JPH08268734A - セラミック繊維の耐熱性向上法およびセラミック繊維質断熱材 - Google Patents
セラミック繊維の耐熱性向上法およびセラミック繊維質断熱材Info
- Publication number
- JPH08268734A JPH08268734A JP7094269A JP9426995A JPH08268734A JP H08268734 A JPH08268734 A JP H08268734A JP 7094269 A JP7094269 A JP 7094269A JP 9426995 A JP9426995 A JP 9426995A JP H08268734 A JPH08268734 A JP H08268734A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- compound
- water
- soluble
- ceramic fiber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Surface Treatment Of Glass Fibres Or Filaments (AREA)
- Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
- Inorganic Fibers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルミノシリケート質非晶質セラミック繊維
を改質し、1000℃以上の高温で使用しても収縮や脆
化を起こさないものにする。 【構成】 高温に加熱されるとB2O3を生成するホウ素
化合物およびP2O5を生成するリン化合物をセラミック
繊維表面に付着させる。そのとき、ホウ素化合物および
リン化合物の付着量を、B2O3およびP2O5に換算した
合計量で0.1〜5重量%、B2O3/(B2O3+P
2O5)のモル比が0.1〜0.5になるようにする。
を改質し、1000℃以上の高温で使用しても収縮や脆
化を起こさないものにする。 【構成】 高温に加熱されるとB2O3を生成するホウ素
化合物およびP2O5を生成するリン化合物をセラミック
繊維表面に付着させる。そのとき、ホウ素化合物および
リン化合物の付着量を、B2O3およびP2O5に換算した
合計量で0.1〜5重量%、B2O3/(B2O3+P
2O5)のモル比が0.1〜0.5になるようにする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミノシリケート質
非晶質セラミック繊維の耐熱性を向上させる方法、およ
び、耐熱性セラミック繊維質断熱材に関するものであ
る。
非晶質セラミック繊維の耐熱性を向上させる方法、およ
び、耐熱性セラミック繊維質断熱材に関するものであ
る。
【0002】なお、この明細書では、SiO2およびAl2
O3をそれぞれ30重量%以上含有しほかにZrO2、Cr
2O3等の金属酸化物を含むことがある周知の非晶質セラ
ミック繊維をアルミノシリケート質非晶質セラミック繊
維といい、さらにアルミノシリケート質繊維ということ
がある。
O3をそれぞれ30重量%以上含有しほかにZrO2、Cr
2O3等の金属酸化物を含むことがある周知の非晶質セラ
ミック繊維をアルミノシリケート質非晶質セラミック繊
維といい、さらにアルミノシリケート質繊維ということ
がある。
【0003】
【従来の技術】アルミノシリケート質繊維からなるブラ
ンケット状ないしフェルト状の断熱材は、セラミック繊
維質断熱材の中では比較的安価であり、軽量で断熱性も
優れているので、高温の加熱炉や化学反応装置のための
断熱材として広く利用されている。しかしながら、本質
的に非晶質のものであるアルミノシリケート質繊維は、
使用状態において約900℃以上の高温に加熱されると
結晶化を起こし、繊維中にムライトやクリストバライト
が生成する。そして、ムライトの生成量が増すにつれ
て、大きな収縮を起こすと共に脆くなってしまう。
ンケット状ないしフェルト状の断熱材は、セラミック繊
維質断熱材の中では比較的安価であり、軽量で断熱性も
優れているので、高温の加熱炉や化学反応装置のための
断熱材として広く利用されている。しかしながら、本質
的に非晶質のものであるアルミノシリケート質繊維は、
使用状態において約900℃以上の高温に加熱されると
結晶化を起こし、繊維中にムライトやクリストバライト
が生成する。そして、ムライトの生成量が増すにつれ
て、大きな収縮を起こすと共に脆くなってしまう。
【0004】アルミノシリケート質繊維の収縮防止に関
しては、繊維のAl2O3含有率を60重量%程度まで高
める方法、繊維化原料調製過程でジルコニウム、クロ
ム、リン等の酸化物を添加する方法、繊維表面にリン化
合物を付着させ、高温の使用状態でリン化合物が繊維中
に導入されるようにする方法などが知られている。これ
らの対策を施すことにより、1400℃に24時間加熱
したときの収縮率は約1ポイント低下して3%前後にな
る。しかしながら、これらの方法は高温加熱による繊維
脆化の問題を解決する手段とはならない。
しては、繊維のAl2O3含有率を60重量%程度まで高
める方法、繊維化原料調製過程でジルコニウム、クロ
ム、リン等の酸化物を添加する方法、繊維表面にリン化
合物を付着させ、高温の使用状態でリン化合物が繊維中
に導入されるようにする方法などが知られている。これ
らの対策を施すことにより、1400℃に24時間加熱
したときの収縮率は約1ポイント低下して3%前後にな
る。しかしながら、これらの方法は高温加熱による繊維
脆化の問題を解決する手段とはならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
のように約1000℃を超える温度になると収縮や脆化
を起こすアルミノシリケート質繊維を改質し、より耐熱
性の優れたものとすることにある。
のように約1000℃を超える温度になると収縮や脆化
を起こすアルミノシリケート質繊維を改質し、より耐熱
性の優れたものとすることにある。
【0006】本発明の他の目的は、1000℃を超える
高温で使用しても収縮したり脆くなったりせず、長期間
柔軟性を保って断熱性能の劣化を起こしにくい、アルミ
ノシリケート質繊維からなる断熱材を提供することにあ
る。
高温で使用しても収縮したり脆くなったりせず、長期間
柔軟性を保って断熱性能の劣化を起こしにくい、アルミ
ノシリケート質繊維からなる断熱材を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるアルミノシ
リケート質繊維の耐熱性向上方法は、空気中で加熱され
たとき900℃以下の温度でB2O3を生成する水溶性ホ
ウ素化合物およびP2O5を生成する水溶性リン化合物を
水溶液にしてアルミノシリケート質非晶質セラミック繊
維の表面に付着させ、次いで乾燥して上記ホウ素化合物
およびリン化合物を繊維表面に固着させること、およ
び、その際ホウ素化合物およびリン化合物の水溶液の濃
度および該水溶液の繊維表面への付着量を選ぶことによ
りB2O3およびP2O5に換算した合計量で0.1〜5重
量%(対繊維重量)の上記ホウ素化合物およびリン化合
物を、B2O3/(B2O3+P2O5)=0.1〜0.5のモ
ル比で、繊維表面に固着させることを特徴とする。
リケート質繊維の耐熱性向上方法は、空気中で加熱され
たとき900℃以下の温度でB2O3を生成する水溶性ホ
ウ素化合物およびP2O5を生成する水溶性リン化合物を
水溶液にしてアルミノシリケート質非晶質セラミック繊
維の表面に付着させ、次いで乾燥して上記ホウ素化合物
およびリン化合物を繊維表面に固着させること、およ
び、その際ホウ素化合物およびリン化合物の水溶液の濃
度および該水溶液の繊維表面への付着量を選ぶことによ
りB2O3およびP2O5に換算した合計量で0.1〜5重
量%(対繊維重量)の上記ホウ素化合物およびリン化合
物を、B2O3/(B2O3+P2O5)=0.1〜0.5のモ
ル比で、繊維表面に固着させることを特徴とする。
【0008】また、本発明により提供されたセラミック
繊維質断熱材は、アルミノシリケート質非晶質セラミッ
ク繊維からなる断熱材において、空気中で加熱されたと
き900℃以下の温度でB2O3を生成する水溶性ホウ素
化合物およびP2O5を生成する水溶性リン化合物が、B
2O3およびP2O5に換算した合計量で0.1〜5重量%
(対繊維重量)、ただしB2O3/(B2O3+P2O5)=
0.1〜0.5のモル比で、繊維表面に均一に付着してい
ることを特徴とするものである。
繊維質断熱材は、アルミノシリケート質非晶質セラミッ
ク繊維からなる断熱材において、空気中で加熱されたと
き900℃以下の温度でB2O3を生成する水溶性ホウ素
化合物およびP2O5を生成する水溶性リン化合物が、B
2O3およびP2O5に換算した合計量で0.1〜5重量%
(対繊維重量)、ただしB2O3/(B2O3+P2O5)=
0.1〜0.5のモル比で、繊維表面に均一に付着してい
ることを特徴とするものである。
【0009】上記本発明においてアルミノシリケート質
繊維の表面に付着させる水溶性ホウ素化合物の好ましい
具体例は、ホウ酸、四ホウ酸アンモニウム、酸化ホウ素
等であり、また水溶性リン化合物の好ましい具体例は、
リン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リ
ン酸二水素アンモニウム、リン酸グアニジン、リン酸二
水素ジエチルアンモニウム等である。
繊維の表面に付着させる水溶性ホウ素化合物の好ましい
具体例は、ホウ酸、四ホウ酸アンモニウム、酸化ホウ素
等であり、また水溶性リン化合物の好ましい具体例は、
リン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウム、リ
ン酸二水素アンモニウム、リン酸グアニジン、リン酸二
水素ジエチルアンモニウム等である。
【0010】
【作用】前述のように、非晶質のアルミノシリケート質
繊維は約900℃以上の高温になるとムライトの生成に
ともなう大きな収縮を起こすと共に脆くなるが、本発明
による処理を施されたものの場合は、繊維表面に付着し
ていたホウ素化合物およびリン化合物から昇温過程にお
いてB2O3とP2O5が生じ、次いでそれらが反応してB
PO4等の結晶を生じ、それがアルミノシリケート質繊
維の結晶化に影響を及ぼして上記原因による繊維の収縮
や脆化を抑制する。
繊維は約900℃以上の高温になるとムライトの生成に
ともなう大きな収縮を起こすと共に脆くなるが、本発明
による処理を施されたものの場合は、繊維表面に付着し
ていたホウ素化合物およびリン化合物から昇温過程にお
いてB2O3とP2O5が生じ、次いでそれらが反応してB
PO4等の結晶を生じ、それがアルミノシリケート質繊
維の結晶化に影響を及ぼして上記原因による繊維の収縮
や脆化を抑制する。
【0011】すなわち、B2O3およびP2O5から生じる
BPO4等はクリストバライトを普通よりも低い温度で
生成させ、かつその生成量を多くする作用があるが、低
い温度から生成したクリストバライトは高い温度で急激
に生じたものよりも小さな結晶になっており、大きな結
晶ほどには繊維を脆化させない。また、クリストバライ
トはムライトに比べて密度が小さいため、クリストバラ
イトの生成が優先すると、繊維の収縮率は小さくなる。
BPO4等はクリストバライトを普通よりも低い温度で
生成させ、かつその生成量を多くする作用があるが、低
い温度から生成したクリストバライトは高い温度で急激
に生じたものよりも小さな結晶になっており、大きな結
晶ほどには繊維を脆化させない。また、クリストバライ
トはムライトに比べて密度が小さいため、クリストバラ
イトの生成が優先すると、繊維の収縮率は小さくなる。
【0012】本発明においてアルミノシリケート質繊維
の表面に固着させるホウ素化合物は、空気中で加熱され
たとき約900℃までの温度でB2O3を生成する水溶性
ホウ素化合物でなければならない。これは、水溶性化合
物でないと繊維表面に均一に付着させることが困難だか
らであり、また、アルミノシリケート質繊維が結晶化開
始温度に達する前に繊維表面でB2O3に変換されなけれ
ばならないからである。昇華性ホウ素化合物は、反応性
あるB2O3を繊維表面に生じ得ないので使用することが
できない。好ましいホウ素化合物の具体例は、ホウ酸、
四ホウ酸アンモニウム、酸化ホウ素等である。
の表面に固着させるホウ素化合物は、空気中で加熱され
たとき約900℃までの温度でB2O3を生成する水溶性
ホウ素化合物でなければならない。これは、水溶性化合
物でないと繊維表面に均一に付着させることが困難だか
らであり、また、アルミノシリケート質繊維が結晶化開
始温度に達する前に繊維表面でB2O3に変換されなけれ
ばならないからである。昇華性ホウ素化合物は、反応性
あるB2O3を繊維表面に生じ得ないので使用することが
できない。好ましいホウ素化合物の具体例は、ホウ酸、
四ホウ酸アンモニウム、酸化ホウ素等である。
【0013】空気中で加熱されたとき約900℃までの
温度でP2O5を生成する水溶性リン化合物を用いるの
も、ホウ素化合物の場合と同様の理由からである。好ま
しいリン化合物の具体例は、リン酸三アンモニウム、リ
ン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、
リン酸グアニジン、リン酸二水素ジエチルアンモニウム
等である。
温度でP2O5を生成する水溶性リン化合物を用いるの
も、ホウ素化合物の場合と同様の理由からである。好ま
しいリン化合物の具体例は、リン酸三アンモニウム、リ
ン酸水素二アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、
リン酸グアニジン、リン酸二水素ジエチルアンモニウム
等である。
【0014】上述のような水溶性ホウ素化合物と水溶性
リン化合物をアルミノシリケート質繊維の表面に付着さ
せるには、両化合物を適当な濃度の水溶液とし、該水溶
液をアルミノシリケート質繊維に噴霧または塗布して乾
燥する。なお、ホウ素化合物とリン化合物を溶かす水に
は、乾燥促進のため、低沸点の親水性有機溶媒(たとえ
ばメタノール)を加えてもよい。繊維に対する噴霧は、
対象繊維が製繊装置で形成された直後に、油剤噴霧と同
時に行なってもよい。被処理繊維をブランケット、フェ
ルト等に加工したのちそれを上記処理剤溶液に浸漬し、
適当な脱水率まで脱水して乾燥してもよい。
リン化合物をアルミノシリケート質繊維の表面に付着さ
せるには、両化合物を適当な濃度の水溶液とし、該水溶
液をアルミノシリケート質繊維に噴霧または塗布して乾
燥する。なお、ホウ素化合物とリン化合物を溶かす水に
は、乾燥促進のため、低沸点の親水性有機溶媒(たとえ
ばメタノール)を加えてもよい。繊維に対する噴霧は、
対象繊維が製繊装置で形成された直後に、油剤噴霧と同
時に行なってもよい。被処理繊維をブランケット、フェ
ルト等に加工したのちそれを上記処理剤溶液に浸漬し、
適当な脱水率まで脱水して乾燥してもよい。
【0015】このとき、B2O3およびP2O5に換算した
合計量で0.1〜5重量%(対繊維重量)のホウ素化合
物およびリン化合物がB2O3/(B2O3+P2O5)=
0.1〜0.5のモル比で繊維表面に付着するように、処
理液のホウ素化合物濃度およびリン化合物濃度ならびに
繊維表面への付着量を選ぶ。B2O3およびP2O5の固着
量が0.1重量%未満では意味あるほどの耐熱性向上は
達成されない。反対に、B2O3およびP2O5が5重量%
をこえるほど過剰になると、それらにより繊維同士が接
着する傾向が生じるなど、使用上の不都合を招く。
合計量で0.1〜5重量%(対繊維重量)のホウ素化合
物およびリン化合物がB2O3/(B2O3+P2O5)=
0.1〜0.5のモル比で繊維表面に付着するように、処
理液のホウ素化合物濃度およびリン化合物濃度ならびに
繊維表面への付着量を選ぶ。B2O3およびP2O5の固着
量が0.1重量%未満では意味あるほどの耐熱性向上は
達成されない。反対に、B2O3およびP2O5が5重量%
をこえるほど過剰になると、それらにより繊維同士が接
着する傾向が生じるなど、使用上の不都合を招く。
【0016】また、B2O3は全体の中の一定割合を占め
る必要がある。B2O3/(B2O3+P2O5)モル比が
0.1未満では高温における繊維の脆化や収縮を抑制す
る効果がほとんどなく、一方、上記モル比があまり大き
くなっても、該モル比の増加にともない高温での繊維の
脆化・収縮が大きくなるので、約0.5が上記モル比の
上限となる。
る必要がある。B2O3/(B2O3+P2O5)モル比が
0.1未満では高温における繊維の脆化や収縮を抑制す
る効果がほとんどなく、一方、上記モル比があまり大き
くなっても、該モル比の増加にともない高温での繊維の
脆化・収縮が大きくなるので、約0.5が上記モル比の
上限となる。
【0017】
実施例1 アルミノシリケート質繊維(SiO251重量%,Al2O
349重量%)からなるブランケット(厚さ25mm,嵩
密度0.13g/cm3)を300mm角に切断し、これをリン
酸二水素アンモニウムとホウ酸の混合水溶液(濃度:リ
ン酸水素二アンモニウム2.10重量%,ホウ酸0.66
重量%)に浸漬した。次いでブランケットを水溶液から
引き上げ、水溶液含浸量が300gになるまで吸引脱水
し、その後、高周波乾燥器で乾燥した。
349重量%)からなるブランケット(厚さ25mm,嵩
密度0.13g/cm3)を300mm角に切断し、これをリン
酸二水素アンモニウムとホウ酸の混合水溶液(濃度:リ
ン酸水素二アンモニウム2.10重量%,ホウ酸0.66
重量%)に浸漬した。次いでブランケットを水溶液から
引き上げ、水溶液含浸量が300gになるまで吸引脱水
し、その後、高周波乾燥器で乾燥した。
【0018】実施例2 浸漬処理液をリン酸グアニジンと酸化ホウ素の混合水溶
液(濃度:リン酸グアニジン4.07重量%,酸化ホウ
素0.16重量%)に変えたほかは実施例1の場合と同
様にして、アルミノシリケート質繊維のブランケットを
処理した。
液(濃度:リン酸グアニジン4.07重量%,酸化ホウ
素0.16重量%)に変えたほかは実施例1の場合と同
様にして、アルミノシリケート質繊維のブランケットを
処理した。
【0019】比較例1 浸漬処理液を濃度2.79重量%のリン酸水素二アンモ
ニウム水溶液に変えたほかは実施例1の場合と同様にし
て、アルミノシリケート質繊維のブランケットを処理し
た。
ニウム水溶液に変えたほかは実施例1の場合と同様にし
て、アルミノシリケート質繊維のブランケットを処理し
た。
【0020】比較例2 浸漬処理液を濃度1.5重量%のホウ酸水溶液に変えた
ほかは実施例1の場合と同様にして、アルミノシリケー
ト質繊維のブランケットを処理した。
ほかは実施例1の場合と同様にして、アルミノシリケー
ト質繊維のブランケットを処理した。
【0021】上記各例で処理した後のブランケットおよ
び無処理アルミノシリケート質繊維ブランケット切断片
(比較例3)について、リン化合物およびホウ素化合物
の付着量(P2O5およびB2O3としての付着量)、14
00℃で3時間加熱したときのブランケットの長手方向
収縮率(JIS R3311に準拠したセラミックピン
法により、試料の2点に留めたピン間の距離の加熱によ
る変化から測定)および加熱後のブランケットの性状を
表1に示す。
び無処理アルミノシリケート質繊維ブランケット切断片
(比較例3)について、リン化合物およびホウ素化合物
の付着量(P2O5およびB2O3としての付着量)、14
00℃で3時間加熱したときのブランケットの長手方向
収縮率(JIS R3311に準拠したセラミックピン
法により、試料の2点に留めたピン間の距離の加熱によ
る変化から測定)および加熱後のブランケットの性状を
表1に示す。
【0022】
【表1】 実施例1 実施例2 比較例1 比較例2 比較例3 P2O5(重量%) 0.88 1.04 1.16 0 0 B2O3(重量%) 0.37 0.16 0 1.50 0 B2O3/(B2O3+P2O5) 0.4 0.2 0 1.0 − 加熱による収縮率(%) 2.0 1.8 1.7 4.8 4.8 高温加熱後の性状 ○ ○ × △ △
【0023】(注) ○:柔軟で弾力性があり、粉末化
しにくい。 △:やや固く、繊維は脆く粉末化しやすい。 ×:かなり固く、繊維は脆く非常に粉末化しやすい。
しにくい。 △:やや固く、繊維は脆く粉末化しやすい。 ×:かなり固く、繊維は脆く非常に粉末化しやすい。
【0024】また、実施例1、比較例1および比較例3
について繰返し圧縮試験を行い、圧縮復元率および応力
保持率を測定した。試験法は次のとおりである。試験
法:島津製作所製オートグラフ・AG−100kNDを用いて
試料を厚さ方向に元厚T0の85%まで、20mm/minの
速さで圧縮し、その状態を60秒間保った後、元の位置
まで圧縮時と同じ速さでロードセルを戻す。上記圧縮と
除荷重を連続して5回繰返し、最後に復元厚さTを測定
する(なお、厚さT0およびTの測定は0.0125kg/c
m2の荷重を加えた状態で行う。)。T0およびTより、次
式により圧縮復元率を求める。 圧縮復元率(%)=(T/T0)×100
について繰返し圧縮試験を行い、圧縮復元率および応力
保持率を測定した。試験法は次のとおりである。試験
法:島津製作所製オートグラフ・AG−100kNDを用いて
試料を厚さ方向に元厚T0の85%まで、20mm/minの
速さで圧縮し、その状態を60秒間保った後、元の位置
まで圧縮時と同じ速さでロードセルを戻す。上記圧縮と
除荷重を連続して5回繰返し、最後に復元厚さTを測定
する(なお、厚さT0およびTの測定は0.0125kg/c
m2の荷重を加えた状態で行う。)。T0およびTより、次
式により圧縮復元率を求める。 圧縮復元率(%)=(T/T0)×100
【0025】また、最初の圧縮行程における最大圧縮応
力W1および最後の圧縮行程における最大圧縮応力W5よ
り、次式により応力保持率を求める。応力保持率(%)
=(W5/W1)×100
力W1および最後の圧縮行程における最大圧縮応力W5よ
り、次式により応力保持率を求める。応力保持率(%)
=(W5/W1)×100
【0026】1400℃で3時間加熱した後のブランケ
ットおよび加熱前のブランケットについての測定結果を
表2に示す。
ットおよび加熱前のブランケットについての測定結果を
表2に示す。
【0027】
【表2】 圧縮復元率(%) 応力保持率(%) 加熱前 加熱後 加熱前 加熱後 実施例1 31.8 22.5 30.8 27.0 比較例1 27.0 18.6 37.7 23.4 比較例3 31.5 18.3 34.9 21.7
【0028】実施例3 Al2O349重量%、SiO251重量%の組成となるよ
うに配合したアルミノシリケート質繊維製造原料を電気
炉で溶融し、製繊した(出湯量600kg/hr)。このと
き、製繊装置から落下中の繊維に、ホウ酸とリン酸水素
二アンモニウムの混合水溶液(ホウ酸24.3g/l,リン
酸水素二アンモニウム207.3g/l)をスプレーガンで
噴霧した(噴霧量1,100ml/min)。
うに配合したアルミノシリケート質繊維製造原料を電気
炉で溶融し、製繊した(出湯量600kg/hr)。このと
き、製繊装置から落下中の繊維に、ホウ酸とリン酸水素
二アンモニウムの混合水溶液(ホウ酸24.3g/l,リン
酸水素二アンモニウム207.3g/l)をスプレーガンで
噴霧した(噴霧量1,100ml/min)。
【0029】得られたアルミノシリケート質繊維には、
B2O3およびP2O5に換算した合計量で1.4重量%の
上記ホウ素化合物およびリン化合物が、B2O3/(B2
O3+P2O5)のモル比が0.2になる比率で付着してい
た。
B2O3およびP2O5に換算した合計量で1.4重量%の
上記ホウ素化合物およびリン化合物が、B2O3/(B2
O3+P2O5)のモル比が0.2になる比率で付着してい
た。
【0030】この繊維をブランケット状に加工したもの
は、1400℃で3時間加熱したときの収縮率が1.7
%であった。
は、1400℃で3時間加熱したときの収縮率が1.7
%であった。
【0031】一方、ホウ酸・リン酸水素二アンモニウム
混合水溶液を噴霧しないほかは上記と同様にして製造し
たアルミノシリケート質繊維のブランケットは、140
0℃・3時間加熱による収縮率が4.8%であった。
混合水溶液を噴霧しないほかは上記と同様にして製造し
たアルミノシリケート質繊維のブランケットは、140
0℃・3時間加熱による収縮率が4.8%であった。
【0032】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば比較的安
価で物性面でも優れているアルミノシリケート質繊維ま
たは該繊維からなるブランケット等の製品に簡単な表面
処理を施すだけでその耐熱性を顕著に向上させ、100
0℃を超える高温での連続使用が可能なものとすること
ができる。
価で物性面でも優れているアルミノシリケート質繊維ま
たは該繊維からなるブランケット等の製品に簡単な表面
処理を施すだけでその耐熱性を顕著に向上させ、100
0℃を超える高温での連続使用が可能なものとすること
ができる。
Claims (4)
- 【請求項1】 空気中で加熱されたとき900℃以下の
温度でB2O3を生成する水溶性ホウ素化合物およびP2
O5を生成する水溶性リン化合物を水溶液にしてアルミ
ノシリケート質非晶質セラミック繊維の表面に付着さ
せ、次いで乾燥して上記ホウ素化合物およびリン化合物
を繊維表面に固着させること、および、その際ホウ素化
合物およびリン化合物の水溶液の濃度および該水溶液の
繊維表面への付着量を選ぶことによりB2O3およびP2
O5に換算した合計量で0.1〜5重量%(対繊維重量)
の上記ホウ素化合物およびリン化合物を、B2O3/(B
2O3+P2O5)=0.1〜0.5のモル比で、繊維表面に
固着させることを特徴とするアルミノシリケート質非晶
質セラミック繊維の耐熱性向上法。 - 【請求項2】 水溶性ホウ素化合物としてホウ酸、四ホ
ウ酸アンモニウムまたは酸化ホウ素を用い、水溶性リン
化合物としてリン酸三アンモニウム、リン酸水素二アン
モニウム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸グアニジ
ンまたはリン酸二水素ジエチルアンモニウムを用いる請
求項1記載のアルミノシリケート質非晶質セラミック繊
維の耐熱性向上法。 - 【請求項3】 アルミノシリケート質非晶質セラミック
繊維からなる断熱材において、空気中で加熱されたとき
900℃以下の温度でB2O3を生成する水溶性ホウ素化
合物およびP2O5を生成する水溶性リン化合物が、B2
O3およびP2O5に換算した合計量で0.1〜5重量%
(対繊維重量)、ただしB2O3/(B2O3+P2O5)=
0.1〜0.5のモル比で、繊維表面に均一に付着してい
ることを特徴とするセラミック繊維質断熱材。 - 【請求項4】 水溶性ホウ素化合物がホウ酸、四ホウ酸
アンモニウムまたは酸化ホウ素であり、水溶性リン化合
物がリン酸三アンモニウム、リン酸水素二アンモニウ
ム、リン酸二水素アンモニウム、リン酸グアニジンまた
はリン酸二水素ジエチルアンモニウムである請求項3記
載のセラミック繊維質断熱材。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7094269A JPH08268734A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | セラミック繊維の耐熱性向上法およびセラミック繊維質断熱材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7094269A JPH08268734A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | セラミック繊維の耐熱性向上法およびセラミック繊維質断熱材 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08268734A true JPH08268734A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=14105564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7094269A Pending JPH08268734A (ja) | 1995-03-29 | 1995-03-29 | セラミック繊維の耐熱性向上法およびセラミック繊維質断熱材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08268734A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105088785A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-11-25 | 铜陵翔宇商贸有限公司 | 楼面防晒隔热布料的制备方法 |
-
1995
- 1995-03-29 JP JP7094269A patent/JPH08268734A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105088785A (zh) * | 2014-12-16 | 2015-11-25 | 铜陵翔宇商贸有限公司 | 楼面防晒隔热布料的制备方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| CA1327117C (en) | Method of manufacturing a composite material with vitro-ceramic or ceramic matrix using a sol-gel process and a composite material thus obtained | |
| US5714244A (en) | Method for protecting a porous carbon-containing material from oxidation, and material obtained thereby | |
| US3002857A (en) | High temperature inorganic binder and products produced with same | |
| JPH07502249A (ja) | 炭素を含んでいる複合材料でつくられた製品を酸化に対して保護する方法,及び該方法によって得られる製品 | |
| JPS59199548A (ja) | 繊維強化ガラス複合体 | |
| US20070020454A1 (en) | Inorganic fiber | |
| US5346575A (en) | Glass fiber insulation and process | |
| WO2012049858A1 (ja) | 無機繊維質成形体及びその製造方法並びに加熱設備 | |
| US4194914A (en) | Heat-resisting ceramic fibers and method for manufacture thereof | |
| US5324541A (en) | Post coating treatment of silicon carbide coated carbon-carbon substrates | |
| US3709717A (en) | Ceramic coated articles | |
| AU759993B2 (en) | Ceramic product based on lithium aluminium silicate | |
| CA1192717A (en) | Ceramic fiber foam and method for making same | |
| US4961971A (en) | Method of making oxidatively stable water soluble amorphous hydrated metal oxide sized fibers | |
| JPS6120508B2 (ja) | ||
| JP3059931B2 (ja) | ロックウール | |
| IE49985B1 (en) | Chromium oxide coated fibres,articles made therefrom and method of coating the fibres | |
| JPS6128072A (ja) | 高耐熱繊維とその製造方法 | |
| US4362768A (en) | Treatment of glass for high temperature resistance | |
| JPH0534308B2 (ja) | ||
| JPH02315B2 (ja) | ||
| JPS58223698A (ja) | 炭化ケイ素系繊維及びその製法 | |
| JPH0587471B2 (ja) | ||
| JPS60173151A (ja) | セラミツクフアイバ−ブランケツトの製造方法 | |
| JPS60209016A (ja) | 複合セラミツク繊維の製造方法 |