実施例と同様に、ベース基
板上にキャップ(図示せず)を固定することにより、チ
ップ型圧電共振部品を構成し得る。なお、第3の実施例
においても、上記導電性接着剤72,73の厚みは、圧
電振動体63及び動吸振部66,67の振動を妨げない
ように、圧電共振素子62の下面とベース基板61の上
面との間に空隙を形成するように定められる。
【0059】第4の実施例 上述してきた実施例及び変形例では、1個の共振部を有
する圧電共振子について適用したが、本発明は、複数の
共振部を有する圧電フィルタなどにも適用することがで
きる。第4の実施例は2個の共振部を有する圧電フィル
タに適用した例である。
【0060】図10は、第4の実施例にかかるチップ型
圧電共振部品に用いられる圧電共振素子82を示す平面
図である。また、図11は、上記圧電共振素子82を固
定するためのベース基板81を示す平面図である。
【0061】圧電共振素子82は、2個の圧電振動体8
3,84を有する。圧電振動体83,84は、細長い矩
形板状の形状を有し、それぞれ、長さ振動モードで励振
されるように構成されている。
【0062】圧電振動体83,84の上面には、それぞ
れ、第1の共振電極85,86が形成されており、下面
にも、第1の共振電極85,86と重なり合う位置に共
振電極が形成されている。圧電振動体83,84は、チ
タン酸ジルコン酸鉛系圧電セラミックスや水晶などの圧
電単結晶よりなり、厚み方向に分極処理されている。
【0063】他方、圧電振動体83と圧電振動体84と
は結合部87により連結されている。結合部87は、圧
電振動体83,84の一方の長辺側の側面中央を連結し
ている。
【0064】また、圧電振動体83,84の外側の長辺
側側面中央には、連結部88,89が連結されている。
連結部88,89の外側端部88a,89a近傍におい
ては、動吸振部90、91が設けられている。上記動吸
振部90,91は、第2の実施例の動吸振部50,51
と同様に構成されている。
【0065】他方、圧電共振素子82に上面において
は、共振電極85,86に電気的に接続されるように、
引出し電極92,93が形成されている。同様に、圧電
共振素子82の下面においても、圧電振動体83,84
の下面に形成された第2の共振電極に電気的に接続され
る引出し電極94,95が形成されている。
【0066】上記引出し電極92〜95は、それぞれ、
圧電共振子素子82の外側面にも至るように形成されて
いる。これは、ベース基板81上の端子電極との電気的
接続を確実とするためである。
【0067】圧電共振素子82は、上記のような構成を
有するため、例えば引出し電極92を入力端、引出し電
極93を出力端とし、引出し電極94,95をグランド
電位に接続することにより、長さモードを利用した二重
モードを圧電フィルタとして動作させることができる。
この場合、圧電振動体83,84の外側には、それぞ
れ、動吸振部90,91が連結部88,89を介して連
結されている。従って、漏洩してきた振動は、動吸振部
90,91において動吸振現象において抑制される。従
って、上記連結部88,89の外側端部88a,89a
近傍を用いて保持したとしても、フィルタ特性に影響は
生じ難い。
【0068】本実施例では、ベース基板81の上面にお
いて、それぞれ、コーナー部分から短辺側中央に至るよ
うに、端子電極96,97,98,99が形成されてい
る。上述した引出し電極92と端子電極96とが、引出
し電極93と端子電極98とが、引出し電極94,95
と端子電極97,99とが、それぞれ、導電性接着剤に
より電気的に接続される。同時に、導電性接着剤によ
り、圧電共振素子82がベース基板81上に固定され
る。
【0069】この場合においても、導電性接着剤の厚み
は、ベース基板81の上面と、圧電共振素子82の下面
との間に振動を妨げないための空隙を形成するように定
められる。
【0070】よって、本実施例においても、図示しない
キャップをベース基板81に被せ固定することにより、
第1〜第3の実施例と同様に、チップ型圧電共振部品と
して構成することができる。
【0071】上述してきた第1〜第4の実施例及び変形
例から明らかなように、本発明において用いられる圧電
振動体については特に限定される幅拡がりモード、長さ
モード、拡がりモード、すべりモードなどの適宜の振動
モードを利用することができる。しかも、チップ型部品
を構成するに際し、ばね端子のような複雑な部材を必要
としない。よって、種々の振動モードを利用してチップ
型圧電共振部品を容易にかつ小型に構成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例のチップ型圧電共振部品の分解斜
視図。
【図2】第1の実施例のチップ型圧電共振部品の外観を
示す斜視図。
【図3】(a)及び(b)は、第1の実施例で用いられ
る圧電共振素子の平面図及び圧電板を透かして他方の電
極形状を示した模式的平面図。
【図4】変形例で用いられる圧電共振素子を示す平面
図。
【図5】変形例で用いられるベース基板を示す平面図。
【図6】第2の実施例のチップ型圧電共振部品の分解斜
視図。
【図7】第2の実施例のチップ型圧電共振部品の外観を
示す斜視図。
【図8】第3の実施例のチップ型圧電共振部品における
圧電共振素子と導電性接着剤とを説明するための平面
図。
【図9】第3の実施例で用いられるベース基板を示す平
面図。
【図10】第4の実施例で用いられる圧電共振素子を示
す平面図。
【図11】第4の実施例で用いられるベース基板を示す
平面図。
【符号の説明】
1…ベース基板 2…圧電共振素子 3…キャップ 4,5…端子電極 6…圧電振動体 7,8…連結部 7a,8a…端部 9,10…動吸振部 11,12…共振電極 14,16…引出し電極 21…ベース基板 22…圧電共振素子 26…圧電振動体 27,28…連結部 29,30…動吸振部 31…共振電極 32,33…引出し電極 34,35…端子電極 41…ベース基板 42…圧電共振素子 43…圧電振動体 44,45…端子電極 46,47…共振電極 48,49…連結部 50,51…動吸振部 52,53…引出し電極 54,55…導電性接着剤 56…チップ型圧電共振部品 61…ベース基板 62…圧電共振素子 63…圧電振動体 64,65…連結部 64a,65a…外側端部 66,67…動吸振部 70,71…共振電極 72,73…導電性接着剤 74,75…端子電極 81…ベース基板 82…圧電共振素子 83,84…圧電振動体 85,86…共振電極 88,89…連結部 88a,89a…外側端部 90,91…動吸振部 92〜95…引出し電極 96〜99…端子電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電振動体と、 前記圧電振動体に一端が連結された連結部と、 前記連結部の他端側に連結された動吸振部とを有する動
    吸振部内蔵型の圧電共振素子と、 前記圧電共振素子が上面に固定されているベース基板と
    を備え、前記圧電共振素子の動吸振部が設けられている
    部分の外側において前記連結部がベース基板に固定され
    ており、 前記圧電共振素子を囲繞するように前記ベース基板に固
    定されたキャップをさらに備えることを特徴とする、チ
    ップ型圧電共振部品。
  2. 【請求項2】 前記動吸振部が、前記連結部の他端近傍
    において、該連結部の両側面に連ねられており、かつ前
    記連結部他端近傍が前記ベース基板に固定されている、
    請求項1に記載のチップ型圧電共振部品。
  3. 【請求項3】 前記動吸振部が、伝搬してきた振動によ
    り屈曲モードで振動されるように構成されている、請求
    項2に記載のチップ型圧電共振部品。
  4. 【請求項4】 前記圧電共振素子のベース基板に対する
    固定が接合剤により行われており、該接合剤の厚みが、
    圧電振動体及び動吸振部の振動を妨げないための空間を
    圧電共振素子とベース基板との間に形成するように定め
    られている、請求項1〜3のいずれかに記載のチップ型
    圧電共振部品。
  5. 【請求項5】 前記圧電共振素子が、圧電板と、圧電板
    の少なくとも一面に形成された複数の共振電極とを有
    し、 前記ベース基板に、前記共振電極に電気的に接続されて
    いる端子電極が形成されている、請求項1〜4のいずれ
    かに記載のチップ型圧電共振部品。
  6. 【請求項6】 前記接合剤が、導電性接合剤により構成
    されており、該導電性接合剤によって、共振電極と端子
    電極とが電気的に接続されている、請求項5に記載のチ
    ップ型圧電共振部品。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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