JPH08267809A - 熱印字記録ヘッド - Google Patents

熱印字記録ヘッド

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JPH08267809A
JPH08267809A JP9767695A JP9767695A JPH08267809A JP H08267809 A JPH08267809 A JP H08267809A JP 9767695 A JP9767695 A JP 9767695A JP 9767695 A JP9767695 A JP 9767695A JP H08267809 A JPH08267809 A JP H08267809A
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JP9767695A
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Hidekazu Akutsu
英一 圷
Hiroaki Sato
博昭 佐藤
Yasushi Oki
靖 大木
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 熱印字記録ヘッドと熱記録媒体間の接触安定
性を向上させることにより、印字ドットの抜けや形状ば
らつきおよび圧接圧ムラ等を防止し、印字記録の高画質
化を図り、また各印字時における発熱素子の発熱による
残留熱を速やかに拡散させるサーマルヘッドを得る。 【構成】 個別電極2(信号入力電極)、発熱素子4、
保護層5を順次積層して成る印字記録部15が熱記録媒
体と接触することにより記録を行う熱印字記録ヘッドに
おいて、前記印字記録部15を可撓性絶縁性フィルム1
上に形成し、さらに前記可撓性絶縁性フィルム1を、印
字記録部直下付近が凸形状を成す弾性部材20上に設け
ることにより、印字記録ヘッド部15と熱記録媒体間の
接触安定性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ、複写装置等
に適用可能な熱記録方式において使用される熱印字記録
ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、熱印字記録ヘッド(サ−マルヘッ
ド)は、例えばセラミックス製の剛性支持体上にグレ−
ズ層を介して、信号入力電極、発熱素子、保護層を順次
積層して形成される印字記録部と、印字記録部を駆動す
る駆動回路と、この駆動回路へ画像形成装置本体からの
画像情報信号等を接続して入力するためのコネクタ電極
とを設けて構成されている。
【0003】印字記録部の発熱層は、複数の発熱部が主
走査方向において並列に配置されており、各発熱部に共
通に接続される共通電極と、各発熱部に接続される個別
電極から成る信号入力電極に結線されている。また、個
別電極、駆動回路及びコネクタ電極はそれぞれ電気的に
接続されており、画像情報に応じた電気信号を駆動回路
から個別電極を介して各発熱部に印加し、各発熱部を選
択的に発熱させることができる。
【0004】この従来のサ−マルヘッドを用いた熱記録
方式は、例えば印字記録部をロ−ラによって搬送される
インクリボンと一定の圧力で接触させ、前記のように選
択的に発熱した発熱部に接するインクリボンの熱溶融イ
ンク層を溶解して熱記録媒体に転写させ記録を行う、と
いうものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
サ−マルヘッドの構造によると、印字記録部がセラミッ
ク等の剛性支持体上に設けられているため、サ−マルヘ
ッド自身にフレキシブル性がなく、例えば、熱記録媒体
の接面に凹凸があると、サ−マルヘッドの発熱部やイン
クリボンにおいて不均一な接触部が生じ、画像の熱伝導
が不安定になり、印字ドットに抜けや形状ばらつきによ
る画像欠陥を生じる問題があった。特に、一般に使用頻
度の高い普通紙において、この画像欠陥が頻繁に発生す
るため、ヘッドの接触安定性を得ることが課題となって
いた。また、ヘッドの長尺化、つまり発熱素子の主走査
方向の幅が長くなるにつれて、主走査方向に関する接触
ばらつきや圧接圧ムラが生じるという問題点があった。
【0006】一方、印字記録に伴う発熱素子の発熱後の
ヘッド内に残留する熱に関しては、特別な対策がなされ
ておらず、不必要な加熱が行われるために画像が不鮮明
になり、さらに印字速度を上げる程、各印字時において
前回の印字以前の残留熱が影響し、正確な印字を行うこ
とが困難となるという問題点があった。
【0007】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、熱印字記録ヘッドと熱記録媒体間の接触安定性を向
上させることにより、印字ドットの抜けや形状ばらつき
および圧接圧ムラ等を防止し、印字記録の高画質化を図
り、また各印字時における発熱素子の発熱による残留熱
を速やかに拡散させ、次回以後の発熱による印字への影
響を防止することにより、さらに印字記録の高画質化を
図り、かつ印字速度の向上を可能にするサ−マルヘッド
を実現することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る発明は、信号入力電極、発熱素子、保護
層を順次積層して成る印字記録部が熱記録媒体と接触す
ることにより記録を行う熱印字記録ヘッドにおいて、前
記印字記録部を可撓性絶縁性フィルム上に形成し、さら
に前記可撓性絶縁性フィルムを、印字記録部直下付近が
凸形状を成す弾性部材上に設けることを特徴としてい
る。
【0009】また、請求項2に係る発明は、信号入力電
極、発熱素子、保護層を順次積層して成る印字記録部が
熱記録媒体と接触することにより記録を行う熱印字記録
ヘッドにおいて、前記印字記録部を可撓性絶縁性フィル
ム上に形成し、さらに前記可撓性絶縁性フィルムを、副
走査断面形状が印字記録部直下付近で屈曲するL字型を
成す弾性部材上に設けることを特徴としている。
【0010】また、請求項3に係る発明は、請求項1ま
たは請求項2記載の熱印字記録ヘッドにおいて、可撓性
絶縁性フィルムと弾性部材の間に熱拡散層を設けること
を特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、印字記録部を可撓性
絶縁性フィルム上に構成し、さらに可撓性絶縁性フィル
ムを弾性部材上に設けるため、印字記録部と熱記録媒体
間の凹凸等による接触不良や各部材のたわみを、ヘッド
自身の可撓性および弾性変形により吸収することができ
るため、均一な接触安定性を得ることができる。さら
に、弾性部材の印字記録部直下付近が凸形状を成すた
め、印字記録部表面に凸形状を与えることができ、印字
記録部と熱記録媒体間においてより効率のよい接触安定
性を得ることができる。
【0012】請求項2の発明によれば、印字記録部を可
撓性絶縁性フィルム上に構成し、さらに可撓性絶縁性フ
ィルムを副走査断面形状が印字記録部直下付近で屈曲す
るL字型を成す弾性部材上に設けることにより、印字記
録部と熱記録媒体を主走査方向の全域にわたって直線的
に均一に接触させることができる。
【0013】請求項3の発明によれば、可撓性絶縁性フ
ィルムと弾性部材の間に熱拡散層を設けることで、印字
記録に伴う発熱素子の発熱後の残留熱を速やかに拡散さ
せることができる。
【0014】
【実施例】本発明に係る熱印字記録ヘッドの一実施例に
ついて、図1(a)(b)を参照しながら説明する。図
1(a)は熱印字記録ヘッドの平面説明図であり、図1
(b)はその断面説明図である。図1(b)に示す通
り、アルミニウム製の剛性支持体21上に全面を覆うよ
うに弾性部材20が形成されている。この弾性部材20
は、後述する印字記録部15側の端部において、帯状の
突起部20aが形成されている。弾性部材20上には、
全面を覆うように可撓性絶縁製フィルム1が形成され、
この可撓性絶縁性フィルム1上の一端側に、共通電極3
及び個別電極2から構成される信号入力電極、発熱素子
4、信号入力電極を覆う絶縁層8、発熱素子4を覆う保
護層5を順次積層してなる印字記録部15が形成されて
いる。
【0015】また図1(a)に示す通り、前記信号入力
電極は、可撓性絶縁性フィルム1の端部に沿って帯状に
形成された共通電極3と、発熱素子4に対して共通電極
3と反対側に短冊状に離散的に形成された複数の個別電
極2とから構成されている。発熱素子4は、共通電極3
と個別電極2とにそれぞれ接続されるように形成され、
共通電極3と各個別電極2間に、離散的に形成された複
数個の発熱部をライン状に配置している。
【0016】また、可撓性絶縁性フィルム1上には、印
字記録部15を駆動する駆動用IC6,この駆動用IC
6へ画像形成装置本体からの画像情報等を入力するため
のコネクタ電極7が形成され、駆動用IC6と個別電極
2間、駆動用IC6とコネクタ電極7間は、ボンディン
グワイヤ10を介してそれぞれ接続されている。コネク
タ電極7上にも絶縁層9が形成され、駆動用IC6及び
ボンディングワイヤ10及び各電極とボンディングワイ
ヤ10との接続部上には、これらを被覆するポッテング
材11が設けられている。
【0017】従って、画像情報に応じた電気信号が駆動
用IC6から個別電極2を介して発熱素子4の発熱部に
印加され、この発熱部を選択的に発熱させることにより
熱記録媒体に印字記録を行う。
【0018】上記構造の熱印字記録ヘッドによれば、そ
の記録にあたっては、図2に示すように、熱印字記録ヘ
ッドの印字記録部15とプラテンロ−ラ50の間にイン
クリボン60及び熱記録媒体70を配置し、プラテンロ
−ラ50による押圧力により印字記録部15が熱記録媒
体70に圧接し、印字記録部15の保護層5(高温突起
部分)が熱記録媒体70を摺動するように接触させる。
熱記録媒体70の背面に設置されるプラテンロ−ル(背
面圧接材)50は、表面平滑性に優れた弾性体または剛
性体で形成されている。
【0019】そして、コネクタ電極7から入力された画
像情報信号が駆動用IC6により所定の個別電極2に電
気信号として分配印加され、その信号が印加された個別
電極2に対応した発熱素子4の発熱部が発熱し、その表
面に対応してインクリボン60の熱溶融インク層が溶解
して熱記録媒体70に転写され、または熱記録媒体自身
による熱発色により画像記録がなされる。
【0020】この時、上記熱印字記録ヘッドによれば、
印字記録部15を可撓性絶縁性フィルム1の上方に形成
し、さらに可撓性絶縁性フィルム1を弾性部材20の上
方に設けたので、プラテンロ−ル50による押圧に際し
て、可撓性絶縁性フィルム1や弾性部材20の変形によ
り熱記録媒体70の凹凸やプラテンロ−ル50等の凹凸
や各部材のたわみが吸収されるため、発熱素子4の発熱
部(保護層5)が全域にわたってインクリボン60や熱
記録媒体70に常時均一にかつ安定して接触させること
ができる。その結果、印字画像の安定性、熱記録媒体7
0の選択の自由度を拡大し、印字条件自由度の拡大を図
ることができる。
【0021】さらに、弾性部材20に突起部20aを形
成したので、発熱素子4及び保護層5をインクリボン6
0または熱記録媒体70に圧接したときに発熱部を効率
よくかつ確実に接触させることができる。この突起部2
0aの形状は、その頂面の可撓性絶縁性フィルム1の表
面からの高さが20μm〜5mm、好ましくは50μm
〜2mmとなるような凸形状であることが望ましい。突
起部20aの頂面の高さが20μm未満では突起部によ
る上記の機能が発揮されず、逆に5mmを越えると可撓
性絶縁性フィルム1のフィルム剛性により突起部20a
の全面において均一な圧接圧力が得られにくく、又その
接着や位置設定などの製造面に作製難度が高いことの問
題を生じるからである。また、上記実施例では突起部を
弾性部材20に形成したが、剛性支持体21に形成して
もよい。
【0022】次に、上記熱印字記録ヘッドの製造方法に
ついて、図3を参照しながら説明する。先ず、可撓性絶
縁性フィルム1に金属薄膜12を設けた後(図3
(a))、フォトリソグラフィ法等により金属薄膜12
をエッチングして共通電極3、個別電極2、コネクタ電
極7から成る配線パタ−ンを形成する(図3(b))。
【0023】次に、配線パタ−ンの所定の部位のみに絶
縁性被覆層8、9を形成し、個別電極2及びコネクタ電
極7端部に駆動用IC6との接続用のパッド部2a,7
aを形成する((図3(c))。
【0024】次いで、メッキ法等により前記パッド部2
a,7aを厚膜化形成した後、個別電極2とコネクタ電
極7との間にダイボンディング部材13を配置し、この
ダイボンディング部材13上に駆動用IC6をダイボン
ドする。さらに、高周波スパッタリング法などにより、
可撓性絶縁性フィルム1上の共通電極3と個別電極2と
の間の凹部に発熱層を着膜して、発熱素子4を形成す
る。次いで、発熱素子4上にスクリ−ン印刷法などによ
り保護層5を設ける(図3(d))。
【0025】次に、個別電極2のパッド部2aと駆動用
IC6の間および駆動用IC6とコネクタ電極7のパッ
ド部7a間をボンディングワイヤ10で接続し、駆動用
IC6上及びその周辺部分を覆うようにしてポッティン
グ材11を形成する(図3(e))。
【0026】次いで、剛性支持体21上の全面に、端部
に突起部20aを有する弾性部材20を配置し、その上
面に前記可撓性絶縁性フィルム1を接着する(図3
(f))。この接着は、シリコ−ン系接着剤、エポキシ
系接着剤等の接着剤を用いた接着法により行われる。ま
た、上記の接着法以外にも、それらを重ね両サイドから
機械的に圧着接合する方法を用いることもできる。
【0027】次に、各部材の材料について詳細に説明す
る。剛性支持体21は、記録ヘッドを所望の圧力で圧接
せしめることが可能な剛性を有するものであれば、その
材質や厚さ等は特に限定されず、適宜選択することがで
きる。具体的には、ガラスエポキシ材、アルミニウム等
の金属部材等が使用される。
【0028】弾性部材20としては、シリコ−ンゴム、
ウレタンゴム等のゴム類、多孔性物質、発砲性物質等が
使用される。この弾性部材20は、例えば、ゴム硬度
(JIS−K−6253 ヂュロメ−タ法A)で20〜
60、好ましくは25〜45の範囲のものである。この
ゴム硬度が20未満であると記録ヘッドの圧接圧を充分
に与えることができず、また熱記録媒体との弾性圧接を
行いにくくなり、反対に60を越えると振動蓄積や弾性
作用の効果が得にくく、ヘッドの発熱部表面の接触不良
が発生し易くなる恐れがある。また、弾性部材20の厚
さは1〜50mm、好ましくは3〜10mmの範囲のも
のが良好である。この厚さが1mm未満では弾性材とし
ての充分な弾性が発揮できにくく、反対に50mmを越
えるとヘッド全体のサイズが大きくなったり、またヘッ
ド先端部の圧接位値精度が不安定になりやすい等の不具
合があるからである。
【0029】可撓性絶縁性フィルム1としては、その素
材の熱伝導率が1×10-2 cal/(cm・sec・deg)以下、
厚さ10〜150μmより好ましくは15〜40μmの
範囲で耐熱性(融点又は分解点)が200度C以上のフ
ィルムであるものが良い。この可撓性絶縁性フィルム1
の厚さが10μmより薄いと熱印字記録ヘッド製造時の
取り扱いや駆動用ICチップ等の実装作業が困難とな
り、反対に150μmより厚いと弾性部材20による弾
性作用が効率よく得られず、均一で安定したヘッドの接
触安定性を得る上で支障となるからである。
【0030】また、この可撓性絶縁性フィルム1は、印
字時の発熱や製造時の処理における高温環境下に耐えて
変質しないことが必要であるため、200度C以上、好
ましくは250度C以上の耐熱性が望ましい。また、熱
伝導率が1×10-2 cal/(cm・sec・deg)より大きいと
発熱素子で発熱した熱がこの可撓性絶縁性フィルム1を
通して熱流としてリ−クするため、印字エネルギ−効率
が大きく低下し、印字画質の欠陥が生じ易くなる。した
がって熱伝導率がより好ましくは1×10-3 cal/(cm
・sec・deg)以下でより安定した良好な発熱状態が得ら
れる。
【0031】可撓性絶縁性フィルム1の具体的材料例
は、ポリイミド樹脂、ポリアラミド樹脂、ポリエステル
樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリ
フェニレンオキシド樹脂、ポリ−P−キシリレン樹脂等
又はそれらの誘導体を含む材料などである。
【0032】共通電極3、個別電極2及びコネクタ電極
7より構成される配線パタ−ンは、所定の幅及びピッチ
となるようにフォトリソ工程等で加工されて、例えばス
トライプ状のパタ−ンに形成される。印字記録ヘッドの
印字幅は、この個別電極2の本数で設定される。配線パ
タ−ンの具体的材料例は、体積抵抗値が10-3 Ω・c
m以下の材料で、例えば、金、銀、銅、ニッケル、タン
タル、モリブデン、タングステン、ロジュウム、チタ
ン、ルテニウム、クロム、アルミニウム等の金属および
合金などである。
【0033】また、可撓性絶縁性フィルム1に一体化形
成する駆動用IC6と配線パタ−ンとの接続方法として
は、前記したワイヤ−ボンディング法に限らず、フリッ
プチップ実装接続法や異方導電フィルム接続法等を採用
してもよい。但し、ワイヤ−ボンディング法は耐電流性
や接続信頼性において最適で、ワイヤ−ボンディング法
を用いる場合コネクタ電極であるボンディングマウンド
の金属材料がニッケル等の硬質金属材料であれば電極厚
みが50μmより薄くてもワイヤ−ボンディングが可能
で実装接続信頼性が得られ易い。また、より実装接続信
頼性を上げるために可撓性絶縁性フィルム1のボンディ
ングマウンドの下に硬質板14を配置するようにしても
よい。
【0034】発熱素子4としては、層内の通電によりジ
ュ−ル熱を発生する電熱現象を生じる材料により構成さ
れた層であり、耐熱性が150度C以上より好ましくは
300度C以上であり、体積固有抵抗値が10-3から1
2 Ω・cmの範囲のものが良好である。体積固有抵抗
値の良好な範囲の設定は発熱素子の発熱抵抗値の設定に
深く関係し、駆動用IC6の信頼性と一般汎用電源の仕
様からくるものである。また層の厚みは0.01μmか
ら10μmの範囲の厚みを有するものが良好である。
0.01μm厚以下では層厚の均一性と安定性が得にく
く信頼性のある抵抗層となりにくく、10μm厚以上で
は下地材料との接着性が低くなりやすくまた発熱のエネ
ルギ−効率の低下を生じるからである。
【0035】発熱素子4の材料としては、各種セラミッ
クス材の単層または、混合/複合層または各種セラミッ
クス材と金属材の混合/複合層などが用いられる。具体
的材料としては、TaN,Ta−N,Ta2N,Ta−
Si,Ta−SiO2,Ni−Crなどがあり、また絶
縁性セラミック材に導電性フィラ−および導電材を複合
した材料系もある。絶縁性セラミック材の具体的材料と
しては、AlN,SiN4,Al23,MgO,VO2
SiO2,ZrO4,MO2,Bi23,TiO2,MoO
2,WO2,NbO2 ,ReO3 など、導電性フィラ−お
よび導電材の具体的材料としては、C,Ni,Au,A
g,Fe,Al,Ti,Pd,Ta,Cu,Co,C
r,Pt,Mo,Ru,W,In,などの無機材料系お
よびVO2 ,RuO2 ,TaN,SiC,ZrO2 ,I
nO,Ta2 N,ZrN,NbN,VN,TiB2 ,Z
rB2 ,HfB2 ,TaB2 ,MoB2 ,CrB2 ,B
2C,MoB,ZrC,VC,TiCなど及びそれらの
化合物や混合物が用いられる。
【0036】保護層5としては、耐熱性が170度C以
上で、層厚みが1μmから30μmであるものが良好
で、より好ましくは3μmから15μmである。具体的
材料として、酸化珪素およびその化合物、窒化珪素や炭
化珪素およびその化合物、酸化チタンや窒化チタンや炭
化チタン及びそれらの化合物、酸化タンタルや窒化タン
タルや炭化タンタルおよびそれらの化合物、その他の硬
質セラミックスおよびその化合物、ポリイミド樹脂、エ
ポキシ樹脂、シリコン樹脂、含フッ素樹脂、それら樹脂
の変性樹脂でも良く、以上の材料の複数の物の混合でも
より効果がある。また、特に硬質セラミックス粉体を耐
熱樹脂(例としてはポリイミド樹脂、ポリアラミド樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリイミドアミド樹脂、ポリス
ルホン樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリ−P−
キシリレン樹脂等又はそれらの誘導体を含む材料など)
中に分散したものは記録ヘッドの構造からくる弾性を損
なわない効果を得られ、さらに保護層自体に滑剤粉体も
分散された分散層構成であると耐摩耗性がより改善され
る。滑剤粉体例としては、カ−ボンブラック材、グラフ
ァイト材、二硫化モリブデン材、酸化鉛材、フッ素含有
樹脂材、窒化ホウ素材、炭化珪素材、シリコ−ンオイ
ル、酸化ボロン材、フッ化カルシウムなどがあり、これ
らの複数の混合物である場合もある。
【0037】図4は本発明の他の実施例を示すもので、
図1と同様の構成をとる部分については同一符号を付し
ている。この実施例では板形状弾性部材22を用いるこ
とで、図1における剛性支持体21を省略したものであ
る。この実施例で使用される板形状弾性部材22は、金
属部材の板形状のものやセラミックス部材の板形状のも
のや硬質プラスチックス部材の板形状のもの、又はそれ
らの混合又は複合層であるものより構成されている。こ
の場合、板形状弾性部材は、剛性支持体21上に配置し
ないほうが弾性特性としては良く、またこの厚みは40
μmから1mmの範囲でより好ましくは100μmから
400μmのものが良好である。40μm未満では支持
能力が不足し、1mm以上では剛性特性が勝り十分な弾
性が得られにくいからである。特に熱伝導率が6×10
-2 cal/(cm・sec・deg)以上の範囲の材料であると熱拡
散層をも兼ねるためより良好な印字状態となる。
【0038】図5は本発明の他の実施例を示すもので、
図1、および図4と同様の構成をとる部分については同
一符号を付している。この実施例では、印字記録部直下
付近が屈曲したL字型支持体27上にゴム弾性を有する
弾性部材26を積層して成るL字型弾性部材25上に、
可撓性絶縁性フィルム1を積層している。弾性部材26
は、図1の弾性部材20と、材料、ゴム硬度が同様のも
ので、厚みが0.5〜25mmの範囲で好ましくは2〜
12mmの範囲のものが良い。L字型支持体27は、副
走査断面形状において発熱素子4の直下部近傍でL字型
に屈曲するよう形成された剛性部材である。これによ
り、発熱素子4の主走査方向の各発熱部の全域にわたっ
て、直線的で均一な圧接圧力を得ることができ、印字抜
けやドットばらつき等を防止し、高画質の印字記録を行
うことができる。L字の屈曲量は特に限定されないが、
好ましくは0.5〜10mmであり部材厚みにより適宜
選定することができる。また、L字型支持体27の厚さ
は、50μm〜5mm,好ましくは0.1〜0.5mm
の範囲のものが良好である。この厚みが0.1mm未満
では支持能力が不足し、厚みが5mmを越えると剛性が
大きくなりすぎ、安定した圧接状態を得にくく、印字性
能の低下を招くからである。
【0039】L字型支持体27の具体的材料としては、
ステンレス材、アルミニウム材、りん青銅材、銅材等の
金属部材などの剛性部材が良好であるが、これらの剛性
部材の代わりに、ある程度の剛性を有する弾性部材を使
用しても良い。
【0040】図6は本発明の他の実施例を示すもので、
図5と同様の構成をとる部分については同一符号を付し
ている。この実施例では、L字型板状弾性部材28を用
いることで、図5の弾性部材26とL字型支持体27の
両者を兼ねる構造になっている。L字型板状弾性部材2
8はL字型弾性部材25中のL字型支持体27と同様、
発熱素子4の直下部近傍でL字型に屈曲するよう形成さ
れる。L字の屈曲量は特に限定されないが、L字型板状
弾性部材28の厚さは、50μm〜5mm,好ましくは
0.1〜0.5mmの範囲のものが良好である。この厚
みが50μm未満では支持能力が不足し、5mm以上で
は剛性が勝り十分な弾性を得にくく、印字性能の低下を
招くからである。特に熱伝導率が6×10-2 cal/(cm
・sec・deg)以上の範囲の材料であると熱拡散層をも兼
ねるためより良好な印字状態となる。具体的材料は、図
4の板形状弾性部材22の材料として挙げられるものと
同様である。
【0041】図7は本発明の他の実施例を示すもので、
図1において可撓性絶縁性フィルム1の裏側に全面を覆
うように熱拡散層30を設けたもので、図1と同様の構
成をとる部分については同一符号を付している。熱拡散
層30としては、発熱素子4で発生した印字後の残留熱
を、可撓性絶縁性フィルム1を介して速やかに拡散させ
るものが効果的で、可撓性絶縁性フィルム1よりも熱伝
導率が高い部材で構成される。この熱拡散層30を設け
ることにより、各印字時において不要な加熱による影響
を防止し、鮮明な印字記録を行うことができる。
【0042】熱拡散層30の具体的な熱伝導率としては
6×10-2 cal/(cm・sec・deg)以上のものが好まし
く、材料としてはNi等の金属材料が挙げられる。
【0043】図8、図9、図10は本発明の他の実施例
を示すもので、それぞれ図4、図5、図6において可撓
性絶縁性フィルム1の裏側に全面を覆うように熱拡散層
30を設けたもので、図4、図5、図6と同様の構成を
とる部分については同一符号を付している。熱拡散層3
0については図7と同様のものを使用する。
【0044】次に、更に具体的な熱印字記録ヘッドの製
造方法と、その熱印字記録ヘッドを用いた印字テストの
結果について説明する。 (具体例1)先ず、可撓性絶縁性フィルム1として用意
した25μm厚のポリイミドフィルム上に、金属薄膜1
2として12μm厚の銅箔をシリコ−ン系接着剤により
接着させて積層した。次いで、その銅箔上にレジストを
塗布した後、パタ−ン露光して現像し、レジストパタ−
ンを形成し、銅箔をエッチングして共通電極3、個別電
極2、コネクタ電極7から構成される配線パタ−ンをポ
リイミドフィルム上に形成した。
【0045】次に、ニッケルメッキを1.5μmとなる
ように配線パタ−ンの全面に施して耐食膜を形成した
後、感光性アミド酸を塗布し、フォトリソグラフィ−法
により個別電極2およびコネクタ電極7の先端側のパッ
ド部となる位置の塗布膜を除去し、しかる後、加熱処理
してその他の部位の塗布膜を加熱硬化させて5μm厚の
絶縁被覆膜8、9を形成した。
【0046】また、個別電極2のパッド部2aの反対側
の先端部と共通電極3の間において、メタルマスクを用
いて高周波スパッタリング法にて、Ta−SiO2 材の
タ−ゲットを用いて基板温度340度Cにて幅3mmの
0.3μm厚のTa−SiO2 材の発熱層を着膜し、帯
状の発熱素子4をポリイミドフィルム上に形成した。そ
して、この発熱素子4およびその周辺に対して、スクリ
−ン印刷法によりポリイミド樹脂を主成分とした平均粒
径0.3μmのSiC粒体とカ−ボングラファイト粉末
の混合物を体積比率30vol%混合分散した5μm厚
の保護層5を設けた。
【0047】次いで、パッド部2a,7a上にニッケル
メッキ法により25μm厚の燐−ニッケル材をメッキ
し、そして8μm厚の金メッキを施した。しかる後、駆
動用IC6(サ−マルヘッド用ドライバ−IC)をポリ
イミドフィルム上にダイボンドした。
【0048】次に、25μmφの金ワイヤ−を用いて駆
動用IC6上のボンディングパッドと個別電極2および
コネクタ電極7のパッド部2a,7aとを結線し、駆動
用IC6上の周辺の領域をシリコ−ン樹脂で被覆してポ
ッティング材11を形成し、最後にこれら各種加工処理
工程を終えたポリイミドフィルムを、ヘッド一単位に応
じた所定サイズに裁断し、ヘッド主要部とした。そし
て、このヘッド主要部を、ゴム硬度が40で厚さが4m
mのシリコ−ンゴムから成る弾性部材20上に接着し、
次に、そのゴム部材の裏面側を厚さが30mmのアルミ
ニウム基材から成る剛性支持体21上に接着させ、熱印
字記録ヘッドを作製した。
【0049】本具体例の熱印字記録ヘッドは、従来のよ
うにヘッド主要部に比べて大きな剛性部材上にヘッド主
要部を構成して作製していた熱印字記録ヘッドと比較す
ると、上部にヘッド主要部を構成した可撓性絶縁性フィ
ルム1をヘッド一単位に裁断した後、同サイズに予め切
断されていた弾性部材20と剛性部材21に接着させる
ため、サイズを小型化することができる。
【0050】この熱印字記録ヘッドは印字幅が50m
m、解像度が12ドット/mmで、その発熱サイズは6
0μm×45μmで、弾性部材20が400μmの高さ
の凸形状を成すように成型処理を施してあったため印字
記録部の発熱部表面はポリイミドフィルム表面から40
0μm以上の高さの凸形状をなすものであった。
【0051】得られた熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力300m/cmで圧接させ、印加電圧2
4V,パルス幅700μsecの画像(ドット)信号条
件で印字記録を行い、印字ドットのサイズ及びその形状
を測定、観察した。この時の画像入力信号に対するドッ
ト印字率(ドット径がねらいの径の70%から130%
の範囲のドットを印字ドットとしてその印字ドットの割
合)は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜け
もドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツ
キσn(n=150)は7.7μmであり、目視評価は均
一でノイズが判定できるレベルではなかった。
【0052】また、耐久印字評価として、3Kmの走行
印字後の評価結果では画像入力信号に対するドット印字
率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜けも
ドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツキ
σn(n=150)は8.1μmであり、目視評価は均一
であった。
【0053】上記具体例1に対して、ポリイミドフィル
ムに代えて2.0mm厚のアルミナ基板を使用した以外
は構成を同様にして熱印字記録ヘッドを作製し、前記と
同様の印字記録を行った。その結果、ドット印字率は5
8%で、ヘッド幅方向における印字ドットのサイズや形
状のばらつきが大きく、印字抜けが多数発生した。
【0054】上記具体例1に対して、弾性部材20を設
けない以外は構成を同様にして熱印字記録ヘッドを作製
し、前記と同様の印字記録を行った。その結果、ドット
印字率は65%で、ドットサイズや形状のばらつきの確
認ができるレベルであった。目視評価では不安定な印字
であるが文字として判読できた。
【0055】上記具体例1に対して、弾性部材20が平
面形状であり、印字記録部の発熱部近傍の表面がポリイ
ミドフィルム表面から高低差のない平面形状であること
以外は構成を同様にして熱印字記録ヘッドを作製し、前
記と同様の印字記録を行った。その結果、ドット印字率
は83%で、ドットサイズや形状のばらつきの確認がで
きるレベルであった。目視評価では印字は少し不安定な
画像であるが、文字として98%の判読率であった。
【0056】また、この熱印字記録ヘッドを用いてベッ
ク平滑度8秒のラフ紙に具体例1と同様の印字記録を行
ったが、印字状態が悪く、ドット印字率も61%と低く
文字の判読率も83%であり、良好な印字状態ではなか
った。
【0057】(具体例2)金属薄膜12としての20μ
mの銅箔に、ポリイミドの前駆体を20μm厚で塗布し
て乾燥させた後、銅箔上にホトレジストを塗布して加熱
乾燥し、パタ−ン露光して現像し、レジストパタ−ンを
形成し、銅箔をエッチングして共通電極3、個別電極
2、コネクタ電極7から構成される配線パタ−ンを形成
した。
【0058】次に、共通電極3の先端より0.6mm内
側の部分と、櫛上配線パタ−ンの先端より0.6mm内
側の部分とに挟まれた領域、及び、駆動用IC実装部以
外にポリイミド前駆体層を塗布し溶剤乾燥加熱を行っ
た。次に、ニッケルメッキと金メッキにより耐熱金属膜
を与え、そのあと300度C,30分間の加熱処理を行
ってポリイミドの前駆体をイミド化し、可撓性絶縁性フ
ィルム1として12μm厚のポリイミドフィルムと、絶
縁被覆膜8、9を同時に形成した。
【0059】次に、パッド部2a,7aにマスクを与
え、次にメタルマスクを用いて共通電極3と個別電極2
の間にRFスパッタリング着膜法にて五酸化タンタルを
0.2μm厚に着膜し、発熱素子4を設けた。尚、ポリ
イミドフィルムのイミド化は、発熱素子着膜後に行う場
合もある。
【0060】次に、駆動用IC実装用のパッド部におい
てニッケルメッキ工程でニッケルの厚膜化を行い、駆動
用IC6をダイボンドした後、20μmφの金ワイヤ−
を用いて駆動用IC6とパッド部2a,7a間をワイヤ
−ボンディングし、次に駆動用IC6上の周辺領域をシ
リコ−ン樹脂で被覆してポッティング材11を形成し
た。
【0061】次に、発熱素子4およびその周辺部の表面
に対してスクリ−ン印刷法により、ポリイミド樹脂を主
成分とした平均粒径1μmの酸化鉄粉体とシリコ−ンオ
イル含漫カ−ボングラファイト粉末の混合物を体積比率
60重量%で混合分散した構成の液の塗膜を与え、乾燥
と熱硬化を行い4μm厚の保護層5を設けてヘッド主要
部を完成させた。
【0062】次に、ヘッド主要部を、板状弾性部材22
として120μm厚のSUS304(Ni,Fe,Cr
の合金で、比較的剛性を有する弾性部材)の板材にシリ
コ−ン接着剤により接着させ、熱印字記録ヘッドを完成
させた。この時SUS304の板材は、印字記録部の発
熱部表面がポリイミドフィルム表面から2mmの高さの
凸形状をなすように成型処理を施したものであった。
【0063】作製した熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力450g/cmで圧接させ、印加電圧1
6V、パルス幅1msecの画像信号条件で印字記録を
行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観察し
た。この時の初期画像は画像入力信号に対するドット印
字率は99.5%であり、ヘッド幅方向における印字抜
けもドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドットバラツ
キσn(n=50)は6.7μmであり、目視評価は均
一でノイズが判定できるレベルではなかった。また、耐
久印字評価として、2Kmの走行印字後の評価結果では
画像入力信号に対するドット印字率は100%であり、
ヘッド幅方向における印字抜けもドットバラツキも少な
くヘッド幅方向ドット径バラツキσn(n=50)は
6.1μmであり、目視評価は均一であった。
【0064】(具体例3)前記具体例1のヘッド主要部
と同様の作製方法で、発熱素子4が幅6mmで厚さ0.
4μm、絶縁被覆膜8、9が10μmの厚さ、保護層5
がポリイミド樹脂を主成分とした平均粒径0.2μmの
SiC粒体とカ−ボングラファイト粉末の混合物を体積
比率40vol%混合分散したもので厚さが4μm、ワ
イヤ−ボンディングパッド部およびコネクタ電極部上に
ニッケルメッキ法により17μm厚の燐−ニッケル材を
メッキし、そして2μm厚の金メッキを施したこと以外
は、前記具体例1と同様の構成のヘッド主要部を作製す
る。
【0065】そして、このヘッド主要部を、ゴム硬度が
40のシリコ−ンゴムを使用した厚さ2mmの弾性部材
26と、SUS304を使用した厚さ150μmで3m
mの屈曲量のあるL字型支持体27を接着して成るL字
型弾性部材25に接着させ、印字幅が50mm,解像度
が12ドット/mmの熱印字記録ヘッドを作製した。こ
の熱印字記録ヘッドにおける発熱サイズは60μm×4
5μmで、弾性部材26が400μmの高さの凸形状を
有するものであったため、印字記録部の発熱部表面はポ
リイミドフィルム表面から400μm以上の高さの凸形
状をなすものであった。
【0066】得られた熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力260g/cmで圧接させ、印加電圧2
4V,パルス幅700μsecの画像信号条件で印字記
録を行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観
察した。この時の画像入力信号に対するドット印字率は
100%であり、ヘッド幅方向における印字抜けもドッ
トバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツキσn
(n=150)は6.7μmであり、目視評価は均一で
ノイズが判定できるレベルではなかった。
【0067】また、耐久印字評価として、2Kmの走行
印字後の評価結果では画像入力信号に対するドット印字
率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜けも
ドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツキ
σn(n=150)は8.2μmであり、目視評価は均一
であった。
【0068】上記具体例3に対して、L字型弾性部材2
5に代えて4.0mm厚のアルミナ基板を使用した以外
は構成を同様にして熱印字記録ヘッドを作製し、前記と
同様の印字記録を行った。その結果、ドット印字率は2
2%で、ヘッド幅方向における印字ドットのサイズや形
状のばらつきが大きく、印字抜けが多数発生した。
【0069】上記具体例3に対して、弾性部材26を設
けない以外は構成を同様にして熱印字記録ヘッドを作製
し、前記と同様の印字記録を行った。その結果、ドット
印字率は76%で、ドットサイズや形状のばらつきの確
認ができるレベルであった。目視評価では不安定な印字
であるが文字として判読できた。
【0070】上記具体例3に対して、弾性部材26が平
面形状であり、印字記録部の発熱部の表面がポリイミド
フィルム表面から高低差のない平面形状であること以外
は構成を同様にして熱印字記録ヘッドを作製し、前記と
同様の印字記録を行った。その結果、ドット印字率は7
6%で、ドットサイズや形状のばらつきの確認ができる
レベルであった。目視評価では印字は少し不安定な画像
であるが、文字として98%の判読率であった。
【0071】また、この熱印字記録ヘッドを用いてベッ
ク平滑度8秒のラフ紙に具体例3と同様の印字記録を行
ったが、印字状態が悪く、ドット印字率も61%と低く
文字の判読率も83%であり、良好な印字状態ではなか
った。
【0072】(具体例4)前記具体例2のヘッド主要部
と同様の作製方法で、発熱素子4の厚さが0.15μm
で、保護層5の材料が、ポリイミド樹脂を主成分とした
平均粒径1μmの酸化鉄粉体とシリコ−ンオイル含漫カ
−ボングラファイト粉末の混合物の体積比率が50重量
%で混合すること以外は前記具体例2のヘッド主要部と
同様の構成であるヘッド主要部を作製する。
【0073】次に、燐青銅の板材を使用した厚さ150
μmで屈曲量が4mm幅のL字型板状弾性部材28に、
前記ヘッド主要部をシリコ−ン接着剤により接着させ、
熱印字記録ヘッドを完成させた。この時燐青銅板材は、
印字記録部の発熱部表面がポリイミドフィルム表面から
2mmの高さの凸形状になるように成型処理を施してあ
った。
【0074】作製した熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力350g/cmで圧接させ、印加電圧1
6V、パルス幅1msecの画像(ドット)信号条件で
印字記録を行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測
定、観察した。この時の初期画像は画像入力信号に対す
るドット印字率は99.5%であり、ヘッド幅方向にお
ける印字抜けもドットバラツキも少なくヘッド幅方向ド
ットバラツキσn(n=50)は6.6μmであり、目
視評価は均一でノイズが判定できるレベルではなかっ
た。
【0075】また、耐久印字評価として、1.5Kmの
走行印字後の評価結果では画像入力信号に対するドット
印字率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜
けもドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラ
ツキσn(n=50)は5.6μmであり、目視評価は
均一であった。
【0076】(具体例5)具体例2で作製したヘッド主
要部のポリイミドフィルム裏面部にNi無電解メッキに
より5μm厚の熱拡散層30を形成した。次に、熱拡散
層30の裏側を、弾性部材20としてゴム硬度が15、
30、45、60、70の5種類で厚さ5mmのシリコ
−ンゴム材上に接着し、次に、その弾性部材20の裏面
側を、剛性支持体21として厚さが30mmのアルミニ
ウム基材上に接着させ、印字幅が50mm,解像度が1
2ドット/mmの熱記録印字ヘッドを5種類作製した。
この熱記録印字ヘッドの発熱記録部における発熱サイズ
は90μm×85μmで、弾性部材20が1.2mmの
高さの凸形状を有しており、印字記録部の発熱部表面は
ポリイミドフィルム表面から1.2mm以上の高さの凸
形状をなすものであった。
【0077】得られた熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力250g/cmで圧接させ、印加電圧1
6V,パルス幅1msecの画像信号条件で印字記録を
行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観察し
た。この時の初期画像は画像入力信号に対するドット印
字率は弾性部材20の各ゴム硬度に対して71、10
0、100、98、58%であった。また、耐久印字評
価として、2Kmの走行印字後の評価結果では画像入力
信号に対するドット印字率は66、99、100、9
4、45%であった。この結果から、この熱印字記録ヘ
ッドの構造においては弾性部材20としては、ゴム硬度
45のものが最適であったといえる。
【0078】(具体例6)具体例2で作製されたヘッド
主要部のポリイミドフィルム裏面部にNi無電解メッキ
により5μm厚の熱拡散層30を形成した。そして板状
弾性部材22として120μm厚のSUS304の板材
に、前記ヘッド主要部をシリコ−ン接着剤により接着さ
せ、熱印字記録ヘッドを完成させた。その時SUS30
4の板材は、印字記録部の発熱部表面がポリイミドフィ
ルム表面から1.5mmの高さの凸状になるように成型
処理を施してあった。
【0079】得られた熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力450g/cmで圧接させ、印加電圧1
6V、パルス幅1msecの画像信号条件で印字記録を
行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観察し
た。この時の初期画像は画像入力信号に対するドット印
字率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜け
もドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツ
キσn(n=100)は5.3μmであり、目視評価は
均一でノイズが判定できるレベルではなかった。
【0080】また、耐久印字評価として、2Kmの走行
印字後の評価結果では画像入力信号に対するドット印字
率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜けも
ドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツキ
σn(n=100)は5.7μmであり、目視評価は均
一であった。
【0081】上記具体例6に対して、板状弾性部材22
に代えてアルミ材のブロックを使用すること以外は構成
を同様にして、熱印字記録ヘッドを作製し、前記と同様
の印字記録を行った。その結果、ドット印字率は54%
で、印字ドットのヘッド幅方向におけるサイズや形状の
バラツキが大きく、また、印字抜けが多数発生した。
【0082】(具体例7)前記具体例4で作製したヘッ
ド主要部のポリイミドフィルム裏面部にNi無電解メッ
キにより5μm厚の熱拡散層30を形成した。次に、熱
拡散層30の裏側を、弾性部材26としてゴム硬度が1
5、30、45、60、70の5種類で厚さ2mmのシ
リコ−ンゴム材上に接着し、次に、その弾性部材26の
裏面側を、SUS304の板材を使用した厚さ120μ
mで屈曲量1.5mmのL字型支持体27に接着させ、
印字幅が50mm,解像度が12ドット/mmの熱印字
記録ヘッドを5種類作製した。
【0083】この熱印字記録ヘッドの発熱部における発
熱サイズは90μm×85μmで、弾性部材26が1.
2mmの高さの凸形状を有しており、印字記録部の発熱
部表面はポリイミドフィルム表面から1.2mm以上の
高さの凸形状をなすものであった。
【0084】得られた熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力250g/cmで圧接させ、印加電圧1
8V,パルス幅0.7msecの画像信号条件で印字記
録を行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観
察した。この時の初期画像は画像入力信号に対するドッ
ト印字率は弾性部材26の各ゴム硬度に対して61、1
00、100、97、45%であった。また、耐久印字
評価として、2Kmの走行印字後の評価結果では画像入
力信号に対するドット印字率は61、99、100、9
1、37%であった。この結果から、この熱印字記録ヘ
ッドの構造においては弾性部材26としては、ゴム硬度
45のものが最適であったといえる。
【0085】(具体例8)前記具体例4で作製したヘッ
ド主要部のポリイミドフィルム裏面部にNi無電解メッ
キにより5μm厚の熱拡散層30を形成した。そして、
SUS304の板材を使用した厚さ120μmで屈曲量
1.5mmのL字型板状弾性部材28に、前記熱拡散層
30をシリコ−ン接着剤により接着させ、熱印字記録ヘ
ッドを完成させた。その時SUS304の板材は、印字
記録部の発熱部表面がポリイミドフィルム表面から1.
5mmの高さの凸状になるように成型処理を施してあっ
た。
【0086】得られた熱印字記録ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力320g/cmで圧接させ、印加電圧1
8V、パルス幅1msecの画像信号条件で印字記録を
行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観察し
た。この時の初期画像は画像入力信号に対するドット印
字率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜け
もドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツ
キσn(n=100)は6.3μmであり、目視評価は
均一でノイズが判定できるレベルではなかった。
【0087】また、耐久印字評価として、2Kmの走行
印字後の評価結果では画像入力信号に対するドット印字
率は100%であり、ヘッド幅方向における印字抜けも
ドットバラツキも少なくヘッド幅方向ドット径バラツキ
σn(n=100)は7.7μmであり、目視評価は均
一であった。
【0088】上記具体例8に対して、L字型板状弾性部
材28に代えてアルミ材のブロックを使用すること以外
は構成を同様にして、熱印字記録ヘッドを作製し、前記
と同様の印字記録を行った。その結果、ドット印字率は
41%で、印字ドットのヘッド幅方向におけるサイズや
形状のバラツキが大きく、また、印字抜けが多数発生し
た。
【0089】(具体例9)可撓性絶縁性フィルム1とい
て用意した30μm厚のポリイミドフィルム上に、金属
薄膜12として15μm厚の銅箔をシリコ−ン系接着剤
により接着させて積層した。次いで、その銅箔上にレジ
ストを塗布した後、パタ−ン露光して現像し、レジスト
パタ−ンを形成し、銅箔をエッチングして、共通電極
3、個別電極2、コネクタ電極7から構成される配線パ
タ−ンをポリイミドフィルム上に形成した。
【0090】次に、ニッケルメッキを2μmとなるよう
に配線パタ−ンの全面に施して耐食膜を形成した後、感
光性アミド酸を塗布し、フォトリソグラフィ−法により
個別電極2およびコネクタ電極7の先端側のパッド部と
なる位置の塗布膜を除去し、しかる後、加熱処理してそ
の他の部位の塗布膜を加熱硬化させて5μm厚の絶縁保
護膜8、9を形成した。
【0091】また、個別電極2のパッド部2aの反対側
の先端部と共通電極3の間において、DCスパッタ法に
より、2.0mm幅,0.2μm厚のTa−Si混合材
料の発熱層を着膜し、帯状の発熱素子4をポリイミドフ
ィルム上に形成した。そして、この発熱素子4の表面部
及びその周辺に対して、SiC微粒子・テフロン粉末分
散ニッケル材を用いて分散ニッケル複合メッキ法により
メッキを施して12μm厚の保護層5を形成した。
【0092】その後、駆動用IC6をポリイミドフィル
ム上の個別電極2とコネクタ電極7の間にダイボンド
し、次にワイヤ−ボンディングパット部の直下部のポリ
イミドフィルムの裏面部において100μm厚のSUS
板を部分的に裏打ち処理を施し、硬質板14を形成し
た。次に、25μmφの金ワイヤ−を用いて駆動用IC
6上のボンディングパッドと個別電極2およびコネクタ
電極7のパッド部2a,7aとを結線した。この時、先
程ポリイミドフィルムの裏面側に部分的に形成したSU
S板の剛性によって、ワイヤ−ボンディングを容易に行
うことができる。
【0093】次に、駆動用IC6上の周辺の領域をシリ
コ−ン樹脂で被覆してポッティング材11を形成し、最
後にこれら各種加工処理工程を終えたポリイミドフィル
ムを、ヘッド一単位に応じた所定サイズに裁断し、ヘッ
ド主要部とした。そして、このヘッド主要部を、弾性部
材20としてゴム硬度が30で厚さが4mmのシリコ−
ンゴム部材上に接着し、次にそのゴム部材の裏面側を、
剛性支持体21として厚さ10mmのアルミニウム基材
上に接着させ、印字幅が80mm、解像度が12ドット
/mmの熱記録印字ヘッドを作製した。この熱印字記録
ヘッドにおける弾性部材20は、印字記録部の発熱部表
面がポリイミドフィルム表面から1mmの高さの凸形状
をなすよう成型処理を施してあった。
【0094】得られた熱記録印字ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力500g/cmで圧接させ、印加電圧8
V,パルス幅1.0msecの画像信号条件で印字記録
を行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観察
した。この時の画像入力信号に対するドット印字率は1
00%であり、ヘッド幅方向における印字抜けも全く生
じなかった。また、4Km相当の耐久テストを実施後、
具体例1と同様の印字記録を行ったが、印字状態は良好
であり、ドット印字率も98%と高く、印字良好の状態
であった。
【0095】(具体例10)前記具体例9で作製したヘ
ッド主要部を、弾性部材26としてゴム硬度が30で厚
さが4mmのシリコ−ンゴム部材上に接着させ、次にそ
のゴム部材の裏面側を、L字型支持体として厚さが16
0μmで屈曲量2.5mmのL字型のアルミニウム基板
上に接着させ、印字幅が80mm、解像度が12ドット
/mmの熱記録印字ヘッドを作製した。この熱印字記録
ヘッドにおける弾性部材26は、印字記録部の発熱部表
面がポリイミドフィルム表面から1mmの高さの凸形状
をなすよう成型処理を施してあった。
【0096】得られた熱記録印字ヘッドを用い、インク
リボンに線圧力500g/cmで圧接させ、印加電圧8
V,パルス幅1.0msecの画像信号条件で印字記録
を行い、印字ドットのサイズ及びその形状を測定、観察
した。この時の画像入力信号に対するドット印字率は1
00%であり、ヘッド幅方向における印字抜けも全く生
じなかった。
【0097】また、4Km相当の耐久テストを実施後、
具体例1と同様の印字記録を行ったが、印字状態は良好
であり、ドット印字率も98%と高く、印字良好の状態
であった。
【0098】
【発明の効果】本発明の熱印字記録ヘッドによれば、ヘ
ッド主要部を可撓性絶縁性フィルム上に形成し、さらに
可撓性絶縁性フィルムを弾性部材上に設けることで、ヘ
ッド自体に弾性を与えることができるため、熱記録媒体
上に凹凸が存在して印字記録部との接面が不均一になっ
た場合や、各部材のたわみが発生した場合等に、ヘッド
の弾性がこれらを吸収して安定した接触性を得ることが
でき、同時に振動等による断線や短絡が発生しにくいと
いう効果がある。さらに、可撓性絶縁性フィルムの下面
に設けた弾性部材または剛性部材が印字記録部直下付近
に凸形状を有するため、印字記録部の表面が、可撓性絶
縁性フィルムの表面に対して凸形状をなすため、より一
層安定した効率のよい接触性を得ることができる。以上
により、熱記録媒体の表面粗度の広い範囲に対して接触
信頼性が優れ、印字ドット形状も安定し、高画質印字条
件範囲を拡大できる。
【0099】また、可撓性絶縁性フィルムを、印字記録
部の直下部付近が屈曲しているL字型弾性部材上に設け
ることによって、発熱素子の幅方向つまり主走査方向の
全域にわたって均一で安定した接触性を得ることができ
る。このため、ヘッドを長尺化して発熱素子の幅が長い
場合でも接触信頼性が優れているため、機械設定精度を
抑えて高画質を得ることができる。 また、可撓性絶縁
性フィルムと弾性部材との間に熱拡散層を設けることに
よって、印字後のヘッド内の残留熱を速やかに拡散さ
せ、他の印字に対する影響を防止し熱伝達を安定させ、
印字の高画質化を図ることができ、さらに印字速度の向
上を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の熱印字記録ヘッドの一実施例を示す
もので、(a)は平面説明図であり、(b)は(a)の
b−b線断面説明図である。
【図2】 本発明の熱印字記録ヘッドを用いた印字概要
を示す説明図である。
【図3】 (a)〜(f)は本発明の熱印字記録ヘッド
を製造するための製造工程例の説明図である。
【図4】 本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【図5】 本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【図6】 本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【図7】 本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【図8】 本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【図9】 本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【図10】本発明の熱印字記録ヘッドの他の実施例を示
す断面説明図である。
【符号の説明】
1…可撓性絶縁性フィルム、 2…個別電極、 3…共
通電極、 4…発熱素子、 5…保護層、 6…駆動用
IC、 7…コネクタ電極、 8、9…絶縁被覆層、
10…ボンディングワイヤ−、 11…ポッティング
材、 12…金属薄膜、 13…ボンドマウンド(パッ
ド)、 14…硬質板、 15…印字記録部、 20…
弾性部材、 21…剛性支持体、 22…板状弾性部
材、 25…L字型弾性部材、 26…弾性部材、 2
7…L字型支持体、 28…L字型板状弾性部材、 3
0…熱拡散層、 40…基板、 50…プラテンロ−
ラ、 60…インクリボン、 70…熱記録媒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】信号入力電極、発熱素子、保護層を順次積
    層して成る印字記録部が熱記録媒体と接触することによ
    り記録を行う熱印字記録ヘッドにおいて、 前記印字記録部を可撓性絶縁性フィルム上に形成し、さ
    らに前記可撓性絶縁性フィルムを、印字記録部直下付近
    が凸形状を成す弾性部材上に設けることを特徴とする熱
    印字記録ヘッド。
  2. 【請求項2】信号入力電極、発熱素子、保護層を順次積
    層して成る印字記録部が熱記録媒体と接触することによ
    り記録を行う熱印字記録ヘッドにおいて、 前記印字記録部を可撓性絶縁性フィルム上に形成し、さ
    らに前記可撓性絶縁性フィルムを、副走査断面形状が印
    字記録部直下付近で屈曲するL字型を成す弾性部材上に
    設けることを特徴とする熱印字記録ヘッド。
  3. 【請求項3】前記可撓性絶縁性フィルムと前記弾性部材
    の間に熱拡散層を設けることを特徴とする請求項1また
    は請求項2記載の熱印字記録ヘッド。
JP9767695A 1995-03-31 1995-03-31 熱印字記録ヘッド Pending JPH08267809A (ja)

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