JPH08269530A - 上吹きランス - Google Patents
上吹きランスInfo
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- JPH08269530A JPH08269530A JP7752195A JP7752195A JPH08269530A JP H08269530 A JPH08269530 A JP H08269530A JP 7752195 A JP7752195 A JP 7752195A JP 7752195 A JP7752195 A JP 7752195A JP H08269530 A JPH08269530 A JP H08269530A
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- Japan
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 上吹きランスから鉄浴面上に吹き付ける際
に、スプラッシュが発生するのを抑制し、ダスト発生量
を低減する。 【構成】 ランス本体10の先端部に酸素ガスを噴出する
噴出軸の延長線が溶鉄表面に衝突するように主噴出孔3
を設けると共に、当該主噴出孔3の出口部内面に前記噴
出軸に対してθ=90°±60°となる角度軸をもって酸素
ガスを噴出する副噴出孔4を配設する。主噴出孔3から
噴出される酸素ガスジェットが副噴出孔4から噴出され
るガスによって広がるため矢印で示すようにガス流速分
布が平滑化される。 【効果】 スプラッシュの発生が抑制され、ダスト発生
が低減できる。
に、スプラッシュが発生するのを抑制し、ダスト発生量
を低減する。 【構成】 ランス本体10の先端部に酸素ガスを噴出する
噴出軸の延長線が溶鉄表面に衝突するように主噴出孔3
を設けると共に、当該主噴出孔3の出口部内面に前記噴
出軸に対してθ=90°±60°となる角度軸をもって酸素
ガスを噴出する副噴出孔4を配設する。主噴出孔3から
噴出される酸素ガスジェットが副噴出孔4から噴出され
るガスによって広がるため矢印で示すようにガス流速分
布が平滑化される。 【効果】 スプラッシュの発生が抑制され、ダスト発生
が低減できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転炉、電気炉などの炉
内溶鉄浴表面に酸素ガスを吹き付ける高速吹錬時にも、
炉内でのダスト発生量の増大がなく高鉄歩留りの達成可
能な上吹きランスに関するものである。
内溶鉄浴表面に酸素ガスを吹き付ける高速吹錬時にも、
炉内でのダスト発生量の増大がなく高鉄歩留りの達成可
能な上吹きランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上吹き転炉、上底吹き転炉および溶銑を
使用する電気炉では、炉内に水冷銅製の吹錬用上吹きラ
ンスを挿入し、このランス先端部に設けた噴出孔から超
音速の酸素ガスを溶鉄浴表面に吹き付けて脱炭を主とし
た吹錬を行っている。この時、溶鉄浴表面に衝突した酸
素ガスジェットの運動量によって溶鉄浴が攪拌され、脱
炭などの急激な反応が行われる。
使用する電気炉では、炉内に水冷銅製の吹錬用上吹きラ
ンスを挿入し、このランス先端部に設けた噴出孔から超
音速の酸素ガスを溶鉄浴表面に吹き付けて脱炭を主とし
た吹錬を行っている。この時、溶鉄浴表面に衝突した酸
素ガスジェットの運動量によって溶鉄浴が攪拌され、脱
炭などの急激な反応が行われる。
【0003】上吹き転炉または上底吹き転炉では、溶
銑、スクラップ、副原料を転炉内に装入し、前述のよう
に吹錬用ランスから酸素ガスを吹き込んで吹錬している
が、通常の送酸による吹錬時間は15分程度を中心として
10〜20分であり、吹錬用ランスから噴出する単位溶鋼量
あたりの酸素流量は、 2.5〜3.5Nm3/min ・tとなって
いる。
銑、スクラップ、副原料を転炉内に装入し、前述のよう
に吹錬用ランスから酸素ガスを吹き込んで吹錬している
が、通常の送酸による吹錬時間は15分程度を中心として
10〜20分であり、吹錬用ランスから噴出する単位溶鋼量
あたりの酸素流量は、 2.5〜3.5Nm3/min ・tとなって
いる。
【0004】近年、転炉吹錬の前工程として高炉から出
銑した溶銑を予備処理して脱Si、脱P、脱S後の溶銑を
転炉に装入することによって、転炉における反応は主と
して脱炭のみとなるスラグレスの状態で行われることが
多い。また後工程として転炉で吹錬した溶鋼の清浄度を
向上するため真空脱ガス等の二次精錬が盛んに行われて
いる。
銑した溶銑を予備処理して脱Si、脱P、脱S後の溶銑を
転炉に装入することによって、転炉における反応は主と
して脱炭のみとなるスラグレスの状態で行われることが
多い。また後工程として転炉で吹錬した溶鋼の清浄度を
向上するため真空脱ガス等の二次精錬が盛んに行われて
いる。
【0005】ところで前述のような転炉の前工程である
溶銑予備処理および後工程である溶鋼の二次精錬、連続
鋳造プロセスとのマッチングやより効率的でかつ高生産
性の転炉プロセスを確立するという観点から、転炉での
処理時間を極力短時間とすべく高速吹錬が望まれてい
る。転炉における溶鋼の高速吹錬のためには吹錬用ラン
スから浴表面に吹き付ける送酸速度を増せばよいが、そ
れは気体酸素の線速度の増加となるため、鋼浴面に激し
く酸素ジェットが衝突する時に粒鉄が飛散するスプラッ
シュに起因してダスト発生量の増大をきたす。電気炉に
おいても溶銑を使用する電気炉操業では、脱炭のため大
量の酸素吹錬を必要とし、同様の問題を生じる。
溶銑予備処理および後工程である溶鋼の二次精錬、連続
鋳造プロセスとのマッチングやより効率的でかつ高生産
性の転炉プロセスを確立するという観点から、転炉での
処理時間を極力短時間とすべく高速吹錬が望まれてい
る。転炉における溶鋼の高速吹錬のためには吹錬用ラン
スから浴表面に吹き付ける送酸速度を増せばよいが、そ
れは気体酸素の線速度の増加となるため、鋼浴面に激し
く酸素ジェットが衝突する時に粒鉄が飛散するスプラッ
シュに起因してダスト発生量の増大をきたす。電気炉に
おいても溶銑を使用する電気炉操業では、脱炭のため大
量の酸素吹錬を必要とし、同様の問題を生じる。
【0006】転炉内の鋼浴面に酸素ジェットが衝突する
ときに発生するダスト量を抑制する手段として、吹錬用
上吹きランスから噴出する噴出孔の数を増したり、孔の
総断面積を増すことによりソフトブロー化することが知
られている。たとえば特開昭59−182909号公報には、吹
錬用ランス先端部の孔数が4個以上でランス中心軸に対
して対象に配置され、各孔のランス軸との傾斜角が16°
〜24°の範囲とする多孔ランスが開示されている。
ときに発生するダスト量を抑制する手段として、吹錬用
上吹きランスから噴出する噴出孔の数を増したり、孔の
総断面積を増すことによりソフトブロー化することが知
られている。たとえば特開昭59−182909号公報には、吹
錬用ランス先端部の孔数が4個以上でランス中心軸に対
して対象に配置され、各孔のランス軸との傾斜角が16°
〜24°の範囲とする多孔ランスが開示されている。
【0007】この多孔ランスでは、溶銑予備処理した溶
鉄を転炉で吹錬する際において炉内の反応は主として脱
炭のみとなるので造滓材は不要となりスラグレスの状態
で吹錬されることになる。このため、鉄浴面上にスラグ
がないためスプラッシュに起因するダスト発生量が多く
なる。そこで前記のような多孔ランスを用いることによ
りソフトブロー化し、衝突エネルギを減らすことによっ
てスプラッシュの発生を抑制し、これによってダスト発
生量を減らすようにしたものである。
鉄を転炉で吹錬する際において炉内の反応は主として脱
炭のみとなるので造滓材は不要となりスラグレスの状態
で吹錬されることになる。このため、鉄浴面上にスラグ
がないためスプラッシュに起因するダスト発生量が多く
なる。そこで前記のような多孔ランスを用いることによ
りソフトブロー化し、衝突エネルギを減らすことによっ
てスプラッシュの発生を抑制し、これによってダスト発
生量を減らすようにしたものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術のように吹錬用上吹きランスに設ける噴出孔の孔数
増加や孔総断面積の増加には自ずと限度がある。すなわ
ち孔数を増加し過ぎると送酸線速度が減少する。このた
めランスの噴出孔内にスプラッシュで飛散した粒鉄が入
り込み、孔詰りやランス焼損を招くという問題点があっ
た。
技術のように吹錬用上吹きランスに設ける噴出孔の孔数
増加や孔総断面積の増加には自ずと限度がある。すなわ
ち孔数を増加し過ぎると送酸線速度が減少する。このた
めランスの噴出孔内にスプラッシュで飛散した粒鉄が入
り込み、孔詰りやランス焼損を招くという問題点があっ
た。
【0009】また、吹錬用上吹きランスの先端のみを太
くすれば、そこに集中的にスプラッシュによる粒鉄が固
着し操業に支障をきたす。さらに運動エネルギの減少に
ついてみると、上吹きランスの孔から噴出した酸素ガス
ジェットは炉内の空間で広がり速度分布をもつがその際
孔の中心軸上でのガス線速度が最大となり、この最大線
速度が主たるスプラッシュの発生原因となる。
くすれば、そこに集中的にスプラッシュによる粒鉄が固
着し操業に支障をきたす。さらに運動エネルギの減少に
ついてみると、上吹きランスの孔から噴出した酸素ガス
ジェットは炉内の空間で広がり速度分布をもつがその際
孔の中心軸上でのガス線速度が最大となり、この最大線
速度が主たるスプラッシュの発生原因となる。
【0010】本発明は、前記従来技術の問題点を解消
し、溶鉄浴面に酸素ガスを吹き付けて吹錬するときにス
プラッシュが発生するのを抑制し、もってダスト発生量
を低減することができる上吹きランスを提供することを
目的とするものである。
し、溶鉄浴面に酸素ガスを吹き付けて吹錬するときにス
プラッシュが発生するのを抑制し、もってダスト発生量
を低減することができる上吹きランスを提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上吹きランス
の先端部に設けた噴出孔から炉内の鉄浴面に噴出される
酸素ガスジェットの速度分布をできるだけ平滑化するこ
とで酸素ガスジェットが鉄浴面に衝突したときのスプラ
ッシュの発生を極力抑制すべく種々実験を重ねた結果に
よって達成されたものであり、その要旨とするところは
下記の通りである。
の先端部に設けた噴出孔から炉内の鉄浴面に噴出される
酸素ガスジェットの速度分布をできるだけ平滑化するこ
とで酸素ガスジェットが鉄浴面に衝突したときのスプラ
ッシュの発生を極力抑制すべく種々実験を重ねた結果に
よって達成されたものであり、その要旨とするところは
下記の通りである。
【0012】前記目的を達成するための本発明は、溶鉄
浴表面に酸素ガスを吹き付ける上吹きランスにおいて、
前記上吹きランスの先端部に酸素ガスを噴出する噴出軸
の延長線が溶鉄浴表面に衝突するように一個もしくは複
数個の主噴出孔を設けると共に、当該主噴出孔の出口部
内面に前記噴出軸に対して90°±60°となる角度軸をも
って酸素ガスを噴出する一個もしくは複数個の副噴出孔
を配設したことを特徴とする上吹きランスである。
浴表面に酸素ガスを吹き付ける上吹きランスにおいて、
前記上吹きランスの先端部に酸素ガスを噴出する噴出軸
の延長線が溶鉄浴表面に衝突するように一個もしくは複
数個の主噴出孔を設けると共に、当該主噴出孔の出口部
内面に前記噴出軸に対して90°±60°となる角度軸をも
って酸素ガスを噴出する一個もしくは複数個の副噴出孔
を配設したことを特徴とする上吹きランスである。
【0013】
【作用】以下、本発明に係る上吹きランスの構成および
作用を図面に基いて説明する。以降転炉を例に説明する
が、電気炉などにおいても同様である。図1は本発明に
係る上吹きランスの先端部を示す縦断面図であり、図2
は図1のA−A矢視を示す平面図である。
作用を図面に基いて説明する。以降転炉を例に説明する
が、電気炉などにおいても同様である。図1は本発明に
係る上吹きランスの先端部を示す縦断面図であり、図2
は図1のA−A矢視を示す平面図である。
【0014】図1および図2に示すように同心に設けた
内筒1と外筒2とによりランス本体10が構成されてお
り、ランス本体10の内筒1の先端部には4個の主噴出孔
3が円上に等間隔に設けてある。各主噴出孔3の噴出軸
aはランス本体10のセンタ軸bに対してαの傾斜角をも
っている。またランス本体10に設けた4個の主噴出孔3
の出口部をそれぞれ包囲するようにヘッダ5が設けてあ
り、ヘッダ5に連通するスリット状の副噴出孔4が主噴
出孔3の内面に開口している。なお、副噴出孔4をスリ
ット状にせず主噴出孔3がランス本体10の半径上に対応
する位置に対向して2個ずつ計8個配設するようにして
もよい。
内筒1と外筒2とによりランス本体10が構成されてお
り、ランス本体10の内筒1の先端部には4個の主噴出孔
3が円上に等間隔に設けてある。各主噴出孔3の噴出軸
aはランス本体10のセンタ軸bに対してαの傾斜角をも
っている。またランス本体10に設けた4個の主噴出孔3
の出口部をそれぞれ包囲するようにヘッダ5が設けてあ
り、ヘッダ5に連通するスリット状の副噴出孔4が主噴
出孔3の内面に開口している。なお、副噴出孔4をスリ
ット状にせず主噴出孔3がランス本体10の半径上に対応
する位置に対向して2個ずつ計8個配設するようにして
もよい。
【0015】そして主噴出孔3の噴出軸aと副噴出孔4
の噴出軸cとのなす角度θは90°±60°すなわち30°〜
150°の範囲とするものである。各々のヘッダ5には、
内筒1と外筒2との間に挿通するように配設した配管6
が接続してある。なお内筒1と外筒2との間は冷却水を
通す通路となっており、ここに冷却水を通すことによっ
てランス本体10の先端部まで冷却するようになってい
る。
の噴出軸cとのなす角度θは90°±60°すなわち30°〜
150°の範囲とするものである。各々のヘッダ5には、
内筒1と外筒2との間に挿通するように配設した配管6
が接続してある。なお内筒1と外筒2との間は冷却水を
通す通路となっており、ここに冷却水を通すことによっ
てランス本体10の先端部まで冷却するようになってい
る。
【0016】吹錬用上吹きランスを転炉内に挿入して溶
鉄浴面に酸素ガスを吹き付けて吹錬する際には、ランス
本体10を構成する内筒1と外筒2との間に冷却水を流し
て冷却すると共に内筒1に酸素ガスを供給し、4個の主
噴出孔3が酸素ガスを噴出すると共に配管6からも酸素
ガスを供給し、ヘッダ5を介してスリット状の副噴出孔
4から主噴出孔3の出口部に噴出させるのである。
鉄浴面に酸素ガスを吹き付けて吹錬する際には、ランス
本体10を構成する内筒1と外筒2との間に冷却水を流し
て冷却すると共に内筒1に酸素ガスを供給し、4個の主
噴出孔3が酸素ガスを噴出すると共に配管6からも酸素
ガスを供給し、ヘッダ5を介してスリット状の副噴出孔
4から主噴出孔3の出口部に噴出させるのである。
【0017】図3に、図1に示すランス本体10における
主噴出孔3および副噴出孔4からそれぞれ酸素ガスを噴
出したときの酸素ガスの速度分布を単一の主噴出孔3を
取り出した状態で模式的に示している。本発明では、主
噴出孔3から酸素ガスを噴出すると同時に副噴出孔4か
ら酸素ガスを角度θを90°±60°の範囲として噴出す
る。
主噴出孔3および副噴出孔4からそれぞれ酸素ガスを噴
出したときの酸素ガスの速度分布を単一の主噴出孔3を
取り出した状態で模式的に示している。本発明では、主
噴出孔3から酸素ガスを噴出すると同時に副噴出孔4か
ら酸素ガスを角度θを90°±60°の範囲として噴出す
る。
【0018】このため、主噴出孔3から噴出した酸素ガ
スジェットが副噴出孔4から噴出される酸素ガスによっ
て広がるため、矢印で示すように平滑な速度分布とな
る。このため転炉の鉄浴面に吹き付けられた酸素ガスに
よる溶鉄のスプラッシュが抑制され、ダスト発生を大幅
に低減することができる。なお角度θを90°±60°とし
たのは30°未満では副噴出孔4から噴出する酸素ガス流
により主噴出孔3から噴出する酸素ガス流が上流側に逆
流する恐れがある。また 150°を超えると主噴出孔3か
ら噴出する酸素ガスジェットの広がりがさほどでなくな
るからである。なお、前記の平滑な速度分布を得るため
には90°±30°がより好ましく、逆流防止、酸素ガスジ
ェットの広がりが強化される。
スジェットが副噴出孔4から噴出される酸素ガスによっ
て広がるため、矢印で示すように平滑な速度分布とな
る。このため転炉の鉄浴面に吹き付けられた酸素ガスに
よる溶鉄のスプラッシュが抑制され、ダスト発生を大幅
に低減することができる。なお角度θを90°±60°とし
たのは30°未満では副噴出孔4から噴出する酸素ガス流
により主噴出孔3から噴出する酸素ガス流が上流側に逆
流する恐れがある。また 150°を超えると主噴出孔3か
ら噴出する酸素ガスジェットの広がりがさほどでなくな
るからである。なお、前記の平滑な速度分布を得るため
には90°±30°がより好ましく、逆流防止、酸素ガスジ
ェットの広がりが強化される。
【0019】図4は副噴出孔4からの酸素ガス噴出を中
止し、主噴出孔3のみから酸素ガスジェットを噴出した
場合のガス噴出状態を模式的に示している。この場合、
図4に示すように噴出軸に対して広がり角度が約10°の
小さい広がり角度となると共に矢印で示すようにその流
速分布は正規分布型となり、中心軸上の最大流速部の酸
素ガスジェットに起因する溶鉄の激しいスプラッシュ発
生が避けられずダストが増大することになる。
止し、主噴出孔3のみから酸素ガスジェットを噴出した
場合のガス噴出状態を模式的に示している。この場合、
図4に示すように噴出軸に対して広がり角度が約10°の
小さい広がり角度となると共に矢印で示すようにその流
速分布は正規分布型となり、中心軸上の最大流速部の酸
素ガスジェットに起因する溶鉄の激しいスプラッシュ発
生が避けられずダストが増大することになる。
【0020】
【実施例】図1に示す上吹きランスにおいて、ランス本
体10の先端部に設けた4個の拡開型にした主噴出孔3の
先端径52mmφとし、主噴出孔3の噴出軸に対してスリッ
ト状の副噴出孔4の噴出軸を直交させた角度θ=90°と
し、副噴出孔4は直管タイプとしてその径を10mmφとし
た。なお、主噴出孔3のランス本体10の中心軸に対する
角度α=15°の広がりとした。
体10の先端部に設けた4個の拡開型にした主噴出孔3の
先端径52mmφとし、主噴出孔3の噴出軸に対してスリッ
ト状の副噴出孔4の噴出軸を直交させた角度θ=90°と
し、副噴出孔4は直管タイプとしてその径を10mmφとし
た。なお、主噴出孔3のランス本体10の中心軸に対する
角度α=15°の広がりとした。
【0021】主噴出孔3からの酸素流量は 600〜800Nm3
/min 、副噴出孔4からの酸素流量は 200〜400Nm3/mi
n とし、全体の酸素流量が 1000Nm3となるようにして転
炉の吹錬を行った。その結果、ランス本体10に設けた主
噴出孔3から噴出される酸素ガスの流速分布が図1に示
すように炉半径方向で平滑化され、溶鉄のスプラッシュ
発生を抑制することができた。その結果、スプラッシュ
に起因するダスト発生量は6〜8kg/t溶鋼に低減する
ことができた。
/min 、副噴出孔4からの酸素流量は 200〜400Nm3/mi
n とし、全体の酸素流量が 1000Nm3となるようにして転
炉の吹錬を行った。その結果、ランス本体10に設けた主
噴出孔3から噴出される酸素ガスの流速分布が図1に示
すように炉半径方向で平滑化され、溶鉄のスプラッシュ
発生を抑制することができた。その結果、スプラッシュ
に起因するダスト発生量は6〜8kg/t溶鋼に低減する
ことができた。
【0022】比較例として副噴出孔なしで、それ以外の
条件は前記実施例と同一構造の吹錬用上吹きランスを用
いた。主噴出孔3からの酸素ガス流量は基本的に 1000N
m3/min であるが一部を700 〜 1000Nm3/min の流量と
して転炉の吹錬を行った。主噴出孔3から噴出される酸
素ガスの流速分布は正規分布化して中心軸上の最大流速
が大きいため溶鉄のスプラッシュが激しくなり、ダスト
発生量は12〜15kg/t溶鋼となった。この場合、酸素流
量を増すにつれてダスト発生量が増加し、酸素原単位は
50〜52Nm3 /t溶鋼であった。
条件は前記実施例と同一構造の吹錬用上吹きランスを用
いた。主噴出孔3からの酸素ガス流量は基本的に 1000N
m3/min であるが一部を700 〜 1000Nm3/min の流量と
して転炉の吹錬を行った。主噴出孔3から噴出される酸
素ガスの流速分布は正規分布化して中心軸上の最大流速
が大きいため溶鉄のスプラッシュが激しくなり、ダスト
発生量は12〜15kg/t溶鋼となった。この場合、酸素流
量を増すにつれてダスト発生量が増加し、酸素原単位は
50〜52Nm3 /t溶鋼であった。
【0023】前述のように本発明の実施例によれば従来
に相当する比較例と比べてダスト発生量を半減すること
が可能になり、本発明では従来の吹錬用上吹きランスよ
りも高速吹錬に適したものとすることができる。
に相当する比較例と比べてダスト発生量を半減すること
が可能になり、本発明では従来の吹錬用上吹きランスよ
りも高速吹錬に適したものとすることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、上
吹きランスからのガスジェットの速度分布が半径方向お
よび周方向に平滑化するので、鉄浴表面に衝突する際の
酸素ガスジェットの最大流速は大流量化しても従来用い
られている主噴出孔での最大流速に比べて総じて低下す
る。したがって酸素ガスジェットが鉄浴表面に衝突する
際に生じるスプラッシュも低くなり、ダスト発生量の少
ない高速吹錬に適した上吹きランスとすることができ
る。
吹きランスからのガスジェットの速度分布が半径方向お
よび周方向に平滑化するので、鉄浴表面に衝突する際の
酸素ガスジェットの最大流速は大流量化しても従来用い
られている主噴出孔での最大流速に比べて総じて低下す
る。したがって酸素ガスジェットが鉄浴表面に衝突する
際に生じるスプラッシュも低くなり、ダスト発生量の少
ない高速吹錬に適した上吹きランスとすることができ
る。
【図1】本発明に係る上吹きランスを示す縦断面図であ
る。
る。
【図2】図1のA−A矢視を示す平面図である。
【図3】本発明に係る上吹きランスからの酸素ガス流速
分布状況を示す説明図である。
分布状況を示す説明図である。
【図4】比較例に係る上吹きランスからの酸素ガス流速
分布状況を示す説明図である。
分布状況を示す説明図である。
1 内筒 2 外筒 3 主噴出孔 4 副噴出孔 5 ヘッダ 6 配管 10 ランス本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 健史 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内 (72)発明者 反町 健一 千葉県千葉市中央区川崎町1番地 川崎製 鉄株式会社技術研究所内
Claims (1)
- 【請求項1】 溶鉄浴表面に酸素ガスを吹き付ける上吹
きランスにおいて、前記上吹きランスの先端部に酸素ガ
スを噴出する噴出軸の延長線が溶鉄浴表面に衝突するよ
うに一個もしくは複数個の主噴出孔を設けると共に、当
該主噴出孔の出口部内面に前記噴出軸に対して90°±60
°となる角度軸をもって酸素ガスを噴出する一個もしく
は複数個の副噴出孔を配設したことを特徴とする上吹き
ランス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7752195A JPH08269530A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 上吹きランス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7752195A JPH08269530A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 上吹きランス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08269530A true JPH08269530A (ja) | 1996-10-15 |
Family
ID=13636281
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7752195A Pending JPH08269530A (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 上吹きランス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08269530A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007077489A (ja) * | 2005-09-16 | 2007-03-29 | Jfe Steel Kk | 上吹きランスおよびそれを用いた転炉操業方法 |
| JP2020139219A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | Jfeスチール株式会社 | 上吹きランスおよび溶鉄の精錬方法 |
| JP2020190029A (ja) * | 2019-05-20 | 2020-11-26 | Jfeスチール株式会社 | 上吹きランスおよびそれを用いた溶鉄の精錬方法 |
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1995
- 1995-04-03 JP JP7752195A patent/JPH08269530A/ja active Pending
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